JP3302666B2 - 門 扉 - Google Patents

門 扉

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JP3302666B2
JP3302666B2 JP33330899A JP33330899A JP3302666B2 JP 3302666 B2 JP3302666 B2 JP 3302666B2 JP 33330899 A JP33330899 A JP 33330899A JP 33330899 A JP33330899 A JP 33330899A JP 3302666 B2 JP3302666 B2 JP 3302666B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、門扉に関
するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、
宅地等の出入口に構築した門柱、門塀等の門扉取付体に
ヒジツボを介して開閉自在に門扉を取り付けるに際し
て、門扉の吊り元側框と門扉取付体との間に隙間を生ず
るおそれがなく、また、門扉の内開き、外開き、左勝
手、右勝手等を変更する時に容易に対応することがで
き、さらに、門扉側ヒジツボを省略することもできる門
扉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、門扉取付体にヒジツボを介して開
閉自在に門扉を取り付ける場合には、例えば、図6に例
示したように、門扉取付体(1)の上および下に取
り付けた門扉取付体側ヒジツボ(2)の支持軸(3)
に、門扉(4)の上および下に取り付けた門扉側ヒ
ジツボ(5)のヒジツボ穴(6)を嵌合させることによ
って、門扉(4)を上下で支持して吊り込む方式で取り
付けていた。
【0003】また、他の方式として、図7および図8に
例示したように、門扉取付体(1)の下部に門扉取付体
側ヒジツボ(2)を取り付けると共に上部に門扉取付体
側ヒジツボ(2)を昇降自在に取り付け、下側の門扉取
付体側ヒジツボ(2)の支持軸(3)に門扉(4)の下
に取り付けた門扉側ヒジツボ(5)のヒジツボ穴
(6)を嵌合させると共に、上昇させていた上側の門扉
取付体側ヒジツボ(2)を矢印にて示すように降下させ
、上側の門扉側ヒジツボ(5)のヒジツボ穴(6)に
嵌合させることによって、門扉(4)を上下方向から吊
り込で取り付けていた。
【0004】なお、図8において、(21)はボルトワ
ッシャ、(22)は取付ボルト、(23)はボルトキャ
ップである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、図6および図7に例示したよう
に、門扉(4)の吊り元側框(7)と門扉取付体(1)
との間に隙間(8)を生じ、外観上好ましくないという
問題があった。
【0006】また、外観を向上させるために、場合によ
っては、図9に例示したように、門扉取付体(1)に隙
間ガード(9)を取り付けて門扉(4)の吊り元側框
(7)と門扉取付体(1)との間の隙間(8)を隠ぺい
することも行われているが、隙間ガード(9)を別途取
り付けなければならないという手間がかかり、また、別
途取り付けた隙間ガード(9)が門扉取付体(1)およ
び門扉(4)と調和せずに違和感を与えることがあると
いう問題があった。
【0007】また、上記従来の技術においては、門扉
(4)の開閉方向を内開き(家屋側に引いて開く)に変
更したり、外開き(道路側に押して開く)に変更した
り、門扉(4)の取付位置を左勝手に変更したり、右勝
手に変更したりする時に、門扉側ヒジツボ(5)を反転
させて取付方向を変更しなければならず、手間がかか
り、容易に対応することができないという問題があっ
た。
【0008】さらに、門扉取付体側ヒジツボ(2)、門
扉側ヒジツボ(5)等、多数のヒジツボを取り付けなけ
ればならず、手間がかかるという問題もあった。
【0009】この出願の発明は、以上の通りの事情に鑑
みてなされたものであり、上記の問題点を解消し、門扉
