JP3301524B2 - 光ディスク - Google Patents

光ディスク

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JP3301524B2
JP3301524B2 JP17429096A JP17429096A JP3301524B2 JP 3301524 B2 JP3301524 B2 JP 3301524B2 JP 17429096 A JP17429096 A JP 17429096A JP 17429096 A JP17429096 A JP 17429096A JP 3301524 B2 JP3301524 B2 JP 3301524B2
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昭栄 小林
保 山上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに関
し、特に、プリグルーブをウォブリングすることによ
り、アドレス情報が記録されている光ディスクに対し
て、正確な位置にデータを記録または再生することがで
きるようにした、光ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクにデータを記録するには、デー
タを所定の位置に記録することができるようにアドレス
情報を記録する必要がある。このアドレス情報は、ウォ
ブリングにより記録される場合がある。
【0003】すなわち、データを記録するトラックが例
えばプリグルーブとして予め形成されるが、このプリグ
ルーブの側壁をアドレス情報に対応してウォブリングす
る(蛇行させる)。このようにすると、ウォブリング情
報からアドレスを読み取ることができ、所望の位置にデ
ータを記録再生することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ウォブ
リング情報は、記録再生情報に対して非常に低密度であ
るため、セクタの記録位置の基準が粗くなり、セクタの
記録位置は記録の度にずれる。このため、前後のセクタ
が干渉することがある。また、偏心等によるジッタを吸
収する必要があり、これらを防止するために、かなりの
未記録バッファエリアを必要とし、データ容量の面では
非常に不利となる課題があった。その結果、非常に冗長
なシステムになり、高密度なランダム記録再生を行うの
は困難である課題があった。
【0005】また、記録が可能な光ディスクに、ランダ
ムにデータを記録し、再生するようにするためには、ト
ラックアドレス、セクタアドレスなどのアドレスの他、
記録再生のための基準となるクロックを生成するPLL
回路の引き込みのためのデータを記録したVFO領域な
どを形成する必要がある。さらに、記録データ中にアド
レス等も含めて記録する方式の場合、記録するセクタの
前には、それまでの再生状態から記録状態に切り替える
ためのダミーのデータを記録したリンキングセクタが必
要となる。
【0006】このように、実際に光ディスクにランダム
にデータを記録することができるようにするためには、
本来、データを記録する領域以外に、これらのアドレス
やVFOなどを記録した領域を形成しなければならない
が、従来提案されている方法は、オーバーヘッドが長く
なり、光ディスクの実質的な記録容量が低下してしまう
課題があった。
【0007】さらに、従来のCD−ROM等では、「f
rame sync」という同期信号が一定期間毎にあ
り、この同期信号を単位として同期系処理を行ってい
る。しかしながら、ヘッダを加えたかたちで、ROMデ
ィスクとRAMディスクを同一のフォーマットにした場
合、ヘッダにより記録セクタ単位で同期系が継続しなく
なってしまい、同期系処理が困難となる課題があった。
【0008】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、ウォブリングによりアドレスを記録するデ
ィスクにおいて、正確な位置にデータを記録することが
できるようにするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光ディ
スクは、アドレス情報は複数のアドレスフレームからな
り、各アドレスフレームには、キャリア周波数が、周波
数変調された信号の中心周波数に設定されている同期マ
ークエリアが複数個形成されていることを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の光ディスクは、アドレス
情報は複数のアドレスフレームを有し、各アドレスフレ
ームには、複数個の同期マークが、アドレス情報による
ウォブリングの周波数より高い周波数で、トラックをウ
ォブリングして形成されていることを特徴とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】請求項1に記載の光ディスクにおいては、
アドレス情報が複数のアドレスフレームから構成され、
アドレスフレームには、キャリア周波数が、周波数変調
された信号の中心周波数に設定されている同期マークエ
リアが複数個形成されている。
【0015】請求項4に記載の光ディスクにおいては、
アドレス情報が複数のアドレスフレームを有し、アドレ
スフレームには、複数個の同期マークが、アドレス情報
によるウォブリングの周波数より高い周波数で、トラッ
クをウォブリングして形成される。
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の光ディスクの構
成例を示している。同図に示したように、ディスク(光
ディスク)1には、プリグルーブ2がスパイラル状に内
周から外周に向かって予め形成されている。もちろん、
このプリグルーブ2は、同心円状に形成することも可能
である。
【0019】また、このプリグルーブ2は、図1におい
てその一部を拡大して示したように、その左右の側壁
が、アドレス情報に対応してウォブリングされ、ウォブ
リング信号に対応する所定の周期で蛇行している。1つ
のトラック(1周のトラック)は、複数のウォブリング
アドレスフレームを有しており、各ウォブリングアドレ
スフレームは図2に示したような構成をなしている。
【0020】図2に示したように、ウォブリングアドレ
スフレームは60ビットで構成され、最初の4ビット
は、ウォブリングアドレスフレームのスタートを示す同
期信号(Sync)とされる。次の4ビットは、複数の記録
層のうちいずれの層であるかを表すレイヤー(Layer)
とされている。次の20ビットはトラックアドレスとさ
れる。さらに次の4ビットは、フレーム番号を表すよう
になされている。その後の14ビットは、誤り訂正符号
(CRC)とされ、同期信号(Sync)および後述するクロ
ック同期マークエリア(Sync mark)を除いたエラー検
出符号が記録される。次の12ビットは、クロック同期
マークエリアとされている(ただし、実際には、図3を
参照して後述するように、クロック同期マークエリアは
5ビット周期で、分離配置されている)。最後の2ビッ
ト(Reserved)は、将来のために予備として確保されて
いる。
【0021】例えば、ウォブリングアドレスフレーム
は、トラック1周につき8個形成され、ディスクの回転
角速度を一定(CAV(Constant Angular Velocit
y))とした状態で記録されている。
【0022】図3は、クロック同期マークエリアとクロ
ック同期マーク(Fine Clock Mark)を示している。各
ウォブリングアドレスフレームには、60ビットのデー
タが記録され、1ビットは図3に示したように、所定の
周波数の信号のうちの7波(キャリア)により表される
ものとすると、1フレームには、420波が存在するこ
とになる。光ディスク1を毎分1200回転させるもの
とすると、このキャリアの周波数は67.2kHzとな
る。
【0023】図3に示したように、図2に示したウォブ
リングアドレスフレームにおいて、各クロック同期マー
クエリアは、アドレス情報の4ビットの間隔をおいて1
