JP3285777B2 - 管内面塗装のためのマスキング装置 - Google Patents
管内面塗装のためのマスキング装置Info
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Description
のマスキング装置に関する。
場合には、この管の内外面を塗装するのが一般的であ
り、特に管内面は、管の内部に挿入したランスの先端か
ら塗料を噴出して行う粉体塗装が行われることが多い。
ところで、一般に鋳鉄管はその一端側に受口を有してお
り、この受口の内面は、管胴部の粉体塗装の前に通常の
塗料による塗装のみを行い、粉体塗装を行わないのが通
例である。このため、ランスの先端から噴出された塗料
が飛び散って受口の内面に付着するのを防止する目的
で、受口の内部に挿入される円筒状のマスキング部材
と、このマスキング部材の内部に連通した排気通路とを
設けた管内面塗装のためのマスキング装置が、たとえば
特開平5−64763号公報に開示されている。
来のマスキング装置では、長時間使用するうちに、ラン
スの先端から噴出された塗料が排気通路の内面に付着し
て成長するおそれがあり、そうするとこの排気通路を用
いた塗料の排出を行いにくくなるという問題点がある。
して、排気通路の内面における塗料の付着状態を容易に
解消できるようにすることを目的とする。
本発明は、管の受口の内部に挿入される円筒状のマスキ
ング部材と、このマスキング部材の内部に連通するとと
もに集塵装置に連通した水平方向の排気通路とを設けた
マスキング装置であって、前記排気通路の内面に付着し
た塗料を掻き取り可能なスクレーパを設け、このスクレ
ーパは、スパイラル状の刃部を有した回転式の掻き取り
刃を具備するようにしたものである。
り排気通路の内面に付着した塗料を掻き取ることで、こ
の排気通路の内周面に付着した塗料が効果的に剥離され
ることになる。このとき、スクレーパはスパイラル状の
刃部を有した回転式の掻き取り刃を具備するため、剥離
した塗料は掻き取り刃の回転にしたがって排気通路内を
搬送されて集塵装置に送られることになる。
を利用した管内面の塗装装置の全体構造を示す正面図で
ある。ここで1は塗装すべきダクタイル鋳鉄製の管で、
遠心鋳造された後に焼鈍熱処理されるなどして形成され
たものである。この管1は、支持装置2により、水平方
向に支持されるとともにその軸心まわりに回転駆動され
る。支持装置2は走行台車3の上に設けられており、こ
の走行台車3が走行することで、管1は、上述のように
回転可能に支持された状態でその軸心方向に移動され
る。
の受口1aの内面がすでに塗装されており、この支持装置
2上では、管胴部の内面は粉体塗装するものの、受口1a
の内面にはそれ以上の塗装は行わない。4はそのための
本発明にもとづくマスキング装置で、管1の受口1aの内
部に挿入されるパイプ状のマスキング部材5を有してい
る。
の内部へ挿入される水平方向のランス7と、このランス
7の基端部を支持するための支持フレーム8とを備えて
いる。管1の内面を粉体塗装するための塗料は、ランス
7の先端部から噴出される。台車3を走行させながらラ
ンス7より塗料を噴出することで、管1の内面が塗装さ
れることになる。
明する。図1および図2において、走行台車3の上面に
は管軸方向の第1のガイドレール11が設けられており、
この第1のガイドレール11に沿って、第1のシリンダ12
により第1のスライダ13が移動可能とされている。さら
に、この第1のスライダ13の上面には管軸方向の第2の
ガイドレール14が設けられており、この第2のガイドレ
ール14に沿って、第2のシリンダ15により第2のスライ
ダ16が移動可能とされている。
向に位置決めするための位置決め装置21が設けられてい
る。この位置決め装置21には円錐形のストッパ22が設け
られており、このストッパ22の円錐部に管1の受口1aが
接触することで、管種が変わってその口径が変化した場
合であっても、各管をその種類ごとに常に一定位置に位
置決めすることができる。
けられており、管軸心と直交する方向におけるフレーム
23の両端には、それぞれ一対の上下方向のガイドレール
24が設けられている。フレーム23の両端には、ガイドレ
ール24に沿って昇降可能な昇降体25がそれぞれ設けられ
ており、各昇降体25は、フレーム23の上部に設けられて
モータ26で駆動されるジャッキ27によって、それぞれ昇
降および高さ方向の位置決めが行われる。
気通路28がわたされて固定されている。この排気通路28