取付体にヒジツボを介して開閉自在に門扉を取り付ける
に際して、門扉の吊り元側框と門扉取付体との間に隙間
を生ずるおそれがなく、また、門扉を内開き、外開き、
左勝手、右勝手等に変更する時に容易に対応することが
でき、さらに、門扉側ヒジツボを省略することもできる
門扉を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するためになされたものであって、吊り込
みを上下方向から行う門扉において、門扉本体の吊り元
側框の略全長にわたって、吊り元側框と門扉取付体との
隙間を隠ぺいする隙間隠し体を形成して成る門扉であっ
て、この隙間隠し体の前面側および背面側の上下両端部
にヒジツボ穴を形成して成ることを特徴とする門扉を提
供する。
【0011】また、この出願の発明は、別体の隙間隠し
体を吊り元側框に止具にて固着して成る門扉であって、
隙間隠し体の表面部に止具頭収納凹所を形成して成るこ
と、隙間隠し体の上下両端部を門扉本体上下端部から門
扉取付体側ヒジツボ寸法分だけ段落しして成ることをそ
れぞれ一態様として提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】この出願の発明は、上記の通りの
特徴をもつものであるが、以下、その実施の形態につい
て説明する。
【0013】図1および図2は、この出願の発明の一実
施形態を例示し、図1は、門扉の要部拡大分解斜視図、
図2は門扉の取付状態を示す要部略正面図である。
【0014】図1および図2に例示されるこの出願の発
明の門扉は、例えば、門扉の吊り込みを上下方向から行
う門扉において、門扉を構成する門扉本体(10)の吊
り元側框(11)の略全長にわたって、吊り元側框(1
1)と門扉取付体(1)(この実施例においては、門
柱)との隙間を隠ぺいする扁平な角棒状の隙間隠し体
(12)を形成している。
【0015】したがって、この出願の発明における門扉
では、門扉取付体(1)に門扉(13)を取り付けた際
に、門扉(13)の吊り元側框(11)と門扉取付体
(1)との隙間を隙間隠し体(12)によって隠ぺいす
ることができるため、従来のように、門扉(4)の吊り
元側框(7)と門扉取付体(1)との間に隙間(8)を
生ずるおそれがない。
【0016】また、この出願の発明の門扉では、図1に
示したように、隙間隠し体(12)の上下両端部にヒジ
ツボ穴(6)を形成してい。図2に例示したように、
門扉(13)の吊り込みを上下方向から行って取り付け
る場合には、上記隙間隠し体(12)のヒジツボ穴
(6)に、上記従来の門扉取付体側ヒジツボ(2)の支
持軸(3)を嵌合させて門扉取付体(1)に門扉(1
3)を取り付ければ良い。
【0017】ジツボ穴(6)は、隙間隠し体(12)
の上下両端部のみならず、隙間隠し体(12)の全長に
わたって形成すると、金属材料等を用いて押し出し成形
法等によって隙間隠し体(12)を形成する際に、ヒジ
ツボ穴(6)も同時に形成することができ、かつ、隙間
隠し体(12)を軽量化することもできるので、好都合
である。
【0018】このように隙間隠し体(12)の上下両端
部にヒジツボ穴(6)を形成することにより、隙間隠し
体(12)のヒジツボ穴(6)を利用して門扉取付体側
ヒジツボ(2)の支持軸(3)を嵌合させて門扉(1
3)を取り付けることができるため、従来のような門扉
側ヒジツボ(5)を省略することできる。
【0019】また、この出願の発明の門扉で、隙間隠
し体(12)の前面側および背面側の上下両端部にヒジ
ツボ穴(6)を形成してい。図2に例示したように、
門扉(13)の吊り込みを上下方向から行って取り付け
る場合には、門扉(13)の内開き、外開き、左勝手、
右勝手等の状況に合わせて隙間隠し体(12)の前面側
または背面側のいずれか一方のヒジツボ穴(6)に、上
記従来の門扉取付体側ヒジツボ(2)の支持軸(3)を
嵌合させて門扉取付体(1)に門扉(13)を取り付
け、また、門扉(13)の内開き、外開き、左勝手、右
勝手等の状況を変更する場合には、隙間隠し体(12)
の前面側または背面側のいずれか他方のヒジツボ穴
