JP3286514B2 - ランプ取付構造 - Google Patents

ランプ取付構造

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JP3286514B2
JP3286514B2 JP32802195A JP32802195A JP3286514B2 JP 3286514 B2 JP3286514 B2 JP 3286514B2 JP 32802195 A JP32802195 A JP 32802195A JP 32802195 A JP32802195 A JP 32802195A JP 3286514 B2 JP3286514 B2 JP 3286514B2
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千尋 中川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個のランプを
フレキシブルフラットケーブルを介してホルダに取り付
けるランプ取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車の後部に装着される
ターンシグナルランプ、バックランプ、テールランプ、
ストップランプ等の各種のランプは、ランプ取付構造と
してハウジングにまとめて取り付けられる場合があり、
これらのランプ類は通常の電線から成るワイヤハーネス
により電気的に接続されている。
【0003】この種のランプ取付構造として、例えば図
7に示すようなハウジング1が車体側パネル2に組み付
けられる構造が知られている。ハウジング1にはターン
シグナルランプ3を取り付けるボディ部分1aと、バッ
クランプ4を取り付けるボディ部分1bと、テール・ス
トップランプ5を取り付けるボディ部分1cとが設けら
れ、車体側パネル2には挿通孔2aがボディ部分1aに
対向する位置に設けられると共に、張出し部2bがボデ
ィ部分1a、1bの間に設けられている。
【0004】ハウジング1のボディ部分1a、1b、1
cの反対側には、レンズ6a、6b、6cがそれぞれ取
り付けられている。また、ランプ3、4、5はソケット
7、8、9にそれぞれ保持されると共に、これらのソケ
ット7、8、9はボディ部分1a、1b、1cにそれぞ
れ取り付けられている。そして、ソケット7、8、9は
コネクタ10、11、12を介してコード13、14、
15にそれぞれ接続され、コード13の他端にはコネク
タ16が接続され、コード14、15の他端には共通の
コネクタ17が接続されている。そして、これらのコネ
クタ16、17は電源側コネクタ18に接続されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来例では、コード13、14、15の両端に図示しな
い接続端子が固定され、これらの接続端子がコネクタ1
0、11、12やコネクタ16、17に収容されてい
る。このため、従来例ではコード13、14、15に接
続端子を固定するためのハンダ付け、ねじ留め、圧着等
の作業が必要とされ、組付作業性を向上させることが困
難な状態になっている。
【0006】また、コード13、14、15に接続端子
を固定する際や、これらの接続端子をコネクタ10、1
1、12やコネクタ16、17に挿入する際には手作業
に頼ることが多いため、配線に誤りが発生する虞れがあ
る。
【0007】本発明の目的は、上述した問題点を解消
し、組付け作業性を向上させると共に、配線の誤りを防
止できるランプ取付構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るランプ取付構造は、外方に突出した複数
の接点部を有するランプソケットを取り付けるための取
付孔を有するホルダ上に、金属箔から成る導体パターン
を絶縁シートにより両面から挟着し前記取付孔に相当す
る個所に挿通孔を設けると共に該挿通孔の周辺に前記導
体パターンの一部として複数極の接続部を配置した可撓
性を有するフレキシブルフラットケーブルを載置し、前
記ランプソケットの基部を前記挿通孔を介して前記ホル
ダの取付孔に嵌合し回動して固定し、前記接点部の回動
範囲において前記絶縁シートの上面を剥離して前記接続
部の導体を露出し前記接点部を該導体露出部に接触させ
て給電を行うようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図6に図示の実施
例に基づいて詳細に説明する。図1は実施例の斜視図で
あり、例えば4個の諸種のランプ21付きのソケット2
