JP3293322B2 - 超音波モータの駆動装置 - Google Patents

超音波モータの駆動装置

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JP3293322B2 JP11244394A JP11244394A JP3293322B2 JP 3293322 B2 JP3293322 B2 JP 3293322B2 JP 11244394 A JP11244394 A JP 11244394A JP 11244394 A JP11244394 A JP 11244394A JP 3293322 B2 JP3293322 B2 JP 3293322B2
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隆志 佐瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は共振状態等、負荷が特定
の周波数で駆動されることが必要な駆動装置に係わり、
詳しくは超音波モータの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】装置が共振と呼ばれる特定の周波数信号
によってのみ動作しうるものは、装置の状態変化に対応
して共振状態を維持するために通常の制御動作に先行し
て周波数を共振周波数に合わせる、いわゆる周波数トラ
ッキングが必要であり、そのような装置の例に超音波モ
ータがある。
【0003】超音波モータには種々の種類があるが、何
れも共振状態でのみ最大トルクを発生し、共振周波数を
外れた場合にはトルクが非常に弱まるか、あるいは全く
発生しないで不動作となるため、温度変化や負荷変動な
どがあっても安定な動作を確保するための駆動技術とし
て共振周波数のトラッキングが不可欠である。
【0004】従来のトラッキング技術としては、位相同
期ループ(PLL)を用いた同期技術(例えば、特開昭
62−85684 号)やディジタル記憶技術を用いた共振周波
数探索技術(例えば、特開昭63−302774号)がある。し
かし、前者はノイズが大きい場合には安定動作が難し
く、また後者のディジタル技術による方法は高分解の探
索には回路が複雑大規模になり、探索時間が長くなる欠
点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高速
動作,高分解動作で回路構成の簡単,低コスト化でかつ
高効率の超音波モータの駆動装置を提供するにある。
【0006】また、本発明の他の目的は、CRT表示装
置の複数からなる高電圧フォーカスポテンショメータの
電圧調整を小形で簡単な装置で容易に行うようにするこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、少なくとも
1つの超音波モータを駆動する駆動装置であって、該超
音波モータを駆動させる電流が大きくなる所に駆動周波
数を設定して超音波モータを駆動する駆動装置におい
て、コンピュータから所定の周波数範囲を細分して順次
走査させる可変信号に対応して可変周波数を発生する発
振器,該発振器からの発振信号を増幅して超音波モータ
を駆動するドライバ,前記可変周波数毎に前記超音波モ
ータを駆動する負荷電流をサンプリングして検出する電
流検出手段,該電流検出値と保持手段で保持されている
電流値の大きさを比較する比較手段,該比較手段におけ
る大きい方の電流値をアナログのサンプルホールド回路
で保持する保持手段を備え、前記超音波モータを駆動さ
せる電流が大きくなる所に駆動周波数を設定させるよう
にしたことにより達成する。
【0008】また、上記において、前記ドライバはその
出力段を方形波パルスの電圧を出力するブリッジ回路か
らなるインバータで構成し、前記電流検出手段は前記ブ
リッジ回路の直流側の一端に直列に抵抗を接続し、該抵
抗を用いて前記負荷電流を駆動位相や極性に関係なく直
流量で検出させるようにしたことにより達成する。
【0009】また、上記において、前記超音波モータを
複数備え、該各々のモ−タを切り換えて駆動する際に、
前記ブリッジ回路を構成するアームを切換手段として用
いることにより達成する。
【0010】更に、上記他の目的は、超音波モータに合
体させて駆動されるポテンショメータを複数備え、これ
らを1台の駆動装置により駆動させることによりCRT
