JP3287023B2 - 衛星チャネルアクセスシステム - Google Patents

衛星チャネルアクセスシステム

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JP3287023B2
JP3287023B2 JP22208192A JP22208192A JP3287023B2 JP 3287023 B2 JP3287023 B2 JP 3287023B2 JP 22208192 A JP22208192 A JP 22208192A JP 22208192 A JP22208192 A JP 22208192A JP 3287023 B2 JP3287023 B2 JP 3287023B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は衛星チャネルアクセスシステムに
関し、特に通信衛星を介して中心局対複数周辺局間の通
信を行う時分割多元接続方式の衛星チャネルアクセスシ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来技術】1つの衛星回線を複数局(周辺局)が時分
割して共有し、1つの中心局との通信を行う時分割多元
接続方式を用いたTDMAチャネルアクセス方式の第1
の例として、スロット化アロハ方式がある。このスロッ
ト化アロハ方式では、衛星回線を時分割した端子である
タイムスロットに対して全ての周辺局がランダムにアク
セスし、パケットデータを送信することが許される。こ
の方式の長所は、メッセージ生起率が低い場合、遅延の
小さい伝送を可能にすることである。しかし、この方式
では、図13のタイムチャートに示すように回線が混雑
してくると、データ同士の衝突が多発し、図中のデータ
2やデータ5のように何度も衝突を繰返す現象が生じて
システム全体が不安定になる。尚、図中データ1〜5の
先頭のハッチング部分はヘッダを示している。
【0003】TDMAチャネルアクセス方式の第2の例
として、スロット予約方式がある。これは、最初に周辺
局がスロットを予約するためのデータをランダムアクセ
スで送出し、中心局がこれに対してその周辺局専用のス
ロットを割当てるものである。この方式の長所は、メッ
セージ生起率が比較的高い場合や、生起率に変動が多い
場合などに、安定で柔軟な適応ができる点である。但
し、メッセージ生起率が低い場合は、ランダムアクセス
方式(スロット化アロハ方式)に比べて、遅延量が大き
いという欠点をもつ。
【0004】第3の方式として、第1と第2の方式を複
合したランダムアクセス・予約複合方式がある。これは
メッセージ生起の状況によってランダムアクセス方式と
スロット予約方式を使い分けるものである。例えば、通
常は単なるスロット化アロハ方式で動作するが、回線が
混雑して衝突が多発して周辺局に再送データが複数滞留
した場合や、1周辺局に同時に大量のメッセージが生起
した場合には、スロット予約方式で動作するというもの
である。
【0005】図14に示すタイムチャートはランダムア
クセス・予約複合方式の一例である。回線が混雑してデ
ータ同士の衝突が多発し、周辺局に再送データが複数発
生した場合、再送データの送出にはスロット予約方式を
使用する。この図の例では、再送データだけではなく、
再送データ1に予約要求を付加して送出するまでに、新
しく端末から発生していたデータ4,5の分もスロット
を予約している。これによって、ランダムアクセスでの
データの送出が抑制され、システムが不安定となるのを
避けることができる。
【0006】図15に示すタイムチャートはランダムア
クセス・予約複合方式の第2の例である。この例では、
周辺局にデータ長の長いメッセージが発生したため、こ
のメッセージを1タイムスロットで送出可能なデータ長
を単位としてパケット分割し、先頭のパケットだけが予
約要求のためにランダムアクセスで送出され、それ以降
のパケットは割当られたスロットを使用して送出され
る。
【0007】また、図13〜15に示すとおり、個々の
データには、衛星回線へ送出される際にハッチングで示
すヘッダが夫々付加される。このヘッダは搬送波,クロ
ック再生のためのプリアンブル部や、周辺局のアドレ
ス,伝送誤りの検出のための冗長ビット等からなる。端
末から発生したメッセージが、衛星回線の1タイムスロ
ットに収容される長さなら、そのメッセージ毎にヘッダ
が付加され、1パケットデータとして1タイムスロット
を使用して送出される。
【0008】また、1タイムスロットに収容されない長
さのメッセージなら、これを幾つかのパケットに分割し
てその各パケット毎にヘッダが付加され、各パケット毎
に1タイムスロットを使用して送出される。このこと
は、ランダムアクセス方式(スロット化アロハ方式)、
スロット予約方式,ランダムアクセス・予約複合方式の
いずれにも共通する。
【0009】図13,14に示すとおり、端末から発生
するデータの長さは区々であり、データとヘッダとの長
さがタイムスロットの長さよりも短い場合、余った部分
はダミービットで埋められることになる。図14のデー
タ1,2,3,4の送出の際は、実際のデータとヘッダ
との長さより、スロットの長さのほうが長いためスロッ
トの最後の部分はダミービットで埋められている。1つ
1つのデータが、スロットの長さよりも短い場合、1つ
1つのデータが1スロットを使用することは、回線効率
を低下させると同時に、多数のスロットを使用するため
に回線の混雑を悪化させる原因となる。
【0010】また、図15に示すように長いメッセージ
をパケット分割する場合、個々のパケットにヘッダを付
加しなければならない。衛星通信ではヘッダ部が大きい
ため、端末から発生したメッセージそのものの長さに対
してヘッダ部の占める割合が大きい。このために回線効
率は低くなる。
【0011】
【発明の目的】本発明の目的は、データ転送のために使
