JP2002081917A - 発光分光法による被処理材の膜厚測定方法及び装置とそれを用いた被処理材の処理方法及び装置 - Google Patents
発光分光法による被処理材の膜厚測定方法及び装置とそれを用いた被処理材の処理方法及び装置Info
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Abstract
おいて、被処理層の実際の厚さをオンラインで正確に測
定する。 【解決手段】第1の被処理材の所定膜厚に対する干渉光
の微分値の、波長をパラメータとする標準パターンを設
定する。次いで、前記第1の被処理材と同一構成の第2
の被処理材についての干渉光の強度を複数波長について
それぞれ測定し、該測定された干渉光強度の微分値の、
波長をパラメータとする実パターンを求める。前記標準
パターンと前記微分値の実パターンとに基づき、前記第
2の被処理材の膜厚を求める。
Description
製造等における被処理材の膜厚を発光分光法により検出
する膜厚測定方法及びそれを用いた被処理材の処理方法
に関し、特に、プラズマ放電を用いたエッチング処理に
より基板上に設けられる各種層の膜厚を正確に測定し所
望の厚さとするのに適した被処理材の膜厚測定方法及び
装置とそれを用いた被処理材の処理方法及び装置に関す
る。
上に形成された様々な材料の層および特に誘電材料の層
の除去またはパターン形成にドライエッチングが広く使
用されている。プロセス・パラメータの制御にとって最
も重要なことは、このような層の加工中に所望の厚さで
エッチングを停止するためのエッチング終点を正確に決
定することである。
おいて、プラズマ光における特定波長の発光強度が、特
定の膜のエッチング進行に伴って変化する。そこで、半
導体ウェハのエッチング終点検出方法の1つとして、従
来から、ドライエッチング処理中にプラズマからの特定
波長の発光強度の変化を検出し、この検出結果に基づい
て特定の膜のエッチング終点を検出する方法がある。そ
の際、ノイズによる検出波形のふらつきに基づく誤検出
を防ぐ必要がある。発光強度の変化を精度良く検出する
ための方法としては、例えば、特開昭61−53728
号公報,特開昭63−200533号公報等が知られて
いる。特開昭61−53728号公報では移動平均法に
より、また、特開昭63−200533号公報では1次
の最小2乗法による近似処理によりノイズの低減を行っ
ている。
口率(半導体ウェハの被エッチング面積)が小さくなっ
ており、光センサーから光検出器に取り込まれる特定波
長の発光強度が微弱になっている。その結果、光検出器
からのサンプリング信号のレベルが小さくなり、終点判
定部は、光検出器からのサンプリング信号に基づいてエ
ッチングの終点を確実に検出することが困難になってい
る。
止させる際、実際には、誘電層の残りの厚さが所定値と
等しいことが重要である。従来のプロセスでは、それぞ
れの層のエッチング速度が一定であるという前提に基づ
く時間厚さ制御技法を使用して、全体のプロセスを監視
している。エッチング速度の値は、例えば、予めサンプ
ルウェハを処理して求める。この方法では、時間監視法
により、所定のエッチング膜厚に対応する時間が経過す
ると同時にエッチング・プロセスが停止する。
w pressure chemical vapordeposition)技法により形
成されたSiO2 層は、厚さの再現性が低いことが知ら
れている。LPCVD中のプロセス変動による厚さの許
容誤差はSiO2 層の初期厚の約10%に相当する。し
たがって、時間監視による方法は、シリコン基板上に残
るSiO2 層の実際の最終厚さを正確に測定することは
できない。そして、残っている層の実際の厚さは、最終
的に標準的な分光干渉計を用いた技法により測定され、
過剰エッチングされていると判明した場合は、そのウェ
ハを不合格として廃棄することになる。
ングを繰り返すにつれてエッチング速度が低下するなど
の経時的な変化が知られている。場合によっては、エッ
チングが途中でストップしてしまう場合もあり、その解
決は必須である。それに加えて、エッチング速度の経時
的な変動をモニターしておくこともプロセス安定稼動の
ためには重要であるが、従来の方法では、単に終点判定
の時間モニターのみであり、エッチング速度の経時的な
変化や変動に対処する適切な方法がなかった。しかも、
エッチング時間が10秒程度と短い場合の終点判定は、
判定準備時間を短くする終点判定方法としなければなら
ないことと、判定時間の刻みも十分短くする必要がある
が、必ずしも十分ではない。さらに、絶縁膜では、被エ
ッチング面積が1%以下の場合が多く、エッチングにと
もなって発生する反応生成物からのプラズマ発光強度変
化が小さい。したがって、僅かな変化も検出することの
できる終点判定システムが必要になるが、実用的で安価
なシステムは見当たらない。
方法の他の方法として、特開平5−179467号公
報,特開平8−274082号公報,特開2000−97
648公報,特開2000−106356公報等に開示
された干渉計を使用する方法も知られている。この干渉
計使用法では、レーザから放出された単色放射線が異種
材の積層構造を含むウェハに垂直入射角で当てられる。
例えば、Si3N4層の上にSiO2 層積層が積層されて
いるものにおいて、SiO2 層の上面で反射した放射光
と、SiO2 層とSi3N4層との間に形成された境界面
で反射した放射光により、干渉じまが形成される。反射
した放射光は適当な検出器に照射され、これが、エッチ
ング中のSiO2 層の厚さによって強さが変化する信号
を生成する。エッチングプロセス中、SiO2層の上面
が露出されると、ただちにエッチング速度と現行エッチ
ング厚を連続して正確に監視することができる。レーザ
の代わりに、プラズマによって放出される所定の放射光
を分光計によって計測する方法も知られている。
によれば、積層構造の境界面の位置が正確に測定され
る。しかし、ある層の上面で反射した放射光と境界面で
反射した反射した放射光により干渉じまが形成されるた
めには、処理が境界面まで到達した場合であり、それ以
前の時点では測定できない。したがって、実際のエッチ
ングプロセスにおいて、放射光の干渉じまから厚みをオ
