JP3284597B2 - 内燃機関の出力制御方法 - Google Patents

内燃機関の出力制御方法

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JP3284597B2 JP21947992A JP21947992A JP3284597B2 JP 3284597 B2 JP3284597 B2 JP 3284597B2 JP 21947992 A JP21947992 A JP 21947992A JP 21947992 A JP21947992 A JP 21947992A JP 3284597 B2 JP3284597 B2 JP 3284597B2
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
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    • F02B2075/182Number of cylinders five

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の出力制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多気筒エンジンにおいて減筒運転
することにより出力を変更することが一般的に行われて
いる。例えば、加速時には全気筒運転を行い、出力が低
くてもよいアイドル時や低速度の定常運転時には特定気
筒の燃料噴射を停止して爆発工程を中止することが行わ
れている(例えば、実開昭60−133145号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、等間隔運転
(多気筒の半分;4気筒エンジンなら2気筒止める)し
なければならず、又、エンジンブロックでの熱分布に偏
りが生じブロック及びピストンに熱歪みが発生しブロッ
ク及びピストンの耐久性に問題がある。
【0004】そこで、この発明の目的は、等間隔運転を
確保しつつ機関ブロックでの熱分布の偏りを防止するこ
とができる内燃機関の出力制御方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、奇数気筒を
もつ4サイクル内燃機関での燃焼室に燃料を供給するよ
うにした内燃機関の出力制御方法において、内燃機関の
特定運転状態で8ストロークに1回燃焼させるようにし
て、1サイクル中での爆発を一回休止させる休止気筒を
順次移行させるようにした内燃機関の出力制御装置をそ
の要旨とするものである。
【0006】ここで、特定運転状態として、内燃機関の
冷却水温が許容値以上で、かつ排気系の触媒コンバータ
内がリッチ雰囲気でないとき休止気筒を順次移行させる
ようにしたものとするのが望ましい。
【0007】又、特定運転状態として、内燃機関を搭載
した車両が制限最高速度を越えたとき休止気筒を順次移
行させるようにしたものとするのが望ましい。さらに、
特定運転状態として、内燃機関が低負荷運転時に休止気
筒を順次移行させるようにしたものとするのが望まし
い。
【0008】
【作用】8ストロークに1回燃焼させるようにして、1
サイクル中での爆発を一回休止させる休止気筒が順次移
行される。その結果、等間隔燃焼が実現できるととも
に、燃焼間引き期間中、気筒毎の熱負荷が均一になる。
【0009】ここで、特定運転状態として、内燃機関の
冷却水温が許容値以上で、かつ排気系の触媒コンバータ
内がリッチ雰囲気でないとき休止気筒が順次移行され
る。その結果、内燃機関の本体内が空気で順次冷却され
るので機関温度の上昇が抑えられる。
【0010】又、特定運転状態として、内燃機関を搭載
した車両が制限最高速度を越えたとき休止気筒が順次移
行される。その結果、燃料カットによる減速ショックが
全気筒において燃料カットする場合に比べ小さくなる。
【0011】さらに、特定運転状態として、内燃機関が
低負荷運転時に休止気筒が順次移行される。その結果、
連続燃焼させるよりも低燃費となる。
【0012】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に従って説明する。図1にはエンジン回りの概略を示
す。このエンジンは5気筒4サイクルガソリンエンジン
であって、車両に搭載されている。
【0013】エンジン1には吸気管2と排気管3とが接
続されている。エンジン1は、各気筒毎のシリンダブロ
ック1aとシリンダヘッド1bとを有し、ピントン4に
