JP3280921B2 - 可変遅延回路 - Google Patents

可変遅延回路

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JP3280921B2 JP31077898A JP31077898A JP3280921B2 JP 3280921 B2 JP3280921 B2 JP 3280921B2 JP 31077898 A JP31077898 A JP 31077898A JP 31077898 A JP31077898 A JP 31077898A JP 3280921 B2 JP3280921 B2 JP 3280921B2
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  • Nonlinear Science (AREA)
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  • Dram (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可変遅延回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の可変遅延回路のいくつかの例を図
3乃至図8を参照して説明する。従来の第1の可変遅延
回路20の構成を図3に示す。この可変遅延回路は、P
チャネルMOSトランジスタ22,23およびNチャネ
ルMOSトランジスタ24,25から構成されるカレン
ト・スタブド・インバータと呼ばれるものであって、P
LL回路やDLL回路等に広く利用されている。この可
変遅延回路20の動作は、入力端子21に立下がり信号
が入力されるときにトランジスタ22,25のゲートに
印加される電圧Vcp,Vcnを制御することによって電源
28から供給される負荷容量の充電電流がトランジスタ
22,25のオン抵抗Rと寄生容量Cにより変化し、出
力端子27に現われる立上がり信号の遅延時間を任意に
設定する構成となっている。なお、VcnはVcpの反転信
号である。
【0003】この第1の従来例の場合、高分解能を得る
ためには電圧Vcp,Vcnの制御を非常に精密に行う必要
があり、プロセスのばらつきの大きいCMOS半導体集
積回路に用いることは難しい。
【0004】従来の第2の可変遅延回路の構成を図4に
示す。この可変遅延回路30は、PチャネルMOSトラ
ンジスタ32およびNチャネルMOSトランジスタ34
からなるインバータ31と、このインバータ31の出力
端子に直列に接続されたトランスファゲート36とを備
えている。そしてこのトランスファゲート36のゲート
電圧Vcp,Vcnを制御することによって直列抵抗(オン
抵抗)を可変にし、これによりRC時定数が変化し、伝
搬遅延時間を変化させることが可能となる。
【0005】この第2の従来例は第1の従来例と同様に
電圧Vcp,Vcnの制御を非常に精密に行う必要があり、
プロセスのばらつきの大きな半導体集積回路に用いるこ
とができないという問題点がある。
【0006】従来の第3の可変遅延回路の構成を図5に
示す。この可変遅延回路40は、PチャネルMOSトラ
ンジスタ42およびNチャネルMOSトランジスタ44
からなるインバータと、このインバータの出力端子47
に接続された可変負荷キャパシタ46とを備えている。
そして、この負荷キャパシタ46を調整することにより
RC時定数を変化させて伝搬遅延時間を変化させること
が可能となる。この第3の従来例においては、所定の容
量を有する負荷キャパシタ46を出力端子47に接続す
るか否かを例えばアナログスイッチ等で制御することに
よって実現するのが一般的である。このため、アナログ
スイッチ等の制御手段が出力端子47に接続されること
により付加される寄生容量が影響し、伝搬遅延時間の精
密な制御が困難となる問題がある。
【0007】また、キャパシタの製作精度も高度に要求
されることになり、CMOS製造プロセスのばらつきを
考慮すると、量産は非常に困難なものとなる。
