JP3300863B2 - 表皮付中空品およびその製造方法 - Google Patents

表皮付中空品およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックよりなる
中空体の表面に装飾用、断熱用、結露防止用あるいは補
強用等の表皮を積層した産業用機器の収納容器や携帯用
かばん、あるいは自動車用内装材などの表皮付中空品お
よびその製造方法に関するもので、特に表皮として立体
形状再現性のよい不織布を使用する表皮付中空品および
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の表皮付中空品およびその製造方
法について、本出願人は先に繊維シートを貼着したもの
(特開昭57−49534号)、繊維シートとして起毛
を有するものを使用したもの(特開昭57−18512
0号)、繊維シートに融点の異なる繊維にて編んだニッ
トベロアを使用したもの(特開昭60−262633
号)、繊維シートとして目付重量が80〜500g/m
2でかつ引張強度が10Kg/cm2以上の不織布を使用
したもの(特開昭63−92431号)を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記4件の公報に示さ
れた繊維シートを貼着した表皮付中空品あるいはその製
造方法は、ある程度の立体形状に対する再現性があるも
のの、表面に表皮が積層される中空品の立体形状が複雑
な場合、あるいはその中空品がブロー比が大きい部材の
場合、そのブロー比の大きい部分の表皮が部分的に薄く
なって内部の中空品の表面が露出し、装飾性に劣るばか
りでなく、断熱用あるいは補強用としても効果をなさな
いものであった。特に自動車やビル・家屋等の空調装置
等の冷気や冷媒配管として構成された表皮付中空体の成
形に使用する場合、結露により発生して表面に生じる水
滴の吸収が必要であるが、不織布によりある程度の水滴
の吸収は可能であっても、ブロー比の大きい部分に積層
貼着された不織布は、上記従来の不織布を使用した場
合、その部分が薄くなり構造体の地肌が見えて外観が悪
いばかりでなく、しかも、十分な量の不織布がないの
で、表皮付中空体としての水滴の吸収能力にも劣り、そ
の部分より水滴が落下してしまうという欠点を有してい
た。
【0004】そこで、本発明は以上の点に鑑み発明され
たもので、その目的とするのは、 表皮を表面に積層する中空品の立体形状が複雑な中空
品であっても、ブロー成形時のプラスチックの伸びに対
応して十分に伸びることでき、その結果、部分的に薄く
なるという欠点のないこと。 部分的に薄くなることがなく、断熱性が阻害されるこ
とがないこと。 表皮と中空品との間の積層状態は、十分な積層強度を
有すること。 冷気や冷媒の配管として利用した場合、結露により発
生する水滴の吸収が十分で水滴の落下のないものが得ら
れること。 である。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、上記目的を達成
するために、本発明は、その表皮付中空品として、熱可
塑性プラスチックの構造体の表面に繊維シートを貼着し
た内部に中空部を有する表皮付中空品において、上記繊
維シートが目付重量が30〜200g/m2の不織布よ
り構成されるとともに上記不織布はクリンプ度が15〜
60%のクリンプを有する繊維より構成される表皮付中
空品としたものであり、また、その製造方法として、所
望の立体形状に形成されたキャビティ面を有する金型と
可塑化状態である熱可塑性プラスチックのパリスンとの
間に繊維シートを配置し、ついでパリスンを膨脹させて
パリスンと繊維シートとを熱圧着するとともに金型のキ
ャビティ面に沿った立体形状に形成し、この状態を維持
しながら冷却固化してなる繊維シートを中空品の表皮と
して一体に形成した表皮付中空品の製造方法において、
上記繊維シートが目付重量が30〜200g/m2の不
織布より構成されるとともに上記不織布はクリンプ度が
15〜60%のクリンプを有する繊維より構成される表
皮付中空品の製造方法としたものである。
【0006】ここで、不織布とは、繊維を平行にもしく
は交互させて積上げるかまたはランダムに散布してウェ
ブを形成しついでウェブとなった繊維を接合してなる布
状品である。不織布の主な製法としては、以下の公知の
製法があり、これらを適宜使用することができる。 (1)紡績用原綿を紡績用カードあるいは空気流による
ランダムウェーバーで短繊維ウェブを造る乾式法、 (2)極く短い化学繊維、合成繊維を水中に分散し、製
造工程によってウェブを抄き、ウェブ中の接着繊維で接
着するか、接着剤を添加して接着する何れかの方法によ
る湿式法 (3)紡糸ノズルから出てくるフィラメントを直接ラン
ダムに分散集積してウェブを接着するスパンボンド法な
どである。また、乾式法の中にもその接合方法により、
(a)樹脂バインダー液などを使用した化学的接合を主
体にしたもの、(b)ニードルパンチ法などの機械的接
合を主体としたもの、(c)化学的接合と機械的接合を