ビットずつ配置されている。すなわち、5ビットを周期
としてデータが記録される。5ビットのうち最初の1ビ
ットは、クロック同期マーク(Fine Clock Mark)のた
めのビットとされ、残りの4ビットは、ファインクロッ
クマークを含まない実質的なアドレスデータとされる。
クロック同期マークエリアのキャリアの周波数は、周波
数変調範囲の中心周波数とされ、アドレスデータエリア
のキャリアの周波数は、アドレスデータに対応した値と
される。従って、1フレーム中には、12ビット(個)
のファインクロックマークと、48ビット(個)のアド
レスデータが記録されることになり、1回転(1トラッ
ク)には、96(=12×8)個のファインクロックマ
ークが記録されることになる。
【0024】アドレス情報は、バイフェーズ変調された
後、さらに周波数変調され、この周波数変調波でプリグ
ルーブがウォブリングされる。クロック同期マークエリ
アでは、プリグルーブのウォブリング周波数は、アドレ
ス情報の変調周波数の中心周波数に設定される。
【0025】クロック同期マークの周期(長さ)は、記
録再生データの変調方式を、CD等の場合と同様にEF
M(Eight To Fourteen Modulation:(8−14)変
調)とした場合、6乃至8Tの長さとなる。この1周期
(1波長)分の信号(ウォブリングのためのキャリアよ
り高い周波数の信号)がクロック同期マークとしてキャ
リアに重畳され、トラックをウォブリングする。
【0026】図4は、プリグルーブ2をウォブリングさ
せるためのウォブリング信号を発生するウォブリングア
ドレス発生回路の構成例を表している。発生回路11
は、44.1kHzの周波数の信号を発生する。この4
4.1kHzの周波数は、ミニディスク(商標)のオー
ディオデータのサンプリングクロックと同一の周波数で
ある。
【0027】発生回路11が発生する信号は、割算回路
12に供給され、値7で割算された後、周波数6300
Hzのバイフェーズクロック信号としてバイフェーズ変
調回路13に供給されている。バイフェーズ変調回路1
3にはまた、アドレスデータとしてのADIP(ADd
ress In Pre−groove)データが供給
されている。
【0028】バイフェーズ変調回路13は、割算器12
より供給されるバイフェーズクロックを、図示せぬ回路
から供給されるADIPデータでバイフェーズ変調し、
バイフェーズ信号をFM変調回路15に出力している。
FM変調回路15にはまた、発生回路11が発生した4
4.1kHzの信号を、割算器14により値2で割算し
て得られた周波数22.05kHzのキャリアが入力さ
れている。FM変調回路15は、この割算器14より入
力されるキャリアを、バイフェーズ変調回路13より入
力されるバイフェーズ信号で周波数変調し、その結果得
られるFM信号を出力する。ディスク1のプリグルーブ
2の左右側壁は、このFM信号に対応して形成(ウォブ
リング)される。上述したように、クロック同期マーク
エリアのキャリアの周波数は、22.05kHzとな
る。
【0029】図5と図6は、バイフェーズ変調回路13
が出力するバイフェーズ信号の例を表している。この実
施例においては、先行するビットが0であるとき、図5
に示すように、同期パターンとしては、“111010
00”が用いられ、先行するビットが1であるとき、同
期パターンとしては、図6に示すように、“00010
111”が用いられる。
【0030】データビット(Data Bits)は、バイフェ
ーズ変調され、チャンネルビット(Channel Bits)に変
換される。図5と図6の実施例においては、データビッ
トの“0”は、“11”(前のビットが“0”の場
合)、または“00”(前のビットが“1”の場合)に
変換され、データビットの“1”は、チャンネルビット
の“01”(前のビットが“1”の場合)、または“1
0”(前のビットが“0”の場合)に変換される。SY
NCは変調では現れない規則外のパターンとされる。図
5の「Wave Form」は、チャンネルビットを
1,0のパターンに変換したものである。
【0031】図7は、プリグルーブを有するディスク1
を製造するための記録装置の構成例を表している。ウォ
ブリング信号発生回路21は、上述した図4に示す構成
を有しており、FM信号を合成回路22に出力してい
る。マーク信号発生回路23は、クロック同期マークを
形成するタイミングにおいてクロック同期マーク信号を
発生し、合成回路22に出力している。合成回路22
は、ウォブリング信号発生回路21が出力するFM信号
と、マーク信号発生回路23が出力するクロック同期マ
ーク信号とを合成し、記録回路24に出力している。記
録回路24は、合成回路22より供給された信号に対応
して光ヘッド25を制御し、原盤26にプリグルーブと
同期マークを形成するためのレーザ光を発生させる。ス
ピンドルモータ27は、原盤26を所定の速度で回転さ
せるようになされている。
【0032】すなわち、ウォブリング信号発生回路21
が発生したFM信号が、合成回路22においてマーク信
号発生回路23より出力されたクロック同期マーク信号
と合成され、記録回路24に入力される。記録回路24
は、合成回路22より入力された信号に対応して光ヘッ
ド25を制御し、レーザ光を発生させる。光ヘッド25
より発生したレーザ光が、スピンドルモータ27で所定
の速度で回転されている原盤26に照射される。
【0033】原盤26を現像し、この原盤26からスタ
ンパを作成し、スタンパから多数のレプリカとしてのデ
ィスク1を形成する。これにより、上述したクロック同
期マークを有するプリグルーブ2が形成されたディスク
1が得られることになる。
【0034】図8は、このようにして得られたディスク
1に対して、データを記録または再生する光ディスク記
録再生装置の構成例を表している。スピンドルモータ3
1は、ディスク1を所定の速度で回転するようになされ
ている。光ヘッド32は、ディスク1に対してレーザ光
を照射し、ディスク1に対してデータを記録するととも
に、その反射光からデータを再生するようになされてい
る。記録再生回路33は、図示せぬ装置から入力される
記録データをメモリ34に一旦記録させ、メモリ34に
記録単位としての1クラスタ分のデータが記憶されたと
き、この1クラスタ分のデータを読み出し、所定の方式
で変調するなどして、光ヘッド32に出力するようにな
されている。また、記録再生回路33は、光ヘッド32
より入力されたデータを適宜復調し、図示せぬ装置に出
力するようになされている。
【0035】アドレス発生読取回路35は、制御回路3
8からの制御に対応してトラック(プリグルーブ2)内
に記録するアドレス(ウォブリング情報として記録され
るアドレスではない)を発生し、記録再生回路33に出
力している。記録再生回路33は、このアドレスを図示
せぬ装置から供給される記録データに付加して、光ヘッ
ド32に出力している。また、光ヘッド32は、ディス
ク1のトラックから再生する再生データ中にアドレスデ
ータが含まれるとき、これを分離し、アドレス発生読取
回路35に出力している。アドレス発生読取回路35
は、読み取ったアドレスを制御回路38に出力する。
【0036】また、マーク検出回路36は、光ヘッド3
2が再生出力するRF信号(ウォブリング信号)からク
ロック同期マークに対応する成分を検出している。フレ
ームアドレス検出回路37は、光ヘッド32が出力する
RF信号(ウォブリング信号)からウォブリング信号に
含まれるアドレス情報を読み取り、フレームアドレスを
検出し、クラスタカウンタ46に供給するようになされ
ている。
【0037】マーク周期検出回路40は、マーク検出回
路36がクロック同期マークを検出したとき出力する検
出パルスの周期性を判定する。すなわち、クロック同期
マークは一定の周期(5ビット毎)で発生するため、マ
ーク検出回路36より入力される検出パルスが、この一
定の周期で発生した検出パルスであるか否かを判定し、
一定の周期で発生した検出パルスであれば、その検出パ
ルスに同期したパルスを発生し、後段のPLL回路41
