JP3299200B2 - 廃棄物の最終処分設備、その建設方法およびその汚水漏洩箇所探知方法 - Google Patents
廃棄物の最終処分設備、その建設方法およびその汚水漏洩箇所探知方法Info
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Description
設備およびその建設方法および廃棄物の最終処分設備か
らの汚水の漏洩箇所を探知する方法に関するものであ
る。
ある埋立地は、辺鄙な山間部や海岸縁に設けられる場合
が多い。このような埋立地では、雨水による廃棄物の自
然代謝による浄化促進を図っているが、その結果として
雨水が廃棄物に浸透して汚水がでるので、汚水を調整池
に一端貯水し、水処理施設で浄化した後、放流するよう
にしている。
するまで続けられるが、一般的に安定に要する期間は2
0〜30年であるといわれている。そのような長期の期
間中に汚水が地下に浸透して付近の土壌を汚染したり地
下水を汚染し、環境上好ましくない結果をもたらす恐れ
がある。このため、従来の廃棄物の最終処分設備におい
ては、廃棄物収容部を構成する埋立地内面にゴム製の遮
水シートを設けているのが一般的である。
の最終処分設備においては、遮水シートの施工不良や強
度不足などの原因があると、埋立地内に貯留する浸出水
の水圧により遮水シートが破れ、そこから汚水が漏洩す
るという問題があった。このように遮水シートは破損し
易いにも拘らず、従来は汚水の漏洩の有無を検知するシ
ステムが充実しておらず、汚水の漏洩に気が付かない恐
れもあった。このように従来の廃棄物の最終処分設備は
完全無放流型の施設となっておらず、汚水の漏洩という
最も重要な問題が完全には解決されていない。
設備においては、上述したように、雨水による廃棄物の
自然代謝による浄化促進を図っているので、廃棄物に雨
水が降り注ぐようにしているので、屋根が設けられてい
ない。屋根を掛けている処分場もあるが、それはきわめ
て小規模な処分場であったり、雨水による浄化促進が期
待できないかまたは雨水が降り注ぐと却って不都合を生
じるような廃棄物を処理する場合に雨水を防ぐ目的のも
のであり、一般に雨水を利用する廃棄物の最終処分設備
においては屋根は設けられていない。
備においては屋根は設けられていないので、例えば年間
の降雨量が多い地方では、廃棄物を浸透する浸出水の量
も多くなり、その結果として調整池の容量をきわめて大
きくする必要があるとともに水処理設備を大型とする必
要がある。このように調整池を大きくすると、本来の廃
棄物の処分を行なうための土地の有効利用が阻害される
という問題がある。また、調整池からの汚水の漏洩を防
止するために、遮水シートやコンクリートで漏水を防ぐ
ようにしているが、調整池が大きくなるとそれだけ漏水
が起こり易くなり、管理に手間とコストが嵩んでしまう
問題がある。
いては、屋根が設けられていないので、廃棄物収容部を
掘削する作業や廃棄物収容部の側壁や底面に防水処理を
施す作業など、すべての作業が天候に大きく左右される
ので、工事が予定通りに進行せず、竣工が遅れてしまう
恐れがある。
備では汚水の漏洩を完全に防止することは非常に難しい
とともにさらに汚水漏洩対策を万全に施した廃棄物の最
終処分設備においても、万一の事態に備えて汚水漏洩検
知システムを設けておくのが好ましい。しかし、従来の
汚水漏洩検知システムでは、汚水漏洩箇所を正確に検知
することができず、汚水の漏洩があった場合に適切な対
応を採ることが困難である。
分設備の種々の問題を解決し、完全無放流型の処分設備
とすることによって汚水の漏洩の問題を解決することが
でき、さらに雨水による種々の悪影響を受けることがな
く、しかも雨水による自然浄化を効率良く実施すること
ができる廃棄物の最終処分設備を提供しようとするもの
である。
を有する廃棄物の最終処分設備を効率良く、安全に構築
することができる最終処分設備の建設方法を提供しよう
とするものである。
処分設備における汚水の漏洩並びにその漏洩箇所を容易
かつ正確に検知することができる廃棄物の処分設備での
汚水漏洩箇所検知方法を提供しようとするものである。
終処分設備は、支柱若しくはケーブルによって支えられ
た、開口を持たない屋根と、この屋根の下側に敷設さ
れ、廃棄物を収容する容積を有し、地下水の侵入と汚水
の漏洩とを防止するように、電気防食による腐食防止処
理を施した鋼板によって底面および側面の全面を囲った
廃棄物収容部と、この廃棄物収容部の底面まで浸透した
汚水を収集して処理する汚水処理手段と、この汚水処理
手段において処理した水を廃棄物収容部に収容されてい
る廃棄物の上から散水する散水手段とを具えることを特
徴とするものである。
は、支柱若しくはケーブルによって支えられ、全面に亘
って分布する複数の開口部を有する屋根と、この屋根の
下側に付設され、廃棄物を収容する容積を有し、地下水
の侵入と汚水の漏洩とを防止するように、腐食防止処理
を施した鋼板によって底面および側面の全面を囲った廃
棄物収容部と、この廃棄物収容部の底面まで浸透した汚
水を収集して処理する汚水処理手段と、この汚水処理手
段において処理した水や別の場所から運搬してきた水を