【0008】従来の第4の可変遅延回路の構成を図6に
示す。この可変遅延回路50はPチャネルMOSトラン
ジスタ52およびNチャネルMOSトランジスタ54か
らなるインバータを有しており、これらのトランジスタ
52,54のバックゲート電圧を制御することにより、
各トランジスタ52,54のしきい値電圧を制御し、伝
搬遅延時間を調整する構成となっている。この第4の遅
延回路においては、高分解能を得るために、バックゲー
ト電圧の制御精度を上げる必要があり、製造プロセスの
ばらつきが大きいCMOS半導体集積回路では実現が難
しい。
【0009】従来の第5の可変遅延回路の構成を図7に
示す。この遅延回路は、縦続接続された複数の遅延部5
1 ,…5n を有し、各々の遅延部5i (i=1,…n)
は遅延素子3i と、入力信号をこの遅延素子3i を通す
か否かを選択するマルチプレクサ2i と、選択された遅
延素子の出力かまたは上記入力信号を後段の遅延部に送
出するORゲート4i とを備えている。
【0010】この第5の可変遅延回路のように構成して
も所望の遅延時間が得られるという保証はない。ここ
で、可変遅延回路の遅延時間は、最大遅延時間の設定値
Spanと、分解能(最小遅延時間)Resとによって
決定され、得られる任意の遅延時間は分解能Resの約
整数倍となっている。
【0011】この従来の第5の可変遅延回路の問題を解
決した従来の例を第6の可変遅延回路として説明する。
【0012】従来の第6の可変遅延回路の構成を図8に
示す。この遅延回路は日本国特許第2582250号公
報に開示されているものであって、図7に示す可変遅延
回路において、各段のマルチプレクサを制御するための
制御回路6を設けた構成となっている。そして所望の遅
延時間を得るために、各遅延素子3k (k=1,…n)
の遅延時間の設計値Dk が下記の式を満足するように構
成されている。
【数4】 ここで、Resは可変遅延回路の分解能を示し、daは
設計遅延時間Dk のときの絶対誤差の絶対値を示し、d
rは相対誤差の絶対値を示している。
【0013】各遅延素子3k (k=1,…n)の遅延時
間の実際値は誤差が無ければ設計値に等しく、その特性
は図9に示すグラフg0 に従ったものとなる。しかし、
製造プロセスのバラツキ、使用環境(温度と電源電圧)
の変動等により、その特性もバラツキ、図9に示すグラ
フg1 〜g2 に示す範囲内の特性となる。この特性のバ
ラツキの範囲が絶対誤差daとなる(図9参照)。ま
た、ほぼ同じ特性を有していても、図8の点P1 ,P2
に示すようにその特性からのズレもあり、このズレが相
対誤差drとなる。
【0014】この従来の第6の可変遅延回路において
は、式(1a),(1b)からも分かるように、予め設
定された分解能Res、絶対誤差da、および相対誤差
drに基づいて、各遅延素子3k (k=1,…n)の遅
延時間の設計値Dk が求められる。そしてこのとき、遅
延時間の設計値の小さなものから順に求められて行く。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このようにして各遅延
素子3k (k=1,…n)が求められ、これらの遅延素
子31 ,…3n の遅延時間D1 ,…Dn から得られる最
大遅延時間が、予め与えられる所定値Spanよりも小
さい場合には遅延素子3n+1 を新たに付加し、得られる
最大遅延時間が所定値Spanよりも大きくなるように
する。このとき、付加された遅延素子3n+1 の遅延時間
は(1a)式を満足するように設定される。したがっ
て、付加される遅延素子の遅延時間Dn+1 は他の遅延素
子31 ,…3n のどの遅延時間Di (i=1,…n)よ
りも大きな値となる。このため、可変遅延回路としては
回路規模が大きくなるという問題があった。
【0016】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であって、所望の遅延時間を可及的に小さな回路規模で
実現することのできる可変遅延回路を提供することを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による可変遅延回
