JP3297987B2 - 健康管理指針アドバイス装置 - Google Patents

健康管理指針アドバイス装置

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JP3297987B2 JP35402796A JP35402796A JP3297987B2 JP 3297987 B2 JP3297987 B2 JP 3297987B2 JP 35402796 A JP35402796 A JP 35402796A JP 35402796 A JP35402796 A JP 35402796A JP 3297987 B2 JP3297987 B2 JP 3297987B2
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  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体のインピーダ
ンスを計測し、この計測値に基づいて種々の健康管理に
有益な指針情報を提供する健康管理指針アドバイス装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の健康管理指針アドバイス装
置としては、図16のように、装置200本体の両側に
それぞれ略円筒形状の電流印加用電極201,202と
電圧計測用電極203,204を配設したグリップ部2
05,206を有するものがあった。本装置では、グリ
ップ部205,206を左右両手で握り、電流印加用電
極201,202に親指と人差し指との股の部分を密接
させ、電圧計測用電極203,204に薬指及び小指下
方の掌面を密着させ、印加電流に対する身体抵抗電位を
計測することによりインピーダンスを計測していた。
【0003】このような電極構成により、図17に示す
ように、手の甲の人差し指と中指の付け根付近に電流印
加用電極207を装着し、手首甲部に電圧計測用電極2
08を装着する従来の基本計測法と同等の高精度かつ高
再現性を有するインピーダンス計測を小型,軽量かつ安
価な健康管理指針アドバイス装置で行うことが可能とな
った。
【0004】このような健康管理指針アドバイス装置に
おいて、さらなる小型化,軽量化、低コスト化を図る方
策として、電極構成の小型化が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】小型化された電極構成
として、手の指先で接触しうる電極を有するものがあっ
たが、以下のような理由から精度及び再現性の点におい
て劣っていた。すなわち、指先に電流印加用電極を装着
すると、指関節の存在及び指の細さのために抵抗値が増
大し、定電流印加誤差が生じてしまう。また、隣接する
指どうしが離れたり接したりすることにより、電流通電
路が変動してしまい、計測の再現性及び安定性に欠ける
という理由もあった。加えて、従来の基本計測法の電極
装着位置から離れるほど、また主要電流経路部から離れ
るほど、従来法との計測誤差及び計測法上の一致性の問
題が生じるためでもあった。
【0006】本発明は、上記した従来技術の課題を解決
するためになされたものであって、その目的とするとこ
ろは、高精度かつ高再現性を有する健康管理指針アドバ
イス装置の一層の小型化,軽量化及び低コスト化を図る
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】 上記した目的を達成す
るために、第1の発明は、生体の所定の部位から電流を
印加するための電流印加用電極対と、該印加電流により
該生体に生じる電圧を計測するための電圧計測用電極対
とを有し、前記印加電流と前記電圧とからインピーダン
スを計測し、該インピーダンス計測値に基づいて健康管
理に有益な指針情報を提供する健康管理指針アドバイス
装置において、前記電圧計測用電極対に両手の親指の付
け根と手首間の部位を接触させたインピーダンス計測可
能な接触状態における電流印加部位が両手の親指のみで
あることを特徴とする。
【0008】ここで、電流印加部位とは、電流印加用電
極を接触させるべき生体の部位をいう。
【0009】 このように、手指のうちでも太く抵抗値
の低い親指のみを電流印加部位とすることにより、定電
流印加誤差を低減することができるので高精度のインピ
ーダンス測定が可能となる。また、構造的にも機能的に
も人差し指乃至小指から独立性を有する親指のみを電流
印加部位とすることにより、電流通電路が変動するおそ
れがないので、高精度かつ高再現性を有するインピーダ
ンス測定が可能となる。また、電圧計測用電極対に両手
の親指の付け根と手首間の部位を接触させるようにすれ
ば、親指を電流印加部位としても、従来の基本測定法の
電極装着位置からのずれが小さく、電流通電路の主要電
流経路部からの偏位も小さいため、従来法との測定誤差
及び測定法上の一致性の問題も小さく、高精度を有する
健康管理指針アドバイス装置を提供することができる。
また、電流印加用電極対と電圧計測用電極対とを近接し
た位置に設けることができるので、装置の小型化,軽量
化及び低コスト化を図ることができる。また、両手の掌
部の親指の付け根と手首の間を電圧計測用電極対に接触
させるべき部位とすることにより、装置表面に固設され
た電圧計測用電極に手を添えたり、握ったりすることに
より簡便にインピーダンスを計測することができる。
【0010】さらに、電流印加用電極対が親指の接触部
分に対応するだけの面積を備えれば足りるため、電流印
加用電極対を小型化することができ、健康管理指針アド
バイス装置自体の一層の小型化,軽量化及び低コスト化
を図ることができる。
【0011】ここで、親指の腹部を電流印加部位とすれ
ば、装置表面に固設された電流印加用電極に手を添えた
り、握ったりすることにより簡便にインピーダンスを計
測することができる。
【0012】第2の発明は、第1の発明において、前記
電流印加用電極対に両手の親指を接触させるための位置
決め部を有することを特徴とする。
【0013】このようにすれば、両手の親指の所定部位
を正確に電流印加用電極対に接触させることができ、高
精度かつ高再現性を有する健康管理指針アドバイス装置
を提供することができる。 位置決めは、親指の所定部
位との接触状態を保持し得るように電流印加用電極自体
の形状を成形することによって行うことができる。ま