は、その中央部が仕切板29にて閉じられるとともに、そ
の両端が、それぞれダクト20を介して図示を省略した集
塵装置へ連通されている。図2、図5、図6に示すよう
に、排気通路28の外周には、円筒状の支持体30が、ベア
リング31により同心状かつ回転自在に支持されている。
支持体30の一端には大歯車32が固定されており、この大
歯車32に噛み合う小歯車33をモータ34で駆動すること
で、支持体30がその軸心まわりに回転される。
おいて、接続フランジ35を有した開口部36が形成されて
いる。そして各接続フランジ35には、内面塗装を行うべ
き管の種類に応じて口径の異なるパイプ状の水冷ジャケ
ット構造のマスキング部材5が、それぞれ接続されてい
る。図示のように、マスキング部材5は、その外径が管
1の受口1aの内径とほぼ等しくなるように構成され、受
口1aの内部に挿入したときにこの受口1aの内面との間に
できるだけ隙間が生じないようにして、確実なマスキン
グを行えるように構成されている。
28と支持体30との間には、排気通路28の外面に固定され
た環状のスペーサ46が設けられており、支持体30は、こ
のスペーサ46に沿って回転するように構成されている。
排気通路28およびスペーサ46には、支持装置2に支持さ
れた状態の管1の受口1aの方を向いた連通孔47が、貫通
して形成されている。したがって、マスキング部材5
は、支持体30とともに排気通路28のまわりを回転して管
1の受口1a内に挿入可能な位置に達したときにのみ、そ
の内部が排気通路28の内部に連通することになる。
沿って複数のマスキング部材5が設けられており、これ
に対応した複数の支持装置2にて複数の管1を支持する
とともに、各管1に対応してランス7を設けることで、
これら複数の管1の内面を一度に塗装することができ
る。
路28の内部には、スクレーパ51が設けられている。詳細
には、仕切板29の一面側および他面側の中心部と、排気
通路28の一端および他端とには、それぞれベアリング5
2、53が設けられている。そして、これらのベアリング5
2、53を利用して、一対の回転式の掻き取り刃54がそれ
ぞれ支持されている。各掻き取り刃54は一対のスパイラ
ル状の刃部50を有し、これらの刃部50の両端がそれぞれ
径方向の連結プレート55で連結されることによって、一
体構造の掻き取り刃54が構成されている。刃部50は、た
とえば横断面矩形状の帯材をスパイラル状に形成するこ
とによって構成され、それぞれ排気通路28の内周面に沿
って摺動可能とされている。また、一方の連結プレート
55の中心部に設けられた短軸56が、仕切板29に設けられ
たベアリング52に回転自在に支持されるとともに、他方
の連結プレート55の中心部に設けられた軸部57が、ユニ
バーサルジョイント58を介して、排気通路28の端部側の
ベアリング53に支持された軸に連結されている。
グ53には、この排気通路28の外部において、それぞれス
プロケット59が取り付けられている。そして、これらの
スプロケット59が、フレーム23に取り付けられたモータ
60によってそれぞれ駆動されることで、一対のスクレー
パ51がそれぞれ個別に回転駆動されるように構成されて
いる。少なくとも一方のスプロケット59には、排気通路
28の外部においてハンドル61が連動されている。
装する場合には、遠心鋳造後に焼鈍熱処理されてまだ所
定の温度下にある管1を支持装置2上に搬入して水平方
向に支持し、かつ位置決め装置21にてこの管1を軸心方
向に位置決めする。そしてマスキング装置4のモータ34
にて支持体30を回転させ、支持装置2上の管1の種類に
対応したマスキング部材5をこの管1の受口1aに向かい
合わせる。
って、この管1の軸心に垂直な水平方向においてこの管
1とマスキング部材5との中心軸が一致する。そこでジ
ャッキ27で昇降体25を上下方向に移動させることで、こ
の上下方向についても管1とマスキング部材5との軸心
が一致し、これらの心合わせが完了する。そこで第2の
シリンダ15で第2のスライダ16を前進させ、マスキング
部材5を受口1aの内部へ奥側一杯まで挿入する。
せるとともに台車3を走行させ、図7の仮想線で示すよ
うに管1を塗装装置6のランス7に被せる。そして台車
3の走行により管1を元の位置に戻しながら、ランス7
の先端から管1の内面に向けて粉体塗料を噴出する。こ
の粉体塗料は、管1の保有する熱によって、マスキング
部材5が挿入された受口1aの内面を除く管1の全長かつ
