JP3294108B2 - 復電処理方法及び装置 - Google Patents

復電処理方法及び装置

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JP3294108B2
JP3294108B2 JP14173396A JP14173396A JP3294108B2 JP 3294108 B2 JP3294108 B2 JP 3294108B2 JP 14173396 A JP14173396 A JP 14173396A JP 14173396 A JP14173396 A JP 14173396A JP 3294108 B2 JP3294108 B2 JP 3294108B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は監視・制御装置等
の復電処理方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばビル施設、上下水道プラントを対
象とした監視・制御装置等においては、停電が生じた場
合、停電原因を取り除き再び通電する際に復電処理が行
われている。
【0003】この復電処理では、復電対象となる監視・
制御装置等の機器の再稼働で障害が発生しないよう、通
電状態から停電状態への状態変化の直前の状態に、機器
の状態が再現される。
【0004】従来から復電処理方法としては図4,図5
に示す次の2通りの方法が考えられている。図4は従来
の復電処理方法を示す図である。
【0005】図4に示す復電処理装置50においては、
復電対象となる機器の状態51が順次、状態保存装置5
2に入力されている。ここで、状態保存装置52は、一
つの状態のみを保存可能であり、順次入力される機器の
状態51の中から定周期Tで復電対象機器の現在の状態
をひとつ保存する。
【0006】一方、状態監視装置53には、復電時に当
該復電処理装置50から復電を実行するための制御出力
データ58を出力するトリガーとなる機器の状態の信号
54,例えば停電状態から通電状態への変化を示す信号
が入力されるようになっている。さらに、状態監視装置
53には、復電対象となる機器の状態51の保存につい
てのトリガーとなる信号55,例えば機器の状態51を
保存するタイミングを示す信号,また例えば通電状態か
ら停電状態への変化を示す信号が入力されるようになっ
ている。
【0007】まず、状態保存装置52に入力される機器
の状態51は、トリガーとなる信号55として機器の状
態51を保存するタイミングを示す信号が所定のサンプ
リング周期Tで入力され、状態監視装置53からその旨
の通知を受けると、上記したように当該状態保存装置5
2に保存される。
【0008】これにより、上記したように状態保存装置
52に定周期Tで復電対象機器の状態がひとつ保存され
ることとなる。ここで、状態監視装置53により、機器
の状態51の保存についてのトリガーとなる信号55と
して通電状態から停電状態への変化を示す信号が検出さ
れると、当該状態監視装置53によって、状態保存装置
52に機器の状態51の保存を中断するよう通知され
る。
【0009】これにより、このとき状態保存装置52に
保存された機器の状態51に基づく、復帰時に復帰対象
機器に出力すべき制御出力データ用のデータ56が制御
出力保存装置57に保存される。
【0010】そして、状態監視装置53により、トリガ
ーとなる機器の状態の信号54として、停電状態から通
電状態への変化を示す信号が検出されると、その旨が制
御出力保存装置57に通知され、制御出力保存装置57
に保存されている機器の状態が制御出力データ58とし
て復電対象の機器に出力される。
【0011】このようにして制御出力データ58が入力
された機器は、この復電処理により再稼働がなされるこ
となる。図5は従来の他の復電処理方法を示す図であ
る。
【0012】図5に示す復電処理装置60は、図4に示
す装置において定周期Tでのサンプリングを省略したも
のである。すなわち、機器の状態61は、順次、状態保
存装置62に入力保存され、さらに復帰時に復帰対象機
器に出力すべき制御出力データ用のデータ66として制
御出力保存装置67に保存されている。
【0013】ここで、通電状態から停電状態へ変化する
と、復電対象の機器への給電が停止し、状態保存装置6
2への機器の状態61の入力がとぎれることとなる。そ
して、状態監視装置63により、トリガーとなる機器の
状態の信号64として、停電状態から通電状態への変化