組み合わせたものがある。不織布の原料繊維としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリア
ミド、アクリル、ビニロン、ポリウレタなどの合成繊
維;アセテート、レーヨン等の半合成繊維;ビスコース
レーヨン、銅アンモニアレーヨン等の再生繊維;綿、
麻、羊絹等の天然繊維;及びそれらのブレンド繊維であ
り、不織布形成用接着剤としてはアクリル系、ポリ酢酸
ビニル系、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビ
ニル系、ブタジエン−スチレン系重合体、ポリエチレン
系、エチレン−アクリル酸共重合体系、エチレン−アク
リル酸塩共重合体系、エチレン−メタクリル酸塩共重合
体系などである。本発明に使用される不織布は目付重量
が30〜200g/m2であり、好ましくは50〜15
0g/m2である。目付重量が30g/m2未満である
と、中空品のブロー比の大きい部分の不織布が、延ばさ
れて薄くなり、構造材のポリオレフィンが露出して、外
観が悪いばかりでなく、断熱性や補強効果が得られない
のである。目付重量が200g/m2を越えると、立体
の再現性に劣るばかりでなく金型による冷却効果を低下
させるという欠点がある。本発明に使用する不織布を構
成する繊維は、クリンプを有する繊維を少なくとも50
%有するものである。クリンプとは、絹繊維や獣毛繊維
などの天然繊維が本来自然にもっている波状あるいは螺
旋状の捲縮のことであり、本発明においては、天然繊維
だけでなく合成繊維にも物理的および化学的手段により
この波状あるいは螺旋状の捲縮を付したものもクリンプ
を有する繊維として使用することができる。合成繊維に
クリンプを付す特に好適な手段の例としては、2成分の
収縮差に基く複合繊維と呼ばれるものがある。構造体の
ポリオレフィンとの溶着を考慮すると、ポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィンとの複合繊維が特
に好適である。これは、熱に対する収縮率が異なる二種
のポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン
の合成繊維を合わせて収縮差に基く複合繊維を作り、不
織布に形成したのちあるいは繊維のときに、熱処理を施
し、収縮率に差のあるこの繊維は、収縮率の低いほうが
弛むことにより、上記するクリンプとなるものである。
このように、繊維にクリンプを有することにより不織布
として伸びが良くなり、その結果ブロー成形による構造
体となるパリスンの伸度に対応することができるもので
あり、良好な立体形状再現性が得られるのであり、美麗
な外観が得られとともに外観形状が変形しない金型形
状を正確に転写する表皮付中空体が得られるものであ
る。また、クリンプ度Ciとは、不織布を構成するある
特定長さの繊維に2mg/デニールの重りを吊り下げ、
このときの繊維の上端から重りまでの長さをaとし、2
00mg/デニールの重りで同様に吊り下げたときの長
さをbとしたときの、 Ci=[(b−a)/b]×100 をいうものとする。本発明によれば、このクリンプ度C
iは、中空品の形状にもよるが、一般にCi=15〜6
0%であれば好適であり、20〜50%であればさらに
好適である。ここで、Ciが15%未満であれば、複雑
な形状の表皮付中空品に対してブロー比の高い部分で薄
くなり中空品の構造体の地肌が露出して、見苦しいばか
りでなく、断熱性の点でも劣るものとなる。逆に、Ci
が60%を越えると金型による冷却効果を極端に低下さ
せ生産性の低いものとなる。
【0007】本発明の表皮付中空体とは、電子機器、光
学機器、医療機器その他精密機器の収納容器;書類、書
籍、電子機器などの携帯用かばん;空調装置のダクト、
インストルメントパネル、足置き台などの自動車用部
品;仕切りパネル、壁材、襖、戸などの建築部品;複写
機、コンピュータ等の電子機器のハウジングなどであ
る。
【0008】
【作用】本発明は、熱可塑性プラスチックの構造体の表
面に貼着した繊維シートの目付重量が30〜200g/
2の不織布より構成されるとともにこの不織布はクリ
ンプ度が15〜60%のクリンプを有する繊維より構成
されるので、上記不織布は、ブロー成形によるパリスン
の膨脹に対して容易に追随して変形し、ブロー比の大き
い中空品の部分でも、部分的に薄くなること無く、貼着
されるのである。本発明は、不織布のなかでも、ある特
定の目付重量とその不織布を構成する繊維がクリンプを
有することにより、種々の中空品の形状に対応でき、外
観上もあるいは機能上も欠点のない表皮付中空品を得る
ことができることに着目したものである。特に、不織布
を構成する繊維とパリスンを構成する熱可塑性プラスチ
ックとが同じポリオレフィン系の樹脂より構成される場
合、この表皮付中空品の廃棄あるいは再利用の際に、同
質の材料として扱えるので、容易にリサイクルすること
ができる、環境問題に対して有効な表皮付中空品が得ら
れる。さらに、不織布を構成する繊維のクリンプは、ポ
リオレフィン系の樹脂の収縮差に基く複合繊維によるク
リンプであるとともに、このクリンプのクリンプ度は1
5〜60%であれば、より一層の表面外観再現性が得ら
