JP3282715B2 - 水和反応遅延型セメント組成物及び該組成物を使用した多層構造型遮蔽体 - Google Patents

水和反応遅延型セメント組成物及び該組成物を使用した多層構造型遮蔽体

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JP3282715B2 JP30517797A JP30517797A JP3282715B2 JP 3282715 B2 JP3282715 B2 JP 3282715B2 JP 30517797 A JP30517797 A JP 30517797A JP 30517797 A JP30517797 A JP 30517797A JP 3282715 B2 JP3282715 B2 JP 3282715B2
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    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水和反応遅延型セ
メント組成物及び該水和反応遅延型セメント組成物を使
用した多層構造型遮蔽体に関し、特に、超長期耐久性に
優れる水和反応遅延型セメント組成物及び、該水和反応
遅延型セメント組成物を使用して超長期に渡り廃棄物を
密閉遮蔽することができる多層構造型遮蔽体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、原子発電所等の原子力関係施設、
病院、各種研究施設等から排出される廃棄物を環境学的
に安全に処分することが高く望まれており、特に放射性
廃棄物は増大の傾向にあるため、該廃棄物に含まれる核
種の放射性濃度及び半減期に応じて核種を長期に渡り環
境学的に安全に封じ込める性能が要求されている。
【0003】一般的には、これらの放射性廃棄物は容量
を減少させた後、ドラム缶やコンクリート缶等の放射性
廃棄物処理容器に入れられ、次いで該処理容器に固化材
料を充填して固化処理を行い、該廃棄物を封じ込め、固
化処理した該廃棄物含有処理容器を地中埋設施設中に設
置、保管することにより、放射性廃棄物を処分してい
る。
【0004】上記固化処理に際して用いられる固化材料
としては、セメント、アスファルト、プラスチック、セ
ラミック等があり、安価で入手が容易であるセメントが
最も広く使用されている。このようなセメント組成物と
しては、例えば特公平6−46235号公報、特公平7
−82113号公報等に開示されているものがある。
【0005】かかる放射性廃棄物の処分に関する基本概
念は、人工バリア及び天然バリアによる多重バリアによ
って核種の移行を抑制するというものであり、第1段階
(約20〜30年の期間)は、主に、人工バリアによっ
て、核種の漏洩を防ぎ、第2段階(第1段階終了後、約
30〜35年の期間)は、人工バリア及び天然バリア双
方で核種の漏洩を防ぎ、第3段階(第2段階終了後、約
300年以上の期間)は、天然バリアで核種の漏洩を防
ぐというものである。
【0006】従って、各バリア材には廃棄物に含まれる
核種の放射性濃度及び半減期に応じた期間、核種閉じ込
め機能の継続性能(当該機能の耐久性能)が要求され
る。
【0007】従来の地中の放射性廃棄物処理施設は、概
略的に図1のように、廃棄物を固化材料で固化処理した
ドラム缶等の廃棄物処理容器1を、充填モルタル2で囲
い、その周囲をコンクリート3で、更にその周囲をベン
トナイト4で囲っている構成となっており、特にセメン
ト系材料は施設構成材料及び人工バリア(躯体コンクリ
ート、内部充填モルタル及び廃棄物の固化材)として用
いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】放射性廃棄物処理施設
の人工バリア材としてセメント系材料に要求される機能
は、施工性、初期力学特性、核種閉じ込め性能及び長期
耐久性である。
【0009】施工性とは、長期耐久性を有する構造体の
施工時において、耐久性を阻害する要因となるひびわれ
や空隙等の各種欠陥の発生を予防できるような材料特性
である。特に、セメントの流動性が最も重要な特性の一
つであり、流動性が良ければ、密実な硬化体を打設する
ことができるようになる。
【0010】初期力学性とは、施工後、数カ月後には廃
棄物の貯蔵等が開始されるので、その時までに貯蔵等に
伴う荷重を受け持つ強度等の力学特性が保障されている
ことを保障することである。これは比較的短期の強度や
弾性係数発現性を指すものである。
