JP3282337B2 - コンデンサ蓄積電荷消去回路および電源回路 - Google Patents
コンデンサ蓄積電荷消去回路および電源回路Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電源回路の平滑
用コンデンサなどのコンデンサに蓄電されている蓄積電
荷を消去するコンデンサ蓄積電荷消去回路およびこれを
備えた電源回路に関する。
用コンデンサなどのコンデンサに蓄電されている蓄積電
荷を消去するコンデンサ蓄積電荷消去回路およびこれを
備えた電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すような交流を直流に変換する
電源回路では電源を投入する起動時にはスイッチ50を
オフにした状態で入力端子51,51側からの交流を入
力ラインフィルタ52を介して整流回路54で整流する
とともに、突入電流防止抵抗56を経由してコンデンサ
58で平滑化して出力端子60,60側から直流を出力
する。起動時の後の通常動作時では突入電流防止抵抗5
6での電力消費をなくすためスイッチ50をオンにし、
また入力端子51,51側から交流がスイッチオフされ
るときはコンデンサ58の蓄積電荷を抵抗62を介して
消去する。この消去は例えば電源回路とかこれに接続さ
れる回路あるいは装置の補修点検などを行う人がコンデ
ンサ58の蓄積電荷で感電しないようにするためであ
る。
電源回路では電源を投入する起動時にはスイッチ50を
オフにした状態で入力端子51,51側からの交流を入
力ラインフィルタ52を介して整流回路54で整流する
とともに、突入電流防止抵抗56を経由してコンデンサ
58で平滑化して出力端子60,60側から直流を出力
する。起動時の後の通常動作時では突入電流防止抵抗5
6での電力消費をなくすためスイッチ50をオンにし、
また入力端子51,51側から交流がスイッチオフされ
るときはコンデンサ58の蓄積電荷を抵抗62を介して
消去する。この消去は例えば電源回路とかこれに接続さ
れる回路あるいは装置の補修点検などを行う人がコンデ
ンサ58の蓄積電荷で感電しないようにするためであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のコンデンサ蓄積
電荷消去回路ではコンデンサ58の蓄積電荷を単に抵抗
62を介して消去するのであるが、この消去の時間を短
くして補修点検者が早急にその補修点検を行えるように
するには抵抗62を小さくすることが考えられるが抵抗
62を小さくした場合では、抵抗62を流れる電流が大
きくなりこの電流に耐用できる抵抗が大形化してしま
う。そこでコンデンサ58の蓄積電荷を消去するための
抵抗62の抵抗値を大きくすると前記消去の時間が長く
なる。また、この消去回路では蓄積電荷が常時消費され
るものであり電源の利用効率が低いものである。
電荷消去回路ではコンデンサ58の蓄積電荷を単に抵抗
62を介して消去するのであるが、この消去の時間を短
くして補修点検者が早急にその補修点検を行えるように
するには抵抗62を小さくすることが考えられるが抵抗
62を小さくした場合では、抵抗62を流れる電流が大
きくなりこの電流に耐用できる抵抗が大形化してしま
う。そこでコンデンサ58の蓄積電荷を消去するための
抵抗62の抵抗値を大きくすると前記消去の時間が長く
なる。また、この消去回路では蓄積電荷が常時消費され
るものであり電源の利用効率が低いものである。
【0004】本発明は、突入電流防止抵抗を突入電流の
防止のみならずコンデンサの蓄積電荷の消去にも利用し
て、大形の消去回路部品を用いずとも消去時間が短く、
また通常動作時での蓄積電荷の常時消費を避けて電源の
利用効率を高めることを目的としている。
防止のみならずコンデンサの蓄積電荷の消去にも利用し
て、大形の消去回路部品を用いずとも消去時間が短く、
また通常動作時での蓄積電荷の常時消費を避けて電源の
