JP3301708B2 - モータ装置 - Google Patents

モータ装置

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JP3301708B2
JP3301708B2 JP01206397A JP1206397A JP3301708B2 JP 3301708 B2 JP3301708 B2 JP 3301708B2 JP 01206397 A JP01206397 A JP 01206397A JP 1206397 A JP1206397 A JP 1206397A JP 3301708 B2 JP3301708 B2 JP 3301708B2
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和憲 西川
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Nidec Sankyo Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータ等の駆動部
を組込んだモータケースにモータ地板を嵌合固定したモ
ータと、ロータの回転力を伝達する歯車列とをケース体
内に収納するモータ装置に関する。特に、給湯器等に供
給する湯の温度調節及び水量調節に使用する調整弁(バ
ルブ)を駆動するのに好適なモータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図16から図18に示すよう
な、調整弁(図示省略)を駆動するためのモータ装置1
01が知られている。このモータ装置101は、上ケー
ス102と下ケース103とを固定してなるケース体1
04と、ステッピングモータ105と、歯車列106
と、出力部107と、図示しない制御機器との接続部と
なる端子部108とを有している。
【0003】ステッピングモータ105は、カップ状の
モータケース109と、このモータケース109内に配
置されたステータ部110及びロータ部111から主に
構成されている。そして、ステッピングモータ105
は、図18に示すように、底面に形成した凹部105
a,105aを下ケース103に形成された位置決め突
起103a,103aに挿入するように位置合わせされ
た状態で下ケース103内に配置される。また、モータ
ケース109の側面部には、切欠きが形成されており、
この切欠き部分にステータ部110に固定されたモータ
端子部112が配置されている。
【0004】一方、モータケース109の上面には、モ
ータ地板105bが位置合わせをしながら固定されてい
る。そして、モータ地板105bの上側には、地板11
3が載置され固定されている。すなわち、モータケース
109の上面部の外周端には、4ヶ所に突起部109
b,109b,109b,109bが形成されている。
一方、地板113の外周縁部分には、モータケース10
9の4つの突起部109bとそれぞれ係合する4つの切
欠き部113bが設けられている。そして、このように
モータケース109等に固定された地板113の上に
は、固定軸114,115が立設されている。
【0005】固定軸114には、一体的に形成された第
1歯車116と第2歯車117とが、回転自在に挿通さ
れている。また、固定軸115には、一体的に形成され
た第3歯車118と第4歯車119とが回転自在に挿通
されている。これらの第1歯車116と第2歯車117
と第3歯車118と第4歯車119とが、歯車列106
の一部を構成している。
【0006】一方、ステータ部110は、2つのコイル
ボビン120,120と、これらのコイルボビン12
0,120にそれぞれ巻回されたコイル121,121
と、磁性部材で形成されたコア部材122,122から
構成されている。また、ステータ部110の外側には、
モータ端子部112が固定されている。このモータ端子
部112は、回路基板に複数のピンを立設して形成され
ており、この複数のピンにコイル121,121の端末
がそれぞれ半田付け固定により接続されている。
【0007】さらに、このモータ端子部112の複数の
ピンには、複数のリード線123の一端がそれぞれ半田
付け固定により接続されている。この複数のリード線1
23は、下ケース103内を引き回されると共に、下ケ
ース103に設けたリード線引き出し孔124よりケー
ス体104の外部に引き出されている。さらに、複数の
リード線123の他端は、モータ制御機器に接続するた
めの端子部108に接続されている。したがって、この
端子部108をモータ制御機器に接続することによっ
て、ステッピングモータ105のコイル121,121
は、図示しないモータ制御機器からの電流が供給される
ようになっており、この電流の供給によってステータ部
110は励磁されるようになっている。
【0008】一方、ロータ部111は、ステータ部11
0の内側に対向する位置に配置されている。ロータ部1
11は、回転軸125と、この回転軸125に固定され
た円筒状のロータマグネット126とから主に構成され
ている。そして、ステータ部110が励磁されると、ロ
ータマグネット126とステータ部110との間で反発
・吸引動作を起こし、これによってロータ部111が回
転するようになっている。
【0009】ロータ部111の回転軸125は、モータ
ケース109の上面側に固定された地板113に形成さ
れた孔より上方へ突出されている。そして、回転軸12
2の突出している部分には、モータピニオン127が固
定されている。このモータピニオン127は、歯車列1
06の初段となる第1歯車116と係合しており、ロー
タ部111が回転すると、この回転力が歯車列106に
伝達されるようになっている。
【0010】歯車列106は、モータピニオン127と
係合する第1歯車116と、この第1歯車116と一体
的に回転する第2歯車117と、この第2歯車117と
係合する第3歯車118と、この第3歯車118と一体
的に回転する第4歯車119と、この第4歯車119と