【0011】核種閉じ込め性能とは、核種の移行に最も
影響を及ぼすのは、地下水の処分施設への侵入であるこ
とから、これをできるだけ遅らせ、廃棄物との接触をで
きるだけ避ける、バリア材に要求される最も重要な機能
である。基本的に物理的核種閉じ込め性能、特に止水性
能は、低透水係数、低透気係数を有する材料を用いて、
地下水の浸入を極力抑えることにより、核種の移行を抑
止するものであり、また、低発熱型のセメントを用いて
構造体に発生する温度に依るひびわれの防止を図ること
や、低硬化収縮型のセメントを用いて硬化体の収縮に伴
なうひびわれの発生を防止することも含まれる。化学的
核種閉じ込め性能、特に吸着性能は、セメント固化体が
強アルカリ性(pH=12程度)であることに起因され
ると考えられるイオン吸着性能により、核種の移行を抑
止するものである。また、セメントの主たる水和反応は
3 S及びC2 Sの水和であり、これにより生成するC
−S−Hが硬化体の緻密化に寄与している。しかし、こ
の水和反応に伴い生成するCa(OH)2 は遷移帯生成
の一因となって、硬化体の緻密化の阻害要因となること
もある。
【0012】長期耐久性に関しては、第1期埋設処分事
業では、セメント系材料は第1段階終了後、透水係数は
10-3cm/s(砂程度)まで劣化するものとして、第
2段階以降の止水性能は考慮されておらず、第2段階以
降は、天然バリア(ベントナイト混合土)のみで地下水
の浸入を抑制している。これは、従来のセメント系材料
は、全て早強性に指向しており、その耐久性は数十年の
オーダーで設計実施されているからである。
【0013】従って、耐久性が数百年以上のオーダーを
有する材料が得られれば、第2段階以後も人工バリア材
が止水性能を持つことが保障でき、相対的に天然バリア
へ要求される止水性能が緩まり、掘削量の低減等の観点
等から、設計の合理化が図れ、低レベル放射性廃棄物の
みならず、更に放射能レベルのより高い、中高レベル放
射性廃棄物、TRU放射性廃棄物の処分施設の設計を行
うにあたり、立地サイトの選定や構造設計、経済性の観
点からみて自由度が広がる。
【0014】また、病院等の施設から排出される汚染物
は、そのまま地中に埋設されているのが現状であり、環
境学的な問題が生じている。
【0015】よって、請求項1または2記載の発明の目
的は、耐力、止水性能及び化学的安定性等の超長期的耐
久性に優れた水和反応遅延型セメント組成物を提供する
にある。
【0016】また、請求項3〜8記載の発明の目的は、
前記水和反応遅延型セメント組成物を使用して廃棄物を
超長期的に封じ込めることができる耐力、止水性能及び
化学的安定性等の超長期耐久性優れた多層構造型遮蔽体
を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、セメント
組成物の水和反応が急激に進行すると、早期強度には優
れるが、生成した水和組織が緻密ではなく、長期材令に
おける細孔量の減少も少なくなり、長期耐久性には劣っ
てしまうため、水和反応を緩慢かつ継続的に進行させる
ことにより、緻密な水和物組織を超長期に渡り形成し、
これによりセメント組成物に超長期耐久性が付与される
ことを見い出し、本発明に到達した。
【0018】請求項1記載の水和反応遅延型セメント組
成物は、ポゾランと、ビーライトを40重量%以上含む
セメントとから成り、当該ポゾランと、ビーライトを4
0重量%以上含むセメントとの混合割合が重量比で3:
7〜7:3であることを特徴とする。
【0019】請求項2記載の水和反応遅延型セメント組
成物は、上記ポゾランが、石炭ガス化スラグ及び/又は
フライアッシュであることを特徴とする。
【0020】請求項3記載の多層構造型遮蔽体は、廃棄
物が内部に設置され、その周囲が少なくとも2層以上か
ら成る多層構造型遮蔽体であって、最外層以外の内層に
請求項1または2記載の水和反応遅延型セメント組成物
を使用することを特徴とする。
【0021】請求項4記載の多層構造型遮蔽体は、廃棄
物が内部に設置され、その周囲が少なくとも3層以上か
ら成る多層構造型遮蔽体であって、最内層及び最外層以
外の内層に請求項1または2記載の水和反応遅延型セメ
ント組成物を使用することを特徴とする。
【0022】請求項5記載の多層構造型遮蔽体は、請求
項3又は4記載の多層構造型遮蔽体が少なくとも4層以
上からなることを特徴とする。
【0023】請求項6記載の多層構造型遮蔽体は、請求
項5記載の多層構造型遮蔽体において、最内層の外側に
隣接する層から最外層の内側に隣接する層に向かって水
