JP3290212B2 - ノーリンギング着信用網制御装置 - Google Patents

ノーリンギング着信用網制御装置

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JP3290212B2
JP3290212B2 JP29100292A JP29100292A JP3290212B2 JP 3290212 B2 JP3290212 B2 JP 3290212B2 JP 29100292 A JP29100292 A JP 29100292A JP 29100292 A JP29100292 A JP 29100292A JP 3290212 B2 JP3290212 B2 JP 3290212B2
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利彦 河合
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Tokyo Gas Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電話回線に接続され、
交換機側からのノーリンギング着信によって呼び出され
るノーリンギング着信用網制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のノーリンギング着信用網
制御装置としては、例えば特開平4−17449号公報
に開示されているような回路構成を有するものがある。
この網制御装置は、ダイオードブリッジにより電話回線
の電圧極性を一定方向にし、ノーリンギング通信時の緩
極反、すなわち電話機のベルを鳴らさないように電話回
線間の電圧の極性をゆっくりと変化する緩極反によるダ
イオードブリッジの出力端の0Vから48Vへの電圧変
化を検出し、これによりスイッチングトランジスタをオ
ン状態にして、網制御装置の内部回路を動作させてか
ら、ノーリンギング呼出信号(NRS)を検出する状態
に移行するものである。なお、ノーリンギング呼出信号
の検出状態はタイマ回路により所定時間だけ持続するよ
うに設定されているとともに、またこのノーリンギング
呼出信号検出状態においては前記スイッチングトランジ
スタがオン状態になっているので、電話回線側から見た
直流抵抗は低い値になっている。
【0003】緩極反によるダイオードブリッジの出力端
の0Vから48Vの電圧変化は、上述した正規のノーリ
ンギング通信時の緩極反によるものの他に、交換機から
の絶縁抵抗試験や、網制御装置と並列に接続され、非通
話時に音楽、ニュース等の情報を提供するサービスに使
用される特殊な端末装置から交換機に出力される制御信
号によっても同様に発生する。なお、これらの場合に
は、電話回線の極性の反転は発生せず、0Vから48V
の電圧変化のみが発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、緩極
反によりダイオードブリッジの出力端の電圧が0Vから
48Vに変化し、これによりスイッチングトランジスタ
がオンして、直流抵抗値が低い値になるような従来のノ
ーリンギング着信用網制御装置においては、上述したよ
うな絶縁抵抗試験や特殊な端末装置によってダイオード
ブリッジの出力端の電圧が0Vから48Vに変化する
と、これによっても従来のノーリンギング着信用網制御
装置のスイッチングトランジスタがオンして、直流抵抗
値が低下するため、絶縁抵抗試験においては絶縁不良と
して誤動作したり、また特殊な端末装置による他の通信
サービスを正常に行うことができないという問題があ
る。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、電話回線の極性に関係なく接
続することができるとともに、絶縁抵抗試験や特殊な端
末装置による他の通信サービス等を正常に行うことがで
きるノーリンギング着信用網制御装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のノーリンギング着信用網制御装置は、電話
回線に接続され、交換機側からのノーリンギング着信に
よって呼び出されるノーリンギング着信用網制御装置で
あって、一対の電話回線の各々に接続され、電圧方向を
決定するダイオードを介した電話回線の電圧が所定電圧
