JP3281460B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents
毛髪化粧料Info
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Description
詳細には、セット保持性に優れ、セット時のドライヤー
等による髪の乾燥やブローを行う時に髪の水分の過剰な
揮散を防止し、またブラシによるダメージを防ぎ、且つ
使用後に髪につやとしっとり感を与え、またサラサラな
感触を有し、セットしたスタイルを保持することができ
る毛髪化粧料に関する。
ヘアスタイルを作り易くしたり、ヘアスタイルを長持ち
させる目的で、セットローション、ヘアスプレー、ヘア
ミスト、ヘアフォーム、ヘアブロー等の種々の毛髪化粧
料が使用されている。これらの毛髪化粧料は、毛髪固定
用の被膜形成性樹脂を水、低級アルコール、水−低級ア
ルコールの混合溶媒等の適当な溶媒に溶解させることに
より製造されている。また、近年ヘアスタイルの多様
化、個性化に伴い、ロングのパーマヘア(ウェービーヘ
ア)やウェービーヘアからストレートヘアへのスタイル
チェンジ等により、髪がよりダメージを受けたり、ま
た、そのヘアスタイルをより強固にセットするためにハ
ードタイプの毛髪化粧料が多く使用されている。更に、
日常の手入れにおいて、大部分の人がドライヤーを用い
て髪の乾燥やブロー施術によるスタイリングを行ってい
る。このようなドライヤーの使用は髪の水分を過剰に揮
散させ、パサツキ感、枝毛、切れ毛、毛髪の赤茶色等の
変色の原因となる。
るため、保湿剤としてグリセリン、糖誘導体等を配合し
た毛髪化粧料が使用されている。しかしながら、これら
の毛髪化粧料は、配合成分そのものの粘性のため、非常
にべたつき感やぬめり感があり、使用感が悪いという問
題があり、またダメージ防止効果も充分ではなかった。
ーを行うときの髪の水分の過剰な揮散を防止し、使用感
の良好な毛髪化粧料が望まれていた。
を毛髪処理剤に配合する試みもなされており、例えばベ
タインと、アミノ基を含有しない脂肪族有機酸を組合わ
せたコンディショニング作用を有する毛髪処理剤(特公
平2−46002号公報)等が提案されている。しかし
ながら、この毛髪処理剤においては、脂肪族有機酸が毛
髪内に浸透して毛髪内部の塩結合や水素結合を切断する
ため、毛髪が柔らかくなりスタイリングしにくくなった
り、また毛髪が吸湿しやすくなって、一時的なスタイリ
ングに重要な毛髪内水素結合が切れやすくなり、セット
したヘアスタイルが長時間保持しにくい状態になるなど
の欠点があった。
発明者らは鋭意研究を行った結果、ベタイン類と皮膜形
成性樹脂を組合わせて用いれば、ドライヤー等のブロー
を行う時に髪の水分の過剰な揮散を防止し、ブラシによ
るダメージを防ぎ、且つ髪につやとしっとり感を与え、
しかもサラサラな感触を有し、セットしたスタイルを保
持できる毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を
完成した。
イン、並びに(B)ジアルキルアミノエチルメタクリレ
ート/メタクリル酸アルキルエステル共重合体のモノク
ロル酢酸両性化物、及びメチルビニルエーテル/無水マ
レイン酸アルキルハーフエステル共重合体から選ばれる
皮膜形成性樹脂を含有する毛髪化粧料を提供するもので
ある。
ベタインは、アミノコート(旭フーズ社製)等の市販品
を使用することもでき、全組成中に0.01〜10重量
%(以下、単に%で示す)、特に0.5〜3%配合する
と、特に髪につやとしっとり感を与え、しかもサラサラ
な感触となり好ましい。
性樹脂は、毛髪に付着して皮膜を形成し得るものであ
り、市販品の例として、ジアルキルアミノエチルメタク
リレート/メタクリル酸アルキルエステル共重合体のモ
ノクロル酢酸両性化物としては、ユカフォーマーAM−
75、AM75S/SM(以上、三菱油化社製)等が、
メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフ
エステル共重合体としては、ガントレッツES−22
5、ES−425、SP−215(以上、GAF社製)
等が挙げられる。これらのうち、ユカフォーマーAM−
75、ガントレッツES−225が好ましい。
以上を組合わせて用いることができ、全組成中に固形分
として0.01〜20%、特に0.5〜5%配合するの
が好ましい。
成分のほか、通常の化粧料等に用いられる成分、例えば
ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボガド油、オリーブ
油等のグリセライド類;セチルアルコール、オレイルア
ルコール、ヘキサデシルアルコール、ラウリルアルコー
ル、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコー
ル、2−オクチルドデカノール等の高級アルコール類;
プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グ
リセリン等の多価アルコール類;ミリスチン酸イソプロ
ピル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリ
ン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2−
エチルヘキサン酸ヘキサデシル、ミリスチン酸オクチル
ドデシル等のエステル類;ポリオキシエチレンエチルエ
ーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンステアリルエーテル
等の高級アルコール酸化プロピレン酸化エチレン付加物
類;塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ジステ
アリルジメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチル
アンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩
