JP3287740B2 - 画像記憶装置及び画像記憶装置を備えた画像処理装置 - Google Patents

画像記憶装置及び画像記憶装置を備えた画像処理装置

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JP3287740B2
JP3287740B2 JP21902495A JP21902495A JP3287740B2 JP 3287740 B2 JP3287740 B2 JP 3287740B2 JP 21902495 A JP21902495 A JP 21902495A JP 21902495 A JP21902495 A JP 21902495A JP 3287740 B2 JP3287740 B2 JP 3287740B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一次元イメージセ
ンサーを用いて画像データの読み取りを行いデータ処理
する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一次元イメージセンサーを用
いて画像データの読み取りを行いデータ処理する画像処
理装置としては、ワープロ、パソコン、ファクシミリ装
置等があり、このうちワープロ及びパソコンは、装置本
体に接続又は設けられた定置型イメージスキャナーに原
稿を装着するか、又は装置本体に接続されたハンドスキ
ャナーによって原稿を走査することによって原稿より画
像データを読み取り、その読み取られた画像データに二
値化処理等の画像処理を施してディスプレイに表示する
ことにより、ディスプレイに原稿の内容を表示させるこ
とができると共に、原稿内容の加工、訂正、保存を行う
ことができるものであり、又ファクシミリ装置は、装置
本体に原稿を装着し、その装着された原稿を自動搬送す
ることによって一次元イメージセンサーによる画像読み
取りを行わせ、その一次元イメージセンサーによって読
み取られた画像データに画像処理として、二値化処理、
符号圧縮処理を施してファクシミリデータに変換した
後、変調をかけ電話回線に送出することにより、電話回
線によって接続された相手側ファクシミリ装置に任意の
原稿を送信することができるものである。
【0003】更に、上記のような画像処理装置において
は、一次元イメージセンサーを装置本体と所定の有線コ
ードによって接続されている状態で取り外し、その取り
外した一次元イメージセンサーをハンドスキャナーとし
て使用できるようにしたものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来装
置では、ワープロ及びパソコンのように原稿の内容をデ
ィスプレイに表示させるためには、原稿を定置型イメー
ジスキャナーに装着するか、又は原稿をハンドスキャナ
ーによって走査しなくてはならず、この定置型イメージ
スキャナー及びハンドスキャナーはワープロ及びパソコ
ンと接続されることによって動作するものであるから、
原稿の内容をワープロ又はパソコンのディスプレイに表
示させるためには、結果として原稿をワープロ及びパソ
コンの近傍にまで持って行かなくてはならず、又ファク
シミリ装置においても同様に、原稿を送信するために
は、その送信したい原稿をファクシミリの近傍に持って
行かなければならず、そのため、ワープロ、パソコン、
ファクシミリ装置等の画像処理装置の近傍に持って行く
ことができないような原稿については、ワープロ及びパ
ソコンにおけるディスプレイ表示、及びファクシミリ装
置におけるファクシミリ送信/コピーを行うことができ
ないといった問題点があった。
【0005】本発明は、画像処理装置の近傍に原稿を持
って行くことなく、その原稿より読み取られる画像デー
タの処理を行うことができる画像処理装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、原稿から画像データを読み
取る一次元イメージセンサーと、該一次元イメージセン
サーによって読み取られた画像データを記憶する画像デ
ータ記憶手段と、該画像データ記憶手段に記憶された画
像データを装置外部より入力された転送クロックに同期
して装置外部に出力させる制御手段とを設ける一方、上
記一次元イメージセンサーを、装置本体に対して切り離
し可能に接続したものである。
【0007】請求項2記載の発明は、上記一次元イメー
ジセンサーによって読み取られた画像データをデジタル
データに変換するA/D変換手段と、該A/D変換手段
によって変換されたデジタルデータを二値化処理する二
値化処理手段と、上記画像データ記憶手段に記憶された
画像データをアナログデータに変換するD/A変換手段
とを設け、上記画像データ記憶手段は、上記二値化処理
されたデジタルデータを記憶する一方、上記制御手段
は、上記画像データ記憶手段に記憶された画像データを
装置外部より入力された転送クロックに同期して読み出
すと共に、読み出した画像データを上記D/A変換手段
によってアナログデータに変換して装置外部に出力させ
るものである。
【0008】請求項3記載の発明、上記二値化処理手
段によって二値化処理されたデジタルデータを符号圧縮
するデータ圧縮処理手段と、該データ圧縮処理手段によ
って符号圧縮されたデジタルデータを符号伸長するデー
タ伸長処理手段とを設け、上記画像データ記憶手段は、
上記データ圧縮処理手段によって符号圧縮された画像デ
ータを記憶する一方、上記制御手段は、上記データ伸長
処理手段によって符号伸長された画像データを装置外部
より入力された転送クロックに同期して読み出すと共
に、読み出した画像データを上記D/A変換手段によっ
てアナログデータに変換して装置外部に出力させるもの
である。
【0009】
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
3の何れかに記載の画像記憶装置を備えた画像処理装
置において、上記一次元イメージセンサーを駆動する駆
動クロックを発生する駆動クロック発生手段と、上記一
次元イメージセンサーによって読み取られた画像データ
を処理する画像処理手段と、上記一次元イメージセンサ
ーと上記画像記憶手段とを選択的に接続可能とする接続
部とを設け、上記駆動クロック発生手段は、発生した駆
動クロックを転送クロックとして上記画像記憶装置に出
力する一方、上記画像処理手段は、上記画像記憶装置よ
り出力された出力信号を画像データとして処理するもの
である。
