JP3301796B2 - 圧縮機用電動機の回転子 - Google Patents

圧縮機用電動機の回転子

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JP3301796B2
JP3301796B2 JP34664092A JP34664092A JP3301796B2 JP 3301796 B2 JP3301796 B2 JP 3301796B2 JP 34664092 A JP34664092 A JP 34664092A JP 34664092 A JP34664092 A JP 34664092A JP 3301796 B2 JP3301796 B2 JP 3301796B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧縮機用電動機の回転子
の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に従来の圧縮機用電動機の回転子の
構造としては、特開昭57−52359号公報に記載さ
れたようなものがあった。この公報に記載されたものは
金属製のパイプの中に予め積層した回転子鉄心、磁性材
を配置した後、ダイカストによってこれらのパイプ、回
転子鉄心、磁性材を一体に構成したものであった。
【0003】また他の従来技術としては、特開平2−2
46748号公報に記載されたようなものがあった。こ
の公報に記載されたものも前記公報に記載されたものと
同様に金属製のパイプの中に予め積層した回転子鉄心、
磁性材を配置した後、クランプピンによってこれらの回
転子鉄心を一体に構成したものであった。この際、隣り
合う磁性材間に空隙によるエアギャップ部を設けて磁性
材の極分離を確保して効率の向上を図ったものであっ
た。
【0004】また他の従来技術としては、特公昭60−
23584号公報に記載されたようなものがあった。こ
の公報に記載されたものは、回転子の鉄心内に磁極にな
る磁性材を挿入(埋め込み)したものであった。この公
報に記載されたものは、自己始動可能な同期電動機に関
するものであった。
【0005】さらに他の従来技術としては、特開平4−
185247号公報に記載されたようなものがあった。
この公報に記載されたものは、突極構造を有する回転子
鉄心の突極部に磁性材を埋め込んで回転子を構成したも
のであった。
【0006】この公報に記載されたものは磁性材を埋め
込んだ回転子鉄心、及び回転子鉄心の両端面を覆う端面
部材を回転軸を圧入することによって一体に構成させる
ものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
従来の技術では,ダイカスト材(亜鉛、アルミなど)の
ケージ部による渦電流損失が大きい。金属製パイプでの
渦電流損失が大きい。磁性材の回り止めとして回転子鉄
心に設けられた突起があるため製造時の寸法の高精度維
持か困難などの問題点を有している。
【0008】また、極分離用の空隙を設けたものでは、
回転子に熱的衝撃、機械的衝撃などが加わり磁性材(特
にフェライト)にひび等の割れが生じた場合、この磁性
材の断片が空隙内に回り込み、さらに大きな割れや欠け
へと進行する場合があった。
【0009】また他の従来技術では、回転子鉄心内に有
する2次導体で渦電流が発生し,また回転子鉄心(導
体)の中で磁性材からの磁束の一部が短絡するので電動
機の運転効率が低くなる問題点を有するものであった。
【0010】さらに他の従来技術では回転子鉄心の状態
でコアのばらけが生じたり、回転軸の圧入工程での組立
て制度が悪く、寸法の高精度維持が困難な問題点があっ
た。
【0011】このような問題点に対して、本発明は保護
用の金属パイプによる渦電流の発生、ダイカストによる
2次導体での渦電流の発生、空隙による磁性材の割れの
進行、回転子の寸法精度の低下を防止した回転子を提供
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による圧縮機用電
動機の回転子は、単一の密閉容器内に圧縮要素及この圧
縮要素を回転駆動する電動機を収納した電動圧縮機の回
転子において、電動機の回転子には鉄心と磁性体が備え