路の第1の態様は、各々が、遅延素子と、入力信号を前
記遅延素子を通すか否かを選択する選択回路と、選択さ
れた遅延素子の出力かまたは前記入力信号を出力するO
Rゲートとを有するn(≧2)個の遅延部が縦続接続さ
れた可変遅延部と、所望の遅延時間情報に基づいて前記
複数個の遅延部の中から少なくとも1個の遅延部を選択
し、この選択された遅延部内の選択回路が対応する遅延
素子を選択するように動作する制御信号を送出する制御
手段と、を備え、k(1≦k≦n)番目の遅延部遅延素
子の遅延時間の設計値Dk は、遅延時間の可変幅をSp
an、分解能をRes、遅延時間の絶対誤差および相対
誤差を各々da,drとすると次の条件
【数5】 を満足するように構成されていることを特徴とする。
【0018】また本発明による可変遅延回路の第2の態
様は、各々が、遅延素子と、入力信号を前記遅延素子を
通すか否かを選択する選択回路と、選択された遅延素子
の出力かまたは前記入力信号を出力するORゲートとを
有するn(≧2)個の遅延部が縦続接続された可変遅延
部と、所望の遅延時間情報に基づいて前記複数個の遅延
部の中から少なくとも1個の遅延部を選択し、この選択
された遅延部内の選択回路が対応する遅延素子を選択す
るように動作する制御信号を送出する制御手段と、を備
え、k(1≦k≦n)番目の遅延部遅延素子の遅延時間
の設計値Dk は、遅延時間の可変幅をSpan、分解能
をRes、全体の遅延時間の絶対誤差の最良値、最悪値
を各々dab,daw、i(1≦i≦n)番目の遅延部
の遅延素子の遅延時間の相対誤差の最良値、最悪値を各
々drbi,drwiとすると、次の条件
【数6】 を満たすことを特徴とする。
【0019】また本発明による可変遅延回路の第3の態
様は、各々が、遅延素子と、入力信号を前記遅延素子を
通すか否かを選択する選択回路と、選択された遅延素子
の出力かまたは前記入力信号を出力するORゲートとを
有するn(≧2)個の遅延部が縦続接続された可変遅延
部と、所望の遅延時間情報に基づいて前記複数個の遅延
部の中から少なくとも1個の遅延部を選択し、この選択
された遅延部内の選択回路が対応する遅延素子を選択す
るように動作する制御信号を送出する制御手段と、を備
え、k(1≦k≦n)番目の遅延部遅延素子の遅延時間
の設計値Dk は、遅延時間の可変幅をSpan、分解能
をRes、全体の遅延時間の絶対誤差の最良値、最悪値
を各々dab,daw、i(1≦i≦n)番目の遅延部
の遅延素子の遅延時間の相対誤差の最良値、最悪値を各
々drbi,drwi、OPTを正の数とすると、次の
条件
【数7】 を満たすことを特徴とする。
【0020】前記可変遅延部は、m(2≦m≦n−2)
個の遅延部が縦続接続された第1の可変遅延部と、n−
m個の遅延部が縦続接続された第2の可変遅延部とに分
割され、前記遅延時間情報はコード化されたnビットの
信号であり、前記制御手段は、第1および第2の制御回
路に分割され、前記第1の回路は前記遅延時間情報の上
位mビットに基づいて、前記第1の可変遅延部の中から
1つの遅延部を選択し、この選択された遅延部内の選択
回路が対応する遅延素子を選択するように動作する制御
信号を出力するとともに、前記選択した遅延部から遅延
時間の設計値と、実際の遅延時間との差の情報のテーブ
ルを有しており、前記第2の制御回路は前記遅延時間情
報の下位n−mビットと、前記第1の制御回路から出力
される差の情報とに基づいて前記第2の可変遅延部の中
から1つの遅延部を選択し、この選択された遅延部内の
選択回路が対応する遅延素子を選択するように動作する
制御信号を出力するように構成しても良い。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明による可変遅延回路の第1
の実施の形態の構成を図1を参照して説明する。この実
施の形態の可変遅延回路は、複数個の遅延部51 ,…5
n が縦続接続された可変遅延部と、制御回路6とを備え
ている。この実施の形態においては遅延部51 ,…5n
