JP3292449B2 - チップ部品の電気特性測定端子及びこれを用いた電気特性測定装置 - Google Patents

チップ部品の電気特性測定端子及びこれを用いた電気特性測定装置

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JP3292449B2
JP3292449B2 JP33725496A JP33725496A JP3292449B2 JP 3292449 B2 JP3292449 B2 JP 3292449B2 JP 33725496 A JP33725496 A JP 33725496A JP 33725496 A JP33725496 A JP 33725496A JP 3292449 B2 JP3292449 B2 JP 3292449B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ部品の電気
特性測定端子及びこれを用いた電気特性測定装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、チップ抵抗器等のチップ部品に対
する電気特性の測定は自動的に行われるようになり部品
生産の効率が図られている。
【0003】図2は、この種のチップ部品の電気特性測
定装置の要部を示す外観図である。図において、1は直
方体形状を有しその長手方向両端部のそれぞれに外部電
極1aが形成されている例えばチップ抵抗等のチップ部
品、11はチップ部品支持ユニット、20は測定端子、
31は駆動ユニット、32は測定処理ユニットである。
【0004】チップ部品支持ユニット11は、外周部に
所定間隔をあけて凹凸部が形成された歯車形状を有し、
水平に載置されて図示せぬステッピングモータ等によっ
て回転される。また、チップ部品支持ユニット11の外
周部奥部には所定位置においてチップ部品1が装填さ
れ、電気特性が測定された後に良品と不良品が分別され
て排出される。
【0005】測定端子20は、チップ部品支持ユニット
11の外周部上に位置するように駆動ユニット31によ
って支持されると共に、駆動ユニット31によって上下
方向に移動される。この測定端子20は、例えば図3の
(a)(b)に示すように、導電部材からなる円柱形状
の2つの測定用電極片(以下、電極片と称する)21
a,21bを有し、これらの電極片21a,21bのそ
れぞれは、その一端が筐体22の底面に形成された開口
部22a ,22bを介して、筐体22内に設けられた
摺動筒23a,23bに挿入され、他端は下方向を向け
て筐体22の外部に突出されている。ここで、図3の
(a)は正面断面図、図3の(b)は底面図である。
【0006】また、摺動筒23a,23b内に挿入され
た電極片21a,21bの一端はコイルバネ24a,2
4bによって弾性支持されている。
【0007】ここで、電極片21a,21bの間隔は、
双方の電極片21a,21bがチップ部品の両端の異な
る外部電極1aに当接できる間隔に設定されている。
【0008】駆動ユニット31は、チップ部品支持ユニ
ット11の回転に同期して測定端子20を上下移動し、
測定に際しては測定端子20の下方に移動させて、電極
片21a,21bをチップ部品1の外部電極に当接す
る。
【0009】測定処理ユニット32は、CPUを主体と
する中央処理部及び電極片21a,21bへの通電回路
及び抵抗値測定回路等から構成され、電極片21a,2
1bを介してチップ部品1に通電し、その抵抗値を測定
する。
【0010】前述の構成によれば、チップ部品1の抵抗
値測定に際しては、図4に示すように、測定端子20の
電極片21a,21bのそれぞれがチップ部品1の外部
電極1aに当接された状態で通電され、抵抗値の測定が
行われる。
【0011】これにより、自動的に高速な電気特性の測
定が行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の装置においては、測定を行うにつれ、電極片2
1a、21bの先端部に塵や埃等の絶縁物が付着して測
定精度が低下し、良品を不良としてして誤判定するこ
とが多々あった。
【0013】この問題点を解決する手段として、図5の
(a)(b)に示すように、電極片21a,21bの先
端を、断面楔状に尖らし、先端面の面積を小さくして、
先端面への塵や埃等の絶縁物の付着を防止する方法が考
えられた。ここで、図5の(a)は正面断面図、図5の