られ、電動機の回転子は、複数の回転子用鉄板を積層し
た回転子鉄心と、この回転子の1端に配置され少なくと
もバランサ−、オイル分離用のデイスクをかしめるため
のカシメボスを有する非磁性材から成る第1の端面部材
と、この回転子の他端に配置される非磁性材から成る第
2の端面部材とを備えると共に、前記回転子鉄心、第1
の端面部材、第2の端面部材を貫通してこれら回転子
心、第1の端面部材、第2の端面部材を一体にかしめる
複数のかしめ部材を備えたものである。
【0013】さらに、前記回転子鉄心は0.5mm以下
の電磁鋼板を溶接またはかしめて一体に積層され、ま
た、前記第1の端面部材及び/または前記第2の端面部
材はアルミなどの非磁性金属材のダイカストで構成、ま
たは非磁性金属の絞り成形で構成、または樹脂材で構成
されているものである。
【0014】また、本発明による圧縮機用電動機の回転
子は、回転子鉄心が、外周側に沿って複数の磁極を構成
する磁性体を収容して成り、前記複数のかしめ部材は、
前記回転子鉄心、第1の端面部材、第2の端面部材を貫
通する貫通孔に挿入されてこれら回転子鉄心、第1の端
面部材、第2の端面部材を一体にかしめるものである。
【0015】さらに前記回転子鉄心は、前記複数の磁極
の隣り合う磁極間に磁束の短絡を防止する空隙を備える
と共に、この空隙は前記かしめ部材の貫通する貫通孔に
つながり、また前記磁性体はフェライト、または希土類
系の焼結、または合金、または希土類系のプラスチック
マグネットなどである。
【0016】また、本発明による圧縮機用電動機の回転
子は、単一の密閉容器内に圧縮要素及この圧縮要素を回
転駆動する電動機を収納した電動圧縮機の回転子におい
て、電動機の回転子には鉄心と磁性体が備えられ、電動
機の回転子は、複数の回転子用鉄板を積層した回転子鉄
心と、この回転子の1端に配置され少なくともバランサ
−、オイル分離用のデイスクをかしめるためのカシメボ
スを有する非磁性材から成る第1の端面部材と、この回
転子の他端に配置される非磁性材から成る第2の端面部
材とを備えると共に、前記回転子鉄心、第1の端面部
材、第2の端面部材の外周側面を溶接してこれら回転子
鉄心、第1の端面部材、第2の端面部材を一体に構成す
る溶接部を備えたものである。
【0017】また、本発明による圧縮機用電動機の回転
子は、単一の密閉容器内に圧縮要素及この圧縮要素を回
転駆動する電動機を収納した電動圧縮機の回転子におい
て、電動機の回転子には鉄心と磁性体が備えられ、電動
機の回転子は、複数の回転子用鉄板を積層した回転子鉄
心と、この回転子の1端に配置された非磁性材から成る
第1の端面部材と、この回転子の他端に配置される非磁
性材から成る第2の端面部材とを備えると共に、前記
転子鉄心、第1の端面部材、第2の端面部材の外周側面
を溶接してこれら回転子鉄心、第1の端面部材、第2の
端面部材を一体に構成する溶接部を備えたことを特徴と
する圧縮機用電動機の回転子。
【0018】
【作用】このように構成された圧縮機用電動機の回転子
は、回転子を回転軸に圧入する前に一体に構成されるの
で、回転子の寸法精度を高く維持することができる。
【0019】また保護用の金属パイプ、ダイカストによ
る2次導体がなくなりこれらの構成による渦電流の発生
を防止することができるものである。
【0020】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は圧縮機の要部断面図である。この図におい
て、1は密閉容器であり、内部の上側に電動機2、下側
にこの電動機2で回転駆動される圧縮要素3が収納され
ている。密閉容器1は予め2分割されたものに電動機
2、圧縮要素3を収納した後、高周波溶着などによって
密閉されたものである。
【0021】電動機2は、密閉容器1の内壁に固定され
た固定子4と、この固定子4の内側に回転軸6を中心に
して回転自在に支持された回転子5とからなっている。
固定子4には回転子5に回転磁界を与える固定子巻線7
を備えている。
【0022】圧縮要素3は中間仕切板8で仕切られた第
1のロータリー用シリンダ9及び第2のロータリーシリ
ンダ10を備えている。夫々のシリンダ9、10には回
転軸6で回転駆動される偏心部11、12が取りつけら
