JP3285632B2 - 回転電機 - Google Patents
回転電機Info
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Description
ルミ製で形成された固定子枠を有する回転電機で振動・
騒音を低減するものに関する。
入された軸で、軸受3により支持されている。4は固定
子で、鋼板製又はアルミ製の固定子枠5に圧入され固定
されている。6は軸受ブラケットで、中央に軸受3を保
持する穴7を有し、外周部には固定子枠5と周方向に嵌
合する突出部8と、締付ボルト9が貫通する通しボルト
孔10を夫々複数個有している。固定子枠5と突出部8
との嵌合部は、固定子枠5の内周両端を面取加工11を
行い形成していた。
と軸受ブラケット6とで嵌合部を形成していた。そし
て、図9に示すように固定子枠5と軸受ブラケット6の
嵌合部にゴムリング12を介挿し、また通しボルト9の
頭部にもゴム13を介在して構成している(例えば、実
開昭48−66010号公報)。前記ゴムリング12は
雨水からの防水の為にシール材として用いられるもの
で、屋外用に使用する全閉形電動機を対象としている。
これは振動・騒音を低減するためのものではない。
ルミ製の固定子枠を有する電動機が、近年では高調波成
分を含んだ電源(以下インバータと呼ぶ)を駆動源とし
て運転しているものがある。しかしながら、インバータ
による速度制御は、電圧及び電流波形に歪を生じ、交流
電動機の固定子及び回転子に高調波磁束が発生し、その
電磁力から振動・騒音が発生する。さらに、商用電源駆
動の電動機では、固定子および固定子枠などの固有振動
数を避けて電磁振動の周波数との共振を防いでいたが、
この電動機をインバータで速度制御すると周波数可変と
なる為、共振を避けることは困難である。
いられた場合、振動の減衰効果が小さいことから、共振
時にはかなりの振動・騒音が大きくなるという問題があ
る。その共振時の振動現象は、鋼板製およびアルミ製の
固定子枠では半径方向の振動が大きい。この共振時の半
径方向の振動加速度(G)分布を図10及び図11に示
す。図10から明らかなように複数ある通しボルト9間
で半径方向の振動が大きいことが明らかとなった。
付力により固定子枠5の嵌合部の振動が抑制されている
が、通しボルト9間の中間では通しボルト9の締付力が
緩和されるため振動が抑制されず大きくなっている。ま
た、図11に示す側面方向から見た半径方向の振動分布
からみると、図10の嵌合部5bに対応する位置では固
定子鉄心4が圧入された固定子枠5上の振動は小さい
が、固定子枠5の両端で半径方向から見た通しボルト9
間の中間での固定子枠5の嵌合部5bの振動が最大にな
り、軸受ブラケット6上では振動は小さい。つまり、固
定子枠5の嵌合部では相対変位が生じていることにな
る。
を用いる電動機は、固定子枠5の振動の振幅が大きいた
め騒音大になる問題がある。その一例を運転周波数に対
する騒音値dB(A)として図5に示す。これより明ら
かなように騒音ピーク点は固定子枠の影響がでている。
これは鋼板製又はアルミ製の固定子枠の材料特性である
振動減衰が小さいことが要因となる。
厚は、例えば3.7kWの電動機では3mm前後で非常
に薄いために固有振動数が多数存在し、この固有振動数
が増加することは共振点が増えるということであり、振
動・騒音が大になる要因となる。
ので、その目的は、回転電機の鋼板製またはアルミ製の
固定子枠を使用した時に、この固定子枠の共振時の振動
・騒音を低減する減衰効果を出すことを目的とする。
は、内部に固定子を有し鋼板製又はアルミ製の固定子枠
端面に軸受ブラケットを嵌合させ通しボルトにて締付け
固定して成る回転電機において、前記固定子枠端面内周
側に形成された嵌合部と、前記軸受ブラケットの外周部
内径側に形成された軸方向に突出し円周方向に有する突
出部と、この突出部の先端外周部に円周方向に形成され
た第1段差部及び該第1段差部より径大で突出部の根元
側に形成の第2段差部を有し、固定子枠端面の前記嵌合
部に軸受ブラケットの前記第2段差部を嵌合させると共
に、前記嵌合部と前記第1段差部とで形成された空間に
弾性体が前記嵌合部と第1段差部の両面に夫々接触しな
がらを配設したことに特徴を有する。請求項2は前記防
振材を、弾性ゴム又はエポキシ樹脂或いはコンクリート
材とすることに特徴を有する。
子枠に、突出部の先端に第1段差部及び該第1段差部よ