廃棄物収容部に収容されている廃棄物の上から散水する
散水手段とを具えることを特徴とするものである。な
お、このような最終処分設備においては、上述した屋根
の開口部を、開閉自在とするか開口部の面積を調整自在
とするのが好適である。すなわち、このように開口部を
調整自在とすることによって廃棄物に降り注がれる雨水
の量を最適に調整することができるので、雨水による自
然浄化作用を有効に利用することができ、したがって安
定期間を短縮することができる。
備によれば、廃棄物収容部の上を屋根で覆うとともに汚
水処理手段において処理した水を廃棄物収容部に収容さ
れている廃棄物の上から散水する散水手段を設けたか
ら、水による廃棄物の自然浄化作用を最適とすることが
できるとともに必要に応じて薬剤の散布を行なうことが
できる。また、廃棄物収容部の周囲は鋼板によって覆わ
れているので、完全無放流型の最終処分設備とすること
ができ、周囲の環境に与える影響を最小限に止めること
ができる。
終処分設備の好適な実施例においては、前記廃棄物収容
部の底面の下側に設けられ、廃棄物収容部からの汚水の
漏洩を検知するとともに廃棄物収容部の底面全体に亘っ
て分散して設定される複数のトレーサ注入位置から投入
されるトレーサを検知するための水質検査部を設けるの
が好適である。このように構成することにより、どのト
レーサ注入位置から注入されたトレーサが検知されたの
かを検知することによって、漏洩箇所を迅速かつ正確に
特定することができる。すなわち、後述する実施例のよ
うに、廃棄物収容部の底面を複数のブロックに分け、各
ブロックに水質検査部を設けることにより、先ず最初
に、どのブロックで汚水の漏洩が起きたのかを知り、次
に当該ブロック内においてトレーサを水質検査部に近い
位置から順次注入しながらトレーサを検知することによ
って漏洩箇所を高い精度でしかも迅速に検知することが
できる。
を構成する鋼板には腐食防止処理を施す。この腐食防止
処理としては、例えば電気防食処理やハイドロエポキシ
樹脂のような防食ライニングを施すことができ、特に請
求項1記載の発明では、廃棄物収容部を構成する鋼板の
腐食防止処理として電気防食を施すものとする。このよ
うな腐食防止加工等の腐食防止処理を施すことにより2
0〜30年にも及ぶ安定化期間に亘って鋼板の腐食を防
止することができ、周囲環境への影響を抑えるとともに
管理コストの低減を達成することができる。
物収容部の底面まで浸透した汚水を収集する汚水収集設
備と、この汚水収集設備で収集した汚水を貯める調整池
と、この調整池に貯めた汚水を浄化する汚水処理設備と
を有するものとすることができる。本発明では廃棄物収
容部の上を屋根で覆っているので、年間降雨量が多い地
域でも、これら調整池や汚水処理設備の規模を過度に大
きくする必要はない。すなわち、屋根で受けた雨水はそ
のまま自然放流しても何ら問題はないので、この雨水を
全て調整池に導入する必要はなく、調整池および汚水処
理設備の規模に見合った量の雨水を調整池に導入すれば
良い。さらに、この調整池から汚水が漏洩した場合も問
題となるので、調整池の内面全体を、上述した廃棄物収
容部と同様に腐食防止処理を施した鋼板で覆うのが好適
である。さらに、この調整池からの汚水の漏洩を検知す
るために、上述した廃棄物収容部からの汚水の漏洩検知
システムと同様の汚水漏洩検知システムを設けるのが好
適である。
備の散水手段としては、前記汚水処理手段で浄化した浄
化水を一時的に貯める貯水池と、この貯水池に貯めた浄
化水を廃棄物収容部に収容した廃棄物の上方に分散配置
した散水口付き配管と、この配管を経て貯水池にためた
水を廃棄物上に散水するポンプとを設けるのが好適であ
るが、浄化水の散水を散水車によって行なうこともでき
る。さらに、散水車を利用する場合には、別の場所から
運搬してきた水を廃棄物上に散水しても良い。また、上
述した貯水池へは、屋根で受けた雨水を集めて流し込む
こともできる。この場合には、雨水をすべて貯水池へ導
入しても良いが、一般には貯水池内の貯水量などを考慮
して貯水池への導入量を調整するようにするのが好適で
ある。
方法は、地面のレベルから延在する支柱または地面に固
定されたケーブルによって支持されるように屋根を最初
に付設する工程と、この屋根の下に、廃棄物を収容する
容積を有する凹所を掘削する工程と、この凹所の側面お
よび底面の全面を、地下水の侵入と汚水の漏洩とを防止
するように、腐食防止処理を施した鋼板によって包囲し
て廃棄物収容部を建設する工程とを順次に施工し、前記
廃棄物収容部を建設する前またはその後またはその最中
に、廃棄物収容部の底面まで浸透した汚水を収集して処
理する汚水処理設備を建設するとともにこの汚水処理手
段において処理した浄化水を廃棄物収容部に収容されて
いる廃棄物の上から散水する散水設備を建設することを
特徴とするものである。
設備の建設方法によれば、先ず最初に屋根を掛けるの
で、それ以後の工事を屋根の下で行なうことができ、降
雨に影響されず、したがって全体の工事期間の短縮も図
れるという利点がある。また、屋根工事を行なうときに
はまだ廃棄物収容部の掘削を行っていないので、更地の
