JP3290615B2 - 快削性Fe系部材 - Google Patents

快削性Fe系部材

Info

Publication number
JP3290615B2
JP3290615B2 JP24623397A JP24623397A JP3290615B2 JP 3290615 B2 JP3290615 B2 JP 3290615B2 JP 24623397 A JP24623397 A JP 24623397A JP 24623397 A JP24623397 A JP 24623397A JP 3290615 B2 JP3290615 B2 JP 3290615B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat treatment
weight
graphite
matrix
ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP24623397A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10121187A (ja
Inventor
毅巳 菅原
雅之 土屋
勇 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP24623397A priority Critical patent/JP3290615B2/ja
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to DE69737048T priority patent/DE69737048T2/de
Priority to DE69736997T priority patent/DE69736997T2/de
Priority to EP04007290A priority patent/EP1460144B1/en
Priority to PCT/JP1997/003058 priority patent/WO1998010111A1/ja
Priority to DE69736933T priority patent/DE69736933T2/de
Priority to EP97937868A priority patent/EP0864662B1/en
Priority to EP04007289A priority patent/EP1460143B1/en
Priority to DE69735063T priority patent/DE69735063T2/de
Priority to US09/077,169 priority patent/US6136101A/en
Priority to EP04007288A priority patent/EP1460138B1/en
Priority to CA002236639A priority patent/CA2236639C/en
Publication of JPH10121187A publication Critical patent/JPH10121187A/ja
Priority to US09/669,219 priority patent/US6527878B1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3290615B2 publication Critical patent/JP3290615B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Steel (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は快削性Fe系部材に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、快削性Fe系部材としては片状黒
鉛鋳鉄より構成されたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら片状黒鉛
鋳鉄は鋼に比べると機械的特性が低い、という難点があ
る。そこで、鋼と同等の機械的特性を得べく、黒鉛を球
状化し、またマトリックスの硬さを高めるといった手段
が採用されているが、このような手段を採用すると、そ
のFe系部材の切削性が大いに損われることになる。
【0004】これは、球状化処理によって、結晶粒内に
析出した黒鉛が結晶粒界に凝集するため、その結晶粒内
には黒鉛が存在しないか、存在しても極めて少なく、そ
の結果、結晶粒を囲むマトリックスの切削性が良、一
方、結晶粒の切削性が不良となって、マトリックスおよ
び結晶粒間に大きな切削性の差が生じるからである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、結晶粒に相当
する、塊状をなすα粒群、つまり微細なα粒の集合によ
り形成された塊状体にも特定量の黒鉛を分散させること
により切削性を向上させた前記快削性Fe系部材を提供
することを目的とする。
【0006】前記目的を達成するため本発明によれば、