以上になったことを直流的に高抵抗状態で検出する電圧
検出手段と、該電圧検出手段の検出出力信号により電話
回線の極性反転を検出する極性反転検出手段と、電話回
線に交流的に接続され、電話回線からのノーリンギング
呼出信号を検出するノーリンギング呼出信号検出手段
と、電話回線の電圧極性を一定方向にするように電話回
線間に接続されたダイオードブリッジと、該ダイオード
ブリッジの出力側に接続され、網制御装置の内部回路を
前記ダイオードブリッジを介して電話回線に接続するス
イッチ手段と、前記極性反転検出手段による電話回線の
極性反転検出に続く前記ノーリンギング呼出信号検出手
段によるノーリンギング呼出信号の検出時点まで前記ス
イッチ手段をオフ状態に制御し、前記ノーリンギング呼
出信号の検出後に前記スイッチ手段をオン状態に制御す
る制御手段とを有することを要旨とする。
【0007】
【作用】本発明のノーリンギング着信用網制御装置で
は、電圧方向を決定するダイオードを介した電話回線の
電圧が所定電圧以上になったことを直流的に高抵抗状態
で検出し、この検出出力信号により電話回線の極性反転
を検出し、電話回線に交流的に接続されたノーリンギン
グ呼出信号検出手段により電話回線からのノーリンギン
グ呼出信号を検出し、電話回線の電圧極性を一定方向に
するように電話回線間に接続されたダイオードブリッジ
の出力端にスイッチ手段を介して網制御装置の内部回路
を接続し、電話回線の極性反転検出に続くノーリンギン
グ呼出信号の検出時点までスイッチ手段をオフ状態に制
御し、ノーリンギング呼出信号の検出後にスイッチ手段
をオン状態に制御している。
【0008】また、本発明のノーリンギング着信用網制
御装置では、電話回線の電圧極性を一定方向にするよう
に電話回線間に接続されたダイオードブリッジの出力電
圧からノーリンギング着信時の緩極反を直流的に高抵抗
状態で検出し、電話回線に交流的に接続されたノーリン
ギング呼出信号検出手段により電話回線からのノーリン
ギング呼出信号を検出し、ダイオードブリッジの出力側
にスイッチ手段を介して網制御装置の内部回路を接続
し、緩極反検出に続くノーリンギング呼出信号の検出時
点までスイッチ手段をオフ状態に制御し、ノーリンギン
グ呼出信号の検出後にスイッチ手段をオン状態に制御し
ている。
【0009】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
【0010】図1は、本発明の一実施例に係わるノーリ
ンギング着信用網制御装置の回路構成図である。同図に
示すノーリンギング着信用網制御装置は、電話回線L
1,L2にそれぞれ接続された電話回線接続端子1a,
1b間に電話回線の電圧を整流し、電話回線の電圧極性
を一定方向にして出力するダイオードブリッジ2が接続
されているとともに、各電話回線接続端子1a,1bに
は同じ回路構成の極性反転検出回路3が接続されてい
る。極性反転検出回路3は、電話回線の電圧が所定電圧
以上になったことを直流的に高抵抗状態で検出する回路
であり、電圧極性を決定すべく各電話回路にアノードが
接続されたダイオードD31と、該ダイオードD31の
カソードにカソードが接続され、動作開始電圧を決定す
るツェナーダイオードZD31と、該ツェナーダイオー
ドZD31のアノードに接続され、検出動作を遅延させ
る抵抗R31,32,33,34およびコンデンサC3
1からなる遅延回路とから構成されている。なお、抵抗
R31,32,33はメグオーム台の高抵抗のものを使
用している。
【0011】両極性反転検出回路3の各出力は、それぞ
れ極性反転検出ロジック回路4のインバータINV41
およびINV43の入力に接続されている。該極性反転
検出ロジック回路4は、極性反転検出回路3の出力信号
に基づいて電話回線の極性反転を検出する回路であり、
インバータINV41,42,43,44、アンド回路
AND41,42、およびRS型フリップフロップFF
41から構成されている。
【0012】ダイオードブリッジ2の出力には、ノーリ
ンギング信号検出回路5およびスイッチ回路6を介して
モデム回路7およびノーリンギング応答送信回路9が接
続されている。ノーリンギング信号検出回路5は、ノー
リンギング呼出信号を検出する回路であり、コンデンサ
C51を有し、該コンデンサC51およびダイオードブ