用されるタイムスロットの数をできるだけ削減して回線
使用効率を向上可能とした衛星チャネルアクセスシステ
ムを提供することである。
【0012】
【発明の構成】本発明による衛星チャネルアクセスシス
テムは、複数の周辺局が通信衛星を介して共通のチャネ
ルを時分割的に使用して中心局へアクセスするに際し、
全ての周辺局が前記チャネルを時分割した単位であるタ
イムスロットへのアクセス方式として、ランダムにアク
セスを行うスロット化アロハ方式と、事前に予約した専
用のタイムスロットを使用するスロット予約方式とを併
用するようにした時分割多元接続の衛星チャネルアクセ
スシステムであって、予約タイムスロットは連続した複
数のタイムスロットの形式であり、送信データが1つの
周辺局に複数滞留している場合、これ等複数のデータを
1つの前記予約タイムスロット上において1つのヘッダ
部のみを付加した形式で送出するようにしたことを特徴
とする。
【0013】本発明による他の衛星チャネルアクセスシ
ステムは、複数の周辺局が通信衛星を介して共通のチャ
ネルを時分割的に使用して中心局へアクセスするに際
し、全ての周辺局が前記チャネルを時分割した単位であ
るタイムスロットへのアクセス方式として、ランダムに
アクセスを行うスロット化アロハ方式と、事前に予約し
た専用のタイムスロットを使用するスロット予約方式と
を併用するようにした時分割多元接続の衛星チャネルア
クセスシステムであって、予約タイムスロットは連続し
た複数のタイムスロットの形式であり、複数のタイムス
ロットに亘るデータ長を有する1つの送信データが発生
した場合、この1つの送信データを1つの前記予約タイ
ムスロット上において1つのヘッダ部のみを付加した形
式で送出するようにしたことを特徴とする。
【0014】本発明による更に他の衛星チャネルアクセ
スシステムは、複数の周辺局が通信衛星を介して共通の
チャネルを時分割的に使用して中心局へアクセスするに
際し、全ての周辺局が前記チャネルを時分割した単位で
あるタイムスロットへのアクセス方式として、ランダセ
ムにアクセスを行うスロット化アロハ方式と、事前に予
約した専用のタイムスロットを使用するスロット予約方
式とを併用するようにした時分割多元接続の衛星チャネ
ルアクセスシステムであって、予約タイムスロットは連
続した複数のタイムスロットの形式とされ、前記周辺局
の各々は、自局内に滞留している送信データの数とこれ
等各送信データの長とに応じてこれ等送信データの送出
に必要な前記予約タイムスロットの長さを決定すると共
に、自局に割当てられた前記予約タイムスロット上に前
記送信データを幾つまとめて送出するかを決定する手段
と、この決定に従って前記送信データを、1つのヘッダ
を有するパケットに変換する手段とを有し、前記中心局
は、1つの前記予約スロット上に送出されてきた送信デ
ータについて個々のデータを認識して、この認識された
個々のデータ毎に伝送誤りを検出する手段と、前記個々
のデータの受信を確認するための応答信号を生成して送
信元の周辺局へ送出する手段とを含むことを特徴とす
る。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例につ
いて詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の実施例を適用した衛星通信
ネットワークの一構成例を示す図である。この衛星通信
ネットワークは1つの中心局Cと複数の周辺局T1 ,T
2 ,……とから構成され、周辺局T1 ,T2 ,……は衛
星Sを介する1つのチャネルを時分割することにより、
中心局Cに対してアクセスを行う。中心局Cにはホスト
端末を、周辺局T1 ,T2 ,……にはユーザデータ端末
を夫々接続することにより、星状ネットワークを実現す
るものである。
【0017】図2は周辺局T1 ,T2 ,……から中心局
Cへ向かう信号のフォーマットを示す。周辺局T1 ,T
2 ,……から中心局Cへの信号の送信においては、1つ
のチャネルをまず一定時間長のフレームに分割し、この
フレームをさらにいくつかのタイムスロットに分割し、
このタイムスロットを基本的な送信単位とする。図2の
例では、1フレームを8つのスロットに分割している。
また、フレームはシーケンス番号が割付けられ、中心局
Cと周辺局T1 ,T2 ,……とでその番号についての意
識は一致しているものとする。
【0018】周辺局T1 ,T2 ,……から中心局Cに送
信するパケットデータは、基本的に図2に示されるよう
なフォーマットをとる。ランダムアクセス方式(スロッ
トアロハ方式)で送出されるパケットデータは全てのこ
の図2のフォーマットをとらなければならない。
【0019】すなわち、搬送波,クロック再生のための
プリアンブル部、データの開始を示すユニークワード部
からなるオーバーヘッド部(OH)、送信元の周辺局ア
ドレスを示すフィールド(ADRS)、要求する予約ス
ロットの長さを示すフィールド(REQ)、各周辺局が
送信したパケットの順序番号(SEQ)、そのパケット
が含むデータユニットの数を示すフィールド(COUN
T),ADRS部からCOUNT部までの伝送誤りを検
出するためのフレームチェックシーケンスフィールド
(FCS1)、端末から発生した1つのメッセージを収
容するデータユニット部(UNIT)、パケットの長さ
を1タイムスロットの長さにそろえるためのダミービッ
ト、誤り訂正のための冗長ビット(FEC)、次のスロ
ットに送信されるパケットとの間隔を確保するためのガ
ードタイム(GT)から構成される。
【0020】このうちデータユニット部(UNIT)
は、端末から発生したメッセージ(DATA)と、周辺
局で1つのメッセージを複数のパケットに分割した場
合、そのパケットを中心局で再び1つのメッセージに組
み立てるための情報フィールド(PC)と、そのメッセ
ージの長さを示すフィールド(PL)と、PL部,PC
