JP3287719B2 - 溶銑用脱硫剤および脱硫方法 - Google Patents
溶銑用脱硫剤および脱硫方法Info
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Description
硫方法に関するものである。
を主体とする脱硫剤が用いられてきたが、CaC2は高価で
あり、また未反応のCaC2が水と反応してアセチレンガス
を発生する等取扱い上の制約が多いこと、また、Na2CO3
系は脱硫処理後のスラグ中に残存しセメント原料として
の再利用が制約される問題があることなどにより、最近
では CaOを主剤とする脱硫剤が開発されている。
通常の処理溶銑温度である1300〜1500℃では溶融せず、
したがって、脱硫速度が遅く一定の処理時間内では十分
な脱硫効果を得ることができない。このため、 CaOを主
剤として各種の副剤を混合した脱硫剤が提案されてい
る。例えば、CaF2を少量添加することが特公昭55-51402
号公報に、また、 Al2O3あるいはAl精錬滓を添加するこ
とが特公昭61-24449号公報などに提案されている。
あるいは Al2O3の添加により低融点化を図り脱硫反応を
円滑に進行させることで CaOの脱硫効果を向上させてい
る。しかし、CaF2は低融点であるものの過度に使用する
と耐火物への悪影響が大きく、また、 Al2O3は単体では
高融点であるため十分な低融点化による脱硫の促進効果
は得られていない。さらに、脱硫剤が高価なCaC2から安
価な CaOへと変遷してきたにもかかわらず、 CaOの脱硫
効果を向上させる目的で添加するCaF2あるいは Al2O3な
どの副剤は非常に高価であるため、脱硫コストの上昇に
結びついている。そこで、副剤の添加量を減少させる技
術、あるいは安価で高脱硫効果が得られる脱硫剤の開発
が要望されていた。
なされたもので、高価な副剤を多量に使用することな
く、 CaOを主体とした脱硫剤で高い脱硫効果を実現する
脱硫剤とその脱硫剤を使用する脱硫方法を提供すること
を目的とする。
で、CaO からなる主剤95〜70%と、 SiO2:65〜80%、Na
2O:10〜20%、 CaO:5〜15%の組成を有するソーダ石灰
ガラス 5〜30%とからなる溶銑用脱硫剤を用いて、溶銑
脱硫することにある。
種の副剤を添加することにより低融点化を図ることが効
果的である。しかし、一般に副剤として用いられるSiO2
源(珪石など)、 Al2O3源(ボーキサイト)は高価であ
り、かつ単独で副剤として添加してもそれぞれの融点は
通常溶銑処理温度よりも高いため、低融点化の効果は小
さい。
理温度では溶融せず固体であるため脱硫反応は固体 CaO
の表面で起こる。したがって、反応速度を向上させるた
めには低融点化を図ることが重要であり、このために
は、低融点化を図る物質を混合するよりも、既に低融点
化した組成の化合物を混合する方が効果的である。
灰ガラスが安価に調達可能で、副剤として添加すると少
量の添加で低融点化が図れ、 CaOによる脱硫効果を向上
させることを見出し本発明に至ったものである。なお、
ここでソーダ石灰ガラスとは製品のみならず、ソーダ石
灰ガラス製造時に発生する同様の成分を有する物質をも
含む。
で、 SiO2:65〜80%、 Na2O:10〜20%、 CaO:5〜15%で
ある。このようにソーダ石灰ガラスはNa2O・ CaO・5SiO
2 を中心とした組成を有し、溶融温度約1400℃、軟化点
500〜700 ℃の性質を持つ。すなわち、通常の溶銑脱硫
処理温度においてソーダ石灰ガラスが速やかに溶融し、
CaOの滓化を促進し脱硫反応を効果的に進行させる。
り、ソーダ石灰ガラスによる滓化を促進するあまり CaO
の比率を低下させると脱硫効果が低下する。図5に脱硫
剤原単位 5kg/tの場合のソーダ石灰ガラス比率のちがい
による脱硫効果の差異を示す。図5に示すように、 CaO
に混合するソーダ石灰ガラスの比率は、脱硫効果の点か
らは10〜20%であるが、 CaOの滓化と CaO量の低減の観
点から 5〜30%の範囲に限定した。したがって、主剤で
ある CaOの比率は95〜70%の範囲に限定した。また、ソ
ーダ石灰ガラスの比率が 5〜30%の範囲では、脱硫剤中
のNa2O濃度は最大で 6%であり、脱硫処理後のスラグ処
理工程においても従来のようにNa2Oによる制約を受ける
ことはなく、脱硫処理後のスラグをセメント原料として
再利用することができる。
の投入量は目標とする脱硫率によって変わるが、上記の
ように脱硫原単位 5kg/t程度で60%以上の脱硫率が得ら
れる。
主剤として CaO、副剤としてソーダ石灰ガラスを用いた
溶銑脱硫の実施例の詳細を表1に示す。また、その結果
を図1〜4に示す。
混合されていないため、本発明例と同じ脱硫率を確保す
るためには高い原単位となる。これに対して、本発明例
は副剤の混合により主剤の滓化が促進され、比較例と比
較して原単位が低くなっている。したがって、脱硫処理
コストを低減することができる。
る。 原単位(kg/t)=脱硫剤投入量(kg)/溶銑量(ton) 脱硫率(%) =((脱硫処理前S濃度)−(脱硫処理後S濃
度))/ (脱硫処理前S濃度) ×100
本発明によれば、安価なソーダ石灰ガラスを副剤として
混合することで、 CaOを主剤とした溶銑用脱硫剤の脱硫
効果を向上させることができる。
の脱硫剤原単位と脱硫率の関係を示す図である。
合の脱硫剤原単位と脱硫率の関係を示す図である。
合の脱硫剤原単位と脱硫率の関係を示す図である。
合の脱硫剤原単位と脱硫率の関係を示す図である。
スの比率と脱硫率の関係を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 質量%で、CaO からなる主剤95〜70%
と、 SiO2:65〜80%、Na2O:10〜20%、 CaO:5〜15%の
組成を有するソーダ石灰ガラス 5〜30%とからなること
を特徴とする溶銑用脱硫剤。 - 【請求項2】 請求項1記載の溶銑用脱硫剤を用いるこ
とを特徴とする溶銑脱硫方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01694995A JP3287719B2 (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 溶銑用脱硫剤および脱硫方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP01694995A JP3287719B2 (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 溶銑用脱硫剤および脱硫方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08209212A JPH08209212A (ja) | 1996-08-13 |
JP3287719B2 true JP3287719B2 (ja) | 2002-06-04 |
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ID=11930388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP01694995A Expired - Fee Related JP3287719B2 (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 溶銑用脱硫剤および脱硫方法 |
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JP (1) | JP3287719B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5412927B2 (ja) * | 2009-04-03 | 2014-02-12 | 新日鐵住金株式会社 | 精錬容器耐火物へのスラグ付着抑制方法 |
CN103443298B (zh) | 2011-03-31 | 2015-09-09 | 新日铁住金株式会社 | 环保钢水脱硫熔剂 |
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1995
- 1995-02-03 JP JP01694995A patent/JP3287719B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH08209212A (ja) | 1996-08-13 |
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