JP3302135B2 - インクジェット用インク、これを用いたインクジェット記録方法、及び機器 - Google Patents

インクジェット用インク、これを用いたインクジェット記録方法、及び機器

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JP3302135B2 JP28347493A JP28347493A JP3302135B2 JP 3302135 B2 JP3302135 B2 JP 3302135B2 JP 28347493 A JP28347493 A JP 28347493A JP 28347493 A JP28347493 A JP 28347493A JP 3302135 B2 JP3302135 B2 JP 3302135B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印字物の濃度及び吐出安
定性、回復性を改善したインクジェット用インクに関
し、更に、本発明はこのインクを用いるインクジェット
記録方法、インクジェット記録ユニット、インクタンク
およびインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、記録時の騒
音の発生が少なく、高集積のヘッドを使用することによ
り、高解像の記録画像が高速で得られるという利点を有
している。
【0003】このようなインクジェット記録方式では、
インクとして各種の水溶性染料を水または、水と有機溶
剤との混合液に溶解させたものが使用されているが、水
溶性染料を用いた場合には、これらの水溶性染料は本来
耐光性が劣るため、記録画像の耐光性が問題になる場合
が多く、またインクが水溶性であるため、記録画像の耐
水性が問題となる場合が多い。すなわち記録画像に雨、
汗、あるいは飲食用の水がかかったりした場合、記録画
像がにじんだり、消失したりすることがある。
【0004】このような堅牢性の改善のために、耐水
性、耐光性に優れた水性顔料インクの検討が行われてい
る。
【0005】しかし、水性顔料インクには、分散安定
性、吐出安定性、回復性、インクのpH維持などの様々
な課題がある。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】特公平1−287
90号公報、特開平4−85375号公報では顔料イン
クに尿素を添加することによりこれらの問題の改善を図
っている。しかしながら、特開平3−210373号公
報に開示されているような濃度の高い印字画像を得られ
る揮発分の少い、pHが低めのカーボンを用いたインク
に尿素を加えると、尿素の分解によって発生するアンモ
ニウムイオンとカーボンもしくは分散剤が化学変化を起
こし、顔料の凝集が促進され易くなってしまった。その
結果、インク吐出口における目詰まりを防止するため
に、予備吐出を行わなければならなかった。そして、更
に、吐出口だけでなくインク供給管や回復系(吸引によ
るヘッドクリーニング)においても目詰まりや回復操作
の悪化が生じた。
【0007】又、従来インクジェット記録方式では、ヘ
ッドはインクを収容しているインクタンクと一体となっ
ているものが多かったが、最近では、ヘッドとインクタ
ンクが別体となっている分離方式が増えている。
【0008】係る方式は、両者の接続部から水分が蒸発
しやすく、顔料の折出等による凝集が起こるので、より
厳しいインクが求められている。
【0009】更に、分解発生したアンモニアにより金属
部が腐食したり、アンモニアの臭気がユーザーに不快感
を与えた。
【0010】このような問題点から、尿素の添加にかわ
るインク処方の検討がされており、顔料に対する分散剤
の比率を高めて凝集を防止する、等の検討がされてい
る。
【0011】顔料に対する分散剤の比率を高めると、イ
ンクの粘度が高くなるためストークスの沈降速度の方程
式に従い沈降速度が遅くなり凝集も遅くなるので、顔料
の凝集による沈殿物の問題は改善された。しかし、イン
クの粘度が上昇するので、インクの吐出性が悪化した。
特に、熱エネルギーの作用により液滴を吐出させて記録
を行うタイプのインクジェット記録方式の場合、インク
中の有機物濃度が増すと、熱により分解した有機物が発
熱部に付着し、液滴の発泡を妨げるという問題もあっ
た。
【0012】従って本発明の目的は、従来使いこなしが
困難とされていた高濃度画像が得られるpHが低めのカ
ーボンにおいても、アルカリ性のカーボン同様に分散安
定性、吐出安定性、回復性に優れ、弱アルカリ領域の維
持が可能なインクジェット用インク、このインクを用い
るインクジェット記録方法、インクジェット記録ユニッ
ト、インクタンクおよびインクジェット記録装置を提供
することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち本発明の一実施態様にかかる
インクジェット用インクは水溶液媒体中に、揮発分が
3.5〜8重量%の範囲にある酸性カーボンブラック
と、重量平均分子量が3000〜30000の範囲にあ
る水溶性樹脂とを含み、前記酸性カーボンブラックと前
記水溶性樹脂の含有率が重量比で3:1〜10:1の範
囲にあり、且つ下記一般式で示される化合物を含有する
ことを特徴とするものである。
【0014】 RNCONHCHCHOH 式中R、Rは水素、もしくはC2nOH(n=
2、3)を示し、R、Rは同時に水素ではない。本
発明の他の実施態様にかかるインクジェット用インク
は、水性液媒体中に、分散状態で酸性カーボンブラック
を含み、且つ、前記一般式で示される化合物を含有する
ことを特徴とするものである。更に、本発明の一実施態
様にかかるインクジェット記録ユニットは、インクを収
容したインク収容部と前記インクを吐出させるためのヘ
ッド部とを備えた記録ユニットにおいて、インクが前記
インクジョット用インクであることを特徴とするもので
ある。更にまた、本発明の一実施態様にかかるインクタ
ンクは、インクを収容したインク収容部を備えたインク
タンクにおいて、インクが前記記載のインクであること
を特徴とするものである。更にまた、本発明の一実施態
様にかかるインクジェット記録装置は、インクを収容し
たインク収容部と、前記インクをインクジェット方式で
吐出させるためのヘッド部とを有する記録ユニットを備
えたインクジェット記録装置において、インクが前記
ンクジェット用インクであることを特徴とするものであ
る。更にまた、本発明の他の実施態様にかかるインクジ
ェット記録装置は、インクを収容したインク収容部を備
えたインクタンクと、前記インクを吐出させるための記