(b)は底面図である。
【0014】しかし、このように先端が尖った電極片2
1a,21bを用いて測定を行った場合、チップ部品1
に傷を付けたり、チップ部品1にクラックを発生させた
りすることがあった。
【0015】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、塵や
埃の影響を受けずに高精度に電気特性を測定できるチ
プ部品の電気特性測定端子及びこれを用いた電気特性測
定装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、直方体形状の素体の両端部
に外部電極を備えたチップ部品の電気特性測定端子であ
って、所定形状の可動体に支持された平行な2つの支軸
と、所定の長さを有し、前記各支軸の回りに回動可能に
前記各支軸に支持されると共に、互いに電気的に絶縁さ
れた少なくとも2つの測定用電極片と、前記2つの支軸
を結ぶ辺の近傍位置を定位置とし、それぞれの支軸に支
持された測定用電極片を前記定位置に弾性支持する弾性
支持手段とを備え、前記測定用電極片は、前記定位置に
おいて、前記2つの測定用電極片の互いに対向する先端
面の間に前記チップ部品の両端部の外部電極間の間隔に
相当する間隙が形成され且つ前記外部電極に接触する面
が前記2つの支軸を結ぶ辺よりもチップ部品側に位置す
るように設けられているチップ部品の電気特性測定端子
を提案する。
【0017】該チップ部品の電気特性測定端子によれ
ば、電気特性測定に際しては、例えば平板上に載置され
たチップ部品に対して上方向から2つの測定用電極片の
対向端部をチップ部品のほぼ真上にして、2つの測定用
電極片のそれぞれが異なる外部電極に当接するように測
定端子が徐々に下降される。これにより、前記測定用電
極片がチップ部品の外部電極に当接した際には、弾性支
持されながら測定用電極片が支軸の回りに回動し、チッ
プ部品の上面の両端の外部電極が形成されている辺の部
分が測定用電極片に当接する。この後、測定端子がさら
に下降されるに伴いこれらの接触位置は徐々に移動す
る。この状態で、前記測定用電極片を介してチップ部品
に通電され、電気特性が測定される。従って、前記測定
用電極片とチップ部品の接触位置はこれらを当接させた
状態で移動しているので、測定用電極片への埃等の絶縁
物の付着が防止される。
【0018】また、請求項2では、請求項1に記載のチ
ップ部品の電気特性測定端子において、前記測定用電極
片の先端部には前記外部電極に接触する平面に対して垂
直な方向に突出した突出部を有し、該突出部に前記外部
電極に接触する平面が形成されているチップ部品の電気
特性測定端子を提案する。
【0019】該チップ部品の電気特性測定端子によれ
ば、前記測定用電極片の先端部の前記接触面が他の部分
よりも突出しているので、微少なチップ部品の電気特性
を測定する際にも位置合わせ等を容易に行うことができ
る。
【0020】また、請求項3では、直方体形状の素体の
両端部に外部電極を備えたチップ部品の電気特性測定装
置において、測定対象となるチップ部品の外部電極に通
電する測定端子と、該測定端子を前記チップ部品に接触
させる端子移動手段とを設けると共に、前記測定端子
は、所定形状の可動体と、該可動体に支持され、前記端
子移動手段による移動方向に直交して配置されると共に
互いに平行な2つの支軸と、所定の長さを有し、前記各
支軸の回りに回動可能に前記各支軸に支持されると共
に、互いに電気的に絶縁された少なくとも2つの測定用
電極片と、前記2つの支軸を結ぶ辺の近傍位置を定位置
とし、それぞれの支軸に支持された測定用電極片を前記
定位置に弾性支持する弾性支持手段とを備え、前記測定
用電極片は、前記定位置において、前記2つの測定用電
極片の互いに対向する先端面の間に前記チップ部品の両
端部の外部電極間の間隔に相当する間隙が形成され且つ
前記外部電極に接触する面が前記2つの支軸を結ぶ辺よ
りもチップ部品側に位置するように設けられているチッ
プ部品の電気特性測定装置を提案する。
【0021】該チップ部品の電気特性測定装置によれ
ば、電気特性測定に際しては、例えば平板上に載置され
たチップ部品に対して、端子移動手段によって上方向か
ら2つの測定用電極片の対向端部をチップ部品のほぼ真
上にして、2つの測定用電極片のそれぞれが異なる外部
電極に当接するように測定端子が徐々に下降される。こ
れにより、前記測定用電極片がチップ部品の外部電極に