【0011】
【0012】
【0013】従って、請求項1記載の発明によれば、
置本体に一次元イメージセンサーが接続され、その接続
された一次元イメージセンサーによって原稿を走査して
画像データを読み取ると、その読み取られた画像データ
が画像データ記憶手段に記憶される。そして、画像デー
タ記憶手段に画像データが記憶された状態において外部
より転送クロックが入力されたとき、制御手段がその外
部入力された転送クロックに同期して画像データ記憶手
段に記憶された画像データを読み出して装置外部に出力
することにより、一次元イメージセンサーによって読み
取った画像データを任意の画像処理装置に転送すること
ができる。
【0014】請求項2記載の発明によれば、一次元イメ
ージセンサーによって原稿を走査して画像データを読み
取ると、その読み取られた画像データはA/D変換手段
によってデジタルデータに変換された後、二値化処理手
段によって二値化処理され、画像データ記憶手段に記憶
される。そして、画像データ記憶手段に画像データが記
憶された状態において外部より転送クロックが入力され
たとき、制御手段がその外部入力された転送クロックに
同期して読み出すと共に、D/A変換手段によって読み
出した画像データをアナログデータに変換して装置外部
に出力することにより、一次元イメージセンサーによっ
て読み取った画像データを任意の画像処理装置に転送す
ることができる。
【0015】請求項3記載の発明によれば、一次元イメ
ージセンサーによって原稿を走査して画像データを読み
取ると、その読み取られた画像データはA/D変換手段
によってデジタルデータに変換された後、二値化処理手
段によって二値化処理されると共に、データ圧縮処理手
段によってMH符号圧縮等の符号圧縮が行われ、画像デ
ータ記憶手段に記憶される。そして、画像データ記憶手
段に画像データが記憶された状態において外部より転送
クロックが入力されたとき、制御手段が画像データ記憶
手段に記憶された画像データを読み出し、データ伸長処
理手段によって元の画像データに展開すると共に、D/
A変換手段によって読み出した画像データをアナログデ
ータに変換し、その変換されたアナログデータを装置外
部より入力された転送クロックに同期して装置外部に出
力することにより、一次元イメージセンサーによって読
み取った画像データを任意の画像処理装置に転送するこ
とができる。
【0016】
【0017】請求項記載の発明によれば、画像記憶装
置における一次元イメージセンサーによって原稿を走査
して画像データを読み取ると、その読み取られた画像デ
ータが画像データ記憶手段に記憶される。そして、一次
元イメージセンサーが接続される接続部に画像記憶装置
を接続することにより、画像処理装置における駆動クロ
ック発生手段より発生する一次元イメージセンサー駆動
用の駆動クロックを画像記憶装置に外部入力し、画像記
憶装置における制御手段がその外部入力された駆動クロ
ックに同期して画像データ記憶手段より画像データを読
み出して装置外部に出力する一方、画像処理装置におい
て画像記憶装置より外部出力された画像データを画像処
理手段が処理することにより、画像記憶装置によって読
み取った画像データに基づいて原稿の内容をディスプレ
イに表示させたり、符号圧縮処理を施してファクシミリ
データに変換して相手側ファクシミリ装置に原稿を送信
したりすることできる。
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0021】図1は本発明の一実施例である画像記憶装
置の電気的構成を示すブロック図、図2は同画像記憶装
置の構成を示す説明図であり、(a)は装置本体の正面
を、(b)は装置本体の平面を、(c)は装置本体の側
面を、(d)は装置本体の裏面をそれぞれ示すものであ
る。図3は同画像記憶装置が接続されるファクシミリ装
置の電気的構成を示す概略機能ブロック図であり、
(a)はハンドスキャナーを接続した場合、(b)は画
像記憶装置を接続した場合をそれぞれ示すものである。
図4は同ファクシミリ装置においてハンドスキャナーを
接続して装着した状態を示す外観斜視図、図5は同ファ
クシミリ装置においてハンドスキャナーを接続して取り
外した状態を示す外観斜視図、図6は同ファクシミリ装
置において画像記憶装置を接続した状態を示す外観斜視
図である。図7は画像記憶装置とファクシミリ装置とを
接続する信号線の一覧を表す説明図である。
【0022】図8は同画像記憶装置における画像読取/
保存動作を示すフローチャート、図9は同画像記憶装置
における画像転送動作を示すフローチャート、図10は
同ファクシミリ装置における画像転送動作を示すフロー
チャート、図11は画像記憶装置とファクシミリ装置と
におけるデータ送受信の制御シーケンスを表す説明図、
図12は画像記憶装置とファクシミリ装置とにおける画
像データ送受信のタイミングを示すタイミングチャート
である。
【0023】図1乃至図6において、1は画像記憶装置
を動作するために必要な直流電源を商用電源から得るA
Cアダプター、2は画像記憶装置を動作するために必要
な直流電源を有する装置本体に内蔵される電池、3はA
Cアダプター1からの直流電源又は電池2からの直流電
源を機器本体に対して供給又は遮断する電源スイッチ、
4は電源スイッチ3を介して供給されるACアダプター
1、電池2からの直流電源、又は図示しないファクシミ
リ装置と接続された際において供給される直流電源に基
づいて装置本体の各部を動作するシステム電源及びスキ
ャナー用電源を得る電源回路部であり、ACアダプター
1と電池が両方接続されているときはACアダプター1
からの電源供給となるよう制御すると共に、バッテリー
の減電検出を行うことによって電池2の残量検出を行う
ものである。
【0024】5はスキャナーインターフェースを介して
接続された図示しないハンドスキャナーによる原稿読取
動作の開始を指示すると共に、開始された原稿読取動作
を停止を指示するスタート/停止ボタン、6は記憶され
た画像データの消去を指示する消去ボタン、7は原稿よ
り読み取る際の読取濃度を「濃く」又は「標準」に切り
換える濃度切換スイッチ、8は原稿より読み取る際の画
質を「文字」又は「写真」に切り換える画質切換スイッ
チ、9は画像を読み取る際の原稿の原稿サイズを「B
4」、「A4」又は「B5」に切り換えるサイズ切換ス
イッチである。
【0025】10はスキャナーインターフェースを介し
て接続された図示しないハンドスキャナーのロータリエ
