JP3287085B2 - 潤滑油添加剤組成物およびその製造方法 - Google Patents
潤滑油添加剤組成物およびその製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は潤滑油添加剤組成物およ
びその製造方法に関する。さらに詳しくは、エンジン油
およびギヤ油等の潤滑油に配合した場合、その配合油の
粘度指数を高くし(粘度の温度依存性を小さくする)、
剪断安定性に優れた潤滑油組成物を与え、さらに潤滑油
に対する溶解性に優れた潤滑油添加剤組成物およびその
製造方法に関する。
びその製造方法に関する。さらに詳しくは、エンジン油
およびギヤ油等の潤滑油に配合した場合、その配合油の
粘度指数を高くし(粘度の温度依存性を小さくする)、
剪断安定性に優れた潤滑油組成物を与え、さらに潤滑油
に対する溶解性に優れた潤滑油添加剤組成物およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用エンジン油の粘度指数向
上剤として、エチレン共重合体やアルキル(メタ)アク
リレートポリマーなどが使用されている。しかし、エチ
レン共重合体は、剪断安定性と増粘性は良好であるが、
低温粘度特性(製品潤滑油の高温粘度を同水準にしたと
き、低温粘度が低いほど低温粘度特性が良好)が不十分
である。また、アルキル(メタ)アクリレートポリマー
は、低温粘度特性は優れているが、剪断安定性と増粘性
が不十分である。
上剤として、エチレン共重合体やアルキル(メタ)アク
リレートポリマーなどが使用されている。しかし、エチ
レン共重合体は、剪断安定性と増粘性は良好であるが、
低温粘度特性(製品潤滑油の高温粘度を同水準にしたと
き、低温粘度が低いほど低温粘度特性が良好)が不十分
である。また、アルキル(メタ)アクリレートポリマー
は、低温粘度特性は優れているが、剪断安定性と増粘性
が不十分である。
【0003】これらの問題点を解決するため、エチレン
共重合体と(メタ)アクリレートポリマーとの混合物か
らなる潤滑油添加剤が開発されている。例えば、特開昭
61−181528号には、脂肪族炭化水素類等の一般
的な溶媒中でオレフィン重合体にメタクリレートモノマ
ーをグラフト重合させた反応物(反応液)を、オレフィ
ンポリマーとポリメタクリレートとの相溶化剤として用
いた潤滑油添加剤が開示されている。
共重合体と(メタ)アクリレートポリマーとの混合物か
らなる潤滑油添加剤が開発されている。例えば、特開昭
61−181528号には、脂肪族炭化水素類等の一般
的な溶媒中でオレフィン重合体にメタクリレートモノマ
ーをグラフト重合させた反応物(反応液)を、オレフィ
ンポリマーとポリメタクリレートとの相溶化剤として用
いた潤滑油添加剤が開示されている。
【0004】また特開昭55−112298号には、ポ
リ(メタ)アクリレートを連続相とし、オレフィン共重
合体と、オレフィン共重合体には良溶媒でなくポリ(メ
タ)アクリレートには良溶媒である溶剤とを分散相と
し、連続相と分散相との相溶化剤としてオレフィン共重
合体と(メタ)アクリレートとのグラフトおよび/また
はブロック共重合体を用いた濃縮重合体エマルジョンが
開示され、油添加剤として使用できることが記載されて
いる。
リ(メタ)アクリレートを連続相とし、オレフィン共重
合体と、オレフィン共重合体には良溶媒でなくポリ(メ
タ)アクリレートには良溶媒である溶剤とを分散相と
し、連続相と分散相との相溶化剤としてオレフィン共重
合体と(メタ)アクリレートとのグラフトおよび/また
はブロック共重合体を用いた濃縮重合体エマルジョンが
開示され、油添加剤として使用できることが記載されて
いる。
【0005】しかし何れの公報にも、溶媒または溶剤と
してカーボネートを使用することは記載されていない。
また何れの方法によって製造された潤滑油添加剤も、保
存安定性および/または潤滑油に対する溶解性は不十分
であり、近年の多様なニーズに対する厳しい要求を満た
すことができるものではない。
してカーボネートを使用することは記載されていない。
また何れの方法によって製造された潤滑油添加剤も、保
存安定性および/または潤滑油に対する溶解性は不十分
であり、近年の多様なニーズに対する厳しい要求を満た
すことができるものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解決するため、潤滑油に対する溶解性およびそ
れ自身の保存安定性がより一層優れた潤滑油添加剤組成
物であって、潤滑油に配合した場合、この潤滑油組成物
の粘度指数を高くし、さらに剪断安定性に優れた潤滑油
組成物を得ることができる潤滑油添加剤組成物およびそ
の製造方法を提供することにある。
問題点を解決するため、潤滑油に対する溶解性およびそ
れ自身の保存安定性がより一層優れた潤滑油添加剤組成
物であって、潤滑油に配合した場合、この潤滑油組成物
の粘度指数を高くし、さらに剪断安定性に優れた潤滑油
組成物を得ることができる潤滑油添加剤組成物およびそ
の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は次の、潤滑油添
加剤組成物およびその製造方法である。 (1)下記一般式〔1〕 R1−O−C(=O)−O−R2 …〔1〕 (ここで、R1およびR2は共に直鎖もしくは分枝状アル
キル基、シクロアルキル基、シクロアルキル−アルキル
基、アリール基、アラルキル基、またはエーテル型酸素
を含有するアルキルもしくはアラルキル基を示す) で表されるカーボネート、135℃においてデカリン中
で測定した固有粘度が0.25ないし2.0dl/gの
油溶性エチレン・α−オレフィンランダム共重合体、ポ
リアルキル(メタ)アクリレート、および前記エチレン
・α−オレフィンランダム共重合体とアルキル(メタ)
アクリレートとのグラフト共重合体を含有することを特
徴とする潤滑油添加剤組成物。 (2)下記一般式〔1〕 R1−O−C(=O)−O−R2 …〔1〕 (ここで、R1およびR2は共に直鎖もしくは分枝状アル
キル基、シクロアルキル基、シクロアルキル−アルキル
基、アリール基、アラルキル基、またはエーテル型酸素
を含有するアルキルもしくはアラルキル基を示す) で表されるカーボネート、および135℃においてデカ
リン中で測定した固有粘度が0.25ないし2.0dl
/gの油溶性エチレン・α−オレフィンランダム共重合
体の存在下で、アルキル(メタ)アクリレートをラジカ
ル重合することを特徴とする潤滑油添加剤組成物の製造
方法。
加剤組成物およびその製造方法である。 (1)下記一般式〔1〕 R1−O−C(=O)−O−R2 …〔1〕 (ここで、R1およびR2は共に直鎖もしくは分枝状アル
キル基、シクロアルキル基、シクロアルキル−アルキル
