JP3297031B2 - 加熱装置付き弁当箱 - Google Patents
加熱装置付き弁当箱Info
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Description
やレンジのような、他の外部加熱設備を必要とせずに、
それ自体に組み込まれた加熱装置によって、入れた食品
を自己加熱する弁当箱に関する。この弁当箱は持ち運び
できて、再充電バッテリを備えている。
それ自体が食品を加熱できる弁当箱が、いくつか公開特
許又は発行特許として公開されている。例えば、台湾公
開特許346782号には、断熱箱、箱内部に配置されたブラ
ケット、および上部カバーからなる弁当箱が記載されて
いて、食品はブラケットに詰められ、箱内のお湯あるい
はスープにより加熱され、一定の時間、保温される。他
に、台湾公開特許76303号あるいは95565号に記載されて
いる加熱装置付き弁当箱のような器具は、箱と、箱に供
給された一定量の燃料とからなり、この燃料を燃焼させ
て、箱に入れた食品を加熱する。
による断熱弁当箱は、真の加熱能力がないので、実際に
はただ食品を保温するだけの断熱保持箱にすぎず、結果
は構造と素材の断熱性能にかかっていて、従って、保温
できる時間には限りがある。あとの2つは、食品を加熱
するのに燃料を必要とするが、温度制御を欠いているの
で、その結果、加熱が不安全となり、燃料燃焼による汚
染や食品の過熱を引き起こす可能性がある。
体が電気的に食品を加熱することができる携帯弁当箱を
提供することである。また、本発明の他の目的は、入れ
た食品を加熱することができる再使用可能な弁当箱を提
供することである。さらにまた、本発明の他の目的は、
温度制御手段を備えた電気加熱弁当箱を提供することで
ある。
入れる食品箱と、この食品箱の下に配置される加熱装置
とからなる加熱装置付き弁当箱が提供される。この加熱
装置はバッテリ、貯水器、発熱体および制御回路からな
り、バッテリの電力を使用して蒸気を発生させ、箱に入
れられた食品を直接あるいは間接に加熱できるので、他
の加熱設備を使用する必要がない。食品を加熱するのに
用いられるバッテリエネルギーは、加熱装置を外部電源
に接続している間に、再充電器により再充電できる。従
って、加熱装置、すなわち弁当箱は持ち運びできて、容
易に再使用できる。
騰させ、蒸気を発生させて食品を加熱することができ
る。制御回路には、トレーの水が枯渇した時、食品が過
熱されたり、焦げたりするのを防ぐために、電力を遮断
するためのサーモスタットが備えられている。上述の、
本発明の課題および利便性は、添付図面を参照して、以
下の詳細な説明および好適な実施形態を見ればより明ら
かになる。
き弁当箱が示されていて、これは、食品(例えばライ
ス、肉および野菜など)を入れるための食品箱10と、食
品箱10の下に位置し、食品箱10内の食品を加熱するため
に蒸気を発生させることができる加熱装置20からなる。
面図である。食品箱10は、上開きの箱本体11と、箱本体
11を閉じるためのカバー12からなる。カバー12は、箱本
体11の側壁にちょうつがいで取り付けられた2つの留め
金13a、13bによって、箱本体11の開口110に固定でき
る。箱本体11の底には、食品箱10に蒸気を移入して食品
を加熱するために、複数の貫通穴14が形成されている。
カバー12には、食品を通過してきた蒸気を放出するため
に、排気ポート120が形成されている。排気ポートに
は、さらに、弁当箱が加熱中であることをユーザに気づ
かせるための音を出すホイッスル15を取り付けてもよ
い。この場合には、蒸気がなくなると、ホイッスルが鳴
りやむ。
加熱装置20は、貯水器30、発熱体40、および台(キャリ
ア)50からなる。貯水器30には、適量の水が蓄えられ、
その水を沸騰させて発生した蒸気は、食品を加熱するた
めに食品箱10へ供給される。また、貯水器30はディスク
形状の容器で、水の量は食品箱10に入れる食品の量に応
じて調節される。発熱体40は、その大部分を断熱材でで
きたリング41に覆われ、貯水器30の周囲を取り囲み、貯
水器30に蓄えられた水を加熱して気化させる。発熱体40