係合する出力歯車128とから構成されている。なお、
第1歯車116と第2歯車117とは、地板113に立
設された固定軸114に回転自在に挿通されている。ま
た、第3歯車118と第4歯車119とは、地板113
に立設された固定軸115に回転自在に挿通されてい
る。さらに、第4歯車119は、出力部107に係合し
ており、歯車列106で減速したロータ部110の回転
力を出力部107に伝達するようになっている。
【0011】出力部107は、歯車列106の第4歯車
119と係合する出力歯車128と、この出力歯車12
8と一体的に形成された出力軸129とから構成されて
いる。そして、ロータ部110が回転すると、この回転
が歯車列106で減速されて出力部107に伝達され、
出力部107が回転するようになっている。
【0012】なお、この出力軸129の一端は、上ケー
ス102に形成された軸受部130に軸受されていると
共に、他端は、下ケース103に形成された出力軸受部
131内に回動自在に嵌まっている。なお、出力軸12
9の他端側には、係合孔132が形成されており、この
係合孔132内にはセレーションが切られている。この
係合孔132内には、図示しない調整弁(バルブ)駆動
軸が遊嵌している。そして、調整弁駆動軸にもセレーシ
ョンが切られており、出力軸129が回転することによ
り調整弁駆動軸が図17において、上下方向に駆動する
ようになっている。
【0013】また、出力歯車128の下側の面、すなわ
ち、出力歯車128の下ケース103側の面には、出力
部107の回転位置を検出するための検出用磁石133
が埋め込まれている。一方、下ケース103には、磁気
センサー134,134を固定した回路基板135が固
定されている。この磁気センサー134,134は、出
力歯車128に埋め込まれた検出用磁石133の回転軌
道と近接する位置に配置されており、この磁気センサー
134,134と検出用磁石133との位置関係によっ
て出力歯車128の回転位置が検出されるようになって
いる。
【0014】また、回路基板135には、複数の接続部
136が形成されており、この複数の接続部136に複
数のリード線137の一端が半田付け固定によってそれ
ぞれ接続されている。この複数のリード線137は、下
ケース103内を引き回されてリード線引き出し孔12
4から、ケース体104の外部に引き出されている。ま
た、複数のリード線137の他端は、端子部108に接
続されている。この端子部108は、上述したようにモ
ータ制御機器に接続されるようになっており、これによ
って、磁気センサー134,134で検出された出力歯
車128の回転位置のデータがモータ制御機器に伝送さ
れることとなる。
【0015】このように構成された従来のモータ装置1
01の動作について、以下に説明する。
【0016】モータ装置101は、図示しないモータ制
御機器から所定の電流が供給されることによって駆動さ
れる。すなわち、モータ制御機器側から電流が供給され
ると、この電流は端子部108及びリード線123を介
してモータ端子部112に入力される。さらにこの電流
は、モータ端子部112よりコイル121,121へ供
給されステータ部110は励磁される。ステータ部11
0が励磁されると、このステータ部110に対向配置さ
れたロータ部111のロータマグネット126が、ステ
ータ部110に吸引・反発され、これによってロータ部
111は回転する。
【0017】このようにロータ部111が回転すると、
ロータ部111の回転軸125に一体的に固定されたモ
ータピニオン127は一体的に回転する。このモータピ
ニオン127は、歯車列106の第1歯車116と係合
しており、ロータ部111の回転は第1歯車116、第
2歯車117、第3歯車118及び第4歯車119に順
に伝達されることとなる。なお、第1歯車116と第2
歯車117、第2歯車117と第3歯車118、第3歯
車118と第4歯車119とは、それぞれ歯車の歯数の
比が大きく取られており、これによって、ロータ部11
1の回転は大きく減速されて第4歯車119に伝達され
ることとなる。
【0018】この第4歯車119には、出力部107の
出力歯車128が係合しており、第4歯車119の回転
は出力部107に伝達される。これにより、出力部10
7の出力軸129が回転する。この出力軸129には、
係合孔132が設けられており、この係合孔132には
図示しない調整弁駆動軸が遊嵌されている。なお、係合
孔132及び調整弁駆動軸には、セレーションがそれぞ
れ形成されている。したがって、出力軸129が回転す
ると、この出力軸129に回転に伴い調整弁駆動軸が回
転すると共に、図17において上下方向に移動するよう
になる。この動作によって、図示しない調整弁の開閉動
作を行う。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のモータ
装置101においては、ステッピングモータ105の回
転軸125に固定したモータピニオン127の回転を、
地板113に立設した固定軸114,115に挿通され
た歯車列106に伝達し、この回転を歯車列106で十
分減速して、出力部107に伝達するようになってい
る。この歯車列106は、限られたスペースの中で減速
比を高くするため、各歯車の歯数の比率を高くしてい
る。
【0020】したがって、歯車列106の各歯車の噛み
合いを正確にするため、上述したモータ装置101にお
いては、ステッピングモータ105の回転軸125と、
第1歯車116及び第2歯車117を挿通した固定軸1
14と、第3歯車118及び第4歯車119を挿通した
固定軸115と、出力部107の一方を回転自在に支承
するケース体103との位置精度を高くしておく必要が
ある。そこで、モータ装置101では、地板113をス
テッピングモータ105に対して位置決めして固定し、
さらに地板113を固定したステッピングモータ105
を下ケース103に位置決めしながら固定している。
【0021】しかしながら、地板113とステッピング
