JP3301238B2 - エッチング方法 - Google Patents

エッチング方法

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JP3301238B2
JP3301238B2 JP26021294A JP26021294A JP3301238B2 JP 3301238 B2 JP3301238 B2 JP 3301238B2 JP 26021294 A JP26021294 A JP 26021294A JP 26021294 A JP26021294 A JP 26021294A JP 3301238 B2 JP3301238 B2 JP 3301238B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、DRAMやFRAMな
どの半導体集積回路等のキャパシタ用絶縁膜に用いられ
る高誘電率を有する多元系酸化物薄膜、キャパシタ用電
極に用いられる高融点金属含有膜、およびキャパシタ用
電極の周囲に形成されるサイドウォール用酸化膜を所望
の厚さまたは形状にプラズマエッチングする際に、それ
ぞれの膜のエッチングの終点を検出する方法を備えたエ
ッチング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、DRAMやFRAMなどの半導体
集積回路に用いられるキャパシタ用絶縁膜としてはシリ
コン酸化膜(SiO2)、キャパシタ用電極としてはポリ
シリコンが多用されてきた。しかし、半導体集積回路の
高集積化に伴い、キャパシタ面積は縮小され、一方キャ
パシタの静電容量には大容量化が要求されてきた。この
要求に応える1つの方法として、キャパシタ用絶縁膜と
して高誘電率の多元系酸化物材料が提案され、またこの
多元系酸化物材料に適した電極材料(耐酸化性に優れる
こと、多元系酸化物材料と整合性が良いこと、多元系酸
化物材料に対して相互拡散がなくシリコン酸化膜と密着
性が良いこと)として高融点金属材料が提案されてい
る。上記多元系酸化物材料としては、ABO3なる化学
式で表され、Aは2価または1価の金属原子、Bは4価
または5価の金属原子であり、Oは酸素原子である。最
も代表的なものはペロブスカイト構造であるBaTiO3
ある。また、高融点金属材料としてはPt、Pd、Ir、Au、
Ru、Re、Os、Rh及びそれらの酸化物、化合物である。
【0003】上記材料系を用いたDRAMの例として、
雑誌”日経マイクロデバイス”1994年2月号第99頁〜第
103頁に記載されたDRAMの断面構造を図30に示す。
図において、多元系酸化物材料からなる高誘電率膜1と
して(Ba,Sr)TiO3を用い、下部電極2上部電極3共
にPtを用いている。また、多結晶プラグ6と下部電極2
の間には酸素通過抑制のバリア層(Ti/TiN積層膜)5
を配置し、バリア層5と高誘電率膜1のリーク電流防止
のためにサイドウォールSiO2膜4が形成されている。
バリア層は下部電極の一部を構成しており、下部電極の
材料によってはすでに酸素通過抑制機能を備えており、
別途バリア層を必要としない。例えば、下部電極がRuま
たはIrを含む酸化物膜であれば、バリア層は不要とな
る。
【0004】また、上記多元系酸化物材料からなる膜や
高融点金属を含む膜の加工には、王水などによるウエッ
トエッチングやイオンミリングが用いられてきた。しか
し、半導体集積回路等の電子部品の高集積化を実現する
ために、従来の方法に代わってドライエッチングによる
多元系酸化物薄膜および高融点金属含有膜の微細加工技
術の開発が盛んに行われてきた。多元系酸化物薄膜およ
び高融点金属含有膜をドライエッチングする方法とし
て、我々はすでに特開平6−151383号公報記載の
エッチング方法を提案している。この公報には、高速、
高精度且つ生産性に優れた有機系レジストマスクを使用
し、当該マスクとの選択性の高い多元系酸化膜高誘電率
膜及び高融点金属膜または高融点金属化合物膜の加工を
行うことのできるエッチング方法(特にエッチングガス
の限定)、エッチング後の被処理膜表面の劣化を回復す
る後処理方法、このようなエッチング方法を用いた薄膜
キャパシタ素子の製造方法及び本エッチング方法及び後
処理方法に適したエッチング装置について記載されてい
る。このようなエッチング法の一つの課題として、エッ
チング速度の再現性が不十分な点が挙げられる。そのた
め、ウエハ面内で正確なエッチング深さ制御が困難であ
り、エッチングの終点検出法が必要であった。特に、高
融点金属含有膜を電極として、その電極周囲にサイドウ
ォールを形成する工程においては、オーバエッチングあ
るいはエッチング不足により特に歩留りが悪く、精度の
高いエッチングの終点検出法の開発は重要であった。
【0005】一方、半導体製造におけるエッチング終点
検出方法として、プラズマによる特定波長の発光スペク
トルを計測する技術が従来用いられていた。これは主と
してSiやAlに帰属するスペクトルを用いるもので、これ
らのスペクトルについては十分な研究が重ねられ非常に
信頼性の高いものであった。しかし、上記のような多元
系酸化物や高融点金属のような材料系については、十分
なデータが揃っているとは言えず、エッチングの終点位
置はエッチングの時間管理で行われており、リアクタ内
の環境(汚染等)やエッチング条件の安定性に大きく左
右され、歩留りが悪かった。上記のような材料系につい
ての発光計測の例は少ないものの、例えば特開平4−1
06921号公報にTi系材料層およびその上に積層され
るタングステン層からなる積層部のエッチングを行う際
に特定の発光スペクトル域を利用したものが記載されて
いる。図31はこの公報に記載されたドライエッチングを
適用する積層構造部を示したものである。図31(A)はエ
ッチング前の基体を示しており、シリコン等からなる半
導体基板11上にコンタクトホール13を有するSiO2等か
らなる層間絶縁膜12が形成されている。さらに、基体の
全面にコンフォーマルに薄いTiN層14が形成された後、
全面に厚いW層15が形成される。次にSF6及びCl2をエ
ッチングガスとして用いマイクロ波エッチング装置内で
Wをエッチングし、図31(B)に達するとTiN層14が露出
し、エッチングの反応物である塩化チタンの生成によ
り、波長410nm〜420nmに発光スペクトルが観察され(図
32の曲線a)、図31(C)でこのスペクトルは激減する
(図32の曲線b)。図33に、410〜420nmの波長域に着目
した場合の発光強度の経時変化を示す。図中の領域2か
ら3への境界がエッチングの終点と判断される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のエッチングの終
点位置の検出方法は以上のように構成されていたので、
上記実施例の装置のW/TiN材料系に限定して適用でき
るものの、例えばTiを含む他の材料系および積層構造
系、高融点金属等についての信頼性は確立されていな
い。なぜなら、これまで用いられていた例えばSi系のス
ペクトルはその発光波長と強度のデータが十分確立さ
れ、どのプロセスでどのスペクトルを選択すればよいか
判断できるものであった。一方、上記のような多元系酸
化物や高融点金属においては、公知のスペクトルデータ
はアーク放電で計測されたものであり、その強度は知ら
れておらず、アーク放電とは全く異なるエネルギ状態の
プロセスプラズマ中で、そのスペクトルが観察される保
証はない。すなわち、スペクトルデータがデータ集とし
て存在していても実際のプロセスで採用できるかは別の
問題であったため、Si系のスペクトルの代替としてすぐ
に実際のプロセスへ適用することは困難であった。ま
た、実際のプロセスへ適用しようとするならば、予めこ
れらスペクトルデータを計測しておく必要があり、これ
ら強度の不明なスペクトル(弱いことが多い)をプロセ
スプラズマ中で計測すること自身難しく、計測のために
は、高精度な分光装置及び技術が必要とされていた。さ
らに、従来例ではエッチング時の反応生成物である塩化
チタンに帰属する410〜420nmの発光スペクトルを用いて
いるが、低波長域の発光スペクトルでは、膜の材料系や
エッチングガス種の選択によってはエッチングガスに帰
属する発光スペクトルと重なり易いという問題があっ
た。
【0007】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、キャパシタ用絶縁膜として用い
られる多元系酸化物からなる膜、キャパシタ用電極とし
て用いられる高融点金属含有膜及びキャパシタ用電極の
周囲に形成されるサイドウォール用酸化膜のエッチング
