JP3297817B2 - 給湯機 - Google Patents

給湯機

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JP3297817B2
JP3297817B2 JP04422893A JP4422893A JP3297817B2 JP 3297817 B2 JP3297817 B2 JP 3297817B2 JP 04422893 A JP04422893 A JP 04422893A JP 4422893 A JP4422893 A JP 4422893A JP 3297817 B2 JP3297817 B2 JP 3297817B2
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勇幸 久保田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス、石油を燃焼させ
て水を加熱した湯に、燃焼排ガス中の炭酸ガスを溶解さ
せて炭酸ガスを含んだ湯を供給する給湯機に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス、石油を燃料とする給湯機におい
て、燃焼により発生した炭酸ガスを湯に溶解し易くした
発明がなされている(例えば特開平4−283310号
公報参照)。
【0003】以下に従来の給湯機について説明する。図
4に示すように、燃料を供給する燃料供給装置1と、燃
焼用空気を供給する燃焼送風機2と、燃料と燃焼用空気
を混合させて燃焼させるバーナ3と、燃焼ガスと水供給
装置4から供給された水を間接的に熱交換させる熱交換
器5と、熱交換された後の燃焼ガスの排気路6と、熱交
換器5の給湯路7の中に設けられ、排気路6からの燃焼
ガスを導入する導入路8および導入した燃焼ガス中の炭
酸ガスを湯に溶解させる混合器9と、導入路8中に設け
られ混合器9に導入する燃焼ガスを調整する排気調整器
10と、混合器9の下流側に設けられ炭酸ガスの溶解し
た湯と未溶解ガスを分離する分離器11と、未溶解ガス
を分離器11から排気路6に排出する排出路12と、排
出路12中に設けられ分離器11からの未溶解ガスを調
整する排出調整器13とで構成されている。図中の14
は浴槽15への給湯蛇口16を設けた給湯路である。
【0004】以上のように構成された給湯機について以
下その動作を説明する。燃料供給装置1および燃焼送風
機2から供給された燃料および燃焼用空気を混合させて
バーナ3で燃焼させ、発生した燃焼ガスを水供給装置4
から供給された水と熱交換器5を介して熱交換させ、熱
交換後の燃焼ガスを矢印aで示した方向に排気路6から
排気する。排気路6から導入路8を介して矢印bで示し
た方向に導入する燃焼ガスを排気調整器10で調整して
給湯路7中に設けられた混合器9に導入し、混合器9で
導入した燃焼ガス中の炭酸ガスを湯に溶解させる。炭酸
ガスの溶解した湯と未溶解ガスは混合器9の下流側に設
けられた分離器11で分離され、未溶解ガスを排出調整
器13で調整されて排出路12を介して矢印cで示した
方向に排気路6に排出され、炭酸ガスの溶解した湯を浴
槽15などの目的の個所へ給湯路14を介して、給湯蛇
口16を開にして矢印dで示した方向に供給される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、導入路8に導かれた燃焼ガスは高温であ
るため導入路8に接触すると結露し、発生した結露水が
強酸性であるので、導入路8を腐食するという問題点を
有していた。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、導入路に導かれた高温の燃焼ガスが導入路中で結露
しないようにし、また、燃焼ガス中の炭酸ガス濃度に応
じた最低の温度で燃焼ガスが導入路中で結露しないよう
にして、導入路の腐食を防止した給湯機を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の給湯機は、バーナによる燃焼で生じる燃ガス
を熱交換器で水と熱交換した後、排気路からの燃焼ガス
を導入する導入路と、導入路を加熱する加熱導管と、導
入路の温度を検知する温度検知器と、排気調整器と排出
調整器を制御し、かつ温度検知器の検知した温度に基づ
き導入路の温度を、燃焼ガスが結露しないように加熱導
管の温度を制御する制御器を備えた構成とし、燃料供給
装置と燃焼送風機とに設けた検知器により、燃焼量と燃
焼空気量とを検出して算出した燃焼ガス中の炭酸ガス濃
度に応じて加熱導管の温度を制御する制御器を備えた構
成とし、燃焼ガス中の炭酸ガス濃度を検知する導入路中
