JP3282941B2 - Cd−rドライブ装置 - Google Patents

Cd−rドライブ装置

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JP3282941B2
JP3282941B2 JP05516395A JP5516395A JP3282941B2 JP 3282941 B2 JP3282941 B2 JP 3282941B2 JP 05516395 A JP05516395 A JP 05516395A JP 5516395 A JP5516395 A JP 5516395A JP 3282941 B2 JP3282941 B2 JP 3282941B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、情報記憶媒体である
メディアとしてCD−Rメディアを使用し、CD−Rに
情報を書込むCD−Rドライブ装置に係り、特に、一回
だけ記録が可能な、いわゆるライトワンスの情報記録メ
ディアに対して、ホストコンピュータに余分な負担をか
けることなく、必要な情報記録が行えるようにしたCD
−Rドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報記録メディアとして、CD−Rが頻
繁に使用されるようになっている。このCD−Rメディ
アは、比較的少量(例えば50枚程度より少ない量)の
CD(コンパクトディスク)の生産に効果的なもので、
画像データや音楽データ、さらにコンピュータ情報等の
記録に使用される。作成されたCD−Rは、従来のCD
プレーヤやドライブ(CD−DA,CD−ROM,CD
−ROM/XA,CD−I)によって読出すことができ
る。
【0003】例えば、CD−ROMやCD−DA(デジ
タル・オーディオ)メディアを作成する場合には、その
CDのフォーマットに合せて記録する。このCD−R
(CD−Recordableの略称で、データを何回
かに分けて書込むことのできるコンパクトディスク)メ
ディアは、ライトワンス(Write Once)であ
る。そのため、一度書いたセクタを上書きすることはで
きない。
【0004】例えば、あるトラックをトラック一気書き
方式(Track at Once方式)によって記録
中に、何らかの原因でエラーが発生して情報の記録に失
敗してしまうと、そのトラックについては、もはや追記
することも再生することもできなくなる。したがって、
その同じトラックをメディアに記録するためには、別の
トラックとして改めて記録し直すか、あるいは別のメデ
ィアに記録する、以外に対応策がない。
【0005】しかも、同じメディアの別のトラックに記
録し直す方法を採用しても、別のメディアに記録する方
法を採用しても、ホストコンピュータから改めて情報を
送り直す必要があるので、ホストコンピュータにかかる
負担が大きくなってしまう、という問題がある。その
上、別のメディアに記録する方法では、記録に失敗した
メディアは無駄になってしまう、という不都合もある。
【0006】ここで、CD−Rメディアのフォーマット
について説明する。このCD−Rメディアに記録する情
報のデータフォーマットは、オレンジブックのパート2
にその物理フォーマットが規定されている。また、論理
フォーマットとしては、コンピュータのOSのファイル
システムを利用することができる。なお、国際標準とし
て、ISO 9660もある。
【0007】CD−Rのフォーマット情報とは、個々の
CD−Rディスクに利用するファイルシステムに整合す
るように、ディレクトリ構造、ファイル名等を変換する
ために使用するテーブルをいう。CDイメージとは、C
D−Rに書込むべきデータを、予め使用する論理フォー
マットに従ってフォーマットし、ハードディスク等にフ
ァイルして保存されたデータを意味する。
【0008】また、既存の市販されているCDとして
は、オーディオデータを記録しているCD−DAディス
クや、コンピュータで使用するデジタルデータを記録し
ているCD−PROMディスク等がある。以上が、CD
−Rに関する用語の主要な意味であるが、その他の関連
する用語として、デバイス、マスタリングがある。
【0009】デバイスとは、フロッピーディスク(F
D)や光磁気ディスク(MO)、ハードディスク(H
D)等、CDに書込むためのデータを保存しているドラ
イブ、およびCD−R書込み/読取り(再生)ユニット
を意味する。マスタリングとは、CDにデータを書込む
ことをいう。
【0010】次に、CD−R上の各セッションについて
説明する。一般に、CD−Rディスクは、セッションを
単位としてデータの書込みが行われる。
【0011】図17は、CD−Rメディアについて、そ
の各セッションを概念的に示す図である。図の左方が中
心側、右方が外側を示し、また、PCAはパワー・キャ
リブレーション・エリア(Power Calibra
tion Area)、PMAはプログラム・メモリ・
エリア(Program Memory Area)を
示す。
【0012】各セッションは、この図17の外側(右
方)に示すように、3つの領域、すなわち、Lead‐
In Area,Program Area,Lead
‐Out Areaに分割されている。その中心側(左
端)には、PCA領域とPMA領域が設けられている。
【0013】まず、3つの領域に分けられた各セッショ
ンについて、順次説明する。Lead‐In Area
は、そのセッションのヘッダー情報が記録される領域
で、各トラックの開始アドレス/スキップするトラック
ナンバー等の情報が記録される領域である。
【0014】したがって、セッションのヘッダー情報
は、この図17のLead‐In Areaに書込まれ
ることになる。また、bad labelは、そのセッ
ションをスキップすることを示す情報で、同じく図17
のLead‐In Areaに記録される。
【0015】次に、Program Areaは、実際
の書込みデータを記録する領域である。最後に、Lea
d‐Out Areaは、そのセッションの終了を表わ
す。以上が各セッションに記録される情報である。
【0016】また、トラックは、セッションにデータを
書込む単位で、例えば音楽データの場合には、1曲に対
して1トラックを利用する。図17の中心側(左端)に
示したPCAは、テストエリアとカウントエリアに分割
されている。
【0017】そして、テストエリアは、100個のパー
ティションに分れていて、レコーダが1回パワー・キャ
リブレーションする毎に1パーティションを使用する。
カウントエリアも、100個のパーティションに分れて
いて、テストエリアの1パーティションをレコーダが使
用する毎に、そこが使用されたことを、カウントエリア
