JP2004308994A - 温水熱回収装置 - Google Patents

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Norio Yumoto
範夫 湯本
Takeshi Yamamoto
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Abstract

【課題】連続して発生する燃料を継続して燃焼処理できると共に、貯湯タンクの容量を大きくでき、装置全体の所要設置スペースが小さく、温水を効率的に加熱できる構造簡単な温水熱回収装置を提供する。
【解決手段】温水熱回収装置1は、上端に排気筒2を有する燃焼室3にバーナ4を設けてなる燃焼炉5と、燃焼室3の下端側と排気筒3とを燃焼室3を迂回して連絡する燃焼ガス通路6と、燃焼ガス通路6の途中に設けられ、バーナ4,4により燃焼室3内に発生した燃焼ガスを燃焼室3の下端側から吸引して排気筒2に導入する排気ファン7と、下端部に給水口8aを、上端部に出湯口8bをそれぞれ有して内部に温水を貯留する貯湯タンク8と、燃焼ガス通路6に設けられ、貯湯タンク8内の温水を加熱する熱交換器9とを備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に生ゴミ等廃棄物処理装置における処理過程で発生する発酵ガス(主にメタンガス)を連続的に燃焼処理する燃焼処理装置として、その燃焼処理により発生する熱を有効利用するための温水熱回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、前記燃焼処理として大型のものは、前記発酵ガスをボイラーの燃料および他の燃料と併用して安定した燃料の供給によって使用できる装置を別途に設置し、該装置によって前記燃料が燃焼して発生した燃焼ガスのエネルギーを有効利用しているが、比較的小型の燃焼処理装置は、前記発酵ガスを有効に使用する設備が設置場所、設備費用の面で採算性に乏しく、殆どの場合余剰燃焼装置を取り付けて、これにより発酵ガスを燃焼させ、その燃焼エネルギーは100%大気に放散されていた。
そこで、例えば、特許文献1、特許文献2に記載されているような、バーナを備えた燃焼室を貯湯タンク内の下部に配置し、該燃焼室で発生したバーナの燃焼ガスを、燃焼室の上部に設けた複数の排気管からなる熱交換器を通して排気筒から外部へ排出する際に、前記熱交換器によって貯湯タンク内の温水を加熱するようにした温水熱回収装置を利用して、前記バーナで前記発酵ガスを燃焼させて、その燃焼エネルギーを温水として回収することが考えられる。
【0003】
【特許文献1】
特公昭59−50881号公報
【特許文献2】
実開平3−6256号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記温水熱回収装置は、前記燃焼室と熱交換器の両方が貯湯タンク内に設けられているので、その分だけ貯湯タンクの容量が小さくなり、貯湯タンクの容量を大きくするには、貯湯タンク自体の大きさを大きくする必要があり、その場合には、装置の設置スペースが広くなるという問題点があった。また、燃焼ガスの熱回収効率を高めるために、前記熱交換器とは別に給水を予熱する予熱交換器を設けるものでは、装置の構造が複雑になる問題があった。さらに、前記温水熱回収装置は、温水の温度が所定温度以上になった時のように、エネルギー消費が不要な時にはバーナを運転、停止するために、前記生ゴミ等廃棄物処理装置のように連続的に発生する発酵ガスの燃焼を24時間連続的に継続しなければならないものには適用できない問題がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、連続して発生する燃料を継続して燃焼処理して、必要に応じてその燃焼処理で発生した熱エネルギーを温水として取り出して有効利用することができる温水熱回収装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、貯湯タンクの容量を大きくでき、温水を効率的に加熱することができると共に、装置全体の所要設置スペースが小さく構造が簡単で設備費用を安価にできる温水熱回収装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、以下の点を特徴としている。
