JP3281497B2 - ポリプロピレン系樹脂発泡体 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂発泡体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリプロピレン系樹脂
発泡体に関する。更に詳しくは、熟成期間の短いポリプ
ロピレン系樹脂発泡体に関する。本発明のポリプロピレ
ン系樹脂発泡体は、家電、精密機器、食品包装等の緩衝
包装材、自動車内装材、断熱材、結露防止材等の用途に
使用することができる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリプ
ロピレン系樹脂は、結晶性を有するので、耐熱性等の点
で優れた樹脂である。しかし、結晶性ポリプロピレン系
樹脂は、結晶融点を境に、融点以上では溶融粘度が極め
て低く、発泡した気泡を保持できずに破泡しやすい。そ
のため、例えば従来知られているポリプロピレン系樹脂
発泡シートは、連続気泡率の高い発泡シートであり、独
立気泡率の高い良好な機械特性及び耐熱性に優れた発泡
シートを得ることが困難であった。
【0003】また、従来、ポリプロピレン系樹脂発泡シ
ートとして、密度が0.5g/cm 3 以上の低発泡品
か、0.03g/cm3 以下の高発泡品が知られてい
る。すなわち、密度が0.5g/cm3 以上の低発泡シ
ートは、ポリプロピレン系樹脂に分解型又は反応型発泡
剤を添加し、シート成形押出装置に供給することにより
製造されている。
【0004】一方、0.03g/cm3 以下の高発泡シ
ートは、ミクロセルラー構造を有しており、その製造
は、以下のように行われる。まず、結晶性ポリプロピレ
ン系樹脂を塩化メチレン、フルオロトリクロロメタン、
パーフルオロシクロブタン等の活性化液に溶解する。得
られた溶液をこの溶液の蒸気圧よりも高く、1000P
Siより低い圧力区域で維持し、次いで前記圧力より実
質的に低い圧力区域に押出すことにより、活性化液を蒸
発させ、固体重合体が沈殿し、かつ、重合体の配向を凍
結する温度まで冷却して押出発泡させることにより高発
泡シートが製造される(特公昭46−41474号公報
参照)。
【0005】また、密度0.3g/cm3 前後の発泡シ
ートも知られているが、このシートは連続気泡率の高い
ものであり、独立気泡率の高いシートは知られておら
ず、そのため良好な機械的特性を有する発泡シートとは
言いがたかった。しかしながら、近年、ポリプロピレン
系樹脂のうち、ある種の樹脂は、密度0.02〜0.5
g/cm3 の発泡シートをポリスチレン系樹脂のように
押出成形方法によって得られることが報告されている
(特開平6−15751号公報参照)。
【0006】上記ポリプロピレン系樹脂発泡体は、無機
発泡剤、有機発泡剤、分解型発泡剤等の発泡剤を用いる
ことにより製造される。そのため、発泡体製造時に、製
品の内部に存在する発泡剤と空気との置換を図るために
一定の期間の熟成が必要となる。熟成期間が長い場合、
製品の保管管理のため、保管スペースの増大、製品在庫
の増加などの問題が生じる。
【0007】この熟成期間は、樹脂種、発泡体密度、発
泡剤、添加剤、発泡体の独立気泡率、熟成雰囲気、発泡
体の形状等に依存し、一様ではない。従来の熟成期間の
短縮法として、加温、加圧、ロール状物のかせ巻きなど
手段が知られているが、いずれも設備投資、工数等が必
要であった。そこで、本発明者らは上記課題を解決すべ
く鋭意研究した結果、連続気泡率をある一定の範囲に調
整することにより、樹脂中に多量の発泡剤を含有してい
る場合や、発泡体の厚みが厚い場合でも得られた製品の
熟成期間を短くすることができ、かつ、得られた製品の
連続気泡率を上昇させても、その物性及び成形性に悪影
響が及ばないことを見いだし本発明に至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、ポリプロピレン系樹脂発泡体の密度Xが0.025
≦X≦0.5g/cm3であり、エアーピクノメータ法
で測定した連続気泡率Yが45≦Y≦75%であり、か
つXとYがY≧−50logXの関係を有し、厚さ0.