1.8重量%≦C≦2.5重量%、1.4重量%≦Si
≦3.0重量%、0.3重量%≦Mn≦1.3重量%お
よび不可避不純物を含む残部Feよりなり、且つ急冷過
程を経たFe系素材に、そのFe系素材の共析温度がT
eであるとき、熱処理温度TをTe≦T≦Te+170
℃に、また熱処理時間tを20分間≦t≦90分間にそ
れぞれ設定した熱処理を施した快削性Fe系部材であっ
て、マトリックスと、そのマトリックスに分散する塊
をなすα粒群とを有すると共に前記マトリックスおよび
各α粒群には、それぞれ多数の黒鉛が分散している熱処
理組織を備え、前記熱処理組織全体における黒鉛の面積
率をAとし、α粒群全部における黒鉛の面積率をBとし
たとき、両面積率A,Bの比B/AがB/A≧0.13
8である快削性Fe系部材が提供される。
【0007】前記組成を有するFe系素材は急冷による
凝固組織を持つ。このようなFe系素材に、前記条件に
て熱処理を施すと、前記構成の快削性Fe系部材を得る
ことが可能である。この場合、塊状をなすα粒群は、初
晶γ粒が共析温度Teにて変態を生じることによって形
成されたものであり、またα粒群中の黒鉛は初晶γ粒か
ら析出したものである。さらにα粒群はセメンタイトを
含有する。このような塊状α粒群全部における黒鉛量を
前記のように特定すると、それらα粒群の切削性を向上
させて、それらとマトリックスとの間の切削性の差を緩
和することが可能である。ただし、B/A<0.138
ではFe系部材の切削性が悪化する。
【0008】黒鉛の両面積率A,Bは、テストピースを
研磨し、エッチングを行うことなく、画像回析装置(I
P−1000PC、旭化成社製)を用いて求められる。
【0009】こゝで、マトリックスの面積をCとする。
また個々のα粒群の面積をd1 ,d2 ,d3 ……dn
すると、全部のα粒群の面積の和DはD=d1 +d2
3……+dn となる。さらにマトリックスにおける個
々の黒鉛の面積をe1 ,e2,e3 ……en とすると、
マトリックスにおける全部の黒鉛の面積の和EはE=e
1 +e2 +e3 ……+en となる。さらにまた個々のα
粒群における全部の黒鉛の面積をf1 ,f2 ,f3 ……
n とすると、全部のα粒群における黒鉛の面積の和F
はF=f1 +f2 +f3 ……+fn となる。
【0010】したがって、熱処理組織全体における黒鉛
の面積率Aは、A={(E+F)/(C+D)}×10
0(%)と表わされる。またα粒群全部における黒鉛の
面積率Bは、B=(F/D)×100(%)と表わされ
る。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】記凝固組織には網目状セメンタイトおよ
び樹枝状セメンタイトの少なくとも一方が析出し易く、
これはFe系部材の機械的特性、特に靱性を低下させる
原因となる。そこで、従来は、このようなFe系素材に
熱処理を施すことにより網目状セメンタイト等を完全に
分解して黒鉛化している。しかしながら、網目状セメン
タイト等の完全黒鉛化を行うと、Fe系部材のヤング率
が低下し、また熱処理温度が高いので省エネルギ化の要
請に応じることができない、といった問題があった。
【0015】Fe系素材に前記条件にて熱処理を施す
と、網目状セメンタイト等を分断して微細化することが
できる。前記熱処理組織を有すると共に網目状セメンタ
イト等の分断微細化を達成されたFe系部材は、それが
鋳造品であっても機械構造用炭素鋼と略同等のヤング率
および疲労強度を有する。
【0016】ただし、熱処理温度TがT<Teでは前記
熱処理組織を得ることができず、また網目状セメンタイ
ト等の分断微細化を行うことができない。一方、T>T
e+170℃ではα粒群内からその境界への黒鉛の凝集
が生じ易くなり、また網目状セメンタイト等の黒鉛化が
進行する。熱処理温度Tは、好ましくはT>Te+10
0℃であり、これによりFe系部材のヤング率の低下を
抑制することができる。熱処理時間tがt<20分間で
は前記のような金属組織を得ることができず、一方、t
>90分間では前記凝集および前記黒鉛化が進行する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に示す加圧鋳造装置1は、F
e系鋳造材料を用いてチクソキャスティング法の適用下
でFe系素材としてのFe系鋳物(鋳放し品)を得るた
めに用いられる。その加圧鋳造装置1は、鉛直な合せ面
2a,3aを有する固定金型2および可動金型3を備
え、両合せ面2a,3a間に鋳物成形用キャビティ4が
形成される。固定金型2に半溶融Fe系鋳造材料5を設
置するチャンバ6が形成され、そのチャンバ6はゲート
7を介してキャビティ4に連通する。また固定金型2
に、チャンバ6に連通するスリーブ8が水平に付設さ
れ、そのスリーブ8にチャンバ6に挿脱される加圧プラ
ンジャ9が摺動自在に嵌合される。スリーブ8は、その
周壁上部に材料用挿入口10を有する。
【0018】表1はFe系鋳造材料の組成を示す。この
組成はFe−C−Si系亜共晶合金に属する。表1にお
けるP,Sは不可避不純物である。