れ、特に優れた外観および機能が得られるのである。
【0009】したがって、本発明の表皮付中空体は、表
皮の肉厚が部分的に薄くならず、全体に均一で、外観が
良好であるばかりでなく、収納容器や携帯用かばんとし
て使用する場合、内部あるいは外部に表皮を形成すると
内容物の保護性や商品としての高級感が増し、また建築
部品やハウジングあるいは自動車部品として使用した場
合これらの効果のほか断熱性や中空品の補強といった機
能も得られるのである。特に、自動車やビル・家屋等の
空調装置等の冷気や冷媒配管として使用される管状の表
皮付中空品として使用される場合、この管状の表皮付中
空品は、上記のように内部の冷気を外部に逃がすことが
ない十分な断熱性が得られるとともに、この種の物品に
発生する結露による水を十分に吸収することができるの
である。これは、上記する不織布はその繊維間に多くの
空間を有するので、吸収した水分をこの空間に保持する
のであり、さらにこのような空間に吸収するために、こ
の水分は空気に露した状態で吸収しているので、吸収し
た水分を蒸発させることができ、容易に水分を反復して
吸収し多くの水分を吸収することができるのである。
【0010】また、本発明の表皮付中空体の製造方法
は、上記のような不織布を使用するので、パリスンを膨
脹に応じてパリスンに不織布を添わせるときに、不織布
のクリンプの螺旋状の繊維を延ばすことによりパリスン
の膨脹に対する追随性が良好となる。したがって、不織
布が部分的に薄くなったり、ブロー成形時に不織布が切
れたりすることがなく、美麗な表皮付中空体が得られる
のである。特に、本発明の製造方法にあっては、自動車
やビル・家屋等の空調装置等の冷気や冷媒配管として使
用される管状の表皮付中空品を製造する場合、この種の
管状の表皮付中空品に要求される3次元的な形状に対し
ても十分対応することができ、外観上あるいは成形上に
おいて成形不良が発生することはない。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図面に基き説明する。図1
は、本発明の表皮付中空品である自動車の空調装置の冷
気の配管として使用される管状の表皮付中空品1を説明
する斜視図である。表皮付中空品1は、冷気の入り口2
と出口3をそれぞれの端部に備え、その上下の各所には
表皮付中空品を固着するための板体に孔を形成したステ
イ4、4、4を有する。5は金型の合わせ面の位置を示
すパーティングラインである。表皮付中空品1はポリプ
ロピレンの構造体6とその表面に貼着された不織布7よ
り形成され、この不織布7はパーティングライン5で2
枚の不織布が接合されている。
【0012】図2には上記した表皮付中空品1の製造方
法が示されている。表皮付中空品の形状を賦形したキャ
ビティ25、25を互いに対向する壁面に形成した分割
金型21、21間にポリプロピレンを加熱軟化し管状に
したパリスン23を配置する。パリスン23は分割金型
21、21の上部に位置するヘッド22より押出し垂下
するもので、パリスン23と分割金型21、21間に
は、上記した2枚の不織布24、24を配置する。パリ
スン23が、分割金型21、21の下端に達した際に、
パリスンの垂下を停止し、分割金型21、21を締め
る。次いで、パリスン23内に図示しない吹込みノズル
より圧縮流体を導入し、膨脹するパリスン23を不織布
24に圧接しながら、キャビティに賦形された表皮付中
空品の形状に形成する。このとき、パリスン23は圧縮
流体により膨脹して、不織布24を伸ばして、キャビテ
ィ形状を正確に転写して、表皮付中空品1の形状を賦形
する。分割金型21、21を介してパリスンを冷却して
固化し、表面に不織布を貼着した表皮付中空品1を得
る。
【0013】このようにして得られた表皮付中空品1の
外観と吸水性をみるために、上記表皮付中空品1の外観
および結露試験を行った。ここで、上記不織布として、
2種類のポリプロピレンの熱収縮率を適宜選定すること
によりクリンプを付した複合繊維を使用し、湿式法にて
適宜の繊維の量を接着することにより表1に示す目付重
量およびクリンプ度の不織布を得た。比較例1には不織
布を貼着しないものを使用した。このときの各実施例お
よび各比較例の表皮付中空品の形状は、図1に示す3次
元形状であり、長さは950mm、入口および出口を除
く全部の表面に不織布が貼着されている(実施例1〜
5、比較例1〜5)。次に外観および吸水性試験の結果
を表1に示す。
【表1】 ここで、外観の評価は ○:しわが発生することなく美麗に不織布が貼着されて
いる。 △:若干のしわが見られるが実用上問題ない。 ×:しわが見られるとともに、A部において不織布が薄
くなり、構造体が透けて見える。 により行った。また、結露試験とは、表皮付中空品1内
に15℃の冷気を導入し、30℃、80%R.H.の雰
囲気内で1時間放置したときに、表皮付中空品1の外部
から滴下する水の重量を測定した。
【0014】表1より明らかなように、不織布の目付重
量が30〜60g/m2でクリンプを有するものが比較
的外観がよく、結露試験でも十分な吸収能力を有するも
のであることが判明した。特に、クリンプ度が15〜6
