JP6664994B2 - 測定用治具 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の電極を有して各電極の各先端部を電気部品の被接触部に接触可能に構成された電極ユニットを備えた測定用治具に関するものである。
この種の測定用治具として、下記特許文献1に開示された測定用治具が知られている。この測定用治具は、測定器接続用ボックス、一対の測定端子ブロックおよびDUT置き台を備えて構成されている。測定端子ブロックは、固定測定端子、可動測定端子、導電性ブロックおよび絶縁体を備えて構成されている。この場合、固定測定端子は、板状に形成されて、絶縁体の開口に下側から挿通されたねじを固定測定端子のねじ穴にねじ込むことによって絶縁体に固定される。また、絶縁体は、開口に挿通させたねじを導電性ブロックのねじ穴にねじ込むことによって導電性ブロックに固定される。可動測定端子は、ピン状に形成されて、導電性ソケットおよび絶縁体を介して導電性ブロックの開口に挿着されて固定される。この測定用治具を用いてDUTの測定を行う際には、DUT置き台の上にDUTを載置する。次いで、一方の測定端子ブロックを移動させて両端子(固定測定端子および可動測定端子)の先端部をDUTの一方の電極に接触させる。続いて、他方の測定端子ブロックを移動させて両端子の先端部をDUTの他方の電極に接触させ、この状態で測定を行う。
特開2000−105262号公報(第3−5頁、第1−2図)
ところが、上記した従来の測定用治具には、改善すべき以下の課題が存在する。すなわち、この測定用治具では、上記したように、絶縁体に挿通されたねじを固定測定端子のねじ穴にねじ込むことによって固定測定端子が絶縁体に固定される。一方、この測定用治具では、上記特許文献1の図1,2に記載されているように、固定測定端子における先端部とは逆側の他端部の縁部が絶縁体によって支持されていない。このような構成では、固定測定端子を絶縁体に固定する際にねじとねじ穴との間の隙間の分だけ固定位置に誤差が生じることとなる。このため、この測定用治具には、固定測定端子を規定位置に正確に固定するのが困難であるという課題が存在し、その改善が望まれている。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、板状電極を規定位置に正確に固定し得る測定用治具を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1記載の測定用治具は、測定対象の電気部品を載置可能な載置面を有する載置部と、一対の電極を有すると共に前記載置部に対して接離する方向に移動可能に構成されて当該載置部に近接したときに前記載置面に載置されている前記電気部品の被接触部に当該各電極の各先端部を接触可能に構成された電極ユニットとを備えた測定用治具であって、前記電極ユニットは、前記各電極の一方としての棒状電極と、前記各電極の他方としての板状電極と、前記棒状電極を保持する第1保持部および前記板状電極を保持する第2保持部を有する保持体とを備え、前記板状電極は、前記被接触部と前記先端部との接触状態において当該被接触部から当該先端部に加わる力の作用線上における当該先端部とは逆側に位置する他端部に形成されて当該作用線に直交する方向に延在する第1当接部と、前記先端部と前記他端部との間の縁部に形成されて前記作用線に平行な方向に延在する第2当接部と、移動規制用のねじを挿通可能な挿通孔とを備えて構成され、前記第1保持部は、前記棒状電極の基端部を挿入させて当該棒状電極を位置決めした状態で保持可能に構成され、前記第2保持部は、前記板状電極の主面が当接して当該板状電極の厚み方向の位置決めを行う第1位置決め部と、前記板状電極の前記第1当接部が当接して前記作用線に沿った方向の位置決めを行う第2位置決め部と、前記板状電極の前記第2当接部が当接して前記作用線に直交する方向の位置決めを行う第3位置決め部と、前記ねじをねじ込ませるねじ穴とを備えて構成されている。
また、請求項2記載の測定用治具は、請求項1記載の測定用治具において、前記第1位置決め部は、前記載置部の前記載置面に対して直交する直交方向に沿って延在するように構成され、前記板状電極は、前記主面が前記直交方向に沿って延在する姿勢で前記第2保持部によって保持されると共に、当該第2保持部によって保持されている状態において前記直交方向および当該直交方向に対して傾斜する傾斜方向のいずれかの方向に沿った平面状に前記先端部の端面が形成されている。
