JP3295758B2 - 口付け糸付き漁網 - Google Patents

口付け糸付き漁網

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JP3295758B2
JP3295758B2 JP2000078271A JP2000078271A JP3295758B2 JP 3295758 B2 JP3295758 B2 JP 3295758B2 JP 2000078271 A JP2000078271 A JP 2000078271A JP 2000078271 A JP2000078271 A JP 2000078271A JP 3295758 B2 JP3295758 B2 JP 3295758B2
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勘作 伊藤
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三重県製網協同組合
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刺網等に使用する
網地の切り口端部に、口付け糸を結束した口付け糸付き
漁網に関する。
【0002】
【従来の技術】編網機で網を編網する場合、網地は一般
に一反(約151.5m)を1単位として製網される
が、刺網等の漁網を作る場合、製網された網地の長手方
向を横方向とし、複数単位の網を横方向につなぎ合せ、
必要な長さの網として、実際に使用する漁網に仕立て
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように各単位の網
地を横方向に接続する場合、口付け糸を使用して接続す
るが、このために、刺網用の網地を製網する際、その仕
上の工程で、編網機によって編網された一反毎の網地の
先端と末端に、口付け糸を結束している。
【0004】この口付け糸の結束は、従来、図4に示す
ように、網地Nの切り口端部に口付け糸Sを結び付ける
ように行われるが、この口付け糸の結束作業は、従来、
手作業により行われていたため、多くの作業工数が必要
となり、また熟練した作業者を必要としていた。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、比較的簡単に短時間で効率良く口付け糸を網地に結
束することができる口付け糸付き漁網を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の口付け糸付き漁網は、編網された有結節網
の網地の切り口端部に口付け糸を結束した口付け糸付き
漁網において、網地の切り口端部の菱目方向に沿って、
口付け糸が切り口端部の一目又は二目と共にミシン糸で
巻くようにかがり縫いされ、口付け糸と網地の切り口端
部がミシン糸で巻き縫いされていることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の口付け糸付き漁網では、その網地の切
り口端部に、口付け糸を結束する場合、例えばオーバー
ロックミシンに網地と口付け糸をセットし、針糸、第一
ルーパ糸、第二ルーパ糸からなるミシン糸を用いて、口
付け糸を切り口端部の一目又は二目と共にミシン糸で巻
くようにかがり縫いを行ない、口付け糸を結束する。こ
のようなミシンによる結束により、口付け糸と網地の切
り口端部はミシン糸で巻き縫いされることになる。
【0008】このような漁網用網地によれば、口付け糸
を網地の切り口端部に、オーバーロックミシンを使用し
て比較的簡単に短時間で結束することができる。また、
かがり縫いにより口付け糸を網地の切り口端部に結束す
るため、口付け糸と網地の切り口端部は、ミシン糸で巻
き縫いされた状態となるから、切り口端部に突出してい
た網地の切れ端もその中に巻き縫いされ、網地の切れ端
の出ない良好な漁網を製造することができ、また、口付
け糸の結束強度も十分に大きいものとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は、オーバーロックミシンを使用
して、かがり縫いにより、網地Nの切り口端部N1に口
付け糸Sを結束する状態の斜視図を示している。このオ
ーバーロックミシン1は、アーム2とベッド3を備え、
アーム2には針棒6が上下動可能に設けられ、針棒6の
下部に針4が固定され、針4の孔には針糸K1が挿通さ
れる。また、針棒6は外側(ミシンに向かって左側)に
揺動可能に配設され、針棒6の上部には針4を所定のタ
イミングで外側に振るための針振り機構7が連結され
る。針振り機構7はエアシリンダのピストンロッドによ
り針棒6を揺動させるように構成される。
【0010】ベッド3上の針位置には、針板5が配設さ
れ、針板5の上方における針4の後方に、被縫製物の網
地Nと口付け糸Sを押える押え足10が設けられ、その
後方に、送りローラ9が網地Nと口付け糸Sをベッド3
上で挾み送るように配設される。更に、針4の手前に
は、網地Nの結節部N2を検出するための結節検出器8
が配置される。
【0011】この結節検出器8は、アーム状の接触子8
aを上下に揺動可能に配設し、接触子8aの先端を網地
Nの切り口端部N1の送り位置に配置し、切り口端部N
1の結節部N2が接触子8aに達した時、接触子8aが
上側に揺動し、接触子8aの上部に設けた検出部の動き
を光電センサ等の検出器で検出し、結節部N2を検出す
る構造である。この結節検出器8の出力側は図示しない
ミシンのコントローラに接続され、コントローラは結節
検出器8が結節部N2を検出すると、針振り機構7を動
作させ、針棒6を介して針4を外側(左側)に振るよう
に制御する。
【0012】更に、針4の手前の針板5上には、合成樹
脂製の網ガイド板11が、針板5との間で網地Nの切り
口端部N1を挟むようにガイドして針位置に送るように
配設される。この網ガイド板11は、ヒンジ状の回動部
を介して支持されると共に、ばねで針板5の上に付勢し
て取り付けられる。
【0013】また、網ガイド板11の下側の針板5上に
は、一対のガイド歯車がその上部を針板5の上方に突出