れており、これら偏心部11、12は偏心位置がお互い
に180度位相がずれている。
【0023】13、14は夫々シリンダ9、10内を回
転する第1のローラ、第2のローラであり、夫々偏心部
11、12の回転でシリンダ内を回る。
【0024】15、16は夫々第1の枠体、第2の枠体
であり、第1の枠体15は仕切板8との間にシリンダ9
の閉じた圧縮空間を形成させ、第2の枠体16は同様に
仕切板8との間にシリンダ10の閉じた圧縮空間を形成
させている。また、第1の枠体15、第2の枠体16は
夫々回転軸6の軸受部17、18を備えている。
【0025】19、20は吐出マフラーであり、夫々第
1の枠体15、第2の枠体16を覆うように取付られて
いる。
【0026】21は吐出孔であり、第1の枠体15に設
けられシリンダ9とマフラー19内を連通させている。
尚、第2の枠体16に設けられシリンダ10とマフラー
20内を連通させる吐出孔は図示せず。
【0027】21は密閉容器1の外部に設けられたバイ
パス管であり、マフラー20の内部に連通している。
【0028】22は密閉容器1の上に設けられた吐出管
であり、23、24は夫々シリンダ9、10へつながる
吸入管である。また、25は密閉ターミナルであり、密
閉容器1の外部から固定子4の固定子巻線7へ電力を供
給するものである。(密閉ターミナル25と固定子巻線
7とをつなぐリード線は図示せず。)26はオイル分離
用のデイスクであり、ボルト27にて回転軸6に固定さ
れている。尚、このデイスク26は後記するボスで固定
してもよい。
【0029】図2は図1に示した回転子の一部断面図で
ある(回転軸6に圧入する前の状態)。この図におい
て、28は回転子鉄心であり、所定の形状に打ち抜いた
厚さ0.5mmの電磁鋼板(回転子用鉄板)を複数枚積層
したものである。この電磁鋼板は夫々がお互いにかしめ
られて一体に構成されている(または溶接によって一体
に構成されている)。
【0030】29は磁性材(フェライト、希土類系の焼
結体、または合金、または希土類系のプラスチックマグ
ネットなど)であり、回転子鉄心28に軸方向にそって
形成されたスロットに圧入されている。またこの磁性材
は複数個がこの回転子鉄心の外周側に沿って回転子鉄心
28の中に配置されている。
【0031】30は回転子鉄心の28の一端に取りつけ
られる第1の端面部材であり、圧縮要素3に対するバラ
ンスウエイト33、34、35、36とこのバランスウ
エイト36、35の上に位置するボス31、32を有し
ている。これら端面部材30、バランスウエイト33〜
36、ボス31、32は非磁性金属(アルミなど)のダ
イカスト製、または絞り成形、さらには樹脂材料によっ
て一体に構成されている。
【0032】尚、ボス31、32はオイル分離用のデイ
スク26が嵌めれるようにその位置及び形状が構成され
ている。
【0033】38は回転子鉄心28の他端に取りつけら
れる第2の端面部材(円板状)であり、前記した端面部
材30と同様に非磁性金属(アルミなど)のダイカスト
製、または絞り成形、さらには樹脂材料によって一体に
構成されている。
【0034】37は溶接部であり、複数個回転子3の外
周に軸方向に沿って設けられている。これらの溶接部は
回転子鉄心28に磁性材29を圧入し、第1の端面部材
30、第2の端面部材38をセットした後、これらの部
材を同時に溶接して回転子5を構成するものである。
【0035】図3は図2に示した第1の端面部材30の
上面図である。この端面部材30は同芯円(ドーナツ)
状の形状をしており、穴39からは回転子5の回転軸6
を覗くものである。
【0036】図4は図2に示した第2の端面部材38の
上面図である。この端面部材38は同芯円(ドーナツ)
状の形状をしており、穴40は回転軸6か貫通する。
【0037】図5は図2に示した回転子鉄心28に用い
る電磁鋼板の上面図(または複数の電磁鋼板を積層した
後の回転子鉄心の上面図)である。この図において、4
1〜44は扇状の磁性材29などが圧入されるスロット
であり回転子鉄心28の外周に沿って配置されている。
45〜48は夫々のスロット41〜44間(極の変わり
目)に位置するスリットであり、スロット41〜44に
磁性材が圧入された後の夫々の磁極の極分離を促進する