て各気筒毎の燃焼室5が形成されている。シリンダヘッ
ド1bには各気筒毎の電磁式インジェクタ(燃料噴射
弁)6が配置され、同インジェクタ6にて直接、燃焼室
5に燃料が噴射される。又、各燃焼室5には点火プラグ
(図示略)が配置されている。
【0014】吸気管2にはエアクリーナ7、エアフロメ
ータ8、スロットルバルブ9が順に配置され、エアクリ
ーナ7を通して空気が吸気管2内に吸入される。さら
に、スロットルバルブ9の開度調節にて吸入空気量が調
整される。又、吸気管2におけるスロットルバルブ9を
バイパスするようにバイパス通路10が形成されてい
る。このバイパス通路10の途中にはISCV(アイド
ルスピードコントロールシステムバルブ)11が配置さ
れ、アイドル時に最適なるエンジン回転数となるように
弁体11aの開度が調整される。
【0015】又、イグナイタ12により高圧電圧が発生
してディストリビュータ13により各気筒の点火プラグ
に分配される。さらに、排気管3には触媒コンバータ2
2が配置されている。
【0016】エンジン用電子制御ユニット(以下、EC
Uという)14はエアフロメータ8からの信号、クラン
ク角センサ15からの信号、カム軸センサ16からの信
号、スロットルポジョンセンサ17からの信号を入力す
る。さらに、ECUは、O2センサ18からの信号、水
温センサ19からの信号、車速センサ20からの信号、
アクセルセンサ21からの信号を入力する。そして、E
CU14はこれらの信号を入力回路→AD変換→プログ
ラム処理により、対応したエンジン吸入空気量Q、エン
ジン回転数Ne、スロットル開度、燃料空燃比、エンジ
ン冷却温度、車速を検知する。又、ECU14はインジ
ェクタ6による燃料噴射量(噴射時間)やイグナイタ1
2の調整やISCV11の通電制御により、最適な運転
状態となるように空燃比、点火時期、アイドルのエンジ
ン回転数を制御する。尚、ISCV(アイドルスピード
コントロールシステムバルブ)11の開度は、図示しな
いステップモータの駆動により調整される。
【0017】又、ECU14にはメモリ14aが用意さ
れ、同メモリ14aには図2に示す間引き燃焼運転領域
と連続燃焼運転領域を区画するためのマップが用意され
ている。同図において横軸にエンジン回転数をとり縦軸
にスロットル開度をとっている。ここで、間引き燃焼運
転領域は、アイドル域を含めた低回転・低負荷状態のと
きの領域である。
【0018】又、図3に示すように、ECU14にはカ
ム軸センサ16からの信号(720°CA毎)とクラン
ク角センサ15からの信号(36°CA毎)とが入力さ
れる。そして、ECU14はカム軸センサ16からの信
号をトリガにしてクランク角センサ15の入力毎にカウ
ンタ値CCRNKを「1」インクリメントするととも
に、カム軸センサ16からの信号によりカウンタ値CC
RNKをリセット(=0)している。
【0019】以下、このように構成した内燃機関の出力
制御装置の作用を説明する。つまり、空燃比、点火時
期、アイドルのエンジン回転数制御に係わるエンジン制
御プログラム処理について説明する。
【0020】図6はインジェクタ燃料噴射のパルス幅計
算と間引き燃焼運転の実行可否判定を行うためのフロー
チャートであり、4ms毎に起動する。ECU14はス
テップ101で吸入空気量Qとエンジン回転数Neから
次式にて基本燃料パルス幅Tpを算出する。
【0021】Tp=K・Q/Ne ただし、Kは係数。そして、ECU14はステップ10
2で暖機増量係数FEFIを、エンジン吸気量Qとエン
ジン回転数Neとエンジン冷却水温THWとスロットル
開度TAとから算出する。次に、ECU14はステップ
103でインジェクタ燃料噴射の通電パルス幅(=通電
時間)TAUを、基本燃料パルス幅Tpと暖機増量係数
FEFIとに応じて算出する。
【0022】引き続き、間引き燃焼運転の実行可否判定
を行う。まず、ECU14はステップ104で暖機増量
係数FEFIが「1」未満か(エンジン暖機後の運転か
否か)判定し、FEFI<1であると、ステップ105
で車速が180km/hを越え車速が極端に高いか否か
判定する。そして、ECU14は、車速が180km/
hを越えていると、図7のステップ109(間引き燃焼
運転実行処理)に移行する。又、ECU14は前記ステ
ップ105において車速が180km/h未満であって
もステップ106でエンジン冷却水温THWが110℃
を越え極端に高いか判定し、THW>110℃であると
ステップ107に移行する。ECU14はステップ10