【0019】
【表1】
【0020】図2はFe−C−2重量%Si合金の状態
図を示し、この合金の共析温度TeはTe≒770℃で
ある。
【0021】Fe系鋳物の鋳造に当り、Fe系鋳造材料
を1200℃まで誘導加熱して、固相と液相とが共存す
る半溶融Fe系鋳造材料を調製した。この材料の固相率
RはR=70%であった。
【0022】次いで、図1の加圧鋳造装置1において、
固定および可動金型2,3の温度を制御すると共にその
チャンバ6内に前記半溶融Fe系鋳造材料5を設置し、
加圧プランジャ9を作動させてそのFe系鋳造材料5を
キャビティ4に充填した。この場合、半溶融Fe系鋳造
材料5の充填圧力は36MPaであった。そして、加圧
プランジャ9をストローク終端に保持することによって
キャビティ4内に充填された半溶融Fe系鋳造材料5に
加圧力を付与し、その加圧下で半溶融Fe系鋳造材料5
を凝固させてFe系鋳物(鋳放し品)を得た。
【0023】図3はFe系鋳放し品の金属組織(凝固組
織)を示す顕微鏡写真であり、図4はその要部写図であ
る。図3,4から明らかなように、チクソキャスティン
グ法によれば、ミクロンオーダの空孔部等の無い、緻密
な金属組織を有する鋳放し品を得ることができる。図
3,4において、金型による半溶融状態からの急冷によ
り、初晶γ粒、この場合はマルテンサイト化されたα針
状晶および残留γよりなる塊状部Iの境界に、網目状セ
メンタイトIIが存在し、また塊状部Iの外側に存する共
晶部に樹枝状セメンタイトIII と、α相および残留γ相
よりなる部分IVとの層状組織が認められる。
【0024】次いで、Fe系鋳放し品に、大気下にて、
熱処理温度T=770℃(共析温度Te)、熱処理時間
t=60分間、空冷の条件で熱処理を施して、Fe系部
材としてのFe系鋳物の例1を得た。またFe系鋳放し
品に熱処理温度Tおよび/または熱処理時間tを変えた
熱処理を施すことによりFe系鋳物の例2〜15を得
た。表2は例1〜15の熱処理条件を示す。
【0025】
【表2】
【0026】図5は例1の金属組織(熱処理組織)を示
す顕微鏡写真であり、図6はその要部写図である。図
5,6において、マトリックスVと、そのマトリックス
Vに分散する多数(図示例では明確なもの4個を選択し
た)の塊状をなす微細α粒群VIとが認められる。マト
リックスVはα相VII と、網目状セメンタイトII等の分
断微細化による多数のセメンタイトVIIIとよりなり、そ
のマトリックスVおよび各α粒群VIにはそれぞれ多数の
微細な黒鉛IX,Xが分散している。また各α粒群VIには
多数のセメンタイトXIも分散している。
【0027】次に、例1〜15について、両面積率A,
Bの比B/Aを求め、またバイトを用いた切削加工テス
トを行って、最大フランク摩耗幅VB を求めた。切削加
工テスト条件は次の通りである。刃部:超硬チップにT
iNコーティングを施したもの;速度:200m/min
;送り:0.15〜0.3mm/rev.;切込み:1mm;
切削油:水溶性切削油.表3は例1〜15に関する両面
積率A,Bの比B/Aと最大フランク摩耗幅VB を示
す。
【0028】
【表3】
【0029】図7は、表3に基づいて両面積率A,Bの
比B/Aと最大フランク摩耗幅VBとの関係をグラフ化
したものである。図7から明らかなように、例1〜9の
ごとく両面積率A,Bの比B/AをB/A≧0.138
に設定することによってバイトの最大フランク摩耗幅V
B を大幅に減少させることができ、したがって例1〜9
は快削性を持つことが判る。なお、最大フランク摩耗幅
B は比B/AがB/A≧0.2で略一定となるので比
B/Aの上限はB/A≒0.2とする。
【0030】図8は、表2,3において熱処理時間tを
t=60分間に設定した例1〜5,10,15に関し、
熱処理温度Tと両面積率A,Bの比B/Aとの関係をグ
ラフ化したものである。図8から明らかなように、例1
〜5のごとく、熱処理時間t=60分間において、熱処
理温度Tを770℃(Te)≦T≦940℃(Te+1
70℃)に設定すると、両面積率A,Bの比B/AをB
/Aを≧0.138にすることができる。
【0031】図9は、表2,3において熱処理温度Tを
T=780℃に設定した例2,6,9,11,12およ
びT=800℃に設定した例3,7,8,13,14に
関し、熱処理時間tと両面積率A,Bの比B/Aとの関
係をグラフ化したものである。図9から明らかなよう
に、例2,6,9のごとく熱処理温度T=780℃、ま
たは例3,7,8のごとく熱処理温度T=800℃にお
いて、熱処理時間tをそれぞれ20分間≦t≦90分間
に設定すると、両面積率A,Bの比B/AをB/A≧
0.138にすることができる。
【0032】次に、例1,3,4,5,15についてヤ
ング率、疲労強度および硬さを測定した。表4は測定結
果を示す。なお、表4には、例1等の熱処理組織全体に
おける黒鉛の面積率Aおよび比較例である鋼製鍛造品の
ヤング率等も掲載した。
【0033】
【表4】
【0034】表4から明らかなように、例1,3,4,
5は、鋼製鍛造品に近いヤング率を有し、また鋼製鍛造
