JP3294418B2 - フライアッシュの処理方法及びその装置 - Google Patents
フライアッシュの処理方法及びその装置Info
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- JP3294418B2 JP3294418B2 JP35514193A JP35514193A JP3294418B2 JP 3294418 B2 JP3294418 B2 JP 3294418B2 JP 35514193 A JP35514193 A JP 35514193A JP 35514193 A JP35514193 A JP 35514193A JP 3294418 B2 JP3294418 B2 JP 3294418B2
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- Japan
- Prior art keywords
- fly ash
- kiln
- fluidized bed
- short
- short kiln
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23G—CREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
- F23G2209/00—Specific waste
- F23G2209/30—Solid combustion residues, e.g. bottom or flyash
Landscapes
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、フライアッシュの処
理方法及びその装置、特にフライアッシュ中の未燃カー
ボンを燃焼せしめて除去するための処理方法及びその装
置に関する。
理方法及びその装置、特にフライアッシュ中の未燃カー
ボンを燃焼せしめて除去するための処理方法及びその装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】石炭焚きボイラから排出される灰ガス中
には、大量のフライアッシュ（石炭灰）が含まれてお
り、このフライアッシュは乾式集塵機などにより大部分
が回収される。回収されたフライアッシュは、一部セメ
ント原料やセメント混和材等に利用されている。
には、大量のフライアッシュ（石炭灰）が含まれてお
り、このフライアッシュは乾式集塵機などにより大部分
が回収される。回収されたフライアッシュは、一部セメ
ント原料やセメント混和材等に利用されている。
【０００３】しかしながら、フライアッシュには未燃カ
ーボンが含まれているため、次の如く問題が発生する。
例えば、フライアッシュをコンクリートに使用する場合
には、フライアッシュ中の未燃カーボンが空気連行性を
悪化させ、減水剤などのコンクリート混和剤の効果を減
じさせるため、大量の混和剤を使用する必要性が生じ
る。混和剤を大量に使用することは、コンクリート物性
面、コスト面で好ましくない上、コンクリート表面の着
色の問題も発生する。
ーボンが含まれているため、次の如く問題が発生する。
例えば、フライアッシュをコンクリートに使用する場合
には、フライアッシュ中の未燃カーボンが空気連行性を
悪化させ、減水剤などのコンクリート混和剤の効果を減
じさせるため、大量の混和剤を使用する必要性が生じ
る。混和剤を大量に使用することは、コンクリート物性
面、コスト面で好ましくない上、コンクリート表面の着
色の問題も発生する。
【０００４】そこで、フライアッシュをコンクリートに
使用する場合には、フライアッシュ中の未燃カーボン量
を極力少なくすることが必要となる。従来、フライアッ
シュ中の未燃カーボン量を少なくする方法として、流動
燃焼方式（特開平１−３０４３９４号参照）が公開され
ている。
使用する場合には、フライアッシュ中の未燃カーボン量
を極力少なくすることが必要となる。従来、フライアッ
シュ中の未燃カーボン量を少なくする方法として、流動
燃焼方式（特開平１−３０４３９４号参照）が公開され
ている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】この方式では、未燃カ
ーボンの燃焼を完遂させるため、フライアッシュの炉内
滞留時間を長く取る必要があり、又、バッチ方式で何回
も循環して燃焼を行っているので生産性が良くない。
ーボンの燃焼を完遂させるため、フライアッシュの炉内
滞留時間を長く取る必要があり、又、バッチ方式で何回
も循環して燃焼を行っているので生産性が良くない。
【０００６】このため、これを改良して空気を下部より
投入する連続式流動層方式も考えられる。しかし、単独
の流動層方式では、別途フライアッシュを助燃しなけれ
ば、効果的に流動燃焼させることが出来ず、しかも燃焼