の1パーティションに記録する。
【0018】このカウントエリアは、未使用のテストエ
リアのパーティションをレコーダが探すために利用され
る。その外側のPMAは、Lead‐In Areaに
TOC(Table ofContents)を書込む
ために必要な情報、例えばトラックのスタート/ストッ
プ位置を記録する領域である。
【0019】これらの各領域、すなわち、ディスク上の
位置は、ATIP(絶対時間)情報によって表わされ
る。すなわち、Minutes,Seconds,Fr
amesの3つの組合せによって表示され、例えば、6
0:43:15(60分43秒15フレーム)がディス
ク上のある位置を表わす。
【0020】なお、オレンジブックの他に、CD−DA
についてはレッドブック、CD−ROMについてはイエ
ローブック、CD−I(Interactiv)につい
てはグリーンブックに、それぞれのフォーマットが示さ
れている。この発明のCD−Rドライブ装置は、このよ
うなフォーマットを有するCD−Rメディアに、ホスト
コンピュータから情報を書込む場合の処理に関してお
り、また、従来公知のWORM等のメディアについても
実施することができる。
【発明が解決しようとする課題】すでに従来技術として
説明したように、CD−Rメディアは、いわゆる追記型
のメディアであり、一度書いたセクタに上書きすること
はできない。そのため、トラックをトラック一気書き方
式で記録している間に、何らかの原因でエラーが発生す
ると、そのトラックへの記録や、記録された情報の再生
も不可能になる。
【0021】すなわち、トラック一気書き方式による記
録動作中にエラーによって記録に失敗したときは、同じ
メディアの別のトラックに記録し直すか、別のメディア
に記録する必要がある。そして、記録に失敗したとき
は、ホストコンピュータから改めて情報を送り直す必要
があるので、ホストコンピュータにかかる負担が大きく
なってしまう、という問題があり、しかも、別のメディ
アに記録する方法では、記録に失敗したメディアが無駄
になってしまう、という不都合も生じる。
【0022】この発明では、トラック一気書き方式によ
る記録動作中にエラーにより記録に失敗したときは、ホ
ストコンピュータから改めて情報を送り直す必要なく、
同じメディアの別のトラックに記録することができるよ
うにして、ホストコンピュータに余分な負担をかけずに
情報の記録を可能にすることを目的とする。また、その
ためのCD−Rドライブ装置を提供することを目的とす
る(請求項1から請求項の発明)。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明では、に、
情報を一時的に保持するデータバッファと、情報記憶媒
体であるメディアに情報を記録する情報記録部と、該メ
ディアから情報を読込む情報再生部とを具備するCD−
Rドライブ装置において、トラック一気書き方 式で前記
メディア上のトラックに情報を記録する際に、情報の記
録に失敗したとき、別のトラックに情報を記録し、トラ
ック一気書き方式によるトラックへの情報の記録を行う
前にはPMAをメディアに記録せず、トラックの記録終
了後に、記録が成功したトラックの情報のみをPMA情
報としてメディアに記録するように構成している。
【0024】第に、上記第のCD−Rドライブ装置
において、トラックへの記録が失敗し、別のトラックへ
の記録が成功して、記録が成功した別のトラックの情報
をPMA情報としてメディアに記録する際に、当該トラ
ックの再記録の回数をPMAエリアに記録するように構
成している。
【0025】第に、上記第のCD−Rドライブ装置
において、PMAエリアに記録されたトラックの再記録
の回数が所定回数を超えたとき、当該メディアを記録禁
止とし、再生専用とするように構成している。
【0026】第に、上記第のCD−Rドライブ装置
において、すでにメディア上にPMA情報のあるトラッ
クを、トラック一気書き方式により記録し、記録に失敗
してトラック再記録が発生したときは、エラーが生じた
トラック情報を持つPMAエリアをオーバーライトして
再生不可能とすることにより、記録に失敗したトラック
情報を持つPMAエリアをメディア上から消すように構
成している。
【0027】第に、上記第のCD−Rドライブ装置
において、すでにメディア上にPMA情報のあるトラッ
クを、トラック一気書き方式により記録し、記録に失敗
したときは、PMAエリアに十分な空容量がある場合
に、別のトラックへの再記録を行うように構成してい
る。
【0028】第に、情報を一時的に保持するデータバ
ッファと、情報記憶媒体であるメディアに情報を記録す
る情報記録部と、該メディアから情報を読込む情報再生
部とを具備するCD−Rドライブ装置において、トラッ
ク一気書き方式で前記メディ ア上のトラックに情報を記
録する際に、情報の記録に失敗したとき、別のトラック
に情報を記録し、TOC情報を記録する際に、トラック
の再記録が発生したときは、記録に成功したトラックの
情報のみをTOC情報としてメディアに記録するように
構成している。
【0029】
【発明の作用】この発明では、第1に、ホストコンピュ
ータからの情報を、トラック一気書き方式によってトラ
ックに記録中に、エラーにより記録動作が失敗した場
合、自動的に別のトラックに記録することによって、ホ
ストコンピュータに負担をかけずに情報の記録を可能に
する。そして、この動作を実行する場合には、トラック
の自動再記録が実行されたことをメディア上のPMA
(プログラム・メモリ・エリア)情報に反映させる必要
があるので、記録に成功したトラックの情報のみをPM
A情報としてメディアに記録する(請求項の発明)。
【0030】第に、先の第で述べた記録に成功した
トラックの情報のみをPMA情報としてメディアに記録
する際、そのトラックが何回目の再記録のトラックであ
るかを判別する必要があるので、再記録の回数も併せて
PMAエリアに記録する(請求項の発明)。
【0031】第に、先の第で述べたような、再記録
の多いメディアに対してトラックの記録動作を行うと、
トラックの記録に失敗して再記録が発生する可能性が高
いので、再記録回数が所定値を超えた場合、そのメディ
アを記録禁止にし、再生専用として使用する(請求項
の発明)。
【0032】第に、先の第で述べた記録に成功した
トラックの情報のみをPMA情報としてメディアに記録
する際、そのトラックを記録する前に、当該トラックの
情報を持つPMA情報が、すでに記録されているメディ
アに対してトラック一気書き方式によってトラックの記
録を行い、途中で失敗してトラックの自動再記録が実行
された場合には、記録に成功したトラックの情報のみを
PMA情報としてPMAエリアに記録しても、失敗した
