JP3280663B2 - 多層プラスチック管の製造方法 - Google Patents

多層プラスチック管の製造方法

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JP3280663B2 JP2001157164A JP2001157164A JP3280663B2 JP 3280663 B2 JP3280663 B2 JP 3280663B2 JP 2001157164 A JP2001157164 A JP 2001157164A JP 2001157164 A JP2001157164 A JP 2001157164A JP 3280663 B2 JP3280663 B2 JP 3280663B2
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plastic
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    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
    • F05C2225/00Synthetic polymers, e.g. plastics; Rubber
    • F05C2225/08Thermoplastics

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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層プラスチック
管及びその製造方法に関するものであって、更に詳細に
は、インテークマニホールド等のような自動車部品とし
て使用されるダクト等のプラスチック管に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】任意の二次元又は三次元に中心軸が変化
するプラスチック管をブロー成形によって成形すること
が可能な方法が提供されて以来、自動車に使用されるダ
クト類は、プラスチック化が進められている。このよう
な任意の二次元又は三次元の形状を有するプラスチック
管を提供することにより、自動車の例えばエンジンルー
ム等のような狭い空間内にダクト類を配設する場合に、
複数個の部分を成形してそれらを組合わせることの必要
性なしに、一本の複雑な曲折した形状をしたダクトを提
供することにより、ダクト類の取付け作業が簡単化さ
れ、又ダクトに継目が存在しないことから、流体の漏れ
が発生する危険性がない。このために、自動車のエンジ
ンルーム内において使用される従来ゴム製品から製造さ
れていたダクト類は、その多くがプラスチック管に置換
されてきている。
【0003】しかしながら、例えば、自動車のエンジン
ルーム内において使用されるダクトといっても、それら
の使用状態に応じて要求される条件は著しく異なってい
る。特に、インテークマニホールドのようなダクトは、
エンジンに直接取付けられるものであるから、かなりの
高温状態に露呈され、且つ振動が直接的に付与されるこ
とから、高度の耐久性も必要とされる。このようなこと
から、従来は自動車のインテークマニホールドはアルミ
ニウム等のような金属から製造されるものが通常であ
る。しかしながら、金属からダクトを製造する場合に
は、作業が複雑且つ困難であり、且つ製造するダクトの
形状も限定的とならざるを得ない。
【0004】従って、インテークマニホールド等のよう
なダクトに対しても、プラスチック管で置換使用とする
種々の試みがなされているが、高度の耐熱性及び耐久性
が要求されるダクトであるために、未だかつて実用的に
使用可能なプラスチック管及びその製造方法は提供され
ていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の点に
鑑みなされたものであって、上述した如き従来技術の欠
点を解消し、高度の耐久性及び耐熱性が要求されるダク
トとして使用可能な多層プラスチック管及びその製造方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、高度の
耐久性及び耐熱性を有するプラスチック製のダクトを提
供することの可能な構造を有する多層プラスチック管及
びその製造方法が提供される。
【0007】本発明の一側面によれば、多層プラスチッ
ク管は、第一プラスチック物質から所定の形状に形成さ
れた中空体を有している。該中空体の外側表面上の所定
の箇所には第二プラスチック物質から形成されたスペー
サ部材が少なくとも一個設けられている。更に、該中空
体の外側表面上には、該スペーサ部材と一体的に成形さ
れた第三プラスチック物質からなる外側層が設けられて
いる。
【0008】好適実施例においては、中空体は、ブロー