すなわち、請求項1に係る温水熱回収装置は、一端側に排気筒を有する燃焼室にバーナを設けてなる燃焼炉と、前記燃焼室の他端側と前記排気筒とを燃焼室を迂回して連絡する燃焼ガス通路と、該燃焼ガス通路の途中に設けられ、前記バーナにより燃焼室に発生した燃焼ガスを前記燃焼室の他端側から吸引して前記排気筒に導入する排気ファンと、給水口および出湯口を有し内部に温水を貯留する貯湯タンクと、前記燃焼ガス通路に設けられ、前記貯湯タンク内の温水を加熱する熱交換器とを備えていることを特徴としている。
この温水熱回収装置では、排気ファンっを運転することによって、バーナによる燃焼ガスが前記燃焼ガス通路、熱交換器を経て排気筒に流さる間に前記熱交換器によって、給湯タンク内の水が加熱されて温水となり所要の設備に供給される。前記給湯タンク内の水温が上昇して所定温度に達した場合等、必要に応じて前記排気ファンが停止されて、前記燃焼ガス通路から熱交換器への熱エネルギーの供給が停止される。このとき、前記燃焼室内の燃焼ガスは、その密度差により上部に流れ排気筒から外部へ放散され、燃焼は停止することなく継続される。
【0007】
請求項2に係る温水熱回収装置は、請求項1に記載の温水熱回収装置において、前記燃焼炉が、前記排気筒を上側にし、前記燃焼室の下側を前記燃焼ガス通路の一部として前記貯湯タンク内に没入させた状態で該貯湯タンクの上部に設置されており、前記熱交換器が前記燃焼室の下側内部に設けられていることを特徴としている。
【0008】
請求項3に係る温水熱回収装置は、請求項1に記載の温水熱回収装置において、前記燃焼炉が、前記排気筒を上側にした状態で前記貯湯タンクと並べて設置されており、前記燃焼ガス通路が前記燃焼室の下端側から前記貯湯タンク内を通して前記排気筒に連絡されると共に、前記熱交換器が貯湯タンク内の燃焼ガス通路に設けられていることを特徴としている。
【0009】
請求項4に係る温水熱回収装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の温水熱回収装置において、前記燃焼室の下部には、希釈用空気を供給する希釈用空気供給装置が開閉バルブを有する空気配管を介して連絡され、前記給湯タンクの出湯口付近の温水の温度に応じて、前記排気ファンの運転と前記希釈用空気供給装置が作動するようになっていることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る温水熱回収装置について図1を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る温水熱回収装置1を示す。この温水熱回収装置1は、上端(一端側)に排気筒2を有する燃焼室3にバーナ4を設けてなる燃焼炉5と、前記燃焼室3の下端側(他端側)と前記排気筒3とを燃焼室3を迂回して連絡する燃焼ガス通路(排気誘導路)6と、該燃焼ガス通路6の途中に設けられ、前記バーナ4,4により燃焼室3内に発生した燃焼ガスを前記燃焼室3の下端側から吸引して前記排気筒2に導入する排気ファン(排気吸引ファン)7と、下端部に給水口8aを、上端部に出湯口8bをそれぞれ有して内部に温水を貯留する貯湯タンク8と、前記燃焼ガス通路6に設けられ、前記貯湯タンク8内の温水を加熱する熱交換器9とを備えている。
【0011】
前記燃焼炉5は、その燃焼室3が、ガス通路10aを設けた仕切板10によって上部室3aと下部室3bとにより上下に区画されており、上部室3aの側部に前記バーナ4が上下または左右に間隔をあけて一対設けられ、下部室3b側が前記貯湯タンク8の上部に没入された状態で、該貯湯タンク8の上部に設置されている。