利用効率を高めることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明のコンデンサ蓄積電荷消去回路は、蓄
積電荷が消去されるべきコンデンサに直列に接続された
突入電流防止抵抗と、前記コンデンサと突入電流防止抵
抗との直列回路に並列に接続された第1のスイッチ手段
と、前記突入電流防止抵抗に並列に接続された第2のス
イッチ手段とを具備し、起動時は前記両スイッチ手段が
オフ状態であり、通常動作時は前記第1のスイッチ手段
がオフ状態で前記第2のスイッチ手段がオン状態であ
り、コンデンサ蓄積電荷消去時は前記第1のスイッチ手
段がオン状態で前記第2のスイッチ手段がオフ状態であ
ることを特徴としている。
るために、本発明のコンデンサ蓄積電荷消去回路は、蓄
積電荷が消去されるべきコンデンサに直列に接続された
突入電流防止抵抗と、前記コンデンサと突入電流防止抵
抗との直列回路に並列に接続された第1のスイッチ手段
と、前記突入電流防止抵抗に並列に接続された第2のス
イッチ手段とを具備し、起動時は前記両スイッチ手段が
オフ状態であり、通常動作時は前記第1のスイッチ手段
がオフ状態で前記第2のスイッチ手段がオン状態であ
り、コンデンサ蓄積電荷消去時は前記第1のスイッチ手
段がオン状態で前記第2のスイッチ手段がオフ状態であ
ることを特徴としている。
【0006】なお、請求項2のようにこのコンデンサ蓄
積電荷消去回路は、交流をモニタする交流モニタと、こ
の交流モニタに接続された整流回路と、前記交流モニタ
の出力から交流の印加状態が起動時、通常動作時、およ
びコンデンサ蓄積電荷消去時に対応した演算出力を出力
する演算部とを具備し、演算部からの演算出力で前記両
スイッチ手段のオンオフを制御するようにしてもよい。
積電荷消去回路は、交流をモニタする交流モニタと、こ
の交流モニタに接続された整流回路と、前記交流モニタ
の出力から交流の印加状態が起動時、通常動作時、およ
びコンデンサ蓄積電荷消去時に対応した演算出力を出力
する演算部とを具備し、演算部からの演算出力で前記両
スイッチ手段のオンオフを制御するようにしてもよい。
【0007】また、請求項3のようにこのコンデンサ蓄
積電荷消去回路は、前記整流回路の直流電圧出力をモニ
タする直流モニタと、前記直流モニタの出力が所定のと
きに前記演算部の演算出力に応答して第2のスイッチ手
段を駆動し得る状態になる駆動回路とを備えてもよい。
積電荷消去回路は、前記整流回路の直流電圧出力をモニ
タする直流モニタと、前記直流モニタの出力が所定のと
きに前記演算部の演算出力に応答して第2のスイッチ手
段を駆動し得る状態になる駆動回路とを備えてもよい。
【0008】また、請求項4のように前記直流モニタは
所定の直流に応答して発光するフォトカプラを含み、ま
た前記駆動回路はこのフォトカプラに応答して導通する
フォトカプラを含んでもよい。
所定の直流に応答して発光するフォトカプラを含み、ま
た前記駆動回路はこのフォトカプラに応答して導通する
フォトカプラを含んでもよい。
【0009】また、請求項5のように前記交流モニタは
交流の印加状態に応答して発光するフォトカプラを含
み、前記演算部は前記フォトカプラからの発光状態に応
答するフォトカプラを含んでもよい。
交流の印加状態に応答して発光するフォトカプラを含
み、前記演算部は前記フォトカプラからの発光状態に応
答するフォトカプラを含んでもよい。
【0010】さらに、請求項6のように前記演算部は交
流のオフ時から所定の時間遅延ののち第1のスイッチ手
段をオンにする遅延部を含んでもよい。
流のオフ時から所定の時間遅延ののち第1のスイッチ手
段をオンにする遅延部を含んでもよい。
【0011】さらにまた、請求項7のように前記第1の
スイッチ手段が電界効果トランジスタで構成され、前記
遅延部はこの電界効果トランジスタのゲートに遅延出力
を出力してそのオンオフを行ってもよい。
スイッチ手段が電界効果トランジスタで構成され、前記
