JP3291682B2 - 溝加工装置 - Google Patents

溝加工装置

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JP3291682B2
JP3291682B2 JP15902597A JP15902597A JP3291682B2 JP 3291682 B2 JP3291682 B2 JP 3291682B2 JP 15902597 A JP15902597 A JP 15902597A JP 15902597 A JP15902597 A JP 15902597A JP 3291682 B2 JP3291682 B2 JP 3291682B2
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義治 山田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棒鋼等を圧延しな
がらその外周に節部を成形するための溝付きロールを加
工する溝加工装置に係わり、特に、溝加工のためのバイ
トが装着されたホルダの振れ防止に有効な技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の溝加工装置としては図9
に示すようなものが知られている。この図9は、溝加工
装置の要部の一部を断面にした側面図である。
【0003】この溝加工装置は、ロール1の両端を中心
軸と同軸に回転自在に保持し、この中心軸と交差する軸
線Lを中心として周方向に回転させられるホルダ2に装
着されたバイト3をロール1の周面に押し付けながら、
随時ロール1を回転させてロール1の周面に所定のピッ
チで溝4を加工するものである。
【0004】また、この溝加工装置には、ロール1に対
するホルダ2の背面側にバックアップ部材5が設けられ
ており、このバックアップ部材5には、図10に示すよ
うに、凹部5aが設けられている。このバックアップ部
材5は、その凹部5aに嵌合されたホルダ2を背面側か
ら支持することにより、溝加工時に受ける切削抵抗Fに
よってホルダ2が径方向に振れることを防止するもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、溝加工中
は、図10に示すように、ホルダ2はバイト3に作用す
る切削抵抗Fのバックアップ部材5に向かう水平分力に
より凹部5aに押し付けられているため、その反力fを
該凹部5aから受けている。
【0006】しかしながら、前記バックアップ部材5に
設けられた凹部5aは、断面視半円状に形成されたもの
であるから、ホルダ2がロール1に向けて変位するよう
な振れに対しては何ら拘束する機能を有するものではな
かった。
【0007】このため、上記構成の溝加工装置には、ホ
ルダ2が大きな反力fを受けた場合、ホルダ2が前記凹
部5aからロール1に向けて飛び出すように振れ、ロー
ル1の表面にキズがついたり、溝の加工精度が低下する
という課題が残されていた。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、ホルダの径方向の振れ、特に、ロールに向かう方向
の振れを防止することのできる溝加工装置の提供を目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。請求項1記載の溝
加工装置は、棒体を圧延しながらその外周に節部を成形
するための溝付きロールを加工する溝加工装置であっ
て、ロールを回転自在に支持するとともに該ロールを周
方向に回転させるロール回転手段を備えたロール支持部
と、前記ロールの回転軸に交差する仮想軸線に沿って配
されるとともに基端部がホルダ回転手段に連結されて周
方向に回転させられる略円柱状のホルダと、該ホルダを
所定の切削位置に移動させるホルダ移動手段と、前記ホ
ルダに装着され、前記切削位置に保持されたホルダの回
転により前記ロールの周面に押し付けられて前記溝を切
削するバイトと、前記ロール支持部に支持されたロール
に対して前記ホルダの背面側に配されるバックアップ部
材とを具備し、該バックアップ部材には、前記ホルダが