全周にわたる内面に溶着する。
しなかった分は、気流に乗ってマスキング部材5の中に
入り、円筒状の排気通路28を経て図外の集塵装置へ送ら
れる。このとき一部の塗料は排気通路28の内周面に付着
し、多数の管1の内面を塗装した場合には、それにとも
なって図2および図5に示すように付着塗料62が成長す
る。
掻き取り刃54を回転させ、その刃部50を排気通路28の内
周面に沿って摺動させることで、付着塗料62を掻き取っ
て排気通路28の内周面から剥離させる。すると、この剥
離した付着塗料62は、掻き取り刃54の回転にしたがって
排気通路28の端部に向けて搬送され、その後にダクト20
の内部の気流63にのり、このダクト20を経て図外の集塵
装置へ送られる。なお、必要に応じてハンドル61を手動
操作すれば、それによっても掻き取り刃54を回転させる
ことができる。
に同時に運転することもできるし、あるいは付着塗料62
が一定量まで成長してから運転することもできる。ま
た、管1の口径が変化すると、それに応じて排気通路28
内の塗料の付着量も変化するので、それに対応してモー
タ60による掻き取り刃54の回転速度を可変制御すればよ
い。
の内部に挿入される円筒状のマスキング部材と、このマ
スキング部材の内部に連通した排気通路とを設けた管内
面塗装のためのマスキング装置において、前記排気通路
の内面に付着した塗料を掻き取り可能なスクレーパを設
けたため、この排気通路の内周面に付着した塗料を効果
的に剥離させることができるのみならず、スクレーパは
スパイラル状の刃部を有した回転式の掻き取り刃を具備
するため、剥離した塗料を、掻き取り刃の回転にしたが
って排気通路内を搬送させて集塵装置に送ることができ
る。
めのマスキング装置の正面図である。
り刃の正面図である。
装置の全体図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 一端に受口を有する管を水平方向に支持
しかつ軸心周りに回転してその内面を塗装する装置にお
いて、前記管の受口の内部に挿入される円筒状のマスキ
ング部材と、このマスキング部材の内部に連通するとと
もに集塵装置に連通した水平方向の排気通路とを設けた
マスキング装置であって、前記排気通路の内面に付着し
た塗料を掻き取り可能なスクレーパを設け、このスクレ
ーパは、スパイラル状の刃部を有した回転式の掻き取り
刃を具備することを特徴とする管内面塗装のためのマス
キング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31021996A JP3285777B2 (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 管内面塗装のためのマスキング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31021996A JP3285777B2 (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 管内面塗装のためのマスキング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10151398A JPH10151398A (ja) | 1998-06-09 |
JP3285777B2 true JP3285777B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=18002634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31021996A Expired - Lifetime JP3285777B2 (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 管内面塗装のためのマスキング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3285777B2 (ja) |
-
1996
- 1996-11-21 JP JP31021996A patent/JP3285777B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10151398A (ja) | 1998-06-09 |
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