基、アリール基、アラルキル基、またはエーテル型酸素
を含有するアルキルもしくはアラルキル基を示す) で表されるカーボネート、135℃においてデカリン中
で測定した固有粘度が0.25ないし2.0dl/gの
油溶性エチレン・α−オレフィンランダム共重合体、ポ
リアルキル(メタ)アクリレート、および前記エチレン
・α−オレフィンランダム共重合体とアルキル(メタ)
アクリレートとのグラフト共重合体を含有することを特
徴とする潤滑油添加剤組成物。 (2)下記一般式〔1〕 R1−O−C(=O)−O−R2 …〔1〕 (ここで、R1およびR2は共に直鎖もしくは分枝状アル
キル基、シクロアルキル基、シクロアルキル−アルキル
基、アリール基、アラルキル基、またはエーテル型酸素
を含有するアルキルもしくはアラルキル基を示す) で表されるカーボネート、および135℃においてデカ
リン中で測定した固有粘度が0.25ないし2.0dl
/gの油溶性エチレン・α−オレフィンランダム共重合
体の存在下で、アルキル(メタ)アクリレートをラジカ
ル重合することを特徴とする潤滑油添加剤組成物の製造
方法。
【0008】本発明で使用するカーボネートは、前記一
般式〔1〕で表されるものである。このカーボネート
は、本発明においては反応溶媒として用いられ、反応後
は分離することなく、そのまま潤滑油添加剤組成物の希
釈剤として用いられる。式中のR1およびR2は直鎖もし
くは分枝状アルキル基、シクロアルキル基、シクロアル
キル−アルキル基、アリール基、アラルキル基、または
エーテル型酸素を含有するアルキルもしくはアラルキル
基の炭化水素基であり、例えば炭素数4ないし60、好
ましくは10ないし20の直鎖もしくは分枝状アルキル
基、シクロアルキル基、シクロアルキル−アルキル基、
アリール基およびアラルキル基;または炭素数が10な
いし60で、エーテル型酸素を1ないし20含有するア
ルキルまたはアラルキル基などがあげられる。R1およ
びR2は、同じ基であってもよいし、異なる基であって
もよい。これらの中では、R1およびR2がいずれもアル
キル基であるジアルキルカーボネートが好ましい。
般式〔1〕で表されるものである。このカーボネート
は、本発明においては反応溶媒として用いられ、反応後
は分離することなく、そのまま潤滑油添加剤組成物の希
釈剤として用いられる。式中のR1およびR2は直鎖もし
くは分枝状アルキル基、シクロアルキル基、シクロアル
キル−アルキル基、アリール基、アラルキル基、または
エーテル型酸素を含有するアルキルもしくはアラルキル
基の炭化水素基であり、例えば炭素数4ないし60、好
ましくは10ないし20の直鎖もしくは分枝状アルキル
基、シクロアルキル基、シクロアルキル−アルキル基、
アリール基およびアラルキル基;または炭素数が10な
いし60で、エーテル型酸素を1ないし20含有するア
ルキルまたはアラルキル基などがあげられる。R1およ
びR2は、同じ基であってもよいし、異なる基であって
もよい。これらの中では、R1およびR2がいずれもアル
キル基であるジアルキルカーボネートが好ましい。
【0009】このようなR1およびR2の具体的なものと
しては、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、i−ブ
チル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル
基、i−ペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル
基、i−ヘキシル基、1、3−ジメチルブチル基、2、
3−ジメチルブチル基、n−ヘプチル基、i−ヘプチル
基、3−メチルヘキシル基、n−オクチル基、i−オク
チル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、i−ノ
ニル基、n−デシルル基、i−デシル基、n−ウンデシ
ル基、i−ウンデシル基、n−ドデシル基、i−ドデシ
ル基、n−トリデシル基、i−トリデシル基、n−テト
ラデシル基、i−テトラデシル基、n−ペンタデシル
基、i−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、i−ヘ
キサデシル基、n−ヘプタデシル基、i−ヘプタデシル
基、n−オクタデシル基、i−オクタデシル基、n−ノ
ナデシル基、i−ノナデシル基、n−エイコシル基また
はi−エイコシル基等のアルキル基;1−シクロヘキシ
ル基、メチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロヘキシ
ル基、デカヒドロナフチル基またはトリシクロデカニル
基等のシクロアルキル基;o−トリル基、m−トリル
基、p−トリル基、2,4−キシリル基、メシチル基ま
たは1−ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、メチ
ルベンジル基、β−フェニルエチル基、1−フェニルエ
チル基、1−メチル−1−フェニルエチル基、p−メチ
ルベンジル基、スチリル基またはシンナミル基等のアラ
ルキル基;デカプロピレングリコールモノメチル基、エ
チレングリコールモノデシルフェニル基またはエチレン
グリコールモノデシルシクロヘキシル基等のエーテル型
酸素を含有するアルキルまたはアラルキル基などがあげ
られる。
しては、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、i−ブ
チル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル
基、i−ペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル
基、i−ヘキシル基、1、3−ジメチルブチル基、2、
3−ジメチルブチル基、n−ヘプチル基、i−ヘプチル
基、3−メチルヘキシル基、n−オクチル基、i−オク
チル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、i−ノ
ニル基、n−デシルル基、i−デシル基、n−ウンデシ
ル基、i−ウンデシル基、n−ドデシル基、i−ドデシ
ル基、n−トリデシル基、i−トリデシル基、n−テト
ラデシル基、i−テトラデシル基、n−ペンタデシル
基、i−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、i−ヘ
キサデシル基、n−ヘプタデシル基、i−ヘプタデシル
基、n−オクタデシル基、i−オクタデシル基、n−ノ
ナデシル基、i−ノナデシル基、n−エイコシル基また
はi−エイコシル基等のアルキル基;1−シクロヘキシ