嵌合される凹部が設けられるとともに、該凹部の凹曲面
が、その曲率中心を中心として周方向に180゜よりも
大きく周回するように形成されていることを特徴とする
ものである。
【0010】このような構成の溝加工装置では、バック
アップ部材の凹部に嵌合されたホルダは、該凹部に抱き
込まれるようにして保持されるので、ロールに向かう方
向に反力を受けてもロールに向けて飛び出すように振れ
ることがない。
【0011】請求項2記載の溝加工装置は、請求項1記
載の溝加工装置において、請求項1記載の溝加工装置に
おいて、前記ホルダの基端面に、台形状に突出する第1
歯が周方向に沿って設けられるとともに、前記ホルダ回
転手段に、前記第1歯と係合する第2歯が設けられ、こ
れら第1歯と第2歯とが係合することにより、前記ホル
ダの基端部が前記ホルダ回転手段に連結されていること
を特徴とするものである。
【0012】このような構成の溝加工装置では、ホルダ
の基端面に設けられた第1歯と、ホルダ回転手段に設け
られた第2歯とがバックラッシュなく係合されるので、
切削抵抗やバックアップ部材から受ける反力によるホル
ダの軸芯ずれが起き難くなり、軸芯ずれに起因して生じ
る回転バランスの乱れによるホルダの径方向の振れを防
止することができる。
【0013】ここで、ホルダの先端部を回転センタでは
なく、回転自在に支持されたコレットチャックにより固
定することとした場合には、回転センタを採用したとき
のように、ホルダの先端部に形成したセンタ穴が周方向
に不均等に摩耗することによって生じるホルダの軸芯ず
れをなくすことができる。
【0014】しかも、コレットチャックによれば、回転
センタと異なり、ホルダを引張状態で固定することがで
きるので、切削抵抗によるホルダの撓みに対する強度も
高めることができ、ホルダの撓みに起因して生じる回転
バランスの乱れによる径方向の触れを防止することがで
きる。
【0015】請求項3記載の溝加工装置は、請求項1ま
たは請求項2のいずれかに記載の溝加工装置において、
前記仮想軸線と平行な回転軸を有する回転体であって、
その周面に複数の前記ホルダが装着されるターレットヘ
ッドと、該ターレットヘッドを、前記ホルダが前記切削
位置に配されるように移動させるターレットヘッド移動
手段と、前記ターレットヘッドを周方向に回転させるタ
ーレット回転手段とを備えていることを特徴とするもの
である。
【0016】このような構成の溝加工装置では、溝加工
中に、バイトの摩耗または破損によりバイトまたはホル
ダを交換する必要が生じた場合であっても、ターレット
ヘッドを回転させ、切削に供していたホルダとは別のホ
ルダに装着されたバイトを所定の切削位置に移動させる
ことにより、溝加工の再開を迅速化することができる。
【0017】また、各々のホルダに荒加工用のバイト、
仕上げ加工用のバイト等の種類の異なるバイトを装着し
ておくことにより、加工の段階に応じて適宜使い分けな
ければならないバイトの交換作業も迅速化することがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて図1〜図8を参照しながら説明する。ロール支持部
11は、図1に示すように、周面に溝が形成されるロー
ルRの両端を水平な回転軸C(以下、C軸と称する)と
同軸に保持するとともに保持したロールRを周方向に回
転させるものである。
【0019】ロールRは、一端がロール回転手段14に
より回転させられるチャック12に固定されるととも
に、他端が回転センタ13に回転自在に支持され、ロー
ル回転手段14の作動によって前記C軸回り、すなわち
周方向に回転させられるようになっている。
【0020】前記回転センタ13は、テールスライドベ
ッド15に立設されたテールストック16に固定され、
テールスライドベッド駆動手段17の作動により、水平
方向に移動可能となっている。また、支持したロールR
の背面(図示左方)側には、図2に示すように、バック
アップ機構18が設けられている。
【0021】このバックアップ機構18は、溝加工中に
ロールRが前記背面側に撓むことを防止するためのもの
であり、ロールRの周面に押し付けられるローラブラケ
ット18aと、該ローラブラケット18aを前記背面側