ための空隙(エアギャップ)として作用する。49は回
転軸6が圧入される孔である。
【0038】図6は回転子鉄心の他の実施例を示す上面
図である。突極部51〜54が形成されるように電磁鋼
板から打ち抜かれた回転子用鉄板50を複数枚積層した
ものである。55〜58は夫々の突極部51〜54間に
突極部が形成されるように設けられた切欠部である。
【0039】59〜62は磁性材を圧入するスロットで
ある。63は回転軸が圧入される孔である。
【0040】この回転子鉄心に磁性材を圧入した後、前
記実施例と同様に端面部材をセットし、回転子の外周を
溶接して回転子を一体に構成する。この時、端面部材の
形は回転子鉄心の端面の形に一致させてもよいものであ
る。
【0041】図7は本発明の他の実施例を示す回転子の
一部断面図である。この図において、101は回転子鉄
心であり、所定の形状に打ち抜いた厚さ0.5mmの電磁
鋼板(回転子用鉄板)を複数枚積層したものである。こ
の電磁鋼板は夫々がお互いにかしめられて一体に構成さ
れている(または溶接によって一体に構成されてい
る)。
【0042】102は磁性材(図2に示す磁性材と同
じ)であり、回転子鉄心101に軸方向にそって形成さ
れたスロットに圧入されている。またこの磁性材は複数
個がこの回転子鉄心の外周側に沿って回転子鉄心101
の中に配置されている。
【0043】103は回転子鉄心の101の一端に取り
つけられる第1の端面部材であり、圧縮要素3に対する
バランスウエイト104、105、106、107とこ
のバランスウエイト104、107の上に位置するボス
108、109を有している。これら端面部材103、
バランスウエイト104〜107、ボス108、109
は非磁性金属(アルミ、亜鉛など)のダイカスト製、ま
たは絞り成形、さらには樹脂材料によって一体に構成さ
れている。
【0044】尚、ボス108、109はオイル分離用の
デイスク26が嵌めれるようにその位置及び形状が構成
されている。
【0045】110は回転子鉄心101の他端に取りつ
けられる第2の端面部材(円板状)であり、前記した端
面部材103と同様に非磁性金属(アルミなど)のダイ
カスト製、または絞り成形、さらには樹脂材料によって
一体に構成されている。
【0046】111〜114はカシメ部材(カシメピ
ン、カシメボルトなど)であり、第1の端面部材10
3、回転子鉄心101、第2の端面部材110を貫通す
る貫通孔を用いてこれら第1の端面部材103、回転子
鉄心101、第2の端面部材110をカシメ一て体に構
成している。
【0047】図8は図7に示した第1の端面部材103
の上面図である。この端面部材103は同芯円(ドーナ
ツ)状の形状をしており、穴119からは回転子5の回
転軸6を覗くものである。
【0048】115〜118は孔であり、夫々カシメ部
材111〜114が通される大きさと形状の孔である。
【0049】図9は図7に示した第2の端面部材110
の上面図である。この端面部材110は同芯円(ドーナ
ツ)状の形状をしており、穴124は回転軸6か貫通す
る。
【0050】120〜123は孔であり、夫々カシメ部
材111〜114が通される大きさと形状の孔である。
【0051】図10は図7に示した回転子鉄心101に
用いる電磁鋼板の上面図(または複数の電磁鋼板を積層
した後の回転子鉄心の上面図)である。この図におい
て、125〜128は扇状の磁性材(磁性材102)な
どが圧入されるスロットであり回転子鉄心101の外周
に沿って配置されている。129〜132は夫々のスロ
ット125〜128間(極の変わり目)に位置するスリ
ットであり、スロット125〜128に磁性材が圧入さ
れた後の夫々の磁極の極分離を促進するための空隙(エ
アギャップ)として作用する。
【0052】131〜134は夫々カシメ部材111〜
114が通される大きさと形状の孔であり、スロット1
25〜128の間になる位置に配置されると共に、これ
らの孔131〜134は前記スリット129〜132に
つながっている。これらスリットを孔につなげることに
よって、隣り合う磁極どうしのエアギャップが大きくな
り、漏れ磁束が少なくなる分電動機の運転効率を高くす
ることができる。135は回転軸6が圧入される孔であ
る。