は、図8に示す従来の場合と異なり、後段から前段に進
むに従って符号の添字が小さくなるように番号付けられ
ている。各遅延部5i (i=1,…n)は従来の場合と
同様に遅延素子3i と、入力信号を、この遅延素子3i
を通すか否かを選択するマルチプレクサ2i と、選択さ
れた遅延素子の出力かまたは上記入力信号を後段の遅延
部に送出するORゲート4i とを備えている。
【0022】そして、各遅延部5k (k=1,…n)の
遅延時間の設計値Dk は次の(2a),(2b)式によ
って求められる構成となっている。
【数8】 ここでSpanは最大遅延時間の設定値であり、Res
は分解能であり、daは絶対誤差であり、drは相対誤
差を示している。
【0023】このとき、次の収束判定条件を満足する必
要がある。
【数9】 もし上記収束判定条件を満足しない場合には遅延部5
n+1 を新たに設け、この遅延部5n+1 の遅延素子3n+1
の遅延時間Dn+1 が上記収束判定条件を満たせば遅延部
を設けることを終了し、満たさない場合は満足するまで
遅延部を追加して行く。
【0024】このようにして構成された遅延部51 〜5
n の中から、所望の遅延時間情報に基づいて制御回路6
が選択する。すると選択された遅延部5j (1≦j≦
n)においては、受けた入力信号が遅延素子3j を通過
するようにマルチプレクサ2jが動作する。なお、上記
所望の遅延時間情報はコード化されており、可変遅延回
路の遅延部の段数がn段の場合は上記遅延時間情報はn
ビットの信号となる。
【0025】本実施の形態の可変遅延回路においては、
各遅延部5k (k=1,…n)の遅延素子3k の遅延時
間の設計値Dk は(2a),(2b)式を満足してい
る。すなわち、遅延時間の最大値の設定値Spanと分
解能Resに基づいて、遅延時間の設定値の大きな遅延
素子の方から決定している。このため、本実施の形態に
おいては遅延部を追加する場合でも遅延時間の設定値の
小さな遅延素子を含む遅延部の追加で済む。したがつ
て、遅延時間の設定値の小さな可変素子の方から決定す
る図8に示す従来の可変遅延回路に比べて、全体として
回路規模を小さくすることができる。
【0026】このことを本実施の形態と従来の場合とで
具体的な計算例を用いて説明する。今、絶対誤差da=
0.5、相対誤差dr=0.1、可変幅の設定値Spa
n=3875ps、分解能Res=125psという仕様の
可変遅延回路を、(2a),(2b),(3a),(3
b)式を用いる本実施の形態と、(1a),(1b)式
を用いる従来例とで設計する。すると遅延部の段数は8
段であり、各遅延部の遅延素子の遅延時間の設計値T1
〜T8は以下の表に示すようになる。なお、本実施の形
態においてはTi =D9-i (i=1,…8)、従来例に
おいてはTi =Di (i=1,…8)である。
【0027】 本実施の形態 従 来 例 T1 56ps 76ps T2 107ps 138ps T3 195ps 250ps T4 355ps 455ps T5 645ps 828ps T6 1172ps 1505ps T7 2131ps 2737ps T8 3875ps 4976ps 計 8536ps 10965ps 上述の表から、可変遅延回路全体で実現する遅延時間の
合計は本実施の形態では8536ps、従来例では109
65psとなる。これにより、本実施の形態の方が回路規
模を小さくすることができる。
【0028】次に上記実施の形態の第1の変形例を説明
する。上記実施の形態に用いられる式(2a),(2
b),(3a),(3b)では、現実の半導体集積回路
で起こりうる現象をすべて網羅されてはいない。つま
り、相対誤差drは遅延素子毎に異なるものである。ま
た、遅延時間が増大する場合の相対誤差と遅延時間が減
少する場合の相対誤差は異なる。具体的な例をあげる
と、第一段の遅延素子が理想状態で1nsの遅延時間を
有し、第二段の遅延素子が理想状態で2nsの遅延時間
を有するものとする。これらは遅延時間が増加する最悪
条件では第一段の遅延素子は1.5nsになるのに対し