に設けた炭酸ガス濃度検知器により検出した炭酸ガス濃
度に応じて加熱導管の温度を制御する制御器を備えた構
成としたものである。
【0008】
【作用】この構成において、導入路に導かれた高温の燃
焼ガスは、制御器で制御される加熱導管により燃焼ガス
が結露しない温度に昇温されて、燃焼ガスが導入路で結
露することなく混合器に導入されることとなり、また、
算出した炭酸ガス濃度に応じた燃焼ガスが結露しない最
低の温度に加熱導管の温度を制御することとなり、さら
に導入路中の燃焼ガスの炭酸ガス濃度に応じた燃焼ガス
が結露しない最低の温度に加熱導管の温度を制御するこ
ととなる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
【0010】なお、実施例の説明では、前述の従来例に
ついて説明した構成部分と同じ部分については同一符号
を付してその説明を省略する。
【0011】(実施例1)以下、請求項1記載の本発明
の実施例について説明する。
【0012】図1に示すように、本実施例の特徴とする
ところは、前述従来の構成に導入路8の温度を検知する
温度検知器17と、導入路8を加熱する加熱導管18
と、分離器11に配設した液面検知器19と、排気調整
機0と排出調整器13を制御し、かつ加熱導管18の温
度を制御する作動開始および停止用スイッチ20を設け
た制御器21を付加したことにある。
【0013】以上のように構成された給湯機について、
以下その動作を説明する。スイッチ20をオンにし給湯
蛇口16を開にすると、給湯機の通水検知器(図示せ
ず)が検知し、燃料供給装置1と燃焼送風機2から燃料
と燃焼用空気がバーナ3に供給される。バーナ3で混合
されて燃焼した燃焼ガスは熱交換器5で熱交換器5に水
供給装置4から供給された水と熱交換され、排気路6か
ら排気される。一方、熱交換器5を通過した湯は混合器
9に送られ、混合器9に送られた湯と排気路6から導入
路8を介して排気調整器10で調整された燃焼ガスが混
合され、燃焼ガス中の炭酸ガスが湯に溶解し他の燃焼ガ
スは未溶解ガスとなって分離器11に送られる。分離器
11で炭酸ガスの溶解した湯と未溶解ガスとに分離さ
れ、湯面が低いと液面検知器19が検知して排出調整器
13が開になり、分離器11内の圧力は大気圧になる。
このため、分離器11より吐出される炭酸ガスの溶解し
た湯量より送られる炭酸ガスの溶解した湯量のほうが多
くなり炭酸ガスの溶解した湯面が上昇する。また、未溶
解ガスは排出路12を介して排気路6に排出される。湯
面が上昇すると液面検知器19が検知して排出調整器1
3が閉になる。閉になると、未溶解ガス量の増加ととも
にガス圧が上昇し湯面が低下する。このように排出調整
器13の開閉が繰り返されて、燃焼ガス中の炭酸ガスが
溶解した湯のみが浴槽15に送られる。このとき導入路
8に導入された燃焼ガスが導入路8の内壁で結露しない
温度になるように制御器21により加熱導管18に通電
し、かつ温度検知器17で導入路8の温度を検知しなが
ら昇温させ導入路8を所定温度に維持する。
【0014】以上のように本実施例によれば、温度検知
器17により検知して導入管8の温度を燃焼ガスが結露
しない所定温度に制御器21により加熱導管18に通電
して維持することにより、導入路8に導かれた燃焼ガス
が導入路8中で結露して強酸性の結露水を発生しなくな
り、導入路8が腐食されるのを防止できる。
【0015】(実施例2)以下、請求項2記載の発明の
実施例について説明する。
【0016】前述実施例1と同じ構成部分には同一符号
を付して説明は省略する。図2に示すように、本実施例
の特徴とするところは、前述実施例1の構成に加えて燃
料供給装置1と燃焼送風機2とにそれぞれ設けた検知器
(図示せず)により、燃焼量と燃焼空気量とを検出して
燃焼ガス中の炭酸ガス濃度を算出する構成としたことに
ある。
【0017】この構成によって、燃焼ガス中の炭酸ガス
濃度によって燃焼ガスの結露する温度が異なるので、燃
料供給装置1と燃焼送風機2とから燃焼量と燃焼空気量
を検出して算出した燃焼ガス中の炭酸ガス濃度に応じて
燃焼ガスの結露しない最低の温度に温度検知器17の温
度を設定して、導入路8の加熱導管18の温度を制御す
ることにより加熱導管18への通電を必要最小限におさ
えて、燃焼ガスを導入路8で結露することなく混合器9
に導入させるようにできる。
【0018】以上のように本実施例によれば燃料供給装
置1と燃焼送風機2とに設けた検知器により燃焼量と燃
焼空気量とを検出して算出した燃焼ガス中の炭酸ガス濃
度に応じて加熱導管の温度を制御する制御器を設けるこ
とにより、炭酸ガス濃度に応じて燃焼ガスの結露しない
最低の温度に加熱導管18の温度を制御することによ