の位相比較器42に出力する。また、マーク周期検出回
路40は、一定の周期で検出パルスが入力されてこない
場合においては、後段のPLL回路41が誤った位相に
ロックしないように、所定のタイミングで疑似パルスを
発生する。
【0038】PLL回路41は、位相比較器42の他、
ローパスフィルタ43、電圧制御発振器(VCO)4
4、および分周器45とを有している。位相比較器42
は、マーク周期検出回路40からの入力と、分周器45
からの入力との位相を比較し、その位相誤差を出力す
る。ローパスフィルタ43は、位相比較器42の出力す
る位相誤差信号の位相を補償し、VCO44に出力す
る。VCO44は、ローパスフィルタ43の出力に対応
する位相のクロックを発生し、分周器45に出力する。
分周器45は、VCO44より入力されるクロックを所
定の値で分周し、分周した結果を位相比較器42に出力
している。
【0039】VCO44の出力するクロックは、各回路
に供給されるとともに、クラスタカウンタ46にも供給
される。クラスタカウンタ46は、フレームアドレス検
出回路37より供給されるウォブリング信号中のフレー
ムアドレスを基準として、VCO44の出力するクロッ
クの数を計数し、その計数値が予め設定された所定の値
(1クラスタの長さに対応する値)に達したとき、クラ
スタスタートパルスを発生し、制御回路38に出力して
いる。
【0040】スレッドモータ39は、制御回路38に制
御され、光ヘッド32をディスク1の所定のトラック位
置に移送するようになされている。また、制御回路38
は、スピンドルモータ31を制御し、ディスク1を所定
の速度で回転させるようになされている。
【0041】次に、その動作について説明する。ここで
は、データ記録時の動作について説明する。光ヘッド3
2は光ディスク1にレーザ光を照射し、その反射光から
得られるRF信号(ウォブリング信号)を出力してい
る。フレームアドレス検出回路37は、このウォブリン
グ信号からフレーム番号(図2)を読み取り、その読み
取り結果を制御回路38に出力するとともに、クラスタ
カウンタ46にも供給する。また、光ヘッド32の出力
するウォブリング信号は、マーク検出回路36にも入力
され、そこで、クロック同期マークが検出され、マーク
周期検出回路40に供給される。
【0042】マーク周期検出回路40は、クロック同期
マークの周期性を判定し(図3に示すように、5ビット
に1回の割合で発生する)、それに対応した所定のパル
スを発生し、PLL回路41に出力する。PLL回路4
1からの出力は、クラスタカウンタ46に供給される。
【0043】制御回路38は、フレームアドレス検出回
路37より供給されるフレームアドレスと、ウォブリン
グアドレスフレームの構成とから、トラック1周におけ
る基準のクロック同期マークの位置を検出することがで
きる。これを基準として、記録クロックより、トラック
上の任意の位置にアクセスすることが可能となる。
【0044】図9は、提案されている高密度CD−RO
Mのトラック内に記録されるデータのセクタフォーマッ
トの例を示している。同図に示すように、各セクタにお
いては、横方向に2フレーム、縦方向に14フレーム、
全体として28フレームが配置され、2キロバイト(2
048バイト)の容量により、1セクタのデータ領域が
構成されている。
【0045】1フレームのうちの先頭の2バイトはFS
(Frame Sync:同期信号)とされ、続く85バイトはデ
ータ領域とされる。セクタの先頭のデータ領域の20バ
イトは、アドレスエリアとされ、セクタアドレス(セク
タ番号)やトラックアドレス(トラック番号)が記録さ
れる。データ領域のこのアドレスエリアに続く領域に
は、コンピュータデータ、ビデオデータなどの所定のデ
ータが記録される。
【0046】セクタのデータ領域の最後には4バイトの
EDCが配置されている。これは、2048バイトのデ
ータに対するエラー検出符号である。
【0047】水平方向に並ぶ2つのフレームの右端に
は、8ビットのパリティC1と14ビットのパリティC
2が配置されている。これらは、エラー訂正符号であ
り、それぞれ2フレームの170バイトのデータに対し
て設定される。C1系列は、図中の横方向(水平方向)
の2フレームのデータに対して設定される。これに対し
て、C2系列は、C1系列とはインタリーブされたかた
ちで符号化される。すなわち、左上から右下方向に(斜
め方向に)、170バイト(340フレーム)のデータ
に対して設定される。
【0048】図10は、クラスタのECCブロックの構
成例を表している。1クラスタはセクタの整数倍(この
実施例の場合、8セクタ(=28フレーム=16キロバ
イト))により構成される。同図に示すようにエラー訂
正符号のC2系列は、1クラスタの中で完結している。
【0049】図11は、リンクエリアの構成例を示して
いる。リンクエリアは、クラスタとクラスタの間に形成
される。リンクエリアは、2つのフレームにより構成さ
れ、データエリアの場合と同様に、1フレームのデータ
は85バイトとされる。各フレームの先頭には、2バイ
トのFS(Frame Sync:同期信号)が配置されている。
1バイトのポストアンブル(Postamble)と2バイトの
ポストバッファ(Postbuffer)は、前のクラスタに属
し、ポストアンブルには、最後のデータのマーク長を調
整し、信号極性を戻すためのデータが記録される。ポス
トバッファは、偏心等によるジッタの吸収のためのバッ
ファエリアである。
【0050】ポストバッファの次の2バイトのプリバッ
ファ(Prebuffer)より、記録しようとする次のクラス
タに属する。このプリバッファは、クラスタのスタート
位置を吸収するバッファである。次の16バイトはAL
PC(Automatic Laser Power Control)とされ、これ
はレーザ光の記録時または再生時の出力を所定の値に設
定するためのデータが記録される記録パワー設定用エリ
アである。次の64バイトはVFOとされ、PLL引き
込み用のデータが記録される。すなわち、図8に示した
PLL回路41において、同期引き込み動作を実行する
クロックが記録される。
【0051】次のフレームのFSの次は、38バイトV
FOとされ、記録データに対するPLL回路引き込みの
データが記録される。VFOの次は、4ビットのセキュ
リティコントロール(Security Controll)とされる。
【0052】セキュリティコントロールには、コピープ
ロテクト情報が記録される。例えば、このコピープロテ
クト情報をデータエリアに記録した場合、データとして
扱われ、ホストコンピュータから自由に読み出しや書き
換え等が行われ、プロテクト機能を果たさない可能性が
ある。これに対して、コピープロテクト情報をリンクエ
リアに記録した場合、リンクエリアの情報はデータでは
ないため、ホストコンピュータからアクセスすることが
できず、非常に有効なコピープロテクト情報となる。
【0053】次の8バイトのアドレス(Address)は、
2バイトのアドレスマーク(AM)、4バイトのトラッ
クおよびクラスタのアドレス(Address)、および2バ
イトのエラー検出符号(CRC)より構成される。以上の
VFO、およびアドレスとしては、アドレスの検出確率
を増加させるため、実質的に同一のデータが2回記録さ
れている。ただし、VFOは、1回目の長さが38バイ
ト、2回目の長さが19バイトとされている。そして、
最後に、データスタート同期用の2バイトのSyncが
設けられている。ここには、記録データの開始位置を示
す同期信号が記録される。
【0054】このように、この実施例においては、クロ
ック同期マークエリアをウォブリングアドレス情報のウ
ォブリングのキャリアの変調周波数の中心周波数とする
ことにより、ウォブリングアドレス情報の検出に影響を
与えることなく、クロック同期マークエリアを容易に検
出するとともに、クロック同期マークを容易に検出する
ことができる。トラック1周に複数個のクロック同期マ
ークを形成することにより、このクロック同期マークが