から支持するバックアップホロー18bとを備えて構成
されている。
【0022】ローラブラケット18aには、前記C軸と
平行な回転軸を有する2つの支持ロール18c,18c
が回転自在に取り付けられており、これら支持ロール1
8c,18cは、回転するロールRの周面に押し付けら
れた際にロールRとともに従動回転するようになってい
る。
【0023】ロール支持部11において支持されたロー
ルRの正面(図2示右方)側には、水平方向に移動可能
なターレットスライドベッド19が設けられ、これによ
り、ターレットスライドベッド19の上に固定されたタ
ーレットヘッド20はロールRに対して接近・離間する
ことが可能になっている。
【0024】なお、符号21は、ターレットスライドベ
ッド19を軸線X(以下、X軸と称する)に沿って前後
移動させるターレットヘッド移動手段である。ターレッ
トヘッド20は、鉛直方向の回転軸を有する円筒状をな
し、その周面にはホルダ取付部材22を介して周方向に
90゜間隔で4つのホルダ23が固定されている。
【0025】ホルダ取付部材22は、ターレットヘッド
20の周面にねじ込まれるボルトにより該周面に固定さ
れる固定プレート22aと、該固定プレート22a上に
おいてその長手方向(図2示上下方向)両端に立設され
る軸受部材22b1,22b2とを備え、これら軸受部材
22b1,22b2の間には、バックアップ部材24が付
設されている。
【0026】軸受部材22b1,22b2のうち、上部側
に配されて前記ホルダ23の先端(上端)部が固定され
る軸受部材22b1には、該ホルダ23の先端部を把持
するコレットチャック25が回転自在に取り付けられ、
また、下部側に配される軸受部材22b2には、当該ホ
ルダ23の基端(下端)部が継手部材26を介して連結
される平歯付きシャフト27が回転自在に取り付けられ
ている。
【0027】このように、本形態の溝加工装置では、ホ
ルダ23の先端部を回転センタではなく、コレットチャ
ック25を用いて固定したことにより、回転センタを採
用したときのように、ホルダ23の先端部に形成したセ
ンタ穴が周方向に不均等に摩耗してホルダ23が軸芯ず
れを起こすといったことをなくし、軸芯ずれに起因して
生じる回転バランスの乱れによるホルダ23の径方向の
振れを防止することができるようになっている。
【0028】しかも、コレットチャック25によれば、
回転センタと異なり、ホルダ23を引張状態で固定する
ことができるので、切削抵抗によるホルダ23の撓みに
対する強度も高めることができ、ホルダ23の撓みに起
因して生じる回転バランスの乱れによるホルダ23の径
方向の振れも防止することができる。
【0029】ターレットヘッド20を回転させる機構と
しては、例えば、ターレットヘッド20の内面または外
面に全周にわたって内歯または外歯を形成し、これら内
歯または外歯を前記ターレットスライドベッド19に固
定されるターレット駆動モータ(ターレット回転手段)
の平歯付き駆動軸(図示略)に係合させ、該ターレット
駆動モータの作動によって周方向に回転させる機構が採
用される。
【0030】ホルダ回転手段28は、バイト29(図4
参照)が装着されたホルダ23をその周方向に回転させ
て該バイト29にロール周面の溝加工を行わせるもので
あり、図2に示すように、鉛直方向の軸線A(以下、A
軸と称する)を中心として周方向に回転させられる傘歯
付きの水平シャフト30と、一端に傘歯が設けられ前記
水平シャフト30と係合する鉛直シャフト31と、前記
水平シャフト30を駆動するA軸駆動モータ32とを備
えて構成されている。
【0031】そして、鉛直シャフト31の他端に設けら
れた平歯は前記平歯付きシャフト27に係合されてお
り、A軸駆動モータ32を作動させると、水平シャフト
30、鉛直シャフト31、平歯付きシャフト27の順に
動力が伝達され、該平歯付きシャフト27に連結された
ホルダ23が鉛直方向の軸線(以下、A軸と称する)を
中心として周方向に回転させられるようになっている。
【0032】前記ホルダ23には、図4に示すように、
その長手方向中央部に取付孔Hおよび該取付孔Hに直交