前記熱交換器9は、前記燃焼室3の下部室3bにより隔てられた前記貯湯タンク8の上部の貯湯空間を相互に連通する傾斜した配管9aの外周に伝熱フィン9bを取り付けて熱交換管9cを形成し、該熱交換管9cを上下方向と前後方向(図1の紙面に垂直な方向)にそれぞれ所定間隔をあけて複数個配列して構成され、前記燃焼ガス通路6の上流側の一部として形成された前記下部室3bの内部に設けられている。前記排気ファン7は前記下部室3bの下流側において燃焼ガス通路6に設けられている。
なお、前記貯湯タンク8の上、下部は循環ポンプ11と量水計12を設けた温水管13によって連絡され、前記出湯口8bには安全弁14とフロースイッチ15が設けられている。また、前記燃焼炉5と貯湯タンク8の周囲にはそれぞれ断熱材16a,16bが装着されている。
【0012】
また、前記各バーナ4,4は、それぞれ燃料調節バルブ17を有する燃料管18a,18bを介して燃料本管19に並列に接続されており、図示しない燃料供給源から前記燃料本管19、燃料管18a,18bを通して燃料を供給されるようになっている。前記各燃料管18a,18bは前記燃料調節バルブ17,17の上流側でバイパス管20により相互に連絡されている。一方の燃料管18aにおけるバイパス管20との接続部より上流側には、燃料調節バルブ17aが設けられている。さらに、前記各バーナ4,4は、それぞれ仕切弁21を有する燃焼用空気管(燃焼用空気配管)22,22を介して燃焼用空気配管23に並列に接続されており、該燃焼用空気配管23に連絡されたブロア24から燃焼用空気が供給されるようになっている。
【0013】
また、前記燃焼用空気配管23には、前記仕切板10の直下で前記燃焼室3の下部室3b内に開口する空気配管25が、前記燃焼用空気配管23と燃焼用空気管22との接続部より上流側において仕切弁21を介して接続され、前記下部室3bと前記ブロア24とが連絡されている。前記空気配管25には、前記仕切弁21の下流側に空気調整バルブ(開閉バルブ)26が設けられている。そして、前記貯湯タンク8の上部の出湯口8b付近には該貯湯タンク8内の温水の温度を検出する温度調節計27が設けられており、該温度調節計27はその検出温度に応じて、前記排気ファン7の運転、停止と前記空気配管25の空気調整バルブ26の開閉の動作を行わせるようになっている。
なお、図1において、28は前記バーナ4による燃焼炎を検出する火炎検出器であり、バーナ4が消火して燃焼炎が検出されなくなった場合には、制御装置(図示せず)を介して前記燃料調節バルブ17が閉じられるようになっている。29は前記排気筒2から排出される排気熱の温度を検出する温度検出器である。
【0014】
次に、前記構成の温水熱回収装置1の作用について説明する。先ず、図示しない給水設備から給水口8aを経て給湯タンク8内に水が供給されて満たされた状態とした後に、図示しない制御装置によって燃焼炉5を作動状態にすると、前記燃料管18a,18bの燃料調節バルブ17,17が開かれて、図示しない燃料供給源、例えば、生ゴミ等処理装置からその処理過程で連続的に発生するメタンガス(燃料ガス)が、燃料本管19および燃料管18a,18bを通して各バーナ4,4に供給されると共に、ブロア24が運転されて燃焼用空気が燃焼用空気配管23、仕切弁21,21を開かれた燃焼用空気管22,22を経て前記バーナ4,4に供給され、各バーナ4,4が点火されて燃焼作動を開始される。
【0015】
その際、一方の燃料管18aの上流側の燃料調節バルブ17aは閉じられており、前記各燃料調節バルブ17,17が同開度に調節されるので、燃料本管19に送られてきた燃料ガスは、全量が一旦他方の燃料管18bに入り、その半量がバイパス管20を経て一方の燃料管18aから一方のバーナ4に供給され、他の半量が他方の燃料管18bから他方のバーナ4に供給され、各バーナ4,4は同じ条件で燃焼される。また、前記燃焼用空気配管23と前記燃焼室3内を連絡する空気配管25の空気調節バルブ26は閉じられている。