を示す信号が検出されると、その旨が制御出力保存装置
67に通知され、制御出力保存装置67に保存されてい
る機器の状態が制御出力データ68として復電対象の機
器に出力される。
【0014】このようにして制御出力データ68が入力
された機器は、この復電処理により再稼働がなされるこ
となる。すなわち図5に示す復電処理方法においては、
停電状態から通電状態への変化の検出により最後に入力
された機器の状態61に基づき制御出力データを出力す
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た図4及び図5に示す復電処理方法にも以下のような解
決すべき課題がある。図6は従来の復電処理方法を適用
した場合の停電発生時の様子を示す図である。
【0016】同図に示すように、図4の方法によれば、
定周期T毎に機器の状態51が保存されている。なお、
特に図示しないが当該保存間にも、機器の状態51は順
次入力されている。
【0017】ここで、図6(a)に示すように停電が発
生すると、当該停電は図示しない検出装置で検出され、
トリガーとなる信号55として復電処理装置50に入力
される。このように停電発生〜停電検出間の期間Sに入
力された機器の状態51は当該機器の正常動作時の状態
であるとは言えない。
【0018】また、停電検出から前回の機器の状態51
保存までには期間tの時間差があることから、停電状態
に変化したときに保存されている機器の状態は、常に通
電状態から停電状態への変化の直前となる訳ではなく、
最大サンプリング周期期間分Tの誤差が生じることとな
る。
【0019】例えばこの誤差を小さくするためにサンプ
リング周期Tを短くした場合、通電状態から停電状態へ
の変化検出が遅れると,すなわち期間Sが長くなると、
停電後でかつ装置が停電を検出する前に再度機器の状態
51を保存してしまい、保存されている機器の状態が停
電後の機器の状態となるおそれがある。
【0020】このようになった場合の様子を示したのが
図6(b)である。また、図6(b)からわかるよう
に、保存されている機器の状態51が停電後の機器の状
態となり得るのは、t>Sの条件が満たされた場合であ
り、このような事態はサンプリング周期Tが長くても生
じ得るものである。
【0021】したがって、図4に示す復電処理方法で
は、停電発生以前の機器の状態を確実に保存することが
できない場合があり、また、停電発生直前の機器の状態
を確保するのが困難であった。
【0022】図7は従来の他の復電処理方法を適用した
場合の停電発生時の様子を示す図である。この方法の場
合、機器から出力される機器の状態61が順次保存され
ているので、機器からの最後の出力を確実に確保するこ
とができる。
【0023】しかし、停電発生から停電検出までの期間
Sの間に機器の状態61の入力があると、正常な機器の
状態を確保することができなくなる。したがって、図5
の方法では、機器から出力される機器の状態61の出力
間隔が短い場合には、異常な機器の状態を保存する確率
が高くなり、正常な機器復帰が期待できなくなってく
る。
【0024】つまり、上記何れの方法をもってしても、
期間Sの異常な機器の状態を保存することなく、かつ、
常に通電状態から停電状態への変化の直前に機器の状態
を確保する、もしくは停電状態への変化の一定時間前に
機器の状態を確保する、ことを実現するのは困難であ
る。
【0025】本発明は、このような実情を考慮してなさ
れたもので、その第1の目的は、異常な機器の状態を機
器復帰用の情報として用いることを確実に排除し、か
つ、通電状態から停電状態への変化の一定時間前の機器
の状態を機器復帰用の情報として用いることができる復
電処理方法及び装置を提供することにある。
【0026】また、第2の目的は、少なくともある程度
以上、異常な機器の状態の機器復帰用情報としての使用
を排除し、かつ、常に通電状態から停電状態への変化の
直前に機器の状態を確保することができる復電処理方法
及び装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、電源の停復電の状態に
応じ、復電対象となる機器が停電前の状態に復帰するよ
うに制御出力する復電処理方法において、機器の状態を
所定周期で時系列順に所定個数保存する状態保存ステッ
プと、電源の状態が通電から停電へ変化すると、そのと
き保存されている所定個数の機器の状態のうち、最も古
い機器状態を復電時の制御出力用情報として確保する復
電情報選定ステップと、電源の状態が停電から通電へ変