モータ105とを固定する際に、地板113とステッピ
ングモータ105との間に、僅かながら位置精度に僅か
な誤差が生じる恐れがある。また、ステッピングモータ
105を下ケース103内に配置する際にも、ステッピ
ングモータ105と下ケース103との間に、僅かなが
ら誤差が生じる恐れがある。すなわち、固定軸114,
115を立設した地板113と、出力部107の一方を
支承する出力軸受部131を設けた下ケース103と間
では、上述した僅かな位置精度の誤差が累積して大きな
誤差となってしまう。このように地板113とケース体
104との間の位置精度に大きな誤差が生じると、歯車
列106の噛み合わせが不正確となり、ステッピングモ
ータ105の回転力がスムーズに出力部107に伝達さ
れなくなる。このため、出力部107のスムーズな駆動
が出来ないという問題が生じている。
【0022】本発明の目的は、上述した問題に鑑みて、
歯車列を正確に噛み合わせ、出力部をスムーズに動作さ
せることが可能なモータ装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】 かかる目的を達成する
ため、請求項1記載のモータ装置は、ロータ部等のモー
タ駆動部を組込んだモータケースにモータ地板を嵌合固
定したモータと、ロータ部の回転力を伝達する歯車列と
をケース体内に収納してなるモータ装置において、歯車
列は、ケース体の輪列支持部によってのみその回転を支
持された歯車を当該歯車列の一部として含み、他の歯車
をモータ地板とケース体との輪列支持部によってその回
転を支持させ、ロータ部の回転力を他の歯車側からケー
ス体の輪列支持部によってのみその回転を支持された歯
車側に伝達する減速輪列で構成し、モータ地板にケース
体との係合部を備えると共に、ケース体に係合部と係合
し、モータ地板を周方向及び径方向に位置決めする位置
決め部を備えている。
【0024】 また、請求項2記載のモータ装置は、請
求項1記載の発明に加えて、モータ地板は、カップ形状
のモータケースの開口端を塞ぐものとなっていると共
に、このモータ地板によりモータケースおよびケース体
とを周方向及び径方向に位置決めしている。さらに、請
求項3記載のモータ装置は、請求項1または2記載の発
明に加えて、モータ地板の係合部は、モータケースの外
周端部分より径方向に突出した凸片で形成されていると
共に、ケース体の位置決め部には、係合部を嵌め込む切
欠き部が形成されている。またさらに、請求項4記載の
モータ装置は、請求項2記載の発明に加えて、モータケ
ースには、モータ地板の係合部をモータケースに対し周
方向及び径方向に位置決めする嵌合部が設けられている
と共に、嵌合部は、係合部の一部を嵌め込むU字状の溝
で形成されている。
【0025】 請求項1及び3記載の発明によれば、固
定軸を立設するモータ地板に備えた係合部をケース体の
位置決め部に係合させて、モータを周方向及び径方向に
位置決めしているので、モータ地板に立設された固定軸
が、ケース体に対して直接的に位置決めされている。す
なわち、モータ地板をモータに対して位置決め固定し、
このモータをケース体に位置決め固定した構成を有する
従来の技術に比して、固定軸の位置ずれが累積すること
がなくケース体に対する固定軸の位置精度がよくなる。
加えて、モータ地板に支持される歯車と、ケース体にの
み支持されている出力軸の噛合関係に関しても、モータ
地板がケース体に直接位置決めされることから、位置精
度が良好なものとなる。
【0026】 請求項2及び請求項4の発明によれば、
モータケースの開口部を塞ぐモータ地板が、モータケー
スとケース体とを位置決めするように構成されている。
したがって、モータ地板に立設された固定軸が、ケース
体に加えモータケースに対しても直接的に位置決めされ
ることとなり、固定軸に対するステータ部等のモータ駆
動部の位置精度が良くなる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明のモータ装置の実施の形態
について、図1から図15を用いて説明する。
【0028】モータ装置1は、図1及び図2に示したよ
うに、上ケース2と下ケース3とを固定してなるケース
体4で覆われたものとなっている。このケース体4内に
は、ステッピングモータ5と、このステッピングモータ
5の回転力を伝達する歯車列6と、ステッピングモータ
5の所定の位置に固定されたモータ地板7と、モータ地
板7に立設された固定軸8,9と、出力部10と、可撓
性のフレキシブルプリント回路基板(以下、FPCとい
う)11が収納されている。なお、固定軸8,9は、輪
列支持部の一部となっていると共に、歯車列6を構成す
る第1歯車12と第2歯車13と第3歯車14と第4歯
車15とを回転自在に支持している。
【0029】ケース体4は、上ケース2に形成された係
合爪2a,2b,2c,2d(図3参照)を、下ケース
3に形成された引っ掛け部3a,3b,3c,3d(図
4参照)にそれぞれ嵌合固定することによって形成され
ている。上ケース2は、図3に示すように、固定軸8,
9を支持するための有底軸孔16,17と、出力部10
を支持するための出力孔18と、下ケース3と嵌合する
ための係合爪2a,2b,2c,2dとを有している。
有底軸孔16,17は、それぞれ固定軸8,9の径とほ
ぼ同様の径を有する凹部で形成されており、固定軸8,
9がそれぞれ圧入されている。また、出力孔18は、挿
通孔となっており、内周面で出力部10の出力軸19を
回転支持するように形成されている。
【0030】また、下ケース3は、図4に示すように、
ステッピングモータ5を収容するモータ収容部20と、
可撓性のFPC11を載置するFPC載置部21と、図
示しないモータ制御機器と電気的に接続するための端子
部22と、出力部8の一端を軸受する軸受凹部23と、
出力部10の回動を規制するための規制ピン24と、引
っ掛け部3a,3b,3c,3dとを有している。な
お、軸受凹部23と出力孔18とが、輪列支持部の一部
を構成している。