【0016】
また、前記バーナ4,4の燃焼作動が開始された後、直ちに前記排気ファン7が運転されるので、バーナ4,4によって燃焼室3の上部室3a内に発生される燃焼ガスは、仕切板10のガス通路10aを通って燃焼室3の下部室3bに入り、さらに、該下部室3bから燃焼ガス通路6内に吸引され、該燃焼ガス通路6によって燃焼室5を迂回して排気筒2内に送られた後、外部に排出される。その際に、前記給湯タンク8内の上部にある水は、前記燃焼室3の下部室3b内に設けた熱交換器9の配管9a内と前記下部室3bの下側の給湯タンク8内を循環することにより、燃焼ガスの熱を前記配管9aと下部室3bの底部および周囲とから吸熱して温度上昇する。この間、前記循環ポンプ11が運転されて、給湯タンク8の上部の温水と下部の低温水とが循環移動されて給湯タンク8内の温水成層が行われ、低温水が前記燃焼ガスによって効果的に温度上昇される。
【0017】
そして、給湯タンク8内の温水が図示しない温度計で所定設定温度に上昇されたことが検出されると、前記出湯口8bから図示しない給湯配管を介して所定の使用設備に対し給湯が開始される。この給湯が開始されると、それが出湯口8bに設けたフロースイッチ15により検出されて、前記循環ポンプ11の運転が停止され、給湯タンク8の下部から上部に送られた低温水が直接に出湯口8bから流出されるのを防止される。前記使用設備に対する給湯が行われている間は、前記温度調節計27によって給湯タンク8内の温水の温度が監視されており、温水の温度が上限の設定温度を超えたときには、前記排気ファン7の運転が停止されると共に、閉じていた前記空気調節バルブ26が開いてブロア24からの燃焼用空気の一部が希釈用空気として前記燃焼室3の下部室3b内に導入される。
【0018】
これにより、バーナ4,4による燃焼ガスは、前記熱交換器9を通ることなく、燃焼室3の上部室3aから密度差により上部へ流れ、排気筒2を通って外部へ排出されるので、給湯タンク8内の温水が設定温度範囲まで低下される。その際、前記希釈用空気が、燃焼室3の上部室3a側から熱交換器9に伝達する熱を遮断するので、給湯タンク8内の温水の温度低下を効果的に促進すると共に、前記燃焼室3の下部室3bから上部室3aに入って燃焼ガスに混合されてその温度を低下させるので、排気筒2から高温の排ガスが外部に排出されるのを防止することができる。
【0019】
また、前記排気ファン7の運転の停止によって給湯タンク8内の温水の温度が下限の設定温度より低下したときには、排気ファン7の運転が再開されると共に、前記空気調節バルブ26が閉じられて、前記バーナ4,4の燃焼ガスが熱交換器9を通るので、給湯タンク8内の温水が加熱されて設定温度範囲まで上昇される。このように、前記温度調節計27の作用によって、前記排気ファン7の運転、停止と前記空気調節バルブ26の開閉が繰り返されて給湯タンク8内の温水の温度の調節が行われる。なお、使用設備への給水が停止されるときには、前記排気ファン7の運転が停止されて給水タンク8内の温水の加熱が停止されると共に、前記空気調節バルブ26が開かれて希釈用空気が燃焼炉3に導入されるので、排気筒2から高温の排気が排出されることはない。
【0020】
また、燃焼炉5が作動中は、バーナ4,4の燃焼炎が常時火炎検出器28,28で監視されており、いずれか一方のバーナ、例えば、他方の燃料管18b側のバーナ4の燃焼が停止したような場合には、該下側のバーナ4の燃料調節バルブ17と仕切弁21が閉じられると共に、前記一方の燃料管18a側のバーナ4の燃料バルブ17が全開され、前記燃料本管19からの燃料の全量が上側のバーナ4に送られて、該上側のバーナ4で略2倍の燃焼が行われるので、給湯タンク8内の温水の加熱が中断されることなく、確実に継続される。前記上側のバーナ4による燃焼への切り換えの際には、一方の燃料管18aの上流側の燃料調節バルブ17aが開かれて、燃料本管19からの燃料は、一方の燃料管18aと他方の燃料管18bおよびバイパス管20とを経て、急激な圧力上昇を抑えられて前記上側のバーナ4に円滑に送られる。