の際に、エッチングされるそれぞれの膜に含まれる元素
もしくはエッチング時に生成する該元素を含んだ反応生
成物の特定波長の発光スペクトルを計測することにより
エッチングの終点を精度よく検出するエッチング方法を
提供することを目的とする。
【0008】さらに、エッチングされるそれぞれの膜に
含まれる元素もしくはエッチング時に生成する該元素を
含んだ反応生成物の吸収スペクトルまたは質量スペクト
ルを計測することによりエッチングの終点を精度よく検
出するエッチング方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わるエッチ
ング方法は、キャパシタ用絶縁膜として化学式がABO
3で表され、AとしてPb、La、Sr、Ba、Liから選ばれる
1つ以上の元素を含み、BとしてZr、Ti、Ta、Nbから選
ばれる1つ以上の元素を含む多元系酸化物からなる膜を
用い、キャパシタ用絶縁膜の上または下部電極としてT
i、Pt、Ru、Ir、Pd、Os、Rhから選ばれる1つ以上の元
素を含む高融点金属含有膜を用い、エッチングガスをプ
ラズマ化して上記多元系酸化物からなる膜及び高融点金
属含有膜を所望の形状にエッチングすることにより形成
する半導体集積回路の製造方法において、化学式がAB
3で表され、Bとして少なくともTiが選ばれた多元系
酸化物からなる膜のエッチング時にTiに帰属する500nm
あるいは520nmの波長の発光スペクトルを同時あるいは
該スペクトルの一方を計測することによってエッチング
の終点を検出することを規定するものである。
【0010】請求項2に係わるエッチング方法は、請求
項1において、化学式がABO3で表され、Aとして少
なくともSrあるいはBaのいずれかを含み、Bとして少な
くともTiが選ばれた多元系酸化物からなる膜のエッチン
グ時に、Tiに帰属する500nmあるいは520nmの波長の発光
スペクトル、Srに帰属する460.7nm、Srイオンに帰属す
る407.7nm、Baに帰属する553.5nm、Baイオンに帰属する
455.4nmの波長の発光スペクトルから選ばれる少なくと
も1つ以上のスペクトルを計測することによってエッチ
ングの終点を検出することを規定するものである。
【0011】請求項3に係わるエッチング方法は、キャ
パシタ用絶縁膜として化学式がABO3で表され、Aと
してPb、La、Sr、Ba、Liから選ばれる1つ以上の元素を
含み、BとしてZr、Ti、Ta、Nbから選ばれる1つ以上の
元素を含む多元系酸化物からなる膜を用い、キャパシタ
用絶縁膜の上または下部電極としてTi、Pt、Ru、Ir、P
d、Os、Rhから選ばれる1つ以上の元素を含む高融点金
属含有膜を用い、エッチングガスをプラズマ化して上記
多元系酸化物からなる膜及び高融点金属含有膜を所望の
形状にエッチングすることにより形成する半導体集積回
路の製造方法において、上記化学式がABO3で表さ
れ、Bとして少なくともTiが選ばれた多元系酸化物であ
って、上部電極としてPtが選ばれた時、上部電極のエッ
チング時に、Ptに帰属する266nmあるいは306.4nmの波長
の発光スペクトルもしくはTiに帰属するの500nmあるい
は520nmの波長の発光スペクトルから選ばれる少なくと
も1つ以上のスペクトルを計測することによってエッチ
ングの終点を検出することを規定するものである。
【0012】請求項4に係わるエッチング方法は、キャ
パシタ用絶縁膜として化学式がABO3で表され、Aと
してPb、La、Sr、Ba、Liから選ばれる1つ以上の元素を
含み、BとしてZr、Ti、Ta、Nbから選ばれる1つ以上の
元素を含む多元系酸化物からなる膜を用い、キャパシタ
用絶縁膜の上または下部電極としてTi、Pt、Ru、Ir、P
d、Os、Rhから選ばれる1つ以上の元素を含む高融点金
属含有膜を用い、エッチングガスをプラズマ化して上記
多元系酸化物からなる膜及び高融点金属含有膜を所望の
形状にエッチングすることにより形成する半導体集積回
路の製造方法において、電極として少なくともTi含有膜
が選ばれた時、該Ti含有膜のエッチング時に、Tiに帰属
する500nmあるいは520nmの波長の発光スペクトルを同時
にあるいは一方を計測することによってエッチングの終
点を検出することを規定するものである。
【0013】請求項5に係わるエッチング方法は、キャ
パシタ用絶縁膜として化学式がABO3で表され、Aと
してPb、La、Sr、Ba、Liから選ばれる1つ以上の元素を
含み、BとしてZr、Ti、Ta、Nbから選ばれる1つ以上の
元素を含む多元系酸化物からなる膜を用い、キャパシタ
用絶縁膜の上または下部電極としてTi、Pt、Ru、Ir、P
d、Os、Rhから選ばれる1つ以上の元素を含む高融点金
属含有膜を用い、エッチングガスをプラズマ化して上記
多元系酸化物からなる膜及び高融点金属含有膜を所望の
形状にエッチングすることにより形成する半導体集積回
路の製造方法において、電極としてTi含有膜上に形成さ
れたPtが選ばれた時、該Ptのエッチング時に、Ptに帰属
する266nmあるいは306.4nmの波長の発光スペクトルもし
くはTiに帰属する500nmあるいは520nmの波長の発光スペ
クトルから選ばれる少なくとも1つ以上のスペクトルを
計測することによってエッチングの終点を検出すること
を規定するものである。
【0014】請求項6に係わるエッチング方法は、キャ
パシタ用絶縁膜として化学式がABO3で表され、Aと
してPb、La、Sr、Ba、Liから選ばれる1つ以上の元素を
含み、BとしてZr、Ti、Ta、Nbから選ばれる1つ以上の
元素を含む多元系酸化物からなる膜を用い、キャパシタ
用絶縁膜の上または下部電極としてTi、Pt、Ru、Ir、P
d、Os、Rhから選ばれる1つ以上の元素を含む高融点金
属含有膜を用い、エッチングガスをプラズマ化して上記
多元系酸化物からなる膜及び高融点金属含有膜を所望の
形状にエッチングすることにより形成する半導体集積回
路の製造方法において、電極としてTi含有膜上に形成さ
れたPtが選ばれた時、該PtとTi含有膜の両方のエッチン
グを行なう時、Ptのエッチング時にはPtに帰属する266n
mあるいは306.4nmの波長の発光スペクトルもしくはTiに
帰属する500nmあるいは520nmの波長の発光スペクトルか
ら選ばれる少なくとも1つ以上のスペクトルを計測し、
Ti含有膜のエッチング時にはTiに帰属する500nmあるい
は520nmの波長の発光スペクトルを同時にあるいは一方
を計測することによってエッチングの終点を検出するこ
とを規定するものである。
【0015】請求項7に係わるエッチング方法は、キャ
パシタ用絶縁膜として化学式がABO3で表され、Aと
してPb、La、Sr、Ba、Liから選ばれる1つ以上の元素を
含み、BとしてZr、Ti、Ta、Nbから選ばれる1つ以上の
元素を含む多元系酸化物からなる膜を用い、キャパシタ
用絶縁膜の上または下部電極としてTi、Pt、Ru、Ir、P
d、Os、Rhから選ばれる1つ以上の元素を含む高融点金
属含有膜を用い、エッチングガスをプラズマ化して上記
多元系酸化物からなる膜及び高融点金属含有膜を所望の
形状にエッチングすることにより形成する半導体集積回
路の製造方法において、下部電極として少なくともPtが
選ばれ、該Pt電極上に多元系酸化物からなる膜を形成す
る前に、該Pt電極上に特定の酸化膜を形成し、該Pt電極
上に積層された酸化膜をエッチングして該電極の周囲に
サイドウォールを形成する工程において、該エッチング
時にPtに帰属する266nmあるいは306.4nmの波長の発光ス
ペクトルを同時にあるいは一方を計測することによって
エッチングの終点を検出することを規定するものであ
る。
【0016】請求項8に係わるエッチング方法は、請求
項1乃至7において、発光スペクトルが、光学フィルタ
もしくは回折格子により選定されたものであることを規
定するものである。
【0017】請求項9に係わるエッチング方法は、請求
項1乃至8において、計測される発光スペクトルの時間
変化の一次微分または二次微分の値を用いてエッチング
の終点を検出することを規定するものである。
【0018】請求項10に係わるエッチング方法は、請
求項1乃至8において、計測される発光スペクトルが、
少なくとも2つ以上であることを規定するものである。
【0019】請求項11に係わるエッチング方法は、請
求項10において、計測される発光スペクトルが、同一
元素または同一反応生成物に帰属する複数個のスペクト
ルであることを規定するものである。
【0020】請求項12に係わるエッチング方法は、請
求項1乃至7において、計測されるそれぞれの元素また