また、請求項3記載の測定用治具は、請求項2記載の測定用治具において、前記板状電極における前記先端部の前記端面は、前記直交方向に沿って前記載置面から離間するに従って前記他端部から離間する前記傾斜方向に沿った平面状に形成されている。
請求項1記載の測定用治具によれば、他端部に第1当接部を形成すると共に先端部と他端部との間の縁部に第2当接部を形成して板状電極を構成し、板状電極の主面、第1当接部および第2当接部をそれぞれ当接させる第1位置決め部、第2位置決め部および第3位置決め部を備えて保持体を構成したことにより、板状電極の主面を保持体の第1位置決め部に当接させ、板状電極の第1当接部を保持体の第2位置決め部に当接させ、板状電極の第2当接部を保持体の第3位置決め部に当接させることで、板状電極の厚み方向、作用線に沿った方向、および作用線に直交する方向の位置決めを正確に行うことができる。このため、この測定用治具によれば、固定用のねじとねじ穴との間の隙間の分だけ板状電極の固定位置に誤差が生じることがある従来の測定用治具とは異なり、板状電極を規定位置に正確に固定することができる。また、板状電極を交換する際にも、交換前後における固定位置の同一性(固定位置の再現性)を高度に維持した状態で板状電極を固定することができる。
また、請求項2記載の測定用治具では、載置部の載置面に対して直交する直交方向に沿って延在するように位置決め部が構成され、主面が直交方向に沿って延在する姿勢で第2保持部によって板状電極が保持され、直交方向および直交方向に対して傾斜する傾斜方向のいずれかの方向に沿った平面状に先端部の端面が形成されている。つまり、載置部の載置面が水平のときには、その載置面に載置された電気部品の被接触部に対して先端部が上下方向に延在する状態で板状電極を接触させることができる。このため、この測定用治具によれば、電気部品の高さに拘わらず板状電極の先端部を被接触部に確実に接触させることができる。
また、請求項3記載の測定用治具によれば、板状電極における先端部の端面を載置面から離間するに従って他端部から離間する傾斜方向に沿った平面状に形成したことにより、電気部品の被接触部に板状電極の先端部が接触したときに、先端部によって電気部品を下向きに押さえ付けることができる。このため、この測定用治具によれば、電気部品の各被接触部に板状電極の先端部を接触させるときの載置面からの電気部品の落下や飛び出しを確実に防止することができる。
測定用治具1の構成を示す斜視図である。 測定用治具1の分解斜視図である。 電極ユニット4の構成を示す斜視図である。 電極ユニット4の分解斜視図である。 棒状電極21、板状電極22および保持体23の斜視図である。 保持体23における保持部41の構成を示す斜視図である。 板状電極22の正面図である。 保持体23の正面図である。 電極ユニット4の組立方法を説明する説明図である。 測定用治具1の構成を説明する説明図である。 測定用治具1の動作を説明する説明図である。 板状電極122の構成を示す正面図である。 板状電極122の機能を説明する説明図である。
以下、測定用治具の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、図1に示す測定用治具1の構成について説明する。測定用治具1は、測定対象の電気部品(例えば、図11に示す電気部品100)についての物理量(例えば、抵抗値)を測定する際に用いられる治具であって、同図および図2に示すように、基体部2、載置部3、電極ユニット4a,4b(以下、区別しないときには「電極ユニット4」ともいう)および補正用治具5を備えて構成されている。
基体部2は、図1,2に示すように、一例として、直方体の箱状に形成されている。また、基体部2の上面2aには、板体11が配設され、この板体11には、図2に示すように、2つのレール12およびカバー13a,13bが配設される。また、基体部2の上面2aには、電極ユニット4a,4bを載置部3に向けてそれぞれ付勢する2つのリターンスプリング15の一端部をそれぞれ係合させる2つのポスト14が配設されている。
載置部3は、電気部品100を載置可能な載置面3a(図10参照)を有して構成されている。