成形によって構成されたものであり、スペーサ部材は中
空体をブロー成形する際に一体的に形成したものであ
る。更に、好適には、外側層は、それと一体的に形成し
たフランジ部を有しており、該フランジ部は、プラスチ
ック管の端部に形成されている。
【0009】本発明の別の側面によれば、第一プラスチ
ック物質から所定の形状に成形した中空中子の外側表面
上に第三プラスチック物質から外側層を一体的に成形し
て多層プラスチック管を製造する方法が提供される。本
発明の、一好適方法によれば、中空中子を金型のキャビ
ティ内に位置させる場合に、中空中子の外側表面とキャ
ビティ表面との間に少なくとも一個のスペーサ部材を介
在させる。次いで、キャビティ内に溶融した第三プラス
チック物質を流し込んで、該スペーサ部材と共に該第三
プラスチック物質から中空中子の外側表面上に一体的に
外側層を所定の形状に成形する。好適には、中空中子
は、スペーサ部材と共にブロー成形によって成形する。
このように、中空中子をキャビティ内の所定の位置に位
置させる場合に、中空中子とキャビティ表面との間にス
ペーサ部材を介在させることにより、第三プラスチック
物質をキャビティ内へ流し込む場合に、中空中子とキャ
ビティ表面とを所定の間隔に維持することが可能であ
り、中空中子の全体に亘って所望の厚さ及び形状を有す
る外側層を成形することが可能となる。
【0010】本発明の更に別の好適な方法においては、
複数個の割型を型合わせしてキャビティを形成し、その
キャビティ内に中空中子を位置させる。その場合に、複
数個の割型を完全に型合わせせずに、割型同志の間には
所定の間隙を維持した状態にセットし、割型問の間隙を
介して空気は通流するがプラスチック物質は通流しない
状態とさせる。このような状態において、溶融状態のプ
ラスチック物質をキャビティ内に供給し、次いで、複数
個の割型を完全に型締めし、キャビティ内に供給したプ
ラスチック物質を圧縮し、第三プラスチック物質から所
定の形状をした外側層を中空中子と一体成形させる。
尚、中空中子が変形することを防止するために、中空中
子の内部空間内には、砂粒等の粒子を充填するか、又
は、中空中子に外部から圧力が付与される際に、中空中
子の内部空間内に、高圧気体を供給すると良い。
【0011】
【発明の実施の態様】以下、添付の図面を参考に、本発
明の具体的実施の態様について詳細に説明する。
【0012】第1図乃至第3図は、本発明の一実施例に
基づいて構成された多層プラスチック管1を示してお
り、それは例えばインテークマニホールドとして使用す
るのに適している。多層プラスチック管1は、第一プラ
スチック物質から所定の形状に成形された中空体11を
有しており、中空体11の外側表面上の所定の箇所(図
示例においては、6箇所)には所定の厚さを有しており
且つ第二プラスチック物質からなるスペーサ部材13が
設けられている。スペーサ部材13を除いた中空体11
の外側表面上には、第三プラスチック物質からなる外側
層12が所定の形状に成形されている。外側層12は、
中空体11及びスペーサ部材13と一体的に成形されて
いる。例えば、外側層12は中空体11及びスペーサ部
材13と接着乃至は溶着によって一体成形されている。
外側層12は、多層プラスチック管1の両端部におい
て、フランジ部12aを形成しており、各々のフランジ
部12aには、取付け穴12bが穿設されている。
【0013】好適実施例においては、中空体11は、ブ
ロー成形によって成形されたものであり、所望の二次元
又は三次元に中心軸が曲折する形状を有している。スペ
ーサ部材13は、中空体11をブロー成形する時に同時
に一体成形することも可能であり、又中空体11をブロ
ー成形によって成形した後に、中空体11の外側表面上
の所定の位置に溶着又は接着によって一体化させること
も可能である。又、スペーサ部材13は、中空体11と
同一のプラスチック物質又は異なったプラスチック物質
から形成することも可能である。従って、スペーサ部材
13は、多層プラスチック管1が、例えば局所的に他の
構成部品と接触するか、又は他の部品を取付けるため
に、局所的に異なった特性を与えることが可能である。
外側層12は、中空体11と一体成形されているが、中
空体11のプラスチック物質と異なったプラスチック物
質から構成することが可能であり、従って、多層プラス
チック管1の使用条件に応じた所望の特性を与えること
が可能である。例えば、中空体11は、その内部の通路
を介して流体を通流させるものであるから、通流させる
流体と関連して要求される所望の特性を有する物質から
構成することが可能である。例えば、多層プラスチック
管1をインテークマニホールドとして使用する場合に
は、耐ガソンン性及び耐ブローバイガス性が良好なプラ
スチック物質から構成し、一方、多層プラスチック管1