トラック情報を持つPMA情報がメディア上に残ってし
まうので、当該PMA情報をオーバーライトして再生不
可能にすることで、メディア上から消去する(請求項
の発明)。
【0033】第に、先の第で述べた記録に成功した
トラックの情報のみをPMA情報としてメディアに記録
する処理は、PMAエリアの空容量が十分にある場合の
み可能であり、空容量が不足していると、トラックの自
動再記録に成功しても当該トラックの情報をPMA情報
として記録できないため、トラックとして再生不可能で
あるから、PMAエリアの空容量が十分にある場合に、
トラックの再記録を行うようにして、無駄な再記録動作
を省略する(請求項の発明)。
【0034】第に、ホストコンピュータからの情報
を、トラック一気書き方式によってトラックに記録中
に、エラーにより記録動作が失敗した場合、自動的に別
のトラックに記録することによって、ホストコンピュー
タに負担をかけずに情報の記録を可能にする。そして、
この先の第1で述べた動作を実行する場合、トラックの
自動再記録が実行されたことをメディア上のTOC(テ
ーブル・オブ・コンテンツ)情報に反映させる必要があ
るので、記録に成功したトラックの情報のみをTOCと
してメディアに記録することにより、正しいトラック情
報を持つTOCが記録されたメディアを作成する(請求
の発明)。
【0035】
【実施例1】この発明のCD−Rドライブ装置につい
て、図面を参照しながら、その実施例を詳細に説明す
る。この実施例は、請求項1〜請求項6の発明に関連し
ている。
【0036】この第1の実施例では、ホストコンピュー
タからの情報をデータバッファで順次受け取りながら、
CD−Rメディアのトラックにトラック一気書き方式
(トラック・アット・ワンス方式)で記録する場合に、
何らかの原因で記録エラーが発生したとき、それに続く
トラックの情報を、別のトラックに記録することによっ
て一旦送られた情報の再転送を回避し、CD−Rメディ
アへの記録動作におけるホストコンピュータの負担を軽
減すると共に、上書きが不可能なメディアを有効に利用
する点に特徴を有している。ここで、CD−Rドライブ
装置について、その構成の概略を説明する。
【0037】図1は、この発明のCD−Rドライブ装置
について、その要部構成の一実施例を示す機能ブロック
図である。図において、1は情報記録部、2は情報再生
部、3はコントローラ、4はデータバッファを示し、細
線はコントロール信号線、太線はデータの流れを示す。
【0038】各部の機能は、概略次のとおりである。デ
ータバッファ4は、図示しないホストコンピュータから
送られた情報を一時的に格納し、あるいはトラックの記
録に失敗した場合に、記録失敗トラックから再生した情
報を一時的に格納するバッファメモリである。情報記録
部1は、データバッファ4に格納された情報を、情報記
録メディアに記録する(書込む)機能を有している。
【0039】情報再生部2は、メディアに記録された情
報を再生する(読取る)機能を有している。コントロー
ラ3は、CPUやプログラムROM、RAM等からな
り、図1に示した各部、すなわち、CD−Rドライブシ
ステム全体の制御を司る機能を有している。
【0040】図2は、図1に示した情報記録部1につい
て、その詳細な構成を示す機能ブロック図である。図に
おいて、11は符号器、12は書込み部駆動アンプ、1
3は信号書込み部を示す。
【0041】この図2に示す情報記録部1は、従来の記
録部と同様であり、データバッファ4から送られる2進
情報の「1」と「0」からなる入力データビット列を、
符号器11によって変調方式に従った記録符号列(コー
ド)に変換する。変換された記録符号列を、書込み部駆
動アンプ12によって方形波状の電流に変換し、半導体
レーザを有する信号書込み部13へ与えてCD−R上の
トラックに記録する。
【0042】図3は、図1に示した情報再生部2につい
て、その詳細な構成を示す機能ブロック図である。図に
おいて、21は信号読取り部、22は再生アンプ、23
は波形等価器、24は整形器、25は弁別器、26は複
号器、27は位相比較器、28はLPF、29はVCO
を示す。
【0043】この図3に示す情報再生部2は、次の実施
例に関係するブロックであり、トラック一気書き方式に
よるトラック記録動作中に、記録に失敗したトラックか
ら、それまでに記録した情報を読取ってデータバッファ
4に格納し、別のトラックに記録した後、それに続くト
ラックの情報をホストコンピュータからデータバッファ
4に受け取って、その別のトラックに対して記録を行う
場合の再生動作に使用される。
【0044】この情報再生部2も、従来の再生部と同様
であり、フォトダイオード等の受光素子からなる信号読
取り部21によって、CD−R上のトラックから情報を
検出し、検出された信号を再生アンプ22で増幅する。
その信号を波形等価器で修正して高密度化した後、整形
器24で整形して信号の有無を表わすパルス信号に変換
する。
【0045】一方、位相比較器27,LPF28,VC
O29からなる同期信号発生器によって、パルス信号の
基本周波に同期させた同期信号を生成して弁別器25へ
送出する。この弁別器25には、整形器24からパルス
信号が送られるので、同期信号を使用して一定の時間帯
(検出窓)の中に光の再生パルスがあるか否かを検出
し、複号器26により検出符号列をデータビット列に復
調(デコード)する。
【0046】図1から図3に示した第1の実施例では、
トラック一気書き方式によるトラック記録動作は、ホス
トコンピュータから情報を受け取りながら、その情報を
メディア上に記録していき、トラックの情報を全てメデ
ィア上に記録するまで、ループ処理を繰り返えす。そし
て、記録動作の途中でエラーが発生したときには、記録
に失敗した時点でのトラックの情報を、別のトラックに
記録し、その後は、記録に失敗したトラックの続き情報
を、ホストコンピュータから一部ずつ受け取りながら、
当該別のトラックに記録する。次に、以上の動作を、フ
ローで示す。
【0047】図4は、この発明のCD−Rドライブ装置
において、トラック一気書き方式によるトラック記録時
の主要な処理の流れを示すフローチャートである。図に
おいて、#1〜#7はステップを示す。
【0048】ステップ#1で、トラックの記録動作を開
始する。ステップ#2で、ホストコンピュータから情報
の一部をデータバッファ4へ受け取りながら、メディア
に記録する。
【0049】ステップ#3で、記録が成功したかどうか
チェックする。記録が失敗したとき(成功しないとき)
は、ステップ#6へ進み、記録に失敗したトラックとは
別のトラックを選択する。ステップ#7で、データバッ
ファ4内の情報を選択した別のトラックに記録して、先
