JP3289871B2 - 粉粒体搬送装置 - Google Patents

粉粒体搬送装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉粒体投下シュ−トか
らベルトコンベア上に粉粒体を投下したときにシュ−ト
とベルトコンベアとの隙間から洩れ出る粉塵の飛散を防
止する粉粒体搬送装置に関する。
【0002】
【従来技術と問題点】従来、粉粒体投下シュ−トからベ
ルトコンベアへ粉粒体を投下するときに発生する粉塵の
飛散を防止するため該粉粒体投下シュ−トの上面に集塵
口を設けると共に該シュ−ト下部に取り付けられた防塵
板とベルトコンベア上面との間をゴムなどで機械的にシ
-ルする方法がとられていた。しかし、この方法だと前
記粉粒体投下シュ−トから投入された粉粒体が勢いよく
シ−ル部に衝突することによってシュ−ト内が瞬間的に
プラス圧となるので防塵板とベルトコンベアとの間から
粉粒体が外側へ吹き洩れてしまい特に微細粒で発塵性の
高い粉粒体の場合には外部の気流に乗り広範囲にわたっ
て飛散するので工場全体をも粉塵で覆ってしまうという
問題があった。斯る問題を防止するために例えば機械式
のシ−ルをベルトコンベアに強く押し当てると、ベルト
コンベアとシ−ルとの摺動によりシ−ル及び高価なベル
トコンベアの早期損傷を招いてしまう。他のシ−ル性を
高める手段として機械式のシ−ルを二重あるいはそれ以
上の多重とする方法もあるが、この場合でも投下粉粒体
は勢いよくシ−ル部に衝突するので二重のシ−ルを越
え、外部へ粉塵が吹き洩れるのを十分に防ぐことができ
なかった。本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので
粉粒体投下シュ−トからベルトコンベア上へ落下する粉
粒体がベルトコンベアと衝突した後、該粉粒体投下シュ
−トとベルトコンベアとの間から吹き洩れた粉粒体が、
粉塵となって四方へ飛散することを防止することを可能
にした粉粒体搬送装置を提供することを目的とする。
【0003】
【問題解決のための手段】上記目的を達成するために本
発明における粉粒体搬送装置は、上面に集塵口を有し背
面上部位の開口部から粉粒体が投入可能にされている逆
台形状の粉粒体投下シュ−トの下方にベルトコンベアを
配置し、該粉粒体投下シュ−トの下部両外側面に、下部
位がシ−ル材から成る防塵板をその下端を該ベルトコン
ベア上面に接触させて取付けた粉粒体搬送装置におい
て、該防塵板の外側位置にその上端を防塵蓋を介して該
防塵板の上端に連結された防塵カバ−をその下端を該ベ
ルトコンベアとの間に空気通過可能な隙間をあけて設置
し、もって該防塵板、防塵蓋及び防塵カバ−とにより後
端部に空気取入口11を有する空気通過空間を画成し、
該空気通過空間の前端部に集塵機に通じる二又状吸引フ
ッドを連通連結したことを特徴とする。
【0004】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1、図2において粉粒体投下シュ−ト1の
背面の図示されない開口には上流ベルトコンベア2がそ
の先端部を差し込まれて粉粒体が投下可能にされてお
り、該粉粒体投下シュ−ト1の上面には集塵口3が設け
られている。該粉粒体投下シュ−ト1の下方にはベルト
コンベア4が配置されており該粉粒体投下シュ−ト1と
の下端両外側面には下部位にシ−ル材5A(実施例では
ゴム板であるが合成樹脂板であってもよい)を取り付け
た防塵板5,5がその下端を該ベルトコンベア4の上面
に接触させて該ベルトコンベア4の全長に亘り(該シュ
−ト1の上流及び下流に突出した状態にして)延設され
ている。該防塵板5,5における粉粒体投下シュ−ト1
の下端部分から後端部に対応する外側位置には、上端を
防塵蓋6,6を介して該防塵板5,5の上端に連結され
た防塵カバ−7,7がその下端をベルトコンベア4との
間に空気通過可能な隙間9を開けて設けられていて、該
防塵板5,5、防塵蓋6,6及び防塵カバ−7,7によ
り空気通過空間8,8が画成されている。該空気通過空
間8,8の前端部分は前記粉粒体投下シュ−ト1の前面
に取り付けられた二又状吸引フッド1Aに連通連結され