当接した際には、弾性支持されながら測定用電極片が支
軸の回りに回動し、チップ部品の上面の両端の外部電極
が形成されている辺の部分が測定用電極片に当接する。
この後、測定端子がさらに下降されるに伴いこれらの接
触位置は徐々に移動する。この状態で、前記測定用電極
片を介してチップ部品に通電され、電気特性が測定され
る。従って、前記測定用電極片とチップ部品の接触位置
はこれらを当接させた状態で移動しているので、測定用
電極片への埃等の絶縁物の付着が防止される。
【0022】また、請求項4では、請求項3に記載のチ
ップ部品の電気特性測定装置において、前記測定用電極
片の先端部には前記外部電極に接触する平面に対して垂
直な 方向に突出した突出部を有し、該突出部に前記外部
電極に接触する平面が形成されているチップ部品の電気
特性測定装置を提案する。
【0023】該チップ部品の電気特性測定装置によれ
ば、前記測定用電極片の先端部の前記接触面が他の部分
よりも突出しているので、微少なチップ部品の電気特性
を測定する際にも位置合わせ等を容易に行うことができ
る。
【0024】また、請求項5では、請求項3に記載のチ
ップ部品の電気特性測定装置において、前記2つの測定
用電極片を1組として2組の測定用電極片を備えている
チップ部品の電気特性測定装置を提案する。
【0025】該チップ部品の電気特性測定装置によれ
ば、チップ部品の両端のそれぞれの外部電極に2つの電
極片が当接されるので、例えばチップ部品の抵抗値を測
定する際に四端子法を用いることができ、高精度で抵抗
値の測定を行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態
におけるチップ部品の電気特性測定装置の要部を示す外
観図、図6の(a)(b)は第1の実施形態における測
定端子を示す構成図である。ここで、図6の(a)は正
面図、図6の(b)は底面図である。図において、前述
した従来例と同一構成部分は同一符号を持って表しその
説明を省略する。また、従来例と第1の実施形態との相
違点は、従来の測定端子20に代えて本願発明の測定端
子41を設けたことにある。
【0027】即ち、測定端子41は、図6の(a)
(b)に示すように、筐体(可動体)411によって水
平に支持された平行な2つの支軸412a,412bを
有し、この支軸412a,412bの回りに回動可能に
各支軸412a,412bに支持された測定用電極片
(以下、電極片と称する)413a,413bを備えて
いる。
【0028】これらの電極片413a,413bは、略
L字形状を有し、互いに電気的に絶縁され、2つの支軸
を結ぶ辺の近傍位置を定位置としてその水平片が配置さ
れ、これらの水平片の先端は所定間隔をあけて対向して
いる。この間隔は、測定対象となるチップ部品1の両端
の外部電極間の間隔にほぼ相当している。
【0029】一方、電極片413a,413bの垂直片
は、一端が筐体411に固定されたコイルバネ414
a,414bを用いて、その回動方向に弾性支持されて
いる。
【0030】前述の構成によれば、チップ部品1の電気
特性測定に際しては、図7の(a)(b)(C)に示す
ように、例えば平板上に載置されたチップ部品1に対し
て上方向から2つの電極片413a,413bの対向端
部をチップ部品のほぼ真上にして、2つの電極片413
a,413bのそれぞれが異なる外部電極1aに当接す
るように測定端子41が徐々に下降される。
【0031】これにより、電極片413a,413bが
チップ部品1の外部電極1aに当接した際には、コイル
バネ414a,414bによって弾性支持されながら電
極片413a,413bが支軸412a,412bの回
りに回動し、チップ部品1の上面の両端の外部電極1a
が形成されている辺の部分が電極片413a,413b
に当接する。
【0032】この後、測定端子41がさらに下降される
に伴いこれらの接触位置は徐々に移動する。この状態
で、電極片413a,413bを介してチップ部品1に
通電され、電気特性が測定される。
【0033】従って、電極片413a,413bとチッ
プ部品1の接触位置が移動している、即ち滑らせて当接
されているので、電極片413a,413bの当接面へ
の埃等の絶縁物の付着が防止されるので、電極片413
a,413bとチップ部品1の外部電極1aとの間の接
触抵抗が低減され、高精度の測定を行うことができると