た、電流印加用電極の周囲に親指の位置変化を規制する
部材又は親指を案内する部材等を設けることによって位
置決めしてもよい。
【0014】第3の発明は、第1又は第2の発明におい
て、前記電流印加用電極対を親指に対応する形状とした
ことを特徴とする。
【0015】このようにすれば、両手の親指の所定部位
と電流印加用電極との位置決めを容易に行うことができ
るので、高精度かつ高再現性を有する健康管理指針アド
バイス装置を提供することができる。
【0016】電流印加用電極は、親指の所定部位の外形
に従うように立体的に形成してもよいし、親指の所定部
位との対応関係が認識できるように平面的に形成しても
よい。
【0017】第4の発明は、第1乃至第3の発明のいず
れかにおいて、前記電流印加用電極対は、前記健康管理
指針アドバイス装置に一体的に固設されていることを特
徴とする。
【0018】第5の発明は、第4の発明において、前記
電流印加用電極対は、前記健康管理指針アドバイス装置
本体の両側方に設けられた、それぞれ右手用及び左手用
の電流印加用電極からなることを特徴とする。
【0019】第6の発明は、第5の発明において、前記
電流印加用電極対は、情報を表示する表示部を挟んで両
側方に設けられており、前記表示部は、被検者が前記電
流印加用電極対にそれぞれの両手の親指を接触させた場
合に該被検者側を向く位置に設けられていることを特徴
とする。
【0020】第7の発明は、第5の発明において、前記
健康管理指針アドバイス装置の筐体はカード形状をな
し、前記電流印加用電極対と該電流印加用電極に挟まれ
て設けられた情報を表示する表示部とが、前記装置の前
面に設けられていることを特徴とする。
【0021】第8の発明は、第4乃至第7の発明のいず
れかにおいて、前記電流印加用電極対は、計測時に親指
を接触させた状態で前記健康管理指針アドバイス装置を
掴むことができる位置に設けられていることを特徴とす
る。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】第10の発明は、第1乃至第9の発明のい
ずれかにおいて、前記電流印加用電極対及び前記電圧計
測用電極対と、該電極対に接触させるべき生体の所定部
位とをインピーダンス計測可能な接触状態に保持したま
まで計測を開始することを特徴とする。
【0028】ここで、インピーダンス計測可能な接触状
態とは、生体の所定部位が電流印加用電極対及び電圧計
測用電極対の対応する部分に接触した状態をいう。
【0029】このようにすれば、電流印加用電極対及び
電圧計測用電極対と、生体の所定部位とを接触させて計
測準備を整えた後は、その接触状態を変化させることな
く計測が開始されるので、例えば、別の位置に設けられ
た計測開始スイッチを操作するために指を動かしたまま
の誤った姿勢で計測を行う等の原因で計測誤差を生じさ
せるおそれがなく、高精度の計測を行うことができる。
【0030】第の発明は、生体の所定の部位から電流
を印加するための電流印加用電極対と、該印加電流によ
り該生体に生じる電圧を計測するための電圧計測用電極
対とを有し、前記印加電流と前記電圧とからインピーダ
ンスを計測し、該インピーダンス計測値に基づいて健康
管理に有益な指針情報を提供する健康管理指針アドバイ
ス装置において、前記電流印加用電極対の少なくともい
ずれか一方の電極の一部を欠いて、該欠き部に計測開始
スイッチを設け、両手の親指のみを電流印加部位とする
ことを特徴とする。
【0031】このようにすれば、電流印加用電極対と生
体の所定部位とを接触させて計測準備を整えた後は、そ
の接触状態を変化させることなく計測開始スイッチを操
作することができるので、計測開始動作に伴う計測誤差
の発生を防止して、高精度の計測を行うことができる。
【0032】第10の発明は、生体の所定の部位から電
流を印加するための電流印加用電極対と、該印加電流に
より該生体に生じる電圧を計測するための電圧計測用電
極対とを有し、前記印加電流と前記電圧とからインピー
ダンスを計測し、該インピーダンス計測値に基づいて健
康管理に有益な指針情報を提供する健康管理指針アドバ
イス装置において、前記電流印加用電極対の少なくとも
いずれか一方の電極と一体に計測開始スイッチを設け、
両手の親指のみを電流印加部位とすることを特徴とす
る。
【0033】このようにすれば、電流印加用電極対と生
体の所定部位とを接触させて計測準備を整えた後は、そ
の接触状態を変化させることなく計測開始スイッチを操
作することができるので、計測開始動作に伴う計測誤差
の発生を防止して、高精度の計測を行うことができる。
【0034】
【0035】
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。
【0037】(第1の実施形態) 図1は本発明の第1の実施形態に係る健康管理指針アド
バイス装置1の外観構成の概略を示す。
【0038】図1(a)に示すように、健康管理指針ア
ドバイス装置1の筐体2は略直方体をなし、前面2aに
キー入力部3及び表示部4が配置されている。装置1前
面2aの両側には、板状の電圧計測用電極5,6が配置
され、装置1上面2bの両側には、略円又は楕円形状の
電流印加用電極7,8が配置されている。
【0039】装置1の筐体2は、ポリカーボネイト・A
BS,ABS等の樹脂成型によって形成する。
【0040】装置1前面2a中央部の下方に設けられた
キー入力部3には、電源スイッチ9,モード選択スイッ
チ10,UPボタン11,DOWNボタン12,確定/
リセットボタン13が配置されている。モード選択スイ
ッチ10は、入力モードを選択するためのスイッチであ
る。UPボタン11及びDOWNボタン12は、入力さ
れた数値や表示部4の表示等を所定方向に段階的に切り
替えるボタンである。確定/リセットボタン13は、入
力情報を確定または取り消して再入力可能とするための
ボタンである。
【0041】装置1前面2aの上方の表示部4はLE
D,LCD等からなり、数値,文字等の種々の情報を表
示する。
【0042】電極5,6,7,8は、耐食性に優れた導
電材としてのCrメッキ樹脂,Crメッキ板金,SUS
板金,SUSシート等によって形成することができる。
【0043】装置1の上面2bの左右両縁は左右各側面
から若干突出して鍔部15,16を形成している。
【0044】以下、本装置1の操作手順を説明する。