ンコーダ部よりの出力信号を整形して同期信号を得るエ
ンコーダ信号整形回路であり、この同期信号ENCSGに応
じて1ラインの読み取りが開始される。
【0026】11はスキャナーインターフェースを介し
て接続された図示しないハンドスキャナーのCCDにて
読み取られたアナログビデオ信号をアナログ処理すると
共に、当該アナログ処理した信号をA/D変換して6B
itのデジタルビデオ信号とする読取アナログ波形整形
回路であり、A/D変換の基準レベル(リファレンス電
圧)として、文字モードではピークホールド回路で検出
されたビデオ信号のピーク電圧が、写真モードでは固定
電圧がA/D変換部に供給される。
【0027】12はメモリーマッパ、割込制御、ハンド
スキャナー制御/読取処理、LED制御、スイッチ/キ
ー入力、FAX I/F制御、データ圧縮支援回路の機
能を搭載した信号処理回路であり、シェーディング補
正、OR処理(文字モードのみ)、エッジ強調処理、自
動コントラスト処理、及び中間調処理(誤差拡散処理/
階調補正/像域分離)等の二値化処理アルゴリズムを組
み込むと共に、CCD駆動に必要なクロック信号(ライ
ン同期信号FTO/転送クロックF1CLK,F2CLK)を分周して
スキャナーインターフェースを介して接続された図示し
ないハンドスキャナーのCCDに供給するものであり、
又読取アナログ波形整形回路6により供給された6Bi
tのデジタルビデオ信号を二値判定すると共に、当該二
値判定したデータをシリアル/パラレル変換するもので
ある。13は信号処理回路12における二値化処理に必
要なデータを記憶する画像処理用SRAMである。
【0028】14は電源のオン/オフ状態を表す電源L
ED、15はメモリー残量を表すメモリーLED、16
はスキャナーインターフェースを介して接続された図示
しないハンドスキャナーによって原稿が読み取られてい
ることを表す読取中LEDであり、電源LED14、メ
モリーLED15、及び読取中LED16は信号処理回
路12による信号処理状態に基づいて点灯/消灯制御さ
れている。
【0029】17はメモリー管理機能(MMU)、DM
Aコントローラ(チャンネル0:読取用、チャンネル
1:FAX I/F用)、タイマー、割り込み、外部割
り込み、及びASCIO(チャンネル1のみ使用)のコ
マンドやり取りに使用するメインCPU、18はメイン
CPU17のプログラムを搭載したプログラムROM、
19はメインCPU17のプログラム用、読取時のバッ
ファ、ファクシミリ装置への転送時のバッファ等に使用
される画像バッファ/システム用RAM、20はスキャ
ナーインターフェースを介して接続された図示しないハ
ンドスキャナーによって読み取ったデータを保存する画
像格納用フラッシュROMであり、写真モードで読み取
ったデータは生データを、文字モードで読み取ったデー
タはMH符号圧縮されて保存される。
【0030】そして、画像記憶装置は、電源スイッチ
3、電源回路4、スタート/停止ボタン5、消去ボタン
6、濃度切換スイッチ7、画質切換スイッチ8、サイズ
切換スイッチ9、エンコーダ信号整形回路10、読取ア
ナログ波形整形回路11、信号処理回路12、画像処理
用SRAM13、電源LED12、メモリーLED1
5、読取中LED16、メインCPU17、プログラム
ROM18、画像バッファ/システム用RAM19、画
像格納用フラッシュROM20によって構成されてお
り、又図2に示すように、正面に、スタート/停止ボタ
ン5、消去ボタン6、電源LED12、メモリーLED
15、及び読取中LED16が、平面に、図示しないハ
ンドスキャナーが接続されるコネクタが、側面に、図示
しないACアダプターが接続されるコネクタ、電源スイ
ッチ3、濃度切換スイッチ7、画質切換スイッチ8、及
びサイズ切換スイッチ9が、裏面に、図示しないファク
シミリ装置に接続されるプラグが収納される凹部、及び
電池3の収納部がそれぞれ設けられている。
【0031】21は図示しない原稿より画像データを読
み取るハンドスキャナーであり、ファクシミリ本体に対
して所定の接続コードによって接続自在に設けられると
共に、ファクシミリ本体の上部に対して着脱自在に設け
られており、又このハンドスキャナー21はファクシミ
リ本体との接続を解き、その接続コードを上述の画像記
憶装置の平面に設けられたコネクタに接続することによ
り、画像記憶装置のハンドスキャナーとして使用するこ
とができるものである。
【0032】22はハンドスキャナー21によって読み
取る原稿の搬送制御を行う原稿搬送制御部、23はハン
ドスキャナー21のCCD駆動に必要なクロック信号
(ライン同期信号FTO/転送クロックF1CLK,F2CLK)を発
生する駆動クロック発生部、24はハンドスキャナー2
1によって読み取られた画像データを二値化処理する読
取信号二値化処理部である。
【0033】25は図示しない交換機を介して相手側電
話機又は相手側ファクシミリ装置に接続される電話回
線、26は電話回線25の捕捉/開放制御を行うと共
に、捕捉した電話回線25によって接続された相手側電
話機又は相手側ファクシミリ装置との通話経路を形成す
る通信部であり、データ送受信を行う際に必要な変復調
を行うモデムを備えている。
【0034】27は読取信号二値化処理部24によって
二値化処理されたデータをMH圧縮する一方、通信部2
6によって受信された相手側ファクシミリ装置からの画
像データを伸長する圧縮伸長処理部、28は圧縮伸長処
理部27によって伸長した画像データに基づく画像を所
定の用紙に印刷する記録部、29は相手側電話番号及び
選択画像番号等の入力を行う数字ボタン、及びファクシ
ミリ送信指示、ファクシミリ受信指示、コピー指示等を
行う機能キー等からなる操作部、30は操作部29から
の指示に基づいて各部を制御する主制御部であり、上記
ハンドスキャナー21、原稿搬送制御部22、駆動クロ
ック発生部23、読取信号二値化処理部24、通信部2
6、圧縮伸長処理部27、記録部28、操作部29、及
び主制御部30によってファクシミリ装置が構成されて
いる。
【0035】そして、このように構成されたファクシミ
リ装置は、図4に示すように、ハンドスキャナー21の
装着状態においては、原稿を所定の位置にセットするこ
とにより、そのセットされた原稿が原稿搬送制御部22
による搬送制御によって所定のスピードにより所定の位
置に搬送され、ハンドスキャナー21がその搬送される
原稿より画像データを読み取り、読取信号二値化処理部