共に、チップ部品1の両端の外部電極1aのそれぞれに
当接された電極片413a,413bはチップ部品1の
中央部に向けて押し当てられるため、電極片413a,
413bの外部電極1aとの接触精度をさらに向上させ
ることができる。
【0034】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。第2の実施形態では、図8の(a)(b)に示すよ
うに、第1の実施形態における測定端子41の電極片4
13a,413bの先端部を下方向にやや突出した突出
部415a,415bを有する電極片416a,416
bを用いた測定端子41’を構成した。ここで、図8の
(a)は正面図、図8の(b)は底面図である。
【0035】この測定端子41’によれば、図9の
(a)(b)(c)に示すように、チップ部品1の電気
特性測定に際しては、例えば平板上に載置されたチップ
部品1に対して上方向から2つの電極片416a,41
6bの対向端部をチップ部品1のほぼ真上にして、2つ
の電極片416a,416bのそれぞれが異なる外部電
極1aに当接するように測定端子41’が徐々に下降さ
れる。
【0036】これにより、電極片416a,416bの
先端の突出部415a,415bがチップ部品1の外部
電極1aに当接した際には、コイルバネ414a,41
4bによって弾性支持されながら電極片416a,41
6bが支軸412a,412bの回りに回動し、チップ
部品1の上面の両端の外部電極1aが形成されている辺
の部分が電極片416a,416bに当接する。
【0037】この後、測定端子41’がさらに下降され
るに伴いこれらの接触位置は徐々に移動する。この状態
で、電極片416a,416bを介してチップ部品1に
通電され、電気特性が測定される。
【0038】従って、電極片416a,416bの突出
部415a,415bとチップ部品1の接触位置は滑ら
せて当接され、移動しているので、電極片416a,4
16bの当接面への埃等の絶縁物の付着が防止されるの
で、電極片416a,416bとチップ部品1の外部電
極1aとの間の接触抵抗が低減され、高精度の測定を行
うことができると共に、チップ部品1の両端の外部電極
1aのそれぞれに当接された電極片416a,416b
はチップ部品1の中央部に向けて押し当てられるため、
電極片416a,416bの外部電極1aとの接触精度
をさらに向上させることができる。
【0039】また、電極片416a,416bに突出部
415a,415bを形成したことにより、微少なチッ
プ部品1の電気特性を測定する際にも位置合わせ等を容
易に行うことができる。
【0040】次に、本発明の第3の実施形態を説明す
る。図10は、第3の実施形態における測定端子を示す
構成図である。図において、前述した第2の実施形態と
同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略す
る。また、第2の実施形態と第3の実施形態との相違点
は、電極片を4つ設けた測定端子41”を備えたことに
ある。
【0041】即ち、測定端子41”の支軸412aには
2つの電極片416a,416cが回動自在に支持され
ると共に、これらの間には絶縁フィルム417aが介在
され電極片416a,416cは互いに電気的に絶縁さ
れている。また、支軸412bには2つの電極片416
b,416dが回動自在に支持されると共に、これらの
間には絶縁フィルム417bが介在され電極片416
b,416dは互いに電気的に絶縁されている。
【0042】前述の構成よりなる測定端子41”によれ
ば、電気特性の測定に際して、図11に示すようにチッ
プ部品1の両端のそれぞれの外部電極1aに2つの電極
片が当接されるので、例えばチップ部品1の抵抗値を測
定する際に四端子法を用いることができ、高精度で抵抗
値の測定を行うことができる。
【0043】次に、本発明に係る第1参考例を説明す
る。図12の(a)(b)は、本発明に係る第1参考例
のチップ部品の電気特性測定装置における測定端子を示
す構成図である。ここで、(a)は正面図、(b)は底
面図をそれぞれ表している。図において、42は測定端
子で、筐体(可動体)421によって水平に支持された
支軸422を有し、この支軸422の回りに回動可能に
支軸422に支持された測定用電極片(以下、電極片と
称する)423a,423bを備えている。
【0044】これらの電極片423a,423bは所定
