JP3293392B2 - ホースおよびその製法ならびにそれを用いたホース接続構造 - Google Patents

ホースおよびその製法ならびにそれを用いたホース接続構造

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JP3293392B2 JP5764695A JP5764695A JP3293392B2 JP 3293392 B2 JP3293392 B2 JP 3293392B2 JP 5764695 A JP5764695 A JP 5764695A JP 5764695 A JP5764695 A JP 5764695A JP 3293392 B2 JP3293392 B2 JP 3293392B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属製パイプと接続し
て使用されるホースおよびその製法ならびに上記ホース
の接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホースは、自動車の燃料配管に使用され
るなど、各種装置や機械において使用される基本的な部
材である。そして、ホースは、ゴム層,樹脂層,補強糸
層等が積層された多層構造をとることが、一般的であ
る。例えば、自動車等の燃料配管に使用されるホースと
して、4層構造のホースがあげられる。図2に示すよう
に、このホースは、内層2がフッ素ゴムから形成され、
この外周に中間ゴム層3a,補強糸層3b,外皮ゴム層
3cが、順次積層されている。このように、燃料と直接
接触する内層2が、フッ素ゴムから形成されていること
で、ガソリン等のホース外部への揮発が防止され、また
ホースの劣化も防止される。また、この内層2の外周
に、上記各種の層3a,3b,3cを積層形成すること
により、ホースが、耐摩耗性や耐圧性等の種々特性を備
えるようになる。
【0003】このような燃料配管等に使用されるホース
は、通常、エンジンや燃料タンク等の金属製パイプと接
続される。このホースと金属製パイプとの接続構造の一
例を説明すると、図5に示すように、ホース1aの端部
内に、金属製パイプ6の端部が嵌入されており、金属製
パイプ6は、その先端にニップルが1つ形成され、また
ホース1aは、ホースクランプ5により、ホース先端部
が締めつけられて、金属製パイプ6から外れないように
固定されている。そして、通常、ホース1aのフッ素ゴ
ム製内層内周面には、ジメチルシリコーン等の潤滑剤が
塗布されて潤滑層が形成されている。これは、ホース1
a端部内への金属製パイプ6端部の挿入を容易にし、接
続作業効率を向上させるためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなホース接続
構造では、シール性が重要な要求特性とされる。すなわ
ち、シール性が悪いと、例えば、燃料配管でのホース接
続構造では、燃料の漏出が生じ、コスト的に無駄となる
だけでなく、漏出燃料に引火して重大な事故が発生する
恐れがあるからである。
【0005】しかし、上記ホース接続構造では、接続当
初は、シール性を有するが、経時的にシール性が低下し
てしまう。すなわち、ホースを金属製パイプに接続した
当初は、ホース自身が有する弾性力(ゴム弾性)により
金属製パイプに密着しているため、シール性が保持され
ている。しかし、この弾性力もゴムの経時的劣化に伴い
低下する。特に、自動車等のエンジンルーム内では、エ
ンジン等の発熱により、ホースゴムの劣化が促進され
て、ゴム弾性の低下が短期に起こるようになる。この場
合、ホースクランプを強く締めつけても、ホース接続構
造のシール性の低下を防止することができない。このよ
うにして、ホースを金属製パイプに接続してから、数年
でシール性が低下し、ホースを取り替える必要が生ず
る。
【0006】この問題を解決する方法として、図6に示
すようなホース接続構造が提案され、一部で実施されて
いる。図示のように、ホース1aの端部内に、金属製パ
イプ6aの端部が嵌入し、上記金属製パイプ6aの先端
部には2つのニップルが形成され、これらのニップルの
間に対応するホース1aの先端部が、ホースクランプ5
aにより締めつけられている。また、ホース1aの先端
部の内周面と金属製パイプ6a先端部の外周面の界面に
は、接着剤による接着層7が形成されている。また、金
属製パイプ6aの他端部は、継手金具26が一体形成さ
れている。このように、図6に示すホース接続構造は、
ホースクランプ5aで締めつけられることにより、ホー
ス1aの金属製パイプ6aへの固定を確実なものとする
とともに、接着層7の形成により化学的にも両者の密着
性の向上を図っている。この結果、このホース接続構造
では、シール性の経時的な低下が防止される。
【0007】しかし、このホース接続構造は、コスト的
に不利であるという重大な欠点がある。すなわち、パイ
プの他端部に継手金具が一体形成されている金属製パイ
プは、高価であり、また、接着剤のコストが新たにかか
ることとなる。そして、ホースと金属製パイプの接続に
おいて、接着剤を塗布して接着層を形成する工程が必要
となり、工数が多くなる。また、ホースクランプを取り
付ける作業も、前述のホース接続構造(図5参照)に比
べ、煩雑な作業となる。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、ホース接続構造のシール性の経時的な低下が生
じないホースおよびその製法ならびに上記ホースを用い
たホース接続構造の提供をその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、フッ素ゴム製内層を有し、この内層の内
周面に、潤滑層が形成されているホースであって、上記
潤滑層が、ポリフッ化ハロゲン化オレフィンを主成分と
する潤滑層であるホースを第1の要旨とする。
【0010】また、本発明は、未加硫フッ素ゴムをマン
ドレル表面上で押出成形した後加硫してフッ素ゴム製内
層を有するホースを作製し、このホース内層の内周面
に、ポリフッ化ハロゲン化オレフィンを主成分とする潤
滑剤を塗布して潤滑層を形成するホースの製法を第2の
要旨とし、未加硫フッ素ゴムをマンドレル表面上で押出
成形した後加硫してフッ素ゴム製内層を有するホースを
作製し、このホース内部でポリフッ化ハロゲン化オレフ