ル基、メチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロヘキシ
ル基、デカヒドロナフチル基またはトリシクロデカニル
基等のシクロアルキル基;o−トリル基、m−トリル
基、p−トリル基、2,4−キシリル基、メシチル基ま
たは1−ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、メチ
ルベンジル基、β−フェニルエチル基、1−フェニルエ
チル基、1−メチル−1−フェニルエチル基、p−メチ
ルベンジル基、スチリル基またはシンナミル基等のアラ
ルキル基;デカプロピレングリコールモノメチル基、エ
チレングリコールモノデシルフェニル基またはエチレン
グリコールモノデシルシクロヘキシル基等のエーテル型
酸素を含有するアルキルまたはアラルキル基などがあげ
られる。
【0010】これらのカーボネートは、USP No. 2,758,
975、EP 0,393,749 A2、特開平2−296898号など
に記載の方法で製造することができる。
975、EP 0,393,749 A2、特開平2−296898号など
に記載の方法で製造することができる。
【0011】本発明で使用する油溶性エチレン・α−オ
レフィンランダム共重合体(以下、エチレン・α−オレ
フィンランダム共重合体という)は、135℃において
デカリン中で測定した固有粘度が0.25ないし2.0
dl/g、好ましくは0.30ないし1.8dl/gの
範囲にある液状のものである。固有粘度がこの範囲にあ
る場合、潤滑油、特にエンジン油やギヤ油などの潤滑油
に配合した場合、粘度指数を向上させ、剪断安定性に優
れた潤滑油組成物が得られる。
レフィンランダム共重合体(以下、エチレン・α−オレ
フィンランダム共重合体という)は、135℃において
デカリン中で測定した固有粘度が0.25ないし2.0
dl/g、好ましくは0.30ないし1.8dl/gの
範囲にある液状のものである。固有粘度がこの範囲にあ
る場合、潤滑油、特にエンジン油やギヤ油などの潤滑油
に配合した場合、粘度指数を向上させ、剪断安定性に優
れた潤滑油組成物が得られる。
【0012】また本発明で使用するエチレン・α−オレ
フィンランダム共重合体は、分子量分布(重量平均分子
量/数平均分子量)が3以下、好ましくは2以下である
ものが望ましい。分子量分布がこの範囲にある場合、潤
滑油に対する良好な溶解性を有し、また潤滑油組成物に
対して優れた剪断安定性を付与することができる。
フィンランダム共重合体は、分子量分布(重量平均分子
量/数平均分子量)が3以下、好ましくは2以下である
ものが望ましい。分子量分布がこの範囲にある場合、潤
滑油に対する良好な溶解性を有し、また潤滑油組成物に
対して優れた剪断安定性を付与することができる。
【0013】さらに本発明で使用するエチレン・α−オ
レフィンランダム共重合体は、結晶化度が1%以下であ
るものが好ましい。結晶化度がこの範囲にある場合、潤
滑油に対する良好な溶解性を有し、また潤滑油組成物に
対して優れた剪断安定性を付与することができる。
レフィンランダム共重合体は、結晶化度が1%以下であ
るものが好ましい。結晶化度がこの範囲にある場合、潤
滑油に対する良好な溶解性を有し、また潤滑油組成物に
対して優れた剪断安定性を付与することができる。
【0014】エチレン・α−オレフィンランダム共重合
体を構成するα−オレフィンとしては、プロピレン、ブ
テン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−
1、オクテン−1、デセン−1、ウンデセン−1、ドデ
セン−1、トリデセン−1、テトラデセン−1、ペンタ
デセン−1、ヘキサデセン−1、ヘプタデセン−1、オ
クタデセン−1、ノナデセン−1、エイコセン−1等の
炭素数3ないし20のα−オレフィンなどを例示するこ
とができる。エチレン・α−オレフィンランダム共重合
体中には、これらのα−オレフィンは1種または2種以
上含まれていてもよい。これらのα−オレフィンの内で
は、潤滑油組成物に対して良好な低温粘度特性、熱安定
性および高い粘度指数を与える点で、プロピレンが好ま
しい。
体を構成するα−オレフィンとしては、プロピレン、ブ
テン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−
1、オクテン−1、デセン−1、ウンデセン−1、ドデ
セン−1、トリデセン−1、テトラデセン−1、ペンタ
デセン−1、ヘキサデセン−1、ヘプタデセン−1、オ
クタデセン−1、ノナデセン−1、エイコセン−1等の
炭素数3ないし20のα−オレフィンなどを例示するこ
とができる。エチレン・α−オレフィンランダム共重合
体中には、これらのα−オレフィンは1種または2種以
上含まれていてもよい。これらのα−オレフィンの内で
は、潤滑油組成物に対して良好な低温粘度特性、熱安定
性および高い粘度指数を与える点で、プロピレンが好ま
しい。
【0015】本発明で使用するエチレン・α−オレフィ
ンランダム共重合体は、エチレン含有量が30ないし7
0モル%、好ましくは40ないし65モル%の範囲にあ
るものが望ましい。エチレン含有量がこの範囲にある場
合、優れた低温粘度特性や潤滑油への良好な溶解性を有
する。
ンランダム共重合体は、エチレン含有量が30ないし7
0モル%、好ましくは40ないし65モル%の範囲にあ
るものが望ましい。エチレン含有量がこの範囲にある場
合、優れた低温粘度特性や潤滑油への良好な溶解性を有
する。
【0016】また、本発明で使用するエチレン・α−オ
レフィンランダム共重合体は、エチレン・α−オレフィ
ン・非共役ジエン三元共重合体を包含する。非共役ジエ
ンとしては、EPDMの1成分として用いられているジ
エン、例えば1,4−ヘキサジエン、エチリデンノルボ
ルネン、ジシクロペンタジエンなどを例示することがで
きる。これらのジエンの含有量は、ヨウ素価を指標とし
て5以下、好ましくは3以下、特に好ましくは1以下で
あるのが望ましい。ヨウ素価がこの範囲にある場合、剪
断安定性と酸化安定性の良好な潤滑油組成物を得ること
ができる。
レフィンランダム共重合体は、エチレン・α−オレフィ
ン・非共役ジエン三元共重合体を包含する。非共役ジエ
ンとしては、EPDMの1成分として用いられているジ
エン、例えば1,4−ヘキサジエン、エチリデンノルボ
ルネン、ジシクロペンタジエンなどを例示することがで
きる。これらのジエンの含有量は、ヨウ素価を指標とし
て5以下、好ましくは3以下、特に好ましくは1以下で
あるのが望ましい。ヨウ素価がこの範囲にある場合、剪
断安定性と酸化安定性の良好な潤滑油組成物を得ること
ができる。
【0017】このようなエチレン・α−オレフィンラン
ダム共重合体は、可溶性バナジウム化合物または可溶性