の高電圧フォーカスポテンショメータの電圧を調整させ
るようにしたことにより達成する。
【0011】
【作用】超音波モータの駆動周波数の設定値を順次変え
ると、出力段のブリッジインバータは順次設定した周波
数で負荷を駆動する。その各々の駆動周波数に応じた負
荷電流はインバータ回路の共通接地側で直流電圧として
検出され、この検知電圧はアナログのサンプルホールド
回路に予め記憶されているそれまでの最大値である比較
基準と比較器で比較されて各周波数における負荷電流の
大小判別ができる、即ち、外部からの設定や読み出しは
ディジタル値であるが、内部の動作はアナログ動作とし
て高速動作と高分解動作が達成される。なお、超音波モ
ータは実効値駆動なので正弦波より方形波の電圧で駆動
した方が駆動能率がよく、これにより低電圧動作のスイ
ッチ素子でブリッジ回路を構成することができる。
【0012】また、超音波モータを複数備え、該各々の
モ−タを切り換えて駆動する際に、トランスファースイ
ッチ等を用いずに、ブリッジ回路を構成するアームを切
換手段として用いることにより、回路構成の簡単,低コ
スト化が図れる。
【0013】更に、1台の駆動装置によりCRTの複数
の高電圧フォーカスポテンショメータの電圧を調整させ
ることができるので、CRT表示装置の調整機構の小形
で簡単化できる。
【0014】
【実施例】図1は本発明における超音波モータの駆動装
置の一実施例を示す。図1の構成において、超音波モー
タ10には集積化されたモータの駆動制御回路200か
ら端子111,112を介し駆動電圧が与えられるよう
に接続されている。駆動制御回路200の機能は、モー
タのドライバ40,その入力側に接続されているVCO
(可変周波発振器)30,外付のモータ電流検出のCR
フィルタ130からの信号電圧を増幅するプリアンプ5
0,サンプルホールド回路60,電圧比較器70で構成
されている。装置は更に、全体を制御するマイクロプロ
セッサ(あるいは、マイクロコンピュータ)100,マ
イクロプロセッサ100から入力設定されてVCO30
の出力周波数を変えるD/A(ディジタル・アナログ)
変換器20で構成している。ここでD/A変換器の分解
能は通常8ビット程度でよい。
【0015】図1の構成における周波数トラッキング動
作を図2の特性図を用いて説明するが、まず対象とする
超音波モータの特性を図2を用いて簡単に述べる。図2
は超音波モータの駆動周波数(横軸)に対するモータ電
流(平均値)の特性例を示している。最もモータ電流の
大きい点が真の共振点に相当し、最大トルクを発生する
周波数である。共振周波数の前後数%の所にも小さな電
流ピークがある。
【0016】図2を用いて図1の装置の周波数トラッキ
ング動作を説明する。通常周波数探索範囲は共振周波数
をほぼ中心とした±2.5% 程度の範囲で行う。周波数
の探索方向は通常高→低を基本とするが、図2では説明
の便宜上低→高で説明する。
【0017】まず、マイクロプロセッサ100によりD
/A変換器20の出力を0にし、VCO30の出力周波
数を図2のf0 で示したように初期値に設定する。この
時ドライバ40を介してモータ10に流れる電流Im の
大きさは、図2の特性図からIm0の値となる。この電流
は、図1の電流検出CRフィルタ130を介して平滑さ
れ、プリアンプ50で増幅されてサンプルホールド回路
60に入る。この初期値のモータ電流は、マイクロプロ
セッサ100により信号線63(Im ホールド)を介し
てスイッチ61をオンし、初期値としてサンプルホール
ド回路60のホールドキャパシタ65に記憶し、比較器
70により次のステップの電流値との比較の基準値とし
て探索シーケンスを実行する。上述した点も含め一連の
探索シーケンス動作を列挙すると下記のようになる。
【0018】(1)D/Aに初期データ0をセットし、
モータ電流Im0をホールド。
【0019】(2)次に、データ1をセットし、対応値
Im1<>Im0を比較する。
【0020】Im1<Im0ならデータ1をメモリに入れI
m1をホールド、Im1>Im0なら何もしないで次のステッ
プへ。
【0021】(3)次のステップのデータをセットし、
同様に比較,判定してこの動作ステップを2のn乗−1
迄繰り返す(メモリ中にはNp のみが残る)。
【0022】(4)メモリ中のデータNp でD/Aをセ
ットし探索終了とする。