遅延部はこの電界効果トランジスタのゲートに遅延出力
を出力してそのオンオフを行ってもよい。
【0012】さらには、請求項8のように上記回路を電
源に用いてもよい。
源に用いてもよい。
【0013】
【作用】起動時は両スイッチ手段がオフ状態となるから
電流の突入は突入電流防止抵抗で防止され、通常動作時
は前記第1のスイッチ手段がオフ状態で前記第2のスイ
ッチ手段がオン状態であるから交流が突入電流防止抵抗
で消費されることがなく、コンデンサ蓄積電荷消去時は
前記第1のスイッチ手段がオン状態で前記第2のスイッ
チ手段がオフ状態であるから、コンデンサの蓄積電荷は
第1のスイッチ手段と突入電流防止抵抗を含む閉ループ
で消去される。
電流の突入は突入電流防止抵抗で防止され、通常動作時
は前記第1のスイッチ手段がオフ状態で前記第2のスイ
ッチ手段がオン状態であるから交流が突入電流防止抵抗
で消費されることがなく、コンデンサ蓄積電荷消去時は
前記第1のスイッチ手段がオン状態で前記第2のスイッ
チ手段がオフ状態であるから、コンデンサの蓄積電荷は
第1のスイッチ手段と突入電流防止抵抗を含む閉ループ
で消去される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。
細に説明する。
【0015】図1は、本発明のコンデンサ蓄積電荷消去
回路を備えた電源回路の構成図であり、同図を参照して
説明すると、2は入力端子IN1,IN2に印加される
交流に対する入力ラインフィルタ、4は互いに逆接続さ
れた発光ダイオード対からなる交流モニタ出力用のフォ
トカプラPC1を含む交流モニタである。RDは交流を
全波整流する整流回路、6は3個の平滑コンデンサが並
列に接続されてなる平滑コンデンサ部、8は演算部であ
る。
回路を備えた電源回路の構成図であり、同図を参照して
説明すると、2は入力端子IN1,IN2に印加される
交流に対する入力ラインフィルタ、4は互いに逆接続さ
れた発光ダイオード対からなる交流モニタ出力用のフォ
トカプラPC1を含む交流モニタである。RDは交流を
全波整流する整流回路、6は3個の平滑コンデンサが並
列に接続されてなる平滑コンデンサ部、8は演算部であ
る。
【0016】演算部8は、インバータ部81(トランジ
スタTR1および複数の抵抗を含む)と、交流モニタ4
のフォトカプラPC1からの発光入力に応答して交流モ
ニタ出力を入力するフォトカプラPC1′と、フォトカ
プラ保護抵抗R13と、遅延部82(抵抗R4,R5,
ダイオードD1,D2、およびコンデンサC1を含む)
と、電位決定用抵抗R6とを含む。この遅延部82にお
いて抵抗R4とコンデンサC1とは(g)点の充電電位
を決定するものであり、抵抗R5とダイオードD1とで
コンデンサC1の放電経路を構成している。そして、こ
の遅延部82はフォトカプラPC1′が非導通のときの
(e)点の電圧でコンデンサC2が充電されるが、導通
のときに抵抗R5とダイオードD1を介して放電する。
この放電速度は速く設定されている。また、フォトカプ
ラPC1が非導通のままとなるとコンデンサC2は抵抗
R4との間で決まる時定数の速度で充電していき、交流
がスイッチオフされてから所定時間の経過後に所定の充
電電位になるように充電速度が設定されている。抵抗R
6は後述の第1のスイッチ手段SW1のオン電位を決定
するものである。
スタTR1および複数の抵抗を含む)と、交流モニタ4
のフォトカプラPC1からの発光入力に応答して交流モ
ニタ出力を入力するフォトカプラPC1′と、フォトカ
プラ保護抵抗R13と、遅延部82(抵抗R4,R5,
ダイオードD1,D2、およびコンデンサC1を含む)
と、電位決定用抵抗R6とを含む。この遅延部82にお
いて抵抗R4とコンデンサC1とは(g)点の充電電位
を決定するものであり、抵抗R5とダイオードD1とで
コンデンサC1の放電経路を構成している。そして、こ
の遅延部82はフォトカプラPC1′が非導通のときの