のステップ#3へ戻る。
【0050】また、ステップ#3でチェックした結果、
記録が成功したときは、ステップ#4へ進み、全ての情
報の記録が完了したかどうか判断する。ステップ#4
で、全ての情報の記録が完了したことを検知すると、こ
の図4のフローを終了する(ステップ#5)。
【0051】以上のように、この発明のCD−Rドライ
ブ装置では、ホストコンピュータからの情報を、トラッ
ク一気書き方式によってトラックに記録中に、エラーに
より記録動作が失敗した場合、自動的に別のトラックを
選択して記録するようにしている。したがって、メディ
ア上のトラックに情報の記録中にエラーが発生しても、
ホストコンピュータに負担をかけずに情報を記録するこ
とが可能になる。また、従来のように、メディアを無駄
にすることも回避されるので、メディアの有効利用も実
現される。
【0052】
【実施例2】次に、第2の実施例を説明する。この第2
の実施例では、エラーにより記録動作が失敗した場合
に、すでにトラックに記録された情報を再生し、再生さ
れた情報をデータバッファに格納して別のトラックに記
録することによって、記録に失敗した情報を改めてホス
トコンピュータから送り直す必要なしに記録できるよう
にした点に特徴を有している。
【0053】ハード構成は第1の実施例と同様であり、
先の図1から図3に示したとおりであるが、特に、図3
に示した情報再生部2が、記録に失敗したトラックから
すでに記録済みの情報を読取って、データバッファ4へ
格納するよう機能する。
【0054】すなわち、先の第1の実施例との相違は、
第1の実施例の場合には、トラックへの記録動作中にエ
ラーが発生したときは、それに続く情報を別のトラック
へ記録するのに対して、この第2の実施例では、記録に
失敗したトラックにすでに記録された情報を、情報再生
部2により読取ってデータバッファ4に格納し、その情
報を別のトラックに記録した後、それに続く情報をホス
トコンピュータから受け取ってトラック記録動作を続行
する点である。ここで、第2の実施例をフローで説明す
る。
【0055】図5は、この発明の第2の実施例につい
て、トラック一気書き方式によるトラック記録時の主要
な処理の流れを示すフローチャートである。図におい
て、#1〜#7のステップは図4と同様であり、#11
はステップを示す。
【0056】先の第1の実施例で述べたように、ステッ
プ#3で、トラックの記録が成功したかどうかチェック
する。記録が失敗したとき(成功しないとき)は、ステ
ップ#11へ進み、記録に失敗したトラックの情報を、
図1の情報再生部2によって再生し、データバッファ4
に格納する。
【0057】ステップ#6で、データバッファ4内の情
報を別のトラックに記録して、先のステップ#3へ戻
る。そして、ステップ#3で、トラックの記録が成功し
たことを検知すると、ステップ#4へ進む。その他の処
理は、図4に示した第1の実施例と同様である。
【0058】以上のように、この第2の実施例では、す
でにトラックに記録された情報を再生して別のトラック
に記録するので、一旦送られた情報をホストコンピュー
タから改めて送り直す必要がなくなり、ホスト側の負担
が軽減される。
【0059】
【実施例3】第3の実施例を説明する。先の第2の実施
例では、エラーにより記録動作が失敗した場合に、すで
にトラックに記録された情報を再生し、再生された情報
をデータバッファに格納して別のトラックに記録する
が、その間に、それに続くトラックの情報がホストコン
ピュータからデータバッファ4へ送られると、再生され
てデータバッファ4に格納された情報が上書きされて消
えてしまう、という不都合が生じる。
【0060】そこで、この第3の実施例では、記録に失
敗したトラックの情報を再生/記録している間は、ホス
トコンピュータからの情報転送を禁止する点に特徴を有
している。ハード構成は、先の第3の実施例と同様であ
る。動作のフローは次のとおりである。
【0061】図6は、この発明の第3の実施例につい
て、トラック一気書き方式によるトラック記録時の主要
な処理の流れを示すフローチャートである。図におい
て、#1〜#7と#11のステップは図5と同様であ
り、#12と#13は追加されたステップを示す。
【0062】先の第2の実施例で述べたように、ステッ
プ#3で、トラックの記録が成功したかどうかチェック
する。そして、記録が失敗したとき(成功しないとき)
は、トラックの再記録の動作に入る直前に(ステップ#
11へ進む前に)、ステップ#13で、ホストコンピュ
ータからの情報転送を禁止する。
【0063】再記録が成功した後に、ステップ#12
で、ホストコンピュータからの情報転送を許可する。そ
の他の処理は、図5と同様である。以上の処理によっ
て、トラックの再記録を行っている間は、データバッフ
ァ4をトラックの再記録のためにのみ使用することが可
能になり、ホストコンピュータから転送された情報によ
って上書きされることが防止される。
【0064】
【実施例4】この第4の実施例は、先の第1の実施例で
説明した記録に失敗したトラックの情報を別のトラック
に記録し直す動作中(再記録動作中)に、再び記録エラ
ーが発生した場合の処理に関する。
【0065】この第4の実施例では、一般的に、記録動
作が失敗するメディアは、再記録動作中にも記録エラー
が発生しやすい、という点に着目して、予め設定した回
数を超えてエラーが頻発したときは、当該メディアに対
する情報の記録を禁止することにより、再記録時間の節
約と、メディアの無駄な消費の防止とを可能にした点に
特徴を有している。ハード構成は、先の第2の実施例と
同様で、図1から図3に示されているとおりである。
【0066】図7は、この発明の第4の実施例につい
て、トラック一気書き方式によるトラック記録時の主要
な処理の流れを示すフローチャートである。図におい
て、#1〜#7と#11のステップは図5と同様であ
り、#21〜#24は追加されたステップを示す。
【0067】先の第2の実施例で述べたように、ステッ
プ#3で、トラックの記録が成功したかどうかチェック
する。この場合に、記録動作が失敗すると、ステップ#
3,#11,#7のループが繰り返えされてしまう。
【0068】そこで、ステップ#21と#22によっ
て、記録動作のループ数をカウントする。そして、ステ
ップ#23で、再記録のループ数nを、予め設定された
所定の回数と比較し、所定の回数を超えたときは、メデ
ィアへの記録を禁止するようにホストコンピュータに通
知する(ステップ#24)。
【0069】以上のように、この第4の実施例では、再
記録のループ数をカウントすることによって、記録エラ
ーが発生しやすいメディア(ユーザ側からみれば、品質