をラジエータホースとして使用する場合には、特に耐L
LC性が良好なプラスチック物質から構成する。一方、
外側層12は、特に多層プラスチック管1に機械的強度
及び/又は耐熱特性を与えることを目的とするものであ
る。従って、外側層12は、中空体11と基本的に同一
のプラスチック物質から成形することが可能であるが、
強度を向上させるための、繊維物質や充填物質等の強化
物質を混合したものを使用することが望ましい。そのよ
うな強化物質の例としては、ガラスフアイバ、カーボン
ファイバ、タルク、マイカ等がある。尚、中空体11と
スペーサ部材13及び外側層12は、相溶性がある限り
異なったプラスチック物質を使用することも可能であ
る。又、相溶性が欠ける場合には、それらのプラスチッ
ク物質の間に接着剤層を介在させることも可能である。
更に、中空体11とスペーサ部材13と外側層12とを
全く同一のプラスチック物質から構成することも可能で
ある。中空体11及びスペーサ部材13を形成するプラ
スチック材料の例としては、ナイロン6、ナイロン6・
6、ナイロン6又は6・6(グラスファイバ20%入
り)ナイロン11又は12、ナイロン4・6又は6・1
0又は6・12、ナイロン系アロイ、PPS(ポリフェ
ニレンサルファイド)、PET(ポリエチレンテレフタ
レート)、PBT(ポリプチレンテレフタレート)、P
ES(ポリエーテルサルフォン)、PEEK(ポリエー
テルエーテルケトン)、ポリイミド、ポリアミドイミド
等がある。一方、外側層12を形成するのに使用可能な
プラスチック材料としては、中空体11を形成するため
に使用可能な上述した各プラスチック物質に、30%程
度のグラスファイバ等の強化繊維を混合させたものを使
用することが可能である。
【0014】第1図及び第3図に示した如く、外側層1
2は、機械的強度が良好なプラスチック物質から形成さ
れているので、その一部にフランジ部12aを形成する
ことが可能である。フランジ部12aには取付け穴12
bが穿設されており、これを介して、ボルト等を挿通し
フランジ12aを例えばエンジン又はラジエータ等の本
体に直接的に取付けることが可能である。第1図及び第
2図に示した実施例においては、スペーサ部材13が、
上下の対向した位置に設けられているが、スペーサ部材
13は、中空体11の外側表面上の少なくとも一箇所に
設けることが可能なものであり、このように対向した位
置に配設することのみに限定されるべきものではない。
後述する如く、スペーサ部材13の配設位置は多層プラ
スチック管1の使用状態又はその製造方法に応じて種々
の形態を取り得るものである。
【0015】次に、第4a図乃至第4c図を参照して、
本発明の一実施例に基づいて多層プラスチック管1を製
造する具体的な方法について説明する。
【0016】第4a図に示した如く、この実施例におい
ては、金型を2分割した第一半割型15と第二半割型1
6とを使用しており、第一半割型15と第二半割型16
とは互いに近接及び離隔する方向に相対的に移動可能で
ある。図示例においては、第一半割型15はその型合わ
せ面を上側にして固定して位置されており、一方第二半
割型16は第一半割型15と相対的に上下に移動可能に
設けられている。第一半割型15の型合わせ面内には所
定の形状を有しキャビティの一部を形成する第一型溝1
5aが刻設されている。第一型溝15aの両端部には、
台座部15bが刻設されており、これらの台座部15b
は、第一型溝15a内に中空中子11を位置させる場合
の載置台として機能する。第一半割型15内には所定数
の供給路17が設けられており、供給路17はプラスチ
ック物質を供給する供給源18へ連通している。従っ
て、溶融状態の第三プラスチック物質は供給源18から
供給路17を介してキャビティ内へ供給することが可能
である。
【0017】第二半割型16は、第一半割型15の型合
わせ面に対応する型合わせ面を有しており、その型合わ
せ面内には所定の形状を有する第二型溝16aが刻設さ
れている。又、第二型溝16aの両端にはスライドコア
19が配設されており、各々のスライドコア19は、第
二半割型16内に刻設されたガイド穴内を摺動自在に設
けられており、且つ常時スプリング20によって前進位
置に位置されている。スライドコア19の先端部は中空
中子11を受納する形状に形成されており、その先端部
は第一半割型15の型合わせ面と当接可能な構成を有し
ている。
【0018】以上説明した如き一対の第一及び第二半割
型15及び16を使用して、本発明の多層プラスチック
管を製造する方法について説明する。先ず、中空中子1
1を、例えば、ブロー成形によって、所望の形状に第一
プラスチック物質から形成する。中空中子(中空体)1
1はその両端部は、最終的に除去される部分であるが、
それらの部分を使用して第4a図に示した如く、第一半