部,DATA部を対象とするフレームチェックシーケン
スフィールド(FCS2)とから構成される。
【0021】図2のフォーマットを用いるパケットがラ
ンダムアクセス方式で送出される場合、COUNT部に
“0”が設定される。また、同じく第2図のフォーマッ
トを用いるパケットが予約スロットに送出される場合、
COUNT部には“1”が設定される。
【0022】また、OH部,ADRS部,REQ部,S
EQ部,COUNT部,FCS1部,FEC部,GT部
の長さは全て固定であるから、1タイムスロット中に収
容することができるデータユニット部の最大長が決定さ
れる。さらに、PL部,PC部の長さも一定であるか
ら、1タイムスロットに収容できるメッセージの最大長
Lmax も決定される。
【0023】端末から発生したメッセージの長さがこの
最大メッセージ長Lmax よりも短い場合、そのメッセー
ジは図2に示す様なフォーマットのパケットに収容さ
れ、ランダムアクセス方式(スロット化アロハ方式)で
任意の1つのタイムスロット上に送出される。
【0024】図3は中心局から周辺局T1 ,T2 ,……
へ向かう信号のフォーマットを示す。中心局Cは周辺局
T1 ,T2 ,……に向かってパケットデータを送信する
と共に、一定の時間長のフレームの区切りを示すフレー
ムタイミング信号を放送モードで送信する。このフレー
ムタイミング信号は、周辺局T1 ,T2 ,……が自局か
ら送信を行う時に用いるタイミングの基準となり、この
フレームタイミング信号が送信される間隔は周辺局T1
,T2 ,……の送信の際にチャネルを時分割するフレ
ームの長さと等しい。また、中心局Cは一定の周期で
(例えば16フレームに一回や128フレームに一回)
フレーム番号0のタイミングを示すための特殊なパター
ンのフレームタイミング信号を送出し、中心局Cと各周
辺局との間でフレーム番号の意識を合わせる基準とす
る。
【0025】中心局Cはフレームタイミング信号に続い
て、周辺局T1 ,T2 ,……がランダムアクセス方式で
送信したデータの受信応答信号を放送モードで送信す
る。受信応答信号は、中心局Cが正しく受信したデータ
の送信元周辺局アドレスをスロットの順番に並べたもの
で、何もデータが受信されなかったスロット、またはデ
ータ同士の衝突や伝送誤り等によって、データを正常に
受信することができなかったスロットについては、オー
ル“0”を書込む。いずれの周辺局に割当てられた予約
スロットについては、この受信応答信号上では、何もデ
ータが受信されなかったスロットと同様に扱い、オール
“0”が書込まれる。
【0026】さらに、中心局Cは受信応答信号に続いて
スロット割当放送情報を放送モードで送信する。スロッ
ト割当放送情報とは、あるフレームの各タイムスロット
がランダムアクセス可能なスロットであるか、いずれか
の周辺局に割当てられたスロットであるかを示す情報で
ある。図3の例では、スロット1とスロット5〜8はラ
ンダムアクセス可能なスロットであり、スロット2〜4
はいずれかの周辺局に割当てられたスロットである。
【0027】受信応答信号,スロット割当放送情報共
に、1フレームを単位として送出される。中心局Cが送
出する受信応答信号,スロット割当放送情報と、周辺局
T1 ,T2 ,……の送信タイミングの基準であるフレー
ムとの関係を図示したのが図16である。
【0028】図16では、衛星遅延は1タイムスロット
分とし、1フレームは8タイムスロットに分割される。
周辺局T1 はフレーム1のスロット2,4,7,を使用
して3つのパケットを送出している。しかし、スロット
4ではデータ同士の衝突が発生している。また別の周辺
局T2 が同じフレーム1のスロット6を使用してパケッ
トを1つ送信したものとする。
【0029】中心局Cはフレーム1を受信し終わると速
やかに受信応答信号を作成して送出する。この時の受信
応答信号の内容は、スロット2と7との位置に周辺局T
1 のアドレスが、スロット6の位置に周辺局T2 のアド
レスが夫々書込まれ、その他のスロットについてはオー
ル“0”が書込まれる。
【0030】フレーム1に対する受信応答信号は必ずフ
レーム2途中で周辺局に到着するものとする。また、
この受信応答信号と一緒に送信されるスロット割当放送
情報は、フレーム3についてのスロット割当情報であ
る。このスロット割当情報によれば、フレーム3のスロ
ット2〜4はいずれかの周辺局に割当てられた予約スロ
ットである。このため、周辺局T1 はフレーム3のスロ
ット2〜4でのランダムアクセスを控えて、次のスロッ
ト5でデータ送出を行っている。
【0031】図4は周辺局T1 ,T2 ,……から中心局
Cへ送信される信号のうち、予約スロット上に送出され
るパケットデータのフォーマットを示すものである。予
約スロットは複数のタイムスロット(1つの場合も有り
得る)をつないだ形で割当てられる。
【0032】予約スロット上に送出されるパケットデー
タは、プリアンブル部とユニークワード部とからなるオ
ーバーヘッド部(OH)、送信元周辺局アドレスを示す
フィールド(ADRS)、要求する予約スロットの長さ
を示すフィールド(REQ)、各周辺局が送信したパケ
ットの順序番号(SEQ)、そのパケットが含んでいる
データユニットの数を示すフィールド(COUNT)、
ADRS部からCOUNT部までを対象とするフレーム
チェックシーケンスフィールド(FCS1)、端末から
発生した1つのメッセージを収容するデータユニット部
(UNIT)、パケット全体の長さを予約スロットの長
さにそろえるためのダミービット、誤り訂正用の冗長ビ
ット(FEC)、次のスロットに送信されるパケットと
の間隔を確保するためのガードタイム(GT)から構成
される。
【0033】この予約スロット上に送出されるパケット
データと、図2に示したランダムアクセス方式で送出さ
れるパケットデータとの相違は、予約スロット上に送出