【0045】図2は本装置1の内部の概略構成を示すブ
ロック図である。
【0046】まず、電源スイッチ9を入れる。これによ
って、電源部21から装置各部に電力が供給される。
【0047】次に、モード選択スイッチ10により入力
モードを選択し、身長,体重,年齢,性別等の被検者の
身体特定化情報をUPボタン10とDOWNボタン11
を使って入力する。正しく入力できた場合には確定/リ
セットボタン13により入力情報を確定し、誤って入力
した場合には確定/リセットボタン13によりリセット
して再度入力する。
【0048】入力が完了すれば、図1(b)に示すよう
に、装置1の左右両側の所定の位置を両手17,18で
掴む。装置1両側部の鍔部15,16に人差し指の付け
根の親指側を突き当てて位置決めをする。このとき、左
手の親指付け根から手首にかけての掌部17aが電圧計
測用電極5に接触し、親指先の腹側部分17bが電流印
加用電極7に接触する(図3参照)。右手の親指付け根
から手首にかけての掌部及び親指先の腹側部分も同様に
電圧計測用電極6及び電流印加用電極8にそれぞれ接触
する。
【0049】電圧計測用電極5,6及び電流印加用電極
7,8を、図1(a)に示すように、それぞれ接触すべ
き親指付け根から手首にかけての掌部及び親指先腹部の
形状に対応する形状に形成するとともに周囲にマーク1
9,20を設けたので位置決めが容易にでき、上述した
ような両手各部の位置決めと相まって高精度かつ高再現
性を有する計測が可能となる。本実施形態では、マーク
として筐体表面に段差を設け、電極5,6,7,8周辺
を筐体表面から若干窪ませているが、筐体表面に突起を
設けるようにしてもよいし、ペイントによって外形を描
いてもよい。
【0050】このように、両手を所定の位置に配置する
ことによって計測準備は完了する。次に、計測開始スイ
ッチ(図示せず)を操作して計測を開始する。
【0051】計測開始スイッチの操作によって電流印加
用電極7,8を通じて高周波電流が親指腹部に印加さ
れ、この印加電流によって生じる両手間の身体抵抗電位
が電圧計測用電極5,6を通じて取り出される。
【0052】取り出された信号を演算・制御部22(図
2参照)に取り込んで、所定のプログラムに従って処理
し、インピーダンスを算出する。また、このインピーダ
ンスの計測値とキー入力部3から予め入力された身体特
定化情報とを所定のプログラムに従って演算・処理し、
体脂肪,除脂肪量,体脂肪率,水分量,基礎代謝量等の
各種指標あるいは、これらの指標に基づく健康管理に有
益な指針情報等を算出する。
【0053】インピーダンス計測値,体脂肪等の各種指
標及び健康管理指針情報は表示部4に表示される。
【0054】このように、電流印加用電極7,8に親指
先の腹部のみを接触させて、親指のみを電流印加部位と
しても、親指は手指のうちでも太く抵抗値が低く、定電
流印加誤差を低減することができるので、高精度のイン
ピーダンス計測が可能となる。
【0055】親指は構造的及び機能的に他の4本の指と
は独立性を保ちやすく、図1(b)に示すように、装置
1本体を掴むことによって親指と他の4本の指とは容易
かつ確実に分離することができる。従って、計測中に他
の指と接触して電流通電路が変動することもなく高精度
かつ高再現性を有するインピーダンス計測が可能とな
る。
【0056】親指を電流印加用電極7,8に接触させ、
親指の付け根と手首間を電圧計測用電極5,6に接触さ
せると、従来の基本計測法の電極装着位置からのずれが
小さく、電流通電路の主要電流経路部からの偏位も小さ
いため、従来法との計測誤差及び計測法上の一致性の問
題も小さく、高精度のインピーダンス計測が可能とな
る。
【0057】電流印加用電極7,8は、図1(a)に示
すように、接触させるべき親指先の腹部に対応する面積
を備えれば足りるので、健康管理指針アドバイス装置自
体の一層の小型化,軽量化及び低コスト化を図ることが
できる。
【0058】本実施形態では、電圧計測用電極を装置1
前面2aのみに設けているが、装置1の側面あるいは背
面にわたって設けてもよい。
【0059】計測開始スイッチは、適当な位置に設ける
ことができるが、後述のように電流印加用電極7,8の
一部を切り欠いて設けてもよいし、電流印加用電極7,
8と一体に設けてもよい。また、電流印加用電極7,8
及び電圧計測用電極5,6と両手との接触状態から計測
準備の完了を検出して自動的に計測を開始するようにし
てもよい。このようにすれば、計測開始スイッチを操作
するために親指を動かしたままの誤った姿勢で計測を行
うことに起因する計測誤差を生じさせるおそれがなく、
高精度のインピーダンス計測が可能となる。
【0060】本実施形態では、親指先が接触する程度の
大きさの電流印加用電極7,8を設けているが、親指先
から第1関節あるいは第2関節付近までにかけての腹側
が接触領域となるように電流印加用電極を装置1上面2
bから前面2aにかけて延びる舌状に形成してもよい。
【0061】(第2の実施形態) 図4に本発明の第2の実施形態に係る健康管理指針アド
バイス装置25を示す。
【0062】第1の実施形態と同様の構成を有する部分
については、同様の符号を付して説明を省略する。装置
の操作手順及び内部の概略構成については第1の実施形
態と同様である。
【0063】本実施形態では、装置25の筐体26の前
面26aと上面26bがなだらかに連なり、前方に凸の
単一の曲面を形成している。
【0064】装置25前面26a下方中央部に表示部4
及びキー入力部3が配置されている
【0065】。装置25前面26a下方両側には略舌状
の電圧計測用電極28,29が設けられており、電圧計
測用電極28,29の端部は装置25の両側面に若干回
り込んで形成されている。装置25前面26a上方両側
には略円形の電流印加用電極30,31が設けられてい
る。装置25前面26a上方の両縁は、略舌状に張り出
し鍔部32,33を形成している。鍔部32,33の上
面は、装置25本体側から外側にかけてなだらかに下方
に湾曲している。装置25両側面は、上方において外側
に湾曲し鍔部32,33の縁に接合している。
【0066】左右両手で装置25両側を前面から掴み、
人差し指の付け根部分の親指側の側面を鍔部32,33
の下面に当接させて位置決めし、親指を曲面に沿って上
方へ伸ばすと、親指付け根から手首にかけての掌部が電