(6)に、上記従来の門扉取付体側ヒジツボ(2)の支
持軸(3)を嵌合しかえて門扉取付体(1)に門扉(1
3)を取り付ければよい。
【0020】以上の通り、この出願の発の門扉では、
扉(13)の内開き、外開き、左勝手、右勝手等の状
況に対応させて隙間隠し体(12)の前面側または背面
側のいずれか一方のヒジツボ穴(6)を利用して門扉取
付体側ヒジツボ(2)の支持軸(3)を嵌合させて門扉
(13)を取り付けることができるため、門扉(13)
の内開き、外開き、左勝手、右勝手等を変更する時に容
易に対応することもできる。
【0021】なお、この出願の発明の門扉では、例え
ば、門扉本体(10)の吊り元側框(11)を金属材料
等を用いて押し出し成形法等によって形成する際に、隙
間隠し体(12)を吊り元側框(11)と一体に形成
ることができ、門扉本体(10)の吊り元側框(11)
を形成する際に隙間隠し体(12)を同時に形成するこ
とができ、生産効率上および経済上きわめて合理的であ
る。
【0022】なお、図1において、(14)は框キャッ
プ、図2において、(15)は門扉取付体(1)を構築
した地面を示している。
【0023】図3〜図5は、この出願の発明の異った実
施形態を例示し、図3は門扉の要部拡大分解斜視図、図
4は門扉の取付状態を示す要部拡大横断面図、図5は同
取付状態を示す要部略正面図である。
【0024】図3および図4に示したように、この出願
の発明の門扉では、上記のように隙間隠し体(12)を
吊り元側框(11)と一体に形成する代りに、別体の隙
間隠し体(12)を吊り元側框(11)に当接し、ビス
等の止具(16)にて締着固着することができる
【0025】なお、図3において、(17)は隙間隠し
体(12)に形成する止具貫通孔、(18)は吊り元側
框(11)に形成せるネジ孔であり、上記止具(16)
の先端部を矢印にて示すように止具貫通孔(17)を貫
通させてネジ孔(18)にて螺着させることによって、
図4に例示したように固着一体化させる。
【0026】また、図5に例示したように、門扉(1
3)の吊り込みを上下方向から行って取り付ける場合に
は、図2と同様、上記隙間隠し体(12)のヒジツボ穴
(6)に、上記従来の門扉取付体側ヒジツボ(2)の支
持軸(3)を嵌合させて門扉取付体(1)に門扉(1
3)を取り付ければ良い。
【0027】このように、別体の隙間隠し体(12)を
吊り元側框(11)に当接し、ビス等の止具(16)に
て締着固着することにより、隙間隠し体(12)が損傷
した時の交換が容易に行える。
【0028】なお、図3〜図5において、図1および図
2と同一の個所には、同一の符号を付している。
【0029】また、この出願の発明の門扉では、上記別
体の隙間隠し体(12)の表面部に止具頭収納凹所(1
9)を形成することができる
【0030】なお、上記止具頭収納凹所(19)を形成
する場合には、隙間隠し体(12)の止具貫通孔(1
7)の周辺部に形成し、かつ、止具(16)を止具貫通
孔(17)を貫通させて螺着固着した時に、止具頭(2
0)が突出せずに収納できる程度の深さに形成すれば良
い。
【0031】また、隙間隠し体(12)に止具頭収納凹
所(19)を形成する場合に、隙間隠し体(12)の全
長にわたって形成すると、金属材料等を用いて押し出し
成形法等によって隙間隠し体(12)を形成する際に、
止具頭収納凹所(19)も同時に形成することができ、
かつ、隙間隠し体(12)を軽量化することもできるの
で、好都合である。
【0032】以上の通り、吊り元側框(11)と別体の
隙間隠し体(12)の表面部に止具頭収納凹所(19)
を形成することにより、門扉取付体(1)に門扉(1
3)を取り付けた際に、止具頭(20)が正面から見え
ず、止具(16)によって外観が損われるおそれもな
い。 また、この出願の発明の門扉では、図3および図
5に示したように、上記別体の隙間隠し体(12)の上
下両端部を門扉本体(10)上下端部から門扉取付体側
ヒジツボ(2)寸法分だけ短かく形成して吊り元側框
(11)に固着することによって、隙間隠し体(12)