リッジ2を介して交流的に電話回線L1,L2に接続さ
れている。そして、該コンデンサC51には直列に抵抗
R51、演算増幅器AMP51と抵抗R52との並列回
路、ノーリンギング信号検出部5aが直列に接続され、
これによりノーリンギング信号検出回路5を構成してい
る。
【0013】スイッチ回路6は、モデム回路7およびノ
ーリンギング応答送信回路9をダイオードブリッジ2を
介して低抵抗で電話回線L1,L2に接続するためのス
イッチ回路であり、直列に接続されたトランジスタQ6
1、該トランジスタQ61のベースに抵抗R62を介し
てコレクタが接続されたトランジスタQ62、および抵
抗R61,62,63,64から構成されている。
【0014】前記極性反転検出ロジック回路4から出力
される極性反転検出信号POLは、CPU8に供給さ
れ、該CPU8は前記スイッチ回路6およびノーリンギ
ング信号検出回路5を制御するようになっている。すな
わち、前記極性反転検出信号POLが極性反転検出ロジ
ック回路4からCPU8に供給されると、CPU8はパ
ワーダウン解除信号POWERをノーリンギング信号検
出回路5のノーリンギング信号検出部5aに供給して、
ノーリンギング信号検出回路5を作動状態にするととも
に、更にノーリンギング信号検出回路5からノーリンギ
ング信号検出信号NRSを受信すると、スイッチ回路6
にスイッチオン信号MODEM−ONを供給して、スイ
ッチ回路6を低抵抗のオン状態にし、これによりモデム
回路7およびノーリンギング応答送信回路9をスイッチ
回路6およびダイオードブリッジ2を介して電話回線L
1,L2に接続するようにしている。なお、図1に示す
ノーリンギング着信用網制御装置は、通常は動作を停止
したパワーダウン状態となっており、CPU8からの制
御により動作を開始するようになっている。次に、以上
のように構成されるノーリンギング着信用網制御装置の
作用を図2〜5に示すタイミングチャートを参照して説
明する。
【0015】図2および図3は、通常のノーリンギング
着信時の動作を示すが、図2は電話回線接続端子1aに
接続された電話回線L1の+状態からの緩極反の場合の
ノーリンギング着信時の動作を示し、図3は電話回線接
続端子1bに接続された電話回線L2の+状態からの緩
極反の場合のノーリンギング着信時の動作を示してい
る。
【0016】まず、図2を参照すると、電話回線接続端
子1aが+状態では、該電話回線接続端子1aに接続さ
れた一方の極性反転検出回路3はダイオードD31が順
方向であるので、図2(イ)に示すような電話回線から
の48Vの電圧に対して図2(ロ)に示すように該一方
の極性反転検出回路3の(A)で示す点に電圧が発生す
る動作状態になっているが、電話回線接続端子1bに接
続された他方の極性反転検出回路3はダイオードD31
が逆方向であるため、図2(ハ)に示すように該他方の
極性反転検出回路3の(B)で示す点に電圧が発生して
いない非動作状態になっている。
【0017】このような状態では、極性反転検出ロジッ
ク回路4のインバータINV41,43の(1),(2) で示
す出力の信号レベルは、図2(ニ),(ホ)に示すよう
に低レベルおよび高レベルになっているので、極性反転
検出ロジック回路4のフリップフロップFF41は図2
(ヘ),(ト)に示すようなセット、リセット入力が供
給され、これによりフリップフロップFF41は図2
(チ)に示すようにセット状態になっており、極性反転
検出ロジック回路4から出力される極性反転検出信号P
OLは図2(チ)に示すように高レベルになっている。
【0018】このような状態からノーリンギング着信時
の緩極反が始まり、図2(イ)に示すように電圧が48
Vから徐々に低下し、一方の極性反転検出回路3のツェ
ナーダイオードZD31のツェナー電圧VZD31以下にな
ると、極性反転検出回路3の(A)点の電圧は徐々に低
下し始め、その後0Vになる。なお、この時の時定数は
抵抗R32,33とコンデンサC31により決定され
る。
【0019】そして、(A)点の電圧が極性反転検出ロ
ジック回路4のインバータINV41のしきい値電圧以
下に低下すると、図2(ニ)に示すように該インバータ
INV41の出力は高レベルになる。
【0020】一方、電話回線の極性が反転して回線電圧
が上昇し、電話回線接続端子1bに接続されている他方