圧計測用電極28,29に接触し、親指先の腹側部分が
電流印加用電極30,31に接触する。親指先と付け根
との間の部分を筐体26の曲面形状に沿わせて配置する
ことにより、親指の位置が固定されるので、高精度かつ
高再現性を有するインピーダンス計測が可能となる。
【0067】電流印加用電極及び電圧計測用電極の形状
は、図示のものに限られない。
【0068】(第3の実施形態) 図5に本発明の第3の実施形態に係る健康管理指針アド
バイス装置35を示す。
【0069】第1の実施形態と同様の構成については、
同様の符号を用いて説明を省略する
【0070】。装置の操作手順及び内部構成については
第1の実施形態と同様である。
【0071】図5(a)に示すように、本装置35の筐
体36は、カード形状をなす。
【0072】装置35前面36a中央には、キー入力部
3及び表示部4が配設されている。装置35前面36a
両側には略舌状の電圧計測用電極37,38が配置され
ている。電圧計測用電極37,38の端部は、装置35
の左右両側面に若干回り込んで設けられている。装置3
5上面36bの両側には矩形の電流印加用電極39,4
0が配置されており、電流印加用電極39,40の端部
は装置35の前面36aに若干回り込んで設けられてい
る。装置35上面36bの左右両縁は側方に突出して鍔
部41,42を形成しており、装置35の両側を掴む際
に人差し指付け根の親指側側面を当接させて容易に位置
決めできるようになっている。
【0073】左右両手で装置35を前面から掴んだ状態
では、図5(b)に示すように、親指付け根から手首に
かけての掌部が電圧計測用電極37,38に接触し、親
指先の腹側部分が電流印加用電極39,40に接触す
る。このとき、親指の第1関節部分が装置35前面36
aと上面36bとのなす角部に当接するようになってお
り、親指の位置決めを確実に行うことができるので、高
精度かつ高再現性を有するインピーダンス計測が可能と
なる。
【0074】(第4の実施形態) 図6に本発明の第4の実施形態に係る健康管理指針アド
バイス装置45を示す。
【0075】第1の実施形態と同様の構成を有する部分
については、同様の符号を付して説明を省略する。装置
の操作手順及び内部構成については第1の実施形態と同
様である。
【0076】本装置45の筐体46は、カード形状をな
す。
【0077】本実施形態では、装置45前面46a中央
から下方にかけて表示部4及びキー入力部3が配置され
ており、装置45前面46a下方の両側には舌状の電圧
計測用電極47,48が配置されている。略平行四辺形
の電流印加用電極49,50が装置45前面46a上方
の両側に配置されている。装置45両側面上方には鍔部
51,52が突出形成されている。
【0078】装置45両側を前面から掴み、鍔部51,
52の下面に人差し指付け根部分の親指側を当接させて
位置決めし、親指を装置45前面46aに沿って上方へ
伸ばすと、親指付け根から手首にかけての掌部が電圧計
測用電極47,48に接触し、親指先の腹側部分が電流
印加用電極51,52に接触する。
【0079】電流印加用電極51,52及び電圧計測用
電極47,48を装置前面に設けているので、装置の薄
型化及び軽量化が可能となる。また、筐体の成形が容易
となるので、低コスト化を図ることができる。
【0080】この場合には、親指を第1関節で曲げ、装
置45の前面46aと上面46bとの角部に親指の第1
関節を当接させて位置決めし、親指の第1関節・第2関
節間の腹側が電流印加用電極49,50に接触するよう
にしてもよい。
【0081】(第5の実施形態) 図7に本発明の第5の実施形態に係る健康管理指針アド
バイス装置55を示す。
【0082】第1の実施形態と同様の構成を有する部分
については同様の符号を付して説明を省略する。装置の
操作手順及び内部の概略構成は第1の実施形態と同様で
ある。
【0083】本実施形態では、装置上面55の左側に
は、上面2bから前面2aに若干回り込んで略舌状の電
流印加用電極58が設けられ、電流印加用電極58と電
圧計測用電極56との周囲には左手の位置決め用のマー
ク19が設けられている。装置55上面2bの右側に
は、上面2bから前面2aに若干回り込んで電流印加用
電極59が設けられている。電流印加用電極59は上面
2b側の先端部分が欠かれて略矩形状をなし、この欠き
部に略半円形の計測開始スイッチ60が設けられてい
る。右手の位置決め用のマーク20は、計測開始スイッ
チ60,電流印加用電極59及び電圧計測用電極57を
取り囲むように設けられている。
【0084】装置55をマーク19,20に従って両手
で掴むと、両手の親指の付け根から手首にかけての掌部
が電圧計測電極56,57に接触する。このとき、左手
の親指先から第1関節と第2関節との中間付近までの腹
部は電流印加電極58に接触するが、右手については親
指先の腹部が計測開始スイッチ60に接触し、右手の親
指の第1関節の先端側付近から第1関節と第2関節との
中間付近までの腹部が電流印加用電極59に接触するよ
うになる。
【0085】このように、親指先端に対応する部分に計
測開始スイッチ60を設ければ、両手を各電極56,5
7,58,59に添えて計測準備を整えた状態で、手あ
るいは指を移動させることなく計測開始スイッチ60に
触れることができる。従って、位置決めをしたにもかか
わらず、計測開始スイッチを操作するために姿勢を変化
させ、その計測開始スイッチを操作する誤った計測姿勢
のままで計測が行われることに起因する計測誤差の発生
を防止することができ、より高精度の計測を行うことが
できる。
【0086】計測開始スイッチは図示のような略半円形
に限られず、従来用いられているような計測開始スイッ
チを右手親指の先端に対応する部分に設けてもよい。
【0087】(第6の実施形態) 図8(a)に本発明の第6の実施形態に係る健康管理指
針アドバイス装置65を示す。
【0088】第1及び第5の実施形態と同様の構成を有
する部分については同様の符号を付して説明を省略す
る。装置の操作手順及び内部の概略構成は第1及び第5
の実施形態と同様である。
【0089】本実施形態では、装置65上面2bの両側
には、上面2bから前面2aに若干回り込んで略舌状の
電流印加用電極58,69が設けられ、電流印加用電極
58,69と電圧計測用電極56,57との周囲には位