品を上回る疲労強度を有し、さらに鋼製鍛造品と同等、
若しくはそれ以上の硬さを有することが判る。
【0035】図10は、表2,4に基づいて例1,3,
4,5,15に関する熱処理温度Tと、ヤング率および
熱処理組織全体における黒鉛の面積率Aとの関係をグラ
フ化したものである。図10から熱処理温度Tの上昇に
伴い黒鉛の面積率Aが増加して、ヤング率が低下するこ
とが判る。
【0036】Fe−C−Si−Mn亜共晶合金におい
て、CおよびSiは共晶量に関係し、その共晶量を50
%以下に制御すべく、C含有量は1.8重量%≦C≦
2.5重量%に、またSi含有量は1.4重量%≦Si
≦3.0重量%にそれぞれ設定される。ただし、C含有
量がC<1.8重量%では、Si含有量を多くして共晶
量を増しても鋳造温度(半溶融Fe系鋳造材料の温度、
以下同じ)を高くしなければならないので、チクソキャ
スティングの利点が薄れ、一方、C>2.5重量%では
黒鉛量が多くなるためFe系鋳物の熱処理効果が少な
く、したがってその機械的特性を向上させることができ
ない。Si含有量がSi<1.4重量%では、C<1.
8重量%の場合と同様に、鋳造温度の上昇を来たし、一
方、Si>3.0重量%ではシリコフェライトが生じる
ためFe系鋳物の機械的特性の向上を図ることができな
い。
【0037】Mnは脱酸剤として機能すると共にセメン
タイト生成のために必要であり、その含有量は0.3重
量%≦Mn≦1.3重量%に設定される。ただし、Mn
含有量がMn<0.3重量%では脱酸効果が少なくなる
ため、溶湯の酸化による酸化物の巻込みや気泡に起因し
た欠陥を生じ易くなり、一方、Mn>1.3重量%では
セメンタイト〔(FeMn)3 C〕の晶出量が多くなる
ため、その多量のセメンタイトを熱処理により微細化す
ることが困難となり、Fe系鋳物の切削性が低下する。
【0038】なお、図3に示したような凝固組織は、チ
クソキャスティングに限らず、例えばFe系焼結体に加
熱急冷処理を施すことによっても得られる。したがって
本発明はFe系鋳物に限定されない。
【0039】
【発明の効果】発明によれば、前記のように構成する
ことによって切削性を大幅に向上させると共に機械的特
性の優れた快削性Fe系部材を提供することができる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】加圧鋳造装置の断面図である。
【図2】Fe−C−2重量%Si合金の状態図を示す。
【図3】鋳放し品の金属組織(凝固組織)を示す顕微鏡
写真である。
【図4】図3の要部写図である。
【図5】Fe系鋳物の例1の金属組織(熱処理組織)を
示す顕微鏡写真である。
【図6】図5の要部写図である。
【図7】両面積率A,Bの比B/Aと最大フランク摩耗
幅VB との関係を示すグラフである。
【図8】熱処理温度Tと両面積率A,Bの比B/Aとの
関係を示すグラフである。
【図9】熱処理時間tと両面積率A,Bの比B/Aとの
関係を示すグラフである。
【図10】熱処理温度Tと、ヤング率および熱処理組織
全体における黒鉛の面積率Aとの関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
V マトリックス VI α粒群 IX、X 黒鉛
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−145898(JP,A) 特開 平3−122250(JP,A) 特開 平1−100240(JP,A) 特開 昭53−78918(JP,A) 特開 平1−195259(JP,A) 特開 昭52−22921(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 37/00 C21D 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1.8重量%≦C≦2.5重量%、1.
    4重量%≦Si≦3.0重量%、0.3重量%≦Mn≦
    1.3重量%および不可避不純物を含む残部Feよりな
    り、且つ急冷過程を経たFe系素材に、そのFe系素材
    の共析温度がTeであるとき、熱処理温度TをTe≦T
    ≦Te+170℃に、また熱処理時間tを20分間≦t
    ≦90分間にそれぞれ設定した熱処理を施した快削性F
    e系部材であって、マトリックス(V)と、そのマトリ
    ックス(V)に分散する塊状をなすα粒群(VI)とを有
    すると共に前記マトリックス(V)および各α粒群(V
    I)には、それぞれ多数の黒鉛(IX,X)が分散してい
    る熱処理組織を備え、前記熱処理組織全体における黒鉛
    (IX,X)の面積率をAとし、α粒群(VI)全部におけ
    る黒鉛(X)の面積率をBとしたとき、両面積率A,B
    の比B/AがB/A≧0.138であることを特徴とす
    る快削性Fe系部材。
JP24623397A 1996-09-02 1997-08-27 快削性Fe系部材 Expired - Lifetime JP3290615B2 (ja)