【0053】回転子は、これら第1の端面部材103、
回転子鉄心101、第2の端面部材110の夫々の孔1
15〜118、131〜134、120〜123がつな
がるように積んだ後、カシメ部材111〜114でかし
めて一体に構成する。
【0054】図11は回転子鉄心の他の実施例を示す上
面図である。突極部136〜138が形成されるように
電磁鋼板から打ち抜かれた回転子用鉄板140を複数枚
積層したものである。141〜144は夫々の突極部1
36〜139間に突極部が形成されるように設けられた
切欠部である。
【0055】145〜148は磁性材を圧入するスロッ
トである。149は回転軸が圧入される孔である。
【0056】151〜153はカシメ部材が111〜1
14が通される大きさと形状の孔である。この回転子鉄
心に磁性材を圧入した後、前記実施例と同様に端面部材
をセットし、カシメ部材を用いて回転子を一体に構成す
る。この時、端面部材の形は回転子鉄心の端面の形に一
致させてもよいものである。
【0057】図12は回転子鉄心のさらに他の実施例を
示す上面図である。この図において、154〜157は
扇状の磁性材(磁性材102)などが圧入されるスロッ
トである。158〜161は夫々のスロット154〜1
57間(極の変わり目)に位置するスリットであり、ス
ロット154〜157に磁性材が圧入された後の夫々の
磁極の極分離を促進するための空隙(エアギャップ)と
して作用する。
【0058】162〜165は夫々カシメ部材111〜
114が通される大きさと形状の孔であり、スロット1
54〜157の間になる位置に配置されると共に、これ
らの孔162〜165は前記スリット158〜161に
つながっている。同時にこれらの孔は回転子鉄心の外周
に向かって開かれている。
【0059】これらスリットを孔につなげると共に回転
子鉄心の外周に向かって解放することによって、隣り合
う磁極どうしのエアギャップが大きくなり、漏れ磁束が
少なくなる分電動機の運転効率を高くすることができ
る。166は回転軸6が圧入される孔である。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明の回転子は、渦電流
の発生源となる金属製のパイプや、ダイカストの2次導
体がないのでその分電動機の運転効率を上げることがで
きる。すなわち、同じ出力の電動機を従来より小型に構
成することができ圧縮機の全体の大きさを小型化するこ
とができる。
【0061】また、回転子の隣り合う極どうしの間にエ
アギャップを設けることによって、磁束の漏れを減らし
さらに電動機の運転効率を上げることができ、より小型
の圧縮機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す圧縮機の要部断面図であ
る。
【図2】図1に示した回転子の一部断面図である
【図3】図2に示した第1の端面部材の上面図である。
【図4】図2に示した第2の端面部材の上面図である。
【図5】図2に示した回転子鉄心に用いる電磁鋼板の上
面図である。
【図6】回転子鉄心の他の実施例を示す上面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す回転子の一部断面図
である。
【図8】図7に示した第1の端面部材の上面図である。
【図9】図7に示した第2の端面部材の上面図である。
【図10】図7に示した回転子鉄心に用いる電磁鋼板の
上面図である。
【図11】回転子鉄心の他の実施例を示す上面図であ
る。
【図12】回転子鉄心のさらに他の実施例を示す上面図
である。
【符号の説明】
1 密閉容器 2 電動機 3 圧縮要素 4 固定子鉄心 5 回転子 6 回転軸 7 固定子巻線 28 回転子鉄心 29 磁性材 30 第1の端面部材 38 第2の端面部材 31、32 ボス 33〜36 バランスウエイト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−121044(JP,A) 実開 平4−6250(JP,U) 実開 昭61−144277(JP,U) 実開 昭60−89753(JP,U) 国際公開92/7409(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 1/28 H02K 7/04 H02K 15/16 H02K 21/00 H02K 29/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単一の密閉容器内に圧縮要素及この圧縮要