ていて、該二又状吸引フッド1Aの合流頂部には図示さ
れない集塵機に連通する集塵口10が連通連結されてい
る。尚、図中11は空気通過空間8,8の後端に開口す
る空気取入口である。また、前記防塵板5,5間におけ
る粉粒体投下シュ−ト1よりも下流位置上面には粉粒体
が自然に舞い上がるのを防止するための補助蓋6Aが覆
ってある。
【0005】実際にこの装置によって粉粒体の吹き洩れ
を防止するには、まず図示されない集塵装置を作動する
ことによって集塵口3、10より粉粒体投下シュ−ト1
内及び空気通過空間8,8に空気取り入れ口11及び隙
間9から空気を吸引して空気の流れを作り集塵可能な状
態とする。次に上流ベルトコンベア2とベルトコンベア
4を駆動させ、搬送物たる粉粒体を該上流ベルトコンベ
ア2から前記粉粒体投下シュ−ト1内へ投入する。投入
された粉粒体は勢い良くベルトコンベア4に衝突するの
で該粉粒体投下シュ−ト1内が瞬間的にプラス圧となる
と共に、前記防塵板5にも激しく粉粒体が衝突し該防塵
板5のシ−ル材5A部を外側へ押しやりベルトコンベア
4との間に生じた隙間から粉粒体が洩れて前記空気通過
空間8内に入り込むが、空気取入口11及び該防塵カバ
−7とベルトコンベア4との隙間9から空気通過空間8
内へ空気が取り入れられて空気の流れが生じているので
空気通過空間8内へ入り込んだ粉粒体が防塵カバ−7外
部へ洩れることが極力おさえられ、仮に外部へ洩れ出た
としても空気の流れによって該空気通過空間8内へ吸い
込まれるので、周囲に広く漂うことはない。また、本発
明では、前記空気取入口11と前記隙間9の開口面積が
集塵口10の開口面積とほぼ等しくされていて吸い込み
の圧力損失が低く抑えられ低圧の空気源によって防塵す
ることが可能になっている。尚、本実施例では前記防塵
カバ−の後端を前記粉粒体投下シュ−ト1の下部背面よ
り若干飛び出させて留めた構造としているが、該防塵カ
バ−7の後端を延長して該粉粒体投下シュ−ト1の下部
背面を取り囲んで合流させ両側の防塵カバ−7を一本に
まとめるようにしても良い。また、本実施例では防塵板
5,5をベルトコンベア4全長に亘って延設し、粉粒体
投下シュ−ト1の下流側上面を補助蓋6Aで覆っている
がこれらの部分は省略しても良い。
【発明の効果】本発明は上記の説明から明らかなよう
に、高圧の空気源によらず粉粒体を粉粒体投下シュ−ト
内へ投下する際に粉粒体投下シュ−ト下部とベルトコン
ベアとの間からの粉粒体の吹き洩れを防ぎ周囲への粉塵
の飛散を防止することが可能になり、その効果は大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施例の要部側面図である。
【図2】図1におけるA−A矢視図である。
【図3】本発明における実施例の要部分解断面斜視図で
ある。
【符号の説明】 4 ベルトコンベア 5 防塵板 7 防塵カバ− 8 空気通過空間 9 隙間 11 空気取入口

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に集塵口3を有し背面上部位の開口部
    から粉粒体が投入可能にされている逆台形状の粉粒体投
    下シュ−ト1の下方にベルトコンベア4を配置し、該粉
    粒体投下シュ−ト1の下部両外側面に、下部位がシ−ル
    材5Aから成る防塵板5をその下端を該ベルトコンベア
    4上面に接触させて取付けた粉粒体搬送装置において、
    該防塵板5,5の外側位置にその上端を防塵蓋6,6を
    介して該防塵板5,5の上端に連結された防塵カバ−
    7,7をその下端を該ベルトコンベア4との間に空気通
    過可能な隙間9をあけて設置し、もって該防塵板5,
    5、防塵蓋6,6及び防塵カバ−7,7とにより後端部
    に空気取入口11を有する空気通過空間8,8を画成
    し、該空気通過空間8,8の前端部に集塵機に通じる二
    又状吸引フッド1Aを連通連結したことを特徴とする粉
    粒体搬送装置
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