する挿入孔33aが設けられている。この取付孔Hは、
ロールRの周面に溝を切削するバイト29を装着するた
めの孔で、直径方向に穿孔されている。
【0033】ホルダ23の長さ方向には、先端側から取
付孔Hに向かう挿入孔33bが設けられ、該挿入孔33
bおよび前記挿入孔33aにセットボルトを螺合し、そ
れらの先端を取付孔Hに装着されたバイト29に押し付
けることにより、バイト29が強固に固定されるように
なっている。
【0034】なお、バイト29は、超硬合金製の台金
に、超硬合金よりも遥かに高い高度を持つ例えばCBN
またはダイヤ等の超高圧合成材料で製造されたチップが
ろう付けされた構成となっている。
【0035】前記継手部材26は、図5および図6に示
すように、円環状をなし、その外縁部に台形状に突出す
る歯26a1が周方向に沿って全周にわたって設けられ
た第1継手部材26aと、同様の構成を有し、歯26b
1が前記第1継手部材26aの歯26a1と係合する第2
継手部材26bとを備えた構成とされ、これら第1継手
部材26aおよび第2継手部材26bは、それぞれ、ホ
ルダ23の基端面および平歯付きシャフト27の先端面
にねじ止めされている。
【0036】なお、図4は、第1継手部材26aがホル
ダ23の基端面に取り付けた状態を示し、また、図6
は、第1継手部材26aの歯26a1と第2継手部材2
6bの歯26b1とが係合した状態の断面を展開して示
したものである。
【0037】そして、ホルダ23と平歯付きシャフト2
7とは、図3に示すように、これら第1継手部材26a
と第2継手部材26bとを係合させるとともに、平歯付
きシャフト27を貫通してホルダ23の基端部にねじ込
まれるボルトBによって同軸に連結されている。
【0038】ここで、ホルダ23に設けられた第1継手
部材26aの歯26a1と、平歯付きシャフト27に設
けられた第2継手部材26bの歯26b1とは、いずれ
も台形状に突出した構成であるから、図6に示すよう
に、バックラッシュなく係合され、切削抵抗やバックア
ップ部材24から受ける反力によるホルダ23の軸芯ず
れを防止できるようになっている。
【0039】前記バックアップ部材24は、図3に示す
ように、前記固定プレート22aに立設される略円柱状
のフォロー部材24aと、該フォロー部材24aの先端
に形成されたフランジ部にねじ止めされるガイドブロッ
ク24bとから構成されている。
【0040】このガイドブロック24bは、図7に示す
ように、中空円柱体34をその軸線L1を含む平面を外
周方向に平行移動させた平面で切断したような形状をな
し、前記中空円柱体34を前記軸線L1を含む平面で二
等分割した場合に形成される半割中空円柱体35よりも
周方向に突出するホルダ保持部36によって、凹部37
に嵌合したホルダ23のロールR方向への振れを拘束す
るようになっている。
【0041】すなわち、凹部37の凹曲面は、図7に示
すように、軸線L1上に配される曲率中心を中心として
周方向に周回する角度αが180゜より大きく形成され
ており、当該凹部37に嵌合されたホルダ23を抱き込
むように保持してロールR方向への振れを拘束するよう
になっている。
【0042】ガイドブロック24bの前記軸線L1方向
中央部には、図8に示すように、周方向に沿って溝38
が形成されており、これにより、前記凹部37に嵌合さ
れたホルダ23に装着されたバイト29の回転を逃が
し、当該ガイドブロック24bとバイト29とが干渉し
ないようになっている。
【0043】また、ホルダ保持部36は、図8に示すよ
うに、前記軸線L1に沿って両端から中央に向かうに従
い、次第に周方向への突出量が小さくなるように形成さ
れている。
【0044】なお、ガイドブロック24bには、前記溝
38内に切削液,エアーまたは両者の混合ミストを噴出
するための噴出孔39a,39bが設けられており、溝
加工時には、切削粉を飛ばして切削性の向上を図ること
ができるようになっている。
【0045】次に、本実施の形態による溝加工装置の作
用について説明する。ロール支持部11においてチャッ
ク12および回転センタ13により、ロールRの両端を
回転自在に支持し、この状態でロールRの背面にバック
アップ機構18の支持ロールを押圧する。