て、第二段の遅延素子は2.8nsになり、遅延時間が
減少する最良条件では第一段の遅延素子は0.6nsに
なるのに対して、第二段の遅延素子は1.4nsになる
ものとする。この場合の相対誤差は以下の様になる。
【0029】 第一段の遅延素子本体の最良側の相対誤差 drb1=0.4 第一段の遅延素子本体の最悪側の相対誤差 drw1=0.5 第二段の遅延素子本体の最良側の相対誤差 drb2=0.3 第二段の遅延素子本体の最悪側の相対誤差 drw2=0.4 この様に各遅延素子は、最良側、最悪側で異なる値をと
り、上記実施の形態では考慮することができない。
【0030】そこで、第1の変形例では、各遅延素子3
k (k=1,…n)の遅延時間の設計値Dk を求めるの
に、式(2a),(2b)を用いる代わりに次の式(4
a),(4b)を使用する。
【数10】 ここで、dabは可変遅延回路全体としての絶対誤差の
最良値、drbiはn+1−i段目における遅延素子の
相対誤差の最良値、drw1は最上位段で規定される遅
延素子の相対誤差の最悪値を示している。
【0031】なお、上記第1の変形例における収束判定
条件は次の(5a),(5b)式となる。
【数11】 ここでdawは可変遅延回路全体としての絶対誤差の最
悪値、drwnは1段目における相対誤差の最悪値であ
る。
【0032】この第1の変形例を第1の実施の形態で説
明した具体的な計算例に適用すると次の表に示す結果と
なる。
【0033】 drの最良値 drの最悪値 遅延時間 T1 0.8 1.2 53ps T2 0.8 1.2 89ps T3 0.9 1.1 162ps T4 0.9 1.1 294ps T5 0.95 1.05 561ps T6 0.95 1.05 1068ps T7 0.95 1.05 2034ps T8 0.95 1.05 3875ps 計 8136ps 上記表から全体の遅延時間の合計は8136psとなり、
第1の変形例の可変遅延回路は第1の実施の形態よりも
更に回路規模を小さくすることができる。
【0034】次に第1の実施の形態の可変遅延回路の第
2の変形例を説明する。この第2の変形例の可変遅延回
路は、第1の変形例において可変幅Spanを満たす範
囲で各遅延素子の遅延時間の設計値Dk (k=1,…
n)を最適化したものである。設計値Dk (k=1,…
n)は次の式(6a),(6b)を用いて求められる。
【数12】 ここでOPTは算出した遅延値Dk の合計が絶対誤差を
考慮して最小となる場合でも可変幅の仕様、例えば式
(5b)を満足する最大の値とする。
【0035】また収束判定条件は第1の変形例の場合と
同様である。
【0036】この第2の変形例を第1の実施の形態で説
明した具体的な計算例に適用すると次の表に示す結果と
なる。このときOPT=184psであった。
【0037】 drの最良値 drの最悪値 遅延時間 T1 0.8 1.2 51ps T2 0.8 1.2 85ps T3 0.9 1.1 154ps T4 0.9 1.1 280ps T5 0.95 1.05 534ps T6 0.95 1.05 1017ps T7 0.95 1.05 1937ps T8 0.95 1.05 3691ps 計 7748ps 上記表から全体の遅延時間の合計は7749psとなり、
第2の変形例の可変遅延回路は第1の変形例の場合より
も更に回路規模を小さくすることができる。
【0038】上記第1の実施の形態、第1および第2の
変形例においては、制御回路6に入力される所望の遅延
時間情報はコード化されている。そして可変遅延回路が
n段の遅延部から構成されている場合には上記遅延時間
情報はnビットの信号となる。一方、制御回路6はこの
nビットの信号をデコードするためのデータテーブルを
有する構成となっている。また遅延時間情報の個数は2
n となるから、可変遅延回路の遅延部の段数が多くなれ
ば制御回路6内のデータテーブルのサイズも大きくな
り、回路規模が大きくなるという問題が生じる。この問
題を解決した可変遅延回路を本発明の第2の実施の形態
として説明する。