和反応が早くなるようにすることを特徴とする。
【0024】請求項7記載の多層構造型遮蔽体は、請求
項5又は6記載の多層構造型遮蔽体において、廃棄物に
直接隣接する最内層が、最内層の外側に隣接する層より
も水和反応が早くなるようにすることを特徴とする。
【0025】請求項8記載の多層構造型遮蔽体は、請求
項3〜7いずれかの項記載の多層構造型遮蔽体におい
て、最外層には、普通ポルトランドセメント、早強ポル
トランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸
熱ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメン
トから成る群より選ばれる組成物を使用することを特徴
とする。
【0026】
【発明の実施の態様】本発明の水和反応遅延型セメント
組成物は、ポゾランと、ビーライトを40重量%以上含
むセメントとから成り、当該ポゾランと、ビーライトを
40重量%以上含むセメントとの混合割合が重量比で
3:7〜7:3である。
【0027】すなわち、上記ポゾランの含有量は、本発
明の水和反応遅延型セメント組成物中、30〜70重量
%である。Ca(OH)を含む硬化体を更に緻密化さ
せる反応は、炭酸化とポゾラン反応の2つでありこれら
の反応が長期に渡り緩急かつ継続的に行われれば長期耐
久性を備えることができるが、たとえば埋設施設の構造
材として使用した場合には、空気の供給がほとんど期待
できないため、炭酸化を主体としたセメントではその炭
酸化反応が良好に進行せず、強度を発現させることが難
しくなる。
【0028】従ってポゾランをセメント組成物中、30
〜70重量%という高割合で含有させることにより、ポ
ゾラン反応をセメント組成物中の水和反応として有効に
利用することができ、強度を増進させることができる。
これにより、空気が供給されなくても水和反応が促進さ
れ、ベースセメントの水和によって副次的に生成する水
酸化カルシウム(Ca(OH)2 )を効率よく消費で
き、水和組織の中で不安定な弱層である遷移帯の過大な
成長を抑制することができる。
【0029】更にポゾランを30〜70重量%含有した
セメント組成物を地中埋設施設の構造材として使用した
場合においても、地温が安定しているため継続的な水和
反応が行われる。更に、かかるポゾラン反応により生成
したC−S−Hは地中の硫酸塩等の化学的浸食に対する
耐性に優れるため、好適に用いられることができる。
【0030】また、ポゾラン添加量を高含有量とするこ
とにより、セメント組成物中の流動性が高まり施工性に
優れることとなる。
【0031】このようなポゾランとしては、石炭ガス化
スラグ及び/又はフライアッシュが特に好ましい。これ
は、フライアッシュや石炭ガス化スラグは、ポゾラン材
料中、水和反応が遅いため、マスコンクリートにおける
ような高温履歴を受けた場合、標準養生に比べて強度低
下が少なく、水和反応性が適度に高められるからであ
る。また、これらの材料は大量入手が容易であり、経済
的にも優れる。
【0032】ポゾランとして、石炭ガス化スラグを用い
る場合には、セメント粒子と同程度の微粉末として用い
ることが、ポゾラン反応性、セメント組成物の流動性の
点から好ましい。すなわち、石炭ガス化スラグの粉末度
を過度に高くすると反応性が高まるためセメント組成物
を用いるときの流動性を確保するための必要水量が増加
して施工性の低下につながり、また粉末度を過度に粗く
すると、反応性が低下して緻密性が低下する可能性が生
じる。
【0033】更に本発明の水和反応遅延型セメント組成
物には、上記ポラゾンのほかに、ベースセメントとして
ビーライトを40重量%以上含有するセメントが用いら
れる。特にビーライトを50重量%以上含有するセメン
トが好適に用いられる。かかるセメントには例えばベー
タセメントL(商品名、住友大阪セメント(株)製)が
ある。かかるビーライトを高含量で含むセメントは、早
期強度発現を担っているエーライトの含有量が低く、中
期以降の強度発現になっているビーライトの含有率が高
いため、セメントの水和が緩慢かつ継続的に進行し、緻
密な水和組織が生成できるからである。
【0034】また、C3 Aの含有率が低いこととにより
水和熱の発生が少なく、ひびわれ発生等の初期欠陥が小
さく、更には遷移帯が生じにくいという特性を有し、ま
た流動性に優れることとなり施工性が向上する。
【0035】ここで遷移帯とは、水酸化カルシウムやカ
ルシウムアルミネート系のいわゆる外部水和物と称され