置決め用のマーク19,20が設けられている。電流印
加用電極69の先端側に欠き部としての開口部69aが
設けられており、この開口部69aに円形状の計測開始
スイッチ70が設けられている。
【0090】装置65をマーク19,20に従って掴む
と、両手の親指の付け根から手首にかけての掌部が電圧
計測用電極56,57に接触する。このとき、左手の親
指先から第1関節と第2関節との中間付近までの腹部は
電流印加電極58に接触するが、右手については親指先
の腹部の中央が計測開始スイッチ70に接触し、その周
囲から第1関節と第2関節との中間付近までの腹部が電
流印加用電極69に接触するようになる。
【0091】このように、親指先端側の電流印加用電極
69中に計測開始スイッチ70を設ければ、両手を各電
極56,57,58,69に添えて計測準備を整えた状
態で、手あるいは指を移動させることなく計測開始スイ
ッチ70に触れることができる。従って、位置決めをし
たにもかかわらず、計測開始スイッチを操作するために
姿勢を変化させ、その計測開始スイッチを操作する誤っ
た計測姿勢のままで計測が行われることに起因する計測
誤差の発生を防止することができ、より高精度の計測を
行うことができる。
【0092】図8(b)は、計測開始スイッチ70周辺
の概略構造を示す断面図である。SUSシート等からな
る電流印加用電極69は、筐体2表面に接着剤71によ
り固着されている。電流印加用電極69と筐体2には孔
が開けられており、この孔の開口部69aにメカキース
イッチタイプの計測開始スイッチ70のキートップ部7
3が設けられている。扁平なキートップ部73の上面は
周囲の電極69と同じか若干低めに設定すると誤操作を
防止することができる。筐体2の孔74にはロッド75
が挿通されている。この孔74は電極69の開口部69
aより小径になっているので、孔74の縁部76はキー
トップ部73のストッパともなっている。計測開始スイ
ッチ本体77は、リード部78を半田付けで筐体2の内
部に設けられたプリント基板79に固定することによ
り、プリント基板79と接続されている。
【0093】但し、計測開始スイッチの構造はこのよう
なものに限られるものではない。
【0094】(第7の実施形態) 図9に本発明の第7の実施形態に係る健康管理指針アド
バイス装置85を示す。電流印加用電極89以外の部分
の構成は、第5及び第6の実施形態と同様であるので同
様の符号を付して説明を省略する。
【0095】本実施形態では、電流印加用電極89と一
体に計測開始スイッチを設けている。
【0096】電流印加用電極89周辺を拡大した図10
(a)に示すように、電流印加用電極89の親指先端部
に略円形状の隆起部90が形成されており、この隆起部
90に一体に計測開始スイッチが一体に設けられてい
る。
【0097】図10(b)は隆起部90の概略構成を示
す断面図である。
【0098】電流印加用電極89の隆起部90はSUS
シート91をエンボス加工することにより形成されてお
り、隆起部90の内側は中空の凹部となっている。電流
印加用電極89とプリント基板79との間には、絶縁の
ためにシリコン樹脂からなるシート92を介在させる。
シート92は接着層93を介して電流印加用電極89と
固着されており、隆起部90の内側に接着されたシート
92の凹部とプリント基板79との間は中空となってい
る。シート79の凹部の底面にカーボン等の導電印刷,
導電樹脂,導電ゴム等の導電材によって接点94aを形
成し、接点94に対向するプリント基板上79上に銅
箔,金メッキ処理等により接点パターン94b,94b
を形成する。シート92は筐体2又はプリント基板79
に固定する。シート92はプリント基板79とSUSシ
ート91間を絶縁できればよいので、ポリエチレン,ナ
イロン等から形成してもよい。装置85をマーク19,
20に従って掴むと、右手の親指先から第2関節付近ま
での腹部が電流印加用電極89に接触し、右手の親指の
先端の腹部が隆起部90(計測開始スイッチ)に接触す
る。右手親指の腹で隆起部90を押さえると、隆起部9
0がへこみ、プリント基板79上の接点パターン94
b,94c間が接点94aによって短絡されるので、こ
れを計測開始スイッチの接点信号として用いる。
【0099】このように、電流印加用電極89と一体に
計測開始スイッチを設ければ、両手を各電極56,5
7,58,89に添えて計測準備を整えた状態で、手あ
るいは指を移動させることなく計測開始スイッチに触れ
ることができる。従って、位置決めをしたにもかかわら
ず、計測開始スイッチを操作したままの誤った計測姿勢
で両手を電極56,57,58,89に接触させた状態
で計測が行われ計測誤差が生じることを防止することが
でき、より高精度の計測を行うことができる。
【0100】(第8の実施形態) 図11に本発明の第8の実施形態に係る健康管理指針ア
ドバイス装置の計測開始スイッチの断面図を示す。電流
印加用電極89部分以外の構成については第7の実施形
態と同様であるので同様の符号を付して説明を省略す
る。
【0101】本実施形態では、計測開始スイッチとして
メカキースイッチ96を使用している。装置筐体2に
は、エンボス加工により隆起部90が形成されたSUS
シート91からなる電流印加用電極89が接着剤95に
より固定されている。筐体2内部に設けられたプリント
基板79上にメカキースイッチ96のリード部97が半
田付けによって固定されるとともに接続されている。メ
カキースイッチ96の絶縁樹脂製のキートップ部98は
電流印加用電極89の隆起部90内側の中空部分に収容
される。
【0102】両手を所定の位置に配置すると、右手の親
指の先端の腹部が隆起部90(計測開始スイッチ)に接
触する。このように計測準備を整えた後に、右手親指の
腹で隆起部90を押さえると、隆起部90がへこんでメ
カキースイッチ96のキートップ部95が押し下げら
れ、計測開始信号が計測・演算制御部22(図2参照)
に送られる。
【0103】このように、電流印加用電極89と一体に
計測開始スイッチを設ければ、両手を各電極56,5
7,58,89に添えて計測準備を整えた状態で、手あ
るいは指を移動させることなく計測開始スイッチに触れ
ることができる。従って、位置決めをしたにもかかわら
ず、計測開始スイッチを操作したままの誤った計測姿勢
で両手を電極に接触させた状態で計測が行われ計測誤差