ンラインで測定し、処理が境界面まで到達したとしてプ
ロセス制御にフィードバックしたとしても、被処理層は
過剰エッチングされざるを得ない。過剰エッチングを避
けるためには、前記時間監視法との併用等が必要になる
が、これは膜厚値などについての前提が必要であり前記
した理由により、近年の半導体の微細化要求のもとで適
正なエッチングを行うのは困難である。
下のようになる。特開平5−179467号公報におい
ては、赤,緑,青の3種類のカラーフィルタを用いて、
干渉光(プラズマ光)を検出し、エッチングの終点検出
を行う。
SP 5658418)では、2つの波長の干渉波形の
時間変化とその微分波形を用いて、干渉波形の極値(波
形の最大,最小:微分波形の零通過点)をカウントす
る。カウントが所定値に達するまでの時間を計測するこ
とによりエッチング速度を算出し、算出したエッチング
速度に基づき所定の膜厚に達する迄の残りのエッチング
時間を求め、それに基づきエッチングプロセスの停止を
行う。
は、処理前の干渉光の光強度パターン(波長をパラメー
タとする)と処理後または処理中の干渉光の光強度パタ
ーンとの差の波形(波長をパラメータとする)を求め、
その差波形とデータベース化されている差波形との比較
により段差(膜厚)を測定する。
回転塗布装置に関し、多波長にわたる干渉光の時間変化
を測定して膜厚を求める。
の時間変化の特徴的な振る舞いを測定より求めデータベ
ース化し、そのデータベースと測定される干渉波形との
比較によりエッチングの終了判定を行う。この判定によ
り、エッチングプロセス条件の変更を促す。
る。 エッチングされる材料の薄膜化に伴い、干渉光強度が
小さくなり、また、干渉縞の数が少なくなる。 マスク材(例えば、レジスト)を用いたエッチングを
行うと、エッチングされる材料からの干渉光にマスク材
からの干渉光が重畳される。 プロセス中にエッチング速度が変化すると干渉波形が
歪む。
ッチング処理における被処理層の厚さを、要求される測
定精度で正確に測定,制御することは困難であった。
ラズマエッチング処理において、被処理層の実際の厚さ
をオンラインで正確に測定することのできる被処理材の
膜厚測定方法及び装置とそれを用いた被処理材の処理方
法及び装置を提供することにある。
層をオンラインで所定厚さに高精度に制御できるエッチ
ング・プロセスを提供することにある。
さをオンラインで正確に測定することのできる被処理材
の膜厚測定装置を提供することにある。
来技術の問題点を解消すべく、また上記本願発明の目的
を達成すべく、複数の波長の各々についてその干渉波形
の時間微分の波形を求め、それに基づき、干渉波形の微
分値の波長依存性を示すパターン、(即ち、波長をパラ
メータとする干渉波形の微分値のパターン)を求め、そ
のパターンを用いて膜厚の測定を行うようにしたもので
ある。
の波長依存性を示すパターンを用いる理由は以下の通り
である。
測定を前提にした計測であるため、被処理膜の膜厚は時
々刻々変化している。従って、干渉波形の時間微分処理
が可能である。更に、この微分処理により干渉波形のノ
イズの除去を行える。また、エッチングされる材料(例
えば、ポリシリコン)の屈折率が波長に対し大きく変化
する。従って、多波長にわたる干渉光計測によりその物
質の特徴的な変化(膜厚依存)を検出可能となる。
を測定する膜厚測定方法は、 a)第1の(サンプル用)被処理材の所定膜厚に対する
干渉光の微分値の、波長をパラメータとする標準パター
ンを設定するステップと; b)前記第1の被処理材と同一構成の第2の被処理材に
ついての干渉光の強度を複数波長についてそれぞれ測定
し、該測定された干渉光強度の微分値の波長をパラメー
タとする実パターンを求めるステップと; c)前記標準パターンと前記微分値の実パターンとに基
づき、前記第2の被処理材の膜厚を求めるステップと、
を備える。
態様が考えられる。先ず、被処理材であるエッチングさ
れる材料の膜厚が厚い場合は、干渉縞の周期性が顕著に
なる。この場合は、3波長以上の干渉光を用いることに
より絶対膜厚が求まる。
料の膜厚が薄い場合は、干渉縞の周期性が現れなくな
る。従って、この場合は、2波長の干渉光を用いること
により絶対膜厚が求まる。
ラズマエッチング処理において、被処理層の実際の厚さ
をオンラインで正確に測定することのできる被処理材の
膜厚測定方法及びそれを用いた被処理材の試料の処理方
法を提供することができる。
で所定厚さに高精度に制御できるエッチング・プロセス
を提供することができる。さらに、被処理層の実際の厚
さをオンラインで正確に測定することのできる被処理材
の膜厚測定装置を提供することができる。
ラズマエッチング処理において、被処理層の実際の厚さ
をオンラインで正確に測定することのできる被処理材の
膜厚測定方法及びそれを用いた被処理材の試料の処理方
法を提供することができる。
で所定厚さに高精度に制御できるエッチング・プロセス
を提供することができる。さらに、被処理層の実際の厚
さをオンラインで正確に測定することのできる被処理材
の膜厚測定装置を提供することができる。
する。なお、以下の各実施例において、第1実施例と同
様の機能を有するものは第1実施例と同一の符号を付し
てその詳細な説明を省略する。
を説明する。この実施例は、半導体ウェハ等の被処理材
をプラズマエッチングする際に、サンプル用の被処理材
の所定膜厚に対する、干渉光の微分値の波長依存性を示
す(波長をパラメータとする)標準パターンを設定する。
次に、サンプル用被処理材と同一構成の被処理材につい
ての実際の処理における干渉光の複数波長の強度をそれ
ぞれ測定し、該測定された干渉光強度の微分値の波長依
存性を示す(波長をパラメータとする)実パターンを求
め、微分値の標準パターンと実パターンとを比較して、
被処理材の膜厚を求めるものである。
置を備えた半導体ウェハのエッチング装置の全体構成を
説明する。エッチング装置1は真空容器2を備えてお
り、その内部に導入されたエッチングガスがマイクロ波
電力等により分解しプラズマとなり、このプラズマ3に
より試料台5上の半導体ウェハ等の被処理材4がエッチ
ングされる。膜厚測定装置10の分光器11が有する測
定用光源(例えばハロゲン光源)からの多波長の放射光