の悪いメディア)については記録禁止にするので、再記
録時間を省略することができる。同時に、ユーザは、メ
ディアをクリーニングしたり、新してメディアと交換す
る等の必要な対応が可能になる。
【0070】
【実施例5】この第5の実施例は、先の第1の実施例で
説明した記録に失敗したトラックの情報を別のトラック
に記録し直す動作中(再記録動作中)に、メディアの未
記録残容量を考慮し、未記録残容量が記録に失敗したト
ラック長より少ない場合、その旨をホストコンピュータ
へ通知して無駄な再記録を行わないようにする点に特徴
を有している。ハード構成は、先の第2の実施例と同様
で、図1から図3に示されているとおりである。
【0071】図8は、この発明の第5の実施例につい
て、トラック一気書き方式によるトラック記録時の主要
な処理の流れを示すフローチャートである。図におい
て、#1〜#7と#11のステップは図5と同様であ
り、#31と#32は追加されたステップを示す。
【0072】先の第2の実施例で述べたように、ステッ
プ#3で、トラックの記録が成功したかどうかチェック
する。この場合に、記録動作が失敗すると、ステップ#
11へ進む前に、ステップ#31で、メディアの未記録
残容量が十分にあるかどうか判断する。
【0073】CD−Rメディアの場合には、最大記録可
能アドレスが決っているので、未記録の残容量は容易に
計算することが可能である。この残容量が、再記録する
情報量より小さいときは再記録ができないので、ステッ
プ#32で、その旨をホストコンピュータへ通知する。
【0074】この通知によって、ホストコンピュータ
は、再記録の開始前に、エラーとして終了することによ
り、無駄な再記録時間が省略される。以上のように、第
5の実施例では、再記録を実行する前に、メディアの未
記録残容量を判断し、残容量が不足している場合には、
事前に処理を中止する。
【0075】
【実施例6】の第1から第5の実施例で説明した記録
動作、すなわち、CD−Rメディアへの情報の記録動作
においては、ホストコンピュータ側で記録アドレスを管
理する場合がある。
【0076】そのため、トラックの自動再記録が実行さ
れて、記録アドレスが変更されたときは、その旨をホス
トコンピュータへ知らせる必要がある。この第6の実施
例では、記録に失敗したトラックの情報を別のトラック
へ記録する記録動作が成功したときは、自動再記録が発
生した旨をホストコンピュータへ報告する点に特徴を有
している。ハード構成は、先の第2の実施例と同様で、
図1から図3に示されているとおりである。
【0077】図9は、この発明の第6の実施例につい
て、トラック一気書き方式によるトラック記録時の主要
な処理の流れを示すフローチャートである。図におい
て、#1〜#7と#11のステップは図5と同様であ
り、#41と#42は追加されたステップを示す。
【0078】先の第2の実施例で述べたように、ステッ
プ#4で、全ての情報の記録が完了したことを検知する
と、ステップ#41へ進む。このステップ#41で、ト
ラックの再記録動作が実行されたか否かチェックする。
【0079】トラックの再記録動作が実行されたとき
は、ステップ#42へ進み、再記録が発生したことをホ
ストコンピュータへ報告する。その他の処理は、先の図
5と同様である。以上のように、第6の実施例では、記
録に失敗したトラックの情報を別のトラックに記録する
記録動作が成功したときは、自動再記録が発生した旨を
ホストコンピュータへ報告する。
【0080】例えばISO9600フォーマットのファ
イルを記録している場合、ファイル情報の記録されたア
ドレスをパステーブルとして管理し、全てのファイルを
メディアに記録した後に、パステーブルをメディアに記
録することが想定される。この場合に、トラックの自動
再記録が発生して情報の記録されたアドレスが変更され
たときは、ホストコンピュータに対してその旨を報告す
ることにより、ホストコンピュータ側でパステーブルを
修正する等の対応が可能になる。
【0081】
【実施例7】第7の実施例を説明する。この第7の実施
例は、主として請求項の発明に対応している。この第
7の実施例では、記録に成功したトラックの情報のみを
PMAとしてメディアに記録する点に特徴を有してい
る。ハード構成は、先の第2の実施例と同様である。P
MA情報とは、すでに図17で説明したように、トラッ
クの記録状態(スタートアドレス,エンドアドレス,ト
ラック番号)の情報を持つブロックであり、PMAエリ
アに記録される。
【0082】このPMAエリアは、CD−Rメディア上
で、トラックの記録されるエリアより内周側に存在す
る。この第7の実施例では、記録に成功したトラックの
情報のみをPMAとしてメディアに記録する。したがっ
て、先の第7の実施例と同様に、記録に失敗したトラッ
クの情報は、PMA情報としてメディアに存在せず、簡
単かつ正確な管理が可能になる。
【0083】図10は、この発明の第7の実施例につい
て、トラック一気書き方式によるトラック記録時の主要
な処理の流れを示すフローチャートである。図におい
て、#1〜#7と#11のステップは図5と同様であ
り、#51は追加されたステップを示す。
【0084】先の第2の実施例で述べたように、ステッ
プ#4で、全ての情報の記録が完了したことを検知する
と、ステップ#51へ進む。ステップ#51で、記録に
成功したトラックの情報をPMA情報としてメディアに
記録して、トラックの記録動作を終了する。以上の処理
によって、正しいトラック情報を持つPMAが記録され
たメディアを作成することができ、簡単かつ正確な管理
が可能になる。
【0085】
【実施例8】第8の実施例を説明する。この第8の実施
例は、主として請求項の発明に対応している。先の第
6の実施例では、記録に成功したトラックの情報のみを
PMAとしてメディアに記録する場合を説明した。
【0086】この場合には、メディアに記録されたPM
A情報からは、自動再記録が行われたか否かを知ること
ができない。そこで、この第8の実施例では、実行され
た自動再記録の回数の情報も、併せてPMAエリアに記
録することにより、作成後に当該メディアの再記録の状
態を容易に知ることができるようにした点に特徴を有し
ている。ハード構成は、先の第6の実施例と同様であ
る。
【0087】図11は、この発明の第8の実施例につい
て、トラック一気書き方式によるトラック記録時の主要
な処理の流れを示すフローチャートである。図におい
て、#1〜#7、#11、#21〜#22のステップは
図7と同様であり、#52は追加されたステップを示
す。
【0088】先の第6の実施例で述べたように、ステッ
プ#4で、全ての情報の記録が完了したことを検知する
と、ステップ#52へ進む。ステップ#52で、先の第