7で空燃比が10%より小さいか判定し、空燃比が10
%より小さく空燃比がリッチでないときには、図7のス
テップ109に移行する。
【0023】又、ECU14はステップ106において
THW≦110℃であると、ステップ108で図2に示
す間引き燃焼運転領域か否か判定するとともにスロット
ル開度TAの時間的変化率|ΔTA|が所定値(1de
g)以下か判定する。ここで、ΔTAは32ms間のス
ロットル開度の変化量である。ECU14は、間引き燃
焼運転領域でかつ|ΔTA|<所定値(1deg)なら
ば軽負荷の定常運転状態であるとして図7のステップ1
09に移行する。
【0024】一方、ECU14はステップ104におい
てFEFI≧1であったり、ステップ108において図
2での連続燃焼運転領域であったり|ΔTA|≧所定値
(1deg)ならば図7のステップ110(連続燃焼運
転実行処理)に移行する。さらに、ECU14はステッ
プ107において空燃比が10%以上のリッチ状態であ
ると図7のステップ110に移行する。
【0025】ECU14は図7のステップ109で間引
き燃焼運転を実行する間引き運転許可フラグFNITを
「1」にするとともにカウント値N=0及び燃料噴射間
引き気筒INT・CYL=1にして、最初に燃料噴射と
点火を禁止する気筒を指定する。つまり、間引き燃焼運
転を実行する間引き運転許可フラグFNITを立て最初
に燃料噴射と点火を禁止する気筒を指定する。
【0026】一方、ECU14はステップ110では間
引き燃焼運転を実行するフラグFNITを「0」にす
る。ECU14はステップ109,110の後、ステッ
プ111で間引き燃焼運転を実行する間引き運転許可フ
ラグFNITが「0」から「1」に切り換わったか否か
判定する。そして、ECU14は間引き運転許可フラグ
FNITが「0」から「1」に切り換わっているとステ
ップ112でISCV(アイドルスピードコントロール
システムバルブ)11の空気バイパス量を所定量Δqだ
け増加させる。つまり、マップにより求めたバスパス空
気量(ISC目標制御量)MSTEPに所定量Δqを加
算して新たなバスパス空気量(ISC目標制御量)MS
TEPを算出する。
【0027】このステップ112により、間引き燃焼運
転中はエンジン出力が低下するためアイドル回転数が落
ち込まないようにISCV11のバイパス空気量を増や
している。
【0028】又、ECU14はステップ111において
間引き運転許可フラグFNITが「0」から「1」に切
り換わっていないとステップ113で間引き運転許可フ
ラグFNITが「1」から「0」に切り換わったか否か
判定する。そして、ECU14は、間引き運転許可フラ
グFNITが「1」から「0」に切り換わっているとス
テップ114でISCV(アイドルスピードコントロー
ルシステムバルブ)11の空気バイパス量(ISC目標
制御量)MSTEPを所定量Δqだけ減少させる。
【0029】又、ステップ113で間引き運転許可フラ
グFNITが「1」から「0」に切り換わていないとリ
ターンする。図3に示すように、燃料噴射気筒と点火タ
イミングの指定はカウンタ値CCRNKにより決めるよ
うにしている。このカウンタ値CCRNKと吸入工程気
筒は対応がとれている。
【0030】図8〜図10は気筒判別処理を示すフロー
チャートである。この処理は、クランク角センサ15の
信号の立ち下がりエッジ毎に起動して、そのタイミング
で燃料噴射気筒と点火タイミングの指定及び間引き燃焼
運転する気筒の指定を受ける処理である。
【0031】図8に示すように、ECU14はステップ
201でカウンタ値CCRNKが「0」又は「4」の倍
数か否か判定する。そして、ECU14はカウンタ値C
CRNKが「0」又は「4」の倍数でないと、吸入工程
中、図6のステップ103で求めたインジェクタ燃料噴
射のパルス幅TAUの期間だけ(=燃料パルス幅TAU
#n)インジェクタ6を通電駆動する。
【0032】一方、ECU14はステップ201でカウ
ンタ値CCRNKが「0」又は「4」の倍数であると、
燃料噴射する気筒の判別を行う。つまり、CCRNK=
0なら燃料噴射気筒OUT・CYLを「1」に、CCR
NK=4なら燃料噴射気筒OUT・CYLを「2」に、
CCRNK=8なら燃料噴射気筒OUT・CYLを
「4」に、CCRNK=12なら燃料噴射気筒OUT・
CYLを「5」に、CCRNK=16なら燃料噴射気筒
OUT・CYLを「3」に設定する。
【0033】その後、ECU14はステップ203で燃