は反応成生物の発光スペクトルに替えて、特定波長の吸
収スペクトルまたは質量スペクトルを用いることを規定
するものである。
【0021】
【作用】この発明の請求項1に係わるエッチング方法
は、化学式がABO3で表され、Bとして少なくともTi
が選ばれた多元系酸化物からなる膜のエッチング時にTi
に帰属する500nmあるいは520nmの波長の発光スペクトル
を同時あるいは該スペクトルの一方を計測したので、こ
れらのスペクトルはエッチングガスに帰属するスペクト
ルと重複しにくく、またTiに帰属するスペクトルの中で
比較的長波長であるので反応室(リアクタ)内の汚染等
に起因する発光強度の低下を抑制できるので計測精度が
高く、エッチングプロセスの場を乱すことなく精度良く
エッチングの終点を検出することができる。
【0022】この発明の請求項2に係わるエッチング方
法は、請求項1において、化学式がABO3で表され、
Aとして少なくともSrあるいはBaのいずれかを含み、B
として少なくともTiが選ばれた多元系酸化物からなる膜
のエッチング時に、Tiに帰属する500nmあるいは520nmの
波長の発光スペクトル、Srに帰属する460.7nm、Srイオ
ンに帰属する407.7nm、Baに帰属する553.5nm、Baイオン
に帰属する455.4nmの波長の発光スペクトルから選ばれ
る少なくとも1つ以上のスペクトルを計測したので、こ
れらのスペクトルはエッチングガスに帰属するスペクト
ルと重複しにくく、またそれぞれの元素あるいはイオン
に帰属するスペクトルの中で比較的長波長であるので反
応室(リアクタ)内の汚染等に起因する発光強度の低下
を抑制できるので計測精度が高く、精度良くエッチング
の終点を検出することができる。
【0023】この発明の請求項3に係わるエッチング方
法は、化学式がABO3で表され、Bとして少なくともT
iが選ばれた多元系酸化物であって、上部電極としてPt
が選ばれた時、上部電極のエッチング時に、Ptに帰属す
る266nmあるいは306.4nmの波長の発光スペクトルもしく
はTiに帰属するの500nmあるいは520nmの波長の発光スペ
クトルから選ばれる少なくとも1つ以上のスペクトルを
計測したので、これらのスペクトルはエッチングガスに
帰属するスペクトルと重複しにくく、またPtやTiに帰属
するスペクトルの中で比較的長波長であるので反応室
(リアクタ)内の汚染等に起因する発光強度の低下を抑
制できるので計測精度が高く、精度良くエッチングの終
点を検出することができる。
【0024】この発明の請求項4に係わるエッチング方
法は、電極として少なくともTi含有膜が選ばれた時、該
Ti含有膜のエッチング時に、Tiに帰属する500nmあるい
は520nmの波長の発光スペクトルを同時にあるいは一方
を計測したので、これらのスペクトルはエッチングガス
に帰属するスペクトルと重複しにくく、またTiに帰属す
るスペクトルの中で比較的長波長であるので反応室(リ
アクタ)内の汚染等に起因する発光強度の低下を抑制で
きるので計測精度が高く、精度良くエッチングの終点を
検出することができる。
【0025】この発明の請求項5に係わるエッチング方
法は、電極としてTi含有膜上に形成されたPtが選ばれた
時、該Ptのエッチング時に、Ptに帰属する266nmあるい
は306.4nmの波長の発光スペクトルもしくはTiに帰属す
る500nmあるいは520nmの波長の発光スペクトルから選ば
れる少なくとも1つ以上のスペクトルを計測したので、
これらのスペクトルはエッチングガスに帰属するスペク
トルと重複しにくく、またPtやTiに帰属するスペクトル
の中で比較的長波長であるので反応室(リアクタ)内の
汚染等に起因する発光強度の低下を抑制できるので計測
精度が高く、精度良くエッチングの終点を検出すること
ができる。
【0026】この発明の請求項6に係わるエッチング方
法は、電極としてTi含有膜上に形成されたPtが選ばれた
時、該PtとTi含有膜の両方のエッチングを行なう時に、
Ptのエッチング時にはPtに帰属する266nmあるいは306.4
nmの波長の発光スペクトルもしくはTiに帰属する500nm
あるいは520nmの波長の発光スペクトルから選ばれる少
なくとも1つ以上のスペクトルを計測し、Ti含有膜のエ
ッチング時にはTiに帰属する500nmあるいは520nmの波長
の発光スペクトルを同時にあるいは一方を計測したの
で、これらのスペクトルはエッチングガスに帰属するス
ペクトルと重複しにくく、またPtやTiに帰属するスペク
トルの中で比較的長波長であるので反応室(リアクタ)
内の汚染等に起因する発光強度の低下を抑制できるので
計測精度が高く、精度良くエッチングの終点を検出する
ことができる。
【0027】この発明の請求項7に係わるエッチング方
法は、下部電極として少なくともPtが選ばれ、該Pt電極
上に積層された酸化膜をエッチングして該電極の周囲に
サイドウォールを形成する工程において、該エッチング
時にPtに帰属する266nmあるいは306.4nmの波長の発光ス
ペクトルを同時にあるいは一方を計測したので、これら
のスペクトルはエッチングガスに帰属するスペクトルと
重複しにくく、またPtに帰属するスペクトルの中で比較
的長波長であるので反応室(リアクタ)内の汚染等に起
因する発光強度の低下を抑制できるので計測精度が高
く、精度良くエッチングの終点を検出することができ
る。
【0028】この発明の請求項8に係わるエッチング方
法は、請求項1乃至7において、スペクトルを計測する
際に、光学フィルタまたは回折格子を用いてスペクトル
を選択したので、計測するスペクトルのノイズ成分や高
次スペクトルが除去され、所望のスペクトルを正確に検
出することが可能となり、またスペクトルの波長分解能
が向上する。
【0029】この発明の請求項9に係わるエッチング方
法は、請求項1乃至7において、計測される発光スペク
トルの時間変化の一次微分または二次微分を用いたの
で、エッチング終点の判断にノイズや外的要因による影
響を受けにくくなり、精度良くエッチングの終点を検出
することができる。
【0030】この発明の請求項10に係わるエッチング
方法は、請求項1乃至8において、計測される物理量を
少なくとも2つ以上用いたので、エッチング終点の判断
を複数個の物理量で行うことができ、精度良くエッチン
グの終点を検出することができる。
【0031】この発明の請求項11に係わるエッチング
方法は、請求項10において、計測される複数個の物理
量が同一元素または同一反応生成物に帰属する複数個の
スペクトルであるので、エッチング終点の判断を複数個
のスペクトルで行うことができ、また計測精度高い元素
または反応生成物に帰属するスペクトルを任意に選択す
ることができ、精度良くエッチングの終点を検出するこ
とができる。
【0032】この発明の請求項12に係わるエッチング
方法は、請求項1乃至7において、計測される発光スペ
クトルの代わりに、特定波長の吸収スペクトルまたは質
量スペクトルを用いたので、エッチングの場を乱すこと
なく簡便な装置構成でエッチングの進行状況をモニタす
ることができ、精度良くエッチングの終点を検出するこ
とができる。
【0033】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の係るエッチング方法の一実
施例を説明する。図1はこの発明のエッチング方法に用
いたエッチング装置の一例でECR(Electron Cycrotro
nResonance)放電を利用したドライエッチング装置の概
略構成図である。図において、マグネトロン(図示せ
ず)により発生した2.45GHzのマイクロ波は導波管22
より導かれ、マイクロ波入射窓23を通してリアクタ21内
に導入される。リアクタ21内は一旦高真空に排気された
後、エッチングガスが供給される。次にリアクタ21の外
周に設置してあるコイル24によって生じた875ガウス
の磁場とマイクロ波が結合してリアクター21内にエッチ
ングガスによるプラズマが発生する。被加工物である所
望の膜が形成されているウエハ25はRF電源26が接続さ
れたステージ27上に載せられ、エッチングが行われる。
RF電源26はプラズマ中のイオンエネルギを高めたり、
ウエハ25上へのイオンの引き出しを効率良く行うために
使用される。ドライエッチング装置のリアクタ21に取り
付けられたビューポート28を通してエッチング中のプラ
ズマ部43の発光は光路29を介して分光器30に導かれる。
また、分光器30へ発光が取り出される前に所望の波長域
を選択する光学フィルタ32が配置される。分光器30で検
出されたスペクトルはコンピュータあるいはプロッタな