【0031】モータ収容部20は、円筒形状のステッピ
ングモータ5を収容するための略カップ形状で形成され
た大空間20aと、ステッピングモータ5の側面に固定
されるモータ端子部25を収容するための小空間20b
とから構成されている。また、モータ収容部20の大空
間20aには、モータ地板7の外周端部分に形成される
係合部7a,7b,7c(図7参照)と係合し、ステッ
ピングモータ5を周方向及び径方向に位置決めする位置
決め部20c,20d,20eが形成されている。これ
らの位置決め部20c,20d,20eは、それぞれ下
ケース3の内側に突出した形状で形成されていると共
に、その突出した部分に切欠き部20c1,20d1,20
e1が形成されたものとなっている。そして、位置決め部
20c,20d,20eは、これらの切欠き部20c1,
20d1,20e1内に、モータ地板7の係合部7a,7
b,7cをそれぞれ嵌め込むことによってステッピング
モータ5を固定している。
【0032】また、FPC載置部21は、十字状のリブ
で形成されており、FPC11の中央部分が載置される
ようになっている。そして、十字状のリブの各先端に
は、FPC11と、そのFPC11上に載置される補強
板26の両部材を貫通すると共に熱着固定するための突
起21aが設けられている。また、端子部22には、8
本の端子ピン22a,22b,22c,22d,22
e,22f,22g,22hが立設されている。なお、
この端子ピン22a,22b,22c,22d,22
e,22f,22g,22hは、下ケース3の内部から
外部にかけて挿通するように固定されている。さらに、
端子部22には、防水用の端子カバー22iが固定され
ている(図1参照)。
【0033】ステッピングモータ5は、図2に示すよう
に、下ケース3内に設けられたモータ収容部20の大空
間20a内に配置されている。ステッピングモータ5
は、モータケース27と、モータケース27内に配置さ
れた円筒形状のステータ部28と、ステータ部28の内
側に配置されたロータ部29から主に構成されている。
モータケース27は、図5及び図6に示すように、段付
きの円形底面30と、円筒状の側壁部31からなる略カ
ップ形状で形成されている。
【0034】円形底面30の窪んだ部分には、後述する
ロータ部29の固定軸32の一端を固定する軸受部33
が固定されている。この軸受部33には、ロータマグネ
ット34を常時モータ地板7の方向に付勢する付勢ばね
33aが設けられている。また、側壁部31の上端縁部
分には、モータ地板7が固定されている。このモータ地
板7の外周縁部分には、図7に示すように、ステッピン
グモータ5の側壁部31より外周側に突出する凸片で形
成された係合部7a,7b,7cが形成されている。な
お、これらの係合部7a,7b,7cは、それぞれモー
タケース27に係合する幅広部7a1,7b1,7c1
と、下ケース3に係合する幅狭部7a2,7b2,7c2
から形成されている。
【0035】一方、側壁部31の上端縁部分には、図5
及び図6に示すように、モータ地板7の係合部7a,7
b,7cの幅広部7a1,7b1,7c1を係合するための嵌
合部31a,31b,31cが形成されている。この嵌
合部31a,31b,31cは、各々、側壁部31の上
端縁部分より上方に突出する凸片を所定の間隔を空けて
2つ設けU字状の溝を形成したものとなっており、U字
状の溝に幅広部7a1,7b1,7c1を嵌め込んでモータ地
板7を固定するようになっている。
【0036】また、モータ地板7の係合部7a,7b,
7cの先端部分、すなわち幅狭部7a2,7b2,7c2は、
モータ収容部20に設けられた位置決め部20c,20
d,20eの切欠き部20c1,20d1,20e1にそれぞ
れ係合している。これによって、ステッピングモータ5
及びモータ地板7は、ケース体4に対してモータ収容部
20内で、周方向及び径方向に位置決め固定される。
【0037】また、モータ地板7の中心部分には、図7
及び図8に示すように、ブリッジ状に上方に突出すると
共に両側方部分が開放された形状に形成された出窓部3
5が設けられている。この出窓部35は、ロータ部29
の固定軸32の他端を固定するようになっている。さら
に、モータ地板7の上面部分には、歯車列6を回転自在
に支承する固定軸8,9を立設するための孔7d,7e
が設けられている。
【0038】モータケース27の内側には、図2に示す
ように、円筒形状のステータ部28が配置されている。
このステータ部28は、磁性部材で形成された2組のヨ
ーク36,36と、このヨーク36,36にそれぞれ嵌
め込まれた2組のコイルボビン37,37と、このコイ
ルボビン37,37にそれぞれ巻回された2組のコイル
38,38とから構成されている。ヨーク36,36
は、固定軸32の軸方向に重ねて配置されていると共
に、モータケース27の円形底面30と、モータケース
27の上縁部分にカシメ固定されたモータ地板7によっ
て固定されている。また、ヨーク36,36の外周部分
には、2組のヨーク36,36にまたがるようにモータ
端子部25が固定されている(図15参照)。
【0039】このモータ端子部25には、6本のモータ
端子ピン25a,25b,25c,25d,25e,2
5fが立設されている。このモータ端子ピン25a,2
5b,25c,25d,25e,25fは、図9(A)
に示すように、それぞれ2組のコイル38,38の両端
と、さらに2組のコイル38,38の途中部分に接続さ
れている。また、モータ端子ピン25a,25b,25
c,25d,25e,25fには、可撓性のFPC11
が半田付け固定によって接続されている。
【0040】一方、このFPC11は、図10に示すよ
うに、別部材となるモータ制御機器に接続するための端
子部22の端子ピン22a,22b,22c,22d,
22e,22f,22g,22hに半田付け固定により
接続されている。そして、図11のFPC11の展開図
(対応する各端子ピンの符号付き)に示したように、端
子ピン22aとモータ端子ピン25aとは、導通部11