の極性反転検出回路3のツェナーダイオードZD31の
ツェナー電圧VZD31以上になると、図2(ハ)に示すよ
うに極性反転検出回路3の(B)点の電圧は上昇し始め
る。そして、この(B)点の電圧が極性反転検出ロジッ
ク回路4のインバータINV43のしきい値電圧以上に
なると、図2(ホ)に示すようにインバータINV43
の出力は低レベルになり、フリップフロップFF41は
図2(チ)に示すようにリセット状態になる。この結
果、CPU8への極性反転検出信号POLは図2(チ)
に示すように低レベルに変化する。
【0021】CPU8は、この極性反転検出信号POL
の立ち下がりにより起動されて、図2(リ)に示すよう
にパワーダウン解除信号POWERをノーリンギング信
号検出回路5に供給し、これによりノーリンギング信号
検出回路5を動作させ、ノーリンギング呼出信号検出状
態に移行する。なお、ノーリンギング信号検出回路5は
コンデンサC51を介して交流的にダイオードブリッジ
2を介して電話回線L1,L2に接続されているので、
直流的な抵抗値は検出以前の高抵抗状態のまま変化しな
い。
【0022】それから、その後、ノーリンギング信号検
出回路5がノーリンギング呼出信号を検出して、ノーリ
ンギング信号検出信号NRSが図2(ヌ)に示すように
CPU8に供給される。CPU8は該ノーリンギング信
号検出信号NRSが低レベルとなって、ノーリンギング
呼出信号が断となったことを検出すると、CPU8は図
2(ル)に示すようにスイッチオン信号MODEM−O
Nをスイッチ回路6に供給し、これによりスイッチ回路
6をオンして、直流的に低抵抗状態にし、モデム回路7
およびノーリンギング応答送信回路9をスイッチ回路
6、ダイオードブリッジ2を介して電話回線L1,L2
に接続し、以降ノーリンギング通信を行う。
【0023】以上は電話回線接続端子1aに接続された
電話回線L1の+状態からの緩極反の場合のノーリンギ
ング着信時の動作であるが、電話回線接続端子1bに接
続された電話回線L2の+状態からの緩極反の場合のノ
ーリンギング着信時の動作は、図3に示す通りであり、
この場合には極性反転検出ロジック回路4のフリップフ
ロップFF41がリセット状態からセット状態に変化す
るので、極性反転検出信号POLがこの低レベルから高
レベルに変化した場合にも、CPU8が起動されるよう
にすれば、図2に示したと同様のノーリンギング着信検
出を行うことができる。
【0024】次に、図4に示すタイミングチャートを参
照して、図1に示すノーリンギング着信用網制御装置に
75V,16Hzの電話機呼出信号が供給された場合の
動作について説明する。
【0025】図4(イ)に示すように、75V,16H
zkの電話機呼出信号の供給時には、極性は反転するた
め、各極性反転検出回路3の(A),(B)点の電圧
は、それぞれ図4(ロ),(ハ)に示すように変化し、
これにより前述と同様に経路をたどって、フリップフロ
ップFF41は図4(チ)に示すようにリセット状態に
なり、これにより極性反転検出信号POLがCPU8に
供給され、CPU8は起動され、CPU8はノーリンギ
ング信号検出回路5にパワーダウン解除信号POWER
を供給し、ノーリンギング信号検出回路5を作動状態に
する。しかしながら、この後ノーリンギング信号検出回
路5はノーリンギング呼出信号を検出することができ
ず、従ってCPU8にはノーリンギング信号検出信号N
RSが供給されないので、スイッチ回路6をオンするこ
とができない。従って、直流的には高抵抗状態のままで
ある。すなわち、電話機呼出信号の供給時には、ノーリ
ンギング呼出信号検出状態に一時的にはなるが、ノーリ
ンギング呼出信号の検出はノーリンギング信号検出回路
5により交流的に行うとともに、スイッチ回路6は低抵
抗のオン状態にならないようになっているのである。
【0026】次に、図5に示すタイミングチャートを参
照して、図1に示すノーリンギング着信用網制御装置に
対する交換機からの絶縁抵抗試験や特殊通信サービス用
端末装置からの制御信号等による電話回線の極性が反転
しない状態での回線電圧変化時の動作について説明す
る。
【0027】この場合には、電話回線に図5(イ)に示
すような電圧変化が発生するが、一方の電話回線接続端
子1aに接続された極性反転検出回路3のみが図5
(ロ)に示すように変化し、他方の電話回線接続端子1