【0023】上記(4)の状態では、超音波モータの駆
動周波数は、その共振周波数に等しい値にトラッキング
されたことになり、通常のモータ制御動作に移行でき
る。図1の構成では、周波数探索の時間は、モータ電流
検出の平滑フィルタの時定数で実質支配される。共振周
波数が100kHzの場合フィルタの時定数を40μ
s、マイクロプロセッサや8ビットのD/A変換器,増
幅器や比較器等のシーケンシャルな動作時間を合計5μ
sすると、探索時間Ts は、Ts=45μs×256ス
テップ=11.52msとなり、十分許容できる値であ
る。また、周波数の分解能Δfは、Δf=100kHz
×0.05/256(≒20Hz)となり、中心周波数の
0.02%以下で、十分な分解能である。
【0024】図1,図2の実施例で述べた周波数トラッ
キング動作は、共振周波数の探索であるが、周波数の値
自体は測定したり、記憶したりしていない点が重要であ
る。そうすることによって、ディジタル部の回路構成が
より簡単になり、動作も高速化できる。
【0025】この周波数トラッキング動作は、通常の負
荷制御に先行して毎回行うのを原則とする。それゆえ周
波数トラッキング動作は短時間とはいえ通常の回転角制
御に先行して付加されロス時間となる。また、トラッキ
ング時に負荷制御の整定値を変化させるような外乱の回
転になることは好ましくない。それゆえ、ロス時間の短
縮と、モータの慣性を上回る高速トラッキング速度の実
現、の両面から本発明の高速化手段が重要になる。しか
し、万一サーボシステムの応答が十分に高速なために周
波数トラッキング動作にモータの回転が応答するような
場合には、モータが回り出さないように、モータへの供
給電圧を定格電圧よりも下げた状態で行うことも有用で
ある。そのような動作は、モータのドライバ段の電源端
子を分離しておくことによって容易に実現できる。ま
た、ドライバ段の電源端子の分離は、その端子に流れる
電流はモータ電流のみであるという点で、モータの電流
の検出感度を高める点で好ましい。そのような分離端子
の例を次の図3にGND2の端子408,409として
示されている。
【0026】本発明の周波数トラッキング動作において
は、図1の実施例に示したモータの駆動制御回路の構成
が重要である。
【0027】図3にモータ駆動制御回路部のより詳細な
実施例を示す。図3の実施例では2相の超音波モータを
2台(M1,M2)駆動する例を示している。周波数ト
ラッキングはM1,M2各々について行う。2相の超音
波モータは起動トルクが改善され、制御性が良いので、
小形のサーボシステムとして優れている。図3は偏平な
形状の小形超音波モータを2個用いてCRT表示装置の
2個のフォーカス電圧調整ポテンショメータと合体し、
フォーカス自動調整に使用するものである。
【0028】図3の実施例において、駆動回路40は、
出力段ドライバとしてのトランジスタQ1〜Q12とそ
の制御論理回路45で構成している。出力段トランジス
タは、ブリッジ構成になっており、φ1ドライバとその
90°遅れたφ2ドライバの2相ブリッジが、M1,M
2の各々に対して設けられている。このブリッジ回路に
よるM1,M2の選択は、通常のトランスファースイッ
チを介した選択に比較して直列スイッチ数が少なくな
り、電源電圧の利用率が向上でき低電圧動作が可能にな
る。更に、出力ブリッジ回路を簡略化するために、φ
1,φ2ドライバ共M1,M2について共通アーム化で
きる部分は、Q1−Q2,Q7−Q8のように共通化し
て出力トランジスタ数を削減している。
【0029】図3のブリッジ構成に対する他の利点は、
負荷の駆動能率が優れる点である。即ち図3のブリッジ
回路は、電源電圧をVDD、スイッチの降下電圧損失をV
swとすれば、±(VDD−2Vsw)の電圧を印加すること
ができ、単一極性電源にも拘わらず出力電圧の実効値を
大きくできる。
【0030】図3の駆動回路に対する更に他の利点は、
負荷電流検出の容易な点にある。ブリッジ回路の接地側
に設けられた負荷電流検出用の低抵抗113に流れる電
流は、モータ電流の位相や極性に拘わらず常に一方向の
直流電流となって検出が容易である。従って、平滑回路
も簡単なものでよく、抵抗113の端子電圧の大小は、
増幅器50,比較器70を介して高速に判別することが
できる。
【0031】図3の実施例では超音波モータを2台駆動
する例で説明したが、超音波モータを3台以上用いても