5〜5.0mmからなり、ポリプロピレン系樹脂が、Z
平均分子量Mzが少なくとも2.0×10 6 以上でMz
/Mw(重量平均分子量)が3.0以上であり、かつ高
分子領域に分岐ポリマーを含むことを示すカーブの張り
出しがあるキャメル型の分子量分布カーブ(ゲルパーミ
エイションクロマトグラフによる)を有することを特徴
とするポリプロピレン系樹脂発泡体が提供される
【0009】本発明のポリプロピレン系樹脂発泡体は、
0.025〜0.5g/cm3 、好ましくは0.03〜
0.3g/cm3 の密度Xを有する。ここで、密度が
0.02g/cm3 より小さいと、本発明の連続気泡率
では多量の発泡剤を保持できなくなるので好ましくな
く、一方0.5g/cm3 より大きいと、断熱性に乏し
くなるので好ましくない。
【0010】また、本発明のポリプロピレン系樹脂発泡
体は、45〜75%、好ましくは50〜70%の連続気
泡率Yを有する。ここで連続気泡率が45%より小さく
なると、発泡剤の逃散、空気の混入に時間がかかり、熟
成期間が長くなり好ましくない。一方、75%より大き
くなると、熟成期間は短くなるが、熱成形等の二次加工
時に発泡シートが座屈し、厚みが薄くなったり、断熱性
が損なわれるので好ましくない。そのため、二次加工を
実施しない場合でも、緩衝性、ソフト感に乏しい発泡体
となる。更に、多量の発泡剤が必要となり、高倍品が得
にくくなる。なお、連続気泡率は、本発明では以下の方
法により測定した値を示している。
【0011】測定装置:エアーピクノメーター(東芝ベ
ックマン社製、型式−930) 計算方法:連続気泡率(%)=(見掛け体積−測定値)
×100/見掛け体積 更に、本発明のポリプロピレン系樹脂発泡体は、45≦
Y≦75の範囲内でY≧−50logXの関係を有す
る。ここで、関係がY<−50logXの場合は、熟成
期間が長くなるので好ましくない。
【0012】また、本発明のポリプロピレン系樹脂発泡
体は、0.5〜5.0mm、好ましくは1.0〜3.0
mmの厚さを有する。ここで、厚さが0.5mmより薄
いと、強度が弱くなるので好ましくなく、5.0mmよ
り厚いと、二次加工性が悪くなるので好ましくない。更
に、その形状は、特に限定されないが、通常シート状
あり、円筒状であってもよい。
【0013】なお、上記本発明の発泡体の特性の範囲を
図2にプロットした。図2中、本発明の範囲は斜線部で
ある。次に、本発明の基材樹脂として使用できるポリプ
ロピレン系樹脂は、Z平均分子量Mzが少なくとも2.
0×106以上でMz/Mw(重量平均分子量)が3.
0以上であり、かつ高分子領域に分岐ポリマーを含むこ
とを示すカーブの張り出しがあるキャメル型の分子量分
布カーブ(ゲルパーミエイションクロマトグラフによ
る)を有するポリプロピレン単独重合体又はプロピレン
‐エチレンブロック共重合体等の公知で入手しうるポリ
プロピレン系樹脂が好ましい。
【0014】上記樹脂において、Z平均分子量Mzは、
ゲルパーミエイションクロマトグラフ(以下GPCと称
する)による測定により、最も高分子量側の分布が強調
される平均分子量であり、分子量の3乗の平均値を意味
する。また、重量平均分子量Mwは、GPCによる測定
により、測定される物性値がポリマーの重量に直接関係
するときに求められる平均分子量であって、分子量の2
乗の平均値を意味する。 なお、本発明で行ったGPC
の測定方法は次の通りである。
【0015】 測定装置:GPC 150−C型(Water社製) 測定条件:カラム KF−80M(SHODEX社製)を2本 カラム温度 145℃(ポリプロピレン系樹脂、以下PP) 注入温度 145℃(PP) ポンプ温度 60℃(PP) 感度 32(PP) 使用溶剤 o−ジクロロベンゼン(1.0ml/分) 走査時間 50分(PP) 注入容積 400μl(PP) このようなポリプロピレン系樹脂を使用すれば、発泡時
において十分な溶融張力が得られ、所望の密度の発泡体
を得ることができる。
【0016】更に、上記ポリプロピレン系樹脂は、キャ
メル型の分子量分布カーブを有しているが、キャメル型
の分子量分布カーブとは、例えば図3に示す如き高分子
量領域にラクダの背のように張出を有する形状の分子量
分布カーブを意味する。分子量分布カーブは、高分子量
の領域のある成分が多くの分岐を有していることを示し
ている。なお、図3中、カーブAはキャメル型ポリプロ
ピレン系樹脂を示し、カーブBはその他のポリプロピレ
ン系樹脂を示している。
【0017】上記条件を満たすキャメル型ポリプロピレ
ン系樹脂は、具体的にはハイモント社製X−1000
5、PF−814、SD−632、X11277−22
−1等が挙げられる。なお、PF−814、X−100
05はプロピレンホモポリマーであり、SD−632、
X11277−22−1はプロピレン−エチレンブロッ