されるパケットデータが複数のデータユニットを収容で
きる点である。言い替えれば、複数のデータユニットは
OH部からFCS1部までのヘッダを1つだけ付加され
て送出されることができる。予約スロット上に送出され
るパケットデータはその予約スロット内に収容される限
り、最大8個までデータユニットを含むことができるも
のとする。
【0034】次に図5は、同じく周辺局T1 ,T2 ,…
…から中心局Cへ向けて予約スロット上に送出されるパ
ケットデータのうち、データユニット部(UNIT)を
唯一つ含むもののフォーマットを示すものである。これ
により、数タイムスロットに亘るような長いメッセージ
を分割することなく、またOH部からFCS1部までの
ヘッダを1つだけ付加して、1パケットとして送出する
ことが可能となる。この場合のフォーマットは、パケッ
トの長さが複数タイムスロット分に相当する点を除け
ば、図2に示したパケットフォーマットと構成的には全
く同一である。
【0035】図6は中心局Cから周辺局T1 ,T2 ,…
…へ送信される信号のうちパケットデータのフォーマッ
トを示すものである。中心局Cが送信するパケットデー
タは、ユーザデータパケット,予約スロット割当個別情
報パケット,予約スロット受信応答パケットの3種類に
分類される。いずれのパケットデータもハイレベルデー
タリンク制御(HDLC)のフレームフォーマットに準
拠し、パケットの先頭及び終了を表すフラグパターン
(F)に挟まれている。
【0036】ユーザデータパケットは中心局Cに接続さ
れるユーザのホスト端末から発生するデータを周辺局側
に送信するためのパケットである。ユーザデータパケッ
トは、宛先の周辺局アドレス(ADRS)、自分がユー
ザデータパケットであることを示す符号(ID)、ホス
ト端末から発生したデータを収容するデータ部(DAT
A)、伝送誤りを検出するフレームチェックシーケンス
(FCS)から構成される。
【0037】予約スロット割当個別情報パケットは予約
スロットを個々の周辺局に割当てるためのパケットであ
る。予約スロット割当個別情報パケットは、予約スロッ
トを割当てる周辺局アドレス(ADRS)、自分が予約
スロット割当個別情報パケットであることを示す符号
(ID)、割当予約スロットの開始タイムスロットを示
すフレーム番号(FR)とスロット番号(SL)、その
開始タイムスロットから何タイムスロット分が予約スロ
ットかを示すスロット数(NS)、伝送誤りを検出する
ためのフレームチェックシーケンス(FCS)から構成
される。
【0038】予約スロット受信応答パケットは周辺局T
1 ,T2 ,……が予約スロット上に送出したデータに対
する受信応答信号を送信するためのパケットである。予
約スロット受信応答パケットは、宛先の周辺局アドレス
(ADRS)、自分が予約スロット受信応答パケットで
あることを示す符号(ID)、この受信応答パケットが
受信を確認するパケットに設定されていた順序番号(S
EQ)、この受信応答パケット受信を確認するパケット
が含んでいたユニットの数を示すフィールド(COUN
T)、個々のデータユニットの受信を確認する情報を示
すフィールド(ACK)、フレームチェックシーケンス
(FCS)から構成される。
【0039】このうち、受信確認情報(ACK)は1バ
イトの情報であり、1ビットが1データユニットの受信
確認を示す。図6の例では、3個のデータユニットに関
する受信を確認する場合で、この時は受信確認情報(A
CK)のうち3ビットだけが有効である。この例では、
ある周辺局が1つの予約スロット上に送出した3つのデ
ータユニットのうち最初の2つについては正常に受信し
たが、最後の1データユニットは伝送誤りが検出された
ために破棄されたことを示すものである。
【0040】図7は中心局Cの構成図である。送受信装
置1は衛星Sとの送受信を行い、高周波数帯/中間周波
数帯の周波数変換を行う。受信部2は送受信装置1が受
信した信号の復調・誤り訂正を行う。
【0041】チャネル監視部3は受信したパケットのフ
レームチェックシーケンス部(FCS1)を参照して、
受信パケットのADRS部からCOUNT部までの伝送
誤りを検出する。誤りが検出されればそのパケットを破
棄する。誤りが検出されないパケットについてのみCO
UNT部を参照して、“0”が設定されているか“0”
以外の値が設定されているかによって、そのデータが通
常のタイムスロットに送信されたデータか、予約スロッ
トに送信されたデータかを識別し、各々を通常スロット
データ処理部4あるいは予約スロットデータ処理部5に
引渡す。
【0042】通常スロットデータ処理部4は、まず第一
に、受信パケットの割当要求予約スロット長(REQ)
を参照してこれが“0”でなければ、要求予約スロット
長と要求元周辺局アドレスを予約スロット割当管理部9
に通知する。
【0043】第二に、通常スロットデータ処理部4はU
NIT部のフレームチェックシーケンス部(FCS2)
を参照し、UNIT部の伝送誤りを検出する。誤りが検
出されれば、そのパケットを破棄する。誤りがなければ
UNIT部のうちPL部,PC部,DATA部を受信デ
ータバッファ6へ引渡し、同時にこのパケットの送信元
の周辺局アドレスを通常スロット受信応答信号生成部7
に通知する。
【0044】予約スロットデータ処理部5は、まず第一
に、受信パケットの割当要求予約スロット長(REQ)
を参照し、これが“0”でなければ、要求予約スロット
長と要求元周辺局アドレスを予約スロット割当管理部9
に通知する。
【0045】第二に、予約スロットデータ処理部5は各
UNIT部のフレームチェックシーケンス部(FCS
2)を参照し、UNIT部の伝送誤りを検出する。誤り
が検出されればそのUNIT部を破棄する。誤りがなれ
れば、各UNIT部のうちPL部,PC部,DATA部
を受信データバッファ6へ引渡し、同時にこのパケット
の送信元の周辺局アドレス,順序番号,データ受信情報