チタニウム化合物と有機アルミニウム化合物から成る触
媒を用いて、例えば特公平2−1163号に記載の方
法、またはジルコニウム化合物とアルモキサンとから成
る触媒を用いて、例えば特開昭62−121710号に
記載の方法により製造することができる。
ダム共重合体は、可溶性バナジウム化合物または可溶性
チタニウム化合物と有機アルミニウム化合物から成る触
媒を用いて、例えば特公平2−1163号に記載の方
法、またはジルコニウム化合物とアルモキサンとから成
る触媒を用いて、例えば特開昭62−121710号に
記載の方法により製造することができる。
【0018】本発明で使用するポリアルキル(メタ)ア
クリレートは、アルキル(メタ)アクリレートの重合体
または共重合体である。モノマーのアルキル(メタ)ア
クリレートは、アルキル基の炭素数が1ないし22、好
ましくは1ないし20である。なお本発明において、
「(メタ)アクリ」は「アクリおよび/またはメタク
リ」を意味する。
クリレートは、アルキル(メタ)アクリレートの重合体
または共重合体である。モノマーのアルキル(メタ)ア
クリレートは、アルキル基の炭素数が1ないし22、好
ましくは1ないし20である。なお本発明において、
「(メタ)アクリ」は「アクリおよび/またはメタク
リ」を意味する。
【0019】ポリアルキル(メタ)アクリレートは、上
記のようなアルキル(メタ)アクリレートをラジカル重
合法などの公知の重合法により重合することにより製造
することができる。ラジカル重合反応はラジカル開始剤
の存在下で、反応温度70ないし95℃、好ましくは8
0ないし90℃で、1ないし50時間、好ましくは3な
いし30時間行うのが望ましい。
記のようなアルキル(メタ)アクリレートをラジカル重
合法などの公知の重合法により重合することにより製造
することができる。ラジカル重合反応はラジカル開始剤
の存在下で、反応温度70ないし95℃、好ましくは8
0ないし90℃で、1ないし50時間、好ましくは3な
いし30時間行うのが望ましい。
【0020】ラジカル重合に使用するラジカル開始剤と
しては、アルキルペルオキシエステル類、アルキルペル
オキシド類、アルキルヒドロキシペルオキシド類、ジア
ルキルペルオキシド類などをあげることができる。これ
らの中ではt−ブチルペルオクトエート、t−ブチルペ
ルオキシイソプロピルカーボネートなどが好ましい。
しては、アルキルペルオキシエステル類、アルキルペル
オキシド類、アルキルヒドロキシペルオキシド類、ジア
ルキルペルオキシド類などをあげることができる。これ
らの中ではt−ブチルペルオクトエート、t−ブチルペ
ルオキシイソプロピルカーボネートなどが好ましい。
【0021】本発明で使用するエチレン・α−オレフィ
ンランダム共重合体とアルキル(メタ)アクリレートと
のグラフト共重合体は、前記エチレン・α−オレフィン
ランダム共重合体にアルキル(メタ)アクリレートがグ
ラフト重合したグラフト共重合体である。グラフト重合
するアルキル(メタ)アクリレートとしは、前記ポリア
ルキル(メタ)アクリレートのモノマーと同様のアルキ
ル(メタ)アクリレートがあげられる。
ンランダム共重合体とアルキル(メタ)アクリレートと
のグラフト共重合体は、前記エチレン・α−オレフィン
ランダム共重合体にアルキル(メタ)アクリレートがグ
ラフト重合したグラフト共重合体である。グラフト重合
するアルキル(メタ)アクリレートとしは、前記ポリア
ルキル(メタ)アクリレートのモノマーと同様のアルキ
ル(メタ)アクリレートがあげられる。
【0022】グラフト共重合体は、エチレン・α−オレ
フィンランダム共重合体にアルキル(メタ)アクリレー
トをラジカル重合させることにより製造することができ
る。ラジカル重合反応は、ポリアルキル(メタ)アクリ
レートの製造と同様にして行うのが好ましい。
フィンランダム共重合体にアルキル(メタ)アクリレー
トをラジカル重合させることにより製造することができ
る。ラジカル重合反応は、ポリアルキル(メタ)アクリ
レートの製造と同様にして行うのが好ましい。
【0023】本発明の潤滑油添加剤組成物における各成
分の配合割合は、カーボネートが10ないし90重量
%、好ましくは20ないし80重量%、油溶性エチレン
・α−オレフィンランダム共重合体が1ないし50重量
%、好ましくは2ないし40重量%、ポリアルキル(メ
タ)アクリレートが1ないし50重量%、好ましくは2
ないし40重量%、エチレン・α−オレフィンランダム
共重合体とアルキル(メタ)アクリレートとのグラフト
共重合体が5ないし80重量%、好ましくは10ないし
70重量%とするのが望ましい。
分の配合割合は、カーボネートが10ないし90重量
%、好ましくは20ないし80重量%、油溶性エチレン
・α−オレフィンランダム共重合体が1ないし50重量
%、好ましくは2ないし40重量%、ポリアルキル(メ
タ)アクリレートが1ないし50重量%、好ましくは2
ないし40重量%、エチレン・α−オレフィンランダム
共重合体とアルキル(メタ)アクリレートとのグラフト
共重合体が5ないし80重量%、好ましくは10ないし
70重量%とするのが望ましい。
【0024】本発明の潤滑油添加剤組成物には、上記の
ような必須成分のほかに、アルキル(メタ)アクリレー
トまたは鉱物油などの他の成分を含有していてもよい。
他の成分の含有量は潤滑油添加剤組成物中に占める割合
として50重量%以下になるように配合するのが好まし
い。
ような必須成分のほかに、アルキル(メタ)アクリレー
トまたは鉱物油などの他の成分を含有していてもよい。
他の成分の含有量は潤滑油添加剤組成物中に占める割合
として50重量%以下になるように配合するのが好まし
い。
【0025】本発明の潤滑油添加剤組成物は、前記のよ
うなカーボネートおよびエチレン・α−オレフィンラン
ダム共重合体の存在下で、前記アルキル(メタ)アクリ
レートをラジカル重合させた反応物をそのまま用いるこ
とができる。
うなカーボネートおよびエチレン・α−オレフィンラン
ダム共重合体の存在下で、前記アルキル(メタ)アクリ
レートをラジカル重合させた反応物をそのまま用いるこ
とができる。
【0026】ラジカル重合反応は、カーボネート、油溶
性エチレン・α−オレフィンランダム共重合体およびア
ルキル(メタ)アクリレートの仕込合計量に対して、カ
ーボネートの仕込量が10ないし90重量%、好ましく
は20ないし80重量%、油溶性エチレン・α−オレフ
ィンランダム共重合体の仕込量が5ないし85重量%、
好ましくは10ないし80重量%、アルキル(メタ)ア
クリレートの仕込量が5ないし85重量%、好ましくは
10ないし80重量%で行うのが望ましい。
性エチレン・α−オレフィンランダム共重合体およびア
ルキル(メタ)アクリレートの仕込合計量に対して、カ