検出される周期から、記録クロックを精度よく再生する
ことができる。これにより、記録再生セクタ位置を精度
よく決めることができるとともに、偏心等によるジッタ
を抑えることができる。その結果、高密度なランダム記
録再生が可能となる。また、クラスタ間のバッファを大
きくする必要がなくなるので、さらに高密度な記録再生
が可能となる。
【0055】また、オーバーヘッドのエリアをデータフ
レーム単位で構成することにより、オーバーヘッドに拘
らず、周期を確保することが容易となり、ランダムな位
置に対して記録再生が可能となる。また、CD−ROM
などの書き込み可能なディスクにおいて、再生専用の高
密度CD−ROMとデータエリアのフォーマットを共通
にし、さらに、リンクエリアのフレーム構成をデータの
フレーム構成と同一にすることにより、同期系を共通化
することができ、再生専用のハードウェアと光ディスク
装置の構成を共通化することが可能となる。
【0056】このリンクエリアをROMディスクにも適
用し、ROMディスクとRAMディスクを共通のフォー
マットにすることも可能である。その場合、ROMディ
スクでは、リンクエリアのポストバッファ、プリバッフ
ァ、およびALPCに情報を記録することが可能であ
る。例えば、VFOを入れ、前のクラスタからのPLL
に連続性を持たせるようにすることもできる。あるい
は、アドレスを入れ、アドレスの情報確率を上げるよう
にすることも可能である。
【0057】図12は、ウォブリングアドレスフレーム
の他の構成例(フォーマット)を示している。同図に示
したように、このウォブリングアドレスフレームは48
ビットで構成され、最初の4ビットは、ウォブリングア
ドレスフレームのスタートを示す同期信号(Sync)とさ
れる。次の4ビットは、複数の記録層のうちいずれの層
であるかを表すレイヤー(Layer)とされている。次の
20ビットはトラックアドレス(トラック番号)とされ
る。さらに次の4ビットは、アドレスフレームのフレー
ム番号を表すようになされている。その後の14ビット
は、誤り検出符号(CRC)とされ、同期信号(Sync)を
除いたデータの対するエラー検出符号が記録される。最
後の2ビット(Reserved)は、将来のために予備として
確保されている。すなわち、この実施例においては、図
2におけるクロック同期マークエリア(シンクマークエ
リア)が省略された構成とされている。
【0058】このウォブリングアドレスフレームは、1
トラック(1回転)につき例えば、8アドレスフレーム
分、ディスクの回転角速度が一定のCAVディスク状に
記録されている。従って、アドレスフレームのフレーム
番号としては、例えば0乃至7の値が記録される。
【0059】図13は、図12に示すフォーマットのア
ドレスフレームに対応して、プリグルーブ2をウォブリ
ングさせるためのウォブリング信号を発生するウォブリ
ング信号発生回路の構成例を表している。その基本的構
成は、図4における場合と同様であるが、周波数が異な
っている。すなわち、発生回路11は、115.2kH
zの周波数の信号を発生する。発生回路11が発生する
信号は、割算回路12に供給され、値7.5で割算され
た後、周波数15.36kHzのバイフェーズクロック
信号としてバイフェーズ変調回路13に供給されてい
る。バイフェーズ変調回路13にはまた、図12に示す
フレームフォーマットのADIP(Address I
n Pre−groove)データが供給されている。
【0060】バイフェーズ変調回路13は、割算器12
より供給されるバイフェーズクロックを、図示せぬ回路
から供給されるADIPデータ(アドレスデータ)でバ
イフェーズ変調し、バイフェーズ信号をFM変調回路1
5に出力している。FM変調回路15にはまた、発生回
路11が発生した115.2kHzの信号を、割算器1
4により値2で割算して得られた周波数57.6kHz
のキャリアが入力されている。FM変調回路15は、こ
の割算器14より入力されるキャリアを、バイフェーズ
変調回路13より入力されるバイフェーズ信号で周波数
変調し、その結果得られる周波数変調信号を出力する。
ディスク1のプリグルーブ2の左右側壁は、この周波数
変調信号に対応して形成(ウォブリング)される。
【0061】図14と図15は、バイフェーズ変調回路
13が出力するバイフェーズ信号の例を表している。こ
の実施例においては、先行するビットが0であるとき、
図14に示すように、同期パターン(SYNC)とし
て、“11101000”が用いられ、先行するビット
が1であるとき、同期パターンとして、図15に示すよ
うに、図14に示す場合と逆相の“00010111”
が用いられる。SYNCは変調では現れない規則外のユ
ニークパターンとされる。
【0062】アドレスデータ(ADIPデータ)のデー
タビット(Data Bits)のうち、“0”は、バイフェー
ズ変調され、“11”(前のチャンネルビットが0のと
き)または“00”(前のチャンネルビットが1のと
き)のチャンネルビット(Channel Bits)に変換され
る。また、“1”は、“10”(前のチャンネルビット
が0のとき)または“01”(前のチャンネルビットが
1のとき)のチャンネルビットに変換される。2つのパ
ターンのいずれに変換されるかは、前の符号に依存す
る。すなわち、図14と図15の「Wave For
m」(波形)は、チャンネルビットの1,0のパターン
を、1を高レベル、0を低レベルの信号として表したも
のであるが、この波形が連続するように、2つのパター
ンのいずれかが選択される。
【0063】FM変調回路15は、図14または図15
に示したようなバイフェーズ信号に対応して、割算器1
4より供給されるキャリアを図16に示すように周波数
変調する。
【0064】すなわち、チャンネルビットデータ(バイ
フェーズ信号)が0であるとき、FM変調回路15は、
1データビットの半分の長さに対応する期間に、3.5
波のキャリアを出力する。この3.5波のキャリアは、
正の半波または負の半波から始まるものとされる。
【0065】これに対して、チャンネルビットデータ
(バイフェーズ信号)が1であるとき、1データビット
の半分の長さに対応する期間に、4波のキャリアが出力
される。この4波のキャリアも正の半波から始まるキャ
リアまたは負の半波から始まるキャリアとされる。
【0066】従って、FM変調回路15は、データ0に
対応してチャンネルデータビット00が入力されると、
データビットの長さに対応する期間に、7波(=3.5
+3.5)の周波数変調波を出力し、チャンネルデータ
ビット11が入力されると、8波(=4+4)の周波数
変調波を出力する。また、データ1に対応してチャンネ
ルデータビット10または01が入力されると、7.5
波(=4+3.5=3.5+4)の周波数変調波が出力
される。
【0067】FM変調回路15に入力される57.6k
Hzのキャリアは、7.5波に対応しており、FM変調
回路15は、データに対応して、この7.5波のキャリ
ア、またはこれを±6.67%(=0.5/7.5)ず
らした7波または8波の周波数変調波を生成する。
【0068】上述したように、チャンネルデータ0とチ
ャンネルデータ1に対応する、それぞれ正の半波から始
まるキャリアと負の半波から始まるキャリアは、前の信
号と連続する方が選択される。
【0069】図17は、このようにして、FM変調回路
15より出力される周波数変調波の例を表している。こ
の例においては、最初のデータビットが0とされてお
り、そのチャンネルデータビットは00とされている。
最初のチャンネルデータビット0に対して、始点から正
の半波で始まる3.5波のキャリアが選択されている。
その結果、そのキャリアの終点は、正の半波で終了す
る。そこで次のチャンネルデータビット0に対して、負
の半波から始まる3.5波が選択され、データビット0
に対して、合計7波の周波数変調波とされる。
【0070】このデータビット0の次には、データビッ
ト1(チャンネルビット10)が続いている。前のデー
タビット0に対応するチャンネルデータビット0の3.