電極ユニット4a,4bは、図3,4に示すように、棒状電極21、板状電極22(以下、棒状電極21および板状電極22を合わせて「電極21,22」ともいう)、保持体23およびスライダー24をそれぞれ備え、載置部3に対して接離する方向(図9に示す矢印Aの方向(左右方向):以下「A方向」ともいう)に移動可能に構成されている。また、各電極ユニット4は、図11に示すように、載置部3に近接したときに、載置部3に載置されている電気部品100の各電極101に各電極21,22の各先端部21a,22a(図5,6参照)がそれぞれ接触することが可能となっている。
棒状電極21は、一対の電極の一方に相当し、図5,6に示すように、筒体211と、基端部側が筒体211に挿入されたロッド212と、筒体211内に収容された図外のスプリングとを備えて構成されている。また、棒状電極21は、基端部21bが保持体23によって保持されている。
この棒状電極21では、筒体211内に挿入されるロッド212の挿入量(筒体211から突出するロッド212の突出量)に応じてスプリングが弾性変形してロッド212を押圧する。このため、ロッド212の先端部(棒状電極21の先端部21a)が電気部品100の電極101に接触したときに、筒体211内に挿入されるロッド212の挿入量が増加してスプリングがロッド212を電極101側に押圧する結果、ロッド212の先端部を電極101に確実に接触させることが可能となっている。
板状電極22は、一対の電極の他方に相当し、図5,7に示すように、板状に形成されている。また、板状電極22における先端部22aの端面は、保持体23における後述する保持部42によって保持されている状態において、載置部3の載置面3aに対して直交する直交方向(同図に示す矢印Bの方向(上下方向):以下「B方向」ともいう)に沿って平面状(帯状)に形成されている。言い換えると、図7に示すように、主面22dを正面にして見た正面視状態において先端部22aがB方向に沿った直線状となるように形成されている。
また、図7に示すように、板状電極22における先端部22aとは逆側の他端部22cには、当接部31(第1当接部に相当する)が形成されている。この場合、他端部22cは、同図に示すように、電気部品100の電極101と板状電極22の先端部22aとの接触状態(図11に示す状態)において電極101から先端部22aに加わる力Fの作用線L上に位置し、当接部31は、作用線Lに直交する方向に延在するように形成されている。
また、図7に示すように、板状電極22における先端部22aと他端部22cとの間の縁部(下部の縁部)には、作用線Lに平行な方向に延在して端面が平面状(帯状)に形成された当接部32(第2当接部に相当する)が設けられている。さらに、板状電極22における作用線Lよりも上方の位置には、移動規制用のねじ55(図4,5参照)を挿通可能な挿通孔33が形成されている。
また、図7に示すように、板状電極22における当接部31の上方の位置には、電気信号を入出力する図外のケーブルを接続するための接続端子22eが、主面22dに対して直角(または、ほぼ直角)に折り曲げられた状態で連設されている(図5も参照)。この板状電極22は、後述する製造方法によって製造される。
保持体23は、図5に示すように、棒状電極21を保持する保持部41(第1保持部に相当する)および板状電極22を保持する保持部42(第2保持部に相当する)を備えて構成されている。
保持部41には、図5,6に示すように、保持孔41aが形成されている。また、図6に示すように、保持孔41a内には、筒状のソケット41bが収容され、このソケット41bには、電気信号を入出力するケーブル41cが接続されている。この場合、この保持部41では、棒状電極21の基端部21b(筒体211の基端部)を挿入可能にソケット41bが形成され、ソケット41bに基端部21bが挿入された状態で棒状電極21を保持体23(電極ユニット4)に対して位置決めした状態で保持することが可能となっている。
保持部42は、図8に示すように、位置決め部51〜53およびねじ穴54を有して、板状電極22を保持可能に構成されている。
位置決め部51は、第1位置決め部に相当し、図8に示すように、板状電極22の主面22d(面積が最も大きい面:図7参照)に当接可能な平面状に形成されて、板状電極22の厚み方向(図5に示す矢印Cの方向:以下「C方向」ともいう)の位置決めを行う機能を有している。また、位置決め部51は、図9に示すように、B方向に沿って延在するように構成されている。このため、板状電極22は、同図に示すように、主面22dがB方向に沿って延在する姿勢で保持部42によって保持される。
位置決め部52は、第2位置決め部に相当し、図8,9に示すように、板状電極22の当接部31に当接可能な平面状(位置決め部51を正面にして見た正面視状態において直線状)に形成されて、作用線Lに沿った方向(上記したA方向でもある)の位置決めを行う機能を有している。