(e)点の電圧でコンデンサC2が充電されるが、導通
のときに抵抗R5とダイオードD1を介して放電する。
この放電速度は速く設定されている。また、フォトカプ
ラPC1が非導通のままとなるとコンデンサC2は抵抗
R4との間で決まる時定数の速度で充電していき、交流
がスイッチオフされてから所定時間の経過後に所定の充
電電位になるように充電速度が設定されている。抵抗R
6は後述の第1のスイッチ手段SW1のオン電位を決定
するものである。
【0017】SW1は電界効果トランジスタで構成され
た第1のスイッチ手段、R7はコンデンサ蓄積電荷消去
のための温度ヒューズ内蔵型突入電流防止抵抗である。
この突入電流防止抵抗R7の温度ヒューズは突入電流の
エネルギが大きいときに切れることで部品を保護するた
めである。この突入電流防止抵抗R7は平滑コンデンサ
部6に直列に接続されており、第1のスイッチ手段SW
1はこの平滑コンデンサ部6と突入電流防止抵抗R7と
の直列回路に並列に接続されている。
た第1のスイッチ手段、R7はコンデンサ蓄積電荷消去
のための温度ヒューズ内蔵型突入電流防止抵抗である。
この突入電流防止抵抗R7の温度ヒューズは突入電流の
エネルギが大きいときに切れることで部品を保護するた
めである。この突入電流防止抵抗R7は平滑コンデンサ
部6に直列に接続されており、第1のスイッチ手段SW
1はこの平滑コンデンサ部6と突入電流防止抵抗R7と
の直列回路に並列に接続されている。
【0018】10は抵抗R8〜R11、コンデンサC
2、ツェナーダイオードD3、およびフォトカプラPC
2を含む直流モニタである。この直流モニタ10におい
て、抵抗R11とコンデンサC2とツェナーダイオード
D3とで時定数回路101を構成している。この時定数
回路101は次の理由で設けられている。すなわち、抵
抗R8〜R10の分圧比で決まった電圧がツェナーダイ
オードD3とフォトカプラPC2との直列回路に与えら
れるとツェナーダイオードD3が導通してフォトカプラ
PC2が直流電圧をモニタ出力して発光するのである
が、起動時の電流の突入のときの高い電圧のときに一瞬
ツェナーダイオードD3が導通してしまってフォトカプ
ラPC2が発光して直流を誤ってモニタしてしまうこと
がある。そこで、この誤動作を防止するために、いきな
り高い電圧が発生してもそれに影響されないように時定
数回路101を設けているのである。なお、この直流モ
ニタ10において、抵抗R8,R9は電流制限抵抗を、
また抵抗R10は電位決定用の抵抗をそれぞれ構成して
いる。
2、ツェナーダイオードD3、およびフォトカプラPC
2を含む直流モニタである。この直流モニタ10におい
て、抵抗R11とコンデンサC2とツェナーダイオード
D3とで時定数回路101を構成している。この時定数
回路101は次の理由で設けられている。すなわち、抵
抗R8〜R10の分圧比で決まった電圧がツェナーダイ
オードD3とフォトカプラPC2との直列回路に与えら
れるとツェナーダイオードD3が導通してフォトカプラ
PC2が直流電圧をモニタ出力して発光するのである
が、起動時の電流の突入のときの高い電圧のときに一瞬
ツェナーダイオードD3が導通してしまってフォトカプ
ラPC2が発光して直流を誤ってモニタしてしまうこと
がある。そこで、この誤動作を防止するために、いきな
り高い電圧が発生してもそれに影響されないように時定
数回路101を設けているのである。なお、この直流モ
ニタ10において、抵抗R8,R9は電流制限抵抗を、
また抵抗R10は電位決定用の抵抗をそれぞれ構成して
いる。
【0019】SW2はサイリスタで構成されそのアノー
ドとカソードが突入電流防止抵抗R7の両端間に並列に
接続された第2のスイッチ手段である。12は第2のス
イッチ手段SW2を駆動する駆動回路であって、直流モ
ニタ10のフォトカプラPC2の発光、つまり直流モニ
タの入力に応答動作するフォトカプラPC2′およびト
ランジスタTR3、ならびにノイズ除去のためのコンデ