化すると、最も古い機器状態に基づき、復電対象となる
機器に制御出力する制御出力ステップとを有する復電処
理方法である。
【0028】また、請求項2に対応する発明は、電源の
停復電の状態に応じ、復電対象となる機器が停電前の状
態に復帰するように制御出力する復電処理装置におい
て、電源の状態が通電から停電へ変化するとき停電通知
の出力をし、また、状態が停電から通電へ変化するとき
復電通知の出力をする停復電監視手段と、機器の状態を
所定個数保存可能に構成され、かつ、機器の状態を所定
周期で時系列順に前記所定個数保存するとともに、停復
電監視手段によって停電通知を受けると、保存された機
器の状態のうち最も古い機器状態を出力する状態保存手
段と、状態保存手段によって最も古い機器状態が入力さ
れた後、停復電監視手段によって復電通知を受けると、
最も古い機器状態に基づき、復電対象となる機器に制御
出力する保存状態出力手段とを備えた復電処理装置であ
る。
【0029】さらに、請求項3に対応する発明は、電源
の停復電の状態に応じ、復電対象となる機器が停電前の
状態に復帰するように制御出力する復電処理方法におい
て、機器の状態及びその対応時刻を所定周期で複数周期
分保存する状態保存ステップと、電源の状態が通電から
停電へ変化すると、その停電時刻よりは古くかつ最も新
しい対応時刻に対応する機器状態を複数周期分の機器の
状態のうちから選定し、復電時の制御出力用情報として
確保する復電情報選定ステップと、電源の状態が停電か
ら通電へ変化すると、確保された機器状態に基づき、復
電対象となる機器に制御出力する制御出力ステップとを
有する復電処理方法である。
【0030】さらにまた、請求項4に対応する発明は、
電源の停復電の状態に応じ、復電対象となる機器が停電
前の状態に復帰するように制御出力する復電処理装置に
おいて、電源の状態が通電から停電へ変化するとき停電
通知及びその停電時刻の出力をし、また、状態が停電か
ら通電へ変化するとき復電通知の出力をする停復電監視
手段と、機器の状態及び時刻を複数保存可能に構成さ
れ、かつ、機器の状態及びその対応時刻を所定周期で保
存するとともに、停復電監視手段によって停電通知及び
その停止時刻の通知を受けると、停止時刻よりは古くか
つ最も新しい対応時刻に対応する機器状態を保存された
機器の状態のうちから選定して出力する状態保存手段
と、状態保存手段によって機器状態が入力されたのち
に、停復電監視手段によって復電通知を受けると、機器
状態に基づき、復電対象となる機器に制御出力する保存
状態出力手段とを備えた復電処理装置である。 (作用)したがって、請求項1及び2に対応する発明の
復電処理方法及び装置においては、まず、状態保存手段
により実現される状態保存ステップにおいて、機器の状
態が所定周期で時系列順に所定個数ほど保存される。
【0031】次に、復電情報選定ステップにおいて、停
復電監視手段の通知により、電源の停復電の状態が通電
から停電への変化が確認されると、状態保存手段により
そのとき保存されている所定個数の機器の状態のうち、
最も古い機器状態が保存状態出力手段に復電時の制御出
力用情報として確保される。
【0032】そして、制御出力ステップにおいて、停復
電監視手段の通知により、電源の停復電の状態が停電か
ら通電へ変化が確認されると、保存状態出力手段によ
り、確保された最も古い機器状態に基づき、復電対象と
なる機器に制御出力がされる。
【0033】このように所定個数の機器の状態のうち、
最も古い機器情報を用いるため、異常な機器の状態を機
器復帰用の情報として用いることを確実に排除すること
ができる。
【0034】さらに、これらの機器の状態は、定周期で
かつ所定個数保存されていることから、常に一定時間前
の機器の状態を機器復帰用の情報として用いることがで
きる。
【0035】また、請求項3及び4に対応する発明の復
電処理方法及び装置においては、まず、状態保存手段に
より実現される状態保存ステップにおいて、機器の状態
及びその対応時刻が所定周期で複数周期分保存される。
【0036】次に、復電情報選定ステップにおいて、停
復電監視手段の通知により、電源の停復電の状態が通電
から停電へ変化が確認されると、状態保存手段によりそ
の停電時刻よりは古くかつ最も新しい対応時刻に対応す
る機器状態が保存された複数周期分の機器の状態のうち
から選定され、復電時の制御出力用情報として保存状態
出力手段に確保される。
【0037】そして、制御出力ステップにおいて、停復
電監視手段の通知により、電源の停復電の状態が停電か