位置決め部53は、第3位置決め部に相当し、図8,9に示すように、板状電極22の当接部32に当接可能な平面状(位置決め部51を正面にして見た正面視状態において直線状)に形成されて、作用線Lに直交する方向(上記したB方向でもある)の位置決めを行う機能を有している。また、ねじ穴54は、ねじ55(図5参照)をねじ込み可能に構成されている。
また、図5に示すように、保持体23には、ねじ44(図4参照)を挿通可能な挿通孔43が形成されており、挿通孔43に挿通させたねじ44によって保持体23がスライダー24に固定される。
スライダー24は、下部に配設されている摺動部24a(図4参照)に基体部2の板体11に配設されているレール12(図2,10参照)が嵌め込まれた状態で配設され、図10に示すA方向(載置部3に対して接離する方向)に沿ってレール12上を移動(スライド)可能に構成されている。この場合、摺動部24aは、図4に示すように、スライダー24に形成されている挿通孔24dに挿通したねじ24eによってスライダー24に固定されている。なお、摺動部24aとレール12とによって直動ガイドが構成される。また、スライダー24には、図4に示すように、ねじ44のねじ込みが可能なねじ穴24bが形成されている。
また、図2に示すように、スライダー24には、電極ユニット4(スライダー24)を載置部3に向けて付勢するリターンスプリング15の他端部を係合させる金具24fが配設されている。また、スライダー24には、図4に示すように、カバー25a,25b(図2参照)をスライダー24に取り付けるためのねじ26(図1参照)のねじ込みが可能なねじ穴24cが形成されている。この場合、図2に示すように、電極ユニット4aのスライダー24には、カバー25aが取り付けられ、電極ユニット4bのスライダー24には、カバー25bが取り付けられる。また、カバー25aには、電極ユニット4aの移動を規制したり電極ユニット4aを固定したりするためのバー27が配設されている。この場合、バー27は、一例として、先端部にねじ部を有する飾りねじや固定ねじで構成されている。また、カバー25a,25bには、電極ユニット4a,4bを移動操作する際に用いるレバー29a,29bがそれぞれ設けられている。
次に、板状電極22の製造方法(板状電極製造方法)について図面を参照して説明する。
まず、導電性を有する板材(一例として、銅板)に対して、予め決められた大きさの2つの挿通孔33を、穿孔機の一例としてのボール盤やパンチプレス機を用いて形成する第1工程を実行する。次いで、第1工程で形成した各挿通孔33の位置(具体的には、板材の縁部から各挿通孔33の中心部までの距離)を測定する。
続いて、測定した挿通孔33の位置を基準とする板状電極22の外形を示す数値を放電加工機としてのワイヤ放電加工機に入力する。この場合、板状電極22の接続端子22eが板状電極22に対して折り曲げられていない状態(つまり、板状電極22と接続端子22eとが面一の状態)の外形を示す数値を入力する。次いで、上記した第1工程で挿通孔33を形成した板体をワイヤ放電加工機にセットして、上記した外形に沿って板体を切断する第2工程を実行する。
続いて、切断した板体における接続端子22eに相当する部分を、板状電極22に相当する部分に対して直角(または、ほぼ直角)に折り曲げる。次いで、防錆および接触時の電気特性改善を目的として、加工した板体の表面に貴金属メッキ(例えば、金メッキ)を施す。以上により、板状電極22の製造が終了する。
この製造方法では、挿通孔33を形成した後に、挿通孔33の位置を基準とする外形に沿って板体を切断するため、外形に沿って板体を切断した後に挿通孔33を形成する製造方法と比較して、挿通孔33の位置ずれ(挿通孔33から板状電極22の縁部までの長さのずれ)を少なく抑えることができる。また、放電加工機を用いて外形に沿って板体を切断するため、切削加工機やプレス機を用いて板体を切断する製造方法と比較して、板状電極22を一層設計どおりの外形に形成することができる。
次に、測定用治具1の組立方法について図面を参照して説明する。
最初に、各電極ユニット4を組み立てる。具体的には、図5に示すように、保持体23の保持部41に形成されている保持孔41aに棒状電極21の基端部21b(筒体211の基端部)を挿入する。これにより、棒状電極21が位置決めされた状態で保持部41によって保持される。