録ヘッドとを備えたインクジェット記録装置において、
インクが前記インクジェット用インクであることを特徴
とするものである。更にまた、本発明の一実施態様にか
かるインクジェット記録方法は、インクジェット方式に
よりインクを吐出させて記録を行うインクジェット記録
方法において、インクが前記インクジェット用インクで
あることを特徴とするものである。
【0015】
【作用】本発明は、インクジェット記録用インクにおい
て、前述のごとき種々の要求性能を同時に満足させるイ
ンクの開発を行った結果、上記一般式で示される尿素誘
導体を含有し、且つ特定の酸性カーボンと水溶性樹脂を
特定の比率で含有することにより、堅牢性に優れかつ高
濃度印字画像が得られ、更には分散安定性、吐出安定
性、回復性、pH維持においても優れたインクが得られ
ることを知見し、本発明とした。
【0016】(好ましい実施態様)本発明を主に特徴づ
ける尿素誘導体は、下記一般式で示される。
【0017】R12 NCONHCH2 CH2 OH (式中R1 、R2 は、水素、もしくはCn2nOH(n
=2、3)を示し、R1 、R2 は、同時に水素ではな
い)具体的には R1 =H、R2 =CH2 CH2 OH R1 =CH2 CH2 OH、R2 =CH2 CH2 OH R1 =H、R2 =CH2 CH2 CH2 OH R1 =CH2 CH2 CH2 OH、R2 =CH2 CH2
2 OH 等が挙げられる。このなかでも特に、1、3、ビス(β
ヒドロキシエチル)尿素が好ましい。
【0018】上記のような本発明の一般式で示される尿
素誘導体は、尿素に類似した構造であり、かつ一分子内
に、水との親和性の強いヒドロキシ基(−OH)を2又
は3個保有しているため、その保湿性は、保湿性に優れ
る尿素よりも更に大きく、又、加水分解によりアルカノ
ールアミンを発生するが、その分解性は尿素に比べ小さ
い。発生したアルカノールアミンは、水、その他の溶剤
との相溶性が良好であり、かつpH維持剤としての働き
もあり、更に沸点が高く蒸発しずらいことから、顔料の
凝集や、乾燥による不吐出はきわめて起こりにくくな
り、回復性にも優れているものと思われる。
【0019】本発明のインクへのこの一般式で示される
尿素誘導体の含有量は、色材の量や種類、又は記録方法
によっても変わるが、好ましくは0.1〜10重量%、
より好ましくは1〜10重量%の範囲である。0.1重
量%未満であるとノズル先端での固定防止等の効果がな
くなり、又、10重量%を越えると、吐出性が悪化して
しまう。
【0020】次に本発明の一般式で示される尿素誘導体
の合成法を説明する。本発明の尿素誘導体は、その構造
から尿素にエチレンオキサイドを付加して合成するよう
に考えられるが、実際のところこのような方法では合成
できない。というのもエチレンオキサイドは一般に気体
であり、一方尿素は固体であるため、尿素を溶融又は溶
液にして行わなければならない。ところが、尿素は熱分
解するため溶融は適さない。又尿素はプロトンを供与す
る水、グリセリン、エチレングリコールなどの尿素を溶
解させる極性溶媒中では、付加反応を行うために加熱す
ると、エチレンオキサイドとの付加反応の前に極性溶媒
と反応してしまう。又N−メチルピロリドン、ジメチル
ホルムアミドなどの非プロトン性極性溶媒は、尿素を溶
解しない。よって尿素へのエチレンオキサイドの付加反
応による合成法は一般的ではない。本発明では、特公昭
49−33933号公報に従い、2−オキソ−オキサゾ
リジンとモノエタノールアミン(モノプロパノールアミ
ン、ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン等)を
混合し、120〜130度の油浴中で20分程度加熱さ
せ、冷却固化後アセトンで結晶化させて、1,3−ビス
−(βヒドロキシエチル)尿素、(1−γヒドロキシプ
ロピル−3−(βヒドロキシエチル)尿素、1,1−ビ
ス−(βヒドロキシエチル)−3−(βヒドロキシエチ
ル)尿素、1,1−ビス(γヒドロキシプロピル)−3
−(βヒドロキシエチル)尿素、等)を得ている。
【0021】次に、本発明を特徴づける酸性カーボンブ
ラックとは、その表面に酸性基を有するカーボンブラッ
クを意味し、その中でもとりわけpHが5以下のカーボ
ンブラックで揮発分が3.5重量%〜8重量%のカーボ
ンブラックを用いる。
【0022】すなわち、とりわけpHが5以下のカーボ
ンブラックを用いて本発明の記録液を調整し、印字物を
作成すると、染料インクを用いた場合に比べて同等ある
いはそれ以上の高い印字濃度が得られる。
【0023】カーボンブラックのpHが5以下であると
インクジェット記録物の印字濃度が高くなる理由は定か
ではないが、推測するところではこのようなカーボンブ
ラックではpHを左右する表面酸性基が多く存在するた
め顔料粒子自体のインク溶媒への親和性が上り、そのた
めに微分散が可能になり、その結果印字濃度が上がると
思われる。
【0024】ここで、本発明で言うカーボンブラックの
pHとは、以下の測定法によって得られる値を意味す
る。
【0025】即ち、カーボンブラック試料1〜10gを
ビーカーに量り採り、試料1gにつき10mlの割合で
水を加え、時計皿で覆い、15分間煮沸する(試料をぬ
れやすくするため、エタノール数滴を加えてもよい)。
煮沸後室温まで冷却し、傾斜法又は遠心分離法によって
上澄み液を除去して、泥状物を残す。この泥状物中にガ
ラス電極pH計の電極を入れ、JISZ8802(pH
測定法)によってpHを測定する。この場合、電極の挿
入位置により測定値が変化することがあるから、ビーカ
ーを動かして電極の位置を変えて電極面の泥状面が十分
に接触するように注意して量り、pH値が一定になった
ときの値を読む。
【0026】又、揮発分が3.5重量%〜8重量%の範
囲、より好ましくは4.5〜6.0の範囲のカーボンブ
ラックを用いて本発明のインクを調整し、印字物を作成
すると染料インクを用いた場合に比べて同等、あるいは
それ以上の高い印字濃度が得られる。
【0027】カーボンブラックの揮発分が3.5重量%
以上であるとインクジェット記録物の印字濃度が高くな
る理由は定かでないが、推測するところでは、このよう
なカーボンブラックでは表面酸性基が多く存在するた
め、顔料粒子自体のインク溶媒への親和性が上がり、そ
のために微分散が可能になり、その結果、印字濃度が上
がると思われる。
【0028】更に、熱エネルギーを付与して液滴を吐出
させるインクジェット方式にあっては、揮発分が8重量
%を越えるカーボンブラックでインクを作成し、インク
ジェット記録装置で吐出させると印字不良発生率が高く