ンサC3および抵抗R12を含んでいる。C4,C5は
それぞれノイズ除去用のコンデンサ、OUT1,OUT
2は出力端子である。
ドとカソードが突入電流防止抵抗R7の両端間に並列に
接続された第2のスイッチ手段である。12は第2のス
イッチ手段SW2を駆動する駆動回路であって、直流モ
ニタ10のフォトカプラPC2の発光、つまり直流モニ
タの入力に応答動作するフォトカプラPC2′およびト
ランジスタTR3、ならびにノイズ除去のためのコンデ
ンサC3および抵抗R12を含んでいる。C4,C5は
それぞれノイズ除去用のコンデンサ、OUT1,OUT
2は出力端子である。
【0020】次に動作を図2および図3を参照して説明
する。なお、図1の(a)〜(j)点の波形は図2およ
び図3それぞれの(a)〜(j)に対応している。
する。なお、図1の(a)〜(j)点の波形は図2およ
び図3それぞれの(a)〜(j)に対応している。
【0021】(1)起動時から通常動作時〔図2のタイ
ミングチャート参照〕:時刻t0で交流がスイッチオン
されて起動されると、整流部RDの入力部と出力部、お
よび出力端子OUT1,OUT2にはそれぞれ図2の
(a)(b)(c)および(d)の電圧波形があらわれ
るとともに、その際の突入電流は蓄積電荷の無い平滑コ
ンデンサ部6を介して突入電流防止抵抗R7を流れるこ
とでその突入が防止される。一方、交流モニタ4のフォ
トカプラPC1は起動時の交流でゼロクロス近辺で非発
光、それ以外で発光するから、演算部8のフォトカプラ
PC1′はそのフォトカプラPC1の動作に応答して導
通、非導通となる。したがって、抵抗R1,R2を介し
て演算部8に与えられる演算信号は図2の(e)のよう
に変化をし、その演算信号はインバータ部81でインバ
ートされる。このインバータ部81でのインバート出力
は図2の(f)のように変化する。直流モニタ10はこ
の起動時での直流をモニタしており、この直流が図2の
(h)のように所定のレベルに達していないときはフォ
トカプラPC2が発光せず、したがって、駆動回路12
のフォトカプラPC2′も導通しないので、駆動回路1
2のトランジスタTR3のベースの電圧は図2の(i)
であるから、駆動回路12は演算部8のインバータ部8
1のインバート出力に応答しない。したがって、第2の
スイッチ手段SW2は図2の(j)のようにそのゲート
に導通電圧が与えられないのでオフしている。また、演
算部8の遅延部82の遅延出力は図2の(g)のように
所定の出力(横の破線で示すレベル)に到達していない
ので、第1のスイッチ手段SW1もオフのままである。
ミングチャート参照〕:時刻t0で交流がスイッチオン
されて起動されると、整流部RDの入力部と出力部、お
よび出力端子OUT1,OUT2にはそれぞれ図2の
(a)(b)(c)および(d)の電圧波形があらわれ
るとともに、その際の突入電流は蓄積電荷の無い平滑コ
ンデンサ部6を介して突入電流防止抵抗R7を流れるこ
とでその突入が防止される。一方、交流モニタ4のフォ
トカプラPC1は起動時の交流でゼロクロス近辺で非発
光、それ以外で発光するから、演算部8のフォトカプラ
PC1′はそのフォトカプラPC1の動作に応答して導
通、非導通となる。したがって、抵抗R1,R2を介し
て演算部8に与えられる演算信号は図2の(e)のよう
に変化をし、その演算信号はインバータ部81でインバ
ートされる。このインバータ部81でのインバート出力
は図2の(f)のように変化する。直流モニタ10はこ
の起動時での直流をモニタしており、この直流が図2の
(h)のように所定のレベルに達していないときはフォ
トカプラPC2が発光せず、したがって、駆動回路12
のフォトカプラPC2′も導通しないので、駆動回路1
2のトランジスタTR3のベースの電圧は図2の(i)
であるから、駆動回路12は演算部8のインバータ部8
1のインバート出力に応答しない。したがって、第2の
スイッチ手段SW2は図2の(j)のようにそのゲート