の2つの端は、部材(例えば導線)42a、42bを介して、
貯水器30の底下に配置される2つの接触部材43a、43bに
繋がれている。キャリア50は主として、上向きの開口51
0を有する箱51からなり、開口510は、箱本体11をキャリ
ア50に取り付けた時に密閉されるように(図4参照)、
箱本体11の周囲に形成されたフランジ111にぴったり合
う大きさである。キャリア50の内枠の周りには、貯水器
30を保持するためのステップ部511が設けられている。
ステップ部511の上部付近に、箱51の側壁を貫く排出ポ
ート512が形成され、そこから貯水器30からあふれた水
を排出することで、貯水器30の水の高さを適切な水準に
維持し、食品が水につかるのを防ぐ。また、箱51の内部
には、制御装置70(図3参照)を介して、発熱体40にエ
ネルギーを供給するバッテリ60も取り付けられている。
いずれにせよ制御装置70は始動し、発熱体40の温度を制
御する。貯水器30を箱51に置くと、貯水器30の底にあ
る、発熱体40の接触部材43a、43bと制御装置70の電極71
a、71bが電気的に接続し、キャリア50内部で固定され、
加熱が始まる。
ている。運転状態であるか非運転状態であるかを示すパ
イロットランプ76が、発熱体40と並列に繋がれている。
発熱体40のための電力は、ヒューズ75、手動スイッチ72
およびサーモスタット73を経由して、バッテリ60から供
給される。手動スイッチ72は常時開であるのに対し、サ
ーモスタット73は常時閉である。手動スイッチ72とサー
モスタット73は、磁気コイル74と結合して自己保持回路
を形成する。つまり、手動スイッチ72はひとたび押され
ると、磁気コイル74に引きつけられて、接続が保たれ、
加熱が始まる。発熱体40は、食品箱10に入れられた食品
を加熱するために、貯水器30の水を水蒸気へと気化する
ように作動する。貯水器30の水が使い果たされると、発
熱体40の温度が上昇し、サーモスタット73が働いて加熱
回路が切られる(開かれる)。この時、自己保持回路は
切断され、もはや磁力が発生しなくなるので、手動スイ
ッチ72は磁気コイル74に引きつけられない。ひとたび手
動スイッチ72が切れると、たとえサーモスタット73が冷
めて再びつながっても、加熱回路は自動的には入らない
ので、食品が過熱されることはない。
0、再充電器80および発熱体40は、選択可能な以下のよ
うな機能を果たす。 (1)再充電器80が外部交流電源に接続されていない
時、バッテリ60の電力を発熱体40に供給する機能。 (2)再充電器80が交流電源に接続されている時、再充
電のためにバッテリ60が再充電器80に接続される機能。
あるいは、 (3)再充電器80が交流電源に接続されている時、交流
電源からの電力を発熱体40に供給する機能。
取り付けられていて、交流電源に接続するためのコンセ
ント81を備えている。本発明の変形として、再充電器80
は箱51から外された分離ユニットでも勿論よい。前述の
第1の実施形態では、蒸気が穴14を通過して直接食品箱1
0に入った食品を加熱するのに対し、図5に示される第2
の実施形態では、箱本体11の底に蒸気穴がない。さらに
図6を参照すると、蒸気は箱のみを加熱し、間接的に食
品箱10内の食品を加熱することがわかる。最終的に蒸気
は排出ポート512から排出する。排出の効率をよくする
ために、箱本体11と箱51の取付部分、すなわち箱本体11
のフランジ111付近に、さらに別の排気ポート120aを設
けても勿論よい。
る。食品を入れる食品箱10と加熱装置20は、今までどお
り取りはずし式であるが、ユーザが食品箱10を取り外さ
なくても容易に貯水器30を満水にできるように、箱51の
片側に注水口90が設けられている。図8は本発明の第4の
実施形態を示している。食品箱10と加熱装置20は結合し
て単一のユニットになっていて、注水口90も設けられて
いる。貯水器は加熱装置20の箱51内部に取り付けられて
いるので、図示されていない。注水口90が箱51の片側に
設けられ、注水口90の上には、注水口90を選択的に開閉
できる可動蓋91が取り付けられている。一体型の弁当箱