が生じることを防止することができ、より高精度の計測
を行うことができる。
【0104】(第9の実施形態) 図12(a)に本発明の第9の実施形態に係る健康管理
指針アドバイス装置の計測開始スイッチの概略構造を示
す。
【0105】本実施形態に係る計測開始スイッチも電極
と一体に形成されたメカキースイッチ96であるが、キ
ートップ部98の頭部が電流印加用電極となっており、
例えば、図1(a)に示す健康管理指針アドバイス装置
1において、電流印加用電極8自体が計測開始スイッチ
となっている場合である。計測開始スイッチ以外の構成
については第1の実施形態と同様であるので、説明を省
略する。
【0106】電流印加用電極8としてSUS薄板等をプ
レス加工にて有底円筒形状に成形したものを用いる。メ
カキースイッチ96の円柱状のキートップ部98は絶縁
性の樹脂等で成形し、キートップ部98の頭部を電流印
加用電極8の開口部から嵌入して接着剤等で固定する。
電流印加用電極8の開口縁には外向きフランジ8aが形
成されており、押し込まれたキートップ部98が復帰す
る際に筐体2の開口縁の内面に当接してストッパとな
る。また、外向きフランジ8aに電流印加のためのリー
ド線99を半田付けしてもよい。メカキースイッチ96
は、筐体2内部に設けられたプリント基板79にリード
部97を半田付けすることにより固定されるとともに接
続されている。
【0107】電流印加用電極8に親指先端を接触させ
て、計測準備を整えた後に、キートップ部98に装着さ
れた電流印加用電極8を押し下げることによって、計測
開始信号が計測・演算制御部22に送られる。
【0108】このように、電流印加用電極8と一体に計
測開始スイッチを設ければ、両手を各電極5,6,7,
8に添えて計測準備を整えた状態で、手あるいは指を移
動させることなく計測開始スイッチに触れることができ
る。従って、位置決めをしたにもかかわらず、計測開始
スイッチを操作したままの誤った計測姿勢で両手を電極
に接触させた状態で計測が行われ計測誤差が生じること
を防止することができ、より高精度の計測を行うことが
できる。
【0109】リード線99を通じて電流印加用電極に電
流を供給する場合に限られず、図12(b)のように電
流印加用電極5とプリント基板79とを導電性部材によ
って接続するようにしてもよい。
【0110】メカキースイッチ96の本体部96aの外
側にFe,Cu等からなる薄板によって有底円筒形状の
導電部材100を設ける。導電部材上部の孔100aか
ら突出するキートップ部98の周囲に導電性材料からな
るスプリング101を装着し、このスプリング101を
電流印加用電極8のフランジ8aと導電部材100の上
面100bとで挟持する。導電部材100の接続部10
0cをプリント基板79に半田付けにより固定するとと
もに接続する。このようにすれば、電流印加用電極8
は、メカキースイッチ96の作動状態にかかわらず、ス
プリング101によって常にプリント基板79と電気的
に接続される。
【0111】(第10の実施形態) 図13に本発明の第10の実施形態に係る健康管理指針
アドバイス装置の計測プロセスを示すフローチャートで
ある。
【0112】本実施形態に係る装置の実体的な構成は第
1乃至第4の実施形態と同様であるので説明を省略す
る。
【0113】本実施形態では、電源スイッチ9をONし
た後、計測・演算制御部22において所定のプログラム
に従って種々の処理を行うことにより、計測開始スイッ
チを設けることなく自動的に計測を開始して計測を行う
ものである。
【0114】以下、図13のフローチャートに従って計
測プロセスを説明する。
【0115】電源スイッチ9がONされると、RAM等
の初期化や、各回路素子,表示素子のチェックを行う等
の計測準備処理を行う(S1)。
【0116】次に、被検者が、キー入力部3から、身
長,体重,年齢,性別等の身体特定化情報を入力する
(S2)。
【0117】これらの情報の入力が完了したか(“RE
ADY"か)否かを判断する(S3)。
【0118】S3での判定がNoであれば、S2に戻っ
て身体特定化情報の入力を待機する。この際に、表示部
4に入力を促す旨を表示するようにしてもよい。S3で
の判定がYesであれば、表示部4に“READY"表
示を行う(S4)。表示部4とは別に“Ready"表
示ランプを設けて点灯させるようにしてもよい。
【0119】ここで、使用者は両手を所定の位置に配置
し、親指先腹部を電流印加用電極に接触させ、親指の付
け根と手首との間の掌部を電圧計測用電極に接触させ
る。
【0120】次に、所定のサンプリングタイミング(例
えば、1/10sec)か否かを判定する(S5)。
【0121】S5での判定がNoであれば、サンプリン
グタイミングを所定の値に変化させる。S5での判定が
Yesであれば、両手の電圧計測用電極間でインピーダ
ンスを計測する(S6)。
【0122】そして、インピーダンス計測値が所定の生
体計測範囲(例えば、350〜1500Ω)にあるか否
かを判定する(S7)。
【0123】S7での判定がNoであればS5に戻る。
S7での判定がYesであれば、インピーダンス計測値
が所定回数(例えば、30回)以上連続して上記生体計
測範囲内に収まっているか否かを判定する(S8)。
【0124】S8での判定がNoであれば、S5に戻
る。S8での判定がYesであれば、両手と電流印加用
電極及び電圧計測用電極との接触状態が正常であるとし
て、計測開始を知らせるメッセージを表示部4に表示す
る(S9)。表示部4とは別に計測開始表示ランプを設
けて点灯させるようにしてもよい。
【0125】この後、両手間の生体インピーダンスの計
測及び所定の演算処理を行う(S10)。
【0126】計測が終了すると、表示部4に計測終了を
知らせるメッセージを表示する(S11)。
【0127】最後に、計測結果及び健康管理に有益な指
針等を表示部4に表示して(S12)、一連の計測動作
を終了する。
【0128】このように、電源スイッチ9をONにする
と装置が両手と電流印加用電極及び電圧計測電極電極と
の接触状態を判断して、計測開始スイッチを操作するこ
となく、自動的に計測を行うので、計測開始スイッチを
操作したままの誤った計測姿勢で両手を電極に接触させ
た状態で計測が行われ計測誤差が生じることを防止する
ことができ、より高精度の計測が可能となる。