なり易いので、揮発分が3.5〜8.5重量%の範囲に
あるカーボンブラックを用いることが特に望ましい。
【0029】これは、揮発成分が余り多いとヒーター上
での堆積物の原因となるためであると考えられる。
【0030】ここで、本発明で言うカーボンブラックの
揮発分とは以下の測定方法によって得られる値を意味す
る。
【0031】即ちカーボンブラックの乾燥試料を白金る
つぼ又はそれと同形、同容量の落としふた付き磁器るつ
ぼにふた下2mmを超えない程度まで打振して詰め、そ
の質量を量る。これにふたをして電気炉に入れ、950
±25℃で正確に7分間加熱した後取り出し、デジケー
ター中で室温になるまで放冷して加熱後の質量を量り、
次の式によって揮発分を算出する。
【0032】
【外1】 ここに、V:揮発分(%) WD :乾燥試料の質量(g) WR :加熱後の試料の質量(g)
【0033】本発明に使用される好ましいカーボンブラ
ックとしては、Mogul−L、Regal 400R
(以上キャブラック社製)、Raven 3500、R
aven 1255、Raven 1060、Rave
n 1040、Raven1035(以上コロンビアカ
ーボン日本製)、Color Black FW1、C
olor Black FW18、Color Bla
ck S170、Color Black S160、
Printex U、Printex V、Print
ex 140U、Printex 140V、Spec
ial Black 350、Special Bla
ck 250、Special Black 100
(以上デグサ社製)、MA 7、MA 8、OIL 7
B、OIL 11B、#2650、#2350、#22
00(以上三菱化成製)等があり、さらには本目的のた
めに新たに製造されたものでも使用可能である。
【0034】酸性カーボンブラックの製造方法は、カー
ボンブラックは一般にチャンネルブラック法、ファーネ
スブラック法を用いて行われる。チャンネルブラック法
は天然ガス、タウンガスや炭化水素を原料として部分燃
焼させて冷たい面に衝突させる。ファーネスブラック法
は天然ガスや石油留分を原料として高温雰囲気に保たれ
密閉式反応炉中に原料を噴霧し、熱分解する。
【0035】さらに、これらのカーボンブラックを硝酸
等で酸化処理を行い所望の酸性度を得る。
【0036】本発明で使用するカーボンブラックの量は
重量比で3〜20重量%の範囲で用いることが望まし
い。
【0037】更に本発明では、カーボンブラックを分散
するために使用する水溶性樹脂(分散樹脂)の重量平均
分子量は3000から30000、さらに好ましくは5
000から15000の範囲でなければならない。
【0038】即ち、インクジェット記録装置は50μm
以下の吐出口からインクを吐出させるものであり、顔料
インクのような分散系を用いる場合、その粘性、分散体
の粒子径は吐出特性に大きな影響を与え、安定な吐出を
行うためには、粘性、分散体の粒子径はできるだけ小さ
くすることが望ましい。
【0039】高分子分散樹脂は一般に、平均分子量が高
くなると、同一量を水溶液に溶解させたときの粘度が高
くなる。また、分散樹脂はカーボンブラックを分散させ
たときにカーボンブラックの周囲に吸着しカーボンブラ
ックを立体障害により安定に分散させる役割を有してい
るため、分散樹脂の分子量が大きくなるということは吸
着層が厚くなり分散体の粒子径が大きくなる事を意味し
ている。
【0040】特に、酸性を示すカーボンブラックは表面
に多くの酸性基を有しているために本発明に用いられる
分散樹脂に付加されているカルボキシル基とは反発する
関係にあり、その粒子径はさらに広がる傾向にある。
【0041】つまり、本発明のインクジェット用記録液
の如く、酸性カーボンブラックを使用する場合には、分
散樹脂の平均分子量を小さいものにしてインクの粘性、
分散体の粒子径を小さくしなければ吐出安定性が得られ
ず、しかも前述のように分散樹脂はカーボンブラックの
周囲に吸着し立体障害の働きをしなくてはならないため
に平均分子量が小さ過ぎては長期保存における分散安定
性が悪くなってしまう。
【0042】本発明の記録液にカーボンブラックの分散
剤として含有される水溶性樹脂は、アミンを溶解させた
水溶液に可溶で重量平均分子量が3000から3000
0であるものならどんなものでも使用可能で、スチレン
−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリ
ル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸
共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキル
エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、
スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル
共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合
体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナ
フタレン−マレイン酸共重合体、あるいはこれらの塩等
が挙げられる。分散樹脂の重量平均分子量の測定方法と
しては、種々の方法が上げられるが、GPC(ゲルバー
ミエーションクロマトグラフィ)等で測定するのが一般
的である。尚、前記水溶性樹脂は、記録液全重量に対し
て、0.1〜5重量%の範囲で含有される事が好まし
い。
【0043】以上の如きカーボンブラック及び水溶性樹
脂は水溶性液媒体中に分散又は溶解される。
【0044】本発明の記録液に於いて好適な水性液媒体
は水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒であり、水としては
種々のイオンを含有する一般の水ではなく、イオン交換
水(脱イオン水)を使用するのが好ましい。
【0045】水と混合して使用される水溶性有機溶剤と
しては、例えばモノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノー
ル等の有機アミン類、メチルアルコール、n−プロピル
アルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアル
コール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチル
アルコール、イソブチルアルコール等の炭素数1−4の
アルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンア
ルコール等のケトンまたはケトアルコール類;テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエテール類;ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキ
レングリコール類;エチレングリコール、プロピレング
リコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコー
ル、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等の
アルキレン基が2−6個の炭素原子を含むアルキレング
リコール類;グリセリン;エチレングリコールモノメチ
ル(またはエチル)エーテル、ジエチレングリコールメ
チル(またはエチル)エーテル、トリエチレングリコー
ルモノメチル(またはエチル)エーテル等の多価アルコ
ールの低級アルキルエーテル類;N−メチル−2−ピロ
リドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が
あげられる。
【0046】これら多くの水溶性有機溶剤の中でも有機
アミン類は本発明の記録液中に、好ましくは記録液全体
の0.001〜10重量%含有される。
【0047】又、有機アミン類以外の上記水溶性有機溶
剤については所望に応じて適宜選択され適量が含有され
るが、中でもジエチレングリコール等の多価アルコー
ル、トリエチレングリコールモノメチル(またはエチ
ル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテ
ルが好ましい。
【0048】吐出の安定性をえるためにはエタノール、
あるいは、イソプロピルアルコールを3%以上添加する
ことが効果的であることを見いだした。これはエタノー
ル、イソプロピルアルコール溶剤を添加することによっ
て記録液の薄膜抵抗体上で発泡をより安定に行うことが
できるからと考えられる。しかし、エタノール、イソプ
ロピルアルコール溶剤を過剰に加えると印字物の印字品
位が損なわれるという欠点が生じるため、エタノール、
イソプロピルアルコール溶剤の適切な濃度は3〜10%
であることがわかった。さらにエタノール、イソプロピ
ルアルコール溶剤の効果として、分散液にこれら溶剤を
添加することにより、分散時における泡の発生を押え、
効果的な分散が行えることが挙げられる。
【0049】本発明の記録液中の上記水溶性有機溶剤の
含有量は、一般には記録液全重量の3〜50重量%の範
囲であり、使用する水は記録液全重量の10〜90重量
%の範囲である。
【0050】又、本発明の記録液は上記の成分の他に必
要に応じて所望の物性値を持つ記録液とするために、界
面活性剤、消泡剤、防腐剤などを添加することができ、
さらに市販の水溶性染料などを添加することも可能であ
る。
【0051】界面活性剤としては脂肪酸塩類、高級アル
コール硫酸エステル塩類、液体脂肪油硫酸エステル塩
類、アルキルアリルスルホン酸塩類等の陰イオン界面活
性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオ
キシエチレンアルキルエステル類、ポリオキシエチレン
ソルビタンアルキルエステル類等の非イオン性界面活性
剤があり、これらの1種または2種以上を適宜選択して
使用できる。その使用量は分散剤により異なるが、イン
ク全量に対して0.01から5重量%が望ましい。
【0052】この際、記録液の表面張力は30dyne
/cm以上になるように活性剤の添加する量を決定する
事が好ましい。なぜなら記録液の表面張力がこれにより
小さい値を示す事は、本発明のような記録方式において
はノズル先端のぬれにより印字よれ等好ましくない事態
を引き起こしてしまうからである。
【0053】一般にインクジェット用記録液に要求され
る性能としては前記したインクの粘度、表面張力、pH
等の物性が挙げられるが、水性顔料インクのような分散
系ではこれらの物性を満足していても、とりわけ熱エネ
ルギーを付与して液滴を吐出させて記録を行うインクジ
ェット方式においては、インクの発泡が不安定となる場
合がある。
【0054】そこで水性顔料インクで熱的に安定で、さ
らに最適な発泡が可能なインクとするためには、カーボ
ンブラックと水溶性樹脂の比率を3:1から10:1
(重量比)、より好ましくは10:3〜10:1の範囲
とする。この範囲とすることにより、抵抗体上において
インクは、どの様な駆動条件でも正確に発泡し、さらに
は長期にわたっても薄膜抵抗体上に堆積物を発生しな
い。
【0055】つまり、カーボンブラックに対して多量に
余剰の水溶性樹脂がインク中に存在すると、薄膜抵抗体
上において所定の熱エネルギーを与えてもインクが発泡
しなかったり、パルス印加時に熱によってこれらの余剰
の水溶性樹脂が不溶物となり薄膜抵抗体上に堆積してし
まい、不吐出や印字の乱れを引き起こす原因となる。
【0056】さらに、インク中に溶解している水溶性樹
脂の量をインク全重量の2%以下、好ましくは1%以下
とすると、より最適な発泡が得られ、好ましい。
【0057】ここで溶解している水溶性樹脂とは、イン
ク中において顔料に吸着していないで液媒体中に溶解し
た状態の樹脂を指す。
【0058】さらに、分散液中のカーボンブラックと水
溶性樹脂の総量は10%以上であることが好ましい。そ
の理由としては、分散液中に一定濃度以上のカーボンブ
ラックと水溶性樹脂が存在しないと分散を効率的に行い
最適な分散状態を得ることができないことがあるからで
ある。
【0059】以上述べた本発明の記録液の作成方法とし
ては、前述のカーボンブラックを分散剤を所定量のアミ
ン類又は塩基を加えてアルカリ性にした水溶液中に混合
した後、後述する手段を用いて分散処理したものを分散
液とし、この分散液に前述した水溶性溶剤や水等を添加
し、前述のpH調整剤を用いて記録液のpHを7以上の
範囲になるように調整し記録液とする。また、この分散
液中に必要に応じて水溶性溶剤、消泡剤等を添加しても
よく、分散液そのものを記録液としてもよい。更に、必
要に応じて遠心分離処理を行ってもよい。
【0060】とりわけ未吸着樹脂量を2%以下にするた
めには、作成方法において、樹脂、アミンあるいは塩基
及び水を含む水溶液を60℃以上、30分間以上撹拌し
て樹脂を予め完全に溶解させることが必要である。
【0061】又、樹脂を溶解させるアミンあるいは塩基
の量を、樹脂の酸価から計算によって求めたアミンある