の上下両端部を門扉取付体側ヒジツボ(2)寸法分だけ
段落しすることができる。
【0033】お、隙間隠し体(12)の上下両端部を
門扉本体(10)上下端部から門扉取付体側ヒジツボ
(2)寸法分だけ段落しする場合には、例えば、図3に
例示したように門扉取付体側ヒジツボ(2)寸法分だけ
短かく形成した隙間隠し体(12)を固着して段落しす
る代りに、吊り元側框と一体に形成した隙間隠し体の上
下両端部を門扉取付体側ヒジツボ寸法分だけ切欠して段
落ししても良い。
【0034】扉取付体(1)に門扉(13)を取り付
けた際に、図5に例示したように、門扉取付体側ヒジ
ツボ(2)が上記段落し部分に収納されるため、門扉
(13)の上下面が面一になり、図2に例示したよう
に、門扉取付体側ヒジツボ(2)が門扉(13)の上下
面に突出することがなく、外観上最適である。
【0035】なお、この出願の発明は、以上の実施の形
態によって限定されるものではなく、門扉、隙間隠し体
等の形状、構造等の詳細については、種々の実施態様が
可能であることはもちろんである。
【0036】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この出願の発
明によって、門扉取付体にヒジツボを介して開閉自在に
門扉を取り付けるに際して、門扉の吊り元側框と門扉取
付体との間に隙間を生ずるおそれがなく、また、門扉の
内開き、外開き、左勝手、右勝手等を変更する時に容易
に対応することができ、さらに、門扉側ヒジツボを省略
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の一実施形態における門扉の要
部拡大分解斜視図である。
【図2】図1の実施形態における門扉の取付状態を示す
要部略正面図である。
【図3】この出願の発明の異なった実施形態における門
扉の要部拡大分解斜視図である。
【図4】図3の実施形態における門扉の取付状態を示す
要部拡大横断面図である。
【図5】図3の実施形態における門扉の取付状態を示す
要部略正面図である。
【図6】従来の門扉の一取付状態を示す略正面図であ
る。
【図7】従来の門扉の異った取付状態を示す略正面図で
ある。
【図8】図7の取付状態を示す要部拡大分解斜視図であ
る。
【図9】従来の門扉のさらに異った取付状態を示す要部
拡大分解斜視図である。
【符号の説明】
1 門扉取付体 2 門扉取付体側ヒジツボ 3 支持軸 4 門扉 5 門扉側ヒジツボ 6 ヒジツボ穴 7 吊り元側框 8 隙間 9 隙間ガード 10 門扉本体 11 吊り元側框 12 隙間隠し体 13 門扉 14 框キャップ 15 地面 16 止具 17 止具貫通孔 18 ネジ孔 19 止具頭収納凹所 20 止具頭 21 ボルトワッシャ 22 取付ボルト 23 ボルトキャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 11/00 - 11/08 E06B 3/36 E05D 7/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊り込みを上下方向から行う門扉におい
    て、門扉本体の吊り元側框の略全長にわたって、吊り元
    側框と門扉取付体との隙間を隠ぺいする隙間隠し体を形
    成して成る門扉であって、この隙間隠し体の前面側およ
    び背面側の上下両端部にヒジツボ穴を形成して成ること
    を特徴とする門扉。
  2. 【請求項2】 別体の隙間隠し体を吊り元側框に止具に
    て固着して成る門扉であって、隙間隠し体の表面部に止
    具頭収納凹所を形成して成ることを特徴とする請求項1
    に記載の門扉。
  3. 【請求項3】 隙間隠し体の上下両端部を門扉本体上下
    端部から門扉取付体側ヒジツボ寸法分だけ段落しして成
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の門扉。
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