【0129】(第11の実施形態) 図14(a)に本発明の第11の実施形態に係る健康管
理指針アドバイス装置110の外観の概略構成を示す背
面図である。
【0130】装置110は、筐体111の背面111a
の構成を除いて第1の実施形態に係る健康管理指針アド
バイス装置1と同様であるので、同様の構成を有する部
分については同様の符号を付して説明を省略する。
【0131】筐体111の背面111aの両側には、そ
れぞれ縦方向に延びる突起112,113が設けられて
いる。突起112,113は、側面に沿って背面側に突
出し、略半円柱状に湾曲してなだらかに背面111aに
接合している。
【0132】この突起112,113は、図14(b)
に示すように、被検者が装置110をマーク19.20
に従って握った時に人差し指から小指までが突起11
2,113の曲面に沿って折り曲げられるようになって
おり、指先が突起112,113に引っかかり、背面1
11a側での位置決めができる。
【0133】図15は、人差し指から小指までの位置決
めのために背面111aに突起を設ける代わりに縦方向
の溝114,115を設けた健康管理指針アドバイス装
置116を示す。背面の構成を除いては第11の実施形
態に係る装置110と同様の構成を有するので、同様の
構成を有する部分については同様の符号を用いて説明を
省略する。
【0134】背面111aの両側から中央部へ向かって
装置内部側に徐々に窪んで、略半円柱状に湾曲し、中央
部で再び背面111aに接合する。
【0135】この溝114,115も、突起112,1
13と同様に、被検者が装置116をマーク19,20
に従って握った時に人差し指から小指までが溝114,
115の曲面に沿って折り曲げられるようになってお
り、背面111a側での位置決めができる。
【0136】これらの突起112,113及び溝11
4,115はマーク19,20とともに位置決め部を構
成する。
【0137】装置背面側での位置決めは、このような突
起,溝に限られるものではなく、他の形状に形成する場
合やペイントで指先の位置等を指示するようなものでも
よい。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、手指のうちでも太く抵抗値の低い親指のみを電流印
加部位とすることにより、定電流印加誤差を低減するこ
とができるので高精度のインピーダンス計測が可能とな
る。
【0139】 また、構造的にも機能的にも人差し指乃
至小指から独立性を有する親指のみを電流印加部位とす
ることにより、電流通電路が変動するおそれがないの
で、高精度かつ高再現性を有するインピーダンス計測が
可能となる。また、電圧計測用電極対に両手の親指の付
け根と手首間の部位を接触させるようにすれば、親指を
電流印加部位としても、従来の基本測定法の電極装着位
置からのずれが小さく、電流通電路の主要電流経路部か
らの偏位も小さいため、従来法との測定誤差及び測定法
上の一致性の問題も小さく、高精度を有する健康管理指
針アドバイス装置を提供することができる。また、電流
印加用電極対と電圧計測用電極対とを近接した位置に設
けることができるので、装置の小型化,軽量化及び低コ
スト化を図ることができる。また、両手の掌部の親指の
付け根と手首の間を電圧計測用電極対に接触させるべき
部位とすることにより、装置表面に固設された電圧計測
用電極に手を添えたり、握ったりすることにより簡便に
インピーダンスを計測することができる。
【0140】さらに、電流印加用電極対が親指の接触部
分に対応するだけの面積を備えれば足りるため、電流印
加用電極対を小型化することができ、健康管理指針アド
バイス装置自体の一層の小型化,軽量化及び低コスト化
を図ることができる。
【0141】第2の発明によれば、両手の親指の所定部
位を正確に電流印加用電極対に接触させることができ、
高精度かつ高再現性を有する健康管理指針アドバイス装
置を提供することができる。
【0142】第3の発明によれば、両手の親指の所定部
位と電流印加用電極との位置決めを容易に行うことがで
きるので、高精度かつ高再現性を有する健康管理指針ア
ドバイス装置を提供することができる。
【0143】第4の発明によれば、第1乃至第3の発明
のいずれかと同様の効果がある。
【0144】第5の発明によれば、第4の発明と同様の
効果がある。
【0145】第6の発明によれば、第5の発明と同様の
効果がある。
【0146】第7の発明によれば、第5の発明と同様の
効果がある。
【0147】第8の発明によれば、第4乃至第7の発明
のいずれかと同様の効果がある。
【0148】
【0149】
【0150】
【0151】
【0152】 第の発明によれば、電流印加用電極対
と生体の所定部位とを接触させて計測準備を整えた後
は、その接触状態を変化させることなく計測開始スイッ
チを操作することができるので、計測開始動作に伴う計
測誤差の発生を防止して、高精度の計測を行うことがで
きる。
【0153】 第10の発明によれば、電流印加用電極
対と生体の所定部位とを接触させて計測準備を整えた後
は、その接触状態を変化させることなく計測が開始され
るので、計測開始動作に伴う計測誤差の発生を防止し
て、高精度の計測を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の第1の実施形態に係る健
康管理指針アドバイス装置の外観を示す斜視図である。
図1(b)は本発明の第1の実施形態に係る健康管理指
針アドバイス装置の使用状態を示す図である。
【図2】図2は本発明の第1の実施形態に係る健康管理
指針アドバイス装置の内部構成の概略を示すブロック図
である。
【図3】図3は本発明の第1の実施形態に係る健康管理
指針アドバイス装置における左手の電極との接触部位の
説明図である。
【図4】図4は本発明の第2の実施形態に係る健康管理
指針アドバイス装置の外観を示す斜視図である。
【図5】図5(a)は本発明の第3の実施形態に係る健
康管理指針アドバイス装置の外観を示す斜視図である。
図5(b)は本発明の第3の実施形態に係る健康管理指
針アドバイス装置の使用状態を示す図である。
【図6】図6は本発明の第4の実施形態に係る健康管理
指針アドバイス装置の外観を示す斜視図である。
【図7】図7は本発明の第5の実施形態に係る健康管理
指針アドバイス装置の外観を示す斜視図である。
【図8】図8(a)は本発明の第6の実施形態に係る健