割型15の台座部15b上に載置させて、中空中子11
を第一半割型15の第一型溝15a内に所定の位置にセ
ットする。中空中子11は、選択した外側表面上におい
て、複数個のスペーサ部材13が設けられている。好適
には、これらのスペーサ部材13は、中空中子11を成
形する場合に一体的に成形する。本実施例においては、
第一半割型15内に設けた供給路17を介して第三プラ
スチック物質をキャビティ内に供給する構成であるか
ら、中空中子11の上側表面にのみスペーサ部材13が
設けられている。しかしながら、所望により、これらの
スペーサ部材13をその他の箇所に付加的に設けること
も可能である。しかしながら、キャビティ内に供給され
る第三プラスチック物質が中空中子11に対して付与す
る力に対向する位置にこれらのスペーサ部材13を設け
ることが必要である。従って、本実施例においては、中
空中子11の少なくとも上側半分の外側表面上にこれら
のスペーサ部材13を設けることが必要である。
【0019】次いで、第4b図に示した如く、第二半割
型16を下降させると、先ずスライドコア19が中空中
子11の両端部と係合し且つスライドコア19の先端部
が第一半割型15の型合わせ面と当接する。これによ
り、中空中子11は、第一半割型15と第二半割型16
とによって画定されるキャビティ内の所定の位置にセッ
トされる。更に、第二半割型16を下降させると、スラ
イドコア19は、第一半割型15の型合わせ面と当接し
ているので、スライドコア19は、スプリング20を圧
縮させて、第二半割型16内のガイド穴内に後退する。
第一半割型15と第二半割型16との問の型合わせ面間
の間隙Gが所定の値に到達すると、第二半割型16の下
降動作を停止させる。この場合の間隙Gの大きさは、例
えば、2mm乃至5mm程度の大きさである。この状態
において、供給源18から第三プラスチック物質を供給
路17を介してキャビティ内へ供給する。この場合に、
本実施例においては、供給路17からの第三プラスチッ
ク物質の供給する方向と反対側の中空中子11の外側表
面上にはスペーサ部材13が設けられているので、中空
中子11が第二型溝16aと接触状態とされ、キャビテ
ィ内における第三プラスチック物質の分布状態が片寄る
ことが防止される。
【0020】次いで、キャビティ内へ充分に第三プラス
チック物質を供給した後に、第三プラスチック物質の供
給を停止し、第4c図に示した如く、第二半割型16を
更に下降させて、第一半割型15と完全に型締め状態と
させる。これにより、キャビティ内に供給された第三プ
ラスチック物質は、キャビティの隅々にまで行き亘り、
第三プラスチック物質によって所定の外側層が形成され
る。この場合に、スペーサ部材13は、キャビティ表面
(図示例においては、第二型溝表面16a)と接触状態
となる。この圧縮工程により、キャビティ内に供給され
た第三プラスチック物質はフランジ部等のような大きな
容積部分にも完全に供給されることとなり、一方必要な
箇所にはスペーサ部材13が設けられているので、中空
中子11が変形されることが防止され、中空中子11の
周りには所定の厚さを有する外側層12が形成される。
【0021】中空中子自体の強度が充分でなく、上述し
た如き圧縮工程によって中空中子11が変形する恐れが
ある場合には、中空中子11の内部に例えば砂粒等の粒
子を充填しておくとよい。又、別法としては、中空中子
11内に圧縮気体を圧入させて、外部からの印加される
力にバランスさせ中空中子11が変形することを防止す
ることも可能である。又、上述した如き圧縮工程により
中空中子11が第一型溝15aと接触する恐れがある場
合には、スペーサ部材13を中空中子11の下側半分の
外側表面上に設置することも可能である。
【0022】第5図は、第4a図乃至第4c図における
方法によってフランジ付きの多層プラスチック管を製造
する場合の改良した方法を示している。即ち、第5図に
示した如く、第一半割型15にシリンダ装置21を装着
しており、シリンダ装置21のロッド21aが第一半割
型15内の穴を介して進退自在に設けられている。ロッ
ド21aは、第一型溝15aのフランジ形成部分内へ突
出自在に設けられている。従って、第一及び第二半割型
15及び16を完全に型締めしてキャビティ内の第三プ
ラスチック物質を圧縮し、キャビティ内の全てに第三プ
ラスチック物質を供給する場合に、フランジ形成部分に
おいては第三プラスチック物質が完全に圧縮されない場
合がある。従って、第4c図に示した圧縮工程におい
て、第6図に示した如くロッド21aをシリンダ形成部
分の空間内に突出させることにより、シリンダ形成部分
内に供給された第三プラスチック部材12′に付加的な
圧縮力を付与することが可能となる。尚、ロッド21a
によって穴がシリング部に形成されることとなるが、こ