次いで、保持体23の保持部42に板状電極22を保持させる。この場合、図9に示すように、板状電極22の主面22dを保持部42の位置決め部51に当接させると共に、板状電極22の当接部32を保持部42の位置決め部53に当接させる。続いて、板状電極22を同図に示す矢印A1の向きにスライドさせて、板状電極22の当接部31を保持部42の位置決め部52に当接させる。これにより、保持体23に対する板状電極22の位置決め、具体的には、板状電極22の厚み方向(C方向:図5参照)の位置決め、作用線Lに沿った方向(A方向)の位置決め、および作用線Lに直交する方向(B方向)の位置決めが行われる。
次いで、図5に示すように、板状電極22の挿通孔33にねじ55を挿通させ、保持体23の保持部42に形成されているねじ穴54にねじ55をねじ込ませて、板状電極22を保持部42に固定する。
この場合、この測定用治具1では、上記したように、板状電極22の主面22dを保持体23の位置決め部51に当接させ、板状電極22の当接部31を保持体23の位置決め部52に当接させ、板状電極22の当接部32を保持体23の位置決め部53に当接させることで、位置決めを板状電極22の厚み方向、作用線Lに沿った方向、および作用線Lに直交する方向の位置決めを正確に行うことが可能となっている。このため、この測定用治具1では、板状電極22を規定位置に正確に固定することが可能となっている。
次いで、図4に示すように、棒状電極21および板状電極22を保持させた保持体23の挿通孔43にねじ44を挿通させ、続いてスライダー24に形成されているねじ穴24bにねじ44をねじ込ませて、保持体23をスライダー24に固定する。
次いで、電極ユニット4a用のスライダー24にねじ26でカバー25aを固定し、電極ユニット4b用のスライダー24にねじ26でカバー25bを固定する。これにより、各電極ユニット4を組み立てが完了する。
続いて、基体部2の上面2aに配設されている板体11に、載置部3、電極ユニット4a,4b、補正用治具5を取り付ける。次いで、電極ユニット4a,4bをそれぞれ覆うようにしてカバー25a,25bを板体11に取り付ける。以上により、測定用治具1の組み立てが完了する。
この測定用治具1を用いて電気部品100の物理量を測定する際には、測定用治具1における載置部3の載置面3aに電気部品100を載置する。次いで、図11に示すように、載置部3に近接する向き(同図に示す矢印A2の向き)に電極ユニット4a,4bを移動させる。この際に、同図に示すように、電極ユニット4a,4bにおける棒状電極21の先端部21aおよび板状電極22の先端部22aが電気部品100の各電極101に接触する。
ここで、この測定用治具1では、図2に示すように、基体部2に配設されているポスト14とスライダー24に配設されている金具24fとの間に架け渡されるリターンスプリング15によって、電極ユニット4a,4bが載置部3に向けてそれぞれ付勢されている。この場合、リターンスプリング15の付勢力は、棒状電極21のスプリングがロッド212を押圧する押圧力よりも大きくなるように規定されている。このため、この測定用治具1では、板状電極22の先端部22aが電気部品100の電極101から離反する向きに作用する棒状電極21のスプリングの押圧力よりも大きな付勢力によって板状電極22の先端部22aが電気部品100の電極101に向けて押圧される結果、棒状電極21の先端部21aおよび板状電極22の先端部22aの双方を電気部品100の各電極101に確実に接触させることが可能となっている。
一方、この測定用治具1では、板状電極22の先端部22aに加わる力Fの作用線L上に位置する他端部22cに形成されている当接部31と保持体23の保持部42に形成されている位置決め部52とが当接して当接部31が位置決め部52によって支持されているため、電極101に先端部22aが接触したときに電極101から先端部22aに加わる力Fによる作用線L方向の板状電極22の移動が確実に防止されて、作用線L方向の板状電極22の位置ずれが確実に防止される。また、板状電極22の主面22d、当接部31および当接部32が保持体23における保持部42の位置決め部51,52,53に当接して支持されているため、板状電極22に対して主面22dについての垂線を軸とするモーメントが加わったとしても、この垂線を軸とする回転方向の移動が確実に防止される結果、回転方向の板状電極22の位置ずれが確実に防止される。