7の実施例と同様に、記録に成功したトラックの情報を
PMA情報としてメディアに記録すると共に、ステップ
#21と#22でカウントした回数の情報、すなわち、
実行された再記録の回数nもPMAエリアに記録する。
【0089】その他の処理は、先の図7と同様である。
このように、実行された自動再記録の回数の情報も、併
せてPMAエリアに記録することによって、その後の再
生時に、ユーザは、当該メディアの状態を容易に知るこ
とができる。すなわち、自動再記録の回数が多いメディ
アは、品質が余りよくない、と判断できるので必要な処
理、例えば適当な時期に別の新しいメディアに記録し直
す等の処理を行うことも可能になり、貴重なデータが失
なわれる、という不都合を未然に回避することができ
る。
【0090】
【実施例9】第9の実施例を説明する。この第9の実施
例は、主として請求項の発明に対応しているが、請
と請求項の発明にも関連している。先の第8の実
施例では、記録に成功したトラックの情報のみをPMA
としてメディアに記録すると共に、実行された自動再記
録の回数の情報も、併せてPMAエリアに記録すること
により、作成後に当該メディアの再記録の状態を容易に
知ることができるようにした場合を説明した。
【0091】この第9の実施例では、実行された自動再
記録の回数が多いメディアについては、その後に記録動
作を行うと再記録が頻繁に発生する恐れがある品質の悪
いメディアと判断し、以後は再生専用として使用する点
に特徴を有している。ハード構成は、先の第4や第8の
実施例と同様である。
【0092】図12は、この発明の第9の実施例につい
て、トラック一気書き方式によるトラック記録時の主要
な処理の流れを示すフローチャートである。図におい
て、#1〜#7、#11、#21〜#22、#52のス
テップは図11と同様であり、#53〜#54は追加さ
れたステップを示す。
【0093】トラックの記録動作が開始すると、ステッ
プ#53で、当該メディアのPMAエリアに記録されて
いる再記録の回数nの情報を読出して、予め設定された
所定回数と比較する。すでに実行された再記録の回数
が、所定の値より小さいときは、ステップ#2へ進み、
通常のトラックの記録動作を行う。
【0094】これに対して、すでに実行された再記録の
回数が、所定の値を超えているときは、ステップ#54
で、当該メディアを記録禁止にする。このように、実行
された再記録の回数が多いメディアについては、その後
の記録動作を禁止することによって、再記録が頻繁に発
生することが未然に防止されるので、再記録時間の無駄
が省略される。
【0095】
【実施例10】第10の実施例を説明する。この第10
の実施例は、主として請求項の発明に対応している
、請求項の発明にも関連している。先の第7の実施
例では、記録に成功したトラックの情報のみをPMAと
してメディアに記録する場合を説明した。
【0096】この場合には、トラックを記録する前に、
当該トラックの情報を持つPMAがすでに記録されてい
るメディアに対してトラック一気書き方式によってトラ
ック記録を行い、途中で失敗してトラックの再記録が実
行されたとき、記録に成功したトラックの情報を持つP
MA情報をPMAエリアに記録しても、失敗したトラッ
クの情報を持つPMA情報がメディア上に残ってしま
う。この第10の実施例では、このような記録に失敗し
たトラックの情報を持つPMA情報をメディア上から消
す点に特徴を有している。ハード構成は、先の第7の実
施例と同様である。
【0097】図13は、この発明の第10の実施例につ
いて、トラック一気書き方式によるトラック記録時の主
要な処理の流れを示すフローチャートである。図におい
て、#1〜#7、#11、#51のステップは図10と
同様であり、#61〜#64は追加されたステップを示
す。
【0098】先の第7の実施例で述べたように、ステッ
プ#4で、全ての情報の記録が完了したことを検知する
と、ステップ#61へ進む。ステップ#61で、トラッ
クの再記録動作が発生したかどうか判断する。トラック
の再記録動作が発生したときは、ステップ#62で、記
録に失敗したトラックの情報を持つPMAが、すでにメ
ディア上に存在するかどうかチェックする。
【0099】記録に失敗したトラックの情報を持つPM
Aが、すでにメディア上に存在していれば、ステップ#
63へ進み、記録に失敗したトラックの情報を持つPM
Aをオーバーライトして再生不可能にし、ステップ#5
1へ進む。また、先のステップ#61で判断した結果、
トラックの再記録動作が発生しなかったときは、ステッ
プ#64へ進む。
【0100】このステップ#64で、記録したトラック
の情報を持つPMAが、すでにメディア上に存在してい
るかどうかチェックする。メディア上に存在していなけ
れば、ステップ#51で、記録に成功したトラックの情
報を、PMAとしてメディアに記録する。
【0101】先のステップ#62で判断した結果、記録
に失敗したトラックの情報を持つPMAがメディア上に
存在しないときや、先のステップ#64で判断した結
果、記録したトラックの情報を持つPMAがメディア上
に存在しないときは、そのままこの図13のフローを終
了する。以上のように、トラックを記録する前に、当該
トラックの情報をPMAがすでに記録されているメディ
アについては、その記録動作中に自動再記録が行われて
成功した場合、その成功したトラックの情報を持つPM
AをPMAエリアに記録しても、失敗したトラック情報
を持つPMAがメディアに残ってしまうことを避けるた
めに、記録に失敗したトラック情報を持つPMAをオー
バーライトして、読めなくしている。したがって、PM
Aエリアには、成功したトラックの情報を持つPMAの
みが存在することになり、再生時に、記録に失敗したト
ラックを再生することがなくなる。
【0102】
【実施例11】第11の実施例を説明する。この第11
の実施例は、主として請求項の発明に対応している
、請求項の発明にも関連している。先の第10の実
施例では、トラックを記録する前に、当該トラックの情
報を持つPMAがすでに記録されているメディアに対し
てトラック一気書き方式によってトラック記録を行い、
途中で失敗してトラックの再記録が実行されたとき、記
録に成功したトラックの情報を持つPMA情報をPMA
エリアに記録するようにしている。
【0103】この場合に、PMAエリアの空容量が十分
に残っていないと、トラックの再記録に成功しても、当
該トラックの情報をPMAとしてPMAエリアに記録す
ることができないので、結果的に当該トラックに記録さ
れた情報を再生することが不可能になる。そこで、この
第11の実施例では、すでにメディア上にPMAのある
トラックをトラック一気書き方式によって記録し、失敗