bに接続された極性反転検出回路3は図5(ハ)に示す
ように0Vのまま変化しないので、極性反転検出ロジッ
ク回路4のフリップフロップFF41は動作しないの
で、CPU8も動作しない。従って、上述したと同様
に、直流的には高抵抗状態のままであり、絶縁抵抗試験
で絶縁不良が発生することがないし、また特殊通信サー
ビスを正常に行うこともできる。
【0028】図6は、本発明の他の実施例に係わるノー
リンギング着信用網制御装置の回路構成図である。同図
に示すノーリンギング着信用網制御装置は、図1に示し
た実施例において電話回線接続端子1a,1bの各々に
接続された2つの極性反転検出回路3およびこの両極性
反転検出回路3に接続された極性反転検出ロジック回路
4を除去するとともに、ダイオードD31を削除し、ノ
ーリンギング着信時の緩極反(電圧変化)を検出する1
つの極性反転検出回路3のみを前記ダイオードブリッジ
2の出力端に接続し、この極性反転検出回路3の出力を
インバータINV31を介してCPU8に接続して、極
性反転検出信号POLをCPU8に供給するように構成
した点が異なるものであり、その他の構成および作用は
図1に示すものと同じである。
【0029】図7に示すタイミングチャートを参照し
て、図6に示すノーリンギング着信用網制御装置の通常
のノーリンギング着信時の動作を説明する。なお、この
ノーリンギング着信用網制御装置の場合には、図1に示
したノーリンギング着信用網制御装置と異なり、電話回
線接続端子1aに接続された電話回線L1の+状態から
の緩極反の動作と電話回線接続端子1bに接続された電
話回線L2の+状態からの緩極反の動作は同じである。
【0030】ノーリンギング着信時の緩極反により電話
回線の電圧が図7(イ)に示すように変化し、これによ
りダイオードブリッジ2の出力電圧も図7(ロ)に示す
ように低下し、該電圧が極性反転検出回路3のツェナー
ダイオードZD31のツェナー電圧VZD31以下に低下す
ると、極性反転検出回路3の(B)点の電圧は図7
(ハ)に示すように低下し始める。この低下電圧が極性
反転検出回路3の遅延回路の設定時間以上においてイン
バータINV31のしきい値以下になると、該インバー
タINV31は図7(ニ)に示すように高レベルにな
る。また、緩極反による電話回線間の電圧変化に応じて
ダイオードブリッジ2の出力電圧が図7(ロ)に示すよ
うに低下した後に上昇し、ツェナーダイオードZD31
のツェナー電圧以上になると、極性反転検出回路3の
(B)点の電圧は図7(ハ)に示すように再度上昇し始
める。この上昇電圧がインバータINV31のしきい値
以上となると、インバータINV31は図7(ニ)に示
すように低レベルになり、これによりインバータINV
31は図7(ニ)に示すように極性反転検出信号POL
をCPU8に供給する。
【0031】CPU8はインバータINV31からの極
性反転検出信号POLの立ち下がりにより起動され、パ
ワーダウン解除信号POWERを図7(ホ)に示すよう
にノーリンギング信号検出回路5に供給して、ノーリン
ギング信号検出回路5を動作させ、ノーリンギング信号
検出回路5をノーリンギング呼出信号検出状態へ移行す
る。なお、ノーリンギング信号検出回路5はコンデンサ
C51により交流結合になっているので、このノーリン
ギング呼出信号検出状態でも直流的な抵抗値は以前の高
抵抗状態のままである。
【0032】ノーリンギング信号検出回路5はコンデン
サC51を介してノーリンギング呼出信号を検出する
と、ノーリンギング信号検出信号NRSを図7(ヘ)に
示すようにCPU8に供給する。CPU8はノーリンギ
ング信号検出信号NRSを受信し、該ノーリンギング信
号検出信号NRSが断となったことを検出すると、すな
わちノーリンギング信号検出信号NRSが低レベルにな
ったことを検出すると、スイッチオン信号MODEM−
ONを図7(ト)に示すようにスイッチ回路6に供給し
て、該スイッチ回路6をオンし、直流的に低抵抗状態に
変化させる。この結果、モデム回路7およびノーリンギ
ング応答送信回路9はスイッチ回路6、ダイオードブリ
ッジ2を介して電話回線L1,L2に接続され、以降ノ
ーリンギング通信を行う。
【0033】次に、図8に示すタイミングチャートを参
照して、図6に示すノーリンギング着信用網制御装置に