ーボネートの仕込量が10ないし90重量%、好ましく
は20ないし80重量%、油溶性エチレン・α−オレフ
ィンランダム共重合体の仕込量が5ないし85重量%、
好ましくは10ないし80重量%、アルキル(メタ)ア
クリレートの仕込量が5ないし85重量%、好ましくは
10ないし80重量%で行うのが望ましい。
【0027】またラジカル重合反応は、ラジカル開始剤
の存在下で、反応温度70ないし95℃、好ましくは8
0ないし90℃で、1ないし50時間、好ましくは3な
いし30時間行うのが望ましい。重合反応を上記温度で
行った場合、潤滑油添加剤組成物を潤滑油に配合したと
き、低温粘度および剪断安定性の好ましい性能を得るこ
とができる。ラジカル重合に使用するラジカル開始剤と
しては、前記のラジカル開始剤と同様のものが使用でき
る。
の存在下で、反応温度70ないし95℃、好ましくは8
0ないし90℃で、1ないし50時間、好ましくは3な
いし30時間行うのが望ましい。重合反応を上記温度で
行った場合、潤滑油添加剤組成物を潤滑油に配合したと
き、低温粘度および剪断安定性の好ましい性能を得るこ
とができる。ラジカル重合に使用するラジカル開始剤と
しては、前記のラジカル開始剤と同様のものが使用でき
る。
【0028】上記の反応では、アルキル(メタ)アクリ
レートがエチレン・α−オレフィンランダム共重合体に
グラフト重合する反応が主になるが、アルキル(メタ)
アクリレート同士のラジカル重合その他の付随的な反応
も起こり、溶媒としてのカーボネート、未反応のエチレ
ン・α−オレフィンランダム共重合体、エチレン・α−
オレフィンランダム共重合体とアルキル(メタ)アクリ
レートとのグラフト共重合体、およびポリアルキル(メ
タ)アクリレートが含有されている反応物が得られる。
レートがエチレン・α−オレフィンランダム共重合体に
グラフト重合する反応が主になるが、アルキル(メタ)
アクリレート同士のラジカル重合その他の付随的な反応
も起こり、溶媒としてのカーボネート、未反応のエチレ
ン・α−オレフィンランダム共重合体、エチレン・α−
オレフィンランダム共重合体とアルキル(メタ)アクリ
レートとのグラフト共重合体、およびポリアルキル(メ
タ)アクリレートが含有されている反応物が得られる。
【0029】上記反応に際して、アルキル(メタ)アク
リレートのほかに、N−ビニルピロリドン等の極性基を
有する他のモノマーを添加してラジカル重合を行うこと
ができる。また上記アルキル(メタ)アクリレートのラ
ジカル重合を行った後、さらにエチレン・α−オレフィ
ンランダム共重合体およびN−ビニルピロリドン等の極
性基を有する他のモノマーを添加して、さらにラジカル
重合を行ってもよい。このようにしてN−ビニルピロリ
ドン等の極性基を有する他のモノマーを反応させた場
合、得られた潤滑油添加剤組成物をエンジン油に添加し
た際、エンジン中にできるカーボンなどのスラッジの分
散性を向上させることができる。
リレートのほかに、N−ビニルピロリドン等の極性基を
有する他のモノマーを添加してラジカル重合を行うこと
ができる。また上記アルキル(メタ)アクリレートのラ
ジカル重合を行った後、さらにエチレン・α−オレフィ
ンランダム共重合体およびN−ビニルピロリドン等の極
性基を有する他のモノマーを添加して、さらにラジカル
重合を行ってもよい。このようにしてN−ビニルピロリ
ドン等の極性基を有する他のモノマーを反応させた場
合、得られた潤滑油添加剤組成物をエンジン油に添加し
た際、エンジン中にできるカーボンなどのスラッジの分
散性を向上させることができる。
【0030】反応終了後は、反応物(反応液)をそのま
ま潤滑油添加剤組成物として用いることができる。この
場合、反応溶媒として用いた一般式〔1〕のカーボネー
トはそのまま各成分の溶媒または希釈剤として用いられ
る。また潤滑油添加剤組成物には、前記反応物の他に、
鉱物油などの他の成分を配合することができる。他の成
分の含有量は潤滑油添加剤組成物中に占める割合として
50重量%以下になるように配合するのが好ましい。
ま潤滑油添加剤組成物として用いることができる。この
場合、反応溶媒として用いた一般式〔1〕のカーボネー
トはそのまま各成分の溶媒または希釈剤として用いられ
る。また潤滑油添加剤組成物には、前記反応物の他に、
鉱物油などの他の成分を配合することができる。他の成
分の含有量は潤滑油添加剤組成物中に占める割合として
50重量%以下になるように配合するのが好ましい。
【0031】本発明の潤滑油添加剤組成物は、潤滑油に
対する溶解性および保存安定性に優れている。このよう
な潤滑油添加剤組成物を鉱物油および/または合成油か
ら成る基油に配合することにより、粘度指数が高く、し
かも剪断安定性に優れた潤滑油組成物が得られる。基油
に対する潤滑油添加剤組成物の配合量は1ないし30重
量%、好ましくは2ないし20重量%とするのが望まし
い。
対する溶解性および保存安定性に優れている。このよう
な潤滑油添加剤組成物を鉱物油および/または合成油か
ら成る基油に配合することにより、粘度指数が高く、し
かも剪断安定性に優れた潤滑油組成物が得られる。基油
に対する潤滑油添加剤組成物の配合量は1ないし30重
量%、好ましくは2ないし20重量%とするのが望まし
い。
【0032】上記基油としては、通常使用される潤滑油
の基油であれば特に制限されない。このような基油とし
ては、例えばニュートラルオイル、ブライトストック、
水素接触精製油および接触脱ろう精製油等の鉱物油;液
状ポリブテン、液状デセンオリゴマー等のα−オレフィ
ンオリゴマーおよび液状エチレン・α−オレフィンコオ
リゴマー等の炭化水素系合成油;アジピン酸ジイソオク
チル、セバチン酸ジイソオクチルおよびセバチン酸ジラ
ウリル等の2塩基酸エステル;トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトールおよびジペンタエリスリトー
ル等のポリオールを脂肪酸でエステル化したポリオール
エステル系合成油などをあげることができる。これらは
1種単独で、または2種以上を組み合せて用いることが
できる。
の基油であれば特に制限されない。このような基油とし
ては、例えばニュートラルオイル、ブライトストック、
水素接触精製油および接触脱ろう精製油等の鉱物油;液
状ポリブテン、液状デセンオリゴマー等のα−オレフィ
ンオリゴマーおよび液状エチレン・α−オレフィンコオ
リゴマー等の炭化水素系合成油;アジピン酸ジイソオク
チル、セバチン酸ジイソオクチルおよびセバチン酸ジラ
ウリル等の2塩基酸エステル;トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトールおよびジペンタエリスリトー
ル等のポリオールを脂肪酸でエステル化したポリオール