状態で行なうことができ、それだけ高所作業が少なくな
るので安全となるとともに工事も容易となりコストも削
減することができる。さらに、屋根を掛けた後、廃棄物
収容部を掘削する際に、豪雨による地滑りの可能性を少
なくすることができるとともに鋼板の敷設や集排水施設
の施工も安全となる。さらに、廃棄物の安定化期間の経
過後もそのままで使用可能な耐用年数の長い屋根を最初
に掛けておけば、安定化期間の経過後、最終処分設備を
屋根付きの運動施設や大規模の野外コンサート会場など
の他の用途に転用する場合に非常に有利となる。また、
周囲に壁を敷設することによって屋内型の施設に転用す
ることもできる。
備の建設方法を実施するに当たっては、前記屋根を、前
記廃棄物収容部に最大量の廃棄物が収容されたときに、
その一番高いところから屋根の内側までの距離が、廃棄
物作業車が屋根の下で作業するのに支障がない距離とな
るように高さに建設するのが好適である。一般にこの距
離はほぼ5メートルであるので、これを念頭に屋根を設
計すれば良い。
備における屋根は、雨水による浄化を積極的に行なう目
的で、屋根に開口部を設けることもできるが、工事期間
中にこの開口部から雨水が侵入するのは好ましくないの
で、この開口部を開閉自在とし、工事期間中は開口部を
閉じておくのが好適である。
物の最終処分設備の廃棄物収容部に収容されている廃棄
物を浸透した汚水の漏洩箇所を探知する方法において、
あらかじめ定めた水質検査部位に、水質検査センサを設
けたプローブの先端が前記廃棄物収容部の鋼板を貫通し
てその下側に突出する水質検査管と、この鋼板の上面か
ら前記水質検査管を取り囲むように延在する保護管とを
設け、前記水質検査管の先端を前記廃棄物収容部の底面
の鋼板に沿って配管された有口管に挿入することで、そ
の廃棄物収容部の底面の下側に漏洩する汚水の水質を検
査し、水質の検査結果により汚水の漏洩が認められると
きには、廃棄物収容部の底面全体に亘って分散して設定
される複数のトレーサ注入位置の、前記水質検査部位か
ら近い方から順番にトレーサを注入しながら前記水質検
査部位においてトレーサが検知されるか否かをチェック
し、トレーサが検知された場合には、このトレーサを注
入したトレーサ注入位置の近傍を汚水漏洩箇所として探
知することを特徴とするものである。
知方法によれば、トレーサを注入するためのノズルを廃
棄物の上から挿入しても鋼板を貫通するようなことはな
いので、従来のようにトレーサ注入ノズルによって遮水
シートを破損してしまうというような不都合はない。ま
た、トレーサ法によって漏洩箇所を容易かつ迅速かつ正
確に検知することができるので、万一汚水が漏洩した場
合にも適切な対応策を迅速に採ることができ、管理の万
全を期すことができる。なお、保護管は廃棄物の積み上
げ高さに応じて順次高くしていけるような積層構造とす
るのが好適である。また、この保護管の直径を人が通れ
る程度に大きくしておけば、水質検査センサの保守・点
検・交換に便利であるとともに汚水の漏洩が検知された
場合のチェックに対しても有利である。
するに当たっては、前記水質検査部位を複数箇所設け、
それぞれの水質検査部位においてトレーサによる漏洩箇
所の探知を行なうのが好適である。この場合、複数の水
質検査部位をブロックに分けて、各ブロック単位で汚水
漏洩箇所の検知を行なうことができる。
において汚水の漏洩が発生する場合には、鋼板の溶接継
手の部分が殆どであると考えられるので、トレーサ注入
位置は、この溶接継手に沿って設定するのが好適であ
る。
に説明する。図1および2は、本発明による廃棄物の最
終処分設備の第1および第2の基本的な構成を示すもの
であり、同様の部分には同一の符号を付けて示す。図1
に示す第1の基本構造においては、グランドレベルGL
に建てた支柱11によって支持されるように開口部を持
たない屋根12を敷設し、この屋根の下側の地面を掘削
して所定量の廃棄物Wを収容し得る容積の廃棄物収容部
13を設ける。また、図2に示す基本構造は、グランド
レベルGLに建てた支柱11によって支持されるように
開口部14aを有する屋根14を敷設し、この屋根の下
側の地面を掘削して所定量の廃棄物Wを収容し得る容積
の廃棄物収容部13を設けたものである。
設した屋根12または14の下側に設けた廃棄物収容部
13の側壁および底面を鋼板15によって完全に囲むこ
とが重要である。この鋼板15の板厚は10mm程度と
し、その表裏面を腐食防止加工を施したものとするのが
好適である。廃棄物の最終処分設備においては、廃棄物
に水を浸透させて自然浄化を行うが、廃棄物が完全に浄
化され安定するまでの期間は、20〜30年ときわめて
長い年月が必要である。上述したような鋼板15を使用
することにより、このように長い安定化期間中に汚水の
漏洩を有効に防止することができる。このような鋼板1
5の詳細な敷設構造は後述する。
字管16を設け、ここに浸出水を集めるための浸出水集
水管17を配設する。この場合、浸出水集水管17の周
囲をは不織布で囲んで、浸出水集水管にあけた開口が塞
がれるのを防止するのが好適である。この浸出水集水管
17によって集めた汚水は、調整池18に貯める。この