75V,16Hzの電話機呼出信号が供給された場合の
動作について説明する。
【0034】図8(イ)に示すように、75V,16H
zkの電話機呼出信号の供給時には、極性は急激に変化
するため、極性反転検出回路3の遅延回路により(B)
点の電圧はインバータINV31のしきい値を超えない
ため、極性反転検出回路3の(B)点の電圧は図8
(ハ)に示すように変化し、これによりインバータIN
V31から極性反転検出信号POLがCPU8に出力さ
れないので、CPU8は起動されない。従って、本ノー
リンギング着信用網制御装置は動作せず、直流的には高
抵抗状態のままである。
【0035】次に、図9を参照して、図6に示すノーリ
ンギング着信用網制御装置に対する交換機からの絶縁抵
抗試験や特殊通信サービス用端末装置からの制御信号
等、例えばオフトーク通信端末装置のリセット信号等に
よる電話回線の極性が反転しない状態での回線電圧変化
時の動作について説明する。
【0036】この場合には、電話回線に図9(イ)に示
すような電圧変化が発生し、これに追従してダイオード
ブリッジ2の出力電圧も図9(ロ)に示すように変化
し、極性反転検出回路3の(B)点の電圧も図9(ハ)
に変化する。この結果、インバータINV31は図9
(ニ)に示すように極性反転検出信号POLをCPU8
に供給し、CPU8を起動する。CPU8はこれにより
パワーダウン解除信号POWERをノーリンギング信号
検出回路5に供給し、ノーリンギング信号検出回路5を
動作させ、ノーリンギング呼出信号検出状態にするが、
ノーリンギング呼出信号を検出することはないので、C
PU8はスイッチ回路6をオンさせることはない。
【0037】すなわち、この動作では、ノーリンギング
呼出信号検出状態に一時的になるが、この場合ノーリン
ギング信号検出回路5はコンデンサC51により交流結
合されているので、直流的には高抵抗状態のままであ
り、絶縁抵抗試験で絶縁不良が発生することがないし、
また特殊通信サービスを正常に行うこともできる。
【0038】図10は、本発明の別の実施例に係わるノ
ーリンギング着信用網制御装置の一部の回路構成を示す
回路図である。すなわち、上述した図1および図6に示
した実施例では、ノーリンギング信号検出回路5はダイ
オードブリッジ2の出力端に接続したが、本実施例で
は、ダイオードブリッジ2の出力端に接続することな
く、電話回線L1,L2に接続されている電話回線接続
端子1a,1bに対してコンデンサC51を直接接続
し、これによりノーリンギング信号検出回路5を直接接
続するようにしたものである。このように構成したもの
においても、上述した各実施例と同様に効果を得ること
ができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ノーリンギング着信時の緩極反を直流的に高抵抗状態で
検出し、電話回線に交流的に接続されたノーリンギング
呼出信号検出手段により電話回線からのノーリンギング
呼出信号を検出し、ダイオードブリッジの出力側にスイ
ッチ手段を介して網制御装置の内部回路を接続し、緩極
反検出に続くノーリンギング呼出信号の検出時点までス
イッチ手段をオフ状態に制御し、ノーリンギング呼出信
号の検出後にスイッチ手段をオン状態に制御しているの
で、電話回線の極性がいずれの方向に接続された場合で
も正常にノーリンギング着信を検出することができると
ともに、交換機からの絶縁抵抗試験や特殊通信サービス
用機器が接続された場合でも、絶縁不良として誤動作し
たり、特殊通信サービスを正常に行うことができないと
いうことなく、正常に作動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるノーリンギング着信
用網制御装置の回路構成図である。
【図2】図1に示すノーリンギング着信用網制御装置の
作用を示すタイミングチャートである。
【図3】図1に示すノーリンギング着信用網制御装置の
作用を示すタイミングチャートである。
【図4】図1に示すノーリンギング着信用網制御装置に
75V,16Hzの電話機呼出信号が供給された場合の
動作を示すタイミングチャートである。
【図5】図1に示すノーリンギング着信用網制御装置に
対する交換機からの絶縁抵抗試験や特殊通信サービス用
端末装置からの制御信号等による電話回線の極性が反転