【0021】
前記第1の実施の形態に係る温水熱回収装置1によれば、前記燃焼炉5が、前記排気筒2を上側にし、前記燃焼室3aの下側の下部室3bを、前記燃焼ガス通路6の一部として前記貯湯タンク8の上部内に没入させた状態で、該貯湯タンク8の上部に設置されており、前記熱交換器9が前記燃焼室5の下部室3bの内部に設けられている構成とされているので、従来の温水熱回収装置のように、燃焼室3と熱交換器9の両方を給湯タンク8の内部に収納しなくて済み、その分、給湯タンク8の温水の貯留容積を大きくすることができると共に、所要設置面積が給湯タンク8の分で足り、温水熱回収装置1の全体としての所要設置面積を可及的に小さくすることができる。
【0022】
また、前記排気ファン7によってバーナ4による燃焼ガスを燃焼炉5から下方に吸引して該燃焼室5を迂回させ、前記排気筒2に排気するように構成されているので、燃焼ガスが燃焼室5から排気筒2に直接に吹き抜けることがなく、燃焼ガスの熱を効率よく給水タンク8内の温水の加熱に使用することができると共に、排気ファン7の運転、停止と空気調節バルブ26の開閉とにより、給水タンク内8の温水の温度を容易に調節することができる。したがって、連続して発生する燃料をバーナ4により継続して燃焼処理して、必要に応じてその燃焼処理で発生した熱エネルギーを温水として取り出して有効利用することができる。しかも、燃焼炉や排気筒の内部に邪魔板等を設けたり、排気筒にダンパを設けて排気の排出制御をする必要がないため、構造が簡単で設備費用を安価にすることができる。
【0023】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る温水熱回収装置30について図2を参照して説明する。なお、前記第1の実施の形態に係る温水熱回収装置1の構成部分と同一の構成部分には同一の符号を付してそれらの詳細説明は省略する。
第2の実施の形態に係る温水熱回収装置30は、横に並べて設置された燃焼炉31と給湯タンク32とを備えている。
前記燃焼炉31は、底部を床面に設置して立設された燃焼室33の上部(一端部)にやや長めの排気筒34を設けてなり、前記燃焼室33の側部に上下または左右に所定間隔をあけてバーナ4,4が取り付けられ、該バーナ4の下方位置においてブロア24に連絡された空気配管25が燃焼室33内に開口されている。前記排気筒34の周囲に断熱材16cが装着されている。
【0024】
また、前記給湯タンク32は、上部に出湯口32aを下部に給水口32bを有し、底部を床面に設置して前記燃焼炉31の近接位置に立設されており、内部に熱交換器35を備えている。該熱交換器35は、前記燃焼室33の下端部に一端部が接続され、給湯タンク32内の下部に挿入されたダクト(燃焼ガス通路)36の他端部に接続された下部ヘッダー37aと、給湯タンク32内の上部に設けられ、給湯タンク32の外側上面に設置された排気ファン7の吸引口に連絡された上部ヘッダー37bと、図2で左右方向と前後方向(紙面に垂直な方向)に所定間隔をあけて配列され、両端部を前記上、下部ヘッダー37b,37aに連絡して設けられた複数の配管38とからなっている。
【0025】
この実施の形態に係る温水熱回収装置30においては、第1の実施の形態に係る温水熱回収装置1と同様に、バーナ4、4が燃焼作動されると共に排気ファン7が作動され、給湯口32bから給湯タンク32内に給水された水が、前記燃焼室31からダクト36、燃焼ガス通路6を経て排気筒34に至る燃焼ガス通路をを流れる燃焼ガスによって、該燃焼ガス通路の途中で給湯タンク32内に位置された前記熱交換器35を介して加熱され、温水が前記出湯口32aから取り出されて使用設備に供給される。
【0026】