が、光ファイバー8により真空容器2内に導かれ、被処
理材4に垂直入射角で当てられる。被処理材4はここで
はポリシリコン層を含む、放射光はポリシリコン層の上
面で反射した放射光と、ポリシリコン層と下地層との間
に形成された境界面で反射した放射光により干渉光が形
成される。干渉光は光ファイバー8を介して膜厚測定装
置10の分光器11に導かれ、その状態に基づき膜厚測
定や終点判定の処理を行う。
ジタルフィルタ回路12,微分器13,第2デジタルフ
ィルタ回路14,微分波形パターンデータベース15,
微分波形比較器16及び比較器の結果を表示する表示器
17を備えている。なお、図1は膜厚測定装置10の機
能的な構成を示したものであり、表示器17と分光器1
1を除いた膜厚測定装置10の実際の構成は、CPU
や、膜厚測定処理プログラムや干渉光の微分波形パター
ンデータベース等の各種データを保持したROMや測定デ
ータ保持用のRAMおよび外部記憶装置等からなる記憶
装置,データの入出力装置、及び通信制御装置により構
成することができる。
は、それぞれ発光強度に応じた電流検出信号となり電圧
信号へ変換される。分光器11によりサンプリング信号
として出力された複数の特定波長の信号は、時系列デー
タyijとしてRAM等の記憶装置に収納される。この
時系列データyijは次に、第1デジタルフィルタ回路
12により平滑化処理され平滑化時系列データYijと
してRAM等の記憶装置に収納される。この平滑化時系
列データYijを基に、微分器13により微係数値(1
次微分値あるいは2次微分値9の時系列データdijが
算出され、RAM等の記憶装置に収納される。微係数値
の時系列データdijは、第2デジタルフィルタ回路1
4により、平滑化処理され平滑化微係数時系列データD
ijとしてRAM等の記憶装置に収納される。そして、
この平滑化微係数時系列データDijから干渉光強度の微
分値の波長依存性を示す(波長をパラメータとする)実
パターンが求められる。
には、膜厚測定の対象となる被処理材の材料、例えばポ
リシリコンに対応した前記各波長に対応する干渉光強度
の微分波形パターンデータ値Pjが予め設定されてい
る。微分波形比較器16において、実パターンと微分波
形パターンデータ値Pjが比較され被処理材の膜厚が求
められる。その結果は、結果表示器17により表示され
る。
場合を示してあるが、被処理材の面内を広く測定して制
御したい場合には、複数の分光器11を設ければよい。
理途中の被処理材4の縦断面形状及び干渉光の波長実パ
ターンの例を示す。図2(a)において、被処理材(ウェ
ハ)4は、基板40の上に下地材41,その上に被エッ
チング材42,マスク材43が積層されている。例えば
ゲート膜のエッチングを行う場合、被処理材4の基板は
SiO2 の絶縁膜であり、ソース,ドレーン間に対応し
て多結晶の下地材の上にポリシリコンのゲート層が形成
される。
被エッチング材と下地材の積層構造を含む被処理材4に
垂直入射角で当てられる。マスク材43が無くエッチン
グ処理された部分へ導かれた放射光9は、被エッチング
材42の上面で反射した放射光9Aと、被エッチング材
42と下地材41との間に形成された境界面で反射した
放射光9Bにより干渉光が形成される。放射光9Aは、
エッチング処理の進行に伴って反射する位置が、A,
B,Cのように変化する。反射した光は分光器11に導
かれ、エッチング中の被エッチング材42の層の厚さに
よって強さが変化する信号を生成する。
(多波長)の平滑化時系列データYijは、境界面から
の距離が零近くまでは比較的大きな値を保ち、零近くで
急速に低減する。なお、境界面からの距離が零の点より
右側はオーバーエッチング処理を示している。この平滑
化時系列データYijを基に、1次微分値あるいは2次
微分値の微係数値時系列データdijが算出される。図
2(b)には波長475nmの干渉光の1次微分値及び
2次微分値を示している。1次微分値及び2次微分値
は、境界面からの距離がある範囲内の複数箇所で、零値
を横切っている。以下、この零値を横切る点を零通過点
と呼ぶ。
は境界面からの距離、換言すると膜厚が比較的大きな値
でも現れる。これは、生波形が境界面付近に達するまで
値の変動が少なく零近くで急速に低減するのと比べる
と、大きな相違である。本発明は、この事実に着目し
て、膜厚が比較的大きな値の状態でも膜厚を正確に測定
出来るようにしたことに特徴がある。また、プラズマの
出力が低下しても、干渉光の1次微分値及び2次微分値
は大きな値を維持しているため、正確な膜厚測定が可能
である。
リシリコン)の上記図2(a)のA,B,Cに示す所定
膜厚に対する干渉光の微分値の、波長をパラメータとす
る(波長依存性を示す)標準パターンを、各膜厚(境界
面からの距離)に対応する干渉光の微係数値時系列デー
タdijのパターンとして示す。図3(a)は、干渉光
の1次微分波形パターンデータを示し、図3(b)は同
じく2次微分波形パターンデータを示す。図中のA,
B,Cは、図2(a)のA(=30nm),B(=20
nm),C(=10nm)の各膜厚における微分波形パ
ターンデータを示している。
に、干渉光の1次微分波形パターンや2次微分波形パタ
ーンは、被処理材の材料及び膜厚毎に特有のパターンに
なっており、また、特定の波長において、零通過点すな
わち1次微分値や2次微分値が零になることがわかる。
例えば、膜厚Cでは、波長500nmが零通過点となっ
ている。被処理材の材料が異なるとこれらのパターンも
変わってくるので、処理に必要な種々の材料及び膜厚範
囲について、予め実験などによりデータを求め、1次微
分波形パターンや2次微分波形パターンとして記録装置
に保持しておくのが良い。
の膜厚測定装置10でエッチング処理を行う際に、被処
理材の膜厚を求める手順について説明する。
ベースより波長域(少なくとも3個の波長域)の抽出さ
れた微分パターンPiと判定値σ0の設定を行う(ステ
ップ400)。すなわち、予め微分波形パターンデータ
ベース15に保持されている、図3(a),図3(b)
に示すような複数波長についての微分値の標準パターン
の中から、被処理材の処理条件に応じて必要とされる膜
厚に対応した少なくとも3個の標準パターンを設定す
る。