エステル系合成油などをあげることができる。これらは
1種単独で、または2種以上を組み合せて用いることが
できる。
【0033】このようにして得られた潤滑油組成物は、
ガソリンエンジンやディーゼルエンジンを搭載している
乗用車、トラック、ヘビィデューティ車、トラクター、
2輪車等の車両用エンジン油、ギヤ油または自動変速機
油;耕運機、コンバイン等の農耕機用エンジン油;その
他船舶用エンジン油、ショックアブソーバー油、工業用
作動油、工業用ギヤ油、真空ポンプ油、軸受け油等の工
業用潤滑油などとして利用することができる。これら中
では特に、近年要求が増大した省燃費型自動車用エンジ
ン油に添加した場合、優れた性能を発揮する。
ガソリンエンジンやディーゼルエンジンを搭載している
乗用車、トラック、ヘビィデューティ車、トラクター、
2輪車等の車両用エンジン油、ギヤ油または自動変速機
油;耕運機、コンバイン等の農耕機用エンジン油;その
他船舶用エンジン油、ショックアブソーバー油、工業用
作動油、工業用ギヤ油、真空ポンプ油、軸受け油等の工
業用潤滑油などとして利用することができる。これら中
では特に、近年要求が増大した省燃費型自動車用エンジ
ン油に添加した場合、優れた性能を発揮する。
【0034】
【発明の効果】本発明の潤滑油添加剤組成物は、特定の
カーボネート、特定のエチレン・α−オレフィンランダ
ム共重合体、ポリアルキル(メタ)アクリレート、およ
びエチレン・α−オレフィンランダム共重合体とアルキ
ル(メタ)アクリレートとのグラフト共重合体を含有し
ているので、潤滑油に対する溶解性およびそれ自身の保
存安定性がより一層優れており、潤滑油に配合すること
により、潤滑油組成物の粘度指数を高くし、さらに剪断
安定性の優れた潤滑油組成物を得ることができる。
カーボネート、特定のエチレン・α−オレフィンランダ
ム共重合体、ポリアルキル(メタ)アクリレート、およ
びエチレン・α−オレフィンランダム共重合体とアルキ
ル(メタ)アクリレートとのグラフト共重合体を含有し
ているので、潤滑油に対する溶解性およびそれ自身の保
存安定性がより一層優れており、潤滑油に配合すること
により、潤滑油組成物の粘度指数を高くし、さらに剪断
安定性の優れた潤滑油組成物を得ることができる。
【0035】また本発明の潤滑油添加剤組成物の製造方
法によれば、特定のカーボネートおよび特定のエチレン
・α−オレフィンランダム共重合体の存在下で、アルキ
ル(メタ)アクリレートをラジカル重合するようにした
ので、潤滑油に対する溶解性およびそれ自身の保存安定
性がより一層優れており、潤滑油に配合した場合、潤滑
油組成物の粘度指数を高くし、さらに剪断安定性の優れ
た潤滑油組成物を得ることができる潤滑油添加剤組成物
を容易に製造することができる。
法によれば、特定のカーボネートおよび特定のエチレン
・α−オレフィンランダム共重合体の存在下で、アルキ
ル(メタ)アクリレートをラジカル重合するようにした
ので、潤滑油に対する溶解性およびそれ自身の保存安定
性がより一層優れており、潤滑油に配合した場合、潤滑
油組成物の粘度指数を高くし、さらに剪断安定性の優れ
た潤滑油組成物を得ることができる潤滑油添加剤組成物
を容易に製造することができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例によって
本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実
施例に限定されるものではない。なお、実施例および比
較例における分析および評価は下記の方法に従って行っ
た。
本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実
施例に限定されるものではない。なお、実施例および比
較例における分析および評価は下記の方法に従って行っ
た。
【0037】〔エチレン・α−オレフィンランダム共重
合体の組成〕13C−NMRにより、エチレンおよび他の
α−オレフィンに由来する特性スペクトルを検出し、各
スペクトルの面積比から共重合体の構成成分比を求め
た。 〔固有粘度[η]〕135℃において、デカリンを溶媒と
し、藤井光雄著、高分子化学通論に記載の方法によって
測定した。
合体の組成〕13C−NMRにより、エチレンおよび他の
α−オレフィンに由来する特性スペクトルを検出し、各
スペクトルの面積比から共重合体の構成成分比を求め
た。 〔固有粘度[η]〕135℃において、デカリンを溶媒と
し、藤井光雄著、高分子化学通論に記載の方法によって
測定した。
【0038】〔分子量分布(重量平均分子量/数平均分
子量)〕武内著、丸善発行の「ゲルパーミエーション・
クロマトグラフィー」に準じて次の条件で測定した。 装 置:島津社製 LC−6A カラム:東ソー株式会社製ポリスチレンゲル G6000HX、G4000HX、G3000HX、G
2000HX 温 度:40 ℃、流 速:0.7ml/min、溶
媒:テトラヒドロフラン、 標準サンプル:東ソー株式会社製単分散ポリスチレン
子量)〕武内著、丸善発行の「ゲルパーミエーション・
クロマトグラフィー」に準じて次の条件で測定した。 装 置:島津社製 LC−6A カラム:東ソー株式会社製ポリスチレンゲル G6000HX、G4000HX、G3000HX、G
2000HX 温 度:40 ℃、流 速:0.7ml/min、溶
媒:テトラヒドロフラン、 標準サンプル:東ソー株式会社製単分散ポリスチレン
【0039】〔ヨウ素価〕JIS K 0070に準拠
して測定した。 〔動粘度〕JIS K 2283に準拠して測定した。 〔低温粘度〕試料を100N鉱油(富士興産社品)に溶
解し、100℃動粘度を11cStにしたときの、−2
0℃における見かけ粘度を、ASTM D2983に準
拠して測定した。
して測定した。 〔動粘度〕JIS K 2283に準拠して測定した。 〔低温粘度〕試料を100N鉱油(富士興産社品)に溶
解し、100℃動粘度を11cStにしたときの、−2
0℃における見かけ粘度を、ASTM D2983に準
拠して測定した。
【0040】〔剪断安定性〕試料を100N鉱油(富士
興産社品)に溶解し、100℃動粘度を11cStにし
たときの40℃における動粘度に対する、同溶液をAS
TM D2603に準拠して、振幅:28ミクロンで2
時間超音波剪断試験を行った後の40℃粘度の変化率を
指標にした。
興産社品)に溶解し、100℃動粘度を11cStにし
たときの40℃における動粘度に対する、同溶液をAS
TM D2603に準拠して、振幅:28ミクロンで2
時間超音波剪断試験を行った後の40℃粘度の変化率を
指標にした。
【0041】〔分散性試験〕1重量部のSRF・カーボ
ンブラックと、2重量部の流動パラフィンの混合物1.