どの記録計31に記録されると同時に蓄積されたデータを
基にエッチングの終点を検知し、エッチング装置へフィ
ードバックする。
【0034】図2は、エッチング試料の一例を示したも
ので試料の一部断面図である。高誘電率を有する多元系
酸化物薄膜1として、ここでは化学式ABO3において
A=Ba,Sr、B=Tiを選択した例として(Ba1−xS
r)TiO(以下、BSTと略して称す)を用い、例え
ばその一部に配線等が施される酸化膜8上の下部電極2
にはPtを選択した材料構成となっている。なお、被エッ
チング物はBST膜1であるので、エッチングパターン
に応じたフォトレジストのマスク7はBST膜1の上に
形成されている。なお図中(A)〜(C)はエッチングの進行
を示すもので、(A)はエッチング前の状態、(B)はエッチ
ングの途中、(C)はエッチングが完了した状態を示す。
【0035】本実施例では塩素プラズマによるBST膜
のエッチングを例にとって説明する。エッチング条件と
して、リアクタ内の塩素ガス圧力を0.5mTorr、マイクロ
波電力を1kW、基板に印加するRF電力を300Wと設
定した。図3はBST膜をエッチングしたときのプラズ
マ部からの発光スペクトルを測定したもののうちから22
0〜520nmの波長領域を示したものである。本エッチング
条件ではSrイオン(407.7nm)およびBaイオン(455.4nm)に
帰属する発光スペクトルを観測することができた。これ
らの位置におけるスペクトルは、Pt層では表れないこと
を確認しており、これらのスペクトルを用いてエッチン
グの終点位置検出を行うことが有用であることが検証さ
れた。図4は、エッチング時のプラズマ部からの発光強
度の時間変化を示している。図の曲線はバリウムイオン
Ba455.4nm(図3で示したもの)の発光強度の時間変化
であり、C点がエッチング終了時で、これは図2の(C)
の状態に相当する。また、他のバリウムイオンBaの発
光スペクトルBa649.7nm、614.2nm、493.4nmの発光強
度の時間変化を用いても同様にエッチングの終点C点を
得ることができた。但し、本実施例の放電条件では、塩
素の発光スペクトルが614.0nmに存在し、バリウムイオ
ンBa614.2nmの発光スペクトルと重なるので、バリウ
ムイオンBa614.2nmの発光スペクトルを本実施例で終
点検出用のスペクトルとして選択することは不適当であ
る。また、Ba493.4nmの発光スペクトルについても塩
素の発光スペクトルと重なるため終点検出用のスペクト
ルとして選択することは不適当である。しかし、エッチ
ング条件を変える、(例えば、エッチングガスの圧力や
エッチングガス種の混合比を変えたり、エッチングガス
に添加物を加えたりする、)ことによって、614.0nmや4
93nm付近の塩素の発光スペクトルと分離できる条件もあ
るので、その場合にはバリウムイオンBa614.2nmや49
3.4nmの発光スペクトルを終点検出のスペクトルとして
用いることができる。終点検出のためにはエッチングガ
スのスペクトルと重ならないスペクトルを選択すればよ
い。
【0036】さらに、BST膜に含まれるストロンチウ
ムイオンSrの発光スペクトルあるいはチタンTiの発光
スペクトルやチタンイオンTiの発光スペクトルを用い
ても同様な結果が得られる。これらの元素に帰属する発
光種と発光波長を図5に示す。特に、チタンの発光スペ
クトルは非常に多く観測できるので、実際の終点検出に
用いる発光スペクトルは、前述したようにエッチングガ
スの発光スペクトルと重ならず、エッチング中と終了時
において変化の大きい発光スペクトルを選択する方が良
い。本実施例では、終点検出に使用するチタンのスペク
トルとしては、520nm付近、500nm付近、450nm付近、430
nm付近、390〜400nm、360〜380nm、350〜355nm、315〜3
40nmの領域の発光スペクトルをそれぞれ用いたが、終点
検出には十分な発光強度を得られた。また、エッチング
ガスに帰属する発光スペクトルと重ならなければいずれ
の発光スペクトルを選択してもかまわないが、リアクタ
内の汚染に帰属する発光の影響を避け、計測の精度を挙
げるにはできるだけ長波長で且つ十分な発光強度が得ら
れるものがよい。なお、図5のスペクトルはいずれも独
立に計測できることを確認しており、この中からプロセ
スの影響を受け難いものを選択すればよいものとして記
載した。
【0037】本実施例では図2に示すようにBST膜を
一層だけエッチングしたが、図6に示すような他のチタ
ンを含む多元系酸化物薄膜1a(例えば、Pb1−xZrTi
、以下PZTと略;ABO3化学式においてA=P
b,Zr,B=Tiを選択した例)やチタン含有薄膜との多
層膜を一度にエッチングする場合、上記のチタンの発光
スペクトルを検出することで2層分の終点検出を行うこ
とができ、エッチング深さの制御を行うことができる。
なお図6中点線はエッチング後の形状を示している。
【0038】本実施例では、ビューポートの材質は検出
するスペクトルの波長を効率良く透過するものを使用
し、光学フィルタは高次のスペクトルが出現しないよう
に選んだ。例えば、本実施例ではビューポートには光学
研磨した石英ガラスを使用し、高次スペクトルの出現を
防ぐため、300nm以下をカットするための光学フィルタ3
2を分光器の前に設置した。
【0039】また、塩素プラズマとBSTから形成され
るエッチング反応生成物として塩化物BaCl、SrCl、TiCl
が考えられる。プラズマの放電形式やエッチング条件に
よっては、エッチングされた物質が図3で得られたスペ
クトルに示した原子よりもエッチング反応生成物の分子
としてプラズマ中に高濃度で存在することがある。その
ような場合には、膜中に含まれる原子に帰属する発光ス
ペクトルを検出するよりエッチング反応生成物に帰属す
る発光スペクトルを検出する方が、精度良く終点検出を
行うことができる。図7に、BSTのエッチング反応生
成物として検出された塩化物の発光スペクトルを示し
た。ただし、エッチング条件によっては塩素の発光スペ
クトルと元素もしくは該元素のエッチング反応生成物の
発光スペクトルが重なってしまう場合があるので、エッ
チングガスの発光スペクトルと重ならないスペクトルを
選択しておく必要がある。また、本実施例では塩素ガス
をエッチングガスとして使用したが、HBrやCFのよ
うな他のガスの場合にはエッチング反応生成物としてSr
Br、BaBrやSrF、BaFが考えられるので、これらの二原
子分子の発光スペクトルを利用すれば終点検出が可能に
なる。このスペクトルについても同じく図7に示した。
図7に記載のスペクトルはプロセスプラズマ中で、モニ
タするのに十分な強度が得られることを確認しており、
この中から他のスペクトルと重畳しないものを選択すれ
ば良い。
【0040】なお、上記実施例において、スペクトルは
例えばBa614.2nmのように記載したが、波長位置につ
いては概614.2nmであり、分光器の分解能程度(1nm〜0.
1nm)の誤差は含まれている。
【0041】実施例2.図8はこの発明の他の実施例の
エッチング方法に使用した回転磁場RF放電を用いたド
ライエッチング装置の概略構成図である。リアクタ21は
一旦高真空に排気され、その後所望のエッチングガスが
供給される。リアクタ21内の対向電極のうち下側に配置
された電極33にはRF電源26が接続されており、上側の
電極34と下側の電極33の間にはRF電源26の高周波によ
りプラズマが励起され、さらに、リアクタ21の外側に配
置したコイル35によりプラズマが閉じ込められ、高密度
のプラズマ状態が実現する。本プラズマ発生法をマグネ
トロン方式と呼ぶ。被加工物であるウエハ25はステージ
を兼ねた下部電極33上に載せられ、プラズマによりエッ
チングされる。エッチングの進行状況は、ドライエッチ
ング装置のリアクタ21に取り付けられたビューポート28
を通して、エッチング中のプラズマ部の発光を分光器30
まで導き(光路29)、分光器30で検出されたスペクトル
でモニタする。検出されたスペクトルはコンピュータあ
るいはプロッタなどの記録計31に記録され、またエッチ
ングの終点を検知しエッチング装置へフィードバックす
る。
【0042】本実施例では塩素プラズマによる図2のB
ST膜のエッチングを例にとって説明する。本実施例で
は、HBrガス圧力5mTorr、RF電力500Wのエッチング
条件での結果について説明する。本実施例では、実施例
1の図3に示されたBaイオン、Srイオンの発光スペクト
ルの他に、Ba553.5nmおよびSr460.7nmの発光スペクトル
の強度が大きく観測されたので、これらの発光スペクト