いは塩基量の1.2倍以上添加することが必要である。
このアミンあるいは塩基の量は以下の式によって求めら
れる。
【0062】
【外2】
【0063】更に顔料を含む水溶液を分散処理する前に
プレミキシングを30分間以上行うことも又好ましい。
【0064】このプレミキシング操作は、顔料表面の濡
れ性を改善し、顔料表面への樹脂の吸着を促進するもの
である。
【0065】分散液に添加させるアミン類としては、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、アミノメチルプロパノール、アンモニア等
の有機アミンが好ましい。
【0066】又分散液に添加される塩基としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のア
ルカリ金属塩の水和物などの無機アルカリ剤が好まし
い。
【0067】一方、本発明に使用する分散機は、一般に
使用される分散機なら如何なるものでも良いが、例えば
ボールミル、ロールミル、サンドミルなどが挙げられ
る。
【0068】その中でも高速型のサンドミルが好まし
く、たとえばスーパーミル、サンドグライダー、ビーズ
ミル、アジテータミル、グレンミル、ダイノーミル、パ
ールミル、コボルミル(いずれも商品名)等が挙げられ
る。
【0069】本発明において所望の粒度分布を有する顔
料を得る方法としては、分散機の粉砕メディアのサイズ
を小さくする、粉砕メディアの充填率を大きくする、ま
た処理時間を長くする、吐出速度を遅くする、粉砕後フ
ィルターや遠心分離機分等で分級するなどの手法が用い
られる。またはそれらの手法の組合わせが挙げられる。
【0070】尚、本発明に係る未吸着樹脂の量を測定す
る方法としては、超遠心機等を用いて顔料分と顔料に吸
着された樹脂分を沈殿させ、この上澄み液に含有される
残存樹脂量をTOC(Total Organic C
arbon、全有機炭素計)や、重量法(上澄みを蒸発
乾固させ、樹脂量を測定する方法)などが好適に用いら
れる。
【0071】本発明のインクは、熱エネルギーの作用に
より液滴を吐出させて記録を行うインクジェット記録方
式にとりわけ好適に用いられるが、一般の筆記具用とし
て使用できることは言うまでもない。
【0072】本発明のインクを用いて記録を行うのに好
適な記録装置としては、記録ヘッドの室内のインクに記
録信号に対応した熱エネルギーを与え、該エネルギーに
より液滴を発生させる装置が挙げられる。さらに、本発
明のインクの回復性がきわめて良好なため、該装置の回
復操作部の力を従来の装置より弱くすることも可能であ
る。
【0073】次に、本発明で使用する記録装置の一実施
例を具体的に示す。
【0074】
【実施例】図1(A)および(B)は、本発明の一実施
例に係るインクジェット記録ヘッドを示し、インク供給
源をなすインク収容部材たるインクタンクと、記録ヘッ
ドエレメントとを接合して一体とし、これを使い捨て可
能としたディスポーザブルタイプのものとしてある。
【0075】ここで、100は記録ヘッドエレメントで
あり、吐出部102および供給タンク部104、吐出エ
ネルギ発生素子を駆動するための信号を伝達する配線を
設けた配線基板105およびこれらを支持するベースプ
レート106等から成る。吐出部102は、記録媒体と
の対向面に形成した吐出口102Aと、その内方に延在
する液路と、各液路に配設した電気熱変換体等の吐出エ
ネルギ発生素子と、各液路に連通した共通液室とを有し
ている。供給タンク部104はインクタンク110側か
らインクの供給を受け、吐出部102内の共通液室にイ
ンクを導くサブタンクとして機能する。また、ベースプ
レート106はこれをAl等で構成でき、電気熱変換体
の駆動に伴うヘッドエレメントの発熱を抑制する放熱板
としても機能する。
【0076】112はインクタンク110内に配設さ
れ、インクを含浸させたインク吸収体であり、多孔質体
または繊維等を用いて形成できる。114はインクタン
ク110の蓋部材である。
【0077】107はヘッドエレメント100に設けた
突起部であり、インクタンク110との接続を容易とす
るためにテーパを設けてある。117はインクタンク1
10のエレメント収納部110Aの壁部117Aに設け
た開口であり、突起107と係合し、当該係合によって
ヘッドエレメント100とインクタンク110との結合
が行われる。118はヘッドエレメント100を装着す
る際の作業を容易とするとともに装着状態を確実ならし
めるべくエレメント収納部110Aに設けた突当て部材
であり、ベースプレート106の後端面と係合する。1
19はヘッドエレメント100の位置決め用の突起、1
20はインクタンク110からヘッドエレメント100
内にインク供給を行うための供給口である。なお、これ
らの詳細な構成については後述する。
【0078】以上のような構成のインクジェット記録ヘ
ッドを用いて図2のようなインクジェットプリンタ、す
なわち、ディスポーザブルのカートリッジ形態の記録ヘ
ッドを用いるインクジェットプリンタを構成することが
できる。
【0079】なお、図2において14は図1(A)およ
び(B)に示したカートリッジ形態の記録ヘッドであ
り、この記録ヘッド14は、押え部材41によりキャリ
ッジ15の上に固定されており、これらはシャフト21
に沿って長手方向に往復動可能となっている。また、キ
ャリッジ15に対する位置決めは、例えば記録ヘッドエ
レメント100に設けた穴と、キャリッジ15側に設け
たダボ等により行うことができる。
【0080】記録ヘッドにより吐出されたインクは、記
録ヘッドと微少間隔をおいて、プラテン19に記録面を
規制された記録媒体18に到達し、記録媒体18上に画
像を形成する。
【0081】記録ヘッドには、ケーブル16およびこれ
に結合する端子を介して適宜のデータ供給源より画像デ
ータに応じた吐出信号が供給される。カートリッジ14
は、用いるインク色等に応じて、1ないし複数個(図で
は2個)を設けることができる。
【0082】また、図2において、17がキャリッジ1
5をシャフト21に沿って走査させるためのキャリッジ
モータ、22はモータ17の駆動力をキャリッジ15に
伝達するワイヤである。また、20はプラテンローラ1
9に結合して記録媒体18を搬送させるためのフィード
モータである。
【0083】図3(A)および(B)は、それぞれ図1
(A)および(B)におけるA−A線断面を示すもの
で、これらを用いてヘッドエレメント100のインクタ
ンク110に対する装着の態様を説明する。
【0084】これら図において、109はヘッドエレメ