ィンを主成分とする潤滑剤溶液を循環させた後、上記潤
滑剤溶液の溶媒を揮発させることによりポリフッ化ハロ
ゲン化オレフィンを主成分とする潤滑層を形成するホー
スの製法を第3の要旨とし、未加硫フッ素ゴムをマンド
レル表面上で押出成形した後加硫してフッ素ゴム製内層
を有するホースを作製する際に、予め、上記マンドレル
表面にポリフッ化ハロゲン化オレフィンを主成分とする
潤滑剤を塗布し、このマンドレル表面上で上記未加硫フ
ッ素ゴムを押出成形した後加硫してフッ素ゴム製内層を
形成し、上記マンドレル表面の上記潤滑剤を上記フッ素
ゴム製内層の内周面に転写することによりポリフッ化ハ
ロゲン化オレフィンを主成分とする潤滑層を形成するホ
ースの製法を第4の要旨とする。
【0011】そして、本発明は、フッ素ゴム製内層を有
するホースの端部内に金属製パイプの端部が嵌入されて
いるホース接続構造であって、上記ホースのフッ素ゴム
製内層と金属製パイプとの界面において、接続の際には
ポリフッ化ハロゲン化オレフィンを主成分とする潤滑層
が介在し、最終的には、上記ポリフッ化ハロゲン化オレ
フィンを主成分とする潤滑層が上記界面から消失してい
るホース接続構造を第5の要旨とする。
【0012】
【作用】本発明者らは、上記目的を達成するために、一
連の研究を重ねた。そして、この研究の当初では、ホー
ス接続構造のシール性の経時的低下機構について詳細に
検討した。この結果、ホース内周面に形成される潤滑層
が、ホース接続構造のシール性低下の重要な因子である
ことを突き止めた。すなわち、上記潤滑層の残存量によ
り、ホース接続構造のシール性の経時的低下の程度が左
右されるのである。一方、ホース内層の形成材料として
使用されるフッ素ゴムは、金属と強固に張りつくことが
知られている(森邦夫,高松成亮,渡辺明,日本ゴム協
会誌62,1989年発行)。これは、図13に示すよ
うに、フッ素ゴム分子骨格中のフッ素原子(F)と、金
属中に導入された水酸基(OH)とが、水素結合をする
ことに起因するものと推察されている。同図において、
Mは金属原子を示す。この事実と、本発明者らが得た上
記知見とを考え合わせると、上記潤滑層の存在により、
フッ素ゴムと金属製パイプとの界面での水素結合の生成
が阻害されることが、シール性の経時的低下の原因であ
ると結論することができた。しかし、潤滑層は、ホース
と金属製パイプとの接続工程において必要不可欠のもの
である。そこで、本発明者らは、さらに研究を続行し、
ホース接続構造のシール性の経時的低下の問題と、ホー
ス接続工程での金属製パイプの挿入性の問題という相反
する2つの問題を同時解決する技術の開発を行った。そ
して、ポリフッ化ハロゲン化オレフィンを主成分とする
潤滑剤を用いて潤滑層を形成すると、ホースと金属製パ
イプとの接続の際には、この潤滑剤の作用により、ホー
ス端部内へ金属製パイプを容易に挿入することが可能と
なるとともに、接続後では、この潤滑層が、ホース内層
のフッ素ゴム中に浸透して消失し、フッ素ゴム製内層と
金属製パイプとの界面に充分量の水素結合が生起するこ
とを見出し本発明に到達した。この結果、ホースが、熱
等により経時的に劣化して弾性が低下しても、ホースの
フッ素ゴム製内層と金属製パイプとが強固に張りつい
て、シール性の低下が防止されるようになる。
【0013】また、ホースのフッ素ゴム製内層内周面へ
のポリフッ化ハロゲン化オレフィンを主成分とする潤滑
層の形成は、例えば、つぎの3種類の方法により行うこ
とができる。すなわち、まず、フッ素ゴム製内層を有す
るホースを作製し、このホースの上記フッ素ゴム製内層
内周面にポリフッ化ハロゲン化オレフィンを主成分とす
る潤滑剤を塗布する塗布法があげられる。この塗布法で
は、ホース端部等の特定部位に選択的に潤滑層を形成す
ることが可能である。また、フッ素ゴム製内層を有する
ホースを作製し、このホース内部でポリフッ化ハロゲン
化オレフィンを主成分とする潤滑剤溶液を循環させる循
環法があげられる。そして、未加硫フッ素ゴムをマンド
レル表面上で押出成形した後加硫してフッ素ゴム製内層
を形成する際に、上記マンドレル表面にポリフッ化ハロ
ゲン化オレフィンを主成分とする潤滑剤を塗布すること
により、上記押出成形時に、マンドレル表面の上記潤滑
剤をフッ素ゴム製内層内周面に転写させる転写法があげ
られる。これら循環法および転写法によれば、ホース内
層内周面全体に潤滑層を形成することが可能となる。
【0014】そして、本発明のホースおよびその製法な
らびにホース接続構造では、ポリフッ化ハロゲン化オレ
フィンとして、トリフロオロクロロエチレンの低重合物
を使用すると、好結果を得ることができる。
【0015】なお、本発明で「ポリフッ化ハロゲン化オ
レフィンを主成分とする」とは、潤滑層あるいは潤滑剤
の全体の50重量%以上の割合をいい、ポリフッ化ハロ
ゲン化オレフィンのみからなる場合も含める趣旨であ
る。
【0016】つぎに、本発明について詳しく説明する。
【0017】本発明のホースは、フッ素ゴム製内層を有
し、この内層内周面に、ポリフッ化ハロゲン化オレフィ
ンを主成分とする潤滑層が形成されたものである。
【0018】本発明のホースの一例を、図1に示す。こ
のホース1は、フッ素ゴム製内層2の外周に、中間ゴム
層3a,補強糸層3b,外皮ゴム層3cが順次積層形成
されて4層構造をとっている。そして、上記フッ素ゴム
製内層2の内周面には、ポリフッ化ハロゲン化オレフィ
ンを主成分とする潤滑層4が形成されている。
【0019】上記フッ素ゴム製内層2の形成材料である
フッ素ゴムとしては、フッ化ビニリデン−6フッ化プロ
ピレン共重合体、フッ化ビニリデン−6フッ化プロピレ
ン−4フッ化エチレン共重合体、4フッ化エチレン−プ
ロピレン共重合体、4フッ化エチレン−パーフルオロビ
ニルエーテル共重合体、フッ化ビニリデン−4フッ化エ
チレン−パーフルオロメチルビニルエーテル共重合体等
があげられる。このなかで、耐ガソリン性とコストのバ
ランスが優れるという理由から、フッ化ビニリデン−6
フッ化プロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−6フッ
化プロピレン−4フッ化エチレン共重合体が好ましい。
【0020】このフッ素ゴムには、加硫剤や加硫促進剤
等の各種添加剤が配合される。上記加硫剤としては、ヘ