康管理指針アドバイス装置の外観を示す斜視図である。
図8(b)は本発明の第6の実施形態に係る健康管理指
針アドバイス装置の計測開始スイッチ周辺の概略構造を
示す断面図である。
【図9】図9は本発明の第7の実施形態に係る健康管理
指針アドバイス装置の外観を示す斜視図である。
【図10】図10(a)は本発明の第7の実施形態に係
る健康管理指針アドバイス装置の電流印加用電極周辺の
拡大図である。図10(b)は同電流印加用電極の隆起
部の概略構造を示す断面図である。
【図11】図11は本発明の第8の実施形態に係る健康
管理指針アドバイス装置の計測開始スイッチの概略構造
を示す断面図である。
【図12】図12(a)は本発明の第9の実施形態に係
る健康管理指針アドバイス装置の計測開始スイッチの概
略構成を示す断面図である。図12(b)は本発明の第
9の実施形態に係る健康管理指針アドバイス装置の計測
開始スイッチの変形例の概略構成を示す断面図である。
【図13】図13は本発明の第10の実施形態に係る健
康管理指針アドバイス装置の計測プロセスを示すフロー
チャートである。
【図14】図14(a)は本発明の第11の実施形態に
係る健康管理指針アドバイス装置の外観を示す背面図で
ある。図14(b)は本発明の第11の実施形態に係る
健康管理指針アドバイス装置の使用状態を説明するため
の図である。
【図15】図15は本発明の第11の実施形態に係る健
康管理指針アドバイス装置の変形例を示す背面図であ
る。
【図16】図16は従来の健康管理指針アドバイス装置
を示す図である。
【図17】図17は従来のインピーダンスの基本計測法
を説明する図である。
【符号の説明】
1,25,35,45,55, 65,85,110 …… 健康管理指針
アドバイス装置 5,6,28,29,37, 38,47,48,56,57 …… 電圧計測用電
極 7,8,30,31,39,40, 49,50,58,59,69,89… 電流印加用電
極 19,20 …… マーク 60,70 …… 計測開始スイッ
チ 90 …… 隆起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/05 - 5/053

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の所定の部位から電流を印加するた
    めの電流印加用電極対と、 該印加電流により該生体に生じる電圧を計測するための
    電圧計測用電極対とを有し、 前記印加電流と前記電圧とからインピーダンスを計測
    し、該インピーダンス計測値に基づいて健康管理に有益
    な指針情報を提供する健康管理指針アドバイス装置にお
    いて、 前記電圧計測用電極対に両手の親指の付け根と手首間の
    部位を接触させたインピーダンス計測可能な接触状態に
    おける電流印加部位が両手の親指のみであることを特徴
    とする健康管理指針アドバイス装置。
  2. 【請求項2】 前記電流印加用電極対に両手の親指を接
    触させるための位置決め部を有することを特徴とする請
    求項1記載の健康管理指針アドバイス装置。
  3. 【請求項3】 前記電流印加用電極対を親指に対応する
    形状としたことを特徴とする請求項1又は2記載の健康
    管理指針アドバイス装置。
  4. 【請求項4】 前記電流印加用電極対は、前記健康管理
    指針アドバイス装置に一体的に固設されていることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の健康管理指
    針アドバイス装置。
  5. 【請求項5】 前記電流印加用電極対は、前記健康管理
    指針アドバイス装置本体の両側方に設けられた、それぞ
    れ右手用及び左手用の電流印加用電極からなることを特
    徴とする請求項4記載の健康管理指針アドバイス装置。
  6. 【請求項6】 前記電流印加用電極対は、情報を表示す
    る表示部を挟んで両側方に設けられており、 前記表示部は、被検者が前記電流印加用電極対にそれぞ
    れの両手の親指を接触させた場合に該被検者側を向く位
    置に設けられていることを特徴とする請求項5記載の健
    康管理指針アドバイス装置。
  7. 【請求項7】 前記健康管理指針アドバイス装置の筐体
    はカード形状をなし、 前記電流印加用電極対と該電流印加用電極に挟まれて設
    けられた情報を表示する表示部とが、前記装置の前面に
    設けられていることを特徴とする請求項5記載の健康管
    理指針アドバイス装置。
  8. 【請求項8】 前記電流印加用電極対は、計測時に親指
    を接触させた状態で前記健康管理指針アドバイス装置を
    掴むことができる位置に設けられていることを特徴とす
    る請求項4乃至7のいずれかに記載の健康管理指針アド
    バイス装置。
  9. 【請求項9】 生体の所定の部位から電流を印加するた
    めの電流印加用電極対と、 該印加電流により該生体に生じる電圧を計測するための
    電圧計測用電極対とを有し、 前記印加電流と前記電圧とからインピーダンスを計測
    し、該インピーダンス計測値に基づいて健康管理に有益
    な指針情報を提供する健康管理指針アドバイス装置にお
    いて、 前記電流印加用電極対の少なくともいずれか一方の電極
    の一部を欠いて、該欠き部に計測開始スイッチを設け、 両手の親指のみを電流印加部位とすることを特徴とする
    健康管理指針アドバイス装置。
  10. 【請求項10】 生体の所定の部位から電流を印加する
    ための電流印加用電極対と、 該印加電流により該生体に生じる電圧を計測するための
    電圧計測用電極対とを有し、 前記印加電流と前記電圧とからインピーダンスを計測
    し、該インピーダンス計測値に基づいて健康管理に有益
    な指針情報を提供する健康管理指針アドバイス装置にお
    いて、 前記電流印加用電極対の少なくともいずれか一方の電極
    と一体に計測開始スイッチを設け、 両手の親指のみを電流印加部位とすることを特徴とする
    健康管理指針アドバイス装置。
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