JP3300052B2 - 共押出用フィードブロック - Google Patents
共押出用フィードブロックInfo
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- JP3300052B2 JP3300052B2 JP25788092A JP25788092A JP3300052B2 JP 3300052 B2 JP3300052 B2 JP 3300052B2 JP 25788092 A JP25788092 A JP 25788092A JP 25788092 A JP25788092 A JP 25788092A JP 3300052 B2 JP3300052 B2 JP 3300052B2
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- Japan
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- resin
- flow path
- feed block
- resin flow
- temperature control
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は多層の積層フイルム製
膜時に使用する共押出用フィードブロックに係り、特に
積層フイルムの層数や積層樹脂を容易に変更することが
できる積層フィルムの共押出用フィードブロックに関す
る。
膜時に使用する共押出用フィードブロックに係り、特に
積層フイルムの層数や積層樹脂を容易に変更することが
できる積層フィルムの共押出用フィードブロックに関す
る。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、フィードブロックを用い
た積層フイルムの共押出成形法において、積層フイルム
の層数や積層順を変更する方法としては、通常、フィー
ドブロックの全部やその一部を組み換える方法や、フィ
ードブロック内の樹脂流路に設けたチョークバーや弁等
の機械的調整機構により調整する方法がなされている。
た積層フイルムの共押出成形法において、積層フイルム
の層数や積層順を変更する方法としては、通常、フィー
ドブロックの全部やその一部を組み換える方法や、フィ
ードブロック内の樹脂流路に設けたチョークバーや弁等
の機械的調整機構により調整する方法がなされている。
【0003】しかしながら、上記方法においては、以下
のような問題点があった。つまり、フィードブロックの
全部やその一部を組み換える方法では、その組み換え作
業に多大な時間と労力を必要とするという問題があり、
また、フィードブロックの全体又は一部を組み換えるこ
とにより樹脂流路内に異物を混入させやすい等の問題が
あった。
のような問題点があった。つまり、フィードブロックの
全部やその一部を組み換える方法では、その組み換え作
業に多大な時間と労力を必要とするという問題があり、
また、フィードブロックの全体又は一部を組み換えるこ
とにより樹脂流路内に異物を混入させやすい等の問題が
あった。
【0004】また、フィードブロック内の樹脂流路に設
けたチョークバーや弁等の機械的調整機構により調整す
る方法では、現在の正確な流路間隔がわからず、チョー
クバーや弁等で樹脂流路を閉鎖した場合、再使用時の再
現性に欠けるという問題があり、また構造が複雑となり
樹脂洩れしやすいという問題があった。
けたチョークバーや弁等の機械的調整機構により調整す
る方法では、現在の正確な流路間隔がわからず、チョー
クバーや弁等で樹脂流路を閉鎖した場合、再使用時の再
現性に欠けるという問題があり、また構造が複雑となり
樹脂洩れしやすいという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本発明は、樹脂流路の
一部に固化冷却可能な流路を設けることにより、上記問
題を解消できることを見出したものであって、その要旨
とするところは、溶融した多層の樹脂を積層するフィー
ドブロックの樹脂導入路1に連通し、一定幅に展開して
なる樹脂流路面2に接触または近接して、内部に樹脂流
路面2側から冷媒通路41と加熱媒体42を有する温調
部材4を設け、流路内の樹脂を固化冷却及び溶融させる
ことにより樹脂流路を開閉できることを特徴とする積層
フィルムの共押出用フィードブロックにある。
一部に固化冷却可能な流路を設けることにより、上記問
題を解消できることを見出したものであって、その要旨
とするところは、溶融した多層の樹脂を積層するフィー
ドブロックの樹脂導入路1に連通し、一定幅に展開して
なる樹脂流路面2に接触または近接して、内部に樹脂流
路面2側から冷媒通路41と加熱媒体42を有する温調
部材4を設け、流路内の樹脂を固化冷却及び溶融させる
ことにより樹脂流路を開閉できることを特徴とする積層
フィルムの共押出用フィードブロックにある。
【0006】以下、本発明を図面により詳細に説明す
る。図1は本発明のフィードブロックの一例を示す斜視
図、図2は図1のA−Aでの矢視断面概略図である。図
1,2に示したフィードブロックは通常は4層の積層フ
イルムを得るためのものであり、溶融した樹脂a、b、
c、dはそれぞれ樹脂導入路1へ押出機(図示していな
い)から導入され、一定幅に展開してなる樹脂流路面2
を通過した後、合流一体化し積層され、次工程へ押出さ
れる。