ルをエッチングの終点検出として使用した。また、Tiの
発光スペクトルについても500nm付近と520nm付近の領域
の発光スペクトルが強く観測された。これらBaまたはSr
あるいはTiの発光スペクトルを終点検出として使用し、
図4と同様なグラフが得られた。これによりエッチング
状況をモニタすることができ、エッチングの終点を検出
するとともにエッチング深さの制御が可能となった。実
施例1で述べたようにエッチング条件によって観測され
る発光スペクトルは変化するが、プラズマの発生方法に
よっても、すなわち実施例1のECR方式と実施例2の
マグネトロン方式では観測される発光スペクトルは異な
ることがある。従って、列挙したスペクトル群から、使
用するエッチング装置及びエッチング条件で終点検出用
のスペクトルを適宜選択する必要があることはいうまで
もない。
【0043】なお、図8の発光の通過する光路に実施例
1で説明したような光学フィルタ12を配置することによ
り不要な波長域をカットすることができることはいうま
でもない。さらに、回折格子36を配置して、発光スペク
トル計測時の波長分解能を向上させることによりエッチ
ングの終点位置を高精度に判断できる。
【0044】また、上記実施例ではマグネトロン方式
で、実施例1ではECR方式でプラズマを発生させた
が、本発明においてはプラズマを発生させる方法であれ
ば他の方式、RF方式や電磁誘導方式、直流方式等いず
れの方法であってもよい。
【0045】実施例3.この発明の他の実施例について
図を用いて説明する。図9はこの発明によるエッチング
方法を適用したドライエッチング装置の概略構成図で、
ドライエッチング装置としては実施例2の図8に相当し
これに所望の吸収スペクトルが計測できるように計測シ
ステムを搭載したものである。図において、一組の対向
するビューポートがドライエッチング装置のリアクタ21
に設けられている。赤外半導体レーザ発振器40から発せ
られた赤外レーザ41を第1のビューポート28aを介して
リアクタ21内に入射させ、該赤外レーザをエッチング中
のプラズマ部43内に通過させ、第2のビューポート28b
を介して出射された透過光42を分光器により受光する。
【0046】本実施例では塩素プラズマによる図2に示
されたBST膜のエッチングを例にとって説明する。塩
素プラズマとBST膜のエッチング反応生成物として塩
化物BaCl、SrCl、TiClが考えられる。BaClの吸収スペク
トルは277cmー1、SrClは300cmー1に存在する。また、Tiに
ついてはTiClよりもTiClの方が化学的に安定であり、
TiClは501cmー1に吸収スペクトルを持つ。したがっ
て、エッチング反応生成物と考えられる塩化物の吸収ス
ペクトルに受光部の波長域を設定し、エッチング中に生
成される反応生成物の吸収スペクトルの強度を測定する
ことで図4と同様にエッチング時間に対応した該スペク
トルの変化を表す曲線が得られ、終点検出が可能にな
る。また、ビューポートの材質は検出する波長域の光を
最も良く透過するものを選ぶ。例えば、本実施例では、
ビューポートの材質として臭化カリウムKBrを使用し
た。但し、KBrは500cmー1以下の波数領域になると赤外
光の透過率が急激に減少するため、500cmー1以下の吸収
スペクトルを検出する場合には材質がヨウ化セシウムC
sIなどのビューポートを使用する。本実施例では、赤
外光の光源として赤外半導体レーザを使用したが、この
赤外半導体レーザの代わりにフーリエ変換赤外分光器
(通常、FTIRと略して称される)を使用しても同様
な気効果が得られる。
【0047】実施例4.この発明の他の実施例について
図を用いて説明する。図10はこの発明によるエッチング
方法を適用したドライエッチング装置の概略構成図で、
ドライエッチング装置としては実施例1の図1に相当し
これに所望の質量スペクトルが計測できるように計測シ
ステムを搭載したものである。図において、44は質量分
析器であり、膜を構成する元素もしくはエッチング反応
生成物の質量を分析する。通常、質量分析器44として四
重極質量分析計を使用するが、ECR式のエッチング装
置では磁場を使用するため、四重極質量分析計をそのま
ま使用すると磁場の影響を受けて質量スペクトルの測定
精度が著しく低下してしまう。そのため、磁気シールド
45により質量分析器を磁場から保護する装置構成とす
る。
【0048】本実施例では塩素プラズマによる図2に示
されたBST膜のエッチングを例にとって説明する。B
ST膜をエッチングすることによってプラズマ中に放出
される原子もしくは分子としてBa、Sr、TiやBaCl、SrC
l、TiClがある。エッチング反応生成物BaClの質量数は1
73、SrClは123、TiClは83である。また、Baは137、Srは
87、Tiは48である。この原子あるいは分子の質量数に質
量分析器を設定し、エッチング中のを質量スペクトルを
計測することにより図4と同様な経時変化を示す曲線が
得られ、終点検出が可能になる。
【0049】実施例5.この発明の他の実施例について
図を用いて説明する。終点検出の判定基準としてはスペ
クトル強度の信号が50%減少した点を終点とする手法
や他の基準(例えば20%減少した点など)で終点にす
る手法がある。しかし、スペクトル強度による判定では
窓の汚れやプラズマの変動によってエッチング中にも関
わらずスペクトル強度が減少してしまう場合もある。図
11に図4で得られたスペクトル強度の経時変化(A)とそ
の一次微分(B)や二次微分(C)を示す。図中(B)において
は、スペクトル強度の一次微分の大きさが最大になる点
をエッチングの終点と定めた。また、図中(C)において
は、二次微分の曲線がマイナス側からプラス側に大きく
変化した点をエッチングの終点と定めた(それぞれ↓
部)。これらの判定基準は実際のエッチング試料の断面
観察の結果から妥当であるとの検証を得ている。また、
この判定基準によって窓の汚れ等に起因する誤検出を回
避することができる。
【0050】実施例6.この発明の他の実施例について
図を用いて説明する。図1のエッチング装置を用いて図
2に示したBST膜をエッチングする例について説明す
る。本実施例では、エッチング条件をリアクタ内の塩素
ガス圧力を0.5mTorr、マイクロ波電力を1kW、基板に印
加するRF電力を300Wと設定した。
【0051】図12は、エッチング時のプラズマ部からの
発光強度の時間変化を示している。曲線aはバリウムイ
オンBaの発光スペクトル455.4nm、曲線bはバリウム
イオンBaの発光スペクトル493.4nmを示している。点
Cでエッチングは終了している。このように同一元素の
発光スペクトルを複数個検出することにより終点検出を
行うことで、1つの発光スペクトルによる終点検出より
正確にエッチング深さの制御ができる。本実施例では、
バリウムBaの発光スペクトルを2つ検出して終点検出
を行ったが、他の元素の発光スペクトルを用いても同様
な結果を得ることができる。
【0052】また、エッチング反応生成物の発光スペク
トル、例えば、図7に記載したようにSrCl、BaCl、TiCl
の発光スペクトルについて計測し、エッチングの終点を
検出しても同様な結果が得られる。
【0053】なお、上記実施例では同一元素もしくは同
一エッチング生成物の発光スペクトルを同時に検出する
例について示したが、さらに、同一元素もしくはエッチ
ング生成物の発光スペクトル、吸収スペクトル、質量ス
ペクトルのいずれかを同時に検出することで正確な終点
検出が可能になり、エッチング深さが制御できる。
【0054】実施例7.この発明の他の実施例について
図を用いて説明する。図1のエッチング装置を用いてエ
ッチングを行う例について説明する。本実施例では、エ
ッチング条件をリアクタ内の塩素ガス圧力を0.5mTorr、
マイクロ波電力を1kW、基板に印加するRF電力を300
Wと設定した。図13は、エッチング試料の一例であり、
下部電極2、上部電極3共にPtを用い、1は高誘電率を
有する多元系酸化物薄膜BST膜である。また、マスク
7はフォトレジストである。図中(A)〜(C)はエッチング
の進行を示したものである。
【0055】図14は、それぞれの層をエッチングした時
のプラズマ部からの発光スペクトルを示したものであ
る。図中(A)は図13(A)に対応し、Ptをエッチングしてい
るときのスペクトルパターン、図中(B)は図13(B)に対応
し、BST膜をエッチングしている時のスペクトルパタ
ーンを示したものである。図中(A)において、Pt306.4nm
の発光スペクトルが確認され、また図中(B)では図中(A)
のパターンとは重複しないで、バリウムイオンBa455.