り径大の第2段差部を有する軸受ブラケットを嵌合させ
て組立てると、固定子枠の嵌合部に前記軸受ブラケット
の第2段差部が適正な嵌め合い公差で嵌合され接触して
いるので、固定子枠が半径方向の振動で大きく変形して
いても第2段差部によって変形が保持されると共に、通
しボルトによる締付力は嵌合部に嵌合した第2段差部で
保持する。又、前記嵌合部と第1段差部とで形成された
空間に介挿された弾性体が夫々の面に接触している。こ
の時、通しボルトによる締付力は嵌合部に嵌合した第2
段差部で保持しているので、弾性体には締付力が働かず
減衰作用を発揮し、固定子枠から伝達される振動を該弾
性体によって減衰させることができる。即ち、この振動
減衰は、軸受ブラケットと固定子枠との嵌合部の相対変
位が生じていることから振動減衰作用が働くことを利用
していると共に、弾性体の内部減衰が他の物質に比べて
はるかに大きいことを利用し、振動減衰を増加させてい
る。その結果、回転電機の振動・騒音が減少する。
と図5を参照し、従来と同一部品については同一符号を
使用して説明する。
入された軸で、軸受3により支持されている。4は固定
子で鋼板製又はアルミ製の固定子枠5に圧入され固定さ
れている。この固定子枠5の軸方向両端内周にはL字形
の嵌合部5bが形成され面取加工されている。16は軸
受ブラケットで、中央に軸受3を保持する凹部と軸が貫
通する孔7を有し、外周部内径側には軸方向に突出し円
周方向に形成され固定子枠5と嵌合する突出部18と、
通しボルト9の貫通する通しボルト孔10を有してい
る。そして、突出部18の先端外周部には円周方向に形
成された第1段差部18aと、該第1段差部18aより
径大で突出部18の根元側に形成の第2段差部18bが
あって2段の段差を形成している。そして、電動機の組
立てに際しては、予め軸受ブラケット16の突出部18
の第1段差部18a外周に弾性体14である例えばゴム
リングを挿入しておき、この状態で軸受ブラケット16
と固定子枠5を嵌合させ組立てる。この時、嵌合部5b
と前記突出部18の第2段差部18bは適正な嵌め合い
公差で嵌合され接触している。一方、嵌合部5bと突出
部18の第1段差部18aとの間には空間が形成されて
弾性体14が介在し、この弾性体14は前記嵌合部5b
及び第1段差部18aの両面に夫々接触している。この
状態で、通しボルト9を通しボルト孔10に貫通させ締
付けて電動機の組立てが終了する。尚、弾性体14であ
るゴムリングのゴム硬度は、JIS K6385で規定
する10乃至50までの範囲のもので、内部減衰は他の
物質に比べてはるかに大きい振動減衰を有する性質があ
る。
定子枠5が共振すると、従来技術で述べたように固定子
枠5では半径方向の振動が大きくなって変形している
が、固定子枠5の嵌合部5bと軸受ブラケット16の第
2段差部18bが適正な嵌め合い公差で嵌合され接触し
ているので、第2段差部18bによって変形が保持され
ると共に、通しボルト9による締付力は嵌合部5bに嵌
合した第2段差部18bで保持する。そして、固定子枠
5の嵌合部5bと軸受ブラケット16の第1段差部18
aで形成された空間に弾性体14を介挿させ、この弾性
体14が嵌合部5b及び第1段差部18aの両面と夫々
接触している。この時、通しボルト9による締付力は嵌
合部5bに嵌合した第2段差部18bで保持しているの
で、弾性体14には締付力が働かず減衰作用を大きく発
揮し、固定子枠5から伝達される振動を該弾性体14に
よって減衰させることができる。即ち、この振動減衰
は、軸受ブラケット16と固定子枠5との嵌合部5bの
相対変位が生じていることから振動減衰作用が働くこと
を利用していると共に、弾性体14の内部減衰が他の物
質に比べてはるかに大きいことを利用し、振動減衰を増
加させている。
・オール値は図5に示すように、従来に比較して本実施
例においては共振点ピークの騒音レベルが低減してい
る。又、共振点で回転数を一定とした時の騒音周波数分
析結果を示す図6のように、ゴム硬度が30の時は減衰
効果が最大で、続いて20,40そして10,50の順
で効果が減少している。
動機の運転中に固定子枠5が共振すると、円筒状の鋼板
を形成した鋼板製又はアルミ製の固定子枠5と、固定子
枠5を軸方向から見た通しボルト9間で最大になり、固
定子枠5と軸受ブラケット16に相対変位が生じる。こ
の相対変位が生じる部分は通しボルト9間のみであり、