に導通電圧が与えられないのでオフしている。また、演
算部8の遅延部82の遅延出力は図2の(g)のように
所定の出力(横の破線で示すレベル)に到達していない
ので、第1のスイッチ手段SW1もオフのままである。
【0022】このようにして、起動時では第1のスイッ
チ手段SW1と第2のスイッチ手段SW2は共にオフで
起動時の突入電流は突入電流防止抵抗R7でその突入が
防止される。
チ手段SW1と第2のスイッチ手段SW2は共にオフで
起動時の突入電流は突入電流防止抵抗R7でその突入が
防止される。
【0023】時刻t1の通常動作時では、直流モニタ1
0でのモニタ出力が図2の(b)のように大きくなり、
これによって直流モニタ10のフォトカプラPC2が発
光すると、駆動回路12のフォトカプラPC2′が導通
し、その結果、演算部8のインバータ部81からの演算
信号が駆動回路12のトランジスタTR3のベースに与
えられる結果、トランジスタTR3が導通する〔図2の
各部波形参照〕。そして、このとき突入電流防止抵抗R
7の両端間電圧に対応した電圧が第2のスイッチ手段S
W2のゲートに与えられてこのスイッチ手段SW2がオ
ンする。これによって通常動作時では突入電流防止抵抗
R7が第2のスイッチ手段SW2で短絡される結果、こ
の防止抵抗R7での蓄積電荷消費が避けられる。
0でのモニタ出力が図2の(b)のように大きくなり、
これによって直流モニタ10のフォトカプラPC2が発
光すると、駆動回路12のフォトカプラPC2′が導通
し、その結果、演算部8のインバータ部81からの演算
信号が駆動回路12のトランジスタTR3のベースに与
えられる結果、トランジスタTR3が導通する〔図2の
各部波形参照〕。そして、このとき突入電流防止抵抗R
7の両端間電圧に対応した電圧が第2のスイッチ手段S
W2のゲートに与えられてこのスイッチ手段SW2がオ
ンする。これによって通常動作時では突入電流防止抵抗
R7が第2のスイッチ手段SW2で短絡される結果、こ
の防止抵抗R7での蓄積電荷消費が避けられる。
【0024】(2)コンデンサ蓄積電荷消去動作〔図3
のタイミングチャート参照〕:図3を参照して時刻t2
で交流がスイッチオフすると、交流モニタ4のフォトカ
プラPC1は非導通となり、演算部8のフォトカプラP
C1′も非導通となるから、(e)点の電圧は図3の
(e)のようにハイレベルに保持される。そうすると、
演算部8の遅延部82のコンデンサC1の電圧が図3の
(g)のように上昇してくる。このコンデンサC1の電
圧が図3の(g)の横破線のレベルに到達したときに、
第1のスイッチ手段SW1はコンデンサC1の電圧でオ
ンされる。こうして、第1のスイッチ手段SW1がオン
すると、平滑コンデンサ部6の蓄積電荷が第1のスイッ
チ手段SW1を介して放電され、この放電によってサイ
リスタで構成された第2のスイッチ手段SW2はオフさ
れるから、平滑コンデンサ部6の蓄積電荷は第1のスイ
ッチ手段SW1、突入電流防止抵抗R7を介して消去さ
れることになる。
のタイミングチャート参照〕:図3を参照して時刻t2
で交流がスイッチオフすると、交流モニタ4のフォトカ
プラPC1は非導通となり、演算部8のフォトカプラP
C1′も非導通となるから、(e)点の電圧は図3の
(e)のようにハイレベルに保持される。そうすると、
演算部8の遅延部82のコンデンサC1の電圧が図3の
(g)のように上昇してくる。このコンデンサC1の電
圧が図3の(g)の横破線のレベルに到達したときに、
第1のスイッチ手段SW1はコンデンサC1の電圧でオ
ンされる。こうして、第1のスイッチ手段SW1がオン
すると、平滑コンデンサ部6の蓄積電荷が第1のスイッ
チ手段SW1を介して放電され、この放電によってサイ
リスタで構成された第2のスイッチ手段SW2はオフさ
れるから、平滑コンデンサ部6の蓄積電荷は第1のスイ
ッチ手段SW1、突入電流防止抵抗R7を介して消去さ