調整池18は、例えばコンクリートなどで作り、その内
面を鋼板で覆うように形成することができるが、これに
ついても後述する。この調整池18に貯めた汚水はさら
に水処理施設19へ送られ、ここで浄化される。この水
処理施設19は既知のものを使用することができる。
水処理施設19で浄化した水を貯水池20に貯め、ここ
に貯めた水をポンプ21および配管22を経て、廃棄物
収容部13の上方に配設したノズル付きの散水パイプ2
3に供給し、この散水パイプから廃棄物Wへ散水できる
ようにする。また、屋根12で受けた雨水を集めて貯水
池20へ導入するようにしている。この貯水池20への
雨水の導入量は調整可能とするのが好適である。一方、
図2に示した第2の基本構造においては、水処理施設1
9で処理した水を散水車24を使用して廃棄物収容部1
3に収容されている廃棄物Wの上に散水するようにして
いる。この場合には、他の場所から運搬してきた水を散
水車24で廃棄物Wの上に散水することもできる。
述した第1および第2の基本構造を組み合わせた構造を
採ることもできる。例えば、開口部を持たない屋根12
を設けた第1の基本構造において、散水施設(20〜2
3)を省略し、水処理施設19で処理した水を散水車で
散水することもできる。また、開口部14aを有する屋
根14を設けた図2に示す第2の基本構造において、水
処理施設19で処理した水を散水施設(20〜23)で
散水することもできるし、散水車24での散水に加えて
散水施設(20〜23)による散水を行なうようにして
も良い。さらに、水処理施設19で処理した水を貯める
貯水池を設けることもでき、この場合には屋根14で受
けた雨水をこの貯水池へ導入することができる。
を示す線図的な断面図であり、図4は図2に示す第2の
基本構造を示す同じく線図的な断面図である。第1の基
本構造では、廃棄物Wへの散水は散水パイプ23のみか
ら行われるのに対し、第2の基本構造では、屋根14の
開口部14aから注ぎ込まれる雨水によって廃棄物Wへ
の散水が行われるとともに散水車24による散水も行わ
れることになる。なお、図3および4では、屋根12お
よび14を支持する支柱11はコンクリート基礎によっ
て支持されているが、本発明でいう支柱とはこのような
コンクリート基礎やケーブルの端を固定するアンカなど
をも含むものである。
例の構成を示す平面図である。本例では、開口部14a
の開口面積を調整できるように構成されている。すなわ
ち、屋根本体に対して回動自在の庇14bを設け、この
庇を動力により回動させることによって開口面積を調整
するようにしている。庇14bの回動は電動とするのが
好適であるが、手動とすることもできる。また、屋根全
体を幾つかのブロックに分け、各ブロック毎に庇14b
の開閉を独立して制御できるようにするのが好適であ
る。
平面とほぼ並行となるように回動した状態を示す線図的
な断面図であり、この状態では開口部14aの面積は狭
くなるので、屋根14の傾斜に沿って流れる雨水は開口
部14aを越えて流れるようになるので、開口部を経て
屋根の下へ流れる雨水の量は少なくなる。このような状
況は降雨量が多いときに有効である。
平面に対してほぼ直角となるように回動した状態を示す
線図的な断面図であり、この状態では開口部14aの面
積は広くなるので、屋根14の傾斜に沿って流れる雨水
は殆ど開口部14a内に入り込み、開口部を経て屋根の
下へ流れる雨水の量は多くなる。このような状況は降雨
量が少ないときに有効である。このように開口面積を調
整できる屋根14を設けることによって、降雨の状況に
応じて開口面積を調整することによって屋根の下の廃棄
物収容部13に収容されている廃棄物Wへの散水量を降
雨量の変動にも拘らずほぼ一定とすることができ、雨水
による自然浄化作用を最適化することができる。
4aの開口面積を調整するための他の構成を示すもので
ある。図7Aに示す例では、屋根14の開口部14aを
画成する屋根の端縁の内、雨水の流れの下流側の端縁に
伸縮自在の庇14cを設けたものであり、最も伸長した
場合には上流側の屋根の端縁の下方に延在するので、開
口部14aを完全に閉じることができる。図7Bに示す
例では、上述した伸縮自在の庇14cを上流側の屋根の
端縁に設けたものであり、この場合には、最も伸長した
場合には、下流側の屋根の端縁の上方を超えて延在する
ようにして、開口部14aを完全に閉じることができる
ようにしている。これらの伸縮自在の庇14cも電動ま
たは手動で駆動することができる。さらに、屋根全面を
複数のブロックに分け、各ブロック毎に独立して庇の調
整ができるようにするのが好適である。
ことができるような屋根14を用いる場合には、工事期
間中には開口部を閉じておくことによって工事現場への
雨水の注入を完全に阻止できるとともに、安定化期間の
終了後、他の用途に転用する場合にも雨水を完全に遮蔽
できるという利点もある。勿論、他の用途に転用した場
合にも天候に応じて庇14cを開閉することによって空
気の流通を行って快適な空間を確保したり、グランドに
芝生を張った場合にはその養生のために雨水を取り入れ
たりすることができることはいうまでもない。
収容部13の全体を覆うように開口部を持たない屋根1