Priority Applications (13)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24623397A JP3290615B2 (ja) 1996-09-02 1997-08-27 快削性Fe系部材
EP04007288A EP1460138B1 (en) 1996-09-02 1997-09-02 A process for preparing a thixocast semi-molten casting material
EP04007290A EP1460144B1 (en) 1996-09-02 1997-09-02 A process for thermally treating an Fe-based cast product and the product obtained by the process
PCT/JP1997/003058 WO1998010111A1 (fr) 1996-09-02 1997-09-02 Materiau de coulage pour coulage thixotropique, procede de preparation d'un materiau de coulage partiellement solidifie pour coulage thixotropique, procede de coulage thixotropique, coulee a base de fer et procede de traitement thermique de coulee a base de fer
DE69736933T DE69736933T2 (de) 1996-09-02 1997-09-02 Verfahren zur Wärmebehandlung eines eisenbasierten gegossenen Gegenstandes und der nach diesem Verfahren hergestellte Gegenstand
EP97937868A EP0864662B1 (en) 1996-09-02 1997-09-02 Casting material for thixocasting, method for preparing partially solidified casting material for thixocasting, thixo-casting method, iron-base cast, and method for heat-treating iron-base cast
DE69737048T DE69737048T2 (de) 1996-09-02 1997-09-02 Verfahren zur Herstellung eines halbfesten Thixogiessmaterials
DE69735063T DE69735063T2 (de) 1996-09-02 1997-09-02 Giessmaterial zum thixogiessen, verfahren zur herstellung von halbfestem giessmaterial zum thixogiessen, verfahren zum thixogiessen, eisenbasisgussstück und verfahren zur wärmebehandlung von eisenbasisgussstücken
US09/077,169 US6136101A (en) 1996-09-02 1997-09-02 Casting material for thixocasting, method for preparing partially solidified casting material for thixocasting, thixo-casting method, iron-base cast, and method for heat-treating iron-base cast
DE69736997T DE69736997T2 (de) 1996-09-02 1997-09-02 Verfahren zur Herstellung eines eisenbasierten Thixogiessmaterials
CA002236639A CA2236639C (en) 1996-09-02 1997-09-02 Thixocast casting material, process for preparing thixocast semi-molten casting material, thixocasting process, fe-based cast product, and process for thermally treating fe-based cast product
EP04007289A EP1460143B1 (en) 1996-09-02 1997-09-02 A process for preparing an Fe-based thixocast material
US09/669,219 US6527878B1 (en) 1996-09-02 2000-09-25 Thixocast casting material, process for preparing thixocasting semi-molten casting material, thixocast process, fe-based cast product, and process for thermally treating fe-based cast product