同様に対処できる。このように複数の台数を駆動できる
ので、CRT表示装置のフォーカス自動調整の他にも、
カメラのフィルム巻き上げやオートフォーカス操作な
ど、自動車のミラー調整,指向性マイクロフォンスピー
カの角度調整、等複数の調整を要する多くの用途に適用
できる。
【0032】制御論理回路45は、モータのオン/オフ
端子41,正/逆制御用のC/CW端子42,M1,M
2のセレクタ端子43を有し、それらの制御機能と2相
化論理,出力トランジスタ切換時の短絡防止のデッドタ
イム制御等の機能を有しており、これらは制御端子(機
能)を用いて多様な出力制御が可能になっている。図4
にその詳細実施例回路を示す。即ち、図4の2相化回路
410,デッドタイム回路420,M1/M2切換のセ
レクタ回路430、それ以降を図5の実施例回路図に示
す、オン/オフ制御回路440,出力トランジスタ駆動
用のドライバ450,出力段460等の回路で構成して
いる。
【0033】図5の実施例に示したように、出力段のト
ランジスタスイッチQ1〜Q12は、損失が小さく出力
振幅が大きくなるように、NPNトランジスタとPNP
トランジスタの組み合わせで各アームを構成する。その
ため、ドライバ450もPNPドライバとNPNドライバ
の2種類のドライバを用いている。
【0034】図6は、図4,図5に示した回路の動作を
示すタイムチャートである。波形はM1駆動についての
み示してある。モータ駆動周波数の2倍の周波数のφ
と、180°異なるφR のクロックからカウンタA,B
により互いに90°異なる2相パルスを作成している。
出力段トランジスタのスイッチング時の短絡防止用のデ
ッドタイムtdとしては、最小でも0.1μs に設定され
ている。
【0035】図7には、2相の電圧波形について、正/
逆(CW/CCW),M1,M2ドライブについて、Q
1〜Q12の全トランジスタのスイッチング状態を1周
期を4分割した90°毎の状態を示したもので、“1”
がスイッチのオン、“0”がオフ状態を表している。
【0036】以上の動作図の説明によって、図3の超音
波モータの駆動装置は、周波数トラッキングの他に2台
のモータを制御するに必要な一切の機能を有しているこ
とが理解できよう。
【0037】本発明の装置において、周波数の絶対値を
モニタすることなく高い分解能で周波数探索を行い、か
つ安定に駆動周波数を保っているのは、高安定なVCO
(可変周波発振器)が実現されているためである。図
8,図9にVCOとその制御回路の詳細な実施例を示
す。
【0038】図8においては、たすき掛けしたトランジ
スタQ13〜Q16とタイミング用のキャパシタC1,
トランジスタQ17,Q18などによる定電流バイアス
回路等により構成されるエミッタ結合形VCOを構成し
ている。このVCOの発振周波数を変えるには、トラン
ジスタQ19,Q20からなる同じような定電流回路を
基準として、端子311,312の間にVc の如く制御
電圧を与える。
【0039】この形式のVCOの発振周波数は、ダイオ
ードD1,D2のVBEによって、f=I1/(4・C1
・VBE)の如くVBEの温度依存性を持つため、Q21,
Q22,R2からなるVBE依存定電流原を作って4・I
1=VBE/R2なる定電流を発生し、温度を補正してい
る。
【0040】図8の回路でVc なる制御電圧を印加した
場合の発振周波数fは、次の数1のように表される。
【0041】
【数1】
【0042】ここで、fのセンタ値を100kHz,R
1=500Ω,I1=1mAとして周波数の可変範囲を
5kHz(±2.5kHz)とすると、これに必要なVc
の値は0〜25mVの範囲になる。
【0043】図9はVCOの制御回路の実施例を示す。
点線内の回路が制御回路である。図9の回路において
は、抵抗R7とダイオードD3〜D6の分圧回路により
VCOの定電流回路トランジスタQ17,Q18に共通
ベース電圧が与えられており、また、低抵抗R6を介し
て他方の定電流回路トランジスタQ19,Q20のベー
ス電圧が与えられている。定電流トランジスタQ19,
Q20のコレクタとベース間にはQ23〜Q25からな
るベース電流補償回路が設けられている。更に、トラン
ジスタQ19,Q20のベースには、トランジスタQ2
6,抵抗R8,オペアンプ25からなる定電流回路が接
続されている。
【0044】以上のように構成されているので、オペア