24がそのハンドスキャナー21によって読み取られた
画像データを二値化処理することにより、原稿より読み
取った画像データをファクシミリデータとすることがで
き、又図5に示すように、ハンドスキャナー21をファ
クシミリ本体に対して取り外した状態においては、当該
ハンドスキャナー21によって原稿の上を走査すること
によって原稿より画像データを読み取り、その読み取っ
た画像データを読取信号二値化処理部24によって二値
化処理することによってファクシミリデータとすること
ができる。
【0036】更に、図6に示すように、ファクシミリ装
置を構成するハンドスキャナー21に代えて画像記憶装
置を所定の有線コードによってファクシミリ本体に接続
すると、ファクシミリ装置を構成する駆動クロック発生
部23によって発生した駆動クロックは、転送クロック
として画像記憶装置を構成する信号処理回路12に入力
される一方、画像記憶装置を構成する信号処理回路12
から出力されるデータは、ハンドスキャナー21によっ
て読み取られた画像データとして読取信号二値化処理部
24に入力される。尚、このときの画像データの転送動
作については後述する。
【0037】上記のように構成された画像記憶装置につ
いて、所定の用紙より画像データを読み込むときの回路
動作について説明する。
【0038】画像記憶装置にACアダプタ1を接続する
か、又は電池2を装着した後、画像記憶装置の側面に設
けられた電源スイッチ3のオン操作を行うことによって
画像記憶装置が使用可能となり、この状態においてファ
クシミリ装置を構成するハンドスキャナー21とファク
シミリ本体との接続を解き、そのハンドスキャナー21
の接続コードを画像記憶装置の平面に設けられたコネク
タに接続すると共に、画像記憶装置の正面に設けられた
スタート/停止ボタン5を操作する(ステップF1)こ
とによって画像読取動作に移行する。
【0039】尚、このとき、画像記憶装置の側面に設け
られた濃度切換スイッチ7、画質切換スイッチ8、及び
サイズ切換スイッチ9の状態に応じて信号処理回路12
における各種パラメータが設定されると共に、その設定
された各種パラメータは属性データとして後述する画像
データが保存される画像格納用フラッシュROMに当該
画像データに対応されて保存される。
【0040】そして、スタート/停止ボタン5の操作に
基づく画像読取動作において、ユーザーが図示しない所
定の原稿の上でハンドスキャナー21を動かして原稿を
走査すると、読取スピードに応じてハンドスキャナー2
1のロータリーエンコーダ部より信号が出力される。
【0041】そして、このハンドスキャナー21より出
力された信号はスキャナーインターフェースを介してエ
ンコーダ信号整形回路10に入力され、ここで同期信号
として整形されると共に、その整形された同期信号が信
号処理回路12に入力され、この同期信号(ENCSG)に
応じて1ラインの読み取りが開始される(ステップF
2)。
【0042】そして、読取処理がスタートすると、ハン
ドスキャナー21のCCDによって読み取られ出力され
たアナログ信号はスキャナーインターフェースを介して
読取アナログ波形整形回路11において6Bitのデジ
タル信号となり(ステップF3)、更に信号処理回路1
2によって二値化され(ステップF4)、その二値化さ
れたデータはメインCPU17のDMAコントローラに
よって画像バッファ/システム用RAM19に画像生デ
ータとして転送される(ステップF5)。
【0043】ここで、画像読取動作移行時における画質
切換スイッチ8の状態によって信号処理回路12が写真
モードに設定されている場合(ステップF6)は、画像
バッファ/システム用RAMに転送された生データがそ
のまま画像データとして画像格納用フラッシュROM2
0に保存され(ステップF8)、又画像読取動作移行時
における画質切換スイッチ8の状態によって信号処理回
路12が文字モードに設定されている場合(ステップF
6)は、画像バッファ/システム用RAMに転送された
生データをメインCPU17によりMH符号圧縮した後
(ステップF7)、画像格納用フラッシュROM20に
保存される(ステップF8)。
【0044】そして、上記画像読取/保存動作は読取ス
ピードに応じてハンドスキャナー21のロータリーエン
コーダ部より出力され、エンコーダ信号整形回路10に
よって整形される同期信号が検出される度(ステップF
9)に行われ、又この同期信号が所定時間(例えば10
秒)以上検出されないとき(ステップF10)、画像格
納用フラッシュROM20の容量がいっぱいになったと
き(ステップF11)、及び画像記憶装置の正面に設け
られたスタート/停止キーが再度操作されたとき(ステ
ップF12)、画像読取/保存動作が終了する。
【0045】従って、上記のような動作制御によれば、
ハンドスキャナー21によって所定の用紙より読み取っ
た画像データを二値化して保存することができ、又この
とき、画像データを保存するメモリとしてフラッシュR
OMを用いることにより、装置の電源をオフにし、各部
に電源供給を行わない状態においてもデータ保存を行う
ことができる。
【0046】尚、画像格納用フラッシュROM20に保
存された画像データを消去するには消去操作を行わなけ
ればならず、この消去操作とは、画像記憶装置の正面に
設けられた消去キーを操作することによって行われ、消
去キーの操作に応じてメインCPU17のDMAコント
ローラが画像格納用フラッシュROM20に保存された
画像データを順次消去する。このとき、取込ページ単位
で画像データを消去すると共に、そのページを指定でき
るようにすることが望ましい。
【0047】次に、ファクシミリ装置に対してデータ転
送を行うときの回路動作について説明する。
【0048】ファクシミリ装置を構成するハンドスキャ
ナー21とファクシミリ本体との接続を解き、その接続
が解かれたスキャナーインターフェース部に、画像記憶
装置のモジュラーケーブルを接続すると、図3(b)に
示すように、駆動クロック発生部23から発生する駆動
クロックが画像記憶装置に入力されると共に、画像記憶
装置から出力される画像データが讀取信号二値化処理部
24に供給される。
【0049】そして、このようにして画像記憶装置とフ
ァクシミリ装置とをモジュラーケーブルによって接続す
ると、画像記憶装置とファクシミリ装置とが図7に示す
ように「VIDEO」、「φ1」、「φT」、「Tx
A」、「RxA」、「+5V」、及び「GND」の信号