2または開口部14aを有する屋根14を敷設するが、
次のこれらの屋根について説明する。以下の説明では開
口部を持たない屋根12として説明するが、開口部14
aを有する屋根14とすることもできる。図8は、支柱
11間の幅が30〜60メートルの比較的小規模な廃棄
物の最終処分設備に適用するのが好適な、ラーメン構造
を有する屋根12を示すものである。本例でも、後述す
る実施例でも、支柱間の幅と直交する方向、すなわち奥
行き方向の寸法については特に制限はない。本例の屋根
12は、屋根パネルにはガルバリウム鋼板の折板を使用
している。このような屋根は既存のシステム建築を利用
して自動的に設計できるとともに施工が簡単であり、工
期が短く、コストが安くなるという利点の他に、地盤条
件の制約が少ないという利点もある。
メートルの中規模の廃棄物の最終処分設備に好適なタイ
ドアーチ型の屋根12を示すものであり、本例でも屋根
パネルにはガルバリウム鋼板の折板を使用している。ま
た、アーチに発生する水平分力を自碇式ケーブル12a
で負担している。アーチリブは形鋼の組み合わせで構成
されている。本例の屋根12では、屋根を剛性の高いア
ーチ状とすることにより、強風時での変形がなく、中間
柱の無い大空間が容易に得れる利点がある。また、地盤
条件がやや悪い所でも建設が可能である。さらに、横取
り架設が可能であるので、架設機材が少なくて済み、コ
スト的にも有利である。
トルの中規模の廃棄物の最終処分設備に好適な固定アー
チ型の屋根12を示すものであり、本例でも屋根パネル
にはガルバリウム鋼板の折板を使用し、アーチリブは形
鋼の組み合わせで構成されている。図9に示した例に比
べて、自碇式ケーブル12aがない分構造高を低くする
ことができるが、基礎地盤が深い所では基礎工事費が嵩
むことになる。その他の利点は図9に示したタイドアー
チ型屋根とほぼ同じである。
00メートルの大規模の廃棄物の最終処分設備に好適な
サスペンション型の屋根12を示すものであり、本例で
も屋根パネルにはガルバリウム鋼板の折板を使用してい
る。屋根パネルの母屋をケーブル25aに固定し、この
ケーブルを支柱11によって支持するとともにケーブル
の端はアンカ25bによって地面に固定している。本例
では、ケーブル25aをストームロープと交差させてい
るので、風による屋根の浮き上がりや横方向のゆれに対
しても十分な強度が得られ、長支間のものを容易に実現
できる。また、ケーブル25aを屋根本体と交差させて
いるので構造高を低くすることができる。さらに、吊構
造部は重量が軽いので、耐風対策が容易であるという利
点もある。
ートルの大規模の廃棄物の最終処分設備に好適な直接ア
ンカ式サスペンション型の屋根12を示すものであり、
本例でも屋根パネルにはガルバリウム鋼板の折板を使用
している。本例では屋根12の本体と交差させたケーブ
ル25aをアンカ25bによって直接地面に固定してい
る。したがって、本例の屋根12は、平坦な地盤ではな
く、谷状の地盤に適用するのが特に好適である。しか
し、平坦な地盤を掘り下げて実施することも可能であ
る。本例の構造および利点は図11に示したサスペンシ
ョン型屋根とほぼ同様であるが、本例では支柱11を必
要としないので、経済的である。
構造を示す断面図、図14は同じくその底面の詳細な構
造を示す平面図である。本例では、グランドレベルGL
から掘り下げ、縦にH型鋼31を打ち込み、さらに腹起
こしのH型鋼32を横方向に敷設し、この横方向のH型
鋼に鋼板15を取り付けたものである。鋼板15の背面
に粘性土層33を全面に亘って裏込めしてある。また、
鋼板15同志は全て溶接継手として汚水の漏洩を防ぐよ
うにしている。
けて傾斜させ、廃棄物Wを浸透した汚水が中央に集まる
ようにする。この底面の中央には、汚水を集排水するた
めのU字管34を敷設し、このU字管と鋼板との間も溶
接してある。また、鋼板15やU字管34は、その板厚
を10ミリ程度とするとともに腐食を防止するために、
表裏面にハイドロエポキシ樹脂などの防食ライニングを
施してある。このような防食ライニングの代わりに電気
防食を施してもよく、特に、開口部を持たない屋根12
を設けた第1の基本構造においては、電気防食を施すも
のとする。
物収容部13から排出される汚水を一端調整池18に貯
めた後に水処理施設19で浄化するようにしているが、
この調整池からの汚水の漏洩も防止する必要がある。そ
のため、図15に示すように、調整池18は外側をコン
クリート36などで形成し、その内面全体を腐食防止処
理や電気防食処理を施した鋼板37で完全に囲むように
している。この場合も、鋼板37は溶接継手として汚水
の漏洩を完全に防止するようにする。
終処分設備では、廃棄物収容部13の側壁および底面を
完全に鋼板15によって囲んで完全無放流型としている
が、万一に備えて汚水の漏洩を検知できるようにするの
が好適である。以下、本発明による汚水漏洩箇所の検知
方法について説明する。
本的に2段階に分かれている。第1段階では、廃棄物収
容部13の底面を図16に示すように複数のブロック4
1a〜41hに分割し、各ブロック内での汚水漏洩の有
無を検知するものである。各ブロック内においては、そ