る。図1は本発明のフィードブロックの一例を示す斜視
図、図2は図1のA−Aでの矢視断面概略図である。図
1,2に示したフィードブロックは通常は4層の積層フ
イルムを得るためのものであり、溶融した樹脂a、b、
c、dはそれぞれ樹脂導入路1へ押出機(図示していな
い)から導入され、一定幅に展開してなる樹脂流路面2
を通過した後、合流一体化し積層され、次工程へ押出さ
れる。
【0007】 本発明では上記樹脂流路面2に接触また
は近接して、温調部材4を設ける必要があり、図1,2
に示した例では一定幅に展開してなる樹脂流路面2に接
触するようにそれぞれの樹脂流路に温調部材4を入れ子
状に設けている。温調部材4には、その内部に樹脂流路
面2側から冷媒通路41と加熱媒体42を設ける必要が
あり、冷媒通路41には油、空気、水等の冷媒を必要に
応じて通過させるか、又はヒートパイプを用いればよ
く、樹脂流路内の溶融樹脂を冷却して固化させる、つま
り固化冷却により樹脂流路を容易に閉鎖できる。
は近接して、温調部材4を設ける必要があり、図1,2
に示した例では一定幅に展開してなる樹脂流路面2に接
触するようにそれぞれの樹脂流路に温調部材4を入れ子
状に設けている。温調部材4には、その内部に樹脂流路
面2側から冷媒通路41と加熱媒体42を設ける必要が
あり、冷媒通路41には油、空気、水等の冷媒を必要に
応じて通過させるか、又はヒートパイプを用いればよ
く、樹脂流路内の溶融樹脂を冷却して固化させる、つま
り固化冷却により樹脂流路を容易に閉鎖できる。
【0008】固化冷却の温度は使用する樹脂により異な
るが、固化冷却できる最高温度とすることが好ましく、
これによりフィードブロック本体との温度差を少なくし
て、温度差の影響を防ぐとともに再昇温時の時間を短縮
でき樹脂の劣化等を防止できる。
るが、固化冷却できる最高温度とすることが好ましく、
これによりフィードブロック本体との温度差を少なくし
て、温度差の影響を防ぐとともに再昇温時の時間を短縮
でき樹脂の劣化等を防止できる。
【0009】また、温調部材4には加熱媒体42を設け
る必要があり、加熱媒体42としては通常のカートリッ
ジヒータが使用でき、さらに温度測定用の熱電対を内蔵
したものが好適に使用できる。
る必要があり、加熱媒体42としては通常のカートリッ
ジヒータが使用でき、さらに温度測定用の熱電対を内蔵
したものが好適に使用できる。
【0010】上記温調部材4は樹脂流路面側以外の面を
断熱層43で被覆し、フィードブロック本体と断熱さ
せ、個別に温度調整できるようにしている。ここで、図
1,2に示した口金を用いて層数を変更する場合の方法
を説明すると、例えば樹脂bからなる層をなくして樹脂
a、c、dからなる3層の積層フイルムを得たい場合に
は、樹脂bの樹脂導入路1に連通した樹脂流路面2に接
触した温調部材4の冷媒通路41に冷媒を通過させて、
樹脂流路内の溶融樹脂を固化冷却させて樹脂流路を閉鎖
すればよい。同様の方法で任意の温調部材4を閉鎖する
ことにより、各種樹脂構成からなる3層の積層フイルム
や2層の積層フイルムを得ることができる。
断熱層43で被覆し、フィードブロック本体と断熱さ
せ、個別に温度調整できるようにしている。ここで、図
1,2に示した口金を用いて層数を変更する場合の方法
を説明すると、例えば樹脂bからなる層をなくして樹脂
a、c、dからなる3層の積層フイルムを得たい場合に
は、樹脂bの樹脂導入路1に連通した樹脂流路面2に接
触した温調部材4の冷媒通路41に冷媒を通過させて、
樹脂流路内の溶融樹脂を固化冷却させて樹脂流路を閉鎖
すればよい。同様の方法で任意の温調部材4を閉鎖する
ことにより、各種樹脂構成からなる3層の積層フイルム
や2層の積層フイルムを得ることができる。
【0011】また、上記と逆に閉鎖された樹脂bの樹脂
流路を再度開の状態に復帰したい場合には、閉鎖された
樹脂bの樹脂流路を冷却したままで、樹脂流路面2の手
前の樹脂導入路1に設けた樹脂抜き取り部3から樹脂導
入路1内に滞留した樹脂を抜き取った後、温調部材4の
加熱媒体41を昇温させて固化した樹脂を流動させて樹
脂流路を開の状態にすればよい。
流路を再度開の状態に復帰したい場合には、閉鎖された
樹脂bの樹脂流路を冷却したままで、樹脂流路面2の手
前の樹脂導入路1に設けた樹脂抜き取り部3から樹脂導
入路1内に滞留した樹脂を抜き取った後、温調部材4の
加熱媒体41を昇温させて固化した樹脂を流動させて樹
脂流路を開の状態にすればよい。
【0012】さらに、使用する樹脂の種類を変更する場
合には樹脂流路内の樹脂を一旦固化冷却して閉鎖した
後、他の樹脂を導入し、上記の閉鎖された樹脂流路を再
度開の状態に復帰する手順で樹脂を変更できる。
合には樹脂流路内の樹脂を一旦固化冷却して閉鎖した
後、他の樹脂を導入し、上記の閉鎖された樹脂流路を再
度開の状態に復帰する手順で樹脂を変更できる。
【0013】
【発明の効果】上述したように本発明の共押出用フィー
ドブロックによれば、フィードブロック全体又はその部
分を交換することなく積層フイルムの層数や積層順を容
易に変更することができ、各種積層フイルムの製造への
利用性が大きい。
ドブロックによれば、フィードブロック全体又はその部
分を交換することなく積層フイルムの層数や積層順を容
易に変更することができ、各種積層フイルムの製造への
利用性が大きい。
【図1】本発明のフィードブロックの一例を示す斜視
図。
図。
【図2】図1のA−Aでの矢視断面概略図。