排ガス量が多くなる。又、フライアッシュの流動化に際
し、微粉部分の飛散を極力抑え、しかも、未燃カーボン
の燃焼スピードと流動化に必要な空気をバランスさせる
ことは難しく、燃焼温度を維持し、流動化空気を十分反
応させて連続運転するには、熱的ロスが大きくなる等の
問題が発生する。
投入する連続式流動層方式も考えられる。しかし、単独
の流動層方式では、別途フライアッシュを助燃しなけれ
ば、効果的に流動燃焼させることが出来ず、しかも燃焼
排ガス量が多くなる。又、フライアッシュの流動化に際
し、微粉部分の飛散を極力抑え、しかも、未燃カーボン
の燃焼スピードと流動化に必要な空気をバランスさせる
ことは難しく、燃焼温度を維持し、流動化空気を十分反
応させて連続運転するには、熱的ロスが大きくなる等の
問題が発生する。
【０００７】この発明は上記事情に鑑み、簡単にしかも
効率良くフライアッシュ中の未燃カーボンを燃焼除去で
きるようにすることを目的とする。
効率良くフライアッシュ中の未燃カーボンを燃焼除去で
きるようにすることを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明のフライアッシュの処理方法は、ショー
トキルンと、該ショートキルンに後続する流動床を備
え、未燃カーボンを含むフライアッシュを前記ショート
キルンに供給する一方、高温予熱空気を前記流動床に導
入し、フライアッシュを流動混合した後、前記ショート
キルンに供給するすることを特徴とし、又、この発明の
フライアッシュの処理装置は、ショートキルンと、該シ
ョートキルンに後続する流動床を備え、該流動床に高温
予熱空気を導入する空気導入手段が設けられたことを特
徴としている。
めに、この発明のフライアッシュの処理方法は、ショー
トキルンと、該ショートキルンに後続する流動床を備
え、未燃カーボンを含むフライアッシュを前記ショート
キルンに供給する一方、高温予熱空気を前記流動床に導
入し、フライアッシュを流動混合した後、前記ショート
キルンに供給するすることを特徴とし、又、この発明の
フライアッシュの処理装置は、ショートキルンと、該シ
ョートキルンに後続する流動床を備え、該流動床に高温
予熱空気を導入する空気導入手段が設けられたことを特
徴としている。
【０００９】
【作用】この発明によれば、ショートキルン入口に未燃
カーボンを含むフライアッシュを投入すると共に、ショ
ートキルンに後続する流動床で流動混合に利用された空
気がショートキルン出口側から導入されて、炉内温度が
６５０〜９５０℃程度で未燃カーボンが燃焼除去され
る。さらにショートキルンで燃焼しきれない残留カーボ
ンが後続の流動床で６００〜９００℃程度の高温予熱空
気と流動混合し燃焼除去される。
カーボンを含むフライアッシュを投入すると共に、ショ
ートキルンに後続する流動床で流動混合に利用された空
気がショートキルン出口側から導入されて、炉内温度が
６５０〜９５０℃程度で未燃カーボンが燃焼除去され
る。さらにショートキルンで燃焼しきれない残留カーボ
ンが後続の流動床で６００〜９００℃程度の高温予熱空
気と流動混合し燃焼除去される。
【００１０】
【実施例】以下、この発明の１実施例を図面に基いて説
明する。この発明のフライアッシュの処理装置１は、シ
ョートキルン２と、該ショートキルン２に後続して設け
られた流動床３と、該流動床３に高温予熱空気を導入す
る空気導入手段４から主として構成され、ロータリキル
ン入口２ａ側には、ホッパ５ａ、定量供給機５ｂ、投入
シュート５ｃ等からなるフライアッシュ供給部５が設け
られている。尚、この実施例では、ショートキルン２と
して、直接加熱式のローリキルンを用いた例を示し、バ
ーナ６がキルン出口２ｂ側に設けられている。
明する。この発明のフライアッシュの処理装置１は、シ
ョートキルン２と、該ショートキルン２に後続して設け
られた流動床３と、該流動床３に高温予熱空気を導入す
る空気導入手段４から主として構成され、ロータリキル
ン入口２ａ側には、ホッパ５ａ、定量供給機５ｂ、投入
シュート５ｃ等からなるフライアッシュ供給部５が設け
られている。尚、この実施例では、ショートキルン２と
して、直接加熱式のローリキルンを用いた例を示し、バ
ーナ６がキルン出口２ｂ側に設けられている。
【００１１】ショートキルン２としては、これに後続し
てフライアッシュをさらに加熱する流動床３が設けられ
ていることもあり、キルン２の長さ（Ｌ）と直径（Ｄ）
の比、Ｌ／Ｄ＝５〜１５程度のいわゆるショートキルン
が好適に用いられ、この実施例で示すロータリキルンの
ほか、キルン（炉）の外周から電気ヒータ、若しくはガ
ス、重油、灯油、その他固形燃料用いて加熱する間接加
熱炉を用いることができる。
てフライアッシュをさらに加熱する流動床３が設けられ
ていることもあり、キルン２の長さ（Ｌ）と直径（Ｄ）