その部分だけは介挿させる弾性体14を固定子枠5の嵌
合部5bと軸受ブラケット16の第1段差部18aの表
面に夫々接触させ(図3(a),(b)参照)、通しボ
ルト9の付近は全面接触でなく弾性体14と嵌合部5b
及び第1段差部18aとは隙間を設けて(図3(a),
(c)参照)介挿させることにより、第1実施例と同様
の振動減衰の作用が働く。この第1参考例の効果は、第
1実施例と同様である。
記弾性体の中には金属状の素線材(例えば、ピアノ線)
を挿入したC形ワッシャ状として固定する。弾性体をC
形ワッシャ状にすると、電動機の組立時に嵌め込むだけ
の作業でよく作業性が容易になる。この第2参考例の効
果は、振動減衰効果と電動機の組立性の向上である。
に構成されているので、以下に記載されるような効果を
奏する。
共振時には側面方向から見て固定子上の振動が最も少な
く軸受ブラケットとの嵌合部で振動が最大になり、軸受
ブラケット部分では振動が小さい。つまり、軸受ブラケ
ットと固定子枠の嵌合部では相対変位があるので、この
相対変位のある部分の構成である軸受ブラケットに第1
及び第2段差部を設けた。すると、嵌合部と嵌合する第
2段差部によって変形を保持させることになり、そし
て、嵌合部と第1段差部で形成された空間に内部減衰が
他の物質に比べてはるかに大きい弾性体を接触させなが
ら介挿させることで、振動している固定子枠の振動減衰
効果が大きくなり、回転電機の振動・騒音が低減する。
5bは嵌合部、6,16は軸受ブラケット、 9は通
しボルト、14は弾性体(ゴムリング)、 18は突出
部、18aは第1段差部、 18bは第2段差
部。
Claims (2)
- 【請求項1】 内部に固定子を有し鋼板製又はアルミ製
の固定子枠端面に軸受ブラケットを嵌合させ通しボルト
にて締付け固定して成る回転電機において、前記固定子
枠端面内周側に形成された嵌合部と、前記軸受ブラケッ
トの外周部内径側に形成された軸方向に突出し円周方向
に有する突出部と、この突出部の先端外周部に円周方向
に形成された第1段差部及び該第1段差部より径大で突
出部の根元側に形成の第2段差部を有し、固定子枠端面
の前記嵌合部に軸受ブラケットの前記第2段差部を嵌合
させると共に、前記嵌合部と前記第1段差部とで形成さ
れた空間に弾性体が前記嵌合部と第1段差部の両面に夫
々接触しながら配設したことを特徴とする回転電機。 - 【請求項2】 前記弾性体は、ゴム硬度がJISに規定
されるK6385の10乃至50とする請求項1記載の
回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00146093A JP3285632B2 (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00146093A JP3285632B2 (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 回転電機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06209540A JPH06209540A (ja) | 1994-07-26 |
JP3285632B2 true JP3285632B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=11502075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00146093A Expired - Lifetime JP3285632B2 (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3285632B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007215380A (ja) * | 2006-02-13 | 2007-08-23 | Asmo Co Ltd | モータ |
-
1993
- 1993-01-08 JP JP00146093A patent/JP3285632B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06209540A (ja) | 1994-07-26 |
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