は、ユーザが食品箱10を加熱装置20に着脱する必要がな
いので、持ち運びに便利で、使いやすく、食品を食べた
り詰めたりするには、食品箱10のカバー12を開けるだけ
でいい。
閉を容易にできるように、図9に示したヒンジ開閉型の
可動蓋91a、あるいは図10に示した回動型の可動蓋91bで
もよい。以上本発明を好適な実施形態に関して説明して
きたが、用いられた言葉は限定的というよりはむしろ説
明上の言葉であり、添付された請求項の範囲内での変更
は、本発明の真の範囲および精神を逸脱しない限りにお
いてなされうるということは理解されたい。
図。
の第1の実施形態の断面図。
施形態の断面図。
発明の第3の実施形態の斜視図。
つ注水口を備えた、本発明の第4の実施形態の斜視図。
施形態の部分斜視図。
実施形態の部分斜視図。
Claims (8)
- 【請求項1】 食品を入れて加熱できる加熱装置付き弁
当箱であって、 食品を入れるための箱本体とカバーとからなる食品箱
と、 前記食品箱の下に位置し、水を蓄えるための貯水器と、 前記貯水器の周りに位置し、前記食品箱の前記食品を加
熱するために、前記貯水器の前記水を加熱して気化させ
るための発熱体と、 前記発熱体に電力を供給するバッテリと、 前記発熱体を起動させ、前記発熱体の温度を制御する制
御装置と、 前記バッテリと前記制御装置とを収納し、前記貯水器と
前記食品箱とに適合する上開きのキャリアと、からな
り、 前記キャリアの箱の側壁に、前記貯水器から溢れた水を
排出するための排水口が形成され、 前記キャリアはさらに、ユーザが前記貯水器に水を注ぎ
入れるための注水口を有している、 ことを特徴とする加
熱装置付き弁当箱。 - 【請求項2】 請求項1に記載の加熱装置付き弁当箱に
おいて、 前記食品箱の底に、食品を加熱するために前記食品箱に
蒸気を送り込むための複数の貫通穴が形成され、 前記食品箱の前記カバーに、蒸気を大気中へ放出するた
めの排気ポートが形成されている、ことを特徴とする加
熱装置付き弁当箱。 - 【請求項3】 請求項1に記載の加熱装置付き弁当箱に
おいて、 前記食品箱の箱本体と、前記バッテリ、前記発熱体、お
よび前記貯水器を備えた前記キャリアとが、一体化して
いる、ことを特徴とする加熱装置付き弁当箱。 - 【請求項4】 請求項1に記載の加熱装置付き弁当箱に
おいて、 前記注水口にさらに、前記注水口を覆う蓋が設けられて
いる、ことを特徴とする加熱装置付き弁当箱。 - 【請求項5】 請求項1に記載の加熱装置付き弁当箱に
おいて、 さらに、前記貯水器の水が気化して使い果たされた時、
前記発熱体への電力の供給を遮断するサーモスタットを
有する、ことを特徴とする加熱装置付き弁当箱。 - 【請求項6】 請求項5に記載の加熱装置付き弁当箱に
おいて、 さらに、手動スイッチと磁気コイルとを有し、 前記サーモスタットは常時閉であるのに対し、前記手動
スイッチは常時開で、 前記手動スイッチ、前記サーモスタット、および前記磁
気コイルは、ひとたび前記手動スイッチが押されれば加
熱が開始され、そして前記貯水器の水が使い果たされて
前記サーモスタットが起動すると、前記手動スイッチが
切れて加熱が終わるような自己保持回路を形成する、こ
とを特徴とする加熱装置付き弁当箱。 - 【請求項7】 請求項1に記載の加熱装置付き弁当箱に
おいて、 さらに、前記制御装置の制御下で前記バッテリを充電す
るために、交流電源に接続された再充電器を有する、こ
とを特徴とする加熱装置付き弁当箱。 - 【請求項8】 請求項7に記載の加熱装置付き弁当箱に
おいて、 前記再充電器は以下の機能(a),(b),(c)の内
の選択された機能の下で動作する、ことを特徴とする加
熱装置付き弁当箱。 (a)前記再充電器が外部交流電源に接続されていない
時に、前記バッテリの電力を前記発熱体に供給する機
能; (b)前記再充電器が交流電源に接続されている時に、
再充電のために前記再充電器を前記バッテリに接続する
機能;および (c)前記再充電器が交流電源に接続されている時に、
電力を前記交流電源から前記発熱体に供給する機能。
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