るものが骨材界面に生成した脆弱層であり、硬化体中の
水−セメント比が大きい場合や、セメント中のエーライ
トを多量に含む場合に比較的生長し易いものである。
【0036】このように、本発明のセメント組成物は、
ビーライトを高含有含むセメントと高含量のポゾランを
用いているため、セメントの水和反応に伴い生成する水
酸化カルシウム量が少なく、しかも生成した水酸化カル
シウムとポゾランが反応することにより緻密なC−S−
Hを生成することから遷移帯を小さくすることができる
のである。更に、マスコンクリートにおけるような高温
履歴を受けた場合でも、標準養生に比べた強度低下が少
ない。
【0037】他の本発明は多層構造型遮蔽体であり、該
遮蔽体は本発明の水和反応遅延型セメント組成物を使用
して製造することができる。
【0038】当該多層構造型遮蔽体は、廃棄物が内部に
設置され、その周囲が少なくとも2層以上から成り、好
ましくは少なくとも4層以上から成り、最外層以外の内
層に本発明の水和反応遅延型セメント組成物が使用され
る。
【0039】また他の多層構造型遮蔽体は、廃棄物が内
部に設置され、その周囲が少なくとも3層以上から成
り、好ましくは少なくとも4層以上から成り、最内層及
び最外層以外の内層に本発明の水和反応遅延型セメント
組成物が使用される。ここで廃棄物には、廃棄物自体の
みならず廃棄物含有処理容器をも含むものである。
【0040】前記多層構造遮蔽体は、その一例が図2に
示されるように、数百年以上の貯蔵を必要とする廃棄物
を核とし、その周囲を本発明の水和反応遅延型セメント
組成物を用いて取り囲み、好ましくは多層構造で取り囲
み、最外層には従来のセメント系材料を用いて構成され
る。
【0041】最外層に用いられる従来のセメント系材料
としては、従来の全てのセメント組成物を用いることが
でき、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルト
ランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱
ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメント
から成る群より選ばれるセメント組成物がある。
【0042】最外層に従来のセメント組成物を用いるの
は、本発明の水和反応遅延型セメント組成物は水和が十
分に進行していない段階で、物理的、化学的作用を受け
ると、水和が停止し、所望する性能に到達することがで
きないため、良好な養生環境を確保することが要される
からであり、地下水の侵入やクラックの発生等の外的要
因を早期に防ぐことができるからである。従って最外層
には早強性が発現される従来のセメント組成物が好適と
なり、これにより初期力学特性が確保できる。
【0043】廃棄物に直接隣接する最内層は、最内層の
外側に隣接する層よりも水和反応が早いセメント組成物
を用いる。これは、廃棄物をある程度物理的に早期に保
持する必要があるため、廃棄物に直接接触する構造材
が、物理的作用にある程度耐性を有さなければならない
からであり、廃棄物の特性に応じて最内層に用いるセメ
ント組成物を設定することができる。
【0044】かかる最内層に用いるセメント組成物とし
ては、従来の全てのセメント組成物や、ビーライトとポ
ゾランの添加量を制御することにより得られた、最内層
の外側に隣接する層よりも水和反応が早い本発明の水和
反応遅延型セメント組成物がある。該従来の全てのセメ
ント組成物には、上記最外層に用いられるセメント組成
物が使用できる。
【0045】本発明の多層構造型遮蔽体は、最外層、又
は最内層及び最外層以外の内層に、本発明の水和反応遅
延型セメント組成物を用い、好ましくは多層構造で用い
る。かかる本発明の水和反応遅延型セメント組成物は、
各層ごとに、セメント組成物中のビーライトとポゾラン
含量を変化させることにより水和反応を制御することが
でき、所望する年代時に設計強度を発現させることがで
きる。
【0046】各層毎の水和反応速度の序列は特に限定さ
れず、例えば内側から外側に向って、または外側から内
側に向って水和反応が遅くなるようにポゾラン及びビー
ライト含量が各々規定された本発明のセメント組成物を
使用したり、更には層ごとの水和反応がランダムとなる
ように本発明のセメント組成物を用いてもよい。
【0047】好適には、前記最内層の外側に隣接する層
から最外層の内側に隣接する層に向かって水和反応が早
くなるように、本発明の水和反応遅延型セメント組成物
を段階的に用いる。このことは、強度発現を外側から内