【0039】この第2の実施の形態の可変遅延回路の構
成を図2に示す。この第2の実施の形態の可変遅延回路
は、可変遅延部1A,1Bと、制御回路7,9と、を備
えている。可変遅延部1A,1Bは各々第1の実施の形
態で説明した複数個の遅延部が縦続接続された構成とな
っている。そして可変遅延部1Aと可変遅延部1Bは直
列に接続されている。これらの可変遅延部1A,1Bを
構成する複数個の遅延部の集合は、第1の実施の形態、
第1または第2の変形例のいずれかによって求められた
ものとなっている。すなわち、第1の実施の形態、第1
または第2の変形例のいずれかによって構成される複数
段の遅延部を適切に順序を入れ換えた回路を2つの可変
遅延部1A,1Bに分割した構成となっている。
【0040】今、可変遅延部1Aの遅延部の段数をm
(2≦m≦n−2)とし、可変遅延部1Bの遅延部の段
数をn−mと仮定する。
【0041】制御回路7は、コード化されたnビットの
所望の遅延時間情報の上位mビットに基づいて、可変遅
延部1Aを構成する遅延部の中から適切なものを選択す
る。なお、制御回路7は選択した遅延部から得られる遅
延時間の設計値と、実際の遅延時間との差の情報(以
下、誤差情報という)のテーブルも有しており、コード
化されたnビットの遅延時間情報の上位mビットに基づ
いて、上記誤差情報も出力する。
【0042】制御回路9はnビット遅延時間情報の下位
n−mビットの値と、上記誤差情報に基づいて、可変遅
延部1Bを構成する遅延部の中から適切なものを選択す
る。
【0043】なお、この第2の実施の形態において可変
遅延部1Aの可変幅をspan1、分解能をres1と
し、可変遅延部1Bの可変幅をspan2、分解能をr
es2とし、可変遅延回路の可変幅をSPAN、分解能
をRESとし、誤差情報をERRとすると、次の条件を
満たす必要がある。 res2<res1<span2 ERR+res2<RES
【0044】この第2の実施の形態においては、制御回
路7はmビットの信号をデコードするためのデータテー
ブルを有しており、また制御回路9はn−mビットの信
号をデコードするためのデータテーブルを有している。
このため、この第2の実施の形態においては、データテ
ーブルのサイズは2m +2n-m となる。一方、第1の実
施の形態における制御回路6のデータテーブルのサイズ
は2n であり、かつ 2n >2m +2n-m であるから、第2の実施の形態は、第1の実施の形態に
比べてデータテーブルのサイズを小さくすることができ
る。
【0045】また、この第2の実施の形態も第1の実施
の形態と同様に、従来の場合に比べて回路規模を小さく
することができる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、回
路規模を可及的に小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図3】従来の可変遅延回路の第1の例の構成を示す回
路図。
【図4】従来の可変遅延回路の第2の例の構成を示す回
路図。
【図5】従来の可変遅延回路の第3の例の構成を示す回
路図。
【図6】従来の可変遅延回路の第4の例の構成を示す回
路図。
【図7】従来の可変遅延回路の第5の例の構成を示す回
路図。
【図8】従来の可変遅延回路の第6の例の構成を示す回
路図。
【図9】絶対誤差と相対誤差を説明するグラフ。
【符号の説明】
1A,1B 可変遅延部 2i (i=1,…n) マルチプレクサ 3i (i=1,…n) 遅延素子 4i (i=1,…n) ORゲート 5i (i=1,…n) 遅延部 6,7,9 制御回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 5/13

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各々が、遅延素子と、入力信号を前記遅延
    素子を通すか否かを選択する選択回路と、選択された遅
    延素子の出力かまたは前記入力信号を出力するORゲー
