JP3286671B2 - 乳牛用ペレット飼料の製造法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ドナリエラ藻体乾
燥粉末を利用する乳牛用ペレット飼料の製造法に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、ドナリエラ藻体乾燥粉末を０．３
〜５重量％含有する鶏用飼料は、特開平６−１５３８１
３号公開公報に開示されており公知である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明者は、ドナリエ
ラ藻体乾燥粉末を利用して、牛乳の栄養価を向上させる
乳牛用ペレット飼料について研究した結果、本発明を達
成したのである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、ドナリエラ藻
体乾燥粉末、トルラ酵母、パン酵母、大豆かす、プロピ
オン酸カルシウム、炭酸カルシウムと、糖蜜とを混合
し、成型し、固形化することから成る乳牛用ペレット飼
料の製造法である。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明は、ドナリエラ藻体乾燥粉
末１〜５０重量部、トルラ酵母１〜２５重量部、パン酵
母０．１〜１ｋｇの重量部、大豆かす１〜５重量部、プ
ロピオン酸カルシウム０．１〜１．５重量部、炭酸カル
シウム１〜５重量部、糖蜜５〜ｌ０重量部と、賦形剤と
して８０メッシュパス（Mesh pass)のトウモロコシ粉砕
物とを混和し、湿潤し混練した後、成型し、固形化する
ことから成る乳牛用ペレット飼料の製造法である。そし
て、得られた乳牛用ペレット飼料は、市販の養牛用配合
飼料に混和して給餌するのが好適である。

【０００６】本発明での、ドナリエラ藻体乾燥粉末と
は、ドナリエラ・バーダウイル藻体の乾燥粉末、ドナリ
エラ・サリーナ藻体の乾燥粉末を意味する。

【０００７】

【実施例１】ドナリエラ藻体乾燥粉末を５重量部、トル
ラ酵母を２０重量部、大豆粕を３重量部、プロピオン酸
カルシウムを０．３重量部、炭酸カルシウムを５重量
部、糖蜜を１０重量部、パン酵母を０．５重量部と、賦
形剤としての８０メッシュパス(mesh pass) のトウモロ
コシ粉砕物とを混合して得た乳牛用配合飼料に、１０％
程度の水を加え、湿潤させて、混練りして、ダイ(die)
の出口径２ｍｍから圧出・成型し、カッターで長さ３ｍ
ｍずつ切断して連続的に２ｍｍ×３ｍｍ粒度に造粒し
て、乳牛用ペレット飼料を得た。

【０００８】

【実施例２】実施例１で得た乳牛用ペレット飼料５０ｇ
を、市販の養牛用配合飼料１０ｋｇに混合した飼料を試
験区の６頭の乳房炎牛に、前記と同重量の市販の養牛用
配合飼料を対照区の６頭の乳房炎牛に、４０日間宛給餌
した結果を表１、表２に示した。正常の乳牛の血液中
の、ビタミンＥは１８９IU/dI 、βーカロチンでは８５
８（１４３０IU）程度であるに対して、本発明の乳牛用
ペレット飼料を含有する飼料を給餌することによつて、
表１、表２にみるように、血液中にビタミンＥ、βーカ
ロチン共に増加することが明白であり、従って、牛乳中
にもビタミンＥ、βーカロチン増加して、牛乳の栄養価
を向上させることもてき、かつ表１、表２によれば、乳
房炎の防止でき得たのである。

【０００９】

【表１】 −変化無し、＋やや治癒傾向あり、＋＋治癒傾向あり、＋＋＋治癒傾向顕著。

【００１０】

【表２】 −変化無し、＋やや治癒傾向あり、＋＋治癒傾向あり、＋＋＋治癒傾向顕著。

【００１１】

【発明の効果】本発明での、乳牛用ペレット飼料は、ド
ナリエラ藻体乾燥粉末、その他有効成分がペレット化さ
れて被覆されてるので、βーカロチンその他有効成分が
安定に保持されるので、これを通常の養牛用飼料に混和
して、給餌された乳牛は、受胎率向上や、病気の予防が
でき、かつ栄養価の優れた牛乳が得られるのである。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ドナリエラ藻体乾燥粉末を１〜５０重量
   部、トルラ酵母を１５〜２５重量部、パン酵母を０．１
   〜１重量部、大豆かすを１〜５重量部、プロピオン酸カ
   ルシウムを０．１〜１．５重量部、炭酸カルシウムを１
   〜５重量部と、糖蜜を５〜１０重量部とを混和して、成
   型・固形化することを特徴とする乳牛用ペレット飼料の
   製造法。