グ(例えば0.25〜0.4秒毎に)を開始する(ステッ
プ402)。すなわち、エッチング処理開始に伴い、サ
ンプリング開始命令が出される。エッチングの進行に従
って変化する多波長の発光強度が、光検出器により発光
強度に応じた電圧の光検出信号として検出される。分光
器11の光検出信号はデジタル変換され、サンプリング
信号yi,jを取得する。
jを第1段目のデジタルフィルタ12により平滑化し、
時系列データYi,jを算出する(ステップ404)。
すなわち、第1段目のデジタルフィルタによりノイズを
低減し、平滑化時系列データyiを求める。
算出する(ステップ406)。すなわち、微分処理(S
−G法)により信号波形の係数(1次または2次)di
を求める。さらに、第2段目のデジタルフィルタ14に
より平滑化微係数時系列データDi,jを算出する(ス
テップ408)。そして、σ=Σ(Di,j−pj)2値
の算出を行う(ステップ410)。次に、微分波形比較
器16において、σ≦σ0の判定を行い(ステップ41
2)、σ≦σ0の場合、被処理材の膜厚が所定値になっ
たものとしてその結果を表示器17に表示する。σ≦σ
0でない場合、ステップ404に戻る。最後に、サンプ
リング終了の設定を行う(ステップ414)。
算出について説明する。デジタルフィルタ回路として
は、例えば2次バタワース型のローパスフィルタを用い
る。2次バタワース型のローパスフィルタにより平滑化
時系列データYiは式(1)により求められる。 Yi=b1yi+b2yi−1+b3yi−2 −[a2Yi−1+a3Yi−2] ・・・・・・・(1) ここで、係数b,aは、サンプリング周波数及びカット
オフ周波数により数値が異なる。例えば、サンプリング
周波数10Hz,カットオフ周波数1Hzの時、a2=
−1.143,a3=0.4128,b1=0.0674
55,b2=0.13491,b3=0.067455と
なる。
数演算回路6により5点の時系列データYiの多項式適
合平滑化微分法を用いて式(2)から以下のように算出
される。 ここで、w−2=2,w−1=−1,w0=−2,w1
=−1,w2=2、である。
て、平滑化微係数時系列データDiはデジタルフィルタ
回路(2次バタワース型のローパスフィルタ、但し、デ
ジタルフィルタ回路のa,b係数とは異なっても良い)
により式(3)により求められる。 Di=b1di+b2di−1+b 3di−2 −[a 2Di−1+a 3Di−2] ・・・・・・・・(3) このようにして、図1の膜厚測定装置によれば、3
(a),図3(b)にA,B,Cとして示したような、
複数波長についての微分値の標準パターンを少くとも1
つ設定し、被処理材の干渉光の複数波長の強度をそれぞ
れ測定し、該測定された干渉光強度の各波長の微分値の
実パターンを求め、標準パターンと微分値の実パターン
とを比較することにより、被処理材の膜厚を求めること
ができる。例えば、膜厚30nmすなわち図2のAを検
出したい場合には、予め、膜厚Aに対応する複数波長に
ついての微分値の標準パターンを設定し、複数の波長に
おいて実パターンの標準パターンに対する一致率が判定
値σ0以内に達したことにより、被処理材の膜厚が30
nmになったことを検出できる。標準パターンとして
は、1次微分値パターン,2次微分値パターンのいずれ
か一方あるいは両方を用いればよい。
例えば30nmと比較的大きい値でも、被処理材の膜厚
を正確に測定することができる。
説明する。この実施例では、予め、所定の膜厚に対応す
る、複数波長についての微分値の標準パターンを基に、
この標準パターンの中の1つの零通過点の波長λ0と一
致したこと、及び、他の1つの波長λpにおける微分値
の実際の値の標準パターンに対する一致率が判定値σ0
以内に達したことの2つの条件により、被処理材の膜厚
が所定値になったことを検出できる。
ング信号として出力された2つの特定波長の信号は、時
系列データyi,λoとyi,λpとしてRAM等の記
憶装置(図示せず)に収納される。これらの時系列デー
タは次に、第1デジタルフィルタ回路12により平滑化
処理され平滑化時系列データYi,λoとYi,λpと
して記憶装置に収納される。これらの平滑化時系列デー
タYi,λoとYi,λpを基に、微分器13により微
係数値(1次微分値あるいは2次微分値)の時系列デー
タdi,λoとdi,λpが算出され、記憶装置に収納
される。これらの微係数値の時系列データは、第2デジ
タルフィルタ回路14により、平滑化処理され平滑化微
係数時系列データDi,λoとDi,λpとして記憶装
置に収納される。そして、これらの平滑化微係数時系列
データDi,λoとDi,λpから干渉光強度の各波長
についての微分値の実パターンが求められる。
には、予め、標準パターンの中の1つの零通過点の波長
λ0と、他の1つの波長λpにおける微分値の標準パタ
ーンが設定されている。微分波形比較器16において、
これらが比較され被処理材の膜厚が求められる。
のAを検出したい場合には、図7に示すように、零通過
点λ0の波長と、他の波長λp=450nmに対応する
1次微分値Ppを設定する。
16はCPU,メモリ等を有するコンピュータにより構
成して良い。
で説明する。まず、目標膜厚値と膜厚パターンデータベ
ースより零通過波長λoと、少なくとも1つの他の波長
λpと、波長λpの微分値Ppと判定値σpの設定を行
う(ステップ600)。
開始し(ステップ602)、分光器からの波長λ0とλ
pの出力信号を第1段目のデジタルフィルタにより平滑
化時系列データYi,oとYi,pを算出する(ステッ
プ604)。
i,pを算出する(ステップ606)。さらに、第2段目
のデジタルフィルタにより平滑化微係数時系列データD
i,oとDi,pを算出する(ステップ608)。さら
に、σ=Σ(Di,p−Pp)2の算出を行う(ステップ
610)。
σ≦σ0の判定を行う(ステップ612)。
おいて負であれば真と判定し、かつ、σ≦σ0であれば
膜厚判定を終了する(ステップ614)。もし、Di−
1,o*Di,oの符号が正、あるいはσ>σ0であれ
ばステップ604に戻る。
着目するだけで、すなわち図7に示す微分値パターンが
λ0で零(X軸)を横切って通過したこと及び他の波長
λpの微分値Ppが判定値σ0になったことにより、被