を、予約スロット受信応答生成部8に通知する。データ
受信情報とは、そのパケットに含まれていたUNIT数
と、どのUNITが正常に受信されたかを示すものであ
る。
【0046】受信データバッファ6は通常スロットデー
タ処理部4及び予約スロットデータ処理部5から受取っ
たUNIT部をバッファリングし、パケットの有効長
(PL)とパケットの再組立て情報(PC)とを参照し
て、周辺局でパケット分割されたデータについてはこれ
を1つのデータに組立て直し、パケット分割されなかっ
たデータについてはそのままホスト端末に引渡す。
【0047】通常スロット受信応答信号生成部7は通常
スロットデータ処理部4から受取った送信元周辺局アド
レスを利用して受信応答信号を作成する。そして、フレ
ームタイミング信号の送信タイミングがきたならば、こ
れを多重部14へ出力する。
【0048】予約スロット受信応答生成部8は予約スロ
ットデータ処理部5から受取った送信元周辺局アドレス
と、順序番号と、データ受信情報とを利用して、予約ス
ロット受信応答パケットを作成しこれを多重部14へ出
力する。
【0049】予約スロット割当管理部9は通常スロット
データ処理部4及び予約スロットデータ処理部5から通
知された要求予約スロット長と要求元周辺局アドレスと
を利用して、スロット割当テーブルを作成する。また、
各周辺局に対して予約スロット割当個別情報を発行する
ように、個別/放送スロット割当情報生成部10に要求
し、割当てるスロットと割当先の周辺局アドレスとを通
知する。
【0050】個別/放送スロット割当情報生成部10
は、予約スロット割当管理部9からの要求に基づいて、
予約スロット割当個別情報パケットを作成し、多重部1
4に出力する。また、個別/放送スロット割当情報生成
部10は、フレームタイミング信号の送信タイミングが
きたならば、予約スロット割当管理部9が管理するスロ
ット割当テーブルから1フレーム分のスロット割当を読
出して、これをスロット割当放送情報として多重部14
に出力する。
【0051】送信データバッファ11はホスト端末から
ユーザデータを受けてバッファリングし、所定のフォー
マットのユーザデータパケットに編集してから多重部1
4へ出力する。
【0052】フレームタイミング信号生成部12はフレ
ームの区切りを示すフレームタイミング信号を多重部1
4へ出力する。同時に、フレームタイミング信号生成部
12は中心局Cで使用する受信フレームタイミングを受
信スロットタイミング生成部13に通知する。
【0053】受信スロットタイミング生成部13は、フ
レームタイミング信号生成部12の出力に基づいて、中
心局Cで使用する受信スロットタイミングを作成し、こ
れをチャネル監視部3と通常スロット受信応答信号生成
部7とに出力する。
【0054】多重部14は通常スロット受信応答信号生
成部7,予約スロット受信応答生成部8,個別/放送ス
ロット割当情報生成部10,送信データバッファ11,
フレームタイミング信号生成部12からの出力を時分割
多重し、これを送信部15に出力する。
【0055】送信部15は多重部14からの入力のうち
パケットデータについてCRC方式による伝送誤り検出
用の冗長ビットを付加し、符号化・変調を施して送受信
装置1に出力する。
【0056】図8は周辺局T1 ,T2 ,……の構成図で
ある。送受信装置16は衛星Sとの信号の送受信を行
い、高周波数帯/中間周波数帯の周波数変換を行う。受
信部17は送受信装置16が受信した信号の復調・誤り
訂正処理を行い、処理後の信号を分離部18に出力す
る。
【0057】分離部18は受信部17の出力を受けて、
その中から中心局Cが生成したフレームタイミング信号
を検出して、フレームタイミングをフレーム同期部21
へ、スロット割当放送情報を予約スロット割当管理部2
8へ、受信応答信号を送達確認部29へ、パケットデー
タを識別部19へ夫々出力する。
【0058】識別部19は分離部18から受取ったユー
ザデータについて誤り検出を行い、伝送誤りがなくかつ
自局宛のデータのみを有効受信データと判定し、それ以
外のパケットデータはこれを破棄する。さらに識別部1
9は有効受信データのID部を参照してパケットデータ
の種別を認識し、ユーザデータパケットは受信データバ
ッファ20へ、予約スロット割当個別情報は予約スロッ
ト割当管理部28へ、予約スロット受信応答パケットは
送達確認部29へ夫々引渡す。
【0059】受信データバッファ20は識別部19から
受取ったユーザデータパケットをバッファリングし、そ
のDATA部のみをユーザデータ端末へ引渡す。
【0060】フレーム同期部21は中心局Cから送信さ
れてくるフレームタイミングを基準として、自局と衛星
との距離を考慮し、自局が送信を行う際に用いるフレー
ムタイミングを決定してこれをスロットタイミング生成
部22に出力する。
【0061】スロットタイミング生成部22はフレーム
同期部21が作ったフレームを所定の数のスロットに分
割してスロットタイミングを決定する。
【0062】パケット化部23はユーザデータ端末より
データを受取り、そのデータが1つのタイムスロットの
DATA部に収容できるデータ長ならば、これにパケッ
ト再組立て情報部(PC),データ長(PL),フレー
ムチェックシーケンス部(FCS2)を付加して1つの
UNIT部を作成する。
【0063】また、ユーザデータ端末から受取ったデー
タが1タイムスロットのDATA部には収容できないデ
ータ長の場合、パケット化部23はこのデータの先頭部
分を1タイムスロットのDATA部に収容できる長さだ
け分離し、先頭と後続の2パケットに分割する。そし
て、先頭パケット、後続パケット夫々に、パケット組立
て情報(PC),データ長(PL),フレームチェック
シーケンス部(FCS2)を付加して1つのUNIT部
を作成する。
【0064】パケット再組立て情報(PC)としては、