化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカチオン界面
活性剤類;その他香料、色素、紫外線吸収剤、防腐剤、
酸化防止剤等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜
配合することができる。
て製造することができ、例えばヘアブロー、ヘアスプレ
ー、ヘアフォーム、スタイリングローション、ヘアジェ
ル、ヘアミスト等とすることができる。
よる髪の乾燥やブローを行う時に髪の水分の過剰な揮散
を防止し、またブラシによるダメージを防ぎ、且つ使用
後に髪につやとしっとり感を与え、しかもサラサラと自
然で、且つしっとり感、滑らかさを有するなど良好な感
触を付与することができ、セットしたスタイルを保持で
きるものである。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
り製造し、これを使用したときの感触、毛髪損傷防止効
果、セット保持力及びつやを評価した。結果を表1に示
す。
さ18cm、幅5cm、重さ20gの毛束に各毛髪化粧料を
噴射し、自然乾燥したのち、毛髪化粧料を適用しない毛
束(対照)との比較を、専門女性パネルにより以下の基
準で官能評価した。 ◎:対照に比べ非常に良い。 ○:対照に比べやや良い。 △:対照と同等。 ×:対照に比べ悪い。
からなる毛束をつくり、各毛髪化粧料を塗布し、ブラッ
シングを5000回行った時の枝毛、切れ毛の発生本数
を数え、以下の評価によりランク付けを行った。 ◎:20本以下。 ○:21〜50本。 △:51〜100本。 ×:101本以上。
1.5gの毛束を水でぬらし、ロッド(2cmφ)に巻い
て自然乾燥させた後、カールのついた毛束からロッドを
はずし、カールのついた毛髪に、各毛髪化粧料をそれぞ
れ塗布し、自然乾燥させた。その後、乾燥したカールの
ついた毛髪を恒温恒湿箱(20℃,98%RH)に30
分つるし、カールの伸びを観察し、セット保持力を判定
した。判定は、カールした毛髪の長さを測定し、塗布を
行ったときの毛髪の長さをセット保持力100%とし、
以下の基準で評価して行った。 ◎:81%以上。 ○:61〜80%。 △:21〜60%。 ×: 0〜20%。
イッグ)に各毛髪化粧料を塗布し、自然乾燥した後、毛
髪化粧料を適用しないウイッグ(対照)との比較を、光
源、距離等が一定の条件下で専門パネルにより以下の基
準で官能評価を行った。 ◎:対照に比べ非常につやがある。 ○:対照に比べややつやがある。 △:対照と同等。 ×:対照に比べつやがない。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)グリシンベタイン、並びに(B)
ジアルキルアミノエチルメタクリレート/メタクリル酸
アルキルエステル共重合体のモノクロル酢酸両性化物、
及びメチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハ
ーフエステル共重合体から選ばれる皮膜形成性樹脂を含
有する毛髪化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21639193A JP3281460B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 毛髪化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP21639193A JP3281460B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 毛髪化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0769842A JPH0769842A (ja) | 1995-03-14 |
JP3281460B2 true JP3281460B2 (ja) | 2002-05-13 |
Family
ID=16687837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21639193A Expired - Lifetime JP3281460B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 毛髪化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (8)
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WO2004073678A1 (en) * | 2003-02-18 | 2004-09-02 | The Procter & Gamble Company | Film-forming compositions for topical application |
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DE102009002267A1 (de) * | 2009-04-07 | 2010-10-14 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Pulverförmige Zusammensetzung zur Form- und Glanzgebung keratinischer Fasern |
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-
1993
- 1993-08-31 JP JP21639193A patent/JP3281460B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
Fragrance Journal,Vol.19,No.2,(1991)pp.70−77. |
光井武夫編「新化粧品学」、南山堂(1993−1−12)、pp.430−436. |
Also Published As
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