処理材の膜厚を測定できる。特に、境界面からの距離が
例えば30nmと比較的大きい値でも、被処理材の膜厚
を正確に測定することができる。
説明する。この実施例では、被処理材の所定膜厚に対す
る干渉光のなかで、ターゲットとなる波長(ターゲット
波長)λT の微分値の零通過パターンPjを設定し、被
処理材の実際の干渉光強度の微分値の零通過パターンを
求め、零通過の回数nから、被処理材の膜厚を求めるも
のである。
ング信号として出力されたターゲット波長λT の信号
は、時系列データyi,λT としてRAM等の記憶装置
(図示せず)に収納される。この時系列データは次に、
第1デジタルフィルタ回路12により平滑化処理され平
滑化時系列データYi,λT として記憶装置に収納され
る。この平滑化時系列データを基に、微分器13により
微係数値(1次微分値あるいは2次微分値)の時系列デ
ータdi,λT が算出され、記憶装置に収納される。こ
の微係数値の時系列データは、第2デジタルフィルタ回
路14により、平滑化処理され平滑化微係数時系列デー
タDi,λT として記憶装置に収納される。一方、微分
波形パターンデータベース15には、予め、標準パター
ンの零通過パターンPjのデータが設定されている。そ
して、微分波形比較器16において、この平滑化微係数
時系列データが微分値の零通過パターンPjと比較さ
れ、零通過回数から、被処理材の膜厚を求める。
長λT の3つの零通過点が、それぞれ膜厚A,B,Cに
対応する場合、微分値がこれらの零通過点を通過したこ
とにより、C点の例えば10nmという膜厚を測定する
ことができる。
16はCPU,メモリ等を有するコンピュータにより構
成して良い。
トで説明する。まず、最初に目標膜厚値と膜厚パターン
データベースから、分光器の波長λTと目標零通過回数
NT を設定してから(ステップ1000)、サンプリ
ングを開始する(ステップ1002)。次に、分光器
(波長λT )からの出力信号を第1段目のデジタルフィ
ルタにより平滑化し時系列データYi,λT を算出する
(ステップ1004)。次に、S−G法により微係数d
i,λT を算出する(ステップ1006)。さらに、第
2段目デジタルフィルタにより平滑化微係数時系列デー
タDi,λT を算出する(ステップ1008)。
)の値符号の正負判定を行い、負=真により微分係数
の零通過を検出する(ステップ1010)。さらに、微
分係数の零通過回数を加算(n=n+1)し(ステップ
1012)、目標零通過回数NT とnとの比較をする
(ステップ1014)。もし、目標零通過回数NT に達
していなかったらステップ1004に戻り、また、目標
零通過回数NT に達していたら所定の膜厚になったもの
と判定してサンプリング終了の設定を行う。
形の零通過パターンPjを設定し、実際のパターンの零
通過回数から被処理材の膜厚を求めるものであり、境界
面からの距離が比較的大きい値でも、被処理材の膜厚を
正確に測定することができる。
実施例を図11〜図14で説明する。この実施例では、
被処理材の干渉光における特定の波長を、ガイド波長λ
G 及びターゲット波長λT として選定し、ガイド波長λ
G の微分値の零通過パターンから、被処理材の膜厚範囲
を求め、この膜厚範囲にある被処理材の膜厚を、ターゲ
ット波長λT の微分値の零通過パターンから求めるもの
である。
リング信号として出力された2つの特定波長の信号は、
時系列データyi,λG とyi,λT として記憶装置
(図示せず)に収納される。これらの時系列データは次
に、2個の第1デジタルフィルタ回路12(12A,1
2B)により平滑化処理され平滑化時系列データYi,
λG とYi,λT として記憶装置に収納される。これら
の平滑化時系列データを基に、2個の微分器13(13
A,13B)により微係数値(1次微分値あるいは2次
微分値)の時系列データdi,λG とdi,λT が算出
され、記憶装置に収納される。これらの微係数値の時系
列データは、2個の第2デジタルフィルタ回路14(1
4A,14B)により、平滑化処理され平滑化微係数時
系列データDi,λG とDi,λT として記憶装置に収
納される。一方、微分波形パターンデータベース15に
は、予め、波長λG ,λT の零通過パターンPjのデー
タが設定されている。そして、2個の微分波形比較器1
6(16A,16B)において、これらの平滑化微係数
時系列データが微分値の零通過パターンPjと比較さ
れ、被処理材の膜厚を求める。
A,12B〜16A,11BはCPU,メモリ等を有す
るコンピュータにより構成して良い。
Pjのデータの関係について、図12,図13で説明す
る。図において、ターゲット波長λT の4つの零通過点
が、それぞれ膜厚A,B,C,Dに対応し、ガイド波長
λG の3つの零通過点が、それぞれ膜厚a,b,cに対
応している。そして、各膜厚a,b,cに対応するガイ
ド波長λG の3つの零通過点と、各目標の膜厚A,B,
C,Dすなわちターゲット波長λT の4つの零通過点
の、膜厚に対する関係は図13のようになる。
測定する場合を考えると、膜厚cに対応するガイド波長
λG の零通過点が膜厚Dに対応するターゲット波長λT
の零通過点に先行して出現することがわかる。そこで、
ガイド波長λG で3つの零通過点が検出され、ターゲッ
ト波長λT で4つの零通過点が検出されると、目標膜厚
Dになっていることが分かる。
トで説明する。まず、目標膜厚値と膜厚パターンデータ
ベースから、分光器のガイド波長λG とターゲット波長
λT、各波長の目標零通過回数NG ,NT を設定する
(ステップ1400)。
を知るために、分光器(波長λG )からの出力信号を第
1段目のデジタルフィルタにより平滑化時系列データY
i,λG を算出する(ステップ1402)。さらに、S
−G法により微係数di,λG を算出する(ステップ1
404)。次に、第2段目のデジタルフィルタにより平
滑化微係数時系列データDi,λG を算出する(ステッ
プ1406)。さらに、(Di−1,λG )*(Di,
λG )値符号の正負判定(負=真)により微分係数の零
通過を検出する(ステップ1410)。そして、零通過
を検出したら微分係数の零通過回数を加算(m=m+
1)し(ステップ1412)、目標零通過回数NG との