線によって接続されることになり、このうち「φ1」と
「φT」の信号線によってファクシミリ装置からの画素
クロック信号とライン同期信号が画像記憶装置に供給さ
れると共に、「+5V」と「GND」の信号線によって
ファクシミリ装置から画像記憶装置に対して電源が供給
され、又「VIDEO」の信号線によって画像記憶装置
においてアナログ信号に変換されたビデオ信号がファク
シミリ装置に供給され、更に「TxA」と「RxA」の
信号線によってファクシミリ装置と画像記憶装置の双方
向にコマンド信号を送受信することができ、このコマン
ド信号は調歩同期方式のシリアル信号として送受信され
る。
【0050】尚、この信号線のうち、「TxA」及び
「RxA」の信号線を除く他の信号線「VIDEO」、
「φ1」、「φT」、「+5V」、及び「GND」はハ
ンドスキャナー21接続時と同じものを使用することが
でき、又「+5V」と「GND」の信号線によってファ
クシミリ装置から画像記憶装置に対して電源が供給さ
れ、それに伴って画像記憶装置に装着した電池2からの
電源供給を停止することにより、電池2の消耗を防止し
ている。
【0051】更に、「RxA」の信号線をファクシミリ
装置内において図示しない抵抗器を介してグランド(0
V)に接続する一方、画像記憶装置において「RxA」
の信号線にコマンド信号の送出中を除いてハイレベル
(+5V)の信号を出力することにより、ファクシミリ
装置において、画像記憶装置を接続していない状態にお
ける「RxA」の信号線からの信号をグランドレベルと
して検知すると共に、画像記憶装置を接続したときにお
ける「RxA」の信号線からの信号をハイレベルとして
検知することができる。
【0052】そして、ファクシミリ装置の主制御部30
においては「RxA」の信号線の信号レベルを一定の周
期をもって常時監視し、その信号レベルがグランドレベ
ルからハイレベルに変化したことを検知する(ステップ
F41)と、画像記憶装置が接続されたと判断して「T
xA」の信号線を通してメモリ内の画像枚数を要求する
ID要求コマンドを出力する(ステップF42)。
【0053】そして、この「TxA」の信号線を通して
出力されたID要求コマンドが画像記憶装置において受
信される(ステップF21)と、メインCPU17にお
いて画像格納用フラッシュROM20に取り込まれてい
る画像枚数をパラメータとしたID通知コマンドを「R
xA」の信号線を通じて出力する(ステップF22)。
【0054】そして、この「RxA」の信号線を通じて
出力されたID通知コマンドがファクシミリ装置におい
て受信される(ステップF43)ことにより、ファクシ
ミリ装置の主制御部30において画像記憶装置の接続及
び何画面の画像が取り込まれているを確認することがで
き、それに伴って確認された所定のデータを主制御部3
0において取り込む(ステップF44)と共に、画像記
憶装置に格納されたシェーディングデータ(二値、中間
調の合計4096バイト)のSUM値(二値及び中間調
シェーディングデータのSUMとする)を要求するシェ
ーディングサム要求コマンドを「TxA」の信号線を通
して出力する(ステップF45)。
【0055】そして、この「TxA」の信号線を通して
出力されたシェーディングサム要求コマンドが画像記憶
装置において受信される(ステップF23)と、メイン
CPU17において格納されたシェーディングデータの
SUM値をパラメータとしたシェーディングサム通知コ
マンドを「RxA」の信号線を通じて出力する(ステッ
プF24)。
【0056】尚、このシェーディングデータとは、基準
原稿読取信号と比較して補正を行うことにより、ハンド
スキャナー21においてレンズで光学的に縮小して原稿
を読み取ったとき、中央部に比べ周辺部の光量が少なく
なり均一な出力が得られないといった問題点を解決する
シェーディング補正の基準値となるものであり、「Rx
A」の信号線を通じて出力されたシェーディングサム通
知コマンドがファクシミリ装置において受信される(ス
テップF46)と、ファクシミリ装置の主制御部30に
おいて画像記憶装置のシェーディングサム値と比較され
(ステップF47)、不一致の場合、画像記憶装置に格
納されたシェーディングデータを要求するシェーディン
グ通知コマンドを「TxA」の信号線を通して出力する
(ステップF48)。
【0057】このようにして、ファクシミリ装置と画像
記憶装置とにおける接続確認が行われ、正常に接続確認
でき、ファクシミリ装置の液晶ディスプレイ等にオプシ
ョンモードと表示された状態において、使用者がファク
シミリ装置の操作部29を操作して送信すべき画像のペ
ージ番号を指定する(ステップF49)と、主制御部3
0がその指定された画像のページ番号を記憶する(ステ
ップF50)。
【0058】そして、使用者の操作によって送信すべき
画像のページ指定を行った後、使用者における操作部2
9の操作によって発呼操作を行う(ステップF51)
と、その発呼操作に応答して主制御部30が通信部26
を制御し、電話回線25の直流閉結を行うと共に、その
直流閉結した電話回線25に対して入力された電話番号
をダイヤルパルス又はDTMF信号によって送出する
(ステップF52)。
【0059】それに伴って、電話回線25に接続された
交換機がこれを検知して指定された相手を呼び出し、相
手ファクシミリ装置が応答したとき電話回線25を介し
て使用者ファクシミリ装置と相手ファクシミリ装置とを
接続し、このようにして使用者ファクシミリ装置と相手
ファクシミリ装置とが接続されると、相手ファクシミリ
装置(受信側)からファクシミリ信号(CED−DIS
信号等)が送出され、このファクシミリ信号が使用者フ
ァクシミリ装置(発呼側)の通信部26に設けられた図
示しないスピーカより音声信号として放音されることに
より、使用者において相手と通信接続されたことを確認
することができる(ステップF53)。
【0060】そして、使用者において相手ファクシミリ
装置との通信接続が成されたことが確認された後、操作
部29の操作によって通信開始指示操作を行う(ステッ
プF54)と、主制御部30がその通信開始指示操作に
基づいて予め記憶したページ番号をパラメータで指定し
た属性要求コマンドを「TxA」の信号線を通じて画像
記憶装置に出力する(ステップF55)。尚、この属性
要求コマンドとは、画像記憶装置に対してその指定した
ページ番号の画像データの属性情報を要求するものであ
る。
【0061】そして、この「TxA」の信号線を通して