のようにして形成された穴は、後に貫通穴としてシリン
ダ部12aにおける取付け穴12bとして使用すること
が可能である。
【0023】次に、第7a図及び第7b図を参照して、
本発明に基づいて、中空中子11上にスペーサ部材13
を設ける場合の位置を決定する基準について説明する。
第7a図の場合においては、一対のスライドコア19に
よって中空中子11を所定の位置にセットしており、供
給穴17を介して下側からプラスチック物質を供給する
構成である。この場合には、供給されるプラスチック物
質によって中空中子11は上側へ変形せんとするので、
中空中子11の上側半分の外側表面上にスペーサ部材1
3を設けることが必要である。第7a図においては、供
給穴17に対向する反対側の位置にスペーサ部材13が
一個設けられている場合が示されているが、スペーサ部
材13は、必ずしも供給穴17に対向した反対側の位置
に設けることは必要ではなく、中空中子11の形状等に
応じて、中空中子11がキャビティ表面と接触状態とさ
れる可能性がある箇所に適宜任意の数設けることが可能
である。
【0024】第7b図は、中空中子11が一対のスライ
ドコア19によって所定の位置に設定されており、供給
路17によって上側からプラスチック物質がキャビティ
内に供給される状態を示している。この場合には、供給
穴17によってプラスチック物質がキャビティ内に供給
される場合に、中空中子11は下側へ押圧される傾向と
なるので、供給路17に対向した下側の位置にスペーサ
部材13が設けられており、中空中子11がキャビティ
表面と接触状態とされることを防止している。従って、
基本的には、キャビティ内に供給されるプラスチック物
質の供給方向と反対側の中空中子の外側表面上にスペー
サ部材13を配設すれば良い。しかしながら、中空中子
11の形状、及びプラスチック物質のキャビティ内への
供給方法等によって、中空中子11の外側表面上の任意
の位置に任意の数のスペーサ部材13を設けることが可
能である。
【0025】例えば、第8a図に示した如く、中空部材
11の円周方向に複数個のスペーサ部材13を設けるこ
とが可能である。特に、中空部材11の形状が複雑であ
り、且つ複数個の供給穴によってプラスチック物質をキ
ャビティ内へ供給する場合には、第8a図に示した如く
中空中子11の円周方向において、複数個のスペーサ部
材13を設けることが望ましい。尚、円周方向に複数個
のスペーサ部材13を設けるといっても、それは必ずし
も同一の円周上に設けることが必要なものではなく、夫
々のスペーサ部材13は中空中子11の長手軸方向にず
れた位置に設けるものであっても良いことは勿論であ
る。第8b図は、中空中子11を部分的に屈曲させてス
ペーサ部材13を形成する場合を示している。これは、
中空中子11をブロー形成する場合にキャビティの表面
内に溝を形成することによって容易に形成することが可
能である。第8c図は、中空中子11にインサート部品
を一体的にブロー成形することによって形成したスペー
サ部材13を示している。第8d図は、中空中子11を
ブロー成形によって成形した後に、別体として形成した
スペーサ部材13を溶着又は接着等によって一体的に成
形した状態を示している。
【0026】次に、第9a図,第9b図,第10a図及
び第10b図を参照して、本発明方法において使用され
る好適な金型の構成について更に詳細に説明する。第9
a図に示した如く、第一半割型15は第一型溝15aを
有しており、一方第二半割型16は第二型溝16aを有
している。第一及第二半割型15及び16の夫々の型合
わせ面問の距離を所定の間隙Gに設定すると、第一型溝
15aと第二型溝16aとによってキャビティが画定さ
れる。第二型溝16aの両側には一対の突出部16bが
形成されており、これらの突出部16bは、間隙Gより
も大きな高さを有している。一方、第一型溝15aの両
側には、これらの突出部16bを受納可能な構成とされ
ている。従って、第9a図の状態においては、突出部1
6bの先端が第一型溝15aの受納部内に部分的に挿入
されており、従ってキャビティは部分的な閉塞状態とさ
れる。即ち、この部分的閉塞状態とは、突出部16bと
第一型溝15aの受納部との接触部を介して空気は流通
するがプラスチック物質は通過しない状態である。従っ
て、この状態で、プラスチック物質をキャビティ内に供
給すると、キャビティ内の空気は突出部16bと第一型
溝aの受納部との間の隙間を介して外部へ流出すること
が可能であるが、キャビティ内に供給されるプラスチッ
ク物質はキャビティ内に維持され外部へ流出することは
実質的に阻止される。第9b図は、キャビティ内にプラ
スチック物質を供給した後、第一及び第二半割型15及
び16を完全に型締めした状態を示しており、第9b図
は第4c図に対応している。