クコポリマーである。
【0018】本発明の基材樹脂には、その目的を阻害し
ない範囲で、他の樹脂を添加してもよい。添加すること
ができる他の樹脂の代表的なものとしては、ポリエチレ
ン樹脂、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LD
PE)、直鎖状超低密度ポリエチレン(V−LDP
E)、高密度ポリエチレン(HDPE)等が挙げられ
る。これらのポリエチレン樹脂を選択的に混合すること
により、耐熱性、機械的特性、成形性等の使用用途に応
じた発泡体を得ることができる。なお、これらポリエチ
レン樹脂は一種又は数種の混合樹脂でもよい。例えば、
ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、5〜40
重量部混合することが好ましい。
【0019】更に、添加することができるその他の樹脂
としては、エチレン・プロピレンランダム共重合樹脂、
エチレン・ブテン・プロピレン共重合樹脂、アイオノマ
ー、エチレン・プロピレンゴム等が挙げられる。更に、
本発明のポリプロピレン系樹脂発泡体は、押出発泡、圧
縮発泡、射出発泡等と、ブロック成形、板状成形、型物
成形等の方法を組み合わせることにより製造することが
できる。以下では、押出し発泡成形を利用して発泡体を
製造する方法について説明する。
【0020】まず、基材樹脂であるポリプロピレン系樹
脂を、発泡押出機に供給する。発泡押出機は、当該分野
で一般に使用されている装置をいずれも使用することが
できる。上記基材樹脂には、発泡剤が添加される。発泡
剤は、特に限定されず、分解性発泡剤、気体又は揮発性
の発泡剤をいずれも使用することができる。なお、上記
キャメル型ポリプロピレン系樹脂を基材樹脂として使用
すれば、成型時において、それ以外の基材樹脂より溶融
粘度が高いので、気体又は揮発性の発泡剤を使用しても
十分な特性を有する発泡体を製造することができる。
【0021】分解性発泡剤としては、例えば、炭酸アン
モニウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、亜
硝酸アンモニウム、カルシウムアジド、ナトリウムアジ
ド、ホウ水素ナトリウム等の無機系分解性発泡剤、アゾ
ジカルボンアミド、アゾビススルホルムアミド、アゾビ
スイソブチロニトリル及びジアゾアミノベンゼン等のア
ゾ化合物、N,N′−ジニトロソペンタンメチレンテト
ラミン及びN,N′−ジメチル−N,N′−ジニトロソ
テレフタルアミド等のニトロソ化合物、ベンゼンスルホ
ニルヒドラジド、p−トルエンスルホニルヒドラジド及
びp,p′−オキシビスベンゼンスルホニルセミカルバ
ジド、p−トルエンスルホニルセミカルバジド、トリヒ
ドラジノトリアジン、バリウムアゾジカルボキシレート
等が挙げられる。これらの発泡剤は、単独でも組み合わ
せてもよい。また、分解性発泡剤の添加割合は、基材樹
脂100重量部に対して、0.1〜5重量部とすること
が好ましい。更に、分解温度、発生ガス量及び分解速度
を調節するために、公知の発泡助剤を添加することもで
きる。
【0022】気体の発泡剤としては、炭酸ガス、プロパ
ン、ネオペンタン、メチルエーテル、二塩化二フッ化メ
タン、ブタン等が挙げられる。なお、ここで気体とは、
常温で気体であることを意味する。一方、揮発性の発泡
剤としては、エーテル、石油エーテル、アセトン、ペン
タン、ヘキサン、イソヘキサン、ヘプタン、イソヘプタ
ン、ベンゼン、トルエン等が挙げられる。揮発性発泡剤
の添加割合は、基材樹脂100重量部に対して、0.5
〜20重量部とすることが好ましい。
【0023】上記、発泡剤のうち、ブタンが特に好まし
い。更に、気泡調節剤を添加してもよい。気泡調節剤と
しては、タルク、シリカ等の無機粉末、多価カルボン酸
の酸性塩、多価カルボン酸と炭酸ナトリウム又は重炭酸
ナトリウムとの反応混合物等が挙げられる。気泡調節剤
は、基材樹脂100重量部に対して、0.01〜1.0
重量部とすることが好ましい。更に、必要に応じて紫外
線吸収剤、酸化防止剤、着色剤等も添加することができ
る。
【0024】ここで、押出し発泡成形の条件は、押出機
中で180〜240℃に加熱することにより樹脂を溶融
させ、次いでダイに発泡に最も適する温度、即ち145
〜175℃に調節しながら注入し、それから押出すこと
が好ましい。ダイギャップは、従来のポリプロピレン系
樹脂発泡体の製造に使用されるものより大きいものが使
用され、0.3〜1.5mmが好ましい。
【0025】上記本発明のポリプロピレン系樹脂発泡体
は、家電、精密機器、食品包装等の緩衝包装材、自動車
内装材、断熱材、結露防止材等の用途に使用することが
できる。
【0026】
【作用】本発明のポリプロピレン系樹脂発泡体は、密度
Xが0.025≦X≦0.5g/cm3 であり、エアー