ら通電へ変化が確認されると、保存状態出力手段によ
り、確保された機器状態に基づき、復電対象となる機器
に制御出力がされる。
【0038】このように、停電時刻よりは古い時点で保
存された機器状態が復電用に使用されるため、少なくと
もある程度以上は、異常な機器の状態が機器復帰用情報
として用いられることが排除される。
【0039】さらに、停電時刻よりは古くかつ最も新し
い対応時刻に対応する機器状態が復電用に使用されるた
め、復電処理された機器について、常に通電状態から停
電状態への変化の直前に機器の状態を確保することがで
きる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 (発明の第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施
の形態に係る復電処理装置を機器に適用した例を示す構
成図である。
【0041】この復電処理装置1は、機器2と停復電検
出装置3とに接続されている。機器2は、例えばプラン
ト等で用いられているものであり、給電線4からの電力
により動作し、図示しない所定の処理を実現すると共
に、そのときの機器状態5を復電処理装置1に順次出力
する。
【0042】停復電検出装置3には、機器2に電力を供
給する給電線4が接続されており、この停復電検出装置
3は、通電状態から停電状態に状態が変化したとき、又
は、停電状態から通電状態に状態が変化したときにその
状態変化を検出し、それぞれ停電検出信号もしくは通電
状態信号(再通電検出信号)を検出信号6として復電処
理装置1に出力する。
【0043】復電処理装置1は、停復電監視部11と状
態保存部12と保存状態出力部13とその他図示しない
周辺要素とによって構成されている。停復電監視部11
は、停復電検出装置3が出力する検出信号6を受信し、
これが停電検出信号であるときには、その旨,すなわち
停電通知を状態保存部12に通知し、再通電検出信号で
あるときには、その旨,すなわち復電通知を保存状態出
力部13に通知する。
【0044】状態保存部12は、N個の保存部14を有
し、また機器状態5が順次入力されている。各保存部1
4は、機器状態5を一つ保存する。状態保存部12は、
機器2の現在状態であって順次入力される機器状態5を
定周期T/N毎に保存部14に一つづつ保存することに
より、機器状態5を時系列順に合計N個保存する。
【0045】また、状態保存部12は、停復電監視部1
1から停電検出が通知されると、機器状態5の保存を停
止すると共に、保存部14に保存された機器状態のう
ち、最も古く,すなわち最も以前に保存された機器状態
15を保存状態出力部13に格納する。
【0046】保存状態出力部13は、停電検出後には状
態保存部12から最も古い機器状態15が格納されてい
る。そして、停電の復旧時に停復電監視部11から再通
電の検出が通知されると、保存状態出力部13は、停電
前の状態に戻す必要のある機器2に対し、機器状態15
に基づく制御出力16を出力する。
【0047】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態に係る復電処理装置の動作について説明する。
まず、停復電検出装置3から停復電監視部11に入力さ
れる検出信号6が通電状態を示す通電状態信号である間
は、状態保存部12において、定周期T/N毎に機器状
態5が保存部14に時系列に保存され、合計N個保存さ
れている。
【0048】次に、停復電監視部11に入力される検出
信号6が停電状態に変わると、すなわち停電検出信号が
検出されると、停復電監視部11により、その旨が状態
保存部12に通知される。
【0049】この通知に基づき状態保存部12により、
その時に保存している機器状態5のうち最も古い時刻に
保存された機器状態15が保存状態出力部16に格納さ
れる。
【0050】このとき、機器状態15となるべき機器状
態5が保存された時刻は、図2に示すように、停電検出
時から、最後に機器状態5が保存されてから停電検出が
なされるまでの時間t−Tと、サンプリング周期T/N
を保存部14の個数N倍した値Tとの和、すなわち時間
t前の時刻となる。
【0051】図2は本実施の形態の復電処理装置の停電
発生時での機器状態保存の様子を示す図である。同図に
示すように最新の機器状態5の保存データと機器状態1
5として用いる最も古い時刻に保存された機器状態5と
の間の時間間隔はTである。一方、停電検出から最も古
い時刻に保存された機器状態5の保存時刻までの時間