【0027】第10a図は、本発明の別の実施形態にお
いて使用される金型の構成を示している。即ち、第10
a図に示した実施例においては、第一半割型15は、第
一型溝15aを有しており、その両側においては凹所部
15cが刻設されている一方、第二半割型16は第二型
溝16aを有しており、その両側には一対の突出部16
cが形成されている。この場合においては、突出部16
cは、第9a図及び第9b図の実施例と異なり、その先
端部が切除されており、鋭利な部分が取除かれている。
従って、本実施例における突出部16cは強度が改善さ
れており、金型が繰返し使用される場合においても、突
出部16cの形状が変化することはない。従って、多数
の多層プラスチック部品を形成する場合においても、同
一の性能を確保することが可能となる。更に、本実施例
においては、第10b図に示した如く、第一及び第二半
割型15及び16を完全に型締め状態とした場合におい
ても、突出部16cが凹所部15c内に完全に受納され
ることはないので、成形される多層プラスチック管1の
外側層12は、その長手方向に沿ってリブ12cが形成
されることとなる。このようなリブ12cは、外側層1
2に対して付加的な強度を与えることを可能とする。
【0028】次に、本発明の種々の変形例について説明
する。第11a図乃至第11f図は、一端部を柔軟性の
ある嵌合部とした場合の多層プラスチック管を製造する
プロセスを示している。第11a図に示した如く、ブロ
ー成形方法によって、中空体乃至は中空中子11を成形
する。この中空中子11は、比較的硬質のプラスチック
物質からなる硬質部分11Hと比較的軟質のプラスチッ
ク物質からなる軟質部分11Sを有している。硬質のプ
ラスチック物質としては、例えばナイロン6を使用し、
一方軟質のプラスチック物質としてはナイロン11を使
用する。このような異なった硬度を持った物質から単一
の中空中子11をブロー成形する場合には、パリソンを
抽出するノズルヘ供給するプラスチック物質を切換えて
長手軸方向に異なった物質から形成されるパリソンを抽
出し、その複合パリソンをブロー成形によって成形する
ことが可能である。尚、第11a図に示した如く、ブロ
ー成形された中空中子11は、その両端部に不要部分1
1H′及び11S′が設けられており、これらの不要部
分11H′及び11S′は後に切除される。尚、第11
a図に示した実施例においては、柔軟部分11Sの部分
において直径が拡大した状態に形成されている。一方第
11b図に示す実施例においては、硬質部分11Hと柔
軟部分11Sとは同一の直径を有している。
【0029】第11c図に示した如く、中空中子11を
第一及び第二半割型15及び16によって画定されるキ
ャビティ内にセットする。次いで、第11d図に示した
如く、第一半割型15内に形成されている供給路17を
介して溶融プラスチック物質をキャビティ内に供給す
る。この場合に供給される溶融プラスチック物質は、通
常、比較的硬質の物質であり、例えばナイロン6にガラ
スファイバ繊維を30%混合したものとすることが可能
である。次いで、金型の型締めを行って圧縮し、中空中
子11の外側表面上に外側層12を一体成形する。尚、
この場合に、中空中子11の内部に圧縮気体を注入する
か、又は事前に中空中子11内に砂粒等のような粒子を
充填しておくと良い。更に、前述した如く中空中子11
の外側表面上の所定の箇所にスペーサ部材を設置してお
くとよい。
【0030】次いで、溶融プラスチック物質が硬化した
後に、第一及び第二半割型15及び16を開放し、圧縮
成形された成形品を金型から取出す。その状態を第11
e図に示してある。次いで、第11e図に示した、不要
部分11H′及び11S’を切除し、第11f図に示し
た如き所望の多層プラスチック管が得られる。第11g
図は、中子11の硬質部分11Hと柔軟部分11Sとが
同一の直径を有する場合の実施例である。このようにし
て得られた多層プラスチック管は、一端部においては、
硬質のプラスチック物質から形成されたフランジ部12
aが形成されており、他端部においては、比較的柔軟な
プラスチック物質から形成された嵌合部11Sが形成さ
れている。
【0031】次に第12a図乃至第12c図を参照し
て、蛇腹を有する多層プラスチック管の製造方法につい
て説明する。先ず、ブロー成形方法によって、第12a
図に示した如き中空体乃至は中空中子11を形成する。
この場合の中空中子11は、比較的硬質のプラスチック
物質、例えばナイロン6・6から形成される硬質部分1
1Hと、比較的軟質のプラスチック物質、例えばナイロ
ン12等から構成される蛇腹部分11Sを有している。
更に、その両端部には、後に除去されるべき不要部分1
1H′が設けられている。次いで、第12a図に示した
中空中子11を、第一及び第二半割型15及び16によ