4nmの発光スペクトルとストロンチウムイオンSr407.7
nmの発光スペクトルが計測できることが確認された。
【0056】図15は、エッチング時のプラズマ部からの
発光強度の時間変化を示している。曲線aはPt306.4nm
の発光スペクトル、曲線bはバリウムイオンBa455.4n
mの発光スペクトル、曲線cはストロンチウムイオンSr
407.7nmの発光スペクトルを示している。曲線aが下
がり始めた時間より曲線b、cが立ち上がりはじめ、↓
部(1)で(A)工程が終了し(B)工程へ移ったことを、↓部
(2)で再び曲線aが上昇し、工程(B)から(C)へ移りエッ
チングが終了したことを示している。このように一度に
複数の元素の発光スペクトルを検出することにより終点
検出を正確に行うことができ、正確なエッチング深さが
得られる。なお、計測するスペクトルは、図14で示した
ように、各層のエッチング時に独立に計測パターンであ
れば他のものでもよい。例えば、エッチング条件を変え
て独立で十分な強度が得られれば、Sr407.7nmの代わ
りにSr460.7nm、Ba455.4nmの代わりにBa553.5nmであ
っても良く、またTi帰属する500nm、520nmのスペクトル
を用いてもよい。また、図14(B)中のTi390.4nmを用いる
ことができることは明白である。さらに、これらのパタ
ーンも一次微分や二次微分のデータを用いるとさらにそ
れぞれの層のエッチングの終点が精度良く判断できるこ
とはいうまでもない。
【0057】また、複数のエッチング反応生成物の発光
スペクトル、例えば、SrCl、BaCl、TiClの発光スペクト
ルを検出することにより同様な結果が得られることはい
うまでもない。さらに、同一元素もしくはエッチング生
成物の発光スペクトル、吸収スペクトル、質量スペクト
ルを組み合わせて検出することで正確な終点検出が可能
になる。特に、本発明は、図13に示すようなサンプルを
一度にエッチングする際に、一度に複数の元素の発光ス
ペクトルを検出する方法は有効な終点検出法になる。
【0058】なお、本実施例では、PtとBSTの2層膜
を一度にエッチングを行う場合について終点検出を試み
たが、図6に示すようなBSTとPZTの2層膜や図16
に示すような白金/BST/PZTといった多層膜のエ
ッチングについても可能である。BSTとPZTの2層
膜をエッチングする時の各スペクトルの経時変化を図15
に示した。また、複数のスペクトルを同時に検出してい
るため、エッチング中の各膜ごとにエッチング条件に変
化させてエッチングを行う場合においても複数のスペク
トルを計測しておけばエッチング終点の誤判断を回避す
ることができる。
【0059】実施例8.この発明の他の実施例について
図を用いて説明する。図1のエッチング装置を用いてエ
ッチングする例について説明する。本実施例では、エッ
チング条件をリアクタ内の塩素ガス圧力を0.5mTorr、マ
イクロ波電力を1kW、基板に印加するRF電力を300W
と設定した。図18はエッチング試料の一例であり、被加
工物は上部電極3のPtであり、1は高誘電率を有する多
元系酸化物薄膜BST膜である。また、マスク7はフォ
トレジストである。図中(A)〜(C)はエッチングの進行を
示したものである。
【0060】図19は、エッチング時のプラズマ部からの
発光強度の時間変化を示している。曲線aはPt306.4nm
の発光スペクトル、曲線bはTi500nmの発光スペクトル
強度を示している。Ptのエッチングの進行と同時にPtの
発光スペクトルが観測され、Ptのエッチング終了時にPt
の発光スペクトル強度は急激に減少し、代わって下層の
BST膜のエッチングが進行するためTiの発光スペクト
ル強度が増加する。本実施例のように、PtとTiの2つの
発光スペクトルを同時に検出してエッチングの終点を判
定する方がエッチングの終点位置の検出精度が向上する
が、それぞれの発光スペクトルだけでも終点を検出する
ことは可能である。また、Ptは266nm、Tiは520nmの発光
スペクトルを用いてもよい。なお、BST膜1のエッチ
ング中はTi500nm、520nmのいずれかをあるいは両方同時
に計測するのがよい。実施例6に示したようにTiだけで
なくBaやSrの発光スペクトルを併用しても同様な終点検
出が可能である。
【0061】実施例9.この発明の他の実施例について
図を用いて説明する。図8のエッチング装置を用いて図
2で用いたBST膜をエッチングする例について説明す
る。図20は、エッチング試料の一例であり、下部電極2
としてPtを使用するため、下層のバリア層5としてチタ
ンを含む高融点金属含有膜を用いた例である。図中
(A)、(B)はそれぞれエッチング前、後である。
【0062】図21は、Pt層とチタンを含む高融点金属含
有膜であるTiN層をエッチングした時の発光スペクトル
のパターンの一部を示したものである。図中のスペクト
ルパターン(a)はPt層をエッチングしたときのもので、
この波長域ではないが、306.4nm及び266nmにPtの発光ス
ペクトルが確認されている。また、図中のスペクトルパ
ターン(b)はTiN層をエッチングした時のもので、(a)の
パターンとは独立にTiの500nm及び520nmのスペクトルが
確認された。これらのスペクトルを用いた終点位置の検
出を以下に示す。
【0063】図22は、エッチング時のプラズマ部からの
発光強度の時間変化を示している。曲線aはPt306.4n
m、曲線bはTi520nmの発光スペクトル強度を示してい
る。なお、Ptは266nm、Tiは500nmの発光スペクトルを用
いてもよい。Ptのエッチング終了時はPtのスペクトル強
度が急激に減少し、下地のTiを含む高融点金属含有膜を
エッチングするためTiのスペクトル強度が増加し始め
る。それぞれの発光スペクトルだけでも白金のエッチン
グ終点を検出することが可能であるが、本実施例のよう
に、PtとTiの発光スペクトルを同時に計測する方が終点
位置の検出精度が高いことはいうまでもない。また、下
地のTiを含む高融点金属含有膜のエッチング終了時は、
Tiのスペクトルが急激に減少し始める点で判断できる。
【0064】実施例10.この発明の他の実施例につい
て図を用いて説明する。図1のエッチング装置において
塩素プラズマを用いてエッチングした場合のエッチング
の終点検出について説明する。図23は、エッチング試料
の一例であり、被エッチング層はTiを含む高融点金属含
有膜で、電極2またはバリア層5ある。また、マスク7
はフォトレジストである。
【0065】図24は、エッチング時のプラズマ部からの
発光強度(Tiに帰属する500nmの発光スペクトルの強
度)の時間変化を示している。チタンを含む高融点含有
膜のエッチング終了時には図のようにチタンの発光強度
が減少するため、エッチング終点を判定することができ
る。この強度変化はTiに帰属する520nmのスペクトルを
用いてもよい。
【0066】この実施例ではチタンを含む高融点含有膜
のエッチング終点検出について行ったが、図25に示すよ
うに実施例9の白金をエッチングした後、直ちにチタン
を含む高融点金属膜をエッチングし、この時チタンの発
光スペクトルを計測することで、2層の一括エッチング
の終点検出あるいはエッチング深さの制御を行うことが
できる。
【0067】実施例11.この発明の他の実施例につい
て図を用いて説明する。図1のエッチング装置において
フッ素系のガスをエッチングガスとして用い、このガス
をプラズマ化してエッチングした場合の終点検出につい
て説明する。
【0068】図26は、エッチング試料の断面図で、図に
おいて(A)は、実施例9または実施例10のエッチング方
法により、酸化膜8上にバリア層5を介して形成された
Ptの下部電極2が形成されている状態を示す。次に(B)
で、サイドウォールを形成するための酸化膜4aを一様に
成膜する。これをフッ素系ガスでプラズマエッチングす
ると、(C)のように下部電極2の周囲にサイドウォール
4が形成される。(D)はその後、高誘電率膜1及び上部
電極3を形成したものである。以下、このサイドウォー
ルを形成するエッチング工程における終点検出方法につ
いて説明する。
【0069】図27は、(a)サイドウォール用SiO2のエッ
チング時と(b)SiO2のエッチングが進み下部電極Ptが露
出した後の発光スペクトルのパターンを示したものであ
る。Ptの露出後、Ptの266nmと306.4nmのスペクトルが独
立して確認される。図28は、図26の(B)から(C)へのエッ
チング時に得られるPt266nmの発光スペクトル強度の時
間変化を示した図である。酸化膜のエッチングが進行
し、Ptがプラズマに露出されとPtの発光スペクトルが観
測される。従来は、電極がポリシリコン、サイドウォー
ル用の酸化膜がSiOであり、さらに酸化膜8もSiO
であったためSiに帰属する発光種を計測してもサイドウ
ォールの高さを制御することができなかったが、本実施
例のようにで、Ptに帰属する発光スペクトルを計測し、
予めそれぞれの層におけるエッチング速度を測定してお
けば、Ptのスペクトルの出現時間でエッチングの終点が
検出できさらにこの時間を起点にし、時間管理しておけ
ばサイドウォールの高さを容易に制御することができ
る。
【0070】本実施例では、Pt266nmの発光スペクトル
を用いたが、Pt306.4nmを用いても良く、また、図29に
示すように両者同時に計測すれば、エッチング終点検出
の精度が向上することはいうまでもない。また、スペク
トル強度の時間変化は一次微分、二次微分を用いるとさ
らにエッチング終点検出の精度が向上することはいうま
でもない。
【0071】また、上記実施例では、サイドウォールの
高さ制御の1つの方法として時間を管理する方法につい
て記述したが、サイドウォールの形状とPtのスペクトル
の強度の関係を予め求めておけば、Ptのスペクトルの強
度をモニタすることでサイドウォールの高さを容易に制
御することができる。また、他のスペクトルをモニタ管
理してもよい。
【0072】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、化学式がABO3で表され、Bとして少なくともTi
が選ばれた多元系酸化物からなる膜のエッチング時にTi