の長さを有すると共に、互いに電気的に絶縁され、支軸
422を頂点として所定の角度をなす2辺の位置を定位
置とし、先端部を下方に向けられ、コイルバネ424
a,424bによって回動方向に弾性支持されている。
【0045】また、電極片423a,423bの先端部
の間隔は、測定対象となるチップ部品1の長さよりも若
干広く設定されている。
【0046】前述の構成によれば、チップ部品1の電気
特性測定に際しては、図13の(a)(b)(c)に示
すように、例えば平板上に載置されたチップ部品1に対
して上方向から2つの電極片423a,423bの対向
端部をチップ部品のほぼ真上にして、2つの電極片42
3a,423bのそれぞれが異なる外部電極1aに当接
するように測定端子42が徐々に下降される。
【0047】これにより、電極片423a,423bが
チップ部品1の外部電極1aに当接した際には、コイル
バネ424a,424bによって弾性支持されながら電
極片423a,423bが支軸422の回りに回動し、
チップ部品1の上面の両端の外部電極1aが形成されて
いる辺の部分が電極片423a,423bに当接する。
【0048】この後、測定端子42がさらに下降される
に伴いこれらの接触位置は徐々に移動する。この状態
で、電極片423a,423bを介してチップ部品1に
通電され、電気特性が測定される。
【0049】従って、電極片423a,423bとチッ
プ部品1の接触位置は滑らせて当接され、移動している
ので、電極片423a,423bの当接面への埃等の絶
縁物の付着が防止されるので、電極片423a,423
bとチップ部品1の外部電極1aとの間の接触抵抗が低
減され、高精度の測定を行うことができると共に、チッ
プ部品1の両端の外部電極1aのそれぞれに当接された
電極片423a,423bはチップ部品1の中央部に向
けて押し当てられるため、電極片423a,423bの
外部電極1aとの接触精度をさらに向上させることがで
きる。
【0050】尚、第1参考例の電極片の数を4つにし
て、図14の第2参考例に示すように、4つの電極片4
23a〜423dを設けて、四端子法による測定を可能
にすることも容易である。
【0051】次に、本発明の第3参考例を説明する。図
15は、本発明の第3参考例のチップ部品の電気特性測
定装置における測定端子を示す構成図である。図におい
て、43は測定端子で、筐体(可動体)431を有し、
この筐体431には所定の間隔をあけて水平方向に延び
る摺動筒432a,432bが固定されている。さら
に、摺動筒432a,432b内には、水平方向に摺動
可能な電極片433a,433bの一端部が挿入され、
摺動筒432a,432bに設けられたコイルバネ43
4a,434bによって弾性支持され、水平方向に往復
移動可能になっている。
【0052】また、電極片433a,433bの他端部
は所定の間隔、即ちチップ部品の両端に形成された外部
電極の間隔よりもややせまい間隔をあけて対向し、電極
片433a,433bの対向部分は、チップ部品への当
接面とは反対方向、即ち上方向に所定の角度で折り曲げ
られて形成されている。
【0053】前述の構成によれば、チップ部品1の電気
特性測定に際しては、図16の(a)(b)(c)に示
すように、例えば平板上に載置されたチップ部品1に対
して上方向から2つの電極片433a,433bの対向
端部をチップ部品1のほぼ真上にして、2つの電極片4
33a,433bのそれぞれの先端部が異なる外部電極
1aに当接するように測定端子43が徐々に下降され
る。
【0054】これにより、電極片433a,433bが
チップ部品1の外部電極1aに当接した際には、弾性支
持されながら電極片433a,433bがほぼ水平方向
に移動し、チップ部品1の上面の両端の外部電極1aが
形成されている辺の部分が電極片433a,433bの
先端部に当接する。
【0055】この後、測定端子43がさらに下降される
に伴い、電極片433a,433bの先端部が所定角度
に曲げて形成されているので、これらの接触位置は徐々
に移動する。この状態で、電極片433a,433bを
介してチップ部品1に通電され、電気特性が測定され
る。
【0056】従って、電極片433a,433bとチッ
プ部品1の接触位置は滑らせて当接され、移動している
ので、電極片433a,433bへの埃等の絶縁物の付
着が防止されるので、電極片433a,433bとチッ
プ部品1の外部電極1aとの間の接触抵抗が低減され、