って画定されるキャビティ内にセットし、該キャビティ
内に供給路17を介して溶融プラスチック物質を供給す
る。このような溶融プラスチック物質としては、例え
ば、ナイロン6・6とガラスファイバ30%を混合した
ものとすることが可能である。尚、この場合には、溶融
プラスチック物質は、蛇腹部分11Sを除く硬質部分1
1Hの外側表面上に供給する。次いで、金型15及び1
6を型締めし溶融プラスチック物質を硬化させて所定の
形状を有する外側層12を形成する。尚、本実施例にお
いては、外側層12は、両端部にフランジ部12aが形
成される。この圧縮工程において、中空中子11の内部
に圧縮気体を注入するか、又は予め中空中子11内に砂
粒等の粒子を充填して外側からの圧縮による変形を防止
すると良い。又、中空中子11の硬質部分11Hの外側
表面上の所望の箇所に適数個のスペーサ部材を設けると
良い。
【0032】成形を行った後に、金型15及び16を開
放し、金型から成形品を取出し、両端部の不要部分11
H′を除去する。その結果得られる、多層プラスチック
管を第12c図に示してある。
【0033】第13a図乃至第13d図は、複数個の独
立した通路を有する多層プラスチック管の製造方法を示
している。第13a図は、ブロー成形によって所望の形
状に成形した中空体乃至は中空中子11を示している。
この中空中子11は、第13b図にその断面を示した如
く、上下に一対の溝11aが形成されており、これらの
溝11aの底部が接触して、一対の独立した管路11b
が形成されている。このような中空中子11を前述した
実施例と同様の第一及び第二半割型の間に画定されるキ
ャビティ内にセットし、次いでそのキャビティ内に溶融
プラスチック物質を供給すると共に、型締めを行って圧
縮成形する。成形を完了した後に、金型を開放し、金型
から成形品を取出し、両端部の不要部分を切除する。そ
れにより、第13c図に示した如き複数個の独立した管
路を有する多層プラスチック管が形成される。この多層
プラスチック管は、両端部にフランジ部12aが形成さ
れており、その断面構造は第13d図に示した如き構造
を有している。
【0034】第14a図乃至第14c図は、複数個の独
立した管路を有する多層プラスチック管を製造する別の
実施例を示している。第14a図に示した如く、ブロー
成形によって夫々の所望の形状を有する複数個の(本実
施例においては2個)中空体乃至は中空中子11−1及
び11−2を成形する。次いで、これら2個の中空中子
11−1及び11−2を、第14b図に示した如く、第
一及び第二半割型15及び16の間に形成されるキャビ
ティ内にセットする。次いで、キャビティ内に溶融プラ
スチック物質を供給し、型締めを行って溶融プラスチッ
ク物質を所定の形状に圧縮成形する。成形を行った後
に、金型を開いて、成形品を取出し、両端部の不要部分
を切除し、複数個の管路を有する多層プラスチック管を
形成する。このようにして成形された多層プラスチック
管の断面を第14c図に示してある。
【0035】次に、第15a図乃至第15f図を参照し
て、金属部材によって被覆されたフランジ部を具備する
多層プラスチック管の製造方法について説明する。先
ず、第15a図に示した如く、ブロー成形によって、カ
ップ形状の金属部材31をインサート部品として使用し
中空体乃至は中空中子11を成形する。第15b図は、
カップ形状の金属部材31がブロー成形によって中空中
子11に一体的に成形された状態を示している。次い
で、第15c図に示した如く、この中空中子11を金型
のキャビティ内にセットする。この場合の金型として
は、前述した如く、第一及び第二半割型15及び16を
使用することが可能であり、その場合には、夫々の第一
及び第二半割型16には、金属部材31を収納可能な型
溝の拡大部分16cが形成されている。従って、この場
合においては、金属部材16cが、第一及び第二半割型
15及び16に対するストッパとして機能し、金属部材
31が型溝拡大部分16c内に挿入されることによって
中空中子11がキャビティ内の所定の位置にセットされ
る。
【0036】次いで、第15d図に示した如く、第一又
は第二半割型15又は16内に形成した供給路17(不
図示)を介してキャビティ内に溶融プラスチック物質を
供給する。次いで、金型の型締めを行って、圧縮成形
し、溶融プラスチック物質から所定の形状を有する外側
層12を一体的に成形する。尚、この場合に、中空中子
11内に圧縮気体を注入するか、又は予め中空中子11
内に砂粒等のような粒子を充填しておき、圧縮成形によ
って中空中子11が変形することを防止すると良い。更
に、中空中子11の外側表面上の所望の位置に適数個の
スペーサ部材を設けることも可能である。成形終了後、
金型を開放し、金型から成形品を取出す。その状態を第
15e図に示してある。