    トとを有するn(≧2)個の遅延部が縦続接続された可
    変遅延部と、 所望の遅延時間情報に基づいて前記複数個の遅延部の中
    から少なくとも1個の遅延部を選択し、この選択された
    遅延部内の選択回路が対応する遅延素子を選択するよう
    に動作する制御信号を送出する制御手段と、 を備え、k(1≦k≦n)番目の遅延部遅延素子の遅延
    時間の設計値Dk は、遅延時間の可変幅をSpan、分
    解能をRes、遅延時間の絶対誤差および相対誤差を各
    々da,drとすると次の条件 【数1】 を満足するように構成されていることを特徴とする可変
    遅延回路。
  2. 【請求項2】各々が、遅延素子と、入力信号を前記遅延
    素子を通すか否かを選択する選択回路と、選択された遅
    延素子の出力かまたは前記入力信号を出力するORゲー
    トとを有するn(≧2)個の遅延部が縦続接続された可
    変遅延部と、 所望の遅延時間情報に基づいて前記複数個の遅延部の中
    から少なくとも1個の遅延部を選択し、この選択された
    遅延部内の選択回路が対応する遅延素子を選択するよう
    に動作する制御信号を送出する制御手段と、 を備え、k(1≦k≦n)番目の遅延部遅延素子の遅延
    時間の設計値Dk は、遅延時間の可変幅をSpan、分
    解能をRes、全体の遅延時間の絶対誤差の最良値、最
    悪値を各々dab,daw、i(1≦i≦n)番目の遅
    延部の遅延素子の遅延時間の相対誤差の最良値、最悪値
    を各々drbi,drwiとすると、次の条件 【数2】 を満たすことを特徴とする可変遅延回路。
  3. 【請求項3】各々が、遅延素子と、入力信号を前記遅延
    素子を通すか否かを選択する選択回路と、選択された遅
    延素子の出力かまたは前記入力信号を出力するORゲー
    トとを有するn(≧2)個の遅延部が縦続接続された可
    変遅延部と、 所望の遅延時間情報に基づいて前記複数個の遅延部の中
    から少なくとも1個の遅延部を選択し、この選択された
    遅延部内の選択回路が対応する遅延素子を選択するよう
    に動作する制御信号を送出する制御手段と、 を備え、k(1≦k≦n)番目の遅延部遅延素子の遅延
    時間の設計値Dk は、遅延時間の可変幅をSpan、分
    解能をRes、全体の遅延時間の絶対誤差の最良値、最
    悪値を各々dab,daw、i(1≦i≦n)番目の遅
    延部の遅延素子の遅延時間の相対誤差の最良値、最悪値
    を各々drbi,drwi、OPTを正の数とすると、
    次の条件 【数3】 を満たすことを特徴とする可変遅延回路。
  4. 【請求項4】前記可変遅延部は、m(2≦m≦n−2)
    個の遅延部が縦続接続された第1の可変遅延部と、n−
    m個の遅延部が縦続接続された第2の可変遅延部とに分
    割され、 前記遅延時間情報はコード化されたnビットの信号であ
    り、 前記制御手段は、第1および第2の制御回路に分割さ
    れ、 前記第1の回路は前記遅延時間情報の上位mビットに基
    づいて、前記第1の可変遅延部の中から1つの遅延部を
    選択し、この選択された遅延部内の選択回路が対応する
    遅延素子を選択するように動作する制御信号を出力する
    とともに、前記選択した遅延部から遅延時間の設計値
    と、実際の遅延時間との差の情報のテーブルを有してお
    り、 前記第2の制御回路は前記遅延時間情報の下位n−mビ
    ットと、前記第1の制御回路から出力される差の情報と
    に基づいて前記第2の可変遅延部の中から1つの遅延部
    を選択し、この選択された遅延部内の選択回路が対応す
    る遅延素子を選択するように動作する制御信号を出力す
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    可変遅延回路。
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