この実施の形態に係る温水熱回収装置30によれば、前記第1の実施の形態に係る温水熱回収装置1と同様に、燃焼室33と熱交換器35の両方を給湯タンク8の内部に収納しなくて済み、給湯タンク32の温水の貯留容積を大きくすることができると共に、燃焼室33から排気筒34に燃焼ガスが温水の加熱中に直接に吹き抜けることがなく、燃焼ガスの熱を効率よく給水タンク32内の温水の加熱に使用することができると共に、排気ファン7の運転、停止と空気調節バルブ26の開閉とにより、給水タンク32内の温水の温度を容易に調節することができるので、連続して発生する燃料をバーナ4により継続して燃焼処理して、必要に応じてその燃焼処理で発生した熱エネルギーを温水として取り出して有効利用することができる。また、前記給湯タンク32の上に燃焼炉31を設置しないので、装置全体の高さをあまり高くすることなく、該給湯タンク32の容量を大きくして多量の温水の使用に応えることができる。
【0027】
また、前記実施の形態に係る温水熱回収装置1,30においては、燃焼室5,33にバーナ4を2台設けて、1台のバーナ4の作動が異常となった場合に、他の1台のバーナ4で燃料(発酵ガス)の全量を自動的に燃焼させることができるので、燃焼炉5,31の作動を停止させることなく、連続的に供給される発酵ガス等の燃料の燃焼処理を円滑に継続して行うことができる。
なお、前記実施の形態に係る温水熱回収装置1,30においては、前記熱交換器9,35を多管式の熱交換器としたが、これに限らず、プレート型熱交換器、その他の形式の熱交換器としてもよい。また、前記給水タンク8内の温水の温度の調節を、温度調節計によって監視して、前記排気ファン7の運転、停止と前記空気調節バルブ26の開閉とにより行うようにしたが、これに代えて、温度調節計27によって検出される温度に応じて、前記排気ファン7の回転数と空気調節バルブ26の開度とを変化させることにより行うようにしてもよい。さらに、前記バーナ4,4に燃焼用空気を供給するブロア24を希釈用空気供給装置として兼用し、前記燃焼室3,33内に希釈用空気を導入するようにしたが、これに限らず、該希釈用空気は、前記ブロア24と別に設けたブロア等の希釈用空気供給装置を作動させて供給するようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下のような優れた効果を奏する。
請求項1に係る温水熱回収装置によれば、一端側に排気筒を有する燃焼室にバーナを設けてなる燃焼炉と、前記燃焼室の他端側と前記排気筒とを燃焼室を迂回して連絡する燃焼ガス通路と、該燃焼ガス通路の途中に設けられ、前記バーナにより燃焼室に発生した燃焼ガスを前記燃焼室の他端側から吸引して前記排気筒に導入する排気ファンと、給水口および出湯口を有し内部に温水を貯留する貯湯タンクと、前記燃焼ガス通路に設けられ、前記貯湯タンク内の温水を加熱する熱交換器とを備えた構成とされているので、従来の温水熱回収装置のように、燃焼室と熱交換器の両方を給湯タンクの内部に収納しなくて済み、その分、給湯タンクの温水の貯留容積を大きくすることができる。また、燃焼ガスが燃焼室から排気筒に直接に吹き抜けることがなく、燃焼ガスの熱を効率よく給水タンク内の温水の加熱に使用することができる。しかも、燃焼炉や排気筒の内部に邪魔板等を設けたり、排気筒にダンパを設けて排気の排出制御をする必要がないため、構造が簡単で設備費用を安価にすることができる。
【0029】
請求項2に係る温水熱回収装置によれば、燃焼炉が、排気筒を上側にし、燃焼室の下側を燃焼ガス通路の一部として貯湯タンク内に没入させた状態で該貯湯タンクの上部に設置されており、熱交換器が前記燃焼室の下側内部に設けた構成とされているので、所要設置面積が前記給湯タンクの分で足り、温水熱回収装置の全体としての所要設置面積を可及的に小さくすることができる。
【0030】
請求項3に係る温水熱回収装置によれば、燃焼炉が、排気筒を上側にした状態で貯湯タンクと並べて設置されており、燃焼ガス通路が燃焼室の下端側から前記貯湯タンク内を通して前記排気筒に連絡されると共に、熱交換器が貯湯タンク内の燃焼ガス通路に設けられた構成とされているので、前記給湯タンクの上に燃焼炉を設置しないため、装置全体の高さをあまり高くすることなく、給湯タンクの容量を大きくして多量の温水の使用に応えることができる。