ント100の供給タンク部104よりベースプレート1
06を通して突設した連通管であり、インクタンク11
0の供給口120を介して内部に進入可能である。10
9Aはその先端部に設けたフィルタであり、インクタン
ク110側より供給タンク内部104Aへの気泡その他
の侵入を阻止する。なお、102Bおよび102Cは、
それぞれ、吐出エネルギ発生素子としての電気熱変換体
(ヒータ)群等を設けたヒータボード、およびこれに組
合されて吐出部102を構成するための天板であり、こ
れによって吐出口102A、これに連通した液路、供給
タンク内部104Aよりインクを受容して各液路にイン
クを供給する共通液室等が形成される。
【0085】ヘッドエレメント100とインクタンク1
10とを接続するに際しては、ヘッドエレメント100
を図3(A)の矢印に示す方向にインクタンク110に
対して装着する。このとき、突起107のテーバ面との
係合に伴ってインクタンク110の壁部117Aは外側
に押し広げられるとともに、連通管109は供給口12
0内に侵入して行く。
【0086】しかし、突起107と開口117とが完全
に対向する位置に至ると、壁部117Aはそのばね性に
より元に位置に復帰し、突起107が開口117内に嵌
入して図3(B)に示す如き装着状態を得る。一方、連
通管109はその先端の導入口が吸収体112を圧接し
た状態となり、良好なインク連通を得ることができるよ
うになる。なお、図3(B)において122は供給口1
20部分のインク封止を確実に行うための封止材として
のOリングである。
【0087】以上のような構成によれば、ヘッドエレメ
ント100をインクタンク110に対して図3(A)の
矢印で示す方向に押込むだけで接着等の工程を要するこ
となく両者の接続を行うことができる。また、ヘッドエ
レメント100側に設けた連通管109がインクタンク
110内に侵入してその先端がインク吸収体112を圧
接するようにしたので、インク連通状態が確保されるこ
とになる。
【0088】なお、以上の構成ではヘッドエレメント側
に突起107を設けるとともに、インクタンク110の
壁部117Aに開口117を設け、装着にあたっては壁
部117Aの撓みないし弾性を利用して突起107と開
口117との係合がなされるようにしたが、この部分の
構成は任意所望に定めることができる。例えば、壁部1
17Aに可撓性をもたせて形成するのではなく、これが
比較的剛であっても、突起107をばね等で支持して外
方に突出する方向に付勢するようにし、上述した装着の
動作に伴って突起107が内方に後退し、開口117と
の対向時にばねの付勢力により開口117に嵌入するよ
うな構成であってもよい。
【0089】次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
【0090】〔実施例1〕 (顔料分散液の作成)スチレン−アクリル酸−アクリル
酸ブチル共重合体(酸価60、重量平均分子量1300
0) 3部 1、3−ビス−(βヒドロキシエチル)尿素 0.5部 イオン交換水 72.5部 ジエチレングリコール 5部
【0091】上記成分を混合し、ウォーターバスで70
℃に加温し、樹脂分を完全に溶解させる。この溶解にカ
ーボンブラック(Color Black S170デ
グサ製)14部、イソプロピルアルコール5部を加え、
30分間プレミキシングをおこなった後、下記の条件で
分散処理を行った。
【0092】分散機 サンドグラインター(五十嵐機械
製) 粉砕メディア ジルコニウムビーズ 1mm径 粉砕メディアの充填率 50%(体積) 粉砕時間 3時間
【0093】さらに遠心分離処理(12000rpm、
20分間)をおこない、粗大粒子を除去して分散液とし
た。
【0094】(インクの作成)上記分散液 30部 ジエチレングリコール 20部 イソプロピルアルコール 5部 1、3−ビス(βヒドロキシエチル)尿素 3部 イオン交換水 42部
【0095】このインク中の顔料と樹脂の比率は重量比
で14:3であった。
【0096】〔実施例2〕 (顔料分散液の作成)スチレン−マレイン酸ハーフエス
テル−無水マレイン酸共重合体(酸価188、重量平均
分子15000) 6部 1−モノ−γヒドロキシプロピル,3−モノ(βヒドロ
キシエチル)尿素 3.5部 イオン交換水 58.5部 ジエチレングリコール 5部
【0097】上記成分を混合し、ウォーターバスで70
℃に加温し、樹脂分を完全に溶解させる。この溶液にカ
ーボンブラック(MA8三菱化成製)20部、エタノー
ル7部を加え、30分間プレミキシングをおこなった
後、下記の条件で分散処理を行った。
【0098】分散機 パールミル(アシザワ製) 粉砕メディア ガラスビーズ 1mm径 粉砕メディアの充填率 50%(体積) 吐出速度 100ml/min
【0099】さらに遠心分離処理(12000rpm、
20分間)をおこない、粗大粒子を除去して分散液とし
た。
【0100】(インクの作成)上記分散液 30部 ジエチレングリコール 15部 エチレングリコール 5部 エタノール 5部 1−モノ−γヒドロキシプロピル,3−モノ(βヒドロ
キシエチル)尿素 3部 イオン交換水 42部
【0101】このインク中の顔料と樹脂の比率は重量比
で10:3であった。
【0102】〔実施例3〕 (顔料分散液の作成)スチレン−アクリル酸−アクリル
酸ブチル共重合体(酸価80、重量平均分子量670
0) 5部 1、3−ビス−(βヒドロキシエチル)尿素 0.7部 イオン交換水 62.3部 ジエチレングリコール 5部
【0103】上記成分を混合し、ウォーターバスで70
℃に加温し、樹脂分を完全に溶解させる。この溶液にカ
ーボンブラック(COLOR BLACK FW1、デ
グツサ製)20部、エタノール7部を加え、30分間プ
レミキシングをおこなった後、下記の条件で分散処理を
行った。
【0104】分散機 パールミル(アシザワ製) 粉砕メディア ガラスビーズ 1mm径 粉砕メディアの充填率 50%(体積) 吐出速度 100ml/min
【0105】さらに遠心分離処理(12000rpm、
20分間)をおこない、粗大粒子を除去して分散液とし
た。
【0106】(インクの作成)上記分散液 50部 グリセリン 15部 エチレングリコール 5部 エタノール 5部 1、3−ビス−(βヒドロキシエチル)尿素 10部 イオン交換水 15部
【0107】このインク中の顔料と樹脂の比率は重量比
で4:1であった。
【0108】〔実施例4〕 (顔料分散液の作成)スチレン−マレイン酸ハーフエス
テル−無水マレイン酸共重合体(酸価188、重量平均