5波は、負の半波で終了しているため、データビット1
に対応する最初のチャンネルデータビット1の4波のキ
ャリアとしては、正の半波から始まるものが選択され
る。このチャンネルデータビット1の4波は負の半波で
終了するので、次のチャンネルデータビット0の4波
は、正の半波から始まるものが選択される。
【0071】以下同様にして、データビット1(チャン
ネルデータビット10),データビット0(チャンネル
データビット11),データビット0(チャンネルデー
タビット00)に対応して、7.5波、8波、7波のキ
ャリアが、データビットの境界部(始点と終点)におい
て連続するように形成出力される。
【0072】図17に示すように、この実施例において
は、チャンネルビットの長さは、7波、7.5波、また
は8波のキャリアのいずれの場合においても、キャリア
の波長の1/2の整数倍の長さとされている。すなわ
ち、チャンネルビットの長さは、7波のキャリア(周波
数変調波)の波長の1/2の7倍の長さとされ、かつ、
8波のキャリア(周波数変調波)の1/2の8倍の長さ
とされている。そして、チャンネルビットの長さは、
7.5波のキャリアの波長の1/2の7倍(チャンネル
ビットが0のとき)、または8倍(チャンネルビットが
1のとき)とされる。
【0073】さらに、この実施例においては、バイフェ
ーズ変調されたチャンネルビットの境界部(終点または
始点)が、周波数変調波のゼロクロス点となるようにな
されている。これにより、アドレスデータ(チャンネル
ビットデータ)と周波数変調波の位相が一致し、そのビ
ットの境界部の識別が容易となり、アドレスデータビッ
トの誤検出を防止することができ、その結果、アドレス
情報の正確な再生が容易となる。
【0074】また、この実施例においては、データビッ
トの境界部(始点と終点)と、周波数変調波のエッジ
(ゼロクロス点)が対応するようになされている。これ
により、周波数変調波のエッジを基準としてクロックを
生成することもできる。ただし、この実施例において
は、図18を参照して後述するように、クロック同期マ
ークを基準にしてクロックが生成される。
【0075】このようなディスク1も、図7に示した構
成の記録装置により製造することができる。
【0076】ただし、この実施例の場合、図18(a)
乃至(d)に示すように、チャンネルビットデータが0
0(データ0),11(データ0),10(データ1)
または01(データ1)であるとき、それぞれのデータ
の中心(チャンネルビットの切り替え点)のキャリアの
ゼロクロス点において、アドレス情報の変調周波数(5
7.6kHz)より高い周波数のクロック同期マークを
合成させる。このクロック同期マークは、各データビッ
ト毎、あるいは所定の数のデータビット毎に(例えば図
3に示す場合より1ビット少ない4データビット毎に
(3データビットの間隔をおいて))記録される。これ
により、図12に示すように、図2に示したクロック同
期マークエリア(12ビットのシンクマークエリア)が
不要となる。
【0077】このように、アドレスデータビットの中心
(チャンネルデータビットの切り替え点)に対応するウ
ォブリング周波数変調波のゼロクロス点にクロック同期
マークを挿入することで、クロック同期マークの振幅変
動が少なくなり、その検出が容易となる。
【0078】すなわち、FM変調回路15において、チ
ャンネルデータビットが0のとき、例えば中心周波数か
ら−5%だけ周波数をずらすように周波数変調し、チャ
ンネルデータビットが1のとき、+5%だけ中心周波数
からずれるように、周波数変調を行うようにした場合、
データビットまたはチャンネルデータビットの境界部と
周波数変調波のゼロクロス点が一致せず、チャンネルデ
ータビット(またはデータビット)を誤検出し易い。ま
た、クロック同期マークの挿入位置は、必ずしもゼロク
ロス点とはならず、周波数変調波の所定の振幅値を有す
る点に重畳される。その結果、クロック同期マークのレ
ベルが、その振幅値の分だけ、増加または減少し、その
検出が困難になる。本実施例によれば、常に、周波数変
調波のゼロクロスの位置にクロック同期マークが配置さ
れるので、その検出(周波数変調波との識別)が容易と
なる。
【0079】図19は、このようにして得られたディス
ク1に対して、データを記録または再生する光ディスク
記録再生装置の構成例を表している。その基本的構成は
図8における場合と同様であるが、この実施例において
は、ROM47がさらに付加されている。
【0080】ROM47には、アドレスフレーム中のト
ラック番号(図12)と、ディスク1のデータ記録領域
を区分したゾーンとの対応関係を規定するテーブルと、
必要に応じて、ゾーンとそのゾーンが対応するバンドの
関係を規定するテーブルが記憶されている。
【0081】すなわち、制御回路38は、ディスク1を
図20に示すように、複数のゾーン(この実施例の場
合、第0ゾーン乃至第m+1ゾーンのm+2個のゾー
ン)に区分してデータを記録または再生する。いま、第
0ゾーンの1トラック当たりのデータフレーム(このデ
ータフレームは、図2や図12を参照して説明したアド
レスフレームとは異なり、図10と図11を参照して説
明したようなデータのブロックの単位である)の数をn
個とするとき、次の第1ゾーンにおいては、1トラック
当たりのデータフレーム数はn+8とされる。以下、同
様に、より外周側のゾーンは、隣接する内周側のゾーン
に較べて8個づつデータフレーム数が増加し、最外周の
第m+1ゾーンにおいては、n+8×(m+1)個のデ
ータフレーム数となる。
【0082】第0ゾーンの最内周線密度と同じ線密度
で、n+8フレームの容量が得られる半径位置から第1
ゾーンに切り替えられる。以下同様に、第mゾーンで
は、第0ゾーンの最内周線密度と同じ線密度で、n+8
×mフレームの容量が得られる半径位置から第mゾーン
とされる。
【0083】例えば、直径が120mmのディスク1の半
径が、24mm乃至58mmの範囲を記録再生エリアとし、
トラックピッチを0.87μm、線密度を約0.39μ
m/bitとすると、記録再生エリアは、図21に示す
ように、第0ゾーン乃至第91ゾーンの92個のゾーン
に区分される。ディスク半径が24mmの第0ゾーンにお
いては、1トラック(1回転)当たり520フレームと
なり、ゾーンが1づつインクリメントするにつれて、1
トラック当たり8フレームが増加される。各ゾーンの詳
細なパラメータは図22乃至図25に示されている。
【0084】後述するように、この実施例の場合、1セ
クタは24フレーム(データフレーム)により構成され
るので、ゾーン毎にインクリメントされるフレームの数
(=8)は、この1セクタを構成するフレームの数(=
24)より小さい値に設定されていることになる。これ
により、より細かい単位で多くのゾーンを形成すること
が可能となり、ディスク1の容量を大きくすることがで
きる。この方式をゾーンCLD(Zoned Constant Linea
r Dencity)と称する。
【0085】なお、図22乃至図25において、各列の
データは、ゾーン番号、半径、1トラック当たりのフレ
ーム数、1ゾーン当たりのトラック数、1ゾーン当たり
の記録再生単位(ブロック)数(クラスタ数)、そのゾ
ーン内における最短の線密度、そのゾーンの容量、その
ゾーンの第1の回転速度、第1の回転速度におけるその
ゾーンの最小線速度、第1の回転速度におけるそのゾー
ンの最大線速度、そのゾーンの第2の回転速度、第2の
回転速度におけるそのゾーンの最小線速度、または第2
の回転速度におけるそのゾーンの最大線速度を、それぞ
れ表している。なお第1の回転速度は、データ転送レー
トを11.08Mbpsとしたときの毎分のCAVの回
転数を表す。第2の回転速度は、各バンド内の線速度の
変化が、各バンドで同一となるようにバンドを構成する
ようにした場合の、4回転バンドに分けた4 Zoned
CLDのときの毎分の回転数を表す。
【0086】この実施例においては、各ゾーンにおける
トラック数は、424で一定とされ、このトラック数