側に向って順次発現させることとなり、地下水の侵入を
防止する核種閉じ込め性能や長期耐久性を更に向上させ
る。
【0048】図2には、本発明の一態様として5層構造
型のものが例示されており、具体的には最外層5は従来
のセメント系コンクリートから成り、廃棄物に直接隣接
する最内層9は、その内側に隣接する層8よりも水和反
応が早く、即ち強度の発現が層8よりも早く発生し、か
つ最外層5よりは水和反応が遅く、また最内層9の外側
に隣接する層8から最外層5の内側に隣接する層6に向
って水和反応が早くなるように本発明のセメント組成物
を段階的に用いて多層構造型を構成する。
【0049】このように、本発明の多層構造型遮蔽体
は、上記水和反応遅延型セメント組成物を段階的に用い
た多層構造とすることにより、セメントの強度の発現を
段階的に制御でき、従って、廃棄物遮蔽体の構造材とし
ての供用期間を段階的とすることができるため、数百年
以上のオーダーで廃棄物を閉じ込めることができる。
【0050】好適には、本発明の多層構造型遮蔽体は、
例えば放射性廃棄物や病院から排出された汚染物等の廃
棄物を遮蔽するのに用いることができる。
【0051】
【実施例】本発明を次の実施例及び比較例により説明す
る。実施例1〜9 表1に示す組成を有するビーライトセメントと、表2に
示す組成を有するフライアッシュ及び/又は表3に示す
組成を有しかつ約3500のブレーン値を有する粉砕石
炭ガス化スラグとを、各々下記表4に示す添加量で配合
して、本発明の水和反応遅延型セメント組成物を得た。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】 *1 JISR5202セメントの化学分析法に準じ
て、強熱減量を測定した。 各組成成分については、溶融分析により測定した。
【0055】比較例1〜8 実施例1で用いたビーライトセメント又は普通ポルトラ
ンドセメント(住友大阪セメント(株)製)と、上記フ
ライアッシュ及び/又は石炭ガス化スラグとを、各々下
記表4に示す添加量で配合して、セメント組成物を得
た。
【0056】
【表4】
【0057】〔試験例〕モルタル試験 JIS R 5201−1992セメントの物理試験方
法に準じて、上記実施例1〜9及び比較例1〜8で得ら
れたセメント組成物520gと、細骨材としての豊浦標
準砂1040gとを、上水道水286gを用いて混練し
て、モルタルを調製した。但し、水セメント比を55%
とした。このようにして調製したモルタルを用い、以下
のフロー試験、圧縮強度試験を実施した。その結果を表
5に示す。
【0058】フロー試験 上記モルタルを用い、JIS R 5201−1992
セメントの物理試験方法に準じてフロー試験を実施し
た。その結果を図3に示す。
【0059】試験体の調整 上記モルタルを用いて、JIS A 1132に基づい
た直径5cm、高さ10cmのモルタルシリンダ試験体
を作成した。
【0060】圧縮試験 上記モルタルシリンダ試験体を用い、圧縮強度を、一軸
圧縮試験(JIS A1108)により実施した。試験
材齢は、1ケ月、3ケ月、6ケ月、14ケ月の4材齢と
した。その結果を図4〜図6に示す
【0061】ペースト試料の調整 水セメント比55%で調整したセメントペーストを、2
0℃で所定材齢まで養生し、D−dryにより水和停止
した試料を用いて、未水和カルシウムシリケート量及び
未水和ポゾラン量の定量を行なった。尚、水和停止の材
齢は、3ケ月、6ケ月、14ケ月とした。
【0062】未水和カルシウムシリケート量 未水和カルシウムシリケート量の定量は、X線回折法に
より行なった。 1)検量線の作成 試験に用いたビーライトセメントをカルシウムシリケー
ト相の標準試料〔カルシウムシリケート(C3 S+C2
S)量81%〕とし、マトリックスに炭酸カルシウムを
用い、カルシウムシリケート相含有量の異なる検量線の
作成用試料を調整した。これに内部標準試料としてNa
Clを5%添加し、X線回折を行い、検量線を作成し
た。
【0063】2)未水和カルシウムシリケート量の定量 前述の所定材齢における水和停止ペーストに、内部商品
試料としてNaCLを5%添加して、X線回折を行なっ
た。1)で作成した検量線を用いて、水和停止ペースト
中の未水和カルシウムシリケート量を定量した。このよ
うにして測定した水和停止ペースト中の未水和カルシウ
ムシリケート量は、水和停止ペーストの強熱減量より求
めた結合水量で補正し、絶乾ベースでの未水和カルシウ
ムシリケート量として、その結果を表5及び図7〜図1