    素を回転駆動する電動機を収納した電動圧縮機の回転子
    において、電動機の回転子には鉄心と磁性体が備えられ、 電動機の
    回転子は、複数の回転子用鉄板を積層した回転子鉄心
    と、この回転子の1端に配置され少なくともバランサ
    −、オイル分離用のデイスクをかしめるためのカシメボ
    スを有する非磁性材から成る第1の端面部材と、この回
    転子の他端に配置される非磁性材から成る第2の端面部
    材とを備えると共に、前記回転子鉄心、第1の端面部
    材、第2の端面部材を貫通してこれら回転子鉄心、第1
    の端面部材、第2の端面部材を一体にかしめる複数のか
    しめ部材を備えたことを特徴とする圧縮機用電動機の回
    転子。
  2. 【請求項2】前記回転子鉄心は0.5mm以下の電磁鋼
    板を溶接またはかしめて一体に積層されていることを特
    徴とする請求項1記載の圧縮機用電動機の回転子。
  3. 【請求項3】前記第1の端面部材及び/または前記第2
    の端面部材はアルミなどの非磁性金属材のダイカストで
    構成、または非磁性金属の絞り成形で構成、または樹脂
    材で構成されていることを特徴とする請求項1記載の圧
    縮機用電動機の回転子。
  4. 【請求項4】回転子鉄心が、外周側に沿って複数の磁極
    を構成する磁性体を収容して成り、前記複数のかしめ部
    材は、前記回転子鉄心、第1の端面部材、第2の端面部
    材を貫通する貫通孔に挿入されてこれら回転子鉄心、第
    1の端面部材、第2の端面部材を一体にかしめること
    特徴とする請求項1記載の圧縮機用電動機の回転子。
  5. 【請求項5】前記回転子鉄心は、前記複数の磁極の隣り
    合う磁極間に磁束の短絡を防止する空隙を備えると共
    に、この空隙は前記かしめ部材を貫通する貫通孔につな
    がることを特徴とする請求項4に記載の圧縮機用電動機
    の回転子。
  6. 【請求項6】前記磁性体はフェライト、または希土類系
    の焼結、または合金、または希土類系のプラスチックマ
    グネットなどであることを特徴とする請求項5に記載の
    圧縮機用電動機の回転子。
  7. 【請求項7】単一の密閉容器内に圧縮要素及この圧縮要
    素を回転駆動する電動機を収納した電動圧縮機の回転子
    において、電動機の回転子には鉄心と磁性体が備えられ、 電動機の
    回転子は、複数の回転子用鉄板を積層した回転子鉄心
    と、この回転子の1端に配置され少なくともバランサ
    −、オイル分離用のデイスクをかしめるためのカシメボ
    スを有する非磁性材から成る第1の端面部材と、この回
    転子の他端に配置される非磁性材から成る第2の端面部
    材とを備えると共に、前記回転子鉄心、第1の端面部
    材、第2の端面部材の外周側面を溶接してこれら回転子
    鉄心、第1の端面部材、第2の端面部材を一体に構成す
    る溶接部を備えたことを特徴とする圧縮機用電動機の回
    転子。
  8. 【請求項8】単一の密閉容器内に圧縮要素及この圧縮要
    素を回転駆動する電動機を収納した電動圧縮機の回転子
    において、電動機の回転子には鉄心と磁性体が備えられ、 電動機の
    回転子は、複数の回転子用鉄板を積層した回転子鉄心
    と、この回転子の1端に配置された非磁性材から成る第
    1の端面部材と、この回転子の他端に配置される非磁性
    材から成る第2の端面部材とを備えると共に、前記回転
    鉄心、第1の端面部材、第2の端面部材の外周側面を
    溶接してこれら回転子鉄心、第1の端面部材、第2の端
    面部材を一体に構成する溶接部を備えたことを特徴とす
    る圧縮機用電動機の回転子。
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