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-250953 1996-09-02
JP25095396 1996-09-02
JP24623397A JP3290615B2 (ja) 1996-09-02 1997-08-27 快削性Fe系部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10121187A JPH10121187A (ja) 1998-05-12
JP3290615B2 true JP3290615B2 (ja) 2002-06-10

Family

ID=26537630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24623397A Expired - Lifetime JP3290615B2 (ja) 1996-09-02 1997-08-27 快削性Fe系部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3290615B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10121187A (ja) 1998-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110592487B (zh) 700MPa级奥氏体铁素体双相低密度铸钢及其制备方法
JP3257649B2 (ja) 高靭性高速度鋼部材およびその製造方法
JP2942467B2 (ja) マルテンサイト熱間加工工具鋼ダイブロック物体及び製造方法
JP2002256400A (ja) 高耐食性高強度オーステナイト系ステンレス鋼とその製法
CN101082097A (zh) 耐疲劳裂纹性优异的高Cr铸铁及其制造方法
CN110172630B (zh) 一种强塑性匹配良好的四元亚共晶高熵合金及其制备方法
EP1460144B1 (en) A process for thermally treating an Fe-based cast product and the product obtained by the process
CN108950413A (zh) 一种模具钢材料及其制备方法与用途
CN1209479C (zh) 多元高铬耐磨铸铁筛板及其制造方法
CN104878299B (zh) 粉末冶金耐磨耐蚀工具钢
CN1166803C (zh) 高钒高耐磨合金及其制备方法
KR20170035133A (ko) 구상흑연주철롤 및 이의 제조 방법
CN115261713B (zh) 一种高硬高韧耐磨高铬铸铁的制备方法
JP4849473B2 (ja) 耐摩耗性高Cr鋳鉄およびその製造方法
JP2001220640A (ja) 球状黒鉛鋳鉄とその製造方法及びその球状黒鉛鋳鉄からなるクランクシャフト
JP3290615B2 (ja) 快削性Fe系部材
JP4281857B2 (ja) 焼結工具鋼及びその製造方法
JP3597211B2 (ja) 高温強度に優れた球状黒鉛鋳鉄
GB2134135A (en) High-strength ferritic ductile iron
CN104878303B (zh) 耐磨损耐腐蚀合金
JP4109734B2 (ja) Fe系鋳物の熱処理方法
JP4488386B2 (ja) 温熱間加工用金型および温熱間加工用金型材の製造方法
CN115491578B (zh) 高性能铝合金切削加工刃具用材料及其制备方法
JP3959764B2 (ja) 高強度鋳鉄の製造方法及び高強度鋳鉄
US6332938B1 (en) Process for producing Fe-based member having high young's modulus and high toughness

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080322

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090322

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100322

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100322

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110322

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110322

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120322

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120322

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130322

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130322

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140322

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term