れることになる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、蓄積電荷
が消去されるべきコンデンサに直列に接続された突入電
流防止抵抗と、前記コンデンサと突入電流防止抵抗との
直列回路に並列に接続された第1のスイッチ手段と、前
記突入電流防止抵抗に並列に接続された第2のスイッチ
手段とを具備し、起動時は前記両スイッチ手段がオフ状
態であり、通常動作時は前記第1のスイッチ手段がオフ
状態で前記第2のスイッチ手段がオン状態であり、コン
デンサ蓄積電荷消去時は前記第1のスイッチ手段がオン
状態で前記第2のスイッチ手段がオフ状態であるように
したから、起動時には突入電流防止抵抗で電流の突入を
防止でき、また、この突入電流防止抵抗をコンデンサの
蓄積電荷の消去にも利用できる結果、大形の消去回路部
品を用いることなく短い消去時間でコンデンサの蓄積電
荷を消去でき、またコンデンサの蓄積電荷も通常動作時
での常時消費を避けられ電源の利用効率を高めることが
できるようになった。
が消去されるべきコンデンサに直列に接続された突入電
流防止抵抗と、前記コンデンサと突入電流防止抵抗との
直列回路に並列に接続された第1のスイッチ手段と、前
記突入電流防止抵抗に並列に接続された第2のスイッチ
手段とを具備し、起動時は前記両スイッチ手段がオフ状
態であり、通常動作時は前記第1のスイッチ手段がオフ
状態で前記第2のスイッチ手段がオン状態であり、コン
デンサ蓄積電荷消去時は前記第1のスイッチ手段がオン
状態で前記第2のスイッチ手段がオフ状態であるように
したから、起動時には突入電流防止抵抗で電流の突入を
防止でき、また、この突入電流防止抵抗をコンデンサの
蓄積電荷の消去にも利用できる結果、大形の消去回路部
品を用いることなく短い消去時間でコンデンサの蓄積電
荷を消去でき、またコンデンサの蓄積電荷も通常動作時
での常時消費を避けられ電源の利用効率を高めることが
できるようになった。
【図1】本発明の一実施例に係るコンデンサ蓄積電荷消
去回路を備えた電源回路の構成図である。
去回路を備えた電源回路の構成図である。
【図2】起動時から通常動作時での前記コンデンサ蓄積
電荷消去回路の動作説明に供するタイミングチャートで
ある。
電荷消去回路の動作説明に供するタイミングチャートで
ある。
【図3】通常動作時からコンデンサ蓄積電荷消去時での
前記コンデンサ蓄積電荷消去回路の動作説明に供するタ
イミングチャートである。
前記コンデンサ蓄積電荷消去回路の動作説明に供するタ
イミングチャートである。
【図4】従来例のコンデンサ蓄積電荷消去回路を備えた
電源回路の構成図である。
電源回路の構成図である。
4 交流モニタ 6 平滑コンデンサ部 8 演算部 81 インバータ部 82 遅延部 10 直流モニタ 12 駆動回路 RD 整流回路 SW1 第1のスイッチ手段 SW2 第2のスイッチ手段 R7 突入電流防止抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/06 G05F 1/10
Claims (8)
- 【請求項1】 蓄積電荷が消去されるべきコンデンサに
直列に接続された突入電流防止抵抗と、前記コンデンサ
と突入電流防止抵抗との直列回路に並列に接続された第
1のスイッチ手段と、前記突入電流防止抵抗に並列に接
続された第2のスイッチ手段とを具備し、起動時は前記
両スイッチ手段がオフ状態になり、通常動作時は前記第
1のスイッチ手段がオフ状態で前記第2のスイッチ手段
がオン状態になり、コンデンサ蓄積電荷消去時は前記第
1のスイッチ手段がオン状態で前記第2のスイッチ手段
がオフ状態になることを特徴とするコンデンサ蓄積電荷
消去回路。 - 【請求項2】 交流をモニタする交流モニタと、この交
流モニタに接続された整流回路と、前記交流モニタの出
力から交流の印加状態が起動時、通常動作時、およびコ
ンデンサ蓄積電荷消去時に対応した演算出力を出力する
演算部とを具備し、演算部からの演算出力で前記両スイ