の中央寄りに地下水集水管42a〜42hを配設する。
これらの地下水集水管42a〜42hは、図16におい
て左下がりに傾斜させ、最も低い左端に保護管43a〜
43dによって囲まれた水質検知プローブ44a〜44
hを設ける。
断面図を示し、図18は図16のY−Y線に沿って切っ
た断面図を示すものである。これらの断面図に示すよう
に、各ブロック41a〜41hの境界に沿って遮水壁4
5が設けられており、或るブロックから漏洩した汚水が
隣接するブロックへ流入しないようにしている。また、
図18に示すように、廃棄物収容部13の底面の中央に
配設されたU字管34の内部には適当な間隔で適当な大
きさの開口を有する浸出水集水管46が配管されてお
り、この浸出水集水管の周囲には目詰まり防止用の不織
布47が配置されている。
42a〜42hは適当な間隔で適当な大きさの開口を有
しており、これらの開口から地下水が集水管内に流入す
るようにしている。また、これらの地下水集水管42a
〜42hの周囲にも目詰まり防止用の不織布48が配置
されている。
た水の水質を検査するための水質検査プローブ44a〜
44hはそれぞれの地下水集水管内に挿入されていると
ともにそれぞれのプローブで検出した信号を伝達するケ
ーブルは導管49a〜49hの内部を通って上方に延在
している。保護管43a〜43dの各々は、2本の導管
(図17では49a,49eが示されている)を囲むよ
うに設けられている。これらの導管49a〜49hの内
部を通って延在するケーブルを水質解析機61に接続
し、水質検査プローブ44a〜44hの何れかで汚水が
検知される場合には、この汚水検知信号を警報装置62
へ供給し、どのブロックで汚水の漏洩が起きたのかを表
示する。
いるが、その長さは導管49と同様に図17に示すよう
に廃棄物Wの埋め立て高さに応じて高くできるように多
段式に構成されている。また、保護管43a〜43dの
上面は蓋50で覆うようにしている。さらに、保護管4
3a〜43dの直径は1メートル以上として作業員が内
部に入ることができるようにしてある。これによって水
質検査プローブ44a〜44hの保守・点検場合によっ
ては交換を容易にできるようにする。
何れかのブロックで万一汚水の漏洩が発生した場合に
は、そのブロックに設けられている地下水集水管に浸入
し、この地下水集水管に設けられている水質検査プロー
ブによって検知される。このようにしてブロック単位で
の汚水の漏洩を検知するのが第1段階での汚水漏洩検知
である。
知されたら、次は第2段階としてトレーサ法を用いてそ
のブロック内でさらに高精度の汚水漏洩箇所検知を行な
う。図19を参照してこの第2段階での検知方法をさら
に説明する。今、第1段階の検知によってブロック41
cで汚水の漏洩が検知されたものとする。上述した廃棄
物収容部13を構成する鋼板15が損傷するとしたら、
溶接継手の部分が殆どであると考えられる。したがっ
て、溶接線に沿ってトレーサ注入位置Pを設定し、この
位置にトレーサ注入ノズルを挿入する。また、トレーサ
は水質検査プローブ44cに近い部分から順に投入し、
投入したトレーサを水質検査プローブによって検知する
ことにより、どのトレーサ投入位置Pから漏洩が発生し
ているのかを正確に知ることができる。すなわち、汚水
の漏洩がない部分では、トレーサは水質検査プローブに
よって検知されないが、漏洩がある場合にはトレーサも
この漏洩位置を経て漏洩するので、水質検知プローブに
よってトレーサが検知されることになる。
るが、従来は廃棄物収容部には遮水シートが敷設されて
いるので、トレーサを投入するためのノズルを挿入する
際にその先端によって遮水シートが損傷するという問題
があり、その作業には細心の注意を払う必要があった
が、本発明では上述したように廃棄物収容部を鋼板で構
成しているので、トレーサ投入ノズルによって損傷する
ようなことはなく、したがってトレーサ投入ノズルの挿
入作業が非常に簡単となり、それだけ作業時間が短縮さ
れ、早期に漏洩箇所を見つけることができる利点があ
る。
の汚水漏洩箇所が検知されたら、機械掘削と手掘りを併
用して漏洩箇所の廃棄物を除去した後、さらに漏洩部位
の特定を行なう。ここで、鋼板の損傷が著しい場合は、
その箇所に適当な大きさの鋼板を当てて全周すみ肉溶接
を行なう。また、損傷程度が軽微な場合には、その箇所
を溶接で穴埋めする。
明する。図20に示すように、調整池18は、コンクリ
ート36の内面全体を鋼板37で覆った構造を有してい
る。このコンクリート36の底面には粘性土層51が設
けられ、図21に示すようにこの粘性土を仕切るように
コンクリート製の遮水壁52が配置されている。粘性土
層51は傾斜させ、図21の矢印で示すように地下水が
一方向に流れるようにする。この地下水の流れの下流側
に地下水集水管53を配置し、その周囲を不織布54で
覆う。
上半分には地下水が浸入できる開口53aを多数形成す
るとともに内部に水質検査プローブ55を設ける。この
水質検査プローブ55の検知信号を伝達するためのケー
ブル56は導管57を経て外部に導く。図20に示すよ
うに、水質検査プローブ55は各ブロック毎に設け、ブ