aによって接続されている。また、端子ピン22bとモ
ータ端子ピン25bとは、導通部11bによって接続さ
れている。また、端子ピン22cとモータ端子ピン25
eとは、導通部11cによって接続されている。また、
端子ピン22dとモータ端子ピン25fとは、導通部1
1dによって接続されている。また、端子ピン22eと
モータ端子ピン25c及び25dとは、導通部11eに
よって接続されている。
【0041】なお、FPC11には、後述する磁気セン
サーとなるセンサー部39が固定されている。そして、
端子ピン22f,22g,22hは、センサー部39と
導通部11f,11g,11hを介してそれぞれ接続さ
れている。
【0042】このようにモータ端子部25のモータ端子
ピン25a,25b,25c,25d,25e,25f
は、FPC11を介して図示しないモータ制御機器に電
気的に接続されており、これによってステッピングモー
タ5は、モータ制御機器から電力を供給される。なお、
ステッピングモータ5のステータ部28は、コイル38
に電力を供給することにより励磁され、ロータ部29を
回転させるための回転磁界を発生する。
【0043】一方、ステータ部28の内側には、ロータ
部29が固定軸32に回転自在に支承されている。この
ロータ部29は、固定軸32に支承されるロータ軸部2
9aと、円環状のロータマグネット34から構成されて
いる。ロータ軸部29aは、付勢ばね33aでモータ地
板7の方向に付勢されている。ロータマグネット34
は、ステータ部28のヨーク36,36に対向するよう
にロータ軸部29aの外周に固定されている。そして、
ロータマグネット34は、ステータ部28が励磁される
と、ステータ部28に反発・吸引される。この反発・吸
引力によってロータ部29のロータ軸部29aとロータ
マグネット34は、固定軸32を回転中心として回転す
るようになっている。
【0044】また、固定軸32の一端は、モータケース
27の円形底面30に設けられた軸受部33に固定され
ている。また、固定軸32の他端は、モータ地板7の出
窓部35に固定されている。また、ロータ軸部29aの
出窓部35側には、モータピニオン40が一体形成され
ている。このモータピニオン40は、出窓部35の開放
部分で、歯車列6の初段となる第1歯車12と係合して
いる。これによって、ステッピングモータ5の出力が、
モータピニオン40から歯車列6に伝達されるようにな
っている。
【0045】また、モータ地板7の上面部分には、モー
タピニオン40からロータ部29の回転が伝達され、こ
の回転を減速するための歯車列6が配置されている。こ
の歯車列6は、第1歯車12と、第2歯車13と、第3
歯車14と、第4歯車15と、出力歯車41とから構成
されている。そして、第1歯車12と第2歯車13とは
一体的に形成されていると共に、モータ地板7の上面部
分に立設された固定軸8に回転自在に挿通されている。
また、第3歯車14と第4歯車15とは一体的に形成さ
れていると共に、モータ地板7の上面部分に立設された
固定軸9に回転自在に挿通されている。なお、固定軸
8,9は、一端がモータ地板7に固定されていると共
に、他端は上ケース2に形成された有底軸孔16,17
にそれぞれ嵌合固定されている。
【0046】なお、モータピニオン40と第1歯車1
2、第1歯車12と第2歯車13、第2歯車13と第3
歯車14、第3歯車14と第4歯車15とは、それぞれ
歯車の歯数の比が大きく取られており、これによって、
ロータ部29の回転は大きく減速されて第4歯車15に
伝達されることとなる。そして、第4歯車15は、出力
部10の出力歯車41と係合している。したがって、ス
テッピングモータ5のロータ部29の回転は、歯車列6
で減速されて出力部10に伝達される。
【0047】出力部10は、図12、図13及び図14
に示すように、出力歯車41と、支承軸42と、出力軸
19と、回転規制溝43から形成されている。歯車列6
の出力歯車41は、第4歯車15と係合している。支承
軸42は、出力歯車41の下ケース3と対向する側の面
の中心部分に突出するように形成されている。出力軸1
9は、出力歯車41の上ケース2と対向する側の面の中
心部分に突出する筒形状で形成されており、有底孔19
aを有している。なお、出力軸19の有底孔19aの内
周側には、図12及び図14に示すように、バルブ調整
弁(図示省略)と係合するためのセレーション44が設
けられている。
【0048】この出力部10は、支承軸42を下ケース
3に設けた軸受凹部23に遊嵌させると共に、出力軸1
9を上ケース2に設けた出力孔18の内周に支承させる
ことによって、ケース体4によって回転自在に支承され
ている。この出力孔18は、ケース体4の内部と外部と
を挿通するような貫通孔で形成されており、ケース体4
の外部に配置されたバルブ調整弁(図示省略)を出力孔
18に挿通させて出力軸19のセレーション44に係合
させている。したがって、出力部10が回転すると、出
力軸19のセレーション44と係合しているバルブ調整
弁が図2において上下方向に移動し、バルブの開閉動作
を行うようになっている。
【0049】また、回転規制溝43は、図13に示すよ
うに、出力歯車41の下ケース3と対向する側の面に角
度αとして331°の円弧状で形成されている。この回
転規制溝43には、下ケース3の軸受凹部23より少し
ずれた位置に立設された規制ピン24が挿入されるよう
になっている。すなわち、出力部10は、回転規制溝4
3と規制ピン24とを係合させることによって、通常動
作範囲が0°から315°に対し、−8゜から323゜
の範囲でしか回転できないように規制されている。これ
は、ステッピングモータ5が暴走した場合に、出力部1
0の回転を角度αの範囲に規制することで、出力部10
に係合しているバルブ調整弁の破損を防止するためと、
初期化時の原点を得るためである。
【0050】また、出力歯車41の下側の面には、図1
3に示すように、出力部10の回転基準位置を検出する