次いで、棒状電極21および板状電極22に接続した図外のケーブルを介して接続した図外の測定装置を作動させて測定を実行させる。この際に、各電極21,22を介して入出力する電気信号に基づいて電気部品100の物理量が測定される。この場合、上記したように接触状態が確実に維持されるため、電気部品100の物理量を正確に測定することが可能となっている。
このように、この測定用治具1によれば、他端部22cに当接部31を形成すると共に先端部22aと他端部22cとの間の縁部に当接部32を形成して板状電極22を構成し、板状電極22の主面22d、当接部31および当接部32をそれぞれ当接させる位置決め部51,52,53を備えて保持体23を構成したことにより、板状電極22の主面22dを保持体23の位置決め部51に当接させ、板状電極22の当接部31を保持体23の位置決め部52に当接させ、板状電極22の当接部32を保持体23の位置決め部53に当接させることで、板状電極22の厚み方向、作用線Lに沿った方向、および作用線Lに直交する方向の位置決めを正確に行うことができる。このため、この測定用治具1によれば、固定用のねじとねじ穴との間の隙間の分だけ板状電極の固定位置に誤差が生じることがある従来の測定用治具とは異なり、板状電極22を規定位置に正確に固定することができる。また、板状電極22を交換する際にも、交換前後における固定位置の同一性(固定位置の再現性)を高度に維持した状態で板状電極22を固定することができる。
また、この測定用治具1では、載置部3の載置面3aに対して直交する直交方向(B方向)に沿って延在するように位置決め部51が構成され、主面22dが直交方向に沿って延在する姿勢で保持部42によって板状電極22が保持され、先端部22aの端面が直交方向に沿った平面状に形成されている。つまり、載置部3の載置面3aが水平のときには、その載置面3aに載置された電気部品100の電極101に対して先端部22aが上下方向に延在する状態で板状電極22を接触させることができる。このため、この測定用治具1によれば、電気部品100の高さに拘わらず板状電極22の先端部22aを電極101に確実に接触させることができる。
また、この板状電極製造方法では、板体に穿孔機で挿通孔33を形成する第1工程と、第1工程で形成した挿通孔33の位置を基準とする板状電極22の外形を示す数値を放電加工機に入力して放電加工機で板体を外形に沿って切断する第2工程とを実行する。この場合、外形に沿って板体を切断した後に挿通孔33を形成する製造方法では、挿通孔33を形成する際に挿通孔33の位置ずれ(挿通孔33から板状電極22の縁部までの長さのずれ)が生じ易い。これに対して、この板状電極製造方法では、挿通孔33を形成した後に、その挿通孔33に位置を基準とする外形に沿って板材を切断するため、挿通孔33の位置ずれを少なく抑えることができる。また、この板状電極製造方法では、放電加工機を用いて外形に沿って板体を切断するため、切削加工機やプレス機を用いて板体を切断する製造方法と比較して、板状電極22を一層設計どおりの外形に形成することができる。したがって、この板状電極製造方法によれば、規定位置に正確に固定可能な板状電極22を製造することができる。
なお、測定用治具、および板状電極製造方法は、上記の構成および方法に限定されない。例えば、上記した板状電極22に代えて、図12に示す板状電極122を採用することもできる。なお、以下の説明において、板状電極22と同様の構成要素については、同じ符号を付して、重複する説明を省略する。この場合、板状電極22における先端部22aの端面が載置部3の載置面3aに対して直交する直交方向(図7に示すB方向)に沿った平面状に形成されているのに対して、この板状電極122では、図12に示すように、先端部122aの端面が直交方向(同図に示すB方向)に対して傾斜する傾斜方向に沿った平面状に形成されている。より具体的には、先端部122aの端面は、同図に示すように、直交方向(B方向)に沿って載置部3の載置面3aから離間する(同図に示す矢印B1の向きに向かって離間する)に従って他端部22cから離間するように傾斜する平面状に形成されている。
この板状電極122を備えた測定用治具1によれば、先端部122aの端面が傾斜方向に沿った平面状に形成されているため、図13に示すように、電気部品100の各電極101に板状電極122の先端部122aが接触したときに、先端部122aによって電気部品100を下向きに押さえ付けることができる。このため、この板状電極122を備えた測定用治具1によれば、電気部品100の各電極101に板状電極122の先端部122aを接触させるときの載置面3aからの電気部品100の落下や飛び出しを確実に防止することができる。