ッチ手段のオンオフを制御することを特徴とする前記請
求項1に記載のコンデンサ蓄積電荷消去回路。 - 【請求項3】 前記整流回路の直流電圧出力をモニタす
る直流モニタと、前記直流モニタの出力が所定のときに
前記演算部の演算出力に応答して第2のスイッチ手段を
駆動し得る状態になる駆動回路とを備えた前記請求項2
に記載のコンデンサ蓄積電荷消去回路。 - 【請求項4】前記直流モニタは所定の直流に応答して発
光するフォトカプラを含み、また前記駆動回路はこのフ
ォトカプラに応答して導通するフォトカプラを含むこと
を特徴とする請求項3に記載のコンデンサ蓄積電荷消去
回路。 - 【請求項5】 前記交流モニタは交流の印加状態に応答
して発光するフォトカプラを含み、前記演算部は前記フ
ォトカプラからの発光状態に応答するフォトカプラを含
むことを特徴とする請求項2に記載のコンデンサ蓄積電
荷消去回路。 - 【請求項6】 前記演算部は交流のオフ時から所定の時
間遅延ののち第1のスイッチ手段をオンにする遅延部を
含むことを特徴とする請求項2に記載のコンデンサ蓄積
電荷消去回路。 - 【請求項7】 前記第1のスイッチ手段が電界効果トラ
ンジスタで構成され、前記遅延部はこの電界効果トラン
ジスタのゲートに遅延出力を出力してそのオンオフを行
うことを特徴とする請求項6に記載のコンデンサ蓄積電
荷消去回路。 - 【請求項8】 前記請求項1ないし7のいずれかに記載
のコンデンサ蓄積電荷消去回路を備えた電源回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33507393A JP3282337B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | コンデンサ蓄積電荷消去回路および電源回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33507393A JP3282337B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | コンデンサ蓄積電荷消去回路および電源回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07194120A JPH07194120A (ja) | 1995-07-28 |
JP3282337B2 true JP3282337B2 (ja) | 2002-05-13 |
Family
ID=18284466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33507393A Expired - Fee Related JP3282337B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | コンデンサ蓄積電荷消去回路および電源回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3282337B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3463499B2 (ja) * | 1996-06-20 | 2003-11-05 | ヤマハ株式会社 | コンデンサ |
JP6299292B2 (ja) * | 2014-03-10 | 2018-03-28 | 富士通株式会社 | 電源回路 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP33507393A patent/JP3282337B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07194120A (ja) | 1995-07-28 |
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