例えばそのデータがパケット分割されたデータの一部分
であるか否か、分割されたデータの一部ならば、先頭パ
ケットか後続パケットか等の情報が考えられる。
【0065】送信データバッファ24はパケット化部2
3からUNIT部を受取ってバッファリングし、送信制
御部26へこれを出力する。この時、送信データバッフ
ァ24は1タイムスロット上にランダムアクセスで送信
すべきUNIT部と、予約スロット上に送信するべきU
NIT部と、さらに一度送信に失敗して再送すべきUN
IT部とを別々にバッファリングする。
【0066】また、送信データバッファ24は送信制御
部26へ出力したUNIT部を送達確認のために一時保
留バッファに保留しておく。そして、送達確認部29か
らの再送/バッファ解放指示信号を受けて、保留バッフ
ァからの解放を指示されたUNIT部をバッファ内から
消去し、再送が指示されたUNIT部を再送用の専用バ
ッファにバッファリングしなおす。
【0067】予約管理部25は送信データバッファ24
の中に予約スロット使用データとしてバッファリングさ
れているUNIT部の数と個々の長さを管理し、何タイ
ム分を予約すればよいかを決定する。
【0068】送信制御部26はスロットタイミング生成
部22かの出力を受けてスロットタイミングがきたこと
を知ると、まず予約スロット割当管理部28のスロット
割当テーブルを参照し、ランダムアクセス可能なスロッ
トタイミングか、自局に割当てられた予約スロットタイ
ミングか、あるいは他の周辺局に割当られた予約スロッ
トタイミングかを夫々判別する。
【0069】ランダムアクセス可能なスロットタイミン
グならば、送信制御部26は送信データバッファからラ
ンダムアクセスで送信できるUNITのうち先頭のもの
を読出して、これに自局のアドレス(ADRS),要求
予約スロット長(REQ),順序番号(SEQ),CO
UNT部,フレームチェックシーケンス部(FCS1)
を付加して、送信部27へ出力する。この時、要求予約
スロット長(REQ)は、予約管理部25が指示する値
を設定する。また、ランダムアクセス可能なスロットタ
イミングでは、COUNT部は必ず“0”を設定するも
のとする。
【0070】そのスロットが自局に割当てられた予約ス
ロットである場合、送信制御部26は送信データバッフ
ァ24から予約スロット使用データとしてバッファリン
グされているUNITをその予約スロットに収容できる
数だけ読出す。この時、送信制御部26が送信データバ
ッファ24から読出すUNIT部の数は、予約管理部2
5からの指示を受けるものとする。送信制御部26は読
出した複数のUNIT部に、自局のアドレス(ADR
S),要求予約スロット長(REQ),順序番号(SE
Q),COUNT部,フレームチェックシーケンス部
(FCS1)を付加して、送信部27へ出力する。要求
予約スロット長(REQ)は、予約管理部25が指示す
る値を設定する。またこの時、送信制御部26は送信部
27に対し連続して幾つのタイムスロットに送出を行う
のか、搬送波の出力時間を指示する。
【0071】スロットタイミングが他局に割当てられた
スロットである場合、送信制御部26はそのスロットで
のデータ送出を見合わせる。
【0072】最後に送信制御部26はどのタイムスロッ
トでデータ送信を行ったか否か、またそれがランダムア
クセスであったか、予約スロットへの送出であったか
を、送達確認部29へ送信履歴として通知する。
【0073】送信部27は送信制御部26からの入力に
ついてダミービットを付加し、さらに符号化・変調を施
して誤り訂正用冗長ビット(FEC)を付加して送受信
装置16に出力する。
【0074】予約スロット割当管理部28は中心局Cか
ら送信されるスロット割当放送情報と、予約スロット割
当個別情報とを参照してスロット割当テーブルを作成す
る。
【0075】送達確認部29は送信制御部26からの出
力を受けて自局がどのタイムスロットで送信を行った
か、またそれがランダムアクセスによる送信か、予約ス
ロットへの送出かを記憶している。
【0076】まず、ランダムアクセスで送信したパケッ
トデータについては、送達確認部29の記憶と分離部1
8から出力される受信応答信号とを比較し、自局がデー
タ送信を試みたタイムスロットに対する応答が肯定応答
ACK(ACKNOWLEDGEMENT )か否定応答NAK(NOT AC
KNOWLEDGEMENT )であるかを識別する。すなわち、受信
応答信号が自局のアドレスを示していれば肯定応答AC
K,オール0か他の周辺局のアドレスが示されていれば
否定応答NAKと判断する。
【0077】次に、予約スロットに送出したパケットデ
ータについては、中心局Cからパケットデータの一種と
して送られてくる予約スロット受信応答によって、正常
な受信が確認されたもののみACKが確認されたものと
する。一定時間待ったが予約スロット受信応答が全く返
らないパケットデータについては、中心局側で破棄され
たのとしてNAK応答と判断する。また、予約スロット
受信応答は送られてきたが、一部のUNITについてN
AK応答である場合も有り得る。
【0078】送達確認部29は、応答が否定応答NAK
であったUNITについては再送を、応答が肯定応答A
CKであったUNITについては、一時保留バッファか
らの解放を夫々送信データバッファ24に指示する。
【0079】図9は本発明による衛星通信方式における
アクセス方式の第一の実施例を示す。この例でのスロッ
ト構成では、1フレーム当りにタイムスロットが5つと
し、衛星遅延は1タイムスロット分とする。
【0080】ここで、周辺局T1 は、2つの再送データ
が発生したので、回線が混雑したものと判断して予約モ
ードを使用する。この時、予約スロットを要求するため
データ1をランダムアクセスで再送しなければならない
が、再衝突をできるだけ避けるためにランダムに選んだ
スロット数だけ待ってから、データ1を送出する。この