に帰属する500nmあるいは520nmの波長の発光スペクトル
を計測したので、簡便に精度の高いエッチングの終点検
出が可能となり、半導体集積回路の製造における歩留り
が向上する。
【0073】請求項2の発明によれば、請求項1におい
て、化学式がABO3で表され、Aとして少なくともSr
あるいはBaのいずれかを含み、Bとして少なくともTiが
選ばれた多元系酸化物からなる膜のエッチング時に、Ti
に帰属する500nmあるいは520nmの波長の発光スペクト
ル、Srに帰属する460.7nm、Srイオンに帰属する407.7n
m、Ba帰属する553.5nm、Baイオンに帰属する455.4nmの
波長の発光スペクトルから選ばれる少なくとも1つ以上
のスペクトルを計測したので、簡便に精度の高いエッチ
ングの終点検出が可能となり、半導体集積回路の製造に
おける歩留りが向上する。
【0074】請求項3の発明によれば、化学式がABO
3で表され、Bとして少なくともTiが選ばれた多元系酸
化物であって、上部電極としてPtが選ばれた時、上部電
極のエッチング時に、Ptに帰属するの266nmあるいは30
6.4nmの波長の発光スペクトルもしくはTiに帰属するの5
00nmあるいは520nmの波長の発光スペクトルから選ばれ
る少なくとも1つ以上のスペクトルを計測したので、簡
便に精度の高いエッチングの終点検出が可能となり、半
導体集積回路の製造における歩留りが向上する。
【0075】請求項4の発明によれば、電極として少な
くともTi含有膜が選ばれた時、該Ti含有膜のエッチング
時に、Tiに帰属する500nmあるいは520nmの波長の発光ス
ペクトルを同時にあるいは一方を計測したので、簡便に
精度の高いエッチングの終点検出が可能となり、半導体
集積回路の製造における歩留りが向上する。
【0076】請求項5の発明によれば、電極としてTi含
有膜上に形成されたPtが選ばれた時、該Ptのエッチング
時に、Ptに帰属する266nmあるいは306.4nmの波長の発光
スペクトルもしくはTiに帰属する500nmあるいは520nmの
波長の発光スペクトルから選ばれる少なくとも1つ以上
のスペクトルを計測したので、簡便に精度の高いエッチ
ングの終点検出が可能となり、半導体集積回路の製造に
おける歩留りが向上する。
【0077】請求項6の発明によれば、電極としてTi含
有膜上に形成されたPtが選ばれた時、該PtとTi含有膜の
両方のエッチングを行なう時に、Ptのエッチング時には
Ptに帰属する266nmあるいは306.4nmの波長の発光スペク
トルもしくはTiに帰属する500nmあるいは520nmの波長の
発光スペクトルから選ばれる少なくとも1つ以上のスペ
クトルを計測し、Ti含有膜のエッチング時にはTiに帰属
する500nmあるいは520nmの波長の発光スペクトルを同時
にあるいは一方を計測したので、簡便に精度の高いエッ
チングの終点検出が可能となり、半導体集積回路の製造
における歩留りが向上する。
【0078】請求項7の発明によれば、下部電極として
少なくともPtが選ばれ、該Pt電極上に積層された酸化膜
をエッチングして該電極の周囲にサイドウォールを形成
する工程において、該エッチング時にPtに帰属するの26
6nmあるいは306.4nmの波長の発光スペクトルを同時にあ
るいは一方を計測したので、簡便に精度の高いエッチン
グの終点検出が可能となり、またサイドウォールの高さ
制御も可能となり、半導体集積回路の製造における歩留
りが向上する。
【0079】請求項8の発明によれば、請求項1乃至7
において、光学フィルタまたは回折格子により選択され
たスペクトルを用いるので、さらに精度の高いエッチン
グの終点検出が可能となり、正確なエッチング深さ制御
が可能となる。
【0080】請求項9の発明によれば、請求項1乃至8
において、スペクトル強度の時間による一次微分、二次
微分により終点検出を行うため、窓の汚れなどから生じ
る検出不良に対して誤検出を減少させることができ、半
導体集積回路の製造における歩留りが向上する。
【0081】請求項10の発明によれば、請求項1乃至
8において、計測する物理量を少なくとも2つ以上用い
て、エッチングの終点を判断したので、簡便に精度の高
いエッチングの終点検出が可能となり、正確なエッチン
グ深さ制御が可能となる。
【0082】請求項11の発明によれば、請求項10に
おいて、計測する物理量が同一元素または同一反応生成
物に帰属する複数個のスペクトルを用いてエッチング終
点の判断を行うので、簡便に精度の高いエッチングの終
点検出が可能となり、正確なエッチング深さ制御が可能
となる。
【0083】請求項12の発明によれば、請求項1乃至
7において、計測する発光スペクトルの代わりに特定波
長の吸収スペクトルまたは質量スペクトルを用いたの
で、簡便に精度の高いエッチングの終点検出が可能とな
り、正確なエッチング深さ制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に係わるECR放電を用
いたドライエッチング装置の概略構成図である。
【図2】 この発明の実施例1に係わるPt膜上に高誘電
率膜(BST)が形成された被加工物の断面構成図であ
る。
【図3】 図2の被加工物をエッチングした時の波長22
0〜520nmの領域の発光スペクトルを示す図である。
【図4】 図2の被加工物をエッチングした時のBa+45
5.4nmの発光スペクトル強度の変化を示す図である。
【図5】 BST膜に含まれるSrとTiに起因する発光種
と発光波長を示す図である。
【図6】 この発明の実施例1に係わるPt膜上に高誘電
率膜(BSTとPZTの2層)が形成された被加工物の
断面構成図である。
【図7】 BST膜をエッチングした時の反応生成物に
帰属する発光種と発光波長を示す図である。
【図8】 この発明の実施例2に係わる回転磁場RF放
電を用いたドライエッチング装置の概略構成図である。
【図9】 この発明の実施例3に係わるドライエッチン
グ装置の概略構成図で、図8の装置に計測システムを搭
載した構成を示す図である。
【図10】 この発明の実施例4に係わるドライエッチ
ング装置の概略構成図で、図1の装置に計測システムを
搭載した構成を示す図である。
【図11】 この発明の実施例5に係わるエッチング方
法のエッチングの終点判断方法説明した図である。(A)
は図4で示した発光スペクトルの強度変化、(B)は(A)の
一次微分の曲線、(C)は(A)の二次微分の曲線である。
【図12】 この発明の実施例6に係わるBa+455.4nm、
493.4nmの発光スペクトル強度の変化を示す図である。
【図13】 この発明の実施例7に係わる高誘電率膜
(BST)にPt膜の上下電極を形成するための被加工物
の断面構成図である。
【図14】 この発明の実施例7に係わるエッチング中
の発光スペクトルパターンを示す図で、図中(A)はPtを
エッチングしているときのスペクトルパターン、図中
(B)はBST膜をエッチングしている時のスペクトルパ
ターンを示したものである。
【図15】 この発明の実施例7に係わるPt306.4nm、B
a+455.4nm、Sr+407.7nmの発光スペクトル強度の変化を
示す図である。
【図16】 この発明の実施例7に係わるPt306.4nm、B
a+455.4nm、Sr+407.7nm、Ti500nmの発光スペクトル強度
の変化を示す図である。
【図17】 この発明の実施例7に係わる高誘電率膜
(BSTとPZTの2層)にPt膜の上下電極を形成する
ための被加工物の断面構成図である。
【図18】 この発明の実施例8に係わる高誘電率膜
(BST)にPt膜の上下電極を形成するための被加工物
の断面構成図である。
【図19】 この発明の実施例8に係わるPt306.4nm、T
i500nmの発光スペクトル強度の変化を示す図である。
【図20】 この発明の実施例9に係わるバリア層の上
に下部電極を形成するための被加工物の断面構成図であ
る。
【図21】 この発明の実施例9に係わるPt層とチタン
を含む高融点金属含有膜であるTiN層をエッチングした
時の発光スペクトルのパターンを示したものである。
【図22】 この発明の実施例9に係わるPt306.4nm、T
i520nmの発光スペクトル強度の変化を示す図である。
【図23】 この発明の実施例10に係わる下部電極を形
成するための被加工物の断面構成図である。
【図24】 この発明の実施例10に係わるTi500nmの発
光スペクトル強度の変化を示す図である。
【図25】 この発明の実施例10に係わる下部電極とバ
リア層を形成するための被加工物の断面構成図である。
【図26】 この発明の実施例11に係わる電極及びバリ
ア層に酸化物からなるサイドウォールを形成するための
被加工物の断面構成図である。
【図27】 この発明の実施例11に係わる発光スペクト
ルのパターンを示したもので、図中(a)はサイドウォー
ル用SiO2のエッチング時、図中(b)はSiO2のエッチン
グが進み下部電極Ptが露出した後の発光スペクトルのパ
ターンを示したものである。
【図28】 この発明の実施例11に係わるPt266nmの発
光スペクトル強度の変化を示す図である。
【図29】 この発明の実施例11に係わるPt266nm、30
6.4nmの2つの発光スペクトル強度の変化を示す図であ
る。
【図30】 キャパシタ用絶縁膜として多元系酸化物材
料が、キャパシタ用電極として高融点金属材料が用いら
れたDRAMの一例を示す断面構造図である。
【図31】 被エッチング試料であるTi系材料層とW層
との積層構造を示した図である。
【図32】 図31の試料をエッチングした時の発光スペ
クトルを示した図である。
【図33】 図31の試料をエッチングした時の410〜420
nmの波長域の発光強度の経時変化を示す図である。
【符号の説明】
1 高誘電率膜((Ba,Sr)TiO3)、1a 高誘電率
膜((Pb,Zr)TiO3)、 2 下部電極、3 上部電
極、 4 サイドウォール(SiO2)、 4a 酸化
膜、5 バリア層、 6 多結晶プラグ、 7 マス
ク、 8 酸化膜、11 半導体基板、 12 層間絶縁
膜、 13 コンタクトホール、14 TiN層、 15 W
層、 21 リアクタ、 22 導波管、23 マイクロ波入