の比、Ｌ／Ｄ＝５〜１５程度のいわゆるショートキルン
が好適に用いられ、この実施例で示すロータリキルンの
ほか、キルン（炉）の外周から電気ヒータ、若しくはガ
ス、重油、灯油、その他固形燃料用いて加熱する間接加
熱炉を用いることができる。
【００１２】流動床３では、ショートキルン２で燃焼し
きれない残留カーボンが、さらに燃焼除去されるもの
で、後述する空気導入手段４からの高温予熱空気を導入
する空気入口３ａ及び残留カーボンが燃焼除去されて排
出される出口３ｂが設けられている。又、流動床３とし
て、多孔質部材を介して空気を導入するものや、直接空
気を流動床３内に導入する噴流式など公知のものが使用
される。
きれない残留カーボンが、さらに燃焼除去されるもの
で、後述する空気導入手段４からの高温予熱空気を導入
する空気入口３ａ及び残留カーボンが燃焼除去されて排
出される出口３ｂが設けられている。又、流動床３とし
て、多孔質部材を介して空気を導入するものや、直接空
気を流動床３内に導入する噴流式など公知のものが使用
される。
【００１３】空気導入手段４は、送風機４ａ、空気加熱
器４ｂ及び送給管４ｃからなり、前記空気入口３ａから
流動床３へ、６００〜９００℃程度の高温予熱空気を導
入するものである。尚、高温予熱空気は、クーラで熱交
換したほかの熱ガス等を利用することもできる。
器４ｂ及び送給管４ｃからなり、前記空気入口３ａから
流動床３へ、６００〜９００℃程度の高温予熱空気を導
入するものである。尚、高温予熱空気は、クーラで熱交
換したほかの熱ガス等を利用することもできる。
【００１４】次に、本実施例の作動について説明する。
未燃カーボンを含むフライアッシュをフライアッシュ供
給部５からショートキルン２内に供給すると、フライア
ッシュはキルン２内を転動し、後続する流動床３で流動
混合に利用されキルン出口２ｂ側から導入された高温空
気と良く混合されながら出口２ｂ側に移動し、その移動
中に未燃カーボンは燃焼して除去される。
未燃カーボンを含むフライアッシュをフライアッシュ供
給部５からショートキルン２内に供給すると、フライア
ッシュはキルン２内を転動し、後続する流動床３で流動
混合に利用されキルン出口２ｂ側から導入された高温空
気と良く混合されながら出口２ｂ側に移動し、その移動
中に未燃カーボンは燃焼して除去される。
【００１５】ショートキルン２の炉内温度は通常６５０
〜９５０℃程度であり、又、フライアッシュの炉内滞留
時間は、後続して流動床３が設けられており、通常３〜
３０分程度と短くて良い。しかし、この温度、滞留時
間、さらにフライアッシュの処理量等はフライアッシュ
の性状と未燃カーボンの燃焼除去率に応じて適宜調整さ
れる。
〜９５０℃程度であり、又、フライアッシュの炉内滞留
時間は、後続して流動床３が設けられており、通常３〜
３０分程度と短くて良い。しかし、この温度、滞留時
間、さらにフライアッシュの処理量等はフライアッシュ
の性状と未燃カーボンの燃焼除去率に応じて適宜調整さ
れる。
【００１６】ショートキルン２から排出されたフライア
ッシュは、さらにキルン２で燃焼しきれない残留カーボ
ンが後続の流動床３で燃焼除去される。すなわち、流動
床３内でフライアッシュは、空気導入手段４からの６０
０〜９００℃程度の高温予熱空気と十分に流動混合さ
れ、残留カーボンが燃焼除去されて出口３ｂから回収さ
れる。
ッシュは、さらにキルン２で燃焼しきれない残留カーボ
ンが後続の流動床３で燃焼除去される。すなわち、流動
床３内でフライアッシュは、空気導入手段４からの６０
０〜９００℃程度の高温予熱空気と十分に流動混合さ
れ、残留カーボンが燃焼除去されて出口３ｂから回収さ
れる。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、極め
て簡単な方法及び装置により、フライアッシュ中に含ま
れる未燃カーボンを効率良く燃焼除去させることができ
る。特に、ショートキルンと流動床の組み合わせに加え
て、６００〜９００℃程度の高温予熱空気を利用するこ
とにより、所望されるフライアッシュの要求品質には、
ショートキルンの滞留時間のコントロールで可能であ
り、又、流動床では、酸素分圧が高い高温予熱空気によ
り未燃カーボンの燃焼速度を早めるなど、これらが相乗
効果的に作用し、極めて効果的な未燃カーボンの除去と
共に、コンパクトな構造で使用熱量及び排ガス量の低減
を図ることができる。因みに、通常のフライアッシュ中
の未燃カーボン量は１．０〜５．０％であるが、前記実
施例の通りフライアッシュの処理をしたところ、その未
燃カーボン量が０．５％以下となり、著しく減少してい
ることがわかった。このように処理されたフライアッシ
ュは、これをさらに分級処理するなどして粒度調整を
し、付加価値を高めることもでき、コンクリート混和材
のほか、プラスチック、顔料等の各種フィラーとして活