は、時間tである。
【0052】ここで、停電発生から停電検出までの時間
にかかわらず、サンプリング周期T/N>t−Tとなる
から、機器2の復帰用データとなる機器状態15〜停電
検出間時間である時間tは、T<t≦T+T/Nの関係
を有することになる。
【0053】このように、停電状態において、機器の復
帰用データとして機器状態15が保存状態出力部13に
格納されたのちに、停復電監視部11に入力される検出
信号6が通電状態に変わると,すなわち再通電検出信号
が検出されると、停復電監視部11によりその旨が保存
状態出力部13に通知される。
【0054】そして、当該通知を受けた保存状態出力部
13により、停電前の状態に戻す必要のある機器2に対
し、機器状態15に基づく制御出力16が出力され、機
器2は停電前の所定の時間範囲,すなわち停電前時間T
〜T+T/Nの状態に復帰する。
【0055】したがって、機器復帰する時間範囲の精度
を向上したい場合には、保存部14を増やしNを大きく
するか、停電発生から停電検出の間の時間Sよりは大き
い値の範囲で時間T/Nを小さくすればよい。
【0056】以後停電の度に、この動作が繰り返される
こととなる。上述したように、本発明の実施の形態に係
る復電処理方法及び装置によれば、機器状態を定周期で
N個保存し、検出信号6が通電から停電に変化すると、
保存された機器状態のうち最も古い機器状態を保存状態
出力部13に確保し、検出信号6が停電から通電に変化
すると、最も古い機器状態に基づき、機器2を停電前時
間T〜T+T/Nの状態に復帰する制御出力を出力する
ようにしたので、異常な機器の状態を機器復帰用の情報
として用いることを確実に排除することができ、かつ、
通電状態から停電状態への変化の一定時間前の状態に機
器2を復帰させることができる。
【0057】したがって、常に停電の復旧時には停電前
の状態に戻す必要のある機器を確実に、予め設定された
停電前の所定の時間前、すなわち停電検出のT〜T+T
/N時間前の状態に復旧することができる。
【0058】これにより、機器2を正確な時点に復帰さ
せることができる。なお、上記したように、保存部14
を増やしNを大きくするか、もしくは、停電発生から停
電検出の間の時間Sよりは大きい値の範囲で時間T/N
を小さくすれば,機器2が復帰する時間範囲の精度をよ
り一層向上させることができる。 (発明の第2の実施の形態)図3は本発明の第2の実施
の形態に係る復電処理装置を機器に適用した例を示す構
成図であり、図1と同一部分には同一符号を付して説明
を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0059】この復電処理装置20は、機器2と停復電
検出装置30とに接続されている。機器2は、第1の実
施形態の場合と同様なものであり、停復電検出装置30
は、給電線4の電圧を監視し、停復電の状態変化を検出
するものである。さらに停復電検出装置30は、検出さ
れたそれぞれ停電検出信号もしくは通電状態信号(再通
電検出信号)である検出信号とともにその検出時刻を一
緒にし、検出&時刻信号26として、復電処理装置20
に出力する。
【0060】復電処理装置20は、停復電監視部21と
状態保存部22と保存状態出力部23と時計部25その
他図示しない周辺要素とによって構成されている。停復
電監視部21は、停復電検出装置30が出力する検出&
時刻信号26を受信し、これが停電検出信号であるとき
には、その旨,すなわち停電通知とともにその検出時刻
を状態保存部22に通知し、再通電検出信号であるとき
には、停電から復帰した旨,すなわち復電通知を保存状
態出力部23に通知する。
【0061】状態保存部22は、複数の保存部24を有
し、また機器状態5が順次入力されており、かつその機
器状態5の入力時の時刻が時計部25より入力されてい
る。各保存部24は、機器状態5を一つ、そのときの時
刻とともに保存する。
【0062】状態保存部22は、機器2の現在状態であ
って順次入力される機器状態5をそのときの時刻ととも
に、定周期毎に保存部24に一つづつ保存することによ
り、機器状態5を保存部24の個数分程保存する。
【0063】また、状態保存部22は、停復電監視部2
1から停電検出及び停電時刻が通知されると、機器状態
5の保存を停止する。さらに、保存部24に保存された
機器状態の保存時刻と、停電時刻を比較し、停復電監視
部21から通知された時刻より古くかつ状態保存部22
が保存する時刻データの中で最も新しい時刻に対応する