【0046】次いで、ターレットヘッド駆動手段21に
よりターレットヘッド20を作動させ、該ターレットヘ
ッド20に装着されたホルダ23を所定の切削位置に移
動させる。そして、ロール回転手段14の作動によりロ
ールRを周方向に回転させるとともに、A軸駆動モータ
32を作動させてホルダ23を周方向に回転させる。す
ると、ホルダ23の回転によりロールRの周面にバイト
29が押し付けられ、ロールRの周面には溝が形成され
る。
【0047】このとき、ホルダ23はバイト29が受け
る切削抵抗によりバックアップ部材24の凹部37に押
し付けられているので、その反力を該凹部37から受け
ているが、本形態におけるバックアップ部材24によれ
ば、凹部37がその曲率中心を中心として周方向に周回
する角度αが180゜よりも大きくなるように形成され
ているため、当該凹部37に嵌合されたホルダ23は抱
き込まれるように保持され、ロールRに向かう方向に振
れが生じるような反力を受けても凹部37から飛び出す
ように振れることがない。
【0048】また、ホルダ23に設けられた第1継手部
材26aの歯26a1と、平歯付きシャフト27に設け
られた第2継手部材26bの歯26b1とがバックラッ
シュなく係合されているため、切削抵抗およびバックア
ップ部材24から受ける反力によるホルダ23の軸芯ず
れが起き難くなっており、軸芯ずれに起因して生じる回
転バランスの乱れによるホルダ23の径方向の振れを防
止することができる。
【0049】以上のように、本形態の溝加工装置では、
溝加工中に、ホルダ23が大きな反力を受けた場合であ
っても、ホルダ23の振れによりロールRの表面にキズ
をつけたり、溝の加工精度の低下を来たすといったこと
がない。
【0050】また、溝加工中に摩耗または破損によりバ
イト29またはホルダ23を交換する必要が生じた場合
には、ターレットヘッド20をターレットヘッド駆動手
段21の作動によりロール切削位置から退避させた後、
ターレット駆動モータの作動により、切削に供していた
ホルダ23とは別のホルダ23をロールRに対向させる
ようにターレットヘッド20を回転させ、再度、ターレ
ットヘッド駆動手段21を作動して当該ホルダ23を切
削位置に復帰させることにより溝加工の再開を迅速化す
ることができる。
【0051】さらに、各々のホルダ23に荒加工用のバ
イト、仕上げ加工用のバイト等の種類の異なるバイトを
装着しておくことにより、加工の段階に応じて適宜使い
分けなければならないバイトの交換作業も迅速化するこ
ともできる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果を奏することができる。 (a)請求項1記載の溝加工装置によれば、バックアッ
プ部材の凹部に嵌合されたホルダは該凹部に抱き込まれ
るようにして保持されるため、ロールに向かう方向に振
れが生じるような反力を受けても凹部からホルダが飛び
出すことがなくなり、周面にきずがなく、しかも溝の加
工精度の高い溝付きロールを加工することができる。
【0053】(b)請求項2記載の溝加工装置によれ
ば、ホルダの基端面に設けられた第1歯と、ホルダ回転
手段に設けられた第2歯とが、バックラッシュなく係合
されるので、切削抵抗およびバックアップ部材から受け
る反力によるホルダの軸芯ずれが起き難くなり、軸芯ず
れに起因して生じる回転バランスの乱れによるホルダの
径方向の振れを防止することができる。
【0054】(c)請求項3記載の溝加工装置によれ
ば、溝加工中に摩耗または破損によりバイトを交換する
必要が生じた場合であっても、ターレットヘッドを回転
させ、該ターレットヘッドにあらかじめ装着されている
切削に供されていたホルダとは別のホルダに装着された
バイトを所定の切削位置に移動させることにより、溝加
工の再開を迅速化することができる。
【0055】(d)また、各々のホルダに荒加工用のバ
イト、仕上げ加工用のバイト等の種類の異なるバイトを
装着しておくことにより、加工の段階に応じて適宜使い
分けなければならないバイトの交換作業も迅速化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る溝加工装置の一形態を示す正面