高精度の測定を行うことができると共に、チップ部品1
の両端の外部電極1aのそれぞれに当接された電極片4
33a,433bはチップ部品1の中央部に向けて押し
当てられるため、電極片433a,433bの外部電極
1aとの接触精度をさらに向上させることができる。
【0057】尚、第3参考例を改良して、図17の第4
参考例に示すように、4つの電極片433a〜433d
を設けて、四端子法による測定を可能にすることも容易
である。
【0058】また、前述した第1乃至第3の実施形態は
一例であり、本願発明がこれらに限定されることはな
い。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
のチップ部品の電気特性測定端子によれば、測定に際
して、測定用電極片とチップ部品の接触位置は移動する
ため、測定用電極片への埃等の絶縁物の付着が防止され
るので、前記測定用電極片とチップ部品の外部電極との
間の接触抵抗が低減され、高精度の測定を行うことがで
きると共に、前記チップ部品の両端の外部電極のそれぞ
れに当接された測定用電極片はチップ部品の中央部に向
けて押し当てられるため、測定用電極片の外部電極との
接触精度をさらに向上させることができる。
【0060】また、請求項2に記載のチップ部品の電気
特性測定端子によれば、上記の効果に加えて、前記測定
用電極片の先端部の前記接触面が他の部分よりも突出し
ているので、微少なチップ部品の電気特性を測定する際
にも位置合わせ等を容易に行うことができる。
【0061】また、請求項3に記載のチップ部品の電気
特性測定装置によれば、測定に際して、測定用電極片と
チップ部品の接触位置は移動するため、測定用電極片へ
の埃等の絶縁物の付着が防止されるので、前記測定用電
極片とチップ部品の外部電極との間の接触抵抗が低減さ
れ、高精度の測定を行うことができると共に、前記チッ
プ部品の両端の外部電極のそれぞれに当接された測定用
電極片はチップ部品の中央部に向けて押し当てられるた
め、測定用電極片の外部電極との接触精度をさらに向上
させることができる。
【0062】また、請求項4に記載のチップ部品の電気
特性測定装置によれば、上記の効果に加えて、前記測定
用電極片の先端部の前記接触面が他の部分よりも突出し
ているので、微少なチップ部品の電気特性を測定する際
にも位置合わせ等を容易に行うことができる。
【0063】また、請求項5に記載のチップ部品の電気
特性測定装置によれば、上記の効果に加えて、チップ部
品の両端のそれぞれの外部電極に2つの電極片が当接さ
れるので、例えばチップ部品の抵抗値を測定する際に四
端子法を用いることができ、高精度で抵抗値の測定を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるチップ部品の
電気特性測定装置の要部を示す外観図
【図2】従来例のチップ部品の電気特性測定装置の要部
を示す外観図
【図3】従来例の測定端子を示す構成図
【図4】従来例における測定方法を説明する図
【図5】他の従来例の測定端子を示す構成図
【図6】本発明の第1の実施形態における測定端子を示
す構成図
【図7】本発明の第1の実施形態における測定方法を説
明する図
【図8】本発明の第2の実施形態における測定端子を示
す構成図
【図9】本発明の第2の実施形態における測定方法を説
明する図
【図10】本発明の第3の実施形態における測定端子を
示す構成図
【図11】本発明の第3の実施形態における測定方法を
説明する図
【図12】本発明に係る第1参考例における測定端子を
示す構成図
【図13】本発明に係る第1参考例における測定方法を
説明する図
【図14】本発明に係る第2参考例における測定端子を
示す構成図
【図15】本発明に係る第3参考例における測定端子を
示す構成図
【図16】本発明に係る第3参考例における測定方法を
説明する図
【図17】本発明に係る第4参考例における測定端子を
示す構成図
【符号の説明】
1…チップ部品、1a…外部電極、11…チップ部品支
持ユニット、20…測定端子、21a,21b…測定用
電極片、22…筐体、22a,22b…開口部、23
a,23b…摺動筒、24a,24b…コイルバネ、3
1…駆動ユニット、32…測定処理ユニット、41,4
1’,41”…測定端子、411…筐体、412a,4
12b…支軸、413a,413b…測定用電極片、4
14a,414b…コイルバネ、415a,415b…