キサメチレンジアミンカルバメート,ジシンナミリデン
ヘキサンジアミン,ビスアミノシクロヘキシルメタンカ
ルバメート,ビスフェノールAF,ジ−t−ブチルパー
オキシアルカン等があげられる。また加硫促進剤として
は、MgO,PbO,CaO等の金属酸化物、Ca(O
H)2 ,四級アンモニウム塩,四級フォスホニウム塩,
トリアリルイソシアヌレート等があげられる。そして、
その他の添加剤としては、脂肪酸塩等の加工助剤があげ
られる。
【0021】このフッ素ゴム製内層2の厚みは、通常、
0.1〜1.5mm、好ましくは0.2〜1.0mm、
特に好ましくは0.3〜0.7mmである。
【0022】つぎに、上記潤滑層4は、ポリフッ化ハロ
ゲン化オレフィンを主成分とするものであり、ポリフッ
化ハロゲン化オレフィンを主成分とする潤滑剤を用いて
形成される。
【0023】上記ポリフッ化ハロゲン化オレフィンとし
ては、例えば、下記の一般式(1)に示すトリフルオロ
クロロエチレンの低重合物があげられる。
【0024】
【化1】
【0025】また、ポリフッ化ハロゲン化オレフィン
は、平均分子量が、500〜1000の低重合物が好ま
しく、特に好ましくは、平均分子量が900〜1000
のものである。また、ポリフッ化ハロゲン化オレフィン
は、その粘度(25℃,以下同じ)が5〜1000cS
tのものが好ましく、特に好ましいのは、粘度が100
〜1000cStのものである。このように、特定範囲
の平均分子量および粘度のポリフッ化ハロゲン化オレフ
ィンを用いることが好ましいのは、上記平均分子量およ
び粘度の適正範囲を外れると、フッ素ゴムへの浸透が悪
くなるおそれや潤滑性が低下するおそれがあるからであ
る。
【0026】そして、潤滑層4あるいはこれの形成に使
用される潤滑剤には、ポリフッ化ハロゲン化オレフィン
の他に、他の成分として、ジメチルシリコーン,ポリエ
ーテル変性シリコーン等が配合されてもよい。但し、先
に述べたように、ポリフッ化ハロゲン化オレフィンの配
合割合は、潤滑層4あるいは潤滑剤の全体に対し、50
重量%(以下「%」と略す)以上、好ましくは、70〜
100%の範囲、特に好ましくは85〜100%の範囲
である。これは、ポリフッ化ハロゲン化オレフィンの割
合が、50%未満であると、潤滑層4のフッ素ゴムへの
浸透が不充分となり、ホース接続構造のシール性が経時
的に低下するおそれがあるからである。
【0027】また、この潤滑層4は、少なくとも、ホー
ス端部のフッ素ゴム製内層2内周面に形成される必要が
ある。これは、ホース端部で金属製パイプと接続するか
らである。しかし、長尺ホースの場合は、これを適当な
長さに切断して用いる場合がおおいため、このような長
尺ホースにおいては、ホース全体のフッ素ゴム製内層2
内周面に形成することが好ましい。
【0028】つぎに、上記フッ素ゴム製内層2の外周に
形成される中間ゴム層3a,補強糸層3b,外皮ゴム層
3cについて説明する。
【0029】上記中間ゴム層3aは、ホースに対し、低
コスト化のために薄肉に形成したフッ素ゴム製内層2を
補強する目的で形成されるものである。この中間ゴム層
3aの形成材料としては、例えば、ニトリルブタジエン
ゴム(NBR),ヒドリンゴム(CHC),クロロスル
ホン化ポリエチレンゴム(CSM),ニトリル・塩化ビ
ニルゴム(NBR・PVC)があげられ、単独もしくは
2種類以上で併用される。このなかでも、耐ガソリン性
が優れるという理由から、NBR,CHCが好ましい。
また、上記ゴムに対し、加硫剤や加硫促進剤等の各種添
加剤が、配合される。そして、この中間ゴム層3aの厚
みは、通常、0.5〜2.0mm、好ましくは0.5〜
1.5mm、特に好ましくは0.8〜1.2mmであ
る。
【0030】また、上記補強糸層3bは、ホースに対し
耐圧性を付与するものであり、これにより高圧力で燃料
等を送液することが可能となる。この補強糸層3bは、
麻や綿等の天然素材の糸や、ポリエステル糸,ビニロン
糸等の合成糸,ワイヤー等の金属製糸を用いて形成され
るものである。このなでも、強度や軽量性が優れるとい
う理由から、合成糸が好ましく、特に好ましくはビニロ
ン糸である。
【0031】そして、上記外皮ゴム層3cは、ホースに
耐摩耗性等の特性を付与するために形成されるものであ
り、ヒドリンゴム,クロロスルホン化ポリエチレンゴ
ム,ニトリル・塩化ビニルゴムが使用される。また、こ
の外皮ゴム層3cの厚みは、通常、0.5〜2.0m
m、好ましくは0.5〜1.5mm、特に好ましくは
0.8〜1.2mmである。
【0032】つぎに、本発明のホースの製法について、
上記4層構造のホース1を例にとり説明する。
【0033】本発明のホースの製法は、そのフッ素ゴム
製内層2内周面へのポリフッ化ハロゲン化オレフィンを
主成分とする潤滑層4の形成方法により、塗布法,循環
法,転写法の3種類の製法に大別される。
【0034】最初に、塗布法について説明する。
【0035】この塗布法は、フッ素ゴム製内層2を有す
るホース1を作製した後、ポリフッ化ハロゲン化オレフ
ィンを主成分とする潤滑剤を塗布して潤滑層4を形成す
る方法である。
【0036】すなわち、まず、フッ素ゴム製内層2およ
び中間ゴム層3aを形成する。これは、未加硫フッ素ゴ
ムをマンドレル表面上に押出成形する際に、上記未加硫
フッ素ゴムの外周に所定の未加硫ゴムを同時に押出成形
することにより行われる。
【0037】ついで、この中間ゴム層3aの外周に、合
成糸等を用い、編組機により補強糸層3bを形成する。
そして、この補強糸層3bの外周に、所定の未加硫ゴム
を押出成形し、外皮ゴム層3cを形成する。このように
して形成した未加硫の4層構造のホースを加熱加硫した
後、マンドレルをこれから引き抜くことにより、ホース
1を作製する。上記加硫の条件は、例えば、150〜1
70℃×20〜120分である。
【0038】つぎに、上記4層構造のホース1のフッ素
ゴム製内層2内周面に、塗布法により、潤滑層4を形成
する。この塗布法は、例えば、つぎのようにして行われ
る。すなわち、まず、ポリフッ化ハロゲン化オレフィン
を主成分とする潤滑剤を準備する。そして、図7に示す
ように、ホースの内径に略等しい外径を有するスピンド
ル8を準備し、この先端部外周面に潤滑剤9を塗布す
る。そして、図示のように、このスピンドル8をホース
1端部内に、一定距離で挿入したのち引き抜くことによ