5gと、試料10gおよび灯油88.5gを混合して1
00ml共栓付きガラスシリンダーに入れ、SRF・カ
ーボンブラック沈降状況を比較して、以下のように5点
法で分散性を判定した。 1 :2時間内で沈降開始 2 :1日以内で沈降開始 3 :2日以内で沈降開始 4 :4日以内で沈降開始 5 :1週間以上沈降なし
ンブラックと、2重量部の流動パラフィンの混合物1.
5gと、試料10gおよび灯油88.5gを混合して1
00ml共栓付きガラスシリンダーに入れ、SRF・カ
ーボンブラック沈降状況を比較して、以下のように5点
法で分散性を判定した。 1 :2時間内で沈降開始 2 :1日以内で沈降開始 3 :2日以内で沈降開始 4 :4日以内で沈降開始 5 :1週間以上沈降なし
【0042】〔保存安定性試験〕サンプル20gをφ2
5mm×50mmのガラス製試験管に採り、100℃の
エアー・オーブン中で6週間(42日)静置したのち、
状態(均一または分離)を観察した。
5mm×50mmのガラス製試験管に採り、100℃の
エアー・オーブン中で6週間(42日)静置したのち、
状態(均一または分離)を観察した。
【0043】〔溶解性試験〕試料10gと基準油(SG
級DIパッケージ/150ニュートラル鉱油(重量比)
=12.5/87.5)40gとを混合し、その内の3
0mlをφ25mm×50mmのガラス製試験管に採り、
室温で2週間(14日)静置したのち、状態(均一また
は分離)を観察した。
級DIパッケージ/150ニュートラル鉱油(重量比)
=12.5/87.5)40gとを混合し、その内の3
0mlをφ25mm×50mmのガラス製試験管に採り、
室温で2週間(14日)静置したのち、状態(均一また
は分離)を観察した。
【0044】実施例1 窒素吹き込み管、水冷コンデンサー、温度計および滴下
ロートを装着した攪拌機付きガラス製1 liter反応器
に、溶媒としてジアルキルカーボネート(LIALCA
RB・SR−1000/R;MITECS社製、商品
名、アルキル基の炭素数:14〜15)76.5gと、
エチレン・プロピレンランダム共重合体(エチレン含有
量:60モル%、プロピレン含有量:40モル%、
[η]:0.42dl/g、分子量分布:1.95、ヨウ
素価:0.6、結晶化度:1%以下)8.5gとを入
れ、窒素雰囲気下に攪拌しながら100℃に昇温して溶
液を調製した。
ロートを装着した攪拌機付きガラス製1 liter反応器
に、溶媒としてジアルキルカーボネート(LIALCA
RB・SR−1000/R;MITECS社製、商品
名、アルキル基の炭素数:14〜15)76.5gと、
エチレン・プロピレンランダム共重合体(エチレン含有
量:60モル%、プロピレン含有量:40モル%、
[η]:0.42dl/g、分子量分布:1.95、ヨウ
素価:0.6、結晶化度:1%以下)8.5gとを入
れ、窒素雰囲気下に攪拌しながら100℃に昇温して溶
液を調製した。
【0045】そののち室温まで冷却し、混合アルキルメ
タクリレートモノマー(アルキル基の炭素数;C10/C
16-20=69/31:重量比)9.5gと、ラジカル開
始剤としてt−ブチルペルオクトエート(パーブチル
O;日本油脂(株)製、商品名)0.15gとを添加
し、85℃まで昇温した。反応溶液温度を85℃に保ち
ながら、滴下ロートに予め調製しておいた、38.0g
の混合アルキルメタクリレートモノマーと0.66gの
t−ブチルペルオクトエートとの混合溶液を3.5時間
かけて滴下した。滴下完了後さらに2時間攪拌した後、
さらにt−ブチルペルオクトエート0.12gを加え、
2時間攪拌を続けた。
タクリレートモノマー(アルキル基の炭素数;C10/C
16-20=69/31:重量比)9.5gと、ラジカル開
始剤としてt−ブチルペルオクトエート(パーブチル
O;日本油脂(株)製、商品名)0.15gとを添加
し、85℃まで昇温した。反応溶液温度を85℃に保ち
ながら、滴下ロートに予め調製しておいた、38.0g
の混合アルキルメタクリレートモノマーと0.66gの
t−ブチルペルオクトエートとの混合溶液を3.5時間
かけて滴下した。滴下完了後さらに2時間攪拌した後、
さらにt−ブチルペルオクトエート0.12gを加え、
2時間攪拌を続けた。
【0046】その後上記エチレン・プロピレンランダム
共重合体13.3gを添加し、3.5時間攪拌した後、
N−ビニルピロリドン2.9gを添加して130℃に昇
温した。反応溶液を130℃に保ちながら、t−ブチル
ペルオクトエート0.45gを加え5時間攪拌した後、
室温まで冷却して潤滑油添加剤組成物の溶液を得た。こ
の潤滑油添加剤組成物の性状および性能の評価結果を表
1に示した。
共重合体13.3gを添加し、3.5時間攪拌した後、
N−ビニルピロリドン2.9gを添加して130℃に昇
温した。反応溶液を130℃に保ちながら、t−ブチル
ペルオクトエート0.45gを加え5時間攪拌した後、
室温まで冷却して潤滑油添加剤組成物の溶液を得た。こ
の潤滑油添加剤組成物の性状および性能の評価結果を表
1に示した。
【0047】実施例2 実施例1において、エチレン・プロピレンランダム共重
合体としてエチレン含有量:60モル%、プロピレン含
有量:40モル%、[η]:1.0dl/g、分子量分
布:1.6、ヨウ素価:0.8、結晶化度:1%以下の
ものを用いた以外は実施例1と同様にして行った。評価
結果は表1に示した。
合体としてエチレン含有量:60モル%、プロピレン含
有量:40モル%、[η]:1.0dl/g、分子量分
布:1.6、ヨウ素価:0.8、結晶化度:1%以下の
ものを用いた以外は実施例1と同様にして行った。評価
結果は表1に示した。
【0048】実施例3 実施例1において、エチレン・プロピレンランダム共重
合体としてエチレン含有量:60モル%、プロピレン含
有量:40モル%、[η]:1.2dl/g、分子量分
布:1.7、ヨウ素価:0.8、結晶化度:1%以下の
ものを用いた以外は実施例1と同様にして行った。評価
結果は表1に示した。
合体としてエチレン含有量:60モル%、プロピレン含
有量:40モル%、[η]:1.2dl/g、分子量分
布:1.7、ヨウ素価:0.8、結晶化度:1%以下の
ものを用いた以外は実施例1と同様にして行った。評価
結果は表1に示した。
【0049】実施例4 実施例1において、エチレン・プロピレンランダム共重
合体としてエチレン含有量:60モル%、プロピレン含
有量:40モル%、[η]:1.7dl/g、分子量分
布:1.7、ヨウ素価:0.8、結晶化度:1%以下の
ものを用いた以外は実施例1と同様にして行った。評価
結果は表1に示した。
合体としてエチレン含有量:60モル%、プロピレン含
有量:40モル%、[η]:1.7dl/g、分子量分
布:1.7、ヨウ素価:0.8、結晶化度:1%以下の