2が、フレキシブルフラットケーブル23に電気的に接
続された上で、ホルダ24に取り付けられている。ホル
ダ24には、図2に示すように例えば段差を有する3個
所の水平部24aと、1個所の傾斜部24bと、1個所
の垂直部24cとが設けられ、ランプ21は立体的に配
置されている。そして、水平部24aと傾斜部24bに
はソケット22を取り付けるための取付孔25がそれぞ
れ形成され、各取付孔25にはソケット22の後述する
係止片を挿通するための対向する角孔25a、25bが
設けられている。
【0010】ランプ21は例えば自動車のテールランプ
等であり、目的に応じた種類及びサイズとされている。
図3は図1の部分断面図、図4はソケット22の斜視図
であり、硝子球31の内部にフィラメント32がリード
線33、34により支持されている。ソケット22の例
えば円板状の基部35の外径は、ホルダ24の取付孔2
5の内径よりも大きくされ、基部35の上面に形成され
た嵌着孔36にはランプ21の下部が嵌着されている。
基部35の下面には、断面が長方形でホルダ24の取付
孔25に押し込まれる軸部37が設けられている。軸部
37の側縁の中間部には、取付孔25の角孔25a、2
5bに挿通され、ホルダ24の裏面に係止する係止片3
7a、37bが、軸部37の長手方向に直交するように
設けられている。
【0011】また、基部35の上面には、若干外方へ反
った2個のつまみ部38、39が対向するように設けら
れている。そして、基部35の下面の軸部37を間にし
た対称位置には、リード線33、34に接続された接点
部33a、34aが、基部35の下面から若干膨出する
ように露出されている。
【0012】一方、フレキシブルフラットケーブル23
は図5に示すように、ソケット22の接点部33a、3
4aに電気的に接続するための金属箔状から成る給電側
の導体パターン41〜44と、接地側の金属箔状から成
るコモン用の導体パターン45とが絶縁シート46、4
7により挟着され、外形抜きされたものとなっている。
フレキシブルフラットケーブル23には、ソケット22
の軸部37が挿通される4個の挿通孔48が設けられて
おり、挿通孔48の周縁にはソケット22の係止片37
a、37bを挿通させる切欠溝48a、48bが形成さ
れている。各挿通孔48には導体パターン41〜44の
中の1つと、コモン用の導体パターン45の一方の端末
部がほぼ対称的に設けられている。
【0013】挿通孔48に臨む導体パターン41〜45
の上面の絶縁シート46は剥され、ソケット22の接点
部33a、34aに接触する導体露出部41a〜45a
とされている。そして、導体パターン41〜45の他方
の端末部には、端子41b〜45bがコネクタ部49に
より固定されている。
【0014】なお、上述した挿通孔48を有するフレキ
シブルフラットケーブル23に代えて、図6に示すよう
なソケット22の軸部37を挿通させる切欠状の挿通部
51を備えたフレキシブルフラットケーブル52を用い
ることもできる。即ち、挿通部51の奥部にはソケット
22の係止片37a、37bの一方を挿通させる切欠溝
51aが、ホルダ24の角孔25a、25bの一方に対
応するように形成されている。また、給電側の導体パタ
ーン53〜56が設けられる反面で、導体パターン5
3、54に対してコモン用の導体パターン57が設けら
れ、導体パターン55、56に対してはコモン用の導体
パターン58が設けられている。従って、コモン側は導
体パターン57、58に分割されたため、導体露出部5
3a〜58aに対して1極だけ多い端子53b〜58b
がコネクタ59により固定されることになる。
【0015】ランプ21付きソケット22をフレキシブ
ルフラットケーブル23を介してホルダ24に組み付け
る際には、ソケット22のつまみ部38、39を保持
し、係止片37a、37bをフレキシブルフラットケー
ブル23の切欠溝48a、48bに挿通しながら軸部3
7を挿通孔48に挿通し、更に係止片37a、37bを
ホルダ24の角孔25a、25bに挿通して軸部37を
取付孔25に押し込む。次に、ソケット22を90度回
動して係止片37a、37bをホルダ24の裏面に係止
させる。これにより、接点部33a、34aは導体パタ
ーン41〜45の導体露出部41a〜45aにそれぞれ
接触する。そして、フレキシブルフラットケーブル23
のコネクタ49は、ホルダ24が図示しない車体等に組
み付けられた後に、電源側コネクタに結合される。
【0016】このように、実施例ではランプ21を保持
したソケット22を、フレキシブルフラットケーブル2
3により電気的に接続したため、図7で示した従来例に