待機の間に、端末からは新しいデータ4と5とが発生し
ている。通常ならば、このデータ4と5はランダムアク
セスで送信できるデータであるが、現在回線が混雑して
るためにこのデータ4と5とも予約スロットに送出する
ものとする。
【0081】再送データ2と、新規のデータ4と5とを
送信するためには、2スロットが必要であるので、周辺
局T1 はデータ1に予約要求2を付加してランダムアク
セスで送出する。そして、予約スロットが割当られたと
ころでデータ2,4,5を送出する。
【0082】この時送出されるパケットは3つのUNI
T部を含む。1UNITを1パケットデータとして送信
すれば、3スロットを使用するところが、3UNITを
1パケットデータとして送信するので、2スロットを使
用するのみ良い。
【0083】図10は本発明による衛星通信方式におけ
るアクセス方式の第二の実施例である。ここでは、周辺
局T1 に長いメッセージが発生したため、これを1タイ
ムスロットに収容できる先頭パケット1と後続パケット
2とに分割する。後続パケット2を送信するには3スロ
ットが必要であるので、周辺局T1 はデータ1に予約要
求3を付加してランダムアクセスで送出する。そして、
予約スロットが割当てられたところで、後続データ2が
送出される。この長いメッセージを、1タイムスロット
で送信できるデータ長で均等に分割し各々を1パケット
データとして送信した場合、全部で5スロットを使用す
るが、この例の場合は必要なスロットは全部で4スロッ
トで良い。
【0084】図11は周辺局の送信データバッファ24
の詳細図である。周辺局の送信データバッファ24はラ
ンダムアクセスで送信するUNITをバッファリングす
るバッファ1102、一度送信に失敗した再送データを
バッファリングするバッファ1103、予約スロットに
送信するべきデータUNITをバッファリングするバッ
フア1104と、受信確認を待つために各バッファから
送信したデータUNITを一時的に保留しておくバッフ
ァ1105,1106,1107から構成される。
【0085】パケット化部23から入力するデータのう
ち長いメッセージを2パケットに分割した後続パケット
は予約データ用バッファ1104にバッファリングされ
る。
【0086】一方、1タイムスロットに収容できる短い
データや、長いメッセージを2パケットに分割した先頭
パケットは、通常はランダムアクセス用データバッファ
1102にバッファリングされる。しかし、SW部11
01の切換えによって、これらのデータは予約データバ
ッファ1104にバッファリングされる場合もある。こ
れをランダムアクセス抑制モードと呼ぶ。
【0087】再送データバッファ1103は、2つ以上
の再送データが発生すると、SW部1101に対してラ
ンダムアクセス制御モードに入るように要求する。
【0088】3つの一時保留バッファ1105,110
6,1107は送達確認部29からの指示に従って、一
時保留データの消去または再送データバッファへの転送
を行う。
【0089】再送データ用一時保留バッファ1106の
中のデータがすべて消去された場合、すなわちすべて中
心局Cでの受信が確認されかつ再送データバッファ11
03内にデータが残留していない場合、SW部1101
はランダムアクセス抑制モードを解除されて通常動作に
戻る。
【0090】また、再送データバッファ1103と予約
データバッファ1104とは各バッファ内にバッファリ
ングされているUNITの総数と各UNITの長さとを
予約管理部25へ通知する。
【0091】図12は周辺局の予約管理部25の詳細図
である。予約管理部25は送信データバッファ24のう
ち予約データバッファ1104と再送データバッファ1
103とについて、その内部のUNIT数と各UNIT
の長さとを管理する管理部1201,1202と、その
UNIT数,UNIT長から自局が要求したい予約スロ
ットの長さと1つの予約スロット上に幾つのUNITを
送信するかを決定する予約スロット長決定/データ編集
制御部1203とからなる。
【0092】予約スロット長決定/データ編集制御部1
203は、送信制御部26がデータを送出しようとする
際に、要求予約スロット長を通知する。また、予約スロ
ットが割当てられた時点で、幾つのUNITを予約デー
タバッファ1104あるいは再送データバッファ110
3から読出すべきかを送信制御部26に通知する。
【0093】また、予約スロット割当管理部28は周辺
局Cから予約スロット割当個別情報パケットを受信する
と、割当があった旨を予約スロット長決定/データ編集
制御部1203に通知する。予約スロット長決定/デー
タ編集制御部1203は予約要求を行ってから一定時間
経過しても予約スロットの割当がない場合、予約要求は
受付けられなかったと判断して予約の再要求を行う。
【0094】ただし、この例では、前に送信した予約要
求に対してスロットの割当があるまでは次の予約要求は
出さないものとする。
【0095】
【発明の効果】図9に示すとおり、回線が混雑してデー
タ同士の衝突が多発し、周辺局内に複数のデータが溜ま
った場合、これらを1パケットとしてヘッダ部を共有し
て送信することができるので、個々のデータが1つのパ
ケットデータとして1スロットを使用する従来の方式に
比べて、同じデータ量を転送するために使用するタイム
スロット数が減少し、効率が向上する。
【0096】また、図10に示すとおり、周辺局に長い
データ長のメッセージが発生した場合、数タイムスロッ
トを連続的に使用して、1つのヘッダ部のみを付加して
送信できるので、1つのタイムスロットを単位として長
いメッセージを細かく分割し、その1つ1つを1パケッ
トとして1スロットを使用する従来の方式に比べ、使用
するタイムスロット数が減少して効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である衛星通信ネットワーク