は、1つの記録再生単位のフレーム数(ECCブロック
(クラスタ)のフレーム数)(図30を参照して後述す
る)と同一の値とされる。
【0087】なお、この実施例においては、各ゾーンの
トラック数を、記録再生単位を構成するデータフレーム
数(424フレーム)の1倍としたが、整数倍とするこ
とができる。これにより、余剰なデータフレームが発生
することがなくなり、各ゾーンに整数個の記録再生単位
(ブロック)が配置されることになり、ゾーニング効率
を向上させることができる。その結果、ゾーンCAVよ
り大きく、ゾーンCLVよりは小さいが、ゾーンCLV
に近い容量を得ることができる。
【0088】また、このように、CLVに近いゾーニン
グを行うことにより、ゾーンと次のゾーンにおけるクロ
ック周波数の変化が小さくなり、CLV専用の再生装置
により再生した場合においても、クロック周波数が変化
するゾーン間においてもクロックの抽出が可能となり、
ゾーン間を連続して再生することができる。
【0089】次に、図19の実施例の動作について説明
する。ここでは、データ記録時の動作について説明す
る。光ヘッド32は光ディスク1にレーザ光を照射し、
その反射光から得られるRF信号(ウォブリング信号)
を出力する。フレームアドレス検出回路37は、このウ
ォブリング信号からフレームアドレス(フレーム番号)
を読み取り、その読み取り結果を制御回路38に出力す
るとともに、クラスタカウンタ46にも供給する。ま
た、このウォブリング信号は、マーク検出回路36にも
入力され、そこで、クロック同期マークが検出され、検
出結果がマーク周期検出回路40に供給される。
【0090】マーク周期検出回路40は、クロック同期
マークの周期性を判定し、それに対応した所定のパルス
を発生し、PLL回路41に出力する。PLL回路41
はこのパルスに同期したクロック(記録クロック)を生
成し、クラスタカウンタ46に供給する。
【0091】制御回路38は、フレームアドレス検出回
路37より供給されるフレームアドレス(フレーム番
号)から、1トラック(1回転)における基準のクロッ
ク同期マークの位置を検出することができる。例えばフ
レーム番号0のフレーム(アドレスフレーム)の最初に
検出されるクロック同期マークを基準として、記録クロ
ックのカウント値より、トラック上の任意の位置(1回
転中の任意の位置)にアクセスすることが可能となる。
【0092】以上のようにして、トラック上の任意の位
置にアクセスした場合、さらにそのアクセス点が、どの
ゾーンに属するか否かを判定し、そのゾーンに対応する
周波数のクロックをVCO44に発生させる必要があ
る。そこで、制御回路38は、図26のフローチャート
に示すようなクロック切り替え処理をさらに実行する。
【0093】すなわち、最初にステップS1において、
制御回路38は、フレームアドレス検出回路37が出力
したアクセス点のフレームアドレスの中からトラック番
号を読み取る。そして、ステップS2において、ステッ
プS1で読み取ったトラック番号に対応するゾーンを、
ROM47に記憶されているテーブルから読み取る。上
述したように、ROM47のテーブルには、各番号のト
ラックが、例えば第0ゾーン乃至第91ゾーンのいずれ
のゾーンに属するかが、予め記憶されている。
【0094】そこで、ステップS3において、いま読み
取ったトラック番号が、それまでアクセスしていたゾー
ンと異なる新しいゾーンであるか否かを判定する。新し
いゾーンであると判定された場合においては、ステップ
S4に進み、制御回路38は、分周器45を制御し、そ
の新しいゾーンに対応する分周比を設定させる。これに
より、各ゾーン毎に異なる周波数の記録クロックがVC
O44より出力されることになる。
【0095】なお、ステップS3において、現在のゾー
ンが新しいゾーンではないと判定された場合において
は、ステップS4の処理はスキップされる。すなわち、
分周器45の分周比は変更されず、そのままとされる。
【0096】次に、記録データのフォーマットについて
説明する。この実施例においては、1クラスタが32k
バイトで構成され、このクラスタを単位として、データ
が記録されるが、このクラスタは次のようにして構成さ
れる。
【0097】すなわち、2kバイト(2048バイト)
のデータが、1セクタ分のデータとして抽出され、これ
に図27に示すように、16バイトのオーバーヘッドが
付加される。このオーバーヘッドには、セクタアドレス
(図19のアドレス発生読取回路35で発生され、ある
いは読み取られるアドレス)と、エラー検出のためのエ
ラー検出符号などが含まれている。
【0098】この、合計2064(=2048+16)
バイトのデータが、図28に示すように、12×172
(=2064)バイトのデータとされる。そして、この
1セクタ分のデータが16個集められ、192(=12
×16)×172バイトのデータとされる。この192
×172バイトのデータに対して、10バイトの内符号
(PI)と16バイトの外符号(PO)が、横方向およ
び縦方向の各バイトに対して、パリティとして付加され
る。
【0099】さらに、このようにして208(=192
+16)×182(=172+10)バイトにブロック
化されたデータのうち、16×182バイトの外符号
(PO)は、16個の1×182バイトのデータに区分
され、図29に示すように、12×182バイトの番号
0乃至番号15の16個のセクタデータの下に1個ずつ
付加されて、インタリーブされる。そして、13(=1
2+1)×182バイトのデータが1セクタのデータと
される。
【0100】さらに、図29に示す208×182バイ
トのデータは、図30に示すように、縦方向に2分割さ
れ、1フレームが91バイトのデータとされ、208×
2フレームのデータとされる。そして、この208×2
フレームのデータの先頭に、2×4フレームのリンクデ
ータ(リンクエリアのデータ)が付加される(より正確
には、図31を参照して後述するように、8フレーム分
のデータの一部がクラスタの先頭に記録され、残りはク
ラスタの最後に記録される)。91バイトのフレームデ
ータの先頭には、さらに2バイトのフレーム同期信号
(FS)が付加される。その結果、図30に示すよう
に、1フレームのデータは合計93バイトのデータとな
り、合計212(=208+4)×(93×2)バイト
(424フレーム)のブロックのデータとなる。これ
が、1クラスタ(記録の単位としてのブロック)分のデ
ータとなる。そのオーバヘッド部分を除いた実データ部
の大きさは32kバイト(=2048×16/1024
kバイト)となる。
【0101】すなわち、この実施例の場合、1クラスタ
が16セクタにより構成され、1セクタが24フレーム
により構成される。
【0102】このようなデータが、ディスク1にクラス
タ単位で記録されるので、クラスタとクラスタの間に
は、図31に示すように、リンクエリアが配置される。
【0103】図31に示すように、リンクエリア(Link
ing Frame)は、8データフレームからなり、32kバ
イトのデータブロックの間に挿入されている。各クラス
タは、32kバイトのデータブロックの前方のリンクエ
リアであるslice/PLLデータまたはフレーム同
期信号SY1乃至SY7等のリンクデータ、32kバイ
トのデータブロック、32kバイトのデータブロックの
後方のリンクエリアであるポストアンブル、および、ポ
ストガードより構成されている。
【0104】Sliceは、再生データを2値化するた
めの時定数を設定するためのデータであり、PLLは、
クロックを再生するためのデータである。フレーム同期
信号(フレームシンク)SY1乃至SY7は、図33を
参照して後述するように、ステート1乃至ステート4の
中から何れかが選択されて付加される。
【0105】ポストアンブルには、最後のデータのマー
ク長を調節し、信号極性を戻すためのデータが記録され
る。ポストガードは、ディスクの偏心やディスクの記録
感度等に応じて生ずる記録ジッタを吸収するエリアであ
る。また、ポストガードは、後述するようにデータの記