り、ホース1のフッ素ゴム製内層2内周面に潤滑剤を塗
布し、潤滑層4を形成する。この場合、潤滑層4は、ホ
ース端部のみに形成されることとなる。また、ホース1
のフッ素ゴム製内層2内周面の潤滑剤の塗布範囲は、ス
ピンドル8外周面への潤滑剤の塗布範囲や、スピンドル
8のホース1内への挿入距離等により調整することがで
きる。このように、スピンドル8を用いて潤滑剤を塗布
する方法は、ホース端部に潤滑層4を選択的に形成する
ことができ、10m未満(通常,約0.05〜10m)
の短尺ホースのように、そのまま金属製パイプと接続さ
せるホースの製造には、好適である。なお、ポリフッ化
ハロゲン化オレフィンを主成分とする潤滑剤の塗布は、
ホースと金属製パイプとの接続の直前に行ってもよい。
このようにすると、潤滑剤の塗布量を少なくすることが
できる。また、この塗布法の説明では、ホース本体を作
製した後、潤滑剤を塗布する例をあげたが、これに限定
されない。
【0039】つぎに、上記循環法は、ホース1内で、潤
滑剤溶液を循環させた後、上記潤滑剤溶液の溶媒を揮発
させ、その残存部(潤滑剤)で潤滑層を形成するという
方法である。
【0040】すなわち、まず、上記塗布法と同様にし
て、4層構造のホース1を作製する。他方、ポリフッ化
ハロゲン化オレフィンを主成分とする潤滑剤溶液を準備
する。この潤滑剤溶液は、ポリフッ化ハロゲン化オレフ
ィンのみを溶媒に溶解したもの、あるいはポリフッ化ハ
ロゲン化オレフィンとその他の成分とを溶媒に溶解した
ものである。上記溶媒としては、例えば、ケトン系溶
剤,炭化水素系溶剤,エステル系溶剤等があげられる。
また、その濃度は、使用するポリフッ化ハロゲン化オレ
フィンの粘度によって適宜決定される。そして、上記ホ
ース1内で、例えば、図8に示す装置を用い、上記潤滑
剤溶液9aを循環させた後、上記溶液9aの溶媒を揮発
させる。図示のように、この装置は、潤滑剤溶液9aが
入った容器10の下部から導出パイプ14が延びてお
り、この導出パイプ14の先端は、ホース1の一端部内
に嵌入されている。また、上記容器10と導出パイプ1
4との接続部には、送液ポンプ12が配置され、また、
導出パイプ14の途中には流路切替バルブ15があり、
この流路切替バルブ15を介してエアーパイプ13が、
上記導出パイプ14と接続され連通している。そして、
上記ホース1の他端部には還流パイプ11の一端が嵌入
されて接続され、この還流パイプ11の他端は、容器1
0まで延びており、還流パイプ11の他端開口は、容器
10内の潤滑剤溶液9aの液面の上付近に位置してい
る。
【0041】この装置を用いてのホース1内での潤滑剤
溶液9aの循環および溶媒の揮発は、つぎのようにして
行われる。まず、流路切替バルブ15によりエアーパイ
プ13側を閉塞し、かつ容器10とホース1とを導出パ
イプ14を介して連通状態とする。この状態で送液ポン
プ12を作動させると、容器10内の潤滑剤溶液9aが
導出パイプ14を通り、ホース1の一端へ送液され、ホ
ース1内を通過し、ホース1他端から排出される。この
排出された潤滑剤溶液9aは、ホース1他端部に接続さ
れた還流パイプ11を通り、容器10まで返送される。
このようにして、ホース1内部を潤滑剤溶液9aが循環
する。この循環時間は、潤滑剤溶液9aの濃度やホース
1の長さ等により適宜決定されるが、通常、0.5〜5
分、好ましくは、0.5〜1分である。
【0042】そして、適当な時間で潤滑剤溶液9aを循
環させた後、この潤滑剤溶液9a中の溶媒の揮発を行
う。すなわち、送液ポンプ12を停止させるとともに、
流路切替バルブ15により、容器10側を閉塞し、かつ
エアーパイプ13側を連通状態とする。そして、このエ
アーパイプ13を通じ、ファン等の送風機(図示せず)
により、エアーを送風する。すると、エアー送風当初
は、ホース1内に残っていた潤滑剤溶液9aがエアー圧
により圧送されて、還流パイプ11から、容器10へ返
送され、ホース内には、その内壁(フッ素ゴム製内層内
周面)に付着した潤滑剤溶液9aのみが残る。そして、
エアーの送風をさらに続けると、ホース1内壁(フッ素
ゴム製内層内周面)に付着した潤滑剤溶液9aから、溶
媒が揮発して、ポリフッ化ハロゲン化オレフィンを主成
分とする潤滑剤が析出して、この残存潤滑剤により潤滑
層4が形成される。上記エアーの送風条件は、潤滑剤溶
液9aの濃度やホース1の長さにより適宜決定されるも
のであるが、送風圧力(kgf/cm2 )×送風時間
(分)として、通常、1〜10kgf/cm2 ×1〜1
0分、好ましくは3〜4分kgf/cm2 ×1〜5分で
ある。
【0043】つぎに、上記転写法は、マンドレル表面に
ポリフッ化ハロゲン化オレフィンを主成分とする潤滑剤
を塗布し、このマンドレル表面上で未加硫フッ素ゴムを
押出成形することで、形成されるフッ素ゴム製内層2内
周面に上記潤滑剤を転写させて潤滑層4を形成する方法
である。
【0044】この転写法は、例えば、図9に示す装置を
用いて行われる。図示のように、この装置は、マンドレ
ル供給装置16と、潤滑剤が入った容器18と、押出成
形機17とから構成されており、上記マンドレル供給装
置16と押出成形機17の間に容器18が位置してい
る。この装置において、マンドレル19表面からフッ素
ゴム製内層2内周面への潤滑剤の転写は、つぎのように
して行われる。すなわち、まず、マンドレル供給装置1
6から、潤滑剤が入った容器18にマンドレル19を導
入してこれを通過させ、マンドレル19表面に潤滑剤を
塗布する。そして、表面に潤滑剤が塗布されたマンドレ
ル19は、押出成形機17に供給され、この押出成形機
17によりマンドレル19表面上でフッ素ゴム層2(未
加硫)とその外周に中間ゴム層3a(未加硫)を同時に
押出成形する。ついで、このフッ素ゴム製内層2(未加
硫)および中間ゴム層3a(未加硫)の外周に、押出成
形機や編組機(図示せず)を用いて、補強糸層3b、外
皮ゴム層(未加硫)3cを順次積層形成した後、所定の
条件で加熱加硫してホース1を作製する。そして、ホー
ス1内からマンドレル19を抜き取る。この抜き取りの
際に、マンドレル19表面からフッ素ゴム製内層2内周
面へ潤滑剤が移行して転写され、フッ素ゴム製内層2内
周面に潤滑層4が形成される。なお、この場合、潤滑剤
がフッ素ゴム製内層2内周面に接触した状態で、加熱加
硫が行われるが、これによりフッ素ゴム製内層2に浸透