した場合に、PMAエリアに十分な空容量がないとき
は、トラックの再記録を実行しないようにして、無駄な
書き直し時間が生じないようにした点に特徴を有してい
る。ハード構成は、先の第10の実施例と同様である。
【0104】図14と図15は、この発明の第11の実
施例について、トラック一気書き方式によるトラック記
録時の主要な処理の流れを示すフローチャートである。
図において、#1〜#7、#11、#51、#61〜#
64のステップは図13と同様であり、#65〜#67
は追加されたステップ、〜は接続を示す。
【0105】先の第10の実施例と同様に、ステップ#
3で、記録に成功したか否かチェックし、記録に失敗し
たときは、ステップ#65へ進む。ステップ#65で、
記録に失敗したトラックの情報を持つPMAが、すでに
メディア上に存在するかどうかチェックする。
【0106】記録に失敗したトラックの情報を持つPM
Aが、すでにメディア上に存在していれば、ステップ#
66へ進み、PMAエリアに十分な空容量があるかどう
かチェックする。十分な空容量があるとき、また、先の
ステップ#65で判断した結果、記録に失敗したトラッ
クの情報を持つPMAがメディア上に存在していないと
きは、ステップ#11へ進み、記録に失敗したトラック
の再生/記録動作を実行する。
【0107】これに対して、先のステップ#66で判断
した結果、PMAエリアに十分な空容量がないときは、
ステップ#67へ進み、ホストコンピュータに対してエ
ラーを報告して、この図14と図15のフローを終了す
る。以上のように、トラックの再記録する前に、メディ
ア上に、トラック情報を持つPMAエリアに十分な空容
量があるかどうかチェックし、十分な空容量があるとき
にトラックの再記録を行うようにしている。したがっ
て、無駄な再記録動作の時間が省略され、再記録に成功
したときは、トラック情報を持つPMAをPMAエリア
に記録することができる。
【0108】
【実施例12】この第12の実施例は、主として請求項
の発明に対応しているが、請求項の発明にも関連し
ている。先の第7の実施例では、記録に成功したトラッ
クの情報のみをPMAとしてメディアに記録する場合を
説明した。この第12の実施例では、先のPMA情報の
代りに、トラックの記録動作が終了し、トラック情報を
TOCとしてメディア上に記録する場合の処理であり、
記録が成功したトラックの情報のみをTOC情報として
記録する点に特徴を有している。
【0109】ハード構成は、先の第7の実施例と同様
で、図1から図3に示されているとおりである。TOC
情報とは、すでに図17に関連して説明したように、ト
ラックの記録状態(スタートアドレス,トラックの持つ
情報がデータであるかオーディオであるか等)の情報を
持つブロックであり、リードイン・エリアに記録され
る。
【0110】このリードイン・エリアは、セッション毎
に一つあり、通常はトラック一気書き方式によってトラ
ックへ情報を書込む場合には、そのセッションに属する
全てのトラックの記録が終了した後に、当該エリアにT
OCを記録する。このように、第12の実施例では、記
録に成功したトラックの情報のみをTOC情報としてメ
ディアに記録する。
【0111】図16は、この発明の第12の実施例につ
いて、トラック一気書き方式によるトラック記録後の主
要な処理の流れを示すフローチャートである。図におい
て、#71〜#73はステップを示す。
【0112】ステップ#71で、TOC情報の記録を開
始する。ステップ#72で、記録に成功したトラックの
情報を、TOCとしてメディアに記録する。
【0113】ステップ#73で、TOC情報の記録を終
了する。以上の処理によって、記録に失敗したトラック
の情報は、TOC情報としてメディアに存在せず、正し
いトラック情報を持つTOCが記録されたメディアを作
成することができるので、簡単かつ正確な管理が可能に
なる。
【0114】
【発明の効果】請求項のCD−Rドライブ装置では、
トラックの自動再記録が実行された場合、記録に成功し
たトラックの情報だけをPMAに記録するようにしてい
る。したがって、正しいトラック情報を持つPMAが記
録されたCD−Rメディアを作成することができる。
【0115】請求項のCD−Rドライブ装置では、請
求項のCD−Rドライブ装置において、トラックの自
動再記録が実行された場合、記録に成功したトラックの
情報だけをPMAに記録する際、再記録の回数も併せて
PMAに記録するようにしている。したがって、メディ
ア作成後に、そのメディアの再記録の状態を正確かつ容
易に知ることができる。
【0116】請求項のCD−Rドライブ装置では、請
求項のCD−Rドライブ装置において、記録に失敗し
て再記録が実行された回数が、所定の値を超えたとき
は、そのメディアを記録禁止にし、再生専用に使用する
ようにしている。したがって、再記録が頻繁に発生する
恐れのあるCD−Rメディアに対して、無駄な再記録時
間を省略することができ、また、メディアを無駄に消費
することもなくなる。
【0117】請求項のCD−Rドライブ装置では、請
求項のCD−Rドライブ装置において、トラックを記
録する前に、当該トラックの情報をPMAがすでに記録
されているメディアについては、その記録動作中に自動
再記録が行われて成功した場合、その成功したトラック
の情報を持つPMAをPMAエリアに記録しても、失敗
したトラック情報を持つPMAがメディアに残ってしま
うことを避けるために、記録に失敗したトラック情報を
持つPMAをオーバーライトしている。したがって、P
MAエリアには、成功したトラックの情報を持つPMA
のみが存在することになり、再生時に、記録に失敗した
トラックを再生することがなくなる。
【0118】請求項のCD−Rドライブ装置では、請
求項のCD−Rドライブ装置において、トラックの再
記録する前に、メディア上に、トラック情報を持つPM
Aエリアに十分な空容量があるかどうかチェックし、十
分な空容量があるときにトラックの再記録を行うように
している。したがって、無駄な再記録動作の時間が省略
され、再記録に成功したときは、トラック情報を持つP
MAをPMAエリアに記録することができる。
【0119】請求項のCD−Rドライブ装置では、T
OC情報を記録する際に、トラックの再記録が発生した
ときは、記録に成功したトラックの情報のみをTOC情
報としてメディアに記録するようにしている。したがっ
て、正しいトラック情報を持つTOCが記録されたCD
−Rメディアを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のCD−Rドライブ装置について、そ
の要部構成の一実施例を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示した情報記録部1について、その詳細