録開始位置を変更した場合においても、次に記録される
リンクエリアとの間でデータが相互に干渉することを防
止する。なお、ポストガードは、ジッタが全くない場合
で、かつ、後述するDPS(Data Position Shift)が
0バイトである場合、8バイトだけ次のデータとオーバ
ーラップされて記録されることになる。
【0106】同期信号(sync)は、4バイトのデー
タであり、同期をとるための信号である。また、リンク
エリアの最後の4バイトは、将来の利用のために留保
(reserve)されている。
【0107】各クラスタには、スタートポイント(Star
t Point)から情報の記録が開始され、スタートポイン
トを8バイト超過(オーバーラップ)したところで記録
が終了される。また、記録の際には、記録再生回路33
は、0乃至64バイトの何れかの値をDPSとしてラン
ダムに選択し、選択したDPSの値に応じて、リンクエ
リアのデータと32kバイトのブロックデータの記録位
置を変更する。
【0108】図31に拡大して示すように、例えば、D
PSとして、0バイトが選択された場合、前方リンクエ
リアの最初のフレーム同期信号SY2の前には、14バ
イトのリンクデータが付加され、また、後方リンクエリ
アの最後のフレーム同期信号SY7の後には、85バイ
トのリンクデータが付加される。
【0109】また、DPSとして32バイトが選択され
た場合、前方リンクエリアの最初のフレーム同期信号S
Y2の前には、46バイトのリンクデータが付加され、
後方リンクエリアの最後のフレーム同期信号SY7の後
には、53バイトのリンクデータが付加される。
【0110】更に、DPSとして64バイトが選択され
た場合、前方リンクエリアの最初のフレーム同期信号S
Y2の前には、78バイトのリンクデータが付加され、
後方リンクエリアの最後のフレーム同期信号SY7の後
には、21バイトのリンクデータが付加される。
【0111】このように、記録再生回路33が選択する
DPSの値に応じて、リンクデータと32kバイトのデ
ータブロックの記録される位置が変化することになる。
従って、例えば相変化ディスクなどに情報を記録する際
には、ディスクの同じ部分に同一のデータ(例えばフレ
ーム同期信号等)が繰り返し記録されることを防止する
ことができる。また、その際、スタートポイントは固定
とされているので、記録タイミングの発生は従来と同様
に実施することができる。
【0112】図32は、ディスクを、ROMディスク
(再生専用ディスク)またはRAMディスク(書き換え
可能型ディスク)とした場合のそれぞれのフレームと、
フレーム同期信号の構成を示している。ROMディスク
では、1セクタは、13の行データ、すなわち、26フ
レームから構成されており、また、各フレームの先頭に
は、フレーム同期信号SY0乃至SY7が付加されてい
る。
【0113】また、RAMディスクの場合では、13行
のデータ、すなわち、26フレームのデータに続いて、
8フレームのリンクエリアが付加されており、続いて、
26フレームのデータが付加されている。なお、RAM
ディスクのデータエリアのフレーム同期信号と、ROM
ディスクのデータエリアのフレーム同期信号の構成(配
列)は同一とされている。更に、RAMディスクのリン
クエリアのフレーム同期信号は、データエリアのフレー
ム同期信号の最後の部分と同一の構成(配列)とされて
いる。すなわち、リンクエリアのSY1乃至SY4、お
よびSY7は、データエリアの第10行目乃至13行目
と同一のパターンとされている。このような構成にする
ことにより、RAMディスクをROMディスク専用の再
生装置においても再生することが可能となる。
【0114】すなわち、ROMディスク専用の再生装置
では、データブロックの第10行目乃至第13行目に格
納されている8つのフレーム同期信号SY1,SY7,
SY2,SY7,SY3,SY7,SY4,SY7が検
出されると、その次のデータがデータブロックの先頭部
であることを認知するようになされているので、これら
8つのフレーム同期信号をリンクエリアに格納すること
により、リンクエリアの次に続くデータエリアの先頭部
を再生装置に認知させることができる。
【0115】図33は、図32に示すフレーム同期信号
SY0乃至SY7の一例を示している。なお、フレーム
同期信号は、2バイトのデータとされているが、この実
施例では、チャンネルビットデータに変換後のデータを
示しているので、各フレーム同期信号のデータ長は32
ビット(4バイト)となっている。例えば、SY0に
は、ステート1乃至ステート4の4種類が存在してお
り、91バイトのフレームデータ(図20参照)に付加
された場合に、DSV(Digital Sum Value)が最小に
なるステートのデータが選択され、フレーム同期信号と
して付加される。
【0116】図34は、記録再生装置の他の構成例を示
している。この実施例においては、トラックアドレス検
出回路48が、光ヘッド32が出力するウォブリング信
号からトラックアドレス(トラック番号)を検出し、制
御回路38に出力するようになされている。
【0117】また、アドレス発生読み取り回路35は、
データ中のフレーム同期信号FS(フレームシンク)を
検出し、その検出結果を、フレームシンク(FS)カウ
ンタ49に出力する。FSカウンタ49は、アドレス発
生読み取り回路35の出力するFS検出パルスをカウン
トし、そのカウント値を制御回路38に出力する。制御
回路38にはまた、マーク検出回路36の検出信号が供
給されるようになされている。
【0118】その他の構成は、図19における場合と同
様である。
【0119】制御回路38は、アクセスすべき点をセク
タ番号で取得したとき、このセクタ番号を、トラック番
号とそのトラックにおけるデータフレーム番号とに置換
する処理を行う。すなわち、ROM47には、例えば図
35に示すように、セクタ番号と、ゾーン番号、ECC
ブロック番号、1ゾーン当たりのフレーム数、トラック
番号、1トラック当たりのフレーム数などとの対応関係
を表すテーブルが記憶されている。制御回路38は、こ
のテーブルを参照して、指定されたセクタ番号に対応す
るトラック番号と、そのトラック内におけるデータフレ
ームの数を読み取る。そして、制御回路38は、トラッ
クアドレス検出回路48の出力から、トラック番号を読
み取る。
【0120】すなわち、トラックアドレス検出回路48
が、光ヘッド32の出力するウォブリング信号から、ト
ラックアドレス(トラック番号)を検出する。図12を
参照して説明したように、48ビットのウォブリングア
ドレスフレームには、トラックアドレス(トラック番
号)が記録されている。トラックアドレス検出回路48
は、このトラック番号を検出し、制御回路38に出力す
る。
【0121】制御回路38は、トラックアドレス検出回
路48より所望のトラック番号が検出されたとき、次
に、そのトラックの基準位置を検出する。
【0122】すなわち、図36に示すように、ディスク
1には、ウォブリング情報としてトラック番号が記録さ
れているとともに、各トラックのアドレスフレームに
は、4ビット周期でクロック同期マークが記録されてい
る。制御回路38は、所定のトラックの(図36の実施
例の場合、トラック番号0のトラックの)最初のアドレ
スフレーム(番号0のアドレスフレーム)の48のビッ
トのうちの第1ビットに挿入されているクロック同期マ
ークを基準のクロック同期マークとして検出する。
【0123】さらに制御回路38は、基準となるクロッ
ク同期マークが、トラック1周について1個検出された
とき、FSカウンタ49のカウント値をリセットする。
FSカウンタ49は、以後、フレーム同期信号が検出さ
れるとこれをカウントする。FSカウンタ49のカウン
ト値が検索すべきセクタ番号に対応する値となったと
き、そのセクタを検索すべきセクタとして検出する。
【0124】そして、制御回路38は、所定のセクタの
記録を開始するとき、そのセクタの記録の記録開始位置
を、基準となるクロック同期マークのゼロクロスのタイ
ミングから、(0乃至2)±4バイトの範囲となるよう