する潤滑剤は僅かであり、無視できる量である。
【0045】このように、循環法や転写法では、フッ素
ゴム製内層2内周面の全体に潤滑層4を形成することが
でき、これは、10m以上の長尺ホースに対し潤滑層4
を形成するのに好適である。すなわち、長尺ホースの場
合、ホースを適当な長さに切断して使用するのが一般的
であるため、ホース全体に渡ってその内壁に潤滑層4を
設ける必要があるからである。
【0046】つぎに、本発明のホース接続構造について
説明する。
【0047】本発明のホース接続構造は、フッ素樹脂製
内層を有するホースの端部内に金属製パイプの端部が嵌
入されており、上記ホースのフッ素ゴム製内層と金属製
パイプとの界面において、接続の際にはポリフッ化ハロ
ゲン化オレフィンを主成分とする潤滑層が介在し、最終
的には、上記ポリフッ化ハロゲン化オレフィンを主成分
とする潤滑層が上記界面から消失しているホース接続構
造である。
【0048】本発明のホース接続構造の一例について説
明すると、例えば、図3に示すように、先端にニップル
が形成された金属製パイプ6が、ホース1の端部内に嵌
入されて両者が接続されており、このホース1の先端部
がホースクランプ5により締めつけられて金属製パイプ
6に固定されている。同図において、2はフッ素ゴム製
内層を示し、3は中間ゴム層等の各種の層全体を示す。
そして、注目すべき点は、上記フッ素ゴム製内層2の内
周面に形成された潤滑層4である。この図3では、ホー
ス接続の初期状態を示しているため、潤滑層4が、金属
製パイプ6とフッ素ゴム製内層2の界面に介在してい
る。しかし、接続後一定の時間が経過するか、あるいは
熱処理をすると、図4に示すように潤滑層が消失するの
である。同図において、図3と同一部分には同一符号を
付している。これは、上記潤滑層4が、ポリフッ化ハロ
ゲン化オレフィンを主成分とし、このポリフッ化ハロゲ
ン化オレフィンは、フッ素ゴムと相溶性を示すため、経
時的にフッ素ゴム製内層2に浸透するからである。この
浸透は熱処理により促進される。すなわち、ホース1と
金属製パイプ6とを接続する際には、上記潤滑層4が存
在するため、金属製パイプ6端部をホース1端部内に円
滑に嵌入して両者を接続できるとともに、接続後は、こ
の潤滑層4が、ホース1のフッ素ゴム製内層2に浸透
し、両者の界面から消失するため、フッ素ゴム製内層2
内周面と金属製パイプ6外周面との界面に、図13に示
すような水素結合が充分量生起して、両者が強固に張り
つくようになる。この結果、ホース1が経時的に劣化し
て弾性力による締めつけ力が低下しても、フッ素ゴム製
内層2と金属製パイプ6との間の水素結合により、両者
が密着し、シール性が長期間保持されるようになる。
【0049】なお、本発明のホース接続構造が、例え
ば、自動車のエンジンルーム等の燃料配管に使用される
場合、ポリフッ化ハロゲン化オレフィンを主成分とする
潤滑層4は、エンジン等から発生する熱により、自然に
熱処理され、フッ素ゴム製内層2に浸透して消失する。
【0050】また、本発明のホース接続構造では、ホー
ス1を金属製パイプ6と接続したのち、別個に熱処理を
施してもよい。この熱処理の条件としては、通常、10
0〜150℃×15〜120分、好ましくは100〜1
35℃×30〜120分、特に好ましくは125〜13
5℃×30〜60分である。このように熱処理を施す
と、ホース接続当初から、ホース弾性による締めつけ力
に加え、フッ素ゴム製内層2と金属製パイプ6との水素
結合により、シール性が極めて優れたものとなる。
【0051】上記本発明のホースの接続構造について、
金属製パイプの先端にニップルが1個形成された場合に
ついて説明したが、これに限定するものではない。すな
わち、先端にニップルが間隔をおいて2個形成された金
属製パイプについても、本発明のホースを用いたホース
接続構造を適用することが可能である。この場合、接着
層を形成しなくても、充分なシール性が長期間保持され
るようになる。
【0052】そして、フッ素ゴム製内層2の外周に、中
間ゴム層3a,補強糸層3b,外皮ゴム層3cが順次積
層された4層構造のホースを例にとり、本発明のホース
およびその製法ならびに上記ホースのホース接続構造に
ついて説明したが、これに限定されない。すなわち、本
発明では、ポリフッ化ハロゲン化オレフィンを主成分と
する潤滑層が、フッ素ゴム製内層に経時的にあるいは熱
処理により浸透して消失することが最大の特徴である。
このため、フッ素ゴム製内層を有するホースであれば、
多層構造や単層構造を問わず、本発明の適用が可能であ
る。したがって、上記4層構造のホースの他に、フッ素
ゴム製内層のみからなる単層構造のホース、フッ素ゴム
製内層の外周に外皮ゴム層のみ形成された2層構造のホ
ース、フッ素ゴム製内層の外周に中間ゴム層および外皮
ゴム層が順次積層された3層構造のホース等の多層構造
ホースについても、本発明を適用することが可能であ
る。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明のホースは、フッ
素ゴム製内層を有するホースの上記内層内周面にポリフ
ッ化ハロゲン化オレフィンを主成分とする潤滑層が形成
されたものである。上記ポリフッ化ハロゲン化オレフィ
ンは、フッ素ゴムに対し相溶性を示すため、これを主成
分とする上記潤滑層は、経時的にあるいは熱処理等によ
りフッ素ゴム製内層に浸透して消失するようになる。こ
のため、このホースと金属製パイプとを用いたホース接
続構造では、接続の際には、上記潤滑層が存在するた
め、ホース端部内に金属製パイプを円滑に嵌入して両者
を接続することができるようになる。そして、接続後、
少なくとも、ホースがエンジン等の発熱により劣化した
際には、上記潤滑層がフッ素ゴム製内層に浸透して消滅
し、フッ素ゴム製内層と金属製パイプとの間に介在しな
くなる。この結果、上記フッ素ゴム製内層と金属製パイ
プとの界面において充分量の水素結合が生起して、両者
が強固に密着するようになる。すなわち、本発明のホー
スを用いたホース接続構造は、接続当初は、ホース弾性
によってホースが金属製パイプに締めつけられて、シー
ル性が保持され、上記ホースが劣化した場合であって
も、ホースと金属製パイプとの間の水素結合による密着
により、シール性が長期間保持されるようになる。した
がって、例えば、本発明のホースおよびこれを用いたホ