分子量15000) 5部 1−モノ−βヒドロキシエチル−3,3−ビス−(βヒ
ドロキシエチル)尿素3.5部 イオン交換水 66.5部 エチレングリコール 5部
【0109】上記成分を混合し、ウォーターバスで70
℃に加温し、樹脂分を完全に溶解させる。この溶解にカ
ーボンブラック(MOGUL L、キャボット製)15
部、エタノール5部を加え、30分間プレミキシングを
おこなった後、下記の条件で分散処理を行った。
【0110】分散機 サンドグラインダー(五十嵐機械
製) 粉砕メディア ジルコニムウビーズ 1mm径 粉砕メディアの充填率 50%(体積) 粉砕時間 3時間
【0111】さらに遠心分離処理(12000RPM、
20分間)をおこない、粗大粒子を除去して分散液とし
た。
【0112】(インクの作成)上記分散液 35部 チオジグリコール 15部 エチレングリコール 5部 エタノール 4部 1−モノ−βヒドロキシエチル−3、3−ビス−(βヒ
ドロキシエチル)尿素3部 イオン交換水 38部
【0113】このインク中の顔料と樹脂の比率は重量比
で3:1であった。
【0114】〔実施例5〕実施例1の分散液に含有され
るカーボンブラックをカーボンブラック(#2650三
菱化成製)に変えた。
【0115】このインク中の顔料と樹脂の比率は重量比
で14:3であった。
【0116】(インクの作成)上記分散液 30部 グリセリン 10部 チオジグリコール 10部 イソプロピルアルコール 5部 1、3−ビス−(βヒドロキシエチル)尿素 1部 イオン交換水 44部
【0117】(比較例1)実施例1の分散液(但し1、
3−ビス−(βヒドロキシエチル)尿素の変りに尿素を
0.2部イオン交換水72.8部としたもの) 30部 ジエチレングリコール 20部 イソプロピルアルコール 5部 尿素 5部 イオン交換水 40部
【0118】このインク中の顔料と樹脂の比率は重量比
で14:3であった。
【0119】(比較例2)実施例1の分散液においてカ
ーボンブラックをRAVEN1040(コロンビア製)
に変えて、実施例1と同様の処法でインクを作成した。
【0120】インク中の顔料と樹脂の比率は重量比1
4:3であった。
【0121】(比較例3)実施例1の分散液においてカ
ーボンブラックを#2400B(三菱化成製)に変え
て、実施例1と同様の処法でインクを作成した。
【0122】インク中の顔料と樹脂の比率は重量比1
4:3であった。
【0123】(比較例4)実施例1の分散液において、
分散樹脂を14部に、1、3−ビス(βヒドロキシエチ
ル)尿素を2.3部、イオン交換水を59.7部にした
以外は、実施例1と同様の処法にてインクを得た。
【0124】このインク中の顔料と樹脂の比率は1:1
であった。
【0125】(比較例5)実施例1の分散液に含有され
る分散樹脂を1部に、1、3−ビス−(βヒドロキシエ
チル)尿素を0.2部に、イオン交換水を74.8部に
変えて、実施例1と同様の処法でインクを得た。
【0126】このインク中の顔料と樹脂の比率は重量比
で15:1であった。
【0127】実施例、比較例で用いたカーボンの性能を
第1表に示した。
【0128】
【表1】
【0129】実施例1〜5、比較例1〜5の評価結果を
第2表に示した。
【0130】
【表2】
【0131】(評価方法) (保存安定性)100mlのインクを100mlのショ
ット社製のガラス瓶に入れ、60度の恒温槽に3カ月放
置したのち瓶のふたを下にして立たせ、瓶の底の付着物
(沈殿物)の有無を調べた。
【0132】◎ 沈殿物は全くない ○ 沈殿物がわずかにある × 沈殿物あり
【0133】(回復性)後述する各インクジェットプリ
ンターのインクタンクにインクを充填し初期印字を行っ
た後、記録装置本体からインクタンクと記録ヘッドが一
体型カートリッジのものはカートリッジを、別体型のも
のはインクタンクのみを取り外し、室温(25℃)で3
日放置し、再び記録装置に装着し回復走査を行い印字状
態を調べた。
【0134】◎ 回復操作なしで正常印字が可能 ○ 3回以下の操作で正常印字が可能 × 4回以上の操作で正常印字が可能又は、回復操作回
数にかかわらず、正常印字が不可
【0135】(吐出安定性)後述する各インクジェット
プリンターのインクタンクにインクを充填し、初期印字
を行った後、一体型カートリッジのものは、カートリッ
ジを記録装置本体から取り外し記録液吐出部にテープを
し、テープを固定するためのキャップを装着し、60
℃、3カ月放置した後、再びプリンターに装着し、回復
操作を行った後、インクがなくなるまで印字を行い、吐
出性を調べた。
【0136】別体型のものはインクタンクのみを取り外
し、記録ヘッドとの接続部にテープを熱溶着させ、一体
型と同様に放置後、再びプリンターに装着し、評価し
た。
【0137】○ 全ての吐出部からインクが吐出し、イ
ンクがなくなるまで印字が可能であり、印字物の品位が
保存前と変わらない。
【0138】× インクの不吐出が生じている吐出部が
ある、又は全ての吐出口においてインクを吐出している
が、印字品位前に比べ著しく悪化している。
【0139】(印字物の光学濃度)各インクジェットプ
リンターの印字物の光学濃度をマクベス濃度計(RD9
18)を用いて測定した。
【0140】(pH)インクの作成直後と60℃、3カ
月後のpH変動を調べた。pHメーターは、HORIB
A M−12を用いた。
【0141】(臭気)インクの臭気の確認を行った。
【0142】(残存樹脂量)インクを超高速冷却遠心機
(ベツクマン製)で55000rpm、5時間遠心処理
し、顔料分と顔料に吸着している樹脂分を沈降させた
後、上澄み液を一定量採取し、真空乾燥機にて(60
℃、24時間)乾燥固化する。この樹脂料の仕込インク
に対する百分率を算出し残存樹脂濃度を求めた。
【0143】なお、被記録材は山陽国策パルプのNP−
SK紙を用いた。
【0144】評価に用いたインクジェットプリンターは
いずれも下記に示す3機種である。
【0145】1 商品名 BJ10V、キヤノン製(ヘ
ッドとインクタンクが一体型) 2 商品名 Think Pat IBM製(ヘッドと
インクタンクが一体型) 3 商品名 Desk Writer HP製(ヘッド
とインクタンクが別体型) ヘッド本体(ヘッドエレメント)とインクタンクとの接
続が容易で、しかも装着時には確実なインク連通状態を
得ることのできるインクジェット記録ヘッドを実現でき
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)および(B)は、それぞれ、本発明の一
実施例に係るインクジェット記録ヘッドの構成例を示す
分解斜視図および外観斜視図である。