機器状態5を機器状態27として保存状態出力部23に
格納する。
【0064】保存状態出力部23は、停電検出後には、
復帰時に機器2に出力すべき情報として状態保存部22
にて選択された機器状態27を格納している。そして、
停電の復旧時に停復電監視部21から再通電の検出が通
知されると、保存状態出力部23は、停電前の状態に戻
す必要のある機器2に対し、機器状態27に基づく制御
出力28を出力する。
【0065】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態に係る復電処理装置の動作について説明する。
まず、停復電検出装置30から停復電監視部21に入力
される検出&時刻信号26が通電状態を示す通電状態信
号である間は、状態保存部22において、機器状態5が
そのときの時刻とともに保存部24に定周期毎に順次保
存されている。
【0066】次に、停復電監視部21に入力される検出
&時刻信号26が停電状態に変わると、すなわち停電検
出信号が検出されると、停復電監視部21により、その
旨及びその時の時刻が状態保存部22に通知される。
【0067】この通知に基づき状態保存部22により、
その時に保存している機器状態5に対応する時刻で、停
電発生時刻よりは古くかつその中で最も新しい時刻に保
存された機器状態5が機器状態27として保存状態出力
部23に格納される。
【0068】つまり、このとき保存状態出力部23に保
存される機器状態27は停電発生直前のものとなる。こ
のように、停電状態において、機器の復帰用データとし
て機器状態27が保存状態出力部23に格納されたのち
に、停復電監視部21に入力される検出&時刻信号26
が通電状態に変わると,すなわち再通電検出信号が検出
されると、停復電監視部21によりその旨が保存状態出
力部23に通知される。
【0069】そして、当該通知を受けた保存状態出力部
23により、停電前の状態に戻す必要のある機器2に対
し、機器状態27に基づく制御出力28が出力され、機
器2は停電直前の状態に復帰する。
【0070】以後停電の度に、この動作が繰り返される
こととなる。上述したように、本発明の実施の形態に係
る復電処理方法及び装置によれば、機器状態をその時刻
とともに定周期で複数保存し、検出&時刻信号26が通
電から停電に変化すると、停電時刻よりは古くかつ最も
新しい保存時刻に対応する機器状態27を保存状態出力
部23に確保し、検出&時刻信号26が停電から通電に
変化すると、機器状態27に基づき、機器2を復帰する
制御出力を出力するようにしたので、少なくともある程
度以上は、異常な機器の状態の機器復帰用情報としての
使用を排除することができ、かつ、常に通電状態から停
電状態への変化の直前の状態に機器が復帰するようにす
ることができる。
【0071】すなわち、本実施形態によれば、停電検出
時刻よりは古い時刻の機器状態を用いるので、少なくと
も従来技術で説明した図4の方法よりは確実に、異常な
機器の状態の復帰用情報としての使用を排除できる。
【0072】したがって、常に停電の復旧時には停電前
の状態に戻す必要のある機器に対し、ある程度以上の確
実性をもって、かつ、停電検出直前の状態に復旧するよ
うに制御出力を行うことができる。なお、本発明は、上
記各実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸
脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
【0073】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、異
常な機器の状態を機器復帰用の情報として用いることを
確実に排除し、かつ、通電状態から停電状態への変化の
一定時間前の機器の状態を機器復帰用の情報として用い
ることができる復電処理方法及び装置を提供することが
できる。
【0074】また、本発明によれば、少なくともある程
度以上、異常な機器の状態の機器復帰用情報としての使
用を排除し、かつ、常に通電状態から停電状態への変化
の直前に機器の状態を確保することができる復電処理方
法及び装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る復電処理装置
を機器に適用した例を示す構成図。
【図2】同実施の形態の復電処理装置の停電発生時での
機器状態保存の様子を示す図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る復電処理装置