を示す図である。
【図2】図1の衛星通信ネットワークにおける周辺局T
1 ,T2 ,……より中心局Cへ向けての信号フォーマッ
トを示す図である。
【図3】中心局Cより周辺局T1 ,T2 ,……へ向けて
の信号フォーマットを示す図である。
【図4】周辺局T1 ,T2 ,……より中心局Cへ向けて
の信号のうち複数のタイムスロットをつなげた予約スロ
ット上に送出されるパケットのフォーマットを示す図で
ある。
【図5】周辺局T1 ,T2 ,……より中心局Cへ向けて
の信号のうち、複数のタイムスロットをつなげた予約ス
ロット上に送出されるパケットのフォーマットを示す図
である。
【図6】中心局Cより周辺局T1 ,T2 ,……へ向けて
の信号のうちパケットデータのフォーマットを示す図で
ある。
【図7】中心局Cの構成図である。
【図8】周辺局T1 ,T2 ,……の構成図である。
【図9】本発明におけるアクセス方式の一実施例を示す
タイムチャートである。
【図10】本発明におけるアクセス方式の他の実施例を
示すタイムチャートである。
【図11】周辺局の構成要素の1つである送信データバ
ッファの詳細図である。
【図12】周辺局の構成要素の1つである予約管理部の
詳細図である。
【図13】従来技術におけるアクセス方式の一例を示す
タイムチャートである。
【図14】従来技術におけるアクセス方式の他の例を示
すタイムチャートである。
【図15】従来技術におけるアクセス方式の別の例を示
すタイムチャートである。
【図16】本発明における周辺局側の送信フレームタイ
ミングと、中心局が送信する受信応答信号,スロット割
当放送信号との関係を示す図である。
【符号の説明】
C 中心局 S 通信衛星 T1 ,T2 ,T3 周辺局 1,16 送受信装置 2,17 受信部 3 チャネル監視部 4 通常スロットデータ処理部 5 予約スロットデータ処理部 6,20 受信データバッファ 7 通常スロット受信応答生成部 8 予約スロット受信応答生成部 9,28 予約スロット割当管理部 10 個別/放送スロット割当情報生成部 11,24 送信データバッファ 12 フレームタイミング信号生成部 13 受信スロットタイミング生成部 14 多重部 15,27 送信部 18 分離部 19 識別部 21 フレーム同期部 22 スロットタイミング生成部 23 パケット化部 25 予約管理部 26 送信制御部 29 送達確認部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の周辺局が通信衛星を介して共通の
    チャネルを時分割的に使用して中心局へアクセスするに
    際し、全ての周辺局が前記チャネルを時分割した単位で
    あるタイムスロットへのアクセス方式として、ランダム
    にアクセスを行うスロット化アロハ方式と、事前に予約
    した専用のタイムスロットを使用するスロット予約方式
    とを併用するようにした時分割多元接続の衛星チャネル
    アクセスシステムであって、予約タイムスロットは連続
    した複数のタイムスロットの形式であり、送信データが
    1つの周辺局に複数滞留している場合、これ等複数のデ
    ータを1つの前記予約タイムスロット上において1つの
    ヘッダ部のみを付加した形式で送出するようにしたこと
    を特徴とする衛星チャネルアクセスシステム。
  2. 【請求項2】 複数の周辺局が通信衛星を介して共通の
    チャネルを時分割的に使用して中心局へアクセスするに
    際し、全ての周辺局が前記チャネルを時分割した単位で
    あるタイムスロットへのアクセス方式として、ランダム
    にアクセスを行うスロット化アロハ方式と、事前に予約
    した専用のタイムスロットを使用するスロット予約方式
    とを併用するようにした時分割多元接続の衛星チャネル
    アクセスシステムであって、予約タイムスロットは連続
    した複数のタイムスロットの形式であり、複数のタイム
    スロットに亘るデータ長を有する1つの送信データが発
    生した場合、この1つの送信データを1つの前記予約タ
    イムスロット上において1つのヘッダ部のみを付加した
    形式で送出するようにしたことを特徴とする衛星チャネ
    ルアクセスシステム。
  3. 【請求項3】 複数の周辺局が通信衛星を介して共通の
    チャネルを時分割的に使用して中心局へアクセスするに
    際し、全ての周辺局が前記チャネルを時分割した単位で
    あるタイムスロットへのアクセス方式として、ランダセ
    ムにアクセスを行うスロット化アロハ方式と、事前に予
    約した専用のタイムスロットを使用するスロット予約方
    式とを併用するようにした時分割多元接続の衛星チャネ
    ルアクセスシステムであって、予約タイムスロットは連
    続した複数のタイムスロットの形式とされ、前記周辺局
    の各々は、自局内に滞留している送信データの数とこれ
    等各送信データの長とに応じてこれ等送信データの送出
    に必要な前記予約タイムスロットの長さを決定すると共
    に、自局に割当てられた前記予約タイムスロット上に前
    記送信データを幾つまとめて送出するかを決定する手段
    と、この決定に従って前記送信データを、1つのヘッダ
    を有するパケットに変換する手段とを有し、前記中心局
    は、1つの前記予約スロット上に送出されてきた送信デ
    ータについて個々のデータを認識して、この認識された
    個々のデータ毎に伝送誤りを検出する手段と、前記個々
    のデータの受信を確認するための応答信号を生成して送
    信元の周辺局へ送出する手段とを含むことを特徴とする
    衛星チャネルアクセスシステム。
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