ンプ25の入力へD/A変換器20を介して制御電圧V
iを加えると、抵抗R6を介して電流I6が流れ、図示
の極性Vc=I6・R6 なる制御電圧が発生する。この
場合I6=Vi/R8であるから、結局Vc=R6/R
8・Vi と表せる。R6の値は数100Ω以下、R8
は数kΩ程度が適当なので、R6の値は単位抵抗の複数
並列、R8は複数直列で構成することにより、抵抗値の
ばらつきや温度変化の影響を受けぬようにでき、無調整
かつ高精度にできる。以上のような構成により、D/A
変換器を介したディジタルデータにより、高い分解能で
共振周波数を探索することを可能にしている。
【0045】次に、高速にモータ電流の大小判定を行う
回路の詳細について説明する。
【0046】図10は、プリアンプ,サンプルホール
ド,比較器部の実施例を示す。図10においてプリアン
プ50は、入力段がPNPトランジスタQ30〜Q33
からなるダーリントン構成のオペアンプで、これに、R
11〜R14からなる帰還抵抗を用いて利得を定めてい
る。一例として、R11=R13=1kΩとして利得は
10で、大略0〜100mVの入力範囲の電圧を増幅す
る。
【0047】サンプルホールド回路60は、プリアンプ
50の出力電圧を高速,高精度に端子63に接続される
キャパシタに充電する。そのため、サンプリングスイッ
チは、独立にベースバイアス回路を有するトランジスタ
Q42,Q43の逆並列スイッチで構成し、高電流充電
と低オフセット電圧特性の両立を図っている。スイッチ
のオン/オフ制御は端子64よりゲート回路622を介
して行う。
【0048】比較器70は、入力段をPNPトランジス
タQ46〜Q49を用いた差動増幅回路で構成し、接地
電位を含む低入力電圧範囲で動作可能にしている。ま
た、ホールドキャパシタが接続される側の入力端子に
は、トランジスタQ52〜Q54からなるベース電流補
償回路を設けて比較器入力側のベース電流を補償し、高
入力インピーダンス化を図っている。出力段は単一電源
フルスウィングのCMOS等価振幅レベルにしている。
【0049】以上のような構成により、プリアンプ5
0,サンプルホールド60,比較器70の回路は、入力
換算で数mV以内の精度を有し、一連の動作は数μsで
動作できる。
【0050】以上、本発明の実施例に基づいてその構成
と動作の詳細を説明してきたが、更に必要に応じて有効
な変更が施しうる。
【0051】本発明における図2を用いた説明では、共
振周波数探索の順序として低い周波数から順次高い周波
数へ探索したが、高い周波数から低い周波数へ向かって
探索してもよい。また、周波数変更の刻みも必ずしも一
定である必要はなく、少し粗いステップでスタートし、
共振周波数近傍のある値に達したら、細かなステップ幅
にするような2段ステップ幅にしてもよい。この可変ス
テップ幅の方法は、全体のステップ数を増すことなく高
分解能な動作を可能にする。
【0052】実施例図で述べたVCOはD/A変換器を
介して周波数を変化する回路方式で示したが、この部分
はD/A変換器を介さずに直接ディジタル値で周波数を
変える方式を用いてもよい。即ち、高周波のクロック周
波数をカウンタ(あるいはスワロカウンタ)の分周回路
へ入れ、カウンタの分周比を細かく設定することにより
周波数を変える、いわゆるディジタルVCO(あるいは
数値制御発振器NCO)で構成することができる。この
方法は、カウンタの論理回路は複雑であるが、発振器と
しては無調整にでき、発振周波数のドリフト等の問題が
ない利点がある。
【0053】本発明の実施例図では、モータ電流の大小
判別は、簡単な回路で高速化を図るためサンプルホール
ドと比較器を用いたが、この部分は高速のA/D変換器
を用いることもできる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、共振周波数の検出信号
として従来の位相信号に代わって電流の平均値信号を用
い、また閉ループでなく開ループ動作なので、ノイズや
その他の外乱に強く、安定で確実な周波数トラッキング
を得ることができので、高速動作,高分解動作が得ら
れ、かつ、回路構成の簡単,低コスト化,高効率の超音
波モータの駆動装置を提供することができる。
【0055】また、CRT表示装置の複数からなる高電
圧フォーカスポテンショメータの電圧調整を小形で簡単