しない状態での回線電圧変化時の動作を示すタイミング
チャートである。
【図6】本発明の他の実施例に係わるノーリンギング着
信用網制御装置の構成を示す回路図である。
【図7】図6に示すノーリンギング着信用網制御装置の
作用を示すタイミングチャートである。
【図8】図6に示すノーリンギング着信用網制御装置に
75V,16Hzの電話機呼出信号が供給された場合の
動作を示すタイミングチャートである。
【図9】図6に示すノーリンギング着信用網制御装置に
対する交換機からの絶縁抵抗試験や特殊通信サービス用
端末装置からの制御信号等による電話回線の極性が反転
しない状態での回線電圧変化時の動作を示すタイミング
チャートである。
【図10】本発明の別の実施例に係わるノーリンギング
着信用網制御装置の一部の回路構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1a,1b 電話回線接続端子 2 ダイオードブリッジ 3 極性反転検出回路 4 極性反転検出ロジック回路 5 ノーリンギング信号検出回路 6 スイッチ回路 7 モデム回路 8 CPU 9 ノーリンギング応答送信回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−212960(JP,A) 特開 平2−278957(JP,A) 特開 昭60−107968(JP,A) 特開 平3−96057(JP,A) 特開 平2−27861(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 11/00 - 11/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話回線に接続され、交換機側からのノ
    ーリンギング着信によって呼び出されるノーリンギング
    着信用網制御装置であって、一対の電話回線の各々に接
    続され、電圧方向を決定するダイオードを介した電話回
    線の電圧が所定電圧以上になったことを直流的に高抵抗
    状態で検出する電圧検出手段と、該電圧検出手段の検出
    出力信号により電話回線の極性反転を検出する極性反転
    検出手段と、電話回線に交流的に接続され、電話回線か
    らのノーリンギング呼出信号を検出するノーリンギング
    呼出信号検出手段と、電話回線の電圧極性を一定方向に
    するように電話回線間に接続されたダイオードブリッジ
    と、該ダイオードブリッジの出力側に接続され、網制御
    装置の内部回路を前記ダイオードブリッジを介して電話
    回線に接続するスイッチ手段と、前記極性反転検出手段
    による電話回線の極性反転検出に続く前記ノーリンギン
    グ呼出信号検出手段によるノーリンギング呼出信号の検
    出時点まで前記スイッチ手段をオフ状態に制御し、前記
    ノーリンギング呼出信号の検出後に前記スイッチ手段を
    オン状態に制御する制御手段とを有することを特徴とす
    るノーリンギング着信用網制御装置。
  2. 【請求項2】 電話回線に接続され、交換機側からのノ
    ーリンギング着信によって呼び出されるノーリンギング
    着信用網制御装置であって、電話回線の電圧極性を一定
    方向にするように電話回線間に接続されたダイオードブ
    リッジと、該ダイオードブリッジの出力側に接続され、
    ノーリンギング着信時の緩極反を直流的に高抵抗状態で
    検出する緩極反検出手段と、電話回線に交流的に接続さ
    れ、電話回線からのノーリンギング呼出信号を検出する
    ノーリンギング呼出信号検出手段と、該ダイオードブリ
    ッジの出力側に接続され、網制御装置の内部回路を前記
    ダイオードブリッジを介して電話回線に接続するスイッ
    チ手段と、前記緩極反検出手段による緩極反検出に続く
    前記ノーリンギング呼出信号検出手段によるノーリンギ
    ング呼出信号の検出時点まで前記スイッチ手段をオフ状
    態に制御し、前記ノーリンギング呼出信号の検出後に前
    記スイッチ手段をオン状態に制御する制御手段とを有す
    ることを特徴とするノーリンギング着信用網制御装置。
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