な構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図1に示した情報再生部2について、その詳細
な構成を示す機能ブロック図である。
【図4】この発明のCD−Rドライブ装置において、ト
ラック一気書き方式によるトラック記録時の主要な処理
の流れを示すフローチャートである。
【図5】この発明の第2の実施例について、トラック一
気書き方式によるトラック記録時の主要な処理の流れを
示すフローチャートである。
【図6】この発明の第3の実施例について、トラック一
気書き方式によるトラック記録時の主要な処理の流れを
示すフローチャートである。
【図7】この発明の第4の実施例について、トラック一
気書き方式によるトラック記録時の主要な処理の流れを
示すフローチャートである。
【図8】この発明の第5の実施例について、トラック一
気書き方式によるトラック記録時の主要な処理の流れを
示すフローチャートである。
【図9】この発明の第6の実施例について、トラック一
気書き方式によるトラック記録時の主要な処理の流れを
示すフローチャートである。
【図10】この発明の第7の実施例について、トラック
一気書き方式によるトラック記録時の主要な処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図11】この発明の第8の実施例について、トラック
一気書き方式によるトラック記録時の主要な処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図12】この発明の第9の実施例について、トラック
一気書き方式によるトラック記録時の主要な処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図13】この発明の第10の実施例について、トラッ
ク一気書き方式によるトラック記録時の主要な処理の流
れを示すフローチャートである。
【図14】この発明の第11の実施例について、トラッ
ク一気書き方式によるトラック記録時の主要な処理の流
れを示すフローチャートである。
【図15】この発明の第11の実施例について、トラッ
ク一気書き方式によるトラック記録時の主要な処理の流
れを示すフローチャートである。
【図16】この発明の第12の実施例について、トラッ
ク一気書き方式によるトラック記録後の主要な処理の流
れを示すフローチャートである。
【図17】CD−Rメディアについて、その各セッショ
ンを概念的に示す図である。
【符号の説明】
1 情報記録部 2 情報再生部 3 コントローラ 4 データバッファ 11 符号器 12 書込み部駆動アンプ 13 信号書込み部 21 信号読取り部 22 再生アンプ 23 波形等価器 24 整形器 25 弁別器 26 複号器 27 位相比較器 28 LPF 29 VCO
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−183472(JP,A) 特開 平2−172068(JP,A) 特開 平7−72980(JP,A) 特開 平5−41037(JP,A) 特開 平5−265784(JP,A) 特開 昭58−109954(JP,A) 特開 平8−180411(JP,A) 特開 平5−54385(JP,A) 欧州特許出願公開601441(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 - 7/013 G11B 19/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を一時的に保持するデータバッファ
    と、情報記憶媒体であるメディアに情報を記録する情報
    記録部と、該メディアから情報を読込む情報再生部とを
    具備するCD−Rドライブ装置において、トラック一気書き方式で前記メディア上のトラックに情
    報を記録する際に、情報の記録に失敗したとき、別のト
    ラックに情報を記録し、 トラック一気書き方式によるト
    ラックへの情報の記録を行う前にはPMAをメディアに
    記録せず、トラックの記録終了後に、記録が成功したト
    ラックの情報のみをPMA情報としてメディアに記録す
    ることを特徴とするCD−Rドライブ装置。
  2. 【請求項2】 請求項のCD−Rドライブ装置におい
    て、 トラックへの記録が失敗し、別のトラックへの記録が成
    功して、記録が成功した別のトラックの情報をPMA情
    報としてメディアに記録する際に、当該トラックの再記
    録の回数をPMAエリアに記録することを特徴とするC
    D−Rドライブ装置。
  3. 【請求項3】 請求項のCD−Rドライブ装置におい
    て、 PMAエリアに記録されたトラックの再記録の回数が所
    定回数を超えたとき、当該メディアを記録禁止とし、再
    生専用とすることを特徴とするCD−Rドライブ装置。
  4. 【請求項4】 請求項のCD−Rドライブ装置におい
    て、 すでにメディア上にPMA情報のあるトラックを、トラ
    ック一気書き方式により記録し、記録に失敗してトラッ
    ク再記録が発生したときは、エラーが生じたトラック情
    報を持つPMAエリアをオーバーライトして再生不可能
    とすることにより、記録に失敗したトラック情報を持つ
    PMAエリアをメディア上から消すことを特徴とするC
    D−Rドライブ装置。
  5. 【請求項5】 請求項のCD−Rドライブ装置におい
    て、 すでにメディア上にPMA情報のあるトラックを、トラ
    ック一気書き方式により記録し、記録に失敗したとき
    は、PMAエリアに十分な空容量がある場合に、別のト
    ラックへの再記録を行うことを特徴とするCD−Rドラ
    イブ装置。
  6. 【請求項6】 情報を一時的に保持するデータバッファ
    と、情報記憶媒体であるメディアに情報を記録する情報
    記録部と、該メディアから情報を読込む情報再生部とを
    具備するCD−Rドライブ装置において、トラック一気書き方式で前記メディア上のトラックに情
    報を記録する際に、情報の記録に失敗したとき、別のト
    ラックに情報を記録し、 TOC情報を記録する際に、ト
    ラックの再記録が発生したときは、記録に成功したトラ
    ックの情報のみをTOC情報としてメディアに記録する
    ことを特徴とするCD−Rドライブ装置。
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