ロック単位での汚水漏洩の有無を検知できるように構成
する。また、水質検査プローブ55に接続されたケーブ
ル56は水質解析機58に接続し、この水質解析機によ
って汚水が検知されたときは、汚水漏洩警報装置59に
信号を送り、警報を発するようにする。このようにして
調整池18での汚水の漏洩が検知された場合には、一端
汚水を汲み上げて空とし、上述した廃棄物収容部13で
の漏洩箇所検知法と同様にトレーサ法によって漏洩箇所
を検知し、損傷箇所の鋼板を修理する。
分設備によれば、廃棄物収容部を鋼板によって覆うた
め、汚水漏洩の心配のない完全無放流型の廃棄物処分場
を実現することができる。また、廃棄物収容部を屋根に
よって覆うため廃棄物の飛散も少ないとともに廃棄物を
埋め立てしている最中の騒音の低減や景観配慮にも寄与
することになり、環境に優しい処分場を提供することが
できる。さらに、屋根で覆って散水を行なうので、廃棄
物収容部に浸入する雨水の内部貯留量をコントロールす
ることができるので、特に年間降雨量の多い地域では有
利である。また、廃棄物の量に応じて散水量をコントロ
ールすることによって水と空気による自然浄化を促進す
ることができ、安定化期間を短縮することができるとと
もに必要に応じて薬品の散布などもできるので、最適な
処理が可能となる。さらに、屋根に開口部を設け、その
開口面積を調整できるようした場合には、降雨量に拘ら
ず、廃棄物収容部への清浄な雨水の直接散水量を調整す
ることができる。
量をコントロールすることによって調整池や水処理施設
の規模を小さくすることができる。調整池および水処理
施設の建設コストは処分場全体の建設コストの30〜5
0%にも達するので、その規模を小さくできることは経
済的に大きな利点となる。さらに、調整池および水処理
施設の規模を小さくすれば、ランニングコストも低減で
きる。さらに、本発明による廃棄物の最終処分設備にお
いては、廃棄物収容部の側面を覆う鋼板によって鉛直壁
を構成できるので、面積当たりの埋立量を大きくするこ
とができ、廃棄物の単位量当たりの処分経費を低減する
ことができ、この点においても経済的に有利である。
備の建設方法においては、最初に大屋根を敷設するの
で、屋根工事を更地の状態で行なうことができ、高所作
業が少なくなるので安全となるばかりか施工も容易かつ
経済的となる。また、廃棄物収容部を掘削するとき、豪
雨による地滑りを防止することができるとともに鋼板敷
設作業を屋根の下で行なうことができるので、悪天候で
も安全に施工ができ、工事期間が短縮するという利点も
ある。さらに、廃棄物の埋立が終了し、安定化期間が経
過した後は、屋根下を利用した良質のスポーツ施設やコ
ンサート会場などに容易に転用することができ、地域に
とって有用な施設となる。このような利点は、上述した
環境に優しい処分場の提供とと相俟って、地域住民の同
意が得られにくい廃棄物の最終処分設備の建設計画の推
進にも大きく寄与することなる。
方法によれば、万一廃棄物収容部から汚水が漏洩した場
合にも第1段階の検査によって迅速に検知することがで
きるので、適切な対応を速やかに講じることができる。
また、トレーサを用いる第2段階の検査によって漏洩箇
所を高精度で検知することができるので、漏洩箇所の修
復を迅速に行なうことができる。
第1の基本構造を示す線図である。
第2の基本構造を示す線図である。
構を示す線図である。
面図である。
の一例を示す線図的な断面図である。
る屋根の他の例を示す線図的な断面図である。
る。
ある。
根を示す図である。
を示す断面図である。
る。
である。
検知するシステムを示す線図的な平面図である。
る。
す断面図である。
方法を示す線図的な平面図である。
テムの構造を示す断面図である。
る。
の構造を示す断面図である。
屋根、 13 廃棄物収容部、 14 開口部を有する
屋根、 15 鋼板、 16 U字管、 17浸出水集
水管、18 調整池、 19 水処理施設、 20 貯
水池、 21ポンプ、 22 配管、 23 散水パイ
プ、 24 散水車、 14a 屋根開口部、 14
b,14c 庇、 25a ケーブル、 25b アン
カ、 31,32 H形鋼、 33 粘性土層、 34
U字管、 36 コンクリート、 37 鋼板、 4
1a〜41h ブロック、 42a〜42h 地下水集
水管、43a〜43h 保護管、 44a〜44d 水
質検査プローブ、 45遮水壁、 47 浸出水集水
管、 48 不織布、 49a〜49h 導管、50
蓋、 P トレーサ注入位置、 51 粘性土層、 5
2 遮水壁、 53 地下水集水管、 54 不織布、
55 水質検査プローブ、 56 信号ケーブル、
57 導管、 58 水質解析機、 59 警報装置、
61 水質解析機、 62 警報装置
Claims (13)
- 【請求項1】 支柱若しくはケーブルによって支えられ
た、開口を持たない屋根と、この屋根の下側に敷設さ
れ、廃棄物を収容する容積を有し、地下水の侵入と汚水
の漏洩とを防止するように、電気防食による腐食防止処
理を施した鋼板によって底面および側面の全面を囲った
廃棄物収容部と、この廃棄物収容部の底面まで浸透した
汚水を収集して処理する汚水処理手段と、この汚水処理