ための検出用マグネット45が固定されている。さら
に、出力歯車41の下側の面の一部は、下ケース3に配
置されたFPC11に対向するようになっている。この
FPC11には、上述したように、ホールICで形成さ
れたセンサー部39が固定されている。そして、センサ
ー部39は、検出用マグネット45がセンサー部39に
対向する位置にきた場合に、この位置を出力部10の回
転基準位置(0°)として検出する。
【0051】なお、センサー部39は、FPC11上に
おいて導通部11f,11g,11hを介して端子部2
2f,22g,22hに接続されている。ここで、端子
部22fには、プラス電圧が供給され、端子部22hが
グランドとされている。そして、センサー部39は、出
力部10が回転基準位置(0°)となったことを、図示
しないモータ制御機器に対して、端子部22gより送出
するようになっている。
【0052】FPC11は、先に示した回路パターンを
有する他に、図11に示すように、3つの突起21aが
それぞれ貫通する3つの孔11iを有している。また、
FPC11上に固定されたセンサー部39の周囲には、
センサー部39のFPC11に対する固定を補強すると
共に、センサー部39の高さ方向及び横方向の位置ずれ
を防止するための補強板26が配置されている。この補
強板26は、ガラス布基材エポキシ樹脂で構成されてお
り、センサー部39の周囲を取り囲む形状で形成されて
いる。そして、この補強板26の貫通孔(図示省略)に
突起21aを挿通させFPC11の回路パターン面上に
被せた状態で突起21aの先端を熱をかけて押圧するこ
とによって、補強板26がFPC11をFPC載置部2
1側に押圧しながらFPC11を固定する。
【0053】また、FPC11は可撓性の回路基板とな
っており、図15に示すように、下ケース3内に湾曲さ
れて配置されている。さらに、FPC11のセンサー部
39が固定される中央部分は、下ケース3に十字状のリ
ブで形成されたFPC載置部21に載置されている。ま
た、FPC11の端子ピン22a,22b,22c,2
2d,22e,22f,22g,22hと接続される部
分は、下ケース3のFPC載置部21より上下方向にお
いて少し低くなっている端子部22上に載置される。ま
た、FPC11のモータ端子部25と接続される部分
は、モータ収容部20の小空間20b内で略U字状に湾
曲される。これは、モータ端子部25の接続面と下ケー
ス3のFPC載置部21の接続面とが、直交した位置関
係にあるためである。
【0054】このように配置されたFPC11の一端側
には、ステッピングモータ5の側面に形成されたモータ
端子部25のモータ端子ピン25a,25b,25c,
25d,25e,25fが挿通接続されている。また、
FPC11の他端側には、下ケース3に立設された端子
ピン22a,22b,22c,22d,22e,22
f,22g,22hが挿通接続されている。
【0055】次に、以上のように構成されたモータ装置
1の動作について説明する。
【0056】モータ装置1は、端子部22を介して図示
しないモータ制御機器に電気的に接続されている。モー
タ制御機器から電流が供給されると、この電流は端子部
22の端子ピン22a,22b,22c,22d,22
eに選択的に入力される。すなわち、モータ制御機器が
端子ピン22a,22b,22c,22d,22eのう
ちのどの端子ピンに電流を流すかは、モータ制御機器側
の電子回路によって適宜選択される。
【0057】端子ピン22aに入力された電流は、FP
C11の導通部11aを通ってモータ端子部25のモー
タ端子ピン25aに入力されるようになる。端子ピン2
2bに入力された電流は、FPC11の導通部11bを
通ってモータ端子部25のモータ端子ピン25bに入力
されるようになる。端子ピン22cに入力された電流
は、FPC11の導通部11cを通ってモータ端子部2
5のモータ端子ピン25eに入力されるようになる。端
子ピン22dに入力された電流は、FPC11の導通部
11dを通ってモータ端子部25のモータ端子ピン25
fに入力されるようになる。端子ピン22eに入力され
た電流は、FPC11の導通部11eを通ってモータ端
子部25のモータ端子ピン25c,25dに入力される
ようになる。
【0058】上述したようにモータ端子部25のモータ
端子ピン25a,25b,25c,25d,25eに選
択的に電流が供給されると、2組のコイル38,38に
それぞれ選択的に電流が流れて、ステータ部28が励磁
される。そして、ステータ部28が励磁されると、この
ステータ部28に対向配置されたロータ部29のロータ
マグネット34が、ステータ部28に吸引・反発をし、
ロータ部29は固定軸32を中心としてステップ駆動さ
れる。
【0059】なお、ステータ部28の励磁方法として
は、特にどのような方法の励磁方法でもよいが、本実施
の形態においては2相励磁が採用されている。すなわ
ち、図9に示すように、コイル38,38の途中部分に
接続されるモータ端子ピン25c,25dには、常時プ
ラスの電圧を供給する。
【0060】それと同時に、第1番目のステップでは、
モータ端子ピン25e,25fをマイナス側としてそれ
らに電流が流れるようにする。また、第2番目のステッ
プでは、モータ端子ピン25e,25bに電流が流れる
ようにする。また、第3番目のステップでは、モータ端
子ピン25b,25aに電流が流れるようにする。ま
た、第4番目のステップでは、モータ端子ピン25a,
25fに電流を流す。この第1番目から第4番目のステ
ップ動作のサイクルを繰り返すことによって、ロータ部
29は同方向に回転駆動される。また、モータ制御機器
からの電流の供給の仕方を替えることによって、ロータ
部29は逆の方向にもステップ駆動することが出来る。
なお、ロータ部29を何ステップさせるか、どちらの方
向に回転させるかは、状況に応じてモータ制御機器で制
御されるようになっている。
【0061】このようにして、ロータ部29がどちらか
の方向に回転されると、ロータ部29の固定軸32に回