ース接続構造を自動車等の燃料配管に採用すれば、数年
経過してもガソリン等の燃料が接続部から漏出すること
がない。この結果、燃料漏れが防止されるため、安全性
が極めて優れたものとなる。また、ホースの取り替え回
数も大幅に減少することから維持コストも低減する。
【0054】そして、本発明のホースの製法は、ポリフ
ッ化ハロゲン化オレフィンを主成分とする潤滑剤あるい
はこの溶液を用いた、塗布法、循環法、転写法の、3種
類の製法である。上記塗布法によれば、ホース内層内周
面の特定部位に選択的に潤滑層を形成することができ
る。これは、ホース端部の内層内周面に潤滑層を形成す
る必要がある短尺ホースの製造に好適である。また、上
記循環法や転写法によれば、ホース内層内周面の全域に
渡って潤滑層を形成することが可能である。これは、切
断して使用される長尺ホースの製造に好適である。そし
て、これら3種類の製法は、簡単であり、かつ特殊な装
置や設備等を必要としないため、容易に実施可能であ
る。
【0055】つぎに、実施例について、比較例と併せて
説明する。
【0056】
【実施例1】フッ素ゴムとしてフッ化ビニリデン−6フ
ッ化プロピレン共重合体を、160℃×45分で加熱加
硫したのち、これを15×100mmの大きさの板状に
成形して、板状フッ素ゴムを5枚作製した。また、5種
類の粘度(5cSt,35cSt,200cSt,10
00cSt,1600cSt)のトリフルオロクロロエ
チレンの低重合物(ダイフロイル,ダイキン工業社製)
を準備し、これを潤滑剤とした。この潤滑剤は、前述の
一般式(1)で示される分子構造をもつものである。こ
の5種類の潤滑剤を、上記5枚の板状フッ素ゴムの一面
に、1mg/cm2 の割合で塗布した。そして、亜鉛メ
ッキ後クロメート処理した金属板(大きさ:25×60
mm)を準備し、これを、各種粘度の潤滑剤が塗布され
たそれぞれの板状フッ素ゴムの塗布面に重ね、5種類の
試験片を作製した。
【0057】
【比較例1】5種類の粘度(10cSt,50cSt,
100cSt,300cSt,1000cSt)のジメ
チルシリコーン(TSF456,東芝シリコーン社製)
を準備し、これを潤滑剤とした。この他は、実施例1と
同様にして、5種類の試験片を作製した。
【0058】このようにして得られた実施例1の試験片
および比較例1の試験片について、135℃×72時間
の熱処理をした後、剥離試験を行った。この結果を、図
14のグラフ図に示す。なお、この剥離試験は、下記に
示すようにして行った。
【0059】〔剥離試験〕オートグラフ(AG−100
0D,島津製作所社製)を用い、板状フッ素ゴムの一端
を、金属板に対し90°の方向に50mm/分の速度で
引っ張ることにより剥離させ、その時の力(N/mm)
を測定した。
【0060】図14のグラフ図から、実施例1の全試験
片は、比較例1の試験片より剥離力が高かった。このこ
とから、トリフルオロクロロエチレンの低重合物を潤滑
剤として用いると、熱処理の後、フッ素ゴムと金属板と
が強固に密着することが分かる。また、図14のグラフ
図から、粘度5〜1000cStの範囲のトリフルオロ
クロロエチレンの低重合物を使用すると、フッ素ゴムと
金属板とがより強固に密着することがわかる。特に、粘
度200cSt以下のトリフルオロクロロエチレンの低
重合物を使用した試験片では、潤滑層がない場合と同様
の密着力を示した。これは、トリフルオロクロロエチレ
ンの低重合物の粘度が1000cStを越えると、フッ
素ゴムへの浸透速度が遅くなり、両者の界面から消失す
るのに時間がかかり、これとは逆に、粘度が低い場合は
速やかにフッ素ゴムへ浸透して消失するためと推察でき
る。これに対し、ジメチルシリコーンを用いた比較例1
の試験片では、フッ素ゴムと金属板との間の接着力が殆
ど発現しなかった。
【0061】
【実施例2】4層構造のホース(図1参照)を、マンド
レルを用い前述の方法により作製した。なお、各層の形
成材料はつぎの通りである。また、このホースの大きさ
は、内径が7.5mm、外径が13.5mm、長さが7
0mmである。
【0062】フッ素ゴム製内層:フッ化ビニリデン−6
フッ化プロピレン共重合体FKM 中間ゴム層 :CHC 補強糸層 :ビニロン糸 外皮ゴム層 :CHC
【0063】他方、5種類の粘度(5cSt,35cS
t,200cSt,1000cSt,1600cSt)
のトリフルオロクロロエチレンの低重合物(ダイフロイ
ル,ダイキン工業社製)を準備し、これを潤滑剤とし
た。そして、スピンドルを用いた塗布法(図7参照)に
より、上記各粘度のトリフルオロクロロエチレンの低重
合物を上記ホースのフッ素ゴム製内層内周面に、2mg
/cm2 の割合で塗布して潤滑層を形成し、種々粘度の
潤滑層を有する5種類のホースを作製した。なお、対照
ホースとして、潤滑層を形成しないホースも準備した。
【0064】このようにして得られた実施例2のホース
(5種類)および対照ホースについて、金属製パイプへ
の挿入試験を行った。この結果を、図15のグラフ図に
示す。なお、この挿入試験は、以下に示すようにして行
った。
【0065】〔挿入試験〕オートグラフ(AG−100
0D,島津製作所社製)を用い、図10に示すようにし
て挿入試験を行った。すなわち、金属製パイプ6を準備
し、これを、ニップルが形成された先端部が上になるよ
うに地面に対し垂直に立てた。そして、ホース1の一端
(下側)が、上記金属製パイプ6の先端部と重なり、か
つホース1が地面に対し垂直となるように、ホース1を
金属製パイプ6の先端部上に配置した。この状態で、上
記ホース1の他端側(上側)からロードセル20を用い
てホースを図面において下方向(矢印方向)に25mm
/分の速さで押し、金属製パイプ6の先端を、ホース1
の一端内に挿入させた。そして、この挿入距離が28m
mになるまでの間の最大荷重(kgf)を測定し、挿入
力とした。なお、図において、21は、空気抜き孔であ
り、また金属製パイプ6のニップル部の外径は、8.0
mmである。
【0066】図15のグラフ図において、○は、潤滑層
を形成した実施例のホースを示し、△は潤滑層がない対
照ホースを示す。同図に示すように、実施例のホース
は、対照のホースと比較して、全て良好な挿入性を示し
たことがわかる。また、トリフルオロクロロエチレンの
低重合物の粘度が高くなるにともない、挿入性も向上し