図である。
【図2】 同溝加工装置の一部を断面にした側面図であ
る。
【図3】 同溝加工装置の要部の一部を断面にした要部
拡大断面図である。
【図4】 同溝加工装置の一部を構成するホルダ基端面
に第1継手部材を装着した状態を示す縦断面図である。
【図5】 同溝加工装置の一部を構成する第1継手部材
と第2継手部材とが互いに係合した状態を示す縦断面図
である。
【図6】 図5における第1継手部材と第2継手部材と
が係合した状態の断面を展開した展開図である。
【図7】 同溝加工装置の一部を構成するバックアップ
部材を示す平面図である。
【図8】 同バックアップ部材の正面図である。
【図9】 従来の溝加工装置の一例によりロールの周面
に溝を加工している状態の要部の一部を断面にした要部
拡大図である。
【図10】 図9のA−A線断面図である。
【符号の説明】
11 ロール支持部 14 ロール回転手段 20 ターレットヘッド 21 ターレットヘッド移動手段(ホルダ移動手段) 23 ホルダ 24 バックアップ部材 26a1 歯(第1歯) 26b1 歯(第2歯) 28 ホルダ回転手段 29 バイト 37 凹部 α 周回角度 C C軸(ロールの回転軸) R ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−33101(JP,U) 実開 平3−93015(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23B 5/08 B23B 1/00 B23C 3/28 - 3/34 B23F 15/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒体を圧延しながらその外周に節部を成
    形するための溝付きロールを加工する溝加工装置であっ
    て、 ロールを回転自在に支持するとともに該ロールを周方向
    に回転させるロール回転手段を備えたロール支持部と、 前記ロールの回転軸に交差する仮想軸線に沿って配され
    るとともに基端部がホルダ回転手段に連結されて周方向
    に回転させられる略円柱状のホルダと、 該ホルダを所定の切削位置に移動させるホルダ移動手段
    と、 前記ホルダに装着され、前記切削位置に保持されたホル
    ダの回転により前記ロールの周面に押し付けられて前記
    溝を切削するバイトと、 前記ロール支持部に支持されたロールに対して前記ホル
    ダの背面側に配されるバックアップ部材とを具備し、 該バックアップ部材には、前記ホルダが嵌合される凹部
    が設けられるとともに、該凹部の凹曲面が、その曲率中
    心を中心として周方向に180゜よりも大きく周回する
    ように形成されていることを特徴とする溝加工装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の溝加工装置において、 前記ホルダの基端面に、台形状に突出する第1歯が周方
    向に沿って設けられるとともに、 前記ホルダ回転手段に、前記第1歯と係合する第2歯が
    設けられ、 これら第1歯と第2歯とが係合することにより、前記ホ
    ルダの基端部が前記ホルダ回転手段に連結されているこ
    とを特徴とする溝加工装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の溝加工装置において、 前記仮想軸線と平行な回転軸を有する回転体であって、
    その周面に複数の前記ホルダが装着されるターレットヘ
    ッドと、 該ターレットヘッドを、前記ホルダが前記切削位置に配
    されるように移動させるターレットヘッド移動手段と、 前記ターレットヘッドを周方向に回転させるターレット
    回転手段とを備えていることを特徴とする溝加工装置。
JP15902597A 1997-06-16 1997-06-16 溝加工装置 Expired - Lifetime JP3291682B2 (ja)

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