手段において処理した水を廃棄物収容部に収容されてい
る廃棄物の上から散水する散水手段とを具えることを特
徴とする、廃棄物の最終処分設備。 - 【請求項2】 支柱若しくはケーブルによって支えら
れ、全面に亘って分布する複数の開口部を有する屋根
と、この屋根の下側に敷設され、廃棄物を収容する容積
を有し、地下水の侵入と汚水の漏洩とを防止するよう
に、腐食防止処理を施した鋼板によって底面および側面
の全面を囲った廃棄物収容部と、この廃棄物収容部の底
面まで浸透した汚水を収集して処理する汚水処理手段
と、この汚水処理手段において処理した水や他の場所か
ら運搬してきた水を廃棄物収容部に収容されている廃棄
物の上から散水する散水手段とを具えることを特徴とす
る、廃棄物の最終処分設備。 - 【請求項3】 前記屋根の開口部を、開閉自在または開
口面積を調整自在としたことを特徴とする請求項2に記
載の廃棄物の最終処分設備。 - 【請求項4】 前記廃棄物収容部の底面の下側に、廃棄
物収容部からの汚水の漏洩を検知するとともに廃棄物収
容部の底面全体に亘って分散して設定される複数のトレ
ーサ注入位置から投入されたトレーサを検知するための
水質検査部を設けたことを特徴とする、請求項1から3
までの何れかに記載の廃棄物の最終処分設備。 - 【請求項5】 前記汚水処理手段が、前記廃棄物収容部
の底面まで浸透した汚水を収集する汚水集水設備と、こ
の汚水集水設備で集水した汚水を貯める調整池と、この
調整池に貯めた汚水を浄化する汚水処理設備とを有する
ことを特徴とする、請求項1から4までの何れかに記載
の廃棄物の最終処分設備。 - 【請求項6】 前記調整池の側面および底面を腐食防止
処理を施した鋼板によって包囲したことを特徴とする、
請求項5に記載の廃棄物の最終処分設備。 - 【請求項7】 前記調整池の底面の下側に、調整池から
の汚水の漏洩を検知するための水質検査部を設けたこと
を特徴とする、請求項6に記載の廃棄物の最終処分設
備。 - 【請求項8】 前記汚水処理手段に、前記汚水処理設備
で処理した水を貯める貯水池を設け、この貯水池に、前
記屋根で受けた雨水の全てまたは一部を注入する雨水集
水設備を設けたことを特徴とする、請求項5から7まで
の何れかに記載の廃棄物の最終処分設備。 - 【請求項9】 地面のレベルから延在する支柱または地
面に固定されたケーブルによって支持されるように屋根
を最初に敷設する工程と、この屋根の下に、廃棄物を収
容する容積を有する凹所を掘削する工程と、この凹所の
側面および底面の全面を、地下水の侵入と汚水の漏洩と
を防止するように、腐食防止処理を施した鋼板によって
包囲して廃棄物収容部を建設する工程とを順次に施工
し、前記廃棄物収容部を建設する前またはその後または
その最中に、廃棄物収容部の底面まで浸透した汚水を収
集して処理する汚水処理設備を建設するとともにこの汚
水処理手段において処理した浄化水を廃棄物収容部に収
容されている廃棄物の上から散水する散水設備を建設す
ることを特徴とする、請求項1または2記載の廃棄物の
最終処分設備の建設方法。 - 【請求項10】 前記屋根を、前記廃棄物収容部に最大
量の廃棄物が収容されたときに、その一番高いところか
ら屋根の内側までの距離が、廃棄物作業車が屋根の下で
作業するのに差し支えない距離となるように高さに建設
することを特徴とする、請求項9に記載の廃棄物の最終
処分設備の建設方法。 - 【請求項11】 前記屋根に開閉自在の開口部を複数設
け、最終処分設備の建設を終了するまで開口部を閉じて
おくことを特徴とする、請求項9または10に記載の廃
棄物の最終処分設備の建設方法。 - 【請求項12】 廃棄物の最終処分設備の廃棄物収容部
に収容されている廃棄物を浸透した汚水の漏洩箇所を探
知する方法において、あらかじめ定めた水質検査部位
に、水質検査センサを設けたプローブの先端が前記廃棄
物収容部の鋼板を貫通してその下側に突出する水質検査
管と、この鋼板の上面から前記水質検査管を取り囲むよ
うに延在する保護管とを設け、前記水質検査管の先端を
前記廃棄物収容部の底面の鋼板に沿って配管された有口
管に挿入することで、その廃棄物収容部の底面の下側に
漏洩する汚水の水質を検査し、水質の検査結果により汚
水の漏洩が認められるときには、廃棄物収容部の底面全
体に亘って分散して設定される複数のトレーサ注入位置
の、前記水質検査部位から近い方から順番にトレーサを
注入しながら前記水質検査部位においてトレーサが検知
されるか否かをチェックし、トレーサが検知された場合
には、このトレーサを注入したトレーサ注入位置の近傍
を汚水漏洩箇所として判定することを特徴とする、請求
項1または2記載の廃棄物の最終処分設備の汚水漏洩箇
所探知方法。 - 【請求項13】 前記廃棄物収容部の底面を複数のブロ
ックに分け、各ブロックに水質検査部位を設け、それぞ
れの水質検査部位において独立して、汚水の検知と、ト
レーサによる漏洩箇所の探知とを行なうことを特徴とす
る、請求項12に記載の廃棄物の最終処分設備の汚水漏
洩箇所探知方法。
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