【図2】その記録ヘッドを用いて構成したインクジェッ
トプリンタの一例を示す斜視図である。
【図3】(A)および(B)は図1(A)および(B)
に示した記録ヘッドエレメントおよびインクタンクを接
続する態様を説明するための断面図である。
【符号の説明】
100 記録ヘッドエレメント 102 吐出部 104 供給タンク部 106 ベースプレート 107 突起 109 連通管 109A フィルタ 110 インクタンク 110A ヘッドエレメント収容部 112 インク吸収体 117 開口 117A 壁部 118 突当て部材 120 供給口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−62158(JP,A) 特開 昭56−8471(JP,A) 特開 平5−202325(JP,A) 特開 平6−25575(JP,A) 米国特許5173112(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性液媒体中に、揮発分が3.5〜8重
    量%の範囲にある酸性カーボンブラックと、重量平均分
    子量が3000〜30000の範囲にある水溶性樹脂と
    を含み、前記酸性カーボンブラックと前記水溶性樹脂の
    含有率が重量比で3:1〜10:1の範囲にあり、且
    つ、下記一般式で示される化合物を含有することを特徴
    とするインクジェット用インク: RNCONHCHCHOH 式中R、Rは水素、もしくはC2nOH(n=
    2、3)を示し、R、Rは同時に水素ではない。
  2. 【請求項2】 酸性カーボンブラックのpHが5以下で
    ある請求項1に記載のインクジェット用インク。
  3. 【請求項3】 水溶性樹脂の重量平均分子量が5000
    〜15000の範囲にある請求項1または2に記載の
    ンクジェット用インク。
  4. 【請求項4】 酸性カーボンブラックと水溶性樹脂の含
    有比率が重量比で10:3〜10:1の範囲にある請求
    項1〜3のいずれかに記載のインクジェット用インク。
  5. 【請求項5】 カーボンブラックの揮発分が4.5〜
    6.0重量%の範囲にある請求項1〜4のいずれかに記
    載のインクジェット用インク。
  6. 【請求項6】 液媒体中に溶解している水溶性樹脂の量
    が、インク全重量の2%以下である請求項1〜5のいず
    れかに記載のインクジェット用インク。
  7. 【請求項7】 液媒体中に溶解している水溶性樹脂の量
    が、インク全重量の1%以下である請求項1〜6のいず
    れかに記載のインクジェット用インク。
  8. 【請求項8】 前記一般式で示される化合物が、1、3
    ビス(βヒドロキシエチル)尿素である請求項1〜7の
    いずれかに記載のインクジェット用インク。
  9. 【請求項9】 前記水性液媒体が、水と有機溶剤を含有
    する請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット用
    インク。
  10. 【請求項10】 前記水性液媒体が、メタノール、エタ
    ノール、プロパノール、ブタノールから選ばれる少なく
    とも1種の有機溶剤を含有する請求項1〜9のいずれか
    に記載のインクジェット用インク。
  11. 【請求項11】 水性液媒体中に、分散状態で酸性カー
    ボンブラックを含み、且つ、下記一般式で示される化合
    物を含有することを特徴とするインクジェット用イン
    ク: RNCONHCHCHOH (式中R、Rは水素、もしくはC2nOH(n
    =2、3)を示し、R、Rは同時に水素ではな
    い)。
  12. 【請求項12】 インクを収容したインク収容部と前記
    インクをインクジェット方式で吐出させるためのヘッド
    部とを備えた記録ユニットにおいて、前記インクが請求
    1〜11のいずれかに記載のインクジェット用インク
    であることを特徴とするインクジェット記録ユニット。
  13. 【請求項13】 前記ヘッド部がインクに熱エネルギー
    を作用させてインクを吐出させるヘッドである請求項1
    記載のインクジェット記録ユニット。
  14. 【請求項14】 インクを収容したインク収容部を備え
    たインクタンクにおいて、前記インクが請求項1〜11
    のいずれかに記載のインクジェット用インクであること
    を特徴とするインクタンク。
  15. 【請求項15】 インクを収容したインク収容部と、前
    記インクをインクジェット方式で吐出させるためのヘッ
    ド部とを有する記録ユニットを備えたインクジェット記
    録装置において、前記インクが請求項1〜11のいずれ
    に記載のインクジェット用インクであることを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  16. 【請求項16】 前記ヘッド部がインクに熱エネルギー
    を作用させてインクを吐出させるヘッドを含む請求項1
    に記載のインクジェット記録装置。
  17. 【請求項17】 インクを収容したインク収容部を備え
    たインクタンクと、前記インクを吐出させるための記録
    ヘッドとを備えたインクジェット記録装置において、前
    記インクが請求項1〜11のいずれかに記載のインクジ
    ェット用インクであることを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  18. 【請求項18】 前記インクタンクに収容したインクを
    前記記録ヘッドに対して供給するインク供給部を有する
    請求項1記載のインクジェット記録装置。
  19. 【請求項19】 前記記録ヘッドがインクに熱エネルギ
    ーを作用させてインクを吐出させるヘッドである請求項
    または1に記載のインクジェット記録装置。
  20. 【請求項20】 インクジェット方式によりインクを吐
    出させて記録を行うインクジェット記録方法において、
    前記インクが請求項1〜11のいずれかに記載のインク
    ジェット用インクであることを特徴とするインクジェッ
    ト記録方法。
  21. 【請求項21】 前記インクジェット方式がインクに熱
    エネルギーを作用させる方式である請求項2に記載の
    インクジェット記録方法。
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