6に示す。
【0064】未水和ポゾラン量 未水和ポゾラン量は、上述の所定材齢における水和停止
ペースト中の酸不溶残分量から定量した。酸不溶残分量
の定量は、(社)セメント協会コンクリート専門委員会
報告F−18(硬化コンクリートの配合推定)に示され
ている不溶残分(inso1.)の定量方法に準じて行
なった。このようにして測定した水和停止ペースト中の
未水和ポゾラン量は、水和停止ペーストの強熱減量より
求めた結合水量で補正し、絶乾ベースでの未水和ポゾラ
ン量として、その結果を表5及び図17〜図23に示
す。
【0065】
【表5】
【0066】
【発明の効果】請求項1記載の水和反応遅延型セメント
組成物は、セメント中の水和反応が超長期に渡り緩慢か
つ継続的に進むため、耐力、止水性能及び化学的安定性
等の超長期耐久性に優れるとともに、長期にわたり順次
強度を発現させることができる。
【0067】また、さらに水和発熱量の低減が図れるた
めクラック等の初期欠陥が少なく、施工性にも優れ、更
に緻密な水和組成を生成することができる。
【0068】請求項2記載の水和反応遅延型セメント組
成物は、上記効果に加えて更に、高温履歴を受けた場合
でも標準養生に比べて強度低下を少なくすることができ
るとともに、経済的にも優れるものとすることができ
る。
【0069】請求項3〜5記載の多層構造型遮蔽体は、
本発明の水和反応遅延型セメント組成物を内部に用いて
いるため、内部に設置される廃棄物を地下水等の外的要
因から防止することができ、超長期に渡り封じ込めるこ
とができる。
【0070】請求項6記載の多層構造型遮蔽体は、上記
効果に加えて、多層構造にして水和反応を段階的とする
ことで、強度の発現を長期に渡り内側に向って遅くして
段階的とすることができ、より長期耐性を向上させるこ
とができる。
【0071】請求項7記載の多層構造型遮蔽体は、上記
効果に加えて、廃棄物に直接接触する周辺の物理的耐性
を向上させることができる。
【0072】請求項8記載の多層構造型遮蔽体は、上記
効果に加えて、外的環境と接する部分に早強性を確保す
ることにより、良好な養生環境を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の放射性廃棄物処理施設を模式的に示す図
である。
【図2】本発明の多層構造型遮蔽体を模式的に示す図で
ある。
【図3】本発明のセメント組成物によるモルタルのモル
タルフローとポゾラン添加量との関係を示す図である。
【図4】本発明のセメント組成物によるモルタルのペー
ストの圧縮強度とポゾラン添加量との関係を示す線図で
ある。
【図5】本発明のセメント組成物によるペーストの圧縮
強度とポゾラン(フライアッシュ)添加量との関係を示
す線図である。
【図6】本発明のセメント組成物によるペーストの圧縮
強度とポゾラン(石炭ガス化スラグ:フライアッシュ=
1:1)添加量との関係を示す線図である。
【図7】本発明のセメント組成物によるペーストの未水
和カルシウムシリケート量とポゾラン(石炭ガス化スラ
グ)添加量との関係を示す線図である。
【図8】本発明のセメント組成物によるペーストの未水
和カルシウムシリケート量とポゾラン(フライアッシ
ュ)添加量との関係を示す線図である。
【図9】本発明のセメント組成物によるペーストの未水
和カルシウムシリケート量とポゾラン(石炭ガス化スラ
グ:フライアッシュ=1:1)添加量との関係を示す線
図である。
【図10】本発明のセメント組成物(ポゾランは石炭ガ
ス化スラグ)によるペーストの未水和カルシウムシリケ
ート量と材齢との関係を示す線図である。
【図11】本発明のセメント組成物(ポゾランは石炭ガ
ス化スラグ)によるペーストの未水和カルシウムシリケ
ート量と材齢との関係を示す線図である。
【図12】本発明のセメント組成物(ポゾランはフライ
アッシュ)によるペーストの未水和カルシウムシリケー
ト量と材齢との関係を示す線図である。
【図13】本発明のセメント組成物(ポゾランはフライ
アッシュ)によるペーストの未水和カルシウムシリケー
ト量と材齢との関係を示す線図である。
【図14】本発明のセメント組成物(ポゾランは石炭ガ
ス化スラグ:フライアッシュ=1:1)によるペースト
の未水和カルシウムシリケート量と材齢との関係を示す
線図である。
【図15】本発明のセメント組成物(ポゾランは石炭ガ
ス化スラグ:フライアッシュ=1:1)によるペースト
の未水和カルシウムシリケート量と材齢との関係を示す
線図である。
【図16】本発明のセメント組成物(ポゾラン添加量は