た。特に、粘度が約5cSt以上のトリフルオロクロロ
エチレンの低重合物を用いた時に好結果が得られた。
【0067】
【実施例3】実施例2と同様にして、5種類の粘度(5
cSt,35cSt,200cSt,1000cSt,
1600cSt)のトリフルオロクロロエチレンの低重
合物(ダイフロイル,ダイキン工業社製)を準備し、こ
れを潤滑剤とした。そして、実施例2と同様に、上記潤
滑剤をホースに塗布して、5種類のホースを作製した。
【0068】
【比較例2】潤滑剤として、5種類の粘度(10cS
t,50cSt,100cSt,300cSt,100
0cSt)のジメチルシリコーン(TSF456,東芝
シリコーン社製)を用いた。この他は、実施例3と同様
にして、5種類のホースを作製した。
【0069】このようにして得られた実施例3のホース
および比較例2のホースについて、金属製パイプへのは
りつき力(密着性)を調べた。この結果を、図16のグ
ラフ図に示す。なお、このはりつき力は、以下に示す方
法により測定した。
【0070】〔はりつき力〕はりつき力は、図11に示
す方法により測定した。すなわち、図示のように、ホー
ス1の一端に心棒23を差し込み、このホース1の一端
側をバイス22で挟んで固定した。そして、ホース1他
端に金属製パイプ6eの先端部を挿入し、この状態で、
135℃×72時間の熱処理をした。その後、上記パイ
プ6eをトルクレンチで周方向(矢印方向)に回転さ
せ、この時の最大トルク(ねじりトルク,kgf−c
m)を測定し、はりつき力とした。なお、ホース1内へ
のパイプ6eの挿入距離は28mmであり、またパイプ
6eのニップル部の外径は、8.0mmである。
【0071】図16において、○は実施例3のはりつき
力を示し、△は比較例2のはりつき力を示す。同図に示
すように、実施例3の4種類のホースは、比較例2のホ
ースに対し、高いはりつき力を示した。特に、粘度が1
0〜450csのトリフルオロクロロエチレンの低重合
物を用いたホースにおいて、好結果が得られた。これに
対し、ジメチルシリコーンを使用した比較例2のホース
では、はりつき力が殆ど発現しなかった。
【0072】
【実施例4】実施例2と同様にして、5種類の粘度(5
cSt,35cSt,200cSt,1000cSt,
1600cSt)のトリフルオロクロロエチレンの低重
合物(ダイフロイル,ダイキン工業社製)を準備し、こ
れを潤滑剤とした。そして、実施例2と同様に、上記潤
滑剤をホースに塗布して、5種類のホースを作製した。
【0073】このようにして得られた実施例4のホース
について、金属製パイプへのはりつき力とシール性との
関係について調べた。その結果を、図17のグラフ図に
示す。なお、上記はりつき力は前述の方法により調べ、
上記シール性は、下記の方法により調べた。
【0074】〔シール性〕シール性は、図12に示すよ
うにして調べた。すなわち、ホース1の両端内に金属製
パイプ6b,6cを嵌入し、ホース1両端部をホースク
ランプ5で締めつけて固定した。この状態で、135℃
×72時間の熱処理をした。その後、パイプ6cの嵌入
口と反対の開口を閉塞し、パイプ6bの嵌入口と反対の
開口は、パイプ24を介してポンプ25と連結した。こ
の状態で、ポンプ25を作動させ、ガソリンをパイプ2
4を介し、パイプ6bからホース1内に送り込み、ホー
ス1内を加圧した。この加圧は、1kgf/cm
2 (0.0098MPa)ずつ段階的に昇圧して行っ
た。そして、ガソリンが、ホース1と金属製パイプ6
b,6cの接続部の少なくとも一方から漏出した時点の
圧力を測定し、シール性を評価した。
【0075】図17のグラフ図から、はりつき力が高く
なるにともない、シール性が向上することがわかる。ま
た、はりつき力およびシール性がともに優れていたの
は、粘度が5〜1000cStのトリフルオロクロロエ
チレンの低重合物を使用した場合であることがわかる。
【0076】
【実施例5】下記の組成を有する潤滑剤を用いた。その
他は、実施例2と同様にして、フッ素ゴム製内層内周面
に潤滑層が形成されたホースを作製した。
【0077】トリフルオロクロロエチレンの低重合物:
ダイフロイル#10,ダイキン工業社製,平均分子量9
00,粘度10cSt,50重量部 ジメチルシリコーン:TSF456−100cSt,東
芝シリコーン社製,粘度100cSt,50重量部
【0078】このようにして得られた実施例5のホース
について、挿入性,はりつき力,シール性の各試験を上
記の方法により行った。その結果、挿入力が、8kgf
であり、はりつき力が、30kgf−cmであり、シー
ル性が、28kgf/cm2であった。このことから、
トリフルオロクロロエチレンの低重合物を50%以上含
有する潤滑剤を用いて潤滑層を形成すれば、本発明の所
定の効果を奏するといえる。
【0079】
【実施例6】実施例2と同様にして長さ10mのホース
を作製した。そして、前述の循環法により、上記ホース
のフッ素ゴム製内層内周面に潤滑層を形成した。すなわ
ち、トリフルオロクロロエチレンの低重合物(平均分子
量900,ダイフロイル#10,ダイキン工業社製)を
酢酸エステル/リグロイン混合溶剤に溶解して、10%
濃度の潤滑剤溶液を調製した。そして、図8に示す装置
を用い、前述の方法によりホース内で潤滑剤溶液を30
秒間循環させた後、エアーを圧力4kgf/cm2 で送
風してホース内の潤滑剤溶液を排出した。そして、上記
圧力でエアー送風を5分間続けて潤滑剤溶液中の溶媒を
揮発させ、潤滑層を形成した。
【0080】このようにして得られたホースを70mm
の長さに切断し、ホース内を調べたところ、フッ素ゴム
製内層内周面の全体に潤滑層が形成されていた。そし
て、この長さ70mmのホースについて、挿入性,はり
つき力,シール性の各試験を上記の方法により行った。
その結果、挿入力が、7kgfであり、はりつき力が、
33kgf−cmであり、シール性が、32kgf/c
2 であった。このことから、この実施例のホースは、
挿入性,密着性,シール性の特性に優れているといえ
る。
【0081】
【実施例7】前述の転写法(図9参照)により、フッ素
ゴム製内層内周面に潤滑層を形成し、4層構造で長さ1
0mのホースを作製した。このホースの作製において、
潤滑層の形成以外は、実施例2と同じである。また潤滑
剤として、トリフルオロクロロエチレンの低重合物(平