転可能に支承されているモータピニオン40が、ロータ
軸部29aと一体的に回転する。そして、ロータ部29
の回転は、モータピニオン40より歯車列6の初段とな
る第1歯車12に伝達される。
【0062】そして、さらにロータ部29の回転は、歯
車列6を構成する第2歯車13、第3歯車14、第4歯
車15に順に伝達されていき、第4歯車15より出力部
10に伝達される。なお、ロータ部29の回転は、各歯
車比を大きくとった歯車列6の各歯車を介して出力部1
0に伝達されることにより、大きく減速されて出力部1
0に入力されることとなる。
【0063】ステッピングモータ5のロータ部29の回
転が減速されて出力部10に入力されると、出力部10
はいずれかの方向に回転する。なお、出力部10には、
規制ピン24が挿入される回転規制溝43が設けてあ
り、この回転規制溝43と規制ピン24との突き当たり
によって、出力部10の回転は−8°から323°まで
に規制されている。また、出力部10の出力歯車41に
は、検出用マグネット45が固定されている。出力部1
0は、最初の電源接続時や停電後の再接続時に、一旦、
規制ピン24に回転規制溝43が突き当たるまで回転さ
れる。その後、ステッピングモータ5の駆動力によっ
て、検出用マグネット45がセンサー部39上に重なる
位置(出力部10の回転基準位置となる位置)にくるま
で回動される。
【0064】そして、出力部10の検出用マグネット4
5がセンサー部39上にくると、センサー部39は出力
部10が回転基準位置(0°)にきたことを検出する。
そして、センサー部39が検出した検出データは、FP
C11の導通部11g及び端子ピン22gを介してモー
タ制御機器に伝送される。一方、モータ制御機器は、出
力部10を回転基準位置(0°)からどのくらい回動さ
せるかを演算する。そして、モータ制御機器は、この演
算値に基づいてステッピングモータ5を上述したような
手順で駆動するようになっている。
【0065】本発明の実施の形態は、上述したように構
成されているが、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
更可能である。例えば、本実施の形態では、モータ地板
7の係合部7a,7b,7cを幅広部7a1,7b1,7c1
と幅狭部7a2,7b2,7c2とから構成し、幅広部7a1,
7b1,7c1をモータケース27に係合させると共に、幅
狭部7a2,7b2,7c2をケース体4に係合させている
が、モータ地板7は、特にこの形状に限定されるもので
はない。
【0066】例えば、モータ地板7に、ケース体4と係
合するための係合部と、モータケース27と係合するた
めの係合部とを別に設けても良い。このように構成して
も、モータ地板7は、直接的にケース体4に対し位置決
めされることとなるので、ケース体4に対しての固定軸
8,9の位置精度を高くすることが可能となる。しかし
ながら、係合部7a,7b,7cをケース体4及びモー
タケース27の双方との位置決めとしての係合部とする
ことにより、ケース体4やモータケース27との係合部
を簡単に形成できるので、本実施の形態においては、上
述した構成としたものである。
【0067】また、上述の実施の形態では、モータを周
方向のみならず径方向に位置決めする位置決め部を設け
ているが、ステッピングモータ5の径方向の位置決めは
他の手段、例えば、モータ収容部20の大空間20aの
内径とステッピングモータ5の外径を略同一とし、嵌合
させることで径方向の位置決めをするようにしても良
い。すなわち、モータ地板7の係合部7a,7b,7c
では、モータ地板7の周方向の位置決めだけを行なうよ
うにし、モータ地板7の径方向の位置決めは他の手段で
行なうようにしても良い。
【0068】また、歯車列を減速歯車列としているが、
増速歯車列等他の歯車列としても良い。またさらに、出
力部10の出力軸19は、上ケース2に設けられた出力
孔18内で、図示しないバルブ調整弁に係合するように
構成されているが、出力孔18を下ケース3に設け、出
力軸19を下ケース3側に配置しても良い。また、出力
部10を駆動するための駆動源として、ステッピングモ
ータ5を使用しているが、AC同期モータ等、他の形式
のモータでも良い。
【0069】さらに、本実施の形態では、FPC11上
のセンサー部39の上面を含む周囲には、センサー部3
9を精度よく固定するための補強板26が設けられてい
るが、必要に応じてこの補強板26はなくしても良い。
【0070】また、本実施の形態では、モータ地板7に
出窓部35を設けて、この出窓部35の部分でモータピ
ニオン40と第1歯車12との係合をさせているが、出
窓部35を設けずにモータ地板7の上側でモータピニオ
ン40と第1歯車12とを係合させても良い。この場
合、ロータ部29を支える固定軸32を回転軸として、
モータ地板7には、その回転軸を挿通するための挿通孔
と、この挿通孔内に回転軸を支承するための軸受部を設
けることとなる。
【0071】さらに、モータケース27をヨーク36,
36と別部材とするのではなく、ヨーク36,36がモ
ータケースを兼ねるようにし、そのヨーク36,36の
一方の軸方向端部に固定軸7,8を立設するようにして
も良い。また、モータ地板7を2枚重ね構造とし、ロー
タ側の地板でモータケース27との位置決めをし、歯車
列6側の地板でケース体4との位置決めをするように構
成しても良い。
【0072】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、モータ地
板にケース体との係合部を備えると共に、ケース体に係
合部と係合し、モータを周方向及び径方向に位置決めす
る位置決め部を備えたので、モータ地板がケース体に直
接的に位置決めされることとなり、モータ地板に固定さ
れた固定軸のケース体に対する位置精度が高くなる。こ
れによって、固定軸に支持された歯車列とケース体に支
持された歯車列とが互いに正確に噛み合い、モータの回
転力をスムーズに伝達することが可能となる。すなわ