出力された属性要求コマンドが画像記憶装置において受
信される(ステップF25)と、メインCPU17にお
いて属性要求コマンドによって指定されたページ番号の
画像データを読み取った際における読取モード、原稿
幅、及び解像度等をパラメータとした属性通知コマンド
を「RxA」の信号線を通じて出力する(ステップF2
6)。
【0062】そして、この「RxA」の信号線を通じて
出力された属性通知コマンドがファクシミリ装置におい
て受信される(ステップF56)ことにより、ファクシ
ミリ装置の主制御部30において送信指定したページ番
号の画像データを記憶した際の読取モード、原稿幅、及
び解像度等を確認することができ、それに伴って主制御
部30が各部の初期設定を行う(ステップF57)と共
に、属性要求コマンドによって指定したページ番号をパ
ラメータとして画像データ出力を要求する出力要求コマ
ンドを「TxA」の信号線を通して出力する(ステップ
F58)。
【0063】そして、「TxA」の信号線を通じて転送
開始コマンドを出力した後、「RxA」よりの信号が変
化(L→H)したとき(ステップF59)、主制御部3
0が「φ1」と「φT」の信号線を通じて画素クロック
及びライン同期信号を出力させる(ステップF62、F
63)。
【0064】尚、画像記憶装置においては、「φT」の
信号線を通じて出力されるライン同期信号を検出し、こ
れに同期してライン毎に画像信号転送を開始するように
しているため、画素クロックは「φ1」の信号線を通じ
て常時出力するようにしても良い。
【0065】一方、画像記憶装置においては、「Tx
A」の信号線を通じて出力された出力要求コマンドが受
信される(ステップF27)と、メインCPU17がそ
の受信された出力要求コマンドに基づいて指定されたペ
ージ番号を認識し、その認識されたページ番号の画像デ
ータに対応する属性データに基づいて当該画像データが
文字モードによって保存されていると判断された場合
(ステップF28)は、当該ページ番号の画像データを
画像格納用フラッシュROM20から読み出して生デー
タに展開し(ステップF29)、画像バッファ/システ
ム用RAM19に転送し(ステップF30)、又写真モ
ードによって保存されていると判断された場合(ステッ
プF28)は、当該ページ番号の画像データを画像格納
用フラッシュROM20から読み出し、そのまま画像バ
ッファ/システム用RAM19に転送する(ステップF
30)。
【0066】そして、画像バッファ/システム用RAM
19に1ライン分のデータが用意できたとき(ステップ
F31)、「RxA」の信号線よりの信号を変化(L→
H)させ(ステップF32)、それに伴ってファクシミ
リ装置より「φT」の信号線を通じて出力されたライン
同期信号が信号処理回路12及びメインCPU17によ
って検出されたとき(ステップF33)、「RxA」の
信号線よりの信号を再び変化(H→L)させる(ステッ
プF34)と共に、画像バッファ/システム用RAM1
9に転送された1ライン分のデータをメインCPU19
のDMAコントローラによって信号処理回路12に転送
することにより、信号処理回路12において「φ1」の
信号線を通じて出力される画素クロックに同期して”
1”、”0”のデジタル信号としてシリアル変換した
後、アナログ信号(黒:4.5V、白:黒基準レベル−
0.45V)に変換して(ステップF35)「VIDE
O」の信号線を通じてファクシミリ装置に出力する(ス
テップF36)。
【0067】尚、画像バッファ/システム用RAM19
に1ライン分のデータが用意できないときにおいては
(ステップF31)、「RxA」の信号線よりの信号が
変化しないため、ファクシミリ装置より「φT」の信号
線を通じて出力されず、それに伴って画像データの出力
中断を行うことができる。
【0068】他方、ファクシミリ装置においては、「V
IDEO」の信号線を通じて出力された1ライン分の画
像データを読取信号二値化処理部24を介して圧縮伸長
処理部27に入力し、ここでMH符号等のファクシミリ
符号信号に変換した後、その変換したファクシミリ符号
信号を通信部26を通じて電話回線25上に送信するこ
とにより、ファクシミリ送信動作が行われる。
【0069】そして、このようなデータ転送動作/ファ
クシミリ送信動作により、1ページ分の画像データの最
終ラインデータが転送されて送信が終了する(ステップ
F64)と、主制御部30が画像データ出力を中止させ
る出力終了コマンドを「TxA」の信号線を通して出力
する(ステップF65)と共に、主制御部30において
予め記憶された送信ページが有るか確認し(ステップF
66)、次ページが有ると判断されたとき、その次ペー
ジの送信ページ番号をパラメータで指定した属性要求コ
マンドを「TxA」の信号線を通じて画像記憶装置に出
力する(ステップF54)といった前述の動作を繰り返
し、又次ページが無いと判断されたとき、主制御部30
が所定の通信プロトコルによって通信終了動作を行い
(ステップF67)、ファクシミリ送信動作を終了し、
他方画像記憶装置においては、「TxA」の信号線を通
じて出力された出力終了コマンドを受信する(ステップ
F37)ことにより、画像データ出力動作が終了する。
【0070】ところで、ファクシミリ送信動作におい
て、通常G3ファクシミリ通信と呼ばれるモードでは、
複雑な画像ほど伝送時間が多くかかるという傾向があ
り、例えば、A4幅で全白の走査線1本分、1728画
素の画像をITU−Tの勧告T4で規定された標準の一
次元符号化方式で符号化すると、「010011011
00110101000000000001」という2
9ビットの符号データとなり、この符号データを960
0ビット/秒の伝送速度で送信すると、約3ミリ秒で伝
送することができ、又白と黒が1画素毎に交互に現れる
画像では、A4幅の走査線1本分の符号データが778
8ビットとなり、伝送に約811ミリ秒かかることとな
る。
【0071】そのため、画像記憶装置から転送される画
像データをファクシミリ送信する場合において、画像記
憶装置に取り込まれた画像が白黒変化点の少ない簡単な
ものであれば、ファクシミリ符号の量は少なく、ビデオ
信号変換装置から入力されてくる速度よりも速く送信す
ることができるが、誤差拡散法等の疑似中間調モードで
二値化処理すると白黒変化点が多くなり、1ラインあた
りのファクシミリ符号量も多くなって送信に時間がかか
り、送信バッファオーバーフローが発生するため、画像
記憶装置からの画像データの転送を一時中断する必要が