料噴射気筒OUT・CYLに応じた噴射パルス幅TAU
を燃料パルス幅TAU#nとしてECU14内のRAM
に格納する。
【0034】さらに、ECU14はステップ204でエ
ンジン吸入空気量Qとエンジン回転数Neとスロットル
開度TAとにより、イグナイタ通電遅角値SP#nを算
出する。
【0035】その後、図9のステップ205で燃料噴射
の間引き運転許可フラグFNITが「1」か否か判定
し、FINT=1ならば、燃焼順序に沿って1気筒毎に
燃料噴射、禁止を繰り返す。つまり、ステップ206で
燃料噴射間引き気筒INT・CYL=燃料噴射気筒OU
T・CYLか判定し、INT・CYL=OUT・CYL
ならばステップ207で燃料噴射気筒OUT・CYLに
応じた噴射パルス幅TAUを「0」としてRAMに格納
する(燃料パルス幅TAU#n=0)。
【0036】そして、ECU14はステップ208でイ
グナイタ通電遅角値SP#nを「1000°CA」とし
て、ステップ209でカウント値N+2を新たなカウン
ト値Nにする。引き続き、図10のステップ210でカ
ウント値Nが「4」より大きいか判定しN>4ならステ
ップ211でN−5をカウント値Mとし、カウント値M
をカウント値Nに置き換える。さらに、ステップ212
で図4に示すテーブルから次に燃料噴射を間引く気筒を
決定して、INT・CYLとする。
【0037】そして、ECU14はステップ214で燃
料噴射気筒OUT・CYL(指定気筒)のインジェクタ
6を燃料パルス幅TAU#nの間隔だけ通電し、ステッ
プ215で燃料噴射気筒OUT・CYL(指定気筒)の
イグナイタ通電をSP#n値の期間遅らせる。
【0038】一方、ECU14はステップ210でN≦
4ならばステップ211を迂回する。さらに、図9のス
テップ205で間引き運転許可フラグFNITが「1」
でない場合にはECU14はステップ214に移行す
る。又、ECU14はステップ206でINT・CYL
≠OUT・CYLならば、ステップ213で燃料噴射気
筒OUT・CYLに応じた噴射パルス幅TAUを1.1
倍したものを燃料パルス幅TAU#n(=1.1・TA
U)としてECU14のRAMに格納する。
【0039】次に、図3,5,8,9,10を用いて具
体的な間引き燃焼運転を説明する。カウント値N=0に
状態において、ステップ206でINT・CYL=OU
T・CYL=1となったところで、ステップ207でT
AU#1の噴射のパルス幅を「0」、ステップ208で
SP#1の通電タイミングを1000°CA(イグナイ
タ通電範囲を越えるので実質、通電しない)に設定す
る。
【0040】そして、ステップ209でN=2(=0+
2)となり、ステップ212でNと図4のテーブルによ
り次回の間引き燃料する気筒(燃料噴射間引き気筒)I
NT・CYL=4を算出する。ステップ214,215
ではステップ207,208の処理により1気筒の燃料
噴射、点火は禁止される。
【0041】次回のステップ206ではINT・CYL
=4、OUT・CYL=2であるから2気筒の燃料噴
射、点火は通常に行われる。ただし、図9のステップ2
13で燃料噴射を行う気筒は燃焼室の燃料ウェットを補
うため10%程度の燃料増量を行う。
【0042】つまり、広く使われている燃料噴射方式で
あるインジェクタよりインテークバルブに燃料を当てる
方法では、燃焼しない気筒の燃料ウェット(バルブ・吸
気管内壁面)に付着した燃料が全て排出されてしまう。
よって、次に燃焼する時の要求燃料量が増加して燃費向
上が小さい。しかしながら、本実施例のように直接燃焼
室に燃料を供給する方式では、間引き燃焼運転を行うこ
とによりステップ213において燃料噴射を行う気筒に
対し燃焼室の燃料ウェットを補うため10%程度のみの
燃料増量を行うだけでよい。
【0043】次回の処理においてIN・CYL=OUT
・CYL=4気筒では、4気筒の燃料噴射、点火禁止を
行う。上記処理を繰り返すことにより図5に示された間
引き燃焼運転 1気筒(膨張工程での燃焼禁止)→2気筒(燃焼)→4
気筒(禁止)→5気筒(燃焼)→3気筒(禁止)→1気
筒(燃焼)→2気筒(禁止)→4気筒(燃焼)→・・・
が行われ、等間隔燃焼が行われる。
【0044】このように本実施例では、奇数気筒(5気
筒)をもつ4サイクルエンジンでの燃焼室5に燃料を供
給するようにし、8ストロークに1回燃焼させるように
して、1サイクル中での爆発を一回休止させる休止気筒
を順次移行させるようにした。その結果、等間隔燃焼が
実現できる。つまり、エンジン本体内を空気で順次冷却