を機器に適用した例を示す構成図。
【図4】従来の復電処理方法を示す図。
【図5】従来の他の復電処理方法を示す図。
【図6】従来の復電処理方法を適用した場合の停電発生
時の様子を示す図。
【図7】従来の他の復電処理方法を適用した場合の停電
発生時の様子を示す図。
【符号の説明】
1…復電処理装置 2…機器 3…停復電検出装置 4…給電線 5…機器状態 6…検出信号 11,21…停復電監視部 12,22…状態保存部 13,23…保存状態出力部 14,24…保存部 15,27…機器状態 16,28…制御出力 25…時計部 26…検出&時刻信号

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源の停復電の状態に応じ、復電対象と
    なる機器が停電前の状態に復帰するように制御出力する
    復電処理方法において、 前記機器の状態を所定周期で時系列順に所定個数保存す
    る状態保存ステップと、 前記電源の状態が通電から停電へ変化すると、そのとき
    保存されている前記所定個数の機器の状態のうち、最も
    古い機器状態を復電時の制御出力用情報として確保する
    復電情報選定ステップと、 前記電源の状態が停電から通電へ変化すると、前記最も
    古い機器状態に基づき、前記復電対象となる機器に制御
    出力する制御出力ステップとを有することを特徴とする
    復電処理方法。
  2. 【請求項2】 電源の停復電の状態に応じ、復電対象と
    なる機器が停電前の状態に復帰するように制御出力する
    復電処理装置において、 前記電源の状態が通電から停電へ変化するとき停電通知
    の出力をし、また、前記状態が停電から通電へ変化する
    とき復電通知の出力をする停復電監視手段と、 前記機器の状態を所定個数保存可能に構成され、かつ、
    前記機器の状態を所定周期で時系列順に前記所定個数保
    存するとともに、前記停復電監視手段によって前記停電
    通知を受けると、保存された前記機器の状態のうち最も
    古い機器状態を出力する状態保存手段と、 前記状態保存手段によって前記最も古い機器状態が入力
    された後、前記停復電監視手段によって前記復電通知を
    受けると、前記最も古い機器状態に基づき、前記復電対
    象となる機器に制御出力する保存状態出力手段とを備え
    たことを特徴とする復電処理装置。
  3. 【請求項3】 電源の停復電の状態に応じ、復電対象と
    なる機器が停電前の状態に復帰するように制御出力する
    復電処理方法において、 前記機器の状態及びその対応時刻を所定周期で複数周期
    分保存する状態保存ステップと、 前記電源の状態が通電から停電へ変化すると、その停電
    時刻よりは古くかつ最も新しい前記対応時刻に対応する
    機器状態を前記複数周期分の機器の状態のうちから選定
    し、復電時の制御出力用情報として確保する復電情報選
    定ステップと、 前記電源の状態が停電から通電へ変化すると、確保され
    た前記機器状態に基づき、前記復電対象となる機器に制
    御出力する制御出力ステップとを有することを特徴とす
    る復電処理方法。
  4. 【請求項4】 電源の停復電の状態に応じ、復電対象と
    なる機器が停電前の状態に復帰するように制御出力する
    復電処理装置において、 前記電源の状態が通電から停電へ変化するとき停電通知
    及びその停電時刻の出力をし、また、前記状態が停電か
    ら通電へ変化するとき復電通知の出力をする停復電監視
    手段と、 前記機器の状態及び時刻を複数保存可能に構成され、か
    つ、前記機器の状態及びその対応時刻を所定周期で保存
    するとともに、前記停復電監視手段によって前記停電通
    知及びその停止時刻の通知を受けると、前記停止時刻よ
    りは古くかつ最も新しい前記対応時刻に対応する機器状
    態を保存された前記機器の状態のうちから選定して出力
    する状態保存手段と、 前記状態保存手段によって前記機器状態が入力されたの
    ちに、前記停復電監視手段によって前記復電通知を受け
    ると、前記機器状態に基づき、前記復電対象となる機器
    に制御出力する保存状態出力手段とを備えたことを特徴
    とする復電処理装置。
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