有る。
【0072】そこで、ファクシミリ装置においては、主
制御部30において送信ファクシミリ符号の残量を監視
し(ステップF60)、その送信ファクシミリ符号の残
量に基づいて画像データの入力を中断する必要が有ると
判断した場合(ステップF61)において、主制御部3
0がライン同期信号を出力させないように制御する一
方、画像記憶装置においては、ファクシミリ装置から出
力されるライン同期信号の検出に基づいて1ラインの画
像転送を行っていることから、このライン同期信号が検
出されない間は次のラインの画像転送を開始せず、それ
に伴って画像データの入力の中断を行うことができる。
【0073】尚、ライン同期信号の出力を一時休止して
画像データ転送を中断させる代わりに、ファクシミリ装
置に1画面分の画像データを記憶するメモリを設け、当
該メモリに画像データ転送されたデータを格納させるこ
とにより、画像データ転送を中断無く実行させることに
よっても送信バッファオーバーフローを防止することが
できる。
【0074】従って、上記動作制御によれば、使用者に
おいて所望の画像を保存した画像記憶装置をファクシミ
リ装置に接続し、所定の発呼操作を行うことによって、
画像記憶装置に保存した画像データをファクシミリデー
タに変換して相手ファクシミリ装置に送信することがで
き、又このとき、ファクシミリデータに変換する装置部
分として従来からあるものを用い、且つハンドスキャナ
ー21によって読み取られた画像データをファクシミリ
データに変換する装置部分と共通にすることができ、更
に画像記憶装置をハンドスキャナー21の接続部に接続
することができる。
【0075】尚、画像記憶装置によって取り込まれた画
像を相手ファクシミリ装置に送信するとき、各送信ペー
ジ毎に、主制御部30が内蔵する時計からその時の日付
時刻情報を読み出して送信ページ番号とともに文字パタ
ーンに変換し、入力ビデオ信号を二値化した画像データ
に付加してファクシミリ符号化して送信することによ
り、通常ファクシミリ装置において原稿読取画像の上部
に付加される発信日時と発信者名等を示すための発信元
情報を、画像記憶装置によって取り込まれた画像の送信
時に付加するようにしても良い。
【0076】次に、上記動作制御によって、メモリ部5
に格納された画像データに基づいてコピーを行う際の動
作制御について説明する。
【0077】前述のファクシミリ送信動作時と同様にし
て、画像記憶装置とファクシミリ装置とをモジュラーケ
ーブルによって接続した後、ファクシミリ装置において
コピーしたい画像のページ番号を指定すると共に、コピ
ー出力操作をすると、初期設定動作が行われた後、ファ
クシミリ装置より指定されたページ番号をパラメータで
指定したコマンドが出力されると共に、画素クロック及
びライン同期信号が出力される。
【0078】一方、画像記憶装置においてそのライン同
期信号が検出されると、画像記憶装置のメモリCPU1
7が出力要求コマンドで指定されたページ番号の画像デ
ータを画像格納用フラッシュROMから順次画像バッフ
ァ/システム用RAM19に転送し、1ライン分の画像
データが転送されたとき、信号処理回路12において
「φ1」の信号線を通じて出力される画素クロックに同
期してデジタル信号としてシリアル変換した後、アナロ
グ信号に変換して「VIDEO」の信号線を通じてファ
クシミリ装置の読取信号二値化処理部24に出力する。
【0079】そして、ファクシミリ装置では、その入力
された画像データを読取信号二値化処理部24及び圧縮
伸長処理部27を介して記録部28に送出し、記録部2
8がその入力データに基づく画像を所定の用紙にプリン
トアウトする。
【0080】尚、このプリントアウト時、記録出力の速
度は一定であり、プリントアウトの途中でライン同期信
号を中断して転送を止めるといった制御を行う必要は無
い。ところが、このような転送の中断・再開の制御はフ
ァクシミリ装置が行うため、画像記憶装置においては送
信/コピーを識別する必要は無く、ファクシミリ装置か
ら送られてくるコマンドと同期信号にしたがって画像デ
ータを出力すれば良い。
【0081】従って、上記動作制御によれば、使用者に
おいて所望の映像をメモリ部5に格納した画像記憶装置
をファクシミリ装置に接続し、所定のコピー操作を行う
ことによって、画像記憶装置のメモリ部5に格納した映
像に基づく画像データを所定の用紙にプリントアウトす
ることができ、又このとき、コピーデータに変換する装
置部分として従来からあるものを用い、且つ一次元イメ
ージセンサー21によって読み取られた画像データをコ
ピーデータに変換する装置部分と共通にすることができ
る。
【0082】尚、このようなコピー動作時においても、
前述のファクシミリ送信動作時と同様に、主制御部30
が内蔵する時計からその時の日付時刻情報を読み出して
送信ページ番号とともに文字パターンに変換し、入力ビ
デオ信号を二値化した画像データに付加してプリントア
ウトすることにより、プリントアウトされた用紙の整理
を確実に行わせることができる。
【0083】又、このようなコピー動作をファクシミリ
送信動作に組み込むようにしても良い。即ち、コピーで
画像記憶装置に取り込まれている画像を確認した後、送
信画面番号(コピー画面番号)を変更することなく、電
話をかけ送信開始指示操作をすることにより、コピー出
力と同じ画像が同じ順番で送信させることができる。
尚、同じ画像を複数の相手に送る場合も同様に、送信画
面番号を変更することなく順次送信操作をするようにす
れば良い。
【0084】尚、本実施例においては、画像処理装置を
ファクシミリ装置として説明したが、これに限定するも
のではなく、例えば画像処理装置をワープロ又はパソコ
ンとし、ハンドキャリーパック(画像記憶装置)におい
て原稿より読み取って記憶した画像データに基づいてデ
ィスプレイに読み取った原稿の内容を表示させ、原稿内
容の加工、訂正、保存を行うことができるようにしても
良い。
【0085】
【発明の効果】以上のように、発明によれば、一次元
イメージセンサーによって読み取られた画像データを画
像処理装置によって処理する際、一次元イメージセンサ
ーによって読み取る原稿を画像処理装置の近傍にもって
行く必要がないため、例えば画像処理装置の近傍にもっ
て行くことができないような原稿においても画像処理装
置によって処理することができ、又取り込んだ画像デー
タを画像処理装置において一次元イメージセンサを駆動
する際に用いる駆動クロックに同期して出力することに