また、上記の構成例では、載置部3の載置面3aに対して直交する直交方向(B方向)に沿って延在するように位置決め部51が構成され、主面22dが直交方向(B方向)に沿って延在する姿勢で板状電極22が保持され、先端部22aの端面が直交方向(B方向)に沿った平面状に形成されているが、載置面3aに対して平行な平行方向に沿って延在するように位置決め部51を構成し、主面22dが平行方向に沿って延在する姿勢で板状電極22を保持し、先端部22aの端面を平行方向に沿った平面状に形成することもできる。
また、上記した板状電極22,122に代えて、先端部(上記した先端部22a,122aに相当する)の端面が、B方向に沿って載置面3aから離間するに従って他端部22cに近接するように傾斜する(つまり、板状電極122の先端部122aの端面とは逆向きに傾斜する)平面状に形成した板状電極を採用することもできる。
また、放電加工機を用いて板体を切断することによって規定位置に正確に固定可能な板状電極22を製造する例について上記したが、このような効果を実現可能な製造方法としては、放電加工機を用いる製造方法の他に、打ち抜き金型を用いて板体を打ち抜いて板状電極22を製造する製造方法、板体に対するエッチングによって板状電極22を製造する製造方法、およびレーザー加工機を用いて板体を切断して板状電極22を製造する製造方法を採用することができる。なお、放電加工機を用いる製造方法では、これらの各製造方法と比較して製造コストを低減することができる。
1 測定用治具
3 載置部
3a 載置面
4a,4b 電極ユニット
21 棒状電極
22 板状電極
22a 先端部
22c 他端部
22d 主面
23 保持体
31 当接部
32 当接部
33 挿通孔
41 保持部
41a 保持孔
42 保持部
51 位置決め部
52 位置決め部
53 位置決め部
54 ねじ穴
100 電気部品
F 力
L 作用線

Claims (3)

  1. 測定対象の電気部品を載置可能な載置面を有する載置部と、一対の電極を有すると共に前記載置部に対して接離する方向に移動可能に構成されて当該載置部に近接したときに前記載置面に載置されている前記電気部品の被接触部に当該各電極の各先端部を接触可能に構成された電極ユニットとを備えた測定用治具であって、
    前記電極ユニットは、前記各電極の一方としての棒状電極と、前記各電極の他方としての板状電極と、前記棒状電極を保持する第1保持部および前記板状電極を保持する第2保持部を有する保持体とを備え、
    前記板状電極は、前記被接触部と前記先端部との接触状態において当該被接触部から当該先端部に加わる力の作用線上における当該先端部とは逆側に位置する他端部に形成されて当該作用線に直交する方向に延在する第1当接部と、前記先端部と前記他端部との間の縁部に形成されて前記作用線に平行な方向に延在する第2当接部と、移動規制用のねじを挿通可能な挿通孔とを備えて構成され、
    前記第1保持部は、前記棒状電極の基端部を挿入させて当該棒状電極を位置決めした状態で保持可能に構成され、
    前記第2保持部は、前記板状電極の主面が当接して当該板状電極の厚み方向の位置決めを行う第1位置決め部と、前記板状電極の前記第1当接部が当接して前記作用線に沿った方向の位置決めを行う第2位置決め部と、前記板状電極の前記第2当接部が当接して前記作用線に直交する方向の位置決めを行う第3位置決め部と、前記ねじをねじ込ませるねじ穴とを備えて構成されている測定用治具。
  2. 前記第1位置決め部は、前記載置部の前記載置面に対して直交する直交方向に沿って延在するように構成され、
    前記板状電極は、前記主面が前記直交方向に沿って延在する姿勢で前記第2保持部によって保持されると共に、当該第2保持部によって保持されている状態において前記直交方向および当該直交方向に対して傾斜する傾斜方向のいずれかの方向に沿った平面状に前記先端部の端面が形成されている請求項1記載の測定用治具。
  3. 前記板状電極における前記先端部の前記端面は、前記直交方向に沿って前記載置面から離間するに従って前記他端部から離間する前記傾斜方向に沿った平面状に形成されている請求項2記載の測定用治具
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