突出部、416a,416b,416c,416d…測
定用電極片、42…測定端子、421…筐体、422…
支軸、423a,423b,423c,423d…測定
用電極片、424a,424b…コイルバネ、43…測
定端子、431…筐体、432a,432b…摺動筒、
433a,433b,433c,433d…測定用電極
片、434a,434b…コイルバネ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島方 正己 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽 誘電株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−172969(JP,A) 特開 昭63−263471(JP,A) 特開 平2−116761(JP,A) 実開 昭56−138375(JP,U) 実開 昭58−175464(JP,U) 実開 昭62−180769(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 27/02 G01R 1/073 G01R 31/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直方体形状の素体の両端部に外部電極を
    備えたチップ部品の電気特性測定端子であって、 所定形状の可動体に支持された平行な2つの支軸と、 所定の長さを有し、前記各支軸の回りに回動可能に前記
    各支軸に支持されると共に、互いに電気的に絶縁された
    少なくとも2つの測定用電極片と、 前記2つの支軸を結ぶ辺の近傍位置を定位置とし、それ
    ぞれの支軸に支持された測定用電極片を前記定位置に弾
    性支持する弾性支持手段とを備え 前記測定用電極片は、前記定位置において、前記2つの
    測定用電極片の互いに対向する先端面の間に前記チップ
    部品の両端部の外部電極間の間隔に相当する間隙が形成
    され且つ前記外部電極に接触する面が前記2つの支軸を
    結ぶ辺よりもチップ部品側に位置するように設けられて
    いる ことを特徴とするチップ部品の電気特性測定端子。
  2. 【請求項2】 前記測定用電極片の先端部には前記外部
    電極に接触する平面に対して垂直な方向に突出した突出
    部を有し、該突出部に前記外部電極に接触する平面が形
    成されている ことを特徴とする請求項1に記載のチップ
    部品の電気特性測定端子。
  3. 【請求項3】 直方体形状の素体の両端部に外部電極を
    備えたチップ部品の電気特性測定装置において、 測定対象となるチップ部品の外部電極に通電する測定端
    子と、 該測定端子を前記チップ部品に接触させる端子移動手段
    とを設けると共に、 前記測定端子は、所定形状の可動体と、 該可動体に支持され、前記端子移動手段による移動方向
    に直交して配置されると共に互いに平行な2つの支軸
    と、 所定の長さを有し、前記各支軸の回りに回動可能に前記
    各支軸に支持されると共に、互いに電気的に絶縁された
    少なくとも2つの測定用電極片と、 前記2つの支軸を結ぶ辺の近傍位置を定位置とし、それ
    ぞれの支軸に支持された測定用電極片を前記定位置に弾
    性支持する弾性支持手段とを備え 前記測定用電極片は、前記定位置において、前記2つの
    測定用電極片の互いに対向する先端面の間に前記チップ
    部品の両端部の外部電極間の間隔に相当する間隙が形成
    され且つ前記外部電極に接触する面が前記2つの支軸を
    結ぶ辺よりもチップ部品側に位置するように設けられて
    いる ことを特徴とするチップ部品の電気特性測定装置。
  4. 【請求項4】 前記測定用電極片の先端部には前記外部
    電極に接触する平面に対して垂直な方向に突出した突出
    部を有し、該突出部に前記外部電極に接触する平面が形
    成されている ことを特徴とする請求項3に記載のチップ
    部品の電気特性測定装置。
  5. 【請求項5】 前記2つの測定用電極片を1組として2
    組の測定用電極片を備えていることを特徴とする請求項
    3に記載のチップ部品の電気特性測定装置。
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