するのでエンジン温度の偏りを抑えることができ燃焼間
引き期間中、気筒毎の熱負荷が均一になる。より具体的
には、4気筒エンジンでの2気筒への減筒運転に比べ間
引き燃焼運転の採用により気筒間のブロック温度の温度
差を200℃から、70℃に縮小することができた。
【0045】又、燃料噴射を吸気管内に対し、燃焼室に
直接燃料を噴射する方式を採用したことにより、要求燃
料量(増量率)を14%減少することができた。又、エ
ンジンの冷却水温許容値(110℃)以上でかつ排気系
の触媒コンバータ内がリッチ雰囲気でないとき休止気筒
を順次移行させるようにした。その結果、エンジンの本
体内を空気で順次冷却するので、未燃焼HCの排出を抑
制して触媒温度の上昇が抑えられる。
【0046】さらに、エンジンを搭載した車両が制限最
高速度(180km/h)を越えたとき休止気筒を順次
移行させるようにした。その結果、制限最高速度を越え
たときに全気筒をカットする場合に比べて、制限最高速
度を越えた際の減速ショックが小さくなる。
【0047】尚、この発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、前記実施例では燃焼休止気筒の燃
料噴射と点火を共にカットしたが、燃料噴射カットのみ
行ってもよい。又、5気筒4サイクルガソリンエンジン
以外にも3,7気筒等の奇筒の4サイクルガソリンエン
ジンに適用してもよい。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
等間隔運転を確保しつつ機関ブロックでの熱分布の偏り
を防止することができる優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジン回りの概略を示す図である。
【図2】間引き燃焼運転領域を示す図である。
【図3】センサ出力の推移とカウンタ値CCRNKを示
す図である。
【図4】マップを示す図である。
【図5】8ストローク運転のタイミングチャートであ
る。
【図6】フローチャートを示す図である。
【図7】フローチャートを示す図である。
【図8】フローチャートを示す図である。
【図9】フローチャートを示す図である。
【図10】フローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関) 5 燃焼室 22 触媒コンバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 41/02 330 F02D 41/02 330C 41/36 41/36 B 45/00 314 45/00 314J 314Q

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 奇数気筒をもつ4サイクル内燃機関での
    燃焼室に燃料を供給するようにした内燃機関の出力制御
    方法において、 内燃機関の特定運転状態で8ストロークに1回燃焼させ
    るようにして、1サイクル中での爆発を一回休止させる
    休止気筒を順次移行させるようにし 内燃機関の冷却水温が許容値以上で、かつ排気系の触媒
    コンバータ内がリッチ雰囲気でないとき前記特定運転状
    態と判断して休止気筒を順次移行させるようにし たこと
    を特徴とする内燃機関の出力制御方法。
  2. 【請求項2】 奇数気筒をもつ4サイクル内燃機関での
    燃焼室に燃料を供給するようにした内燃機関の出力制御
    方法において、 内燃機関の特定運転状態で8ストロークに1回燃焼させ
    るようにして、1サイクル中での爆発を一回休止させる
    休止気筒を順次移行させるようにし、 内燃機関を搭載した車両が制限最高速度を越えたとき前
    記特定運転状態と判断して休止気筒を順次移行させるよ
    うにしたことを特徴とする内燃機関の出力制御方法。
  3. 【請求項3】 奇数気筒をもつ4サイクル内燃機関での
    燃焼室に燃料を供給するようにした内燃機関の出力制御
    方法において、 内燃機関の特定運転状態で8ストロークに1回燃焼させ
    るようにして、1サイクル中での爆発を一回休止させる
    休止気筒を順次移行させるようにし、 内燃機関の低負荷運転時を特定運転状態と判断して休止
    気筒を順次移行させるようにしたことを特徴とする内燃
    機関の出力制御方法。
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