1 樹脂導入路 2 一定幅に展開してなる樹脂流路面 4 温調部材 41 冷媒通路 42 加熱媒体
Claims (1)
- 【請求項1】 溶融した多層の樹脂を積層するフィード
ブロックの樹脂導入路(1)に連通し、一定幅に展開し
てなる樹脂流路面(2)に接触または近接して、内部に
樹脂流路面(2)側から冷媒通路(41)と加熱媒体
(42)を有する温調部材(4)を設け、流路内の樹脂
を固化冷却及び溶融させることにより樹脂流路を開閉で
きることを特徴とする積層フィルムの共押出用フィード
ブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25788092A JP3300052B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 共押出用フィードブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25788092A JP3300052B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 共押出用フィードブロック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06106599A JPH06106599A (ja) | 1994-04-19 |
JP3300052B2 true JP3300052B2 (ja) | 2002-07-08 |
Family
ID=17312471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25788092A Expired - Fee Related JP3300052B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 共押出用フィードブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3300052B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19525540C1 (de) * | 1995-07-13 | 1996-06-27 | Rieter Automatik Gmbh | Vorrichtung zum Absperren einer Schmelze insbesondere aus Kunststoff |
DE19823304B4 (de) * | 1998-05-25 | 2004-01-22 | Windmöller & Hölscher Kg | Vorrichtung zum Extrudieren von Kunststoff-Mehrschichtfolien, -platten oder -schläuchen |
US6905324B2 (en) * | 2002-04-26 | 2005-06-14 | Cloeren Incorporated | Interface control |
JP4902455B2 (ja) | 2006-08-01 | 2012-03-21 | 東レ東燃機能膜合同会社 | ポリオレフィン多層微多孔膜、その製造方法、電池用セパレータ及び電池 |
EP2111911A1 (en) | 2008-04-24 | 2009-10-28 | Tonen Chemical Corporation | Multi-Layer Microporous Membrane, Battery Separator and Battery |
EP2111915A1 (en) | 2008-04-24 | 2009-10-28 | Tonen Chemical Corporation | Microporous polymeric membrane, battery separator and battery |
EP2111914A1 (en) | 2008-04-24 | 2009-10-28 | Tonen Chemical Corporation | Multi-layer microporous membrane, battery separator and battery |
DE102011007618A1 (de) | 2011-04-18 | 2012-10-18 | Greiner Tool.Tec Gmbh | Extrusionsvorrichtung und Verfahren zur Beeinflussung von Wanddicken eines extrudierten Kunststoffprofils |
CN103147664B (zh) * | 2013-01-31 | 2015-04-08 | 大连实德科技发展有限公司 | 免钢衬塑料异型材及其内共挤出模头 |
-
1992
- 1992-09-28 JP JP25788092A patent/JP3300052B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06106599A (ja) | 1994-04-19 |
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Legal Events
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