比較を行い(ステップ1414)、目標零通過回数mに
達したら、次に、ターゲット波長λT の目標零通過回数
nを求める処理に進む。
求めるために、まず、分光器(波長λT )からの出力信
号を第1段目のデジタルフィルタにより平滑化時系列デ
ータYi,λT を算出する(ステップ1416)。次
に、S−G法により微係数di,λT を算出する(ステ
ップ1418)。さらに、第2段目のデジタルフィルタ
により平滑化微係数時系列データDi,λT を算出する
(1420)。次に、(Di−1,λT )*(Di,λ
T )値符号の正負判定(負=真)により微分係数の零通
過を検出する(ステップ1422)。そして、零通過を
検出したら微分係数の零通過回数を加算(n=n+1)
し(ステップ1424)、目標零通過回数NT との比較
を行い(ステップ1426)、目標零通過回数nに達し
たら、目標膜厚になっているので、その結果を記録,出
力すると共にサンプリング終了の設定を行う。
ット波長λT の零通過回数によって膜厚を判定するの
で、境界面からの距離が比較的大きい値でも、被処理材
の膜厚を正確に測定することができる。
例にとると、多波長についての1次微分波形パターン,
2次微分波形パターンの零通過点は、図15に示すよう
な特性がある。すなわち、膜厚の大きい範囲では、1次
微分波形パターン,2次微分波形パターンのいずれにも
零通過点が現れる。しかし、膜厚が薄くなると1次微分
波形パターンには零通過点が現れなくなる。従って、膜
厚の大きい範囲では、1次微分波形パターン,2次微分
波形パターンのいずれの波長を、ガイド波長λG あるい
はターゲット波長λT にしても良い。しかし、膜厚が薄
い範囲では、1次微分波形パターンの波長をガイド波長
λG とし、2次微分波形パターンの波長をターゲット波
長λT にするのが望ましい。図15の特性を利用して、
例えば絶縁膜を加工したい場合には、ガイド波長λG を
475nmとし、残りの膜厚が50nmの場合、ターゲ
ット波長λT は2次微分波形パターンの波長455n
m、あるいは1次微分波形パターンの波長475nmと
する。残りの膜厚が15nm以下の場合、ターゲット波
長λT は、2次微分波形パターンを用いる。残りの膜厚
が15nm〜35nmの場合、ターゲット波長λT は1
次微分波形パターンのm=1.35nm 〜100nmの
場合、1次微分波形パターンのm=2を採用する。
ば、半導体デバイスの製造プロセス等における被処理材
の膜厚を正確に測定することができる。従って、このシ
ステムを利用して、被処理材のエッチングを高精度に実
施する方法を提供することができる。以下、このような
半導体デバイスの製造プロセスを説明する。
発明の第1の実施例を採用したエッチング装置の構成例
である。表示器17の被処理材の膜厚のデータは、プラ
ズマ発生装置20に送られ、真空容器内のプラズマの発
生条件を制御するのに利用される。例えば、図17
(a)に示すような被処理材に対して、本発明の膜厚測
定装置により求めた膜厚すなわち被エッチング材のエッ
チングの進行状況に応じて、真空容器内のプラズマの発
生条件を変更することにより、図17(b)に示すよう
な適切な形状のエッチング処理を行うことが可能にな
る。
16はCPU,メモリ等を有するコンピュータにより構
成して良い。
に説明する。最初に、被処理材に関するエッチング処理
条件の設定を行う。この中には、エッチング処理される
被処理材の各層の膜毎に処理パターンに応じた目標膜厚
値と膜厚毎の所定の波長域(少なくとも3個の波長域)
の微分パターン抽出Piと判定値σ0が含まれる。次
に、被処理材を電極上に搬入し、真空容器を減圧排気す
る。そして、真空容器内に所定の処理ガスを導入し、プ
ラズマを発生させて被処理材のエッチングを開始する。
同時に、干渉光のサンプリングを開始するエッチングの
進行に従って変化する多波長の発光強度が、光検出器に
より発光強度に応じた電圧の光検出信号として検出され
る。分光器11の光検出信号はデジタル変換され、サン
プリング信号yi,jを取得する。次に、分光器からの
多波長出力信号yi,jを平滑化し、時系列データY
i,jを算出する。次に、微分処理(S−G法)により
信号波形の係数(1次または2次)diを求め、さら
に、平滑化微係数時系列データDi,jを算出する。そ
して、σ=Σ(Di,j−pj)2値の算出を行うと共に
σ≦σ0の判定を行い、σ≦σ0の場合、被処理材の膜
厚が所定値になったものとして、エッチング処理を終了
し、処理ガスを排気し、被処理材を真空容器から搬出す
る。
場合には、予め、各膜厚A,B,Cに対応する微分値の
波長依存性を示す標準パターンを設定し、複数の波長に
おいて実パターンの標準パターンに対する一致率が判定
値σ0以内に達したことにより、被処理材の残りの膜厚
が順次A,Bになったことを検出して処理ガス供給など
プラズマによる処理条件を適宜制御しながら処理を進
め、膜厚が正確にCとなるように制御してエッチング処
理を終了する。
Aになったことを検知した状態で一旦エッチング処理を
停止し、必要な処理,操作を行った後、エッチング処理
を再開するようにしても良い。あるいは、膜厚を連続的
に正確に測定しつつ、膜厚に応じてエッチング処理条件
を連続的に変える処理を行うようにしても良い。
用して同様なプラズマエッチング制御を行っても良い。
また、本発明は、プラズマCVD,スパッタ,CMP(c
hemical mechanical polishing)或いは熱CVD等の処
理にも適用できる。
採用したエッチング装置の他の構成例である。表示器1
7の被処理材の膜厚のデータは制御装置18で処理さ
れ、プラズマ発生装置20,ガス供給装置21,ウエハ
バイアス電源22に送られ、真空容器内のプラズマの発
生条件を制御するのに利用される。例えば、絶縁膜の孔
加工のように被エッチング材の膜厚がかなり厚い場合、
図19(a),図19(b),図19(c)に示すよう
にエッチングを2段階の処理に分け、本発明の膜厚測定
装置により測定した膜厚すなわち被エッチング材のエッ
チングの進行状況に応じて図19(b)、真空容器内の
各種処理条件を変更することにより、図19(c)に示
すように処理速度を早くしてかつ下地材に対するオーバ