射窓、 24 コイル、 25 ウエハ、 26 RF電源、
27 ステージ、 28、28a、28b ビューポート、 29
光路、 30 分光器、31 記録計、 32 光学フィル
タ、 33 下側の電極、 34 上側の電極、35 コイ
ル、 36 回折格子、 40 赤外半導体レーザ発振器、
41 赤外レーザ、 42 透過光、 43 プラズマ部、
44 質量分析器、45 磁気シールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−175428(JP,A) 特開 平3−12927(JP,A) 特開 平4−202076(JP,A) 特開 平5−198537(JP,A) 特開 平8−17806(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 H01L 21/822 H01L 21/8242

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャパシタ用絶縁膜として化学式がABO
    3で表され、AとしてPb、La、Sr、Ba、Liから選ばれる
    1つ以上の元素を含み、BとしてZr、Ti、Ta、Nbから選
    ばれる1つ以上の元素を含む多元系酸化物からなる膜を
    用い、キャパシタ用絶縁膜の上または下部電極としてT
    i、Pt、Ru、Ir、Pd、Os、Rhから選ばれる1つ以上の元
    素を含む高融点金属含有膜を用い、エッチングガスをプ
    ラズマ化して上記多元系酸化物からなる膜及び高融点金
    属含有膜を所望の形状にエッチングすることにより形成
    する半導体集積回路の製造方法において、上記化学式が
    ABO3で表され、Bとして少なくともTiが選ばれた多
    元系酸化物からなる膜のエッチング時に、Tiに帰属する
    500nmあるいは520nmの波長の発光スペクトルを同時ある
    いは該スペクトルの一方を計測することによってエッチ
    ングの終点を検出することを特徴とするエッチング方
    法。
  2. 【請求項2】上記化学式がABO3で表され、Aとして
    少なくともSrあるいはBaのいずれかを含み、Bとして少
    なくともTiが選ばれた多元系酸化物からなる膜のエッチ
    ング時に、Tiに帰属する500nmあるいは520nmの波長の発
    光スペクトル、Srに帰属する460.7nm、Srイオンに帰属
    する407.7nm、Baに帰属する553.5nm、Baイオンに帰属す
    る455.4nmの波長の発光スペクトルから選ばれる少なく
    とも1つ以上のスペクトルを計測することによってエッ
    チングの終点を検出することを特徴とする請求項1に記
    載のエッチング方法。
  3. 【請求項3】キャパシタ用絶縁膜として化学式がABO
    3で表され、AとしてPb、La、Sr、Ba、Liから選ばれる
    1つ以上の元素を含み、BとしてZr、Ti、Ta、Nbから選
    ばれる1つ以上の元素を含む多元系酸化物からなる膜を
    用い、キャパシタ用絶縁膜の上または下部電極としてT
    i、Pt、Ru、Ir、Pd、Os、Rhから選ばれる1つ以上の元
    素を含む高融点金属含有膜を用い、エッチングガスをプ
    ラズマ化して上記多元系酸化物からなる膜及び高融点金
    属含有膜を所望の形状にエッチングすることにより形成
    する半導体集積回路の製造方法において、上記化学式が
    ABO3で表され、Bとして少なくともTiが選ばれた多
    元系酸化物であって、上部電極としてPtが選ばれた時、
    上部電極のエッチング時に、Ptに帰属する266nmあるい
    は306.4nmの波長の発光スペクトルもしくはTiに帰属す
    るの500nmあるいは520nmの波長の発光スペクトルから選
    ばれる少なくとも1つ以上のスペクトルを計測すること
    によってエッチングの終点を検出することを特徴とする
    エッチング方法。
  4. 【請求項4】キャパシタ用絶縁膜として化学式がABO
    3で表され、AとしてPb、La、Sr、Ba、Liから選ばれる
    1つ以上の元素を含み、BとしてZr、Ti、Ta、Nbから選
    ばれる1つ以上の元素を含む多元系酸化物からなる膜を
    用い、キャパシタ用絶縁膜の上または下部電極としてT
    i、Pt、Ru、Ir、Pd、Os、Rhから選ばれる1つ以上の元
    素を含む高融点金属含有膜を用い、エッチングガスをプ
    ラズマ化して上記多元系酸化物からなる膜及び高融点金
    属含有膜を所望の形状にエッチングすることにより形成
    する半導体集積回路の製造方法において、電極として少
    なくともTi含有膜が選ばれた時、該Ti含有膜のエッチン
    グ時に、Tiに帰属する500nmあるいは520nmの波長の発光
    スペクトルを同時にあるいは一方を計測することによっ
    てエッチングの終点を検出することを特徴とするエッチ
    ング方法。
  5. 【請求項5】キャパシタ用絶縁膜として化学式がABO
    3で表され、AとしてPb、La、Sr、Ba、Liから選ばれる
    1つ以上の元素を含み、BとしてZr、Ti、Ta、Nbから選
    ばれる1つ以上の元素を含む多元系酸化物からなる膜を
    用い、キャパシタ用絶縁膜の上または下部電極としてT
    i、Pt、Ru、Ir、Pd、Os、Rhから選ばれる1つ以上の元
    素を含む高融点金属含有膜を用い、エッチングガスをプ
    ラズマ化して上記多元系酸化物からなる膜及び高融点金
    属含有膜を所望の形状にエッチングすることにより形成
    する半導体集積回路の製造方法において、電極としてTi
    含有膜上に形成されたPtが選ばれた時、該Ptのエッチン
    グ時に、Ptに帰属する266nmあるいは306.4nmの波長の発
    光スペクトルもしくはTiに帰属する500nmあるいは520nm
    の波長の発光スペクトルから選ばれる少なくとも1つ以
    上のスペクトルを計測することによってエッチングの終
    点を検出することを特徴とするエッチング方法。
  6. 【請求項6】キャパシタ用絶縁膜として化学式がABO
    3で表され、AとしてPb、La、Sr、Ba、Liから選ばれる
    1つ以上の元素を含み、BとしてZr、Ti、Ta、Nbから選
    ばれる1つ以上の元素を含む多元系酸化物からなる膜を
    用い、キャパシタ用絶縁膜の上または下部電極としてT
    i、Pt、Ru、Ir、Pd、Os、Rhから選ばれる1つ以上の元
    素を含む高融点金属含有膜を用い、エッチングガスをプ
    ラズマ化して上記多元系酸化物からなる膜及び高融点金
    属含有膜を所望の形状にエッチングすることにより形成
    する半導体集積回路の製造方法において、電極としてTi
    含有膜上に形成されたPtが選ばれた時、該PtとTi含有膜
    の両方のエッチングを行なう時に、Ptのエッチング時に
    はPtに帰属する266nmあるいは306.4nmの波長の発光スペ
    クトルもしくはTiに帰属する500nmあるいは520nmの波長
    の発光スペクトルから選ばれる少なくとも1つ以上のス
    ペクトルを計測し、Ti含有膜のエッチング時にはTiに帰
    属する500nmあるいは520nmの波長の発光スペクトルを同
    時にあるいは一方を計測することによってエッチングの
    終点を検出することを特徴とするエッチング方法。
  7. 【請求項7】キャパシタ用絶縁膜として化学式がABO
    3で表され、AとしてPb、La、Sr、Ba、Liから選ばれる
    1つ以上の元素を含み、BとしてZr、Ti、Ta、Nbから選
    ばれる1つ以上の元素を含む多元系酸化物からなる膜を
    用い、キャパシタ用絶縁膜の上または下部電極としてT
    i、Pt、Ru、Ir、Pd、Os、Rhから選ばれる1つ以上の元
    素を含む高融点金属含有膜を用い、エッチングガスをプ
    ラズマ化して上記多元系酸化物からなる膜及び高融点金
    属含有膜を所望の形状にエッチングすることにより形成
    する半導体集積回路の製造方法において、下部電極とし
    て少なくともPtが選ばれ、該Pt電極上に多元系酸化物か
    らなる膜を形成する前に、該Pt電極上に特定の酸化膜を
    形成し、該Pt電極上に積層された酸化膜をエッチングし
    て該電極の周囲にサイドウォールを形成する工程におい
    て、該エッチング時にPtに帰属する266nmあるいは306.4
    nmの波長の発光スペクトルを同時にあるいは一方を計測
    することによってエッチングの終点を検出することを特
    徴とするエッチング方法。
  8. 【請求項8】上記発光スペクトルが、光学フィルタもし
    くは回折格子により選定されたものであることを特徴と
    する請求項1乃至7のいずれか1項に記載のエッチング
    方法。
  9. 【請求項9】上記計測される発光スペクトルの時間変化
    の一次微分または二次微分の値を用いてエッチングの終
    点を検出することを特徴とする請求項1乃至8のいずれ
    か1項に記載のエッチング方法。
  10. 【請求項10】上記計測される発光スペクトルが、少な
    くとも2つ以上であることを特徴とする請求項1乃至8
    のいずれか1項に記載のエッチング方法。
  11. 【請求項11】上記計測される発光スペクトルが、同一
    元素または同一反応生成物に帰属する複数個のスペクト
    ルであることを特徴とする請求項10に記載のエッチン
    グ方法。
  12. 【請求項12】請求項1乃至7において、計測されるそ
    れぞれの元素または反応成生物の発光スペクトルに替え
    て、特定波長の吸収スペクトルまたは質量スペクトルを
    用いることを特徴とするエッチング方法。
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