に制御する。これにより、トラックとデータフレーム単
位でアクセスを行うことが可能となる。
【0125】なお、上記実施例における各領域の長さ
(バイト数)などは、1例であり、適宜、所定の値を設
定することが可能である。
【0126】
【発明の効果】以上の如く請求項1に記載の光ディスク
によれば、各アドレスフレームに、キャリア周波数が、
周波数変調された信号の中心周波数に設定されている同
期マークエリアが複数個形成されるようにしたので、
ャリアに影響されずに、同期マークを確実に検出するこ
とが可能となる。そして、その同期マークを基準とし
て、正確な位置にデータを記録または再生することが可
能となる。
【0127】請求項4に記載の光ディスクによれば、ア
ドレスフレームに、アドレス情報によるウォブリングの
周波数より高い周波数で、複数個の同期マークを形成す
るようにしたので、高精度で任意の位置にアクセスする
ことが可能となる。
【0128】
【0129】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスクがウォブリングされた状態
を説明する図である。
【図2】ウォブリングアドレスフレームの構成例を示す
図である。
【図3】クロック同期マークエリアとクロック同期マー
クを示す図である。
【図4】ウォブリングアドレス発生回路の構成例を示す
図である。
【図5】図4のバイフェーズ変調回路13が出力するバ
イフェーズ信号の例を示す図である。
【図6】図4のバイフェーズ変調回路13が出力するバ
イフェーズ信号の他の例を示す図である。
【図7】プリグルーブを有するディスク1を製造するた
めの記録装置の構成例を示すブロック図である。
【図8】本発明の光ディスク記録再生装置の構成例を示
すブロック図である。
【図9】提案されている高密度CD−ROMのセクタフ
ォーマットの例を示す図である。
【図10】クラスタのECCブロックの構成例を示す図
である。
【図11】リンクエリアの構成例を示す図である。
【図12】ウォブリングアドレスフレームの他の構成例
を示す図である。
【図13】ウォブリング信号発生回路の他の構成例を示
す図である。
【図14】図13のバイフェーズ変調回路13が出力す
るバイフェーズ信号の例を示す図である。
【図15】図13のバイフェーズ変調回路13が出力す
るバイフェーズ信号の他の例を示す図である。
【図16】図13のFM変調回路15が行う周波数変調
を説明する図である。
【図17】図13のFM変調回路15の出力する周波数
変調波を示す図である。
【図18】図7の合成回路22の動作を説明する図であ
る。
【図19】本発明の光ディスク記録再生装置の他の構成
例を示すブロック図である。
【図20】ディスクにおけるゾーンを説明する図であ
る。
【図21】ディスクにおけるゾーンの具体例を説明する
図である。
【図22】各ゾーンのパラメータを説明する図である。
【図23】各ゾーンのパラメータを説明する図である。
【図24】各ゾーンのパラメータを説明する図である。
【図25】各ゾーンのパラメータを説明する図である。
【図26】図19の実施例におけるクロック切り替え処
理を説明するフローチャートである。
【図27】1セクタ分のデータのフォーマットを説明す
る図である。
【図28】32kバイトのデータの構成を説明する図で
ある。
【図29】図28の外符号をインタリーブした状態を説
明する図である。
【図30】32kバイトのブロックのデータの構成を説
明する図である。
【図31】リンクエリアの構成例を示す図である。
【図32】ROMディスクとRAMディスクの同期信号
を説明する図である。
【図33】同期信号のパターンを説明する図である。
【図34】本発明の光ディスク記録再生装置のさらに他
の構成例を示すブロック図である。
【図35】図34におけるROM47に記憶されている
テーブルの例を示す図である。
【図36】図34の実施例の動作を説明する図である。
【符号の説明】
1 光ディスク, 2 プリグルーブ, 11 発生回
路, 12,14 割算器, 13 バイフェーズ変調
回路, 15 FM変調回路, 21 ウォブリング信
号発生回路, 22 合成回路, 23 マーク信号発
生回路, 24記録回路, 25 光ヘッド, 26
原盤, 27 スピンドルモータ,31 スピンドルモ
ータ, 32 光ヘッド, 33 記録再生回路, 3
4メモリ, 35 アドレス発生読取回路, 36 マ
ーク検出回路, 37 フレームアドレス検出回路,
38 制御回路, 39 スレッドモータ, 40マー
ク周期検出回路, 41 PLL回路, 42 位相比
較器, 43 LPF, 44 VCO, 45 分周
器, 46 クラスタカウンタ, 47ROM, 48
トラックアドレス検出回路, 49 FSカウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐古 曜一郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−172623(JP,A) 特開 平6−243468(JP,A) 特開 平9−265633(JP,A) 国際公開98/10415(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 - 7/013 G11B 20/10 G11B 20/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを記録するトラックが予め形成さ
    れているとともに、当該トラックが、アドレス情報に対
    応して所定周波数のキャリアを周波数変調した信号でウ
    ォブリングされている光ディスクにおいて、 前記アドレス情報は複数のアドレスフレームからなり当該各アドレスフレームには、キャリア周波数が、前記
    周波数変調された信号の中心周波数に設定されている同
    期マークエリアが複数個形成されている ことを特徴とす
    る光ディスク。
  2. 【請求項2】 前記アドレス情報には、少なくとも、 同期信号に対応するデータと、 トラックアドレスに対応するデータと、 アドレスフレームアドレスに対応するデータと、 誤り検出用の符号に対応するデータとが含まれることを
    特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
  3. 【請求項3】 前記同期マークエリアの長さは、少なく
    とも前記アドレス情報の1ビット分の長さを単位とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
  4. 【請求項4】 データを記録するトラックが予め形成さ
    れているとともに、前記トラックが、アドレス情報に対
    応して所定周波数のキャリアを周波数変調した信号でウ
    ォブリングされている光ディスクにおいて、 前記アドレス情報は複数のアドレスフレームを有し、 前記各アドレスフレームには、複数個の同期マークが、
    前記アドレス情報によるウォブリングの周波数より高い
    周波数で、前記トラックをウォブリングして形成されて
    いることを特徴とする光ディスク。
  5. 【請求項5】 前記アドレス情報には、少なくとも、 同期信号に対応するデータと、 トラックアドレスに対応するデータと、 アドレスフレームアドレスに対応するデータと、 誤り検出用の符号に対応するデータとが含まれることを
    特徴とする請求項4に記載の光ディスク。
  6. 【請求項6】 前記同期マークは、前記アドレスフレー
    ム内に設けられた複数個の同期マークエリア内に形成さ
    れていることを特徴とする請求項4に記載の光ディス
    ク。
  7. 【請求項7】 前記同期マークエリアの長さは、少なく
    とも前記アドレス情報の1ビット分の長さを単位とする
    ことを特徴とする請求項4に記載の光ディスク。
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