50重量%)によるペーストの未水和カルシウムシリケ
ート量と材齢との関係を示す線図である。
【図17】本発明のセメント組成物によるペーストの未
水和ポゾラン(石炭ガス化スラグ)量とポゾラン添加量
との関係を示す線図である。
【図18】本発明のセメント組成物によるペーストの未
水和ポゾラン(フライアッシュ)量とポゾラン添加量と
の関係を示す線図である。
【図19】本発明のセメント組成物によるペーストの未
水和ポゾラン(石炭ガス化スラグ:フライアッシュ=
1:1)量とポゾラン添加量との関係を示す線図であ
る。
【図20】本発明のセメント組成物によるペーストの未
水和ポゾラン(石炭ガス化スラグ)量と材齢との関係を
示す線図である。
【図21】本発明のセメント組成物によるペーストの未
水和ポゾラン(フライアッシュ)量と材齢との関係を示
す線図である。
【図22】本発明のセメント組成物によるペーストの未
水和ポゾラン(石炭ガス化スラグ:フライアッシュ=
1:1)量と材齢との関係を示す線図である。
【図23】本発明のセメント組成物によるペーストの未
水和ポゾラン(ポゾラン添加量は50重量%)量と材齢
との関係を示す線図である。
【符号の説明】
1 廃棄物処理容器 2 充填モルタル 3 コンクリート 4 ベントナイト 5 最内層 6〜8 内層 9 最外層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C04B 7/26 C04B 7/26 G21F 1/04 G21F 1/04 (72)発明者 五十畑 達夫 大阪府大阪市大正区南恩加島7丁目1番 55号 住友大阪セメント株式会社 セメ ント・コンクリート研究所内 (56)参考文献 特開 平6−48790(JP,A) 特開 昭58−131600(JP,A) 日本コンクリート工学協会「コンクリ ート便覧」昭53−7−20初版3刷、技報 堂出版発行、第740頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 7/00 - 7/345 C04B 28/00 - 28/36 C04B 18/08

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポゾランと、ビーライトを40重量%以
    上含むセメントとから成り、当該ポゾランと、ビーライ
    トを40重量%以上含むセメントとの混合割合が重量比
    で3:7〜7:3であることを特徴とする水和反応遅延
    型セメント組成物。
  2. 【請求項2】 ポゾランは、石炭ガス化スラグ及び/又
    はフライアッシュであることを特徴とする請求項1記載
    の水和反応遅延型セメント組成物。
  3. 【請求項3】 廃棄物が内部に設置され、その周囲が少
    なくとも2層以上から成る多層構造型遮蔽体であって、
    最外層以外の内層に請求項1または2記載の水和反応遅
    延型セメント組成物を使用することを特徴とする多層構
    造型遮蔽体。
  4. 【請求項4】 廃棄物が内部に設置され、その周囲が少
    なくとも3層以上から成る多層構造型遮蔽体であって、
    最内層及び最外層以外の内層に請求項1または2記載の
    水和反応遅延型セメント組成物を使用することを特徴と
    する多層構造型遮蔽体。
  5. 【請求項5】 少なくとも4層以上からなることを特徴
    とする請求項3又は4記載の多層構造型遮蔽体。
  6. 【請求項6】 最内層の外側に隣接する層から最外層の
    内側に隣接する層に向かって水和反応が早くなるように
    することを特徴とする請求項5記載の多層構造型遮蔽
    体。
  7. 【請求項7】 廃棄物に直接隣接する最内層は、最内層
    の外側に隣接する層よりも水和反応が早くなるようにす
    ることを特徴とする請求項5又は6記載の多層構造型遮
    蔽体。
  8. 【請求項8】 最外層には、普通ポルトランドセメン
    ト、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセ
    メント、中庸熱ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルト
    ランドセメントから成る群より選ばれる組成物を使用す
    ることを特徴とする請求項3〜7いずれかの項記載の多
    層構造型遮蔽体。
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