おけるコード13、14、15の両端に接続端子を固定
する作業、これらの接続端子をコネクタ10、11、1
2とコネクタ16、17に挿入する作業等を省くことが
でき、組付け作業性を向上させることができる。また、
コネクタ10、11、12やコネクタ16、17を無く
すことができるため、軽量化を実現できる。
【0017】また、ソケット22の基部37をフレキシ
ブルフラットケーブル23の挿通孔48に挿し込み、ソ
ケット22を回動してホルダ24に係止させるだけで電
気的接続を確保できるため、ソケット22の電気的接続
の信頼性を向上させることができる。更に、フレキシブ
ルフラットケーブル23は打抜きにより形成するため、
製造時間を短縮できると共に配線の誤りを防止できて、
品質を安定化させることができる。
【0018】そして、フレキシブルフラットケーブル2
3の箔状導体は十分な厚さを有するため、電流容量や熱
放散が大きくなり、ランプ21の多様化に対応すること
ができる。また、フレキシブルフラットケーブル23は
大きな形状のものを製作可能であり、更に撓ませて使用
できるため、ランプ21の前後位置や傾斜方向を任意に
設定することができ、ランプ21の立体的な配置に対応
することができる。
【0019】なお、ソケット22をホルダ24に取り付
けた際にランプ21とフレキシブルフラットケーブル2
3の電気的接続が完成すれば、ソケット22を任意の構
造とすることができる。また、係止片37a、37bに
斜面部を設け、ソケット22を回動させることによりソ
ケット22がホルダ24に接近するようにすれば、ソケ
ット22の接点部33a、34aとフレキシブルフラッ
トケーブル23の導体露出部41a〜45aの接触圧を
高く保持することができる。
【0020】また、係止片37a、37bの代りにばね
部材をソケット22に設け、軸部37を取付孔25に押
し込んだ後にばね部材が復元してホルダ24の裏面に係
止するようにすることもできる。
【0021】
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るランプ
取付構造は、ランプを保持したソケットをフレキシブル
フラットケーブルにより電気的に接続したので、組付け
作業性を向上させることができる上に、配線の誤りを防
止でき、信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の斜視図である。
【図2】ホルダの斜視図である。
【図3】部分拡大断面図である。
【図4】ソケットの斜視図である。
【図5】フレキシブルフラットケーブルの平面図であ
る。
【図6】フレキシブルフラットケーブルの平面図であ
る。
【図7】従来例の構成図である。
【符号の説明】
21 ランプ 22 ソケット 23、52 フレキシブルフラットケーブル 24 ホルダ 25 取付孔 25a、25b 角孔 33a、34a 接点部 41〜45 導体パターン 41a〜45a 導体露出部 48 挿通孔 48a、48b、51a 切欠溝 51 挿通部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 9/09 - 43/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外方に突出した複数の接点部を有するラ
    ンプソケットを取り付けるための取付孔を有するホルダ
    上に、金属箔から成る導体パターンを絶縁シートにより
    両面から挟着し前記取付孔に相当する個所に挿通孔を設
    けると共に該挿通孔の周辺に前記導体パターンの一部と
    して複数極の接続部を配置した可撓性を有するフレキシ
    ブルフラットケーブルを載置し、前記ランプソケットの
    基部を前記挿通孔を介して前記ホルダの取付孔に嵌合し
    回動して固定し、前記接点部の回動範囲において前記絶
    縁シートの上面を剥離して前記接続部の導体を露出し前
    記接点部を該導体露出部に接触させて給電を行うように
    したことを特徴とするランプ取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ホルダは車体に沿った立体形状とし
    た請求項1に記載のランプ取付構造。
JP32802195A 1995-11-22 1995-11-22 ランプ取付構造 Expired - Lifetime JP3286514B2 (ja)

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