ち、モータ駆動によるスムーズな回転を実現でき、信頼
性の高い高品質のモータ装置となる。
【0073】また、請求項2記載の発明によれば、モー
タケースにモータ地板の係合部と係合し位置決めする嵌
合部を設けたので、モータ地板はケース体と同時にモー
タケースとも位置決めされることとなる。したがって、
本発明によれば、モータケースとモータ地板とが位置決
めされるので、モータケースとモータ地板の固定軸との
位置関係の精度が高くなり、ロータやステータ等の位置
を考慮した精密な出力を実現できる高品質のモータ装置
となる。
【0074】さらに、請求項3記載の発明によれば、モ
ータ地板の係合部は凸片で形成されていると共に、ケー
ス体の位置決め部には係合部を嵌め込む切欠き部が形成
されているので、モータ地板は確実に周方向及び径方向
に位置決めされることとなり、信頼性の高いモータ装置
となる。また、請求項4記載の発明によれば、モータケ
ースに設けられた嵌合部は、係合部を嵌め込むU字状の
溝で形成されているので、モータ地板はモータケースに
対して確実かつ簡単に周方向に位置決めされることとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータ装置の実施の形態の一部を破断
して上方より示した一部破断平面図である。
【図2】図1に示したモータ装置のII−II断面図で
ある。
【図3】図1及び図2のモータ装置の上ケースの平面図
で、図2の矢示A方向から見た図である。
【図4】図1及び図2のモータ装置の下ケースの平面図
で、図2の矢示A方向から見た図である。
【図5】図1及び図2のモータ装置のモータケースの平
面図で、図2の矢示A方向から見た図である。
【図6】図5の矢示VI方向から見た一部断面側面図で
ある。
【図7】図1及び図2のモータ装置のモータ地板の平面
図で、図2の矢示A方向から見た図である。
【図8】図7の矢示VIII方向から見た図である。
【図9】図1及び図2のモータ装置のステッピングモー
タの動作を説明するための図で、(A)は、各端子ピン
とコイルとの接続を示した結線図であり、(B)は、各
ステップにおける各端子ピンと印加電流との関係を示し
た図である。
【図10】図1及び図2のモータ装置から上ケース及び
歯車列を取り除き、その状態で図2の矢示A方向から見
た平面図である。
【図11】図1及び図2のモータ装置のフレキシブルプ
リント回路基板を示す図で、その回路パターンに接続さ
れる端子ピン及びモータ端子ピンの位置を付記した図で
ある。
【図12】図1及び図2のモータ装置の出力部の断面図
で、図14のXII−XII断面図である。
【図13】図12の矢示A方向から見た底面図である。
【図14】図12の矢示B方向から見た上面図である。
【図15】図1のXV−XV要部断面図である。
【図16】従来のモータ装置の上ケースを取り除いた状
態の平面図である。
【図17】図16のXVII−XVII断面図で、地板
と歯車列を仮想的に付加した断面図である。
【図18】図16に示したモータ装置の主要部分の分解
斜視図で、下ケースと、ステッピングモータと、地板を
示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1 モータ装置 2 上ケース 3 下ケース 4 ケース体 5 ステッピングモータ(モータ) 6 歯車列 7 モータ地板 7a,7b,7c 係合部 8,9 固定軸(輪列支持部の一部) 10 出力部 18 出力孔(輪列支持部の一部) 20c,20d,20e 位置決め部 20c1,20d1,20e1 切欠き部 23 軸受凹部(輪列支持部の一部) 27 モータケース 29 ロータ部 31a,31b,31c 嵌合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 5/00 H02K 7/116 H02K 37/14 535

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータ部等のモータ駆動部を組込んだモ
    ータケースにモータ地板を嵌合固定したモータと、上記
    ロータ部の回転力を伝達する歯車列とをケース体内に収
    納してなるモータ装置において、上記歯車列は、上記ケ
    ース体の輪列支持部によってのみその回転を支持された
    歯車を当該歯車列の一部として含み、他の歯車を上記モ
    ータ地板と上記ケース体との輪列支持部によってその回
    転を支持させ、上記ロータ部の回転力を上記他の歯車側
    から上記ケース体の輪列支持部によってのみその回転を
    支持された歯車側に伝達する減速輪列で構成し、上記モ
    ータ地板に上記ケース体との係合部を備えると共に、上
    記ケース体に上記係合部と係合し、上記モータ地板を周
    方向及び径方向に位置決めする位置決め部を備えたこと
    を特徴とするモータ装置。
  2. 【請求項2】 前記モータ地板は、カップ形状の前記モ
    ータケースの開口端を塞ぐものとなっていると共に、こ
    のモータ地板により前記モータケースと前記ケース体と
    を周方向及び径方向に位置決めすることを特徴とする請
    求項1記載のモータ装置。
  3. 【請求項3】 前記モータ地板の係合部は、前記モータ
    ケースの外周端部分より径方向に突出した凸片で形成さ
    れていると共に、前記ケース体の位置決め部には、上記
    係合部を嵌め込む切欠き部が形成されていることを特徴
    とする請求項1または2記載のモータ装置。
  4. 【請求項4】 前記モータケースには、前記モータ地板
    の係合部を前記モータケースに対し周方向及び径方向に
    位置決めする嵌合部が設けられていると共に、上記嵌合
    部は、前記係合部の一部を嵌め込むU字状の溝で形成さ
    れていることを特徴とする請求項2記載のモータ装置。
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