ーエッチングのない適切な形状のエッチング処理を行う
ことが可能になる。この場合も、本発明の他の実施例を
採用して同様な制御を行っても良い。
16はCPU,メモリ等を有するコンピュータにより構
成して良い。
る分光器から多波長の放射光を放出し、被処理物からの
反射光の干渉光を利用して膜厚を測定するものである。
一方、光源を有しない分光器を用いプラズマによって放
出される多波長の放射光を光源として利用しても良い。
例えば、図20に示すように、プラズマ光による被処理
材上の干渉光を上面から観察すべく真空容器2の上部壁
に設けたポートから光ファイバーによって干渉光を第1
の分光計11Aに導き、分光器真空容器2の側壁に設け
た他のポートから光ファイバーによってプラズマ光の状
態を観察すべくこれを第2の分光計11Bに導き、両分
光計の光を除算器19で処理したものを、微分器に導
き、以下、既に述べた方法で処理するようにしても良
い。尚、分光計11A,11Bは光源を有しない。ま
た、図20においても、構成要素13,15,16,1
9はCPU、メモリ等を有するコンピュータにより構成
して良い。
であり、また、プラズマ光が変化しても、常に安定して
正確な膜厚の計測が可能である。さらに、被処理の処理
枚数が増えることによってプラズマ処理装置が経時変化
して処理時間が長くなるのを検知出来るので、メンテナ
ンスの指示を出すこともできる。
実施例を説明する。実際のエッチング処理では、エッチ
ング処理中にプラズマが変動することがある。そのため
に、測定される膜厚値の精度が悪くなることが起こる。
図21は下地酸化膜2.5nmのポリシリコンエッチン
グ時の膜厚変化を示したもので、●印は本発明のパター
ン比較により求めた各時刻の膜厚測定値を示す。エッチ
ング初期にポリシリコンの厚みが厚くポリシリコンから
の干渉光強度が弱い場合、または、エッチング処理中に
プラズマ変動があった場合、膜厚測定値のバラツキがし
ばしば起こる。このような場合、膜厚精度を向上するた
めに以下の処理を行う。以下の処理は、上記コンピュー
タのソフトウエアで行う。
く(例えば175nm以下)かつプラズマ変動の少ない
時刻T1、例えばエッチング処理開始から30秒経過時
から行う。時刻T1以降は、過去の膜厚測定値を用い
て、回帰直線を算出する。その回帰直線からはずれて
いる膜厚測定値はノイズとする(例えば、ノイズとして
扱わない膜厚測定値の許容値は±10nmとする)。
ノイズを除いた膜厚測定値から回帰直線を再度算出す
る。その再度算出した回帰直線から現在の膜厚値を算
出し、膜厚算出値とする。以下、所定時間経過毎に上記
処理からを繰り返し行い各時刻の膜厚算出値を求
め、この膜厚算出値が最終目標膜厚値Thfに一致する
まで上記処理を行う。なお、膜厚算出値が最終目標膜厚
値Thfに達すると、エッチング処理を終了する。
監視に関する実施例を説明する。上記した各時刻におけ
る膜厚算出値のデータ列を上記コンピュータ内のメモリ
または外部記録器に収納すると共に、該収容したデータ
列をウェハ処理番号と関連付けてデータベース化する。
このデータベースにおいて、エッチング処理終了時間が
予定のエッチング処理終了時間に対して例えば±5%を
超えた場合、または、エッチング処理中の適当な時間
(例えば時刻T2)における膜厚算出値が、該時刻T2
での目標膜厚値(図21のTh2)に対して例えば±5
%を超えた場合、このウェハ処理番号のエッチング処理
が異常であることを示す警告を発する。
があっても精度よく膜厚を算出でき、目標とする膜厚を
正確に判定するエッチング処理が行える。また、エッチ
ング処理の状態監視が行え、ウェハの不良処理枚数を最
小限度に抑えることができる。
プラズマエッチング処理において、被処理層の実際の厚
さをオンラインで正確に測定することができるという効
果がある。
で所定厚さに高精度に制御できるという効果がある。
半導体ウェハのエッチング装置の全体構成を示す図であ
る。
び干渉光の波長実パターンの例を示す図である。
膜厚(境界面からの距離)に対応する、干渉光の微係数
値時系列データの波長をパラメータとする図である。
に、被処理材の膜厚を求める手順を示すフローチャート
である。
えた半導体ウェハのエッチング装置の全体構成を示す図
である。
る。
えた半導体ウェハのエッチング装置の全体構成を示す図
である。
である。
ある。
備えた半導体ウェハのエッチング装置の全体構成を示す
図である。
れる、被処理材の断面形状を示す図である。
である。
備えた半導体ウェハのエッチング装置の全体構成を示す
図である。
れる被処理材の断面形状を示す図である。
備えた半導体ウェハのエッチング装置の全体構成を示す
図である。
れる、被処理材の断面形状を示す図である。
備えた半導体ウェハのエッチング装置の全体構成を示す
図である。
の、膜厚変化を示す図である。
…被処理材、5…試料台、8…光ファイバー、10…膜
厚測定装置、11…分光器、12…第1デジタルフィル
タ回路、13…微分器、14…第2デジタルフィルタ回
路、15…微分波形パターンデータベース、16…微分
波形比較器、17…結果表示器、18…制御装置、19
…除算器、20…プラズマ発生装置、21…ガス供給装
置、22…ウエハバイアス電源。
Claims (11)
- 【請求項1】a)第1の被処理材の所定膜厚に対する干
渉光の微分値の、波長をパラメータとする標準パターン
を設定するステップと、 b)前記第1の被処理材と同一構成の第2の被処理材に
ついての干渉光の強度を複数波長についてそれぞれ測定
し、該測定された干渉光強度の微分値の波長をパラメー
タとする実パターンを求めるステップと、 c)前記標準パターンと前記微分値の実パターンとに基
づき、前記第2の被処理材の膜厚を求めるステップと、 を備えたことを特徴とする被処理材の膜厚を測定する膜
厚測定方法。 - 【請求項2】請求項1記載の被処理材の膜厚測定方法に
おいて、 前記ステップc)は、所定の膜厚に対応して設定された
少なくとも3個の波長域の微分パターンと判定値とを比
較し、前記少なくとも3個の波長域の微分パターンが前
記判定値以内となったことにより、前記被処理材の前記
所定の膜厚を求める被処理材の膜厚を測定する膜厚測定
方法。 - 【請求項3】a)第1の被処理材の所定膜厚に対する干