させて、網地の送り方向に並んで回転自在に配設され、
ガイド歯車の上部(先端)は網ガイド板11の内側に設
けた凹部に進入して網地の送りに従動して回転する。従
って、ガイド歯車の上部(先端)が網地Nの切り口端部
N1の目に係合し、その一目又はニ目を揃えて針位置に
送ることができる。
【0014】更に、針板5の下側に、図示は省略されて
いるが、口付け糸Sの供給機構が設けられ、口付け糸S
を下側から針位置に供給する。また、通常のオーバーロ
ックミシンと同様に、針板5の下側には、被縫製物の移
動方向と交差状に作動する第一ルーパと第二ルーパが設
けられ、各々の糸孔には第一ルーパ糸K2と第二ルーパ
糸K3が挿通される。
【0015】次に、上記オーバーロックミシン1を使用
して行なう、網地Nの切り口端部N1への口付け糸Sの
結束方法を説明する。網地Nは、例えば、ナイロンモノ
フィラメント糸の2号〜16号を使用して編網機で編網
された有結節網であり、その菱目方向(菱形の長対角線
方向)に切り口端部N1が形成されている。オーバーロ
ックミシン1には、針糸K1、第一ルーパ糸K2、第二
ルーパ糸K3として、適当な太さのナイロン或はテトロ
ン(登録商標)のミシン糸がセットされる。
【0016】また、口付け糸Sとして、例えば、ナイロ
ンマルチ糸18本〜60本の太さの紐が使用され、針板
5の下側から針位置に供給され、送りローラ9の下側を
通るようにセットされる。網地Nの切り口端部N1は、
その1目または2目がベッド3の上から網ガイド板11
の中央部下側を通り、針位置に送り込まれるようにセッ
トされる。このとき、切り口端部N1つまり網目の1目
または2目は口付け糸Sの左側に沿わせるように配置さ
れ、それらが針4の右側に位置するように、つまり針4
が口付け糸Sと網地Nの切り口端部N1の左側を上下動
するようにセットされる。
【0017】この状態で、オーバーロックミシン1を動
作させると、送りローラ9が回転して網地Nと口付け糸
Sが前方に送られると共に、針棒6と針4が上下動し、
針板下の第一ルーパと第二ルーパが前後左右に揺動し、
針糸K1、第一ルーパ糸K2、第二ルーパ糸K3が協動
して、図3に示すように、口付け糸Sと網地Nの切り口
端部N1を、針糸K1、第一ルーパ糸K2、第二ルーパ
糸K3で巻付けるようにかがり縫いしていく。
【0018】網地Nの切り口端部N1が菱目の方向に口
付け糸Sと共にかがり縫いされていくと、その結節部N
2が針位置に近づき、結節検出器8の下側に進入する
と、結節部N2が結節検出器8の接触子8aに触れてこ
れを押し上げる。このとき、網地Nの結節部N2が針位
置に達したことが検出され、結節検出器8からの検出信
号を入力したコントローラは、針振り機構7を動作さ
せ、針棒6を介して針4を外側(左側)に振るように制
御する。この針4を外側(左側)に振る期間は例えば1
ステッチ〜3ステッチであり、結節部N2を検出したと
き、針4は1ステッチ〜3ステッチの間、外側(左側)
に振れ、再び元の位置に戻り上下動する。
【0019】切り口端部N1に位置する結節部N2は、
ある程度の大きさを持ち少し左に突出するため、針4が
そのまま下降した場合、結節部N2に突き刺さる可能性
が生じるが、このように、結節検出器8が結節部N2を
検出した時に、針振り機構7が作動して針4を一定期間
だけ外側(左側)に振るように動作するから、針4が結
節部N2に突き刺さる不具合は回避され、そのままかが
り縫いを続けることができる。
【0020】このように、オーバーロックミシンを使用
して、口付け糸Sを網地Nの切り口端部N1にかがり縫
いして、口付け糸Sを結束するから、従来のように手作
業で、口付け糸を結束する場合に比べ、遥かに効率よく
簡単に作業を行なうことができ、熟練した技術も必要な
く、容易に作業を行なうことができる。また、かがり縫
いで結束された口付け糸と網地の切り口端部Sは、ミシ
ン糸で巻き縫いされた状態となるから、切り口端部N1
に突出していたテグスの切れ端もその中に巻き縫いされ
るから、網地の切れ端の出ない良好な端部を持った漁網
を製造することができ、また、口付け糸の結束強度も十
分に大きいものとなる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の口付け糸
付き漁網によれば、オーバーロックミシンを使用して比
較的簡単に短時間で、効率良く口付け糸を網地に結束す
ることができる。また、かがり縫いにより口付け糸を網
地の切り口端部に結束するため、口付け糸と網地の切り
口端部は、ミシン糸で巻き縫いされた状態となるから、
切り口端部に突出していた網地の切れ端もその中に巻き
縫いされ、網地の切れ端の出ない良好な漁網を製造する
ことができ、また、口付け糸の結束強度も十分に大きい
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の口付け糸の結束をオーバーロックミシ
ンを使用して行なう状態の斜視図である。
【図2】口付け糸を結束した網地の部分平面図である。
【図3】口付け糸と網地の切り口端部とをかがり縫いし
た際のミシン糸の状態を示す説明斜視図である。
【図4】従来の方法で口付け糸Sを網Nに結び付けた状
態の平面図である。
【符号の説明】
1−オーバーロックミシン 4−針 7−針振り機構 8−結節検出器 S−口付け糸 N−網地 N1−切り口端部 N2−結節部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 編網された有結節網の網地の切り口端部
    に口付け糸を結束した口付け糸付き漁網において、 該網地の切り口端部の菱目方向に沿って、口付け糸が該
    切り口端部の一目又は二目と共にミシン糸で巻くように
    かがり縫いされ、該口付け糸と該網地の切り口端部が該
    ミシン糸で巻き縫いされていることを特徴とする口付け
    糸付き漁網。
JP2000078271A 1999-03-29 2000-03-21 口付け糸付き漁網 Expired - Lifetime JP3295758B2 (ja)

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