ピクノメータ法で測定した連続気泡率Yが45≦Y≦7
5%であり、かつXとYがY≧−50logXの関係を
有し、厚さ0.5〜5.0mmからなることを特徴とす
るので、発泡体の緩衝性、熱変形性等の物性を損なうこ
となく、熟成期間を短縮した発泡体が得られる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものはな
い。 実施例1〜6 表1に示した混合割合の樹脂組成物100重量部に対し
て、ハイドロセロールHK(Boshrimger,I
mgelheim社製)を0.1重量部を配合した混合
物を口径φ90〜115mmの第1押出機及び第2押出
機からなる発泡押出機に供給し、第1押出機の中央ゾー
ンで発泡剤としてブタンを注入した。
【0028】第1押出機で発泡剤と樹脂を溶融混練した
後、樹脂は第2押出機に運ばれ、最も発泡に適する温度
に保たれた口径φ90mmのダイに注入され、ダイギャ
ップ0.8mmのスリットから押し出され、管状発泡体
となった。この発泡体を外径380mmのサイジングド
ラムに添わせて引き取り、円周上の一点でカッターによ
り切開し、シート状の発泡体を得た。この発泡体の特性
を表1に示した。
【0029】また、室温で保管中の発泡体切片を150
±0.2℃に保った加熱炉で2分間加熱して二次発泡さ
せた後の二次厚みを測定した。二次厚み/一次厚みを二
次発泡力として定義し、二次発泡力が一定値を示すまで
の期間を熟成期間と定義し、実施例4の二次発泡力と熟
成期間の関係を図1に示した。 比較例1〜5 上記実施例と同様の樹脂を使用し、連続気泡率を調整せ
ず、押出発泡を実施した。この発泡体の特性を表1に示
した。更に、実施例4と同様にして、比較例2で得られ
た発泡体の二次発泡力と熟成期間の関係を図1に示し
た。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明のポリプロピレン系樹脂発泡体
は、密度Xが0.025≦X≦0.5g/cm3 であ
り、エアーピクノメータ法で測定した連続気泡率Yが4
5≦Y≦75%であり、かつXとYがY≧−50log
Xの関係を有し、厚さ0.5〜5.0mmからなり、連
続気泡率を調整及び規制することを特徴とするので、発
泡体の緩衝性、熱変形性等の物性を損なうことなく、熟
成期間を短縮した発泡体を得ることができる。
【0032】また、ポリプロピレン系樹脂が、ポリプロ
ピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共重合体、又
はこれらの混合樹脂からなることにより、更に熟成期間
の短い発泡体を得ることができる。更に、ポリプロピレ
ン系樹脂が、Z平均分子量Mzが少なくとも2.0×1
6 以上でMz/Mw(重量平均分子量)が3.0以上
であり、かつ高分子領域に分岐ポリマーを含むことを示
すカーブの張り出しがあるキャメル型の分子量分布カー
ブ(ゲルパーミエイションクロマトグラフによる)を有
することにより、発泡時の溶融粘度が上昇し、分解性発
泡剤を使用する必要がなく、スチレン系樹脂などと同様
の揮発性発泡剤を使用した発泡により簡便に発泡体を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例及び比較例で得られた発泡体の
二次発泡力と熟成期間の関係を示すグラフである。
【図2】本発明の発泡体の特性の範囲を示すグラフであ
る。
【図3】キャメル型ポリプロピレン系樹脂とそれ以外の
ポリプロピレン系樹脂の分子量分布曲線を示すグラフで
ある。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン系樹脂発泡体の密度Xが
    0.025≦X≦0.5g/cm3であり、エアーピク
    ノメータ法で測定した連続気泡率Yが45≦Y≦75%
    であり、かつXとYがY≧−50logXの関係を有
    し、厚さ0.5〜5.0mmからなり、ポリプロピレン
    系樹脂が、Z平均分子量Mzが少なくとも2.0×10
    6 以上でMz/Mw(重量平均分子量)が3.0以上で
    あり、かつ高分子領域に分岐ポリマーを含むことを示す
    カーブの張り出しがあるキャメル型の分子量分布カーブ
    (ゲルパーミエイションクロマトグラフによる)を有す
    ることを特徴とするポリプロピレン系樹脂発泡体。
  2. 【請求項2】 ポリプロピレン系樹脂が、ポリプロピレ
    ン単独重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合
    体、又はこれらの混合樹脂からなる請求項1記載の発泡
    体。
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