渉光の微分値の、波長をパラメータとする標準パターン
を設定するステップと、 b)前記第1の被処理材と同一構成の第2の被処理材に
ついての干渉光の強度を複数波長についてそれぞれ測定
し、該測定された干渉光強度の微分値の波長をパラメー
タとする実パターンを求めるステップと、 c)前記標準パターンと前記微分値の実パターンとに基
づき、前記第2の被処理材の膜厚を求めるステップと、 d)前記求めた前記第2の被処理材の膜厚に基づき、次
の処理を行うステップと、 を備えたことを特徴とする被処理材の処理方法。 - 【請求項4】真空容器内でプラズマにより試料台上の被
処理材をエッチング処理する被処理材の処理方法におい
て、 a)第1の被処理材の所定膜厚に対する干渉光の微分値
の、波長をパラメータとする標準パターンを設定するス
テップと、 b)前記第1の被処理材と同一構成の第2の被処理材に
ついての干渉光の強度を複数波長についてそれぞれ測定
し、該測定された干渉光強度の微分値の波長をパラメー
タとする実パターンを求めるステップと、 c)前記標準パターンと前記微分値の実パターンとに基
づき、前記第2の被処理材の膜厚を求めるステップと、 d)前記求めた前記第2の被処理材の膜厚に応じてエッ
チング条件を制御しながら前記第2の被処理材のエッチ
ング処理を行うステップと、 を備えたことを特徴とする被処理材の処理方法。 - 【請求項5】第1の被処理材の所定膜厚に対する干渉光
の、零通過点の波長及び他の少なくとも1つの波長の微
分値の所定値を設定するステップと、 前記第1の被処理材と同一構成の第2の被処理材につい
ての干渉光の複数波長についての強度をそれぞれ測定
し、該測定された干渉光強度の微分値の実パターンにお
ける零通過点の波長及び前記他の少なくとも1つの波長
における実パターンの微分値を求めるステップと、 前記標準パターンと前記微分値の実パターンにおける、
前記零通過点の波長の一致、及び前記他の少なくとも1
つの波長の微分値の所定値との一致により、前記第2の
被処理材の膜厚を求めるステップと、を備えたことを特
徴とする被処理材の膜厚を測定する膜厚測定方法。 - 【請求項6】第1の被処理材の所定膜厚に対する干渉光
の、複数波長についての微分値の標準の波形パターン又
は零通過パターンを設定するステップと、 前記第1の被処理材と同一構成の第2の被処理材につい
ての干渉光の複数波長についての強度をそれぞれ測定
し、該測定された干渉光強度の各波長の微分値の実際の
波形パターン又は零通過パターンを求めるステップと、 前記標準のパターンと実際のパターンを比較して、前記
第2の被処理材の膜厚を求めるステップと、を備えたこ
とを特徴とする被処理材の膜厚を測定する膜厚測定方
法。 - 【請求項7】第2の被処理材の干渉光における特定の波
長を、ガイド波長及びターゲット波長として選定するス
テップと、 前記ガイド波長により、前記第2の被処理材と同一構成
の第1の被処理材についての所定膜厚に対する干渉光
の、ガイド波長の微分値零通過パターンから、前記第2
の被処理材の膜厚範囲を求めるステップと、 該膜厚範囲にある前記第2の被処理材の膜厚を、前記タ
ーゲット波長の前記干渉光の強度の微分値の零通過パタ
ーンから求めるステップと、を備えたことを特徴とする
被処理材の膜厚を測定する膜厚測定方法。 - 【請求項8】第1の被処理材の所定膜厚に対する干渉光
の微分値の、波長をパラメータとする標準パターンを保
持した微分波形パターンデータベースと、 前記第1の被処理材と同一構成の第2の被処理材につい
ての干渉光の強度を複数波長についてそれぞれ測定する
分光器と、 該測定された干渉光強度の微分値の波長をパラメータと
する実パターンを求める微分器と、 前記標準パターンと前記微分値の実パターンとに基づ
き、前記第2の被処理材の膜厚を求めるユニットと、を
備えたことを特徴とする被処理材の膜厚を測定する膜厚
測定装置。 - 【請求項9】第1の被処理材の所定膜厚に対する干渉光
の、零通過点の波長及び他の少なくとも1つの波長の微
分値の所定値を保持した微分波形パターンデータベース
と、 前記第1の被処理材と同一構成の第2の被処理材につい
ての干渉光の強度を複数波長についてそれぞれ測定する
分光器と、 該測定された干渉光強度の微分値の実パターンにおける
零通過点の波長及び前記他の少なくとも1つの波長にお
ける実パターンの微分値を求める微分器と、 前記標準パターンと前記微分値の実パターンにおける、
前記零通過点の波長の一致、及び前記他の少なくとも1
つの波長の微分値の所定値との一致により、前記第2の
被処理材の膜厚を求めるユニットと、を備えたことを特
徴とする被処理材の膜厚を測定する膜厚測定装置。 - 【請求項10】第1の被処理材の所定膜厚に対する干渉
光の微分値の、波長をパラメータとする標準パターンを
設定するユニットと、 前記第1の被処理材と同一構成の第2の被処理材につい
ての干渉光の強度を複数波長についてそれぞれ測定し、
該測定された干渉光強度の微分値の波長をパラメータと
する実パターンを求めるステップと、 前記標準パターンと前記微分値の実パターンとに基づ
き、前記第2の被処理材の膜厚を求めるユニットと、 前記求めた前記第2の被処理材の膜厚に基づき、次の処
理を行うユニットと、を備えたことを特徴とする被処理
材の処理装置。 - 【請求項11】真空容器内でプラズマにより試料台上の
被処理材をエッチング処理する被処理材の処理装置にお
いて、 第1の被処理材の所定膜厚に対する干渉光の微分値の、
波長をパラメータとする標準パターンを設定するユニッ
トと、 前記第1の被処理材と同一構成の第2の被処理材につい
ての干渉光の強度を複数波長についてそれぞれ測定し、
該測定された干渉光強度の微分値の、波長をパラメータ
とする実パターンを求めるユニットと、 前記標準パターンと前記微分値の実パターンとに基づ
き、前記第2の被処理材の膜厚を求めるユニットと、 前記求めた前記第2の被処理材の膜厚に応じてエッチン
グ条件を制御しながら前記第2の被処理材のエッチング
処理を行うユニットと、を備えたことを特徴とする被処
理材の処理装置。
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