ものを用いた以外は実施例1と同様にして行った。評価
結果は表1に示した。
【0050】実施例5 実施例3において、ジアルキルカーボネートとしてアル
キル基の炭素数が12〜15(MITECS社製;LI
ALCARB・SR−1000、商品名)のものを用い
た以外は実施例3と同様にして行った。評価結果は表1
に示した。
キル基の炭素数が12〜15(MITECS社製;LI
ALCARB・SR−1000、商品名)のものを用い
た以外は実施例3と同様にして行った。評価結果は表1
に示した。
【0051】比較例1 実施例1において、ジアルキルカーボネートの代わりに
精製鉱油(100N;富士興産(株)製、商品名)を用
いた以外は実施例1と同様にして行った。結果は表1に
示した。
精製鉱油(100N;富士興産(株)製、商品名)を用
いた以外は実施例1と同様にして行った。結果は表1に
示した。
【0052】比較例2 実施例1において、ジアルキルカーボネートの代わりに
ジカーボネート([1、5−ビス(n−ヘプチルオキシ
カルボキシ)−3−メチルペンタン])を用いた以外は
実施例1と同様にして行った。結果は表1に示した。
ジカーボネート([1、5−ビス(n−ヘプチルオキシ
カルボキシ)−3−メチルペンタン])を用いた以外は
実施例1と同様にして行った。結果は表1に示した。
【0053】比較例3 市販のポリメタクリレート系粘度指数向上剤(プレキソ
ール954;日本アクリル社製、商品名)100gと市
販のOCP系粘度指数向上剤(オルフュースM−121
0;三井石油化学工業(株)製、商品名)100gとを
混合して試料を調製した。結果は表1に示した。
ール954;日本アクリル社製、商品名)100gと市
販のOCP系粘度指数向上剤(オルフュースM−121
0;三井石油化学工業(株)製、商品名)100gとを
混合して試料を調製した。結果は表1に示した。
【0054】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 33/06 C08L 33/06 51/06 51/06 (C10M 161/00 (C10M 161/00 129:84 129:84 129:95 129:95 143:00 143:00 145:14) 145:14) C10N 20:02 C10N 20:02 30:02 30:02 30:04 30:04 40:04 40:04 40:25 40:25 70:00 70:00 (56)参考文献 特開 平1−118599(JP,A) 特開 昭55−112298(JP,A) 特開 昭61−181528(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10M 161/00 C10M 129/84 C10M 129/95 C10M 143/00 - 143/18 C10M 145/14 C10M 177/00 C10N 20:02 C10N 30:02 C10N 30:04 C10N 40:04 C10N 40:25 - 40:28 C10N 70:00 C08F 255/00 - 255/10 C08K 5/109 C08L 23/00 - 23/24 C08L 33/04 - 33/12 C08L 51/06
Claims (7)
- 【請求項1】 下記一般式〔1〕 R1−O−C(=O)−O−R2 …〔1〕 (ここで、R1およびR2は共に直鎖もしくは分枝状アル
キル基、シクロアルキル基、シクロアルキル−アルキル
基、アリール基、アラルキル基、またはエーテル型酸素
を含有するアルキルもしくはアラルキル基を示す) で表されるカーボネート、135℃においてデカリン中で測定した 固有粘度が0.
25ないし2.0dl/gの油溶性エチレン・α−オレ
フィンランダム共重合体、 ポリアルキル(メタ)アクリレート、および前記エチレ
ン・α−オレフィンランダム共重合体とアルキル(メ
タ)アクリレートとのグラフト共重合体を含有すること
を特徴とする潤滑油添加剤組成物。 - 【請求項2】 一般式〔1〕において、R1またはR2が
炭素数4ないし60のアルキル基であることを特徴とす
る請求項1記載の潤滑油添加剤組成物。 - 【請求項3】 油溶性エチレン・α−オレフィンランダ
ム共重合体のエチレン含有量が30ないし70モル%、
分子量分布(重量平均分子量/数平均分子量)が3以
下、ヨウ素価が5以下であることを特徴とする請求項1
または2記載の潤滑油添加剤組成物。 - 【請求項4】 油溶性エチレン・α−オレフィンランダ
ム共重合体がエチレン・プロピレンランダム共重合体で
あることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
載の潤滑油添加剤組成物。 - 【請求項5】 アルキル(メタ)アクリレートのアルキ
ル基の炭素数が1ないし22であることを特徴とする請
求項1ないし4のいずれかに記載の潤滑油添加剤組成
物。 - 【請求項6】 下記一般式〔1〕 R1−O−C(=O)−O−R2 …〔1〕 (ここで、R1およびR2は共に直鎖もしくは分枝状アル
キル基、シクロアルキル基、シクロアルキル−アルキル
基、アリール基、アラルキル基、またはエーテル型酸素
を含有するアルキルもしくはアラルキル基を示す) で表されるカーボネート、および135℃においてデカ
リン中で測定した固有粘度が0.25ないし2.0dl
/gの油溶性エチレン・α−オレフィンランダム共重合
体の存在下で、 アルキル(メタ)アクリレートをラジカル重合すること
を特徴とする潤滑油添加剤組成物の製造方法。 - 【請求項7】 カーボネート、油溶性エチレン・α−オ
レフィンランダム共重合体およびアルキル(メタ)アク
リレートの仕込合計量に対して、カーボネートの仕込量
が10ないし90重量%、油溶性エチレン・α−オレフ
ィンランダム共重合体の仕込量が5ないし85重量%、
アルキル(メタ)アクリレートの仕込量が5ないし85
重量%であることを特徴とする請求項6記載の潤滑油添
加剤組成物の製造方法。
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JP30035093A JP3287085B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 潤滑油添加剤組成物およびその製造方法 |
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1993
- 1993-11-30 JP JP30035093A patent/JP3287085B2/ja not_active Expired - Fee Related
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