り、加熱導管8への通電を必要最小限におさえて、導入
路8が腐食するのを防止できる。
【0019】(実施例3)以下請求項3記載の発明の実
施例について説明する。
【0020】前述実施例1と同じ構成部分には同一符号
を付して説明は省略する。図3に示すように、本実施例
の特徴とするところは、前述実施例1の構成に加えて、
導入路8中に燃焼ガス中の炭酸ガス濃度を検知する炭酸
ガス濃度検知器22を設けた構成としたことにある。
【0021】この構成によって、燃焼ガス中の炭酸ガス
濃度によって燃焼ガスの結露する温度が異なるので、燃
焼ガス中の炭酸ガス濃度を検知する炭酸ガス濃度検知器
22で検知した炭酸ガス濃度に応じて燃焼ガスの結露し
ない最低の温度に温度検知器17の温度を設定して、導
入路8の加熱導管18の温度を制御することにより加熱
導管18への通電を最小限におさえて、燃焼ガスを導入
路8で結露することなく混合器9に導入させるようにで
き、前述実施例2と同様の効果が得られる。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、バーナによる燃焼で生じる燃焼ガスを熱交換器で水
と熱交換した後、排気路から燃焼ガスを導入する導入路
と、導入路を加熱する加熱導管と、導入路の温度を検知
する温度検知器と、排気調整器と排出調整器を制御し、
かつ温度検知器の検知した温度に基づき導入路の温度
を、燃焼ガスが結露しないように加熱導管の温度を制御
する制御器を備えた構成、また、燃料供給装置と燃焼送
風機とに設けた検知器により燃焼量と燃焼空気量とを検
出して算出した燃焼ガス中の炭酸ガス濃度に応じて加熱
導管の温度を制御する制御器を備えた構成、さらに、燃
焼ガス中の炭酸ガス濃度を検知する導入路中に設けた炭
酸ガス濃度検知器により検出した炭酸ガス濃度に応じて
加熱導管の温度を制御する制御器を備えた構成により、
導入路に導かれた高温の燃焼ガスが導入路中で結露しな
いようにし、また、燃焼ガス中の炭酸ガス濃度に応じた
最低の温度で燃焼ガスが導入路中で結露しないようにし
て、導入路の腐食を防止した優れた給湯機を実現できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の給湯機の概略構成図
【図2】本発明の実施例2の給湯機の概略構成図
【図3】本発明の実施例3の給湯機の概略構成図
【図4】従来の給湯機の概略構成図
【符号の説明】
1 燃料供給装置 2 燃焼送風機 3 バーナ 5 熱交換器 6 排気路 7 給湯路 8 導入路 9 混合器 10 排気調整器 11 分離器 12 排出路 13 排出調整器 17 温度検知器 18 加熱導管 19 液面検知器 21 制御器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 1/00 602 A61H 33/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料を供給する燃料供給装置と、燃焼用空
    気を供給する燃焼送風機と、燃料と燃焼用空気を混合さ
    せて燃焼させるバーナと、燃焼ガスと水を熱交換させる
    熱交換器と、熱交換された後の燃焼ガスの排気路と、前
    記排気路から燃焼ガスを導入する導入路と、前記熱交換
    器の給湯路中に設けられ前記導入路を介して燃焼ガス中
    の炭酸ガスを湯に溶解させる混合器と、前記導入路中に
    設けられ前記混合器に導入する燃焼ガスを調整する排気
    調整器と、液面検知器を有し、かつ炭酸ガスの溶解した
    湯と未溶解ガスを分離する分離器と、未溶解ガスを前記
    分離器から前記排気路に排出する排出路と、前記排出路
    中に設けられ未溶解ガスの排出量を調整する排出調整器
    と、前記導入路を加熱する加熱導管と、前記導入路の温
    度を検知する温度検知器と、前記排気調整器と排出調整
    器を制御し、かつ前記温度検知器の検知した温度に基づ
    き前記導入路の温度を、燃焼ガスが結露しないように
    記加熱導管の温度を制御する制御器を備えた給湯機。
  2. 【請求項2】燃料供給装置と燃焼送風機とに設けた検知
    器により燃焼量と燃焼空気量とを検出して算出した燃焼
    ガス中の炭酸ガス濃度に応じて加熱導管の温度を制御す
    る制御器を備えた請求項1記載の給湯機。
  3. 【請求項3】燃焼ガス中の炭酸ガス濃度を検知する導入
    路中に設けた検知器により検出した炭酸ガス濃度に応じ
    て加熱導管の温度を制御する制御器を備えた請求項1記
    載の給湯機。
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