より、画像記憶装置において取り込んだ画像データを任
意の画像処理装置に一次元イメージセンサーより読み取
られた画像データとして転送することができる。
【0086】又、本発明によれば、一次元イメージセン
サーによって読み取られた画像データに二値化処理、及
びMH符号圧縮等の符号圧縮処理を施してから格納する
ことにより、画像データを格納する画像メモリのメモリ
容量を削減することができるため、コスト低減を計るこ
とができる。
【0087】又、本発明によれば、原稿より画像データ
を読み取る一次元イメージセンサーを他の装置と兼用す
ることができる。
【0088】
【0089】更に、本発明によれば、一次元イメージセ
ンサーを各装置に対して接続切り放し自在に設けること
により、一次元イメージセンサーを画像処理装置と画像
記憶装置とで兼用することができるため、画像処理装置
と画像記憶装置とにおける共通部品の重複を防止し、コ
スト低減を計ることができる。
【0090】しかも、本発明によれば、画像処理装置に
おいてハンドスキャナーが切り放された端子部分に画像
記憶装置を接続することにより、接続端子の減少によっ
て回路規模の縮小、及び装置本体のデザイン性の向上を
図ることができると共に、一次元イメージセンサー及び
画像記憶装置の接続ミスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である画像記憶装置の電気的
構成を示すブロック図。
【図2】同画像記憶装置の外観を示す説明図。
【図3】同画像記憶装置が接続されるファクシミリ装置
の電気的構成を示す概略機能ブロック図。
【図4】同ファクシミリ装置においてハンドスキャナー
を接続して装着した状態を示す外観斜視図。
【図5】同ファクシミリ装置においてハンドスキャナー
を接続して取り外した状態を示す外観斜視図。
【図6】同ファクシミリ装置において画像記憶装置を接
続した状態を示す外観斜視図。
【図7】画像記憶装置とファクシミリ装置とを接続する
信号線の一覧を表す説明図。
【図8】同画像記憶装置における画像読取/保存動作を
示すフローチャート。
【図9】同画像記憶装置における画像転送動作を示すフ
ローチャート。
【図10】同ファクシミリ装置における画像転送動作を
示すフローチャート。
【図11】画像記憶装置とファクシミリ装置とにおける
データ送受信の制御シーケンスを表す説明図。
【図12】画像記憶装置とファクシミリ装置とにおける
画像データ送受信のタイミングを示すタイミングチャー
ト。
【符号の説明】
1 ACアダプター 2 電池 3 電源スイッチ 4 電源回路部 5 スタート/停止キー 6 消去キー 7 濃度切換スイッチ 8 画質切換スイッチ 9 サイズ切換スイッチ 10 エンコーダ信号整形回路 11 読取アナログ波形整形回路 12 信号処理回路 13 画像処理用SRAM 14 電源LED 15 メモリーLED 16 読取中LED 17 メインCPU 18 プログラムROM 19 画像バッファ/システム用RAM 20 画像格納用フラッシュROM
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/387 H04N 1/028 A // H04N 1/028 1/04 A

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿から画像データを読み取る一次元イ
    メージセンサーと、 該一次元イメージセンサーによって読み取られた画像デ
    ータを記憶する画像データ記憶手段と、 該画像データ記憶手段に記憶された画像データを装置外
    部より入力された転送クロックに同期して装置外部に出
    力させる制御手段とを設ける一方、 上記一次元イメージセンサーは、装置本体に対して切り
    離し可能に接続し たことを特徴とする画像記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記一次元イメージセンサーによって読
    み取られた画像データをデジタルデータに変換するA/
    D変換手段と、 該A/D変換手段によって変換されたデジタルデータを
    二値化処理する二値化処理手段と、 上記画像データ記憶手段に記憶された画像データをアナ
    ログデータに変換するD/A変換手段とを設け、 上記画像データ記憶手段は、上記二値化処理されたデジ
    タルデータを記憶する一方、 上記制御手段は、上記画像データ記憶手段に記憶された
    画像データを装置外部より入力された転送クロックに同
    期して読み出すと共に、読み出した画像データを上記D
    /A変換手段によってアナログデータに変換して装置外
    部に出力させることを特徴とする請求項1記載の画像記
    憶装置。
  3. 【請求項3】 上記二値化処理手段によって二値化処理
    されたデジタルデータを符号圧縮するデータ圧縮処理手
    段と、 該データ圧縮処理手段によって符号圧縮されたデジタル
    データを符号伸長するデータ伸長処理手段とを設け、 上記画像データ記憶手段は、上記データ圧縮処理手段に
    よって符号圧縮された画像データを記憶する一方、 上記制御手段は、上記データ伸長処理手段によって符号
    伸長された画像データを装置外部より入力された転送ク
    ロックに同期して読み出すと共に、読み出した画像デー
    タを上記D/A変換手段によってアナログデータに変換
    して装置外部に出力させることを特徴とする請求項2記
    載の画像記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
    画像記憶装置を備えた画像処理装置において、上記 一次元イメージセンサーを駆動する駆動クロックを
    発生する駆動クロック発生手段と、 上記一次元イメージセンサーによって読み取られた画像
    データを処理する画像処理手段と、 上記一次元イメージセンサーと上記画像記憶手段とを選
    択的に接続可能とする接続部とを設け、 上記駆動クロック発生手段は、発生した駆動クロックを
    転送クロックとして上記画像記憶装置に出力する一方、 上記画像処理手段は、上記画像記憶装置より出力された
    出力信号を画像データとして処理することを特徴とする
    画像処理装置。
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