0%のものは、外観、機能ともに良好であった。また、
図3に携帯用かばんとして、実施した例を示した。図中
8は、書類をいれるブリーフケースであり、本体9と蓋
体10より構成され、その本体9と蓋体10との間に薄
肉の板体からなるヒンジ11を有する。本体9には把手
12が一体に形成されている。本体9および蓋体10は
その内面側に不織布13が貼着されている。ブリーフケ
ース8の成形は、上記実施例で示したものとほぼ同様で
あるので、特に図示はしないが、図2に示す方法の中
で、不織布を配置する位置が、このブリーフケースの成
形にあたっては、片方のみの1枚にて成形されるのもの
である。
【0015】表2に、各種クリンプ度および目付重量の
不織布による図3に示す形状のブリーフケースの外観の
状態の結果を示す。図3の形状は、縦と横が500mm
×500mmで厚みが90mmであった(実施例6〜1
0、比較例6〜9)。
【表2】 表2に示すように、不織布の目付重量が30〜60g/
2でクリンプを有するものの外観がよかった。特に、
ブロー比の大きい図3のB部分でも、上記範囲の不織布
を使用したブリーフケースは、不織布が薄くなることな
く、しかも正確に金型の形状を賦形した美麗な角面が得
られた。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、立
体規則性が良好で、ブロー比の大きい表皮付中空品の部
分でも、部分的に薄くなること無く貼着され、美麗な外
観の表皮付中空品が得られる。また断熱性などの機能も
備えていて、各種の部品へ応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である表皮付中空品の一例を示
す自動車の空調装置の冷気の配管の全体斜視図である。
【図2】本発明の実施例である表皮付中空品の製造方法
を説明する一部破断正面図である。
【図3】本発明の実施例である表皮付中空品の一例を示
す携帯用かばんの全体斜視図である。
【符号の説明】
1 表皮付中空品 6 構造体 7 不織布 13 不織布 21 分割金型 23 パリスン 24 不織布 25 キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−92431(JP,A) 特開 昭57−49534(JP,A) 特開 昭60−262633(JP,A) 特開 平4−91922(JP,A) 特開 昭60−194160(JP,A) 実開 平2−57360(JP,U) 実開 昭57−8988(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 13/02 B29C 49/24

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性プラスチックの構造体の表面に
    繊維シートを貼着した内部に中空部を有する表皮付中空
    品において、上記繊維シートが目付重量が30〜200
    g/m2の不織布より構成されるとともに上記不織布は
    クリンプ度が15〜60%のクリンプを有する繊維より
    構成されること特徴とする表皮付中空品。
  2. 【請求項2】 不織布を構成する繊維と構造体を構成す
    る熱可塑性プラスチックとがポリオレフィン系の樹脂よ
    り構成されることを特徴とする請求項1記載の表皮付中
    空品。
  3. 【請求項3】 不織布を構成する繊維のクリンプは、ポ
    リオレフィン系の樹脂の収縮差に基く複合繊維によるク
    リンプであることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の表皮付中空品。
  4. 【請求項4】 所望の立体形状に形成されたキャビティ
    面を有する金型と可塑化状態である熱可塑性プラスチッ
    クのパリスンとの間に繊維シートを配置し、ついでパリ
    スンを膨脹させてパリスンと繊維シートとを熱圧着する
    とともに金型のキャビティ面に沿った立体形状に形成し
    てこの状態を維持しながら冷却固化してなる繊維シート
    を中空品の表皮として一体に形成した表皮付中空品の製
    造方法において、上記繊維シートが目付重量が30〜2
    00g/m2の不織布より構成されるとともに上記不織
    布はクリンプ度が15〜60%のクリンプを有する繊維
    より構成されること特徴とする表皮付中空品の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 不織布を構成する繊維とパリスンを構成
    する熱可塑性プラスチックとがポリオレフィン系の樹脂
    より構成されることを特徴とする請求項4記載の表皮付
    中空品の製造方法。
  6. 【請求項6】 不織布を構成する繊維のクリンプは、ポ
    リオレフィン系の樹脂の収縮差に基く複合繊維によるク
    リンプであることを特徴とする請求項4または請求項5
    項記載の表皮付中空品の製造方法。
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