【0031】
請求項4に係る温水熱回収装置によれば、燃焼室の下部に、バーナに燃焼用空気を供給するブロアが開閉バルブを有する空気配管を介して連絡され、給湯タンクの出湯口付近の温水の温度に応じて、燃焼ガス通路の途中に設けた排気ファンの運転と前記空気配管の開閉バルブの開閉が調節されるように構成されているので、前記燃焼ガス通路中の熱交換器を通る燃焼ガスの流れと温度を変化させることにより、給水タンク内の温水の温度を容易、適切に調節することができる。
したがって、連続して発生する燃料をバーナにより継続して燃焼処理して、必要に応じてその燃焼処理で発生した熱エネルギーを温水として取り出して有効利用することができる。また、燃焼室内に導入される希釈用空気によって、排気筒から高温の排気が排出されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る温水熱回収装置を示す系統図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る温水熱回収装置を示す系統図である。
【符号の説明】
1,30 温水熱回収装置
2 排気筒
3,33 燃焼室
3b 下部室
4 バーナ
5,31 燃焼炉
6 燃焼ガス通路
7 排気ファン
8 貯湯タンク
8a 給水口
8b 出湯口
9 熱交換器
10 仕切板
22 燃焼用空気管
23 燃焼用空気配管
24 ブロア
25 空気配管
26 空気調節バルブ(開閉バルブ)
27 温度調節計

Claims (4)

  1. 一端側に排気筒を有する燃焼室にバーナを設けてなる燃焼炉と、前記燃焼室の他端側と前記排気筒とを燃焼室を迂回して連絡する燃焼ガス通路と、該燃焼ガス通路の途中に設けられ、前記バーナにより燃焼室に発生した燃焼ガスを前記燃焼室の他端側から吸引して前記排気筒に導入する排気ファンと、給水口および出湯口を有し内部に温水を貯留する貯湯タンクと、前記燃焼ガス通路に設けられ、前記貯湯タンク内の温水を加熱する熱交換器とを備えていることを特徴とする温水熱回収装置。
  2. 前記燃焼炉が、前記排気筒を上側にし、前記燃焼室の下側を前記燃焼ガス通路の一部として前記貯湯タンク内に没入させた状態で該貯湯タンクの上部に設置されており、前記熱交換器が前記燃焼室の下側内部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の温水熱回収装置。
  3. 前記燃焼炉が、前記排気筒を上側にした状態で前記貯湯タンクと並べて設置されており、前記燃焼ガス通路が前記燃焼室の下端側から前記貯湯タンク内を通して前記排気筒に連絡されると共に、前記熱交換器が貯湯タンク内の燃焼ガス通路に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の温水熱回収装置。
  4. 前記燃焼室の下部には、希釈用空気を供給する希釈用空気供給装置が開閉バルブを有する空気配管を介して連絡され、前記給湯タンクの出湯口付近の温水の温度に応じて、前記排気ファンの運転と前記希釈用空気供給装置が作動するようになっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の温水熱回収装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102721169A (zh) * 2012-07-12 2012-10-10 烟台市宜和环保设备有限公司 自动化生物燃料燃烧多用炉
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CN117516188A (zh) * 2023-11-16 2024-02-06 鹤庆溢鑫铝业有限公司 一种电解铝真空抬包余热利用装置

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