用することができる。
て簡単な方法及び装置により、フライアッシュ中に含ま
れる未燃カーボンを効率良く燃焼除去させることができ
る。特に、ショートキルンと流動床の組み合わせに加え
て、６００〜９００℃程度の高温予熱空気を利用するこ
とにより、所望されるフライアッシュの要求品質には、
ショートキルンの滞留時間のコントロールで可能であ
り、又、流動床では、酸素分圧が高い高温予熱空気によ
り未燃カーボンの燃焼速度を早めるなど、これらが相乗
効果的に作用し、極めて効果的な未燃カーボンの除去と
共に、コンパクトな構造で使用熱量及び排ガス量の低減
を図ることができる。因みに、通常のフライアッシュ中
の未燃カーボン量は１．０〜５．０％であるが、前記実
施例の通りフライアッシュの処理をしたところ、その未
燃カーボン量が０．５％以下となり、著しく減少してい
ることがわかった。このように処理されたフライアッシ
ュは、これをさらに分級処理するなどして粒度調整を
し、付加価値を高めることもでき、コンクリート混和材
のほか、プラスチック、顔料等の各種フィラーとして活
用することができる。
【図１】この発明の実施例を示す概略図である。
１ フライアッシュの処理装置 ２ ショートキルン ３ 流動床 ４ 空気導入手段 ４ａ 送風機 ４ｂ 空気加熱器 ４ｃ 送給管 ５ フライアッシュ供給部 ６ バーナ
Claims (5)
- 【請求項１】 ショートキルンと、該ショートキルンに
後続する流動床を備え、未燃カーボンを含むフライアッ
シュを前記ショートキルンに供給する一方、高温予熱空
気を前記流動床に導入し、フライアッシュを流動混合し
た後、前記ショートキルンに供給することを特徴とする
フライアッシュの処理方法。 - 【請求項２】 高温予熱空気が６００〜９００℃である
ことを特徴とする請求項１記載のフライアッシュの処理
方法。 - 【請求項３】 ショートキルンと、該ショートキルンに
後続する流動床を備え、該流動床に高温予熱空気を導入
する空気導入手段が設けられたことを特徴とするフライ
アッシュの処理装置。 - 【請求項４】 ショートキルンがロータリキルンである
ことを特徴とする請求項３記載のフライアッシュの処理
装置。 - 【請求項５】 ショートキルンが間接加熱炉であること
を特徴とする請求項３記載のフライアッシュの処理装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35514193A JP3294418B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | フライアッシュの処理方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35514193A JP3294418B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | フライアッシュの処理方法及びその装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07195054A JPH07195054A (ja) | 1995-08-01 |
| JP3294418B2 true JP3294418B2 (ja) | 2002-06-24 |
Family
ID=18442184
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35514193A Expired - Lifetime JP3294418B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | フライアッシュの処理方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3294418B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4824219B2 (ja) * | 2001-08-03 | 2011-11-30 | 株式会社四国総合研究所 | 安定な樹脂組成物を与える焼成フライアッシュ |
| JP4524387B2 (ja) * | 2004-01-20 | 2010-08-18 | 太平工業株式会社 | フライアッシュ処理装置 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP35514193A patent/JP3294418B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07195054A (ja) | 1995-08-01 |
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