均分子量900,ダイフロイル#10,ダイキン工業社
製)を用いた。
【0082】このようにして得られたホースを70mm
の長さに切断し、ホース内を調べたところ、フッ素ゴム
製内層内周面の全体に潤滑層が形成されていた。そし
て、この長さ70mmのホースについて、挿入性,はり
つき力,シール性の各試験を上記の方法により行った。
その結果、挿入力が、7kgfであり、はりつき力が、
30kgf−cmであり、シール性が、31kgf/c
2 であった。このことから、この実施例のホースは、
挿入性,密着性,シール性の特性に優れているといえ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホースの一実施例の構成図である。
【図2】4層構造のホースの構成図である。
【図3】本発明のホース接続構造の一実施例において、
潤滑層が存在する状態を示す断面図である。
【図4】本発明のホース接続構造の一実施例において、
潤滑層が消失した状態を示す断面図である。
【図5】ホース接続構造の一例を示す断面図である。
【図6】ホース接続構造のその他の例を示す断面図であ
る。
【図7】スピンドルを用いてホース内層内周面に潤滑剤
を塗布する状態を示す説明図である。
【図8】循環法により、ホース内層内周面に潤滑層を形
成する状態を示す説明図である。
【図9】転写法により、ホース内層内周面に潤滑層を形
成する状態を示す説明図である。
【図10】挿入力を測定する状態を示す説明図である。
【図11】はりつき力を測定する状態を示す説明図であ
る。
【図12】シール性を測定する状態を示す説明図であ
る。
【図13】フッ素ゴムと金属製パイプとの間の水素結合
を説明する説明図である。
【図14】潤滑剤の粘度と剥離力との関係を示すグラフ
図である。
【図15】潤滑剤の粘度と挿入力との関係を示すグラフ
図である。
【図16】潤滑剤の粘度とはりつき力との関係を示すグ
ラフ図である。
【図17】はりつき力とシール性との関係を示すグラフ
図である。
【符号の説明】
1 ホース 2 フッ素ゴム製内層 4 ポリフッ化ハロゲン化オレフィンを主成分とする潤
滑層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−72160(JP,A) 特開 平5−245988(JP,A) 特開 平1−247158(JP,A) 特開 平4−140585(JP,A) 特開 平2−24137(JP,A) 特開 平5−52280(JP,A) 国際公開95/7176(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29D 23/00 B32B 1/08 B32B 27/30 F16L 11/04

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素ゴム製内層を有し、この内層の内
    周面に、潤滑層が形成されているホースであって、上記
    潤滑層が、ポリフッ化ハロゲン化オレフィンを主成分と
    する潤滑層であることを特徴とするホース。
  2. 【請求項2】 上記ポリフッ化ハロゲン化オレフィン
    が、トリフルオロクロロエチレンの低重合物である請求
    項1記載のホース。
  3. 【請求項3】 ポリフッ化ハロゲン化オレフィンの25
    ℃の粘度が、5〜1000cStの範囲である請求項1
    または2記載のホース。
  4. 【請求項4】 未加硫フッ素ゴムをマンドレル表面上で
    押出成形した後加硫してフッ素ゴム製内層を有するホー
    スを作製し、このホース内層の内周面に、ポリフッ化ハ
    ロゲン化オレフィンを主成分とする潤滑剤を塗布して潤
    滑層を形成することを特徴とするホースの製法。
  5. 【請求項5】 未加硫フッ素ゴムをマンドレル表面上で
    押出成形した後加硫してフッ素ゴム製内層を有するホー
    スを作製し、このホース内部でポリフッ化ハロゲン化オ
    レフィンを主成分とする潤滑剤溶液を循環させた後、上
    記潤滑剤溶液の溶媒を揮発させることによりポリフッ化
    ハロゲン化オレフィンを主成分とする潤滑層を形成する
    ことを特徴とするホースの製法。
  6. 【請求項6】 未加硫フッ素ゴムをマンドレル表面上で
    押出成形した後加硫してフッ素ゴム製内層を有するホー
    スを作製する際に、予め、上記マンドレル表面にポリフ
    ッ化ハロゲン化オレフィンを主成分とする潤滑剤を塗布
    し、このマンドレル表面上で上記未加硫フッ素ゴムを押
    出成形した後加硫してフッ素ゴム製内層を形成し、上記
    マンドレル表面の上記潤滑剤を上記フッ素ゴム製内層の
    内周面に転写することによりポリフッ化ハロゲン化オレ
    フィンを主成分とする潤滑層を形成することを特徴とす
    るホースの製法。
  7. 【請求項7】 ポリフッ化ハロゲン化オレフィンが、ト
    リフルオロクロロエチレンの低重合物である請求項4〜
    6のいずれか一項に記載のホースの製法。
  8. 【請求項8】 ポリフッ化ハロゲン化オレフィンの25
    ℃の粘度が、5〜1000cStの範囲である請求項4
    〜7のいずれか一項に記載のホースの製法。
  9. 【請求項9】 フッ素ゴム製内層を有するホースの端部
    内に金属製パイプの端部が嵌入されているホース接続構
    造であって、上記ホースのフッ素ゴム製内層と金属製パ
    イプとの界面において、接続の際にはポリフッ化ハロゲ
    ン化オレフィンを主成分とする潤滑層が介在し、最終的
    には、上記ポリフッ化ハロゲン化オレフィンを主成分と
    する潤滑層が上記界面から消失していることを特徴とす
    るホース接続構造。
  10. 【請求項10】 上記ポリフッ化ハロゲン化オレフィン
    を主成分とする潤滑層が、熱処理により、フッ素ゴム製
    内層中に浸透して上記界面から消失する請求項9記載の
    ホース接続構造。
  11. 【請求項11】 ポリフッ化ハロゲン化オレフィンが、
    トリフルオロクロロエチレンの低重合物である請求項9
    または10記載のホース接続構造。
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