な装置で容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す駆動回路ブロック図であ
る。
【図2】本発明の実施例の動作を示す特性図である。
【図3】本発明の実施例を示す詳細集積化回路ブロック
図である。
【図4】本発明の実施例を示す部分詳細回路図である。
【図5】本発明の実施例を示す部分詳細回路図である。
【図6】本発明の実施例の図4,図5の動作状態を示す
図である。
【図7】本発明の実施例の図4,図5の動作状態を示す
図である。
【図8】本発明の実施例を示す詳細回路図である。
【図9】本発明の実施例を示す詳細回路図である。
【図10】本発明の実施例を示す詳細回路図である。
【符号の説明】
10…超音波モータ、20…D/A変換器、30…VC
O、40…ドライバ、50…プリアンプ、60…サンプ
ルホールド回路、70…比較器、100…マイクロプロ
セッサ、130…CRフィルタ、200…駆動制御回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 修三 岩手県水沢市真城字北野1番地 株式会 社 日立水沢エレクトロニクス内 (72)発明者 滝沢 一好 岩手県水沢市真城字北野1番地 株式会 社 日立水沢エレクトロニクス内 (56)参考文献 特開 昭62−2869(JP,A) 特開 昭63−302774(JP,A) 特開 平3−65078(JP,A) 実開 昭63−156591(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02N 2/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つの超音波モータを駆動する
    駆動装置であって、該超音波モータの駆動電流最も
    きくなる駆動周波数で超音波モータを駆動する駆動装置
    において、マイクロプロセッサと、 該マイクロプロセッサが出力する、 所定の周波数範囲を
    細分して1ステップずつ走査させるディジタル信号を、
    アナログ信号に変換するディジタル・アナログ変換器
    と、 該アナログ信号を受けて 周波数を可変する可変周波数
    振器と、 該発振器発振信号を増幅して超音波モータを駆動する
    ドライバと、 前記走査周波数毎に前記超音波モータに流れる電流
    出する電流検出手段と、 該電流検出値をコンデンサに保持する保持手段と、 新たに検出した前記 電流検出値と前記保持手段電流値
    を比較する比較手段とを備え、 前記超音波モータの駆動に先立って、前記所定の周波数
    範囲の走査を行い、 前記新たに検出した電流検出値が大きい場合には前記マ
    イクロプロセッサのメモリを所定の値に書き直し、かつ
    比較手段で判定した電流値を新たに前記コンデンサに
    し、 前記超音波モータを駆動する電流が最も大きくなる駆動
    周波数を設定することを特徴とする超音波モータの駆動
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、駆動周波数を設定する
    際に前記ドライバから前記超音波モータに印加する電圧
    は該モ−タの定格電圧よりも低い電圧であることを特徴
    とする超音波モータ駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記ドライバはその出
    力段を方形波パルスの電圧を出力するブリッジ回路から
    なるインバータで構成し、前記ドライバの電源端子が前
    記可 変周波数発振器及び比較手段の電源端子とは分離し
    ていて、前記電流検出手段は前記ドライバのブリッジ回
    路の直流側の一端に直列に抵抗を接続し、該抵抗を用い
    て前記負荷電流を駆動位相や極性に関係なく直流量で検
    することを特徴とする超音波モータの駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、複数の超音波モータ
    切り換えて駆動する際に、前記ブリッジ回路を構成する
    アームを切換手段として用い、前記複数の超音波モータ
    に共通する共通アームを備えたことを特徴とする超音波
    モータの駆動装置。
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