【0037】次いで、第15e図に示した中空中子11
の不要部分11′を切除し、更に、第15f図に示した
如く、フランジ部12aとカップ形状をした金属部材3
1とを貫通して取付け穴12bを穿設する。このように
して形成された多層プラスチック管においては、そのフ
ランジ部12aが金属部材31によって補強されてお
り、従ってフランジ部12aを例えばエンジン等のよう
な本体へ取付ける際にボルトの締付けによってフランジ
部12aが変形することが防止され、確実な取付けを確
保することが可能である。
【0038】第16a図及び第16b図は、フランジ部
を金属部材で補強した多層プラスチック管を製造する別
の実施例を示している。第15a図及び15b図に示し
た如くブロー成形によって成形した金属部材31を一体
成形した中空中子11を成形し、それを第一半割型15
の所定の位置にセットする。この場合に、第一半割型1
5には、所定の形状を有する型溝15aが刻設されると
共に、金型部材32を受納するための型溝拡大部15c
が刻設されており、更に中空中子11の端部を載置する
ための台座部15bが形成されている。一方、第二半割
型16は、所定の形状を有する第二型溝16aが形成さ
れると共に、進退自在でありスプリング20によって常
時前進位置ヘバイアスされているスライドコア19を有
している。このスライドコア19は、金型部材32を受
納するための切欠き部19aが形成されている。
【0039】第二半割型16を下降させると、スライド
コア19の刻設部19a内に金属部材32が収納され、
更に第二半割型16を下降させて型合わせ面問の距離を
所定の間隔Gにセットする。この状態を第16b図に示
してある。この状態において、第一及び/又は第二半割
型15,16内に設けられている供給路17(不図示)
を介してキャビティ内に溶融プラスチック物質を供給す
る。溶融プラスチック物質を供給した後に、第一及び第
二半割型15及び16を完全に型締めして圧縮成形し、
溶融プラスチック物質を所定の形状に成形する。溶融プ
ラスチック物質が硬化した後に、金型を開放し、成形品
を取出す。次いで、前述した実施例と同様に、中空中子
11の不要部分を切除し、多層プラスチック管を形成す
る。
【0040】本実施例においても、前述した各実施例に
おける如く、圧縮成形を行う場合に、中空中子11の内
部に圧縮気体を注入するか、又は予め中空中子11の内
部に砂粒等のような粒子を充填しておき、外部からの圧
力により中空中子11が変形することを防止すると良
い。又、中空中子11の外側表面上の所望の箇所に適数
個のスペーサ部材を設けることも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上詳説した如く、本発明によれば、耐
熱性及び耐久性を有する多層プラスチック管を提供する
ことが可能である。特に、本発明においては、スペーサ
部材を使用することにより、プラスチック管の全体に亘
って一様の特性を有する多層プラスチック管を提供する
ことが可能である。従って、本発明の多層プラスチック
管は、極めて設計条件に近い特性を有するものであり、
信頼性は極めて高い。更に、本発明は、再現性が高く且
つ繰返して同一の性能を有する多層プラスチック管を製
造することが可能な方法が提供される。従って、インテ
ークマニホールドやラジエータホース等のような高温及
び高振動が付与されるような自動車部品をプラスチック
物質から製造するのに適した方法を提供している。特
に、自動車用ダクトとして適用する場合には軽量化が得
られ、例えばアルミダイカスト製のインテークマニホー
ルドと比較し、本発明を適用した場合には50%以上の
軽量化が可能である。
【0042】以上、本発明の具体的実施の態様について
詳細に説明したが、本発明は、これら具体例にのみ限定
されるべきものではなく、本発明の技術的範囲を逸脱す
ることなしに種々の変形が可能であることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に基づいて構成された多層
プラスチック管を示した概略断面図。
【図2】 第1図におけるA−A線に沿ってとった概略
断面図。
【図3】 第1図に示した多層プラスチック管の端面
図。
【図4】 (A)乃至(C)は本発明の一実施例に基づ
いて多層プラスチック管を製造する方法の各ステップを
示した各概略図。
【図5】 第4a図乃至第4c図の変形例を示した概略
図。
【図6】 第4a図乃至第4c図の変形例を示した概略
図。
【図7】 (A)及び(B)は本発明においてスペーサ
部材を位置決めする場合の原理を示した各概略図。
【図8】 (A)乃至(D)はスペーサ部材の幾つかの
実施例を示した各概略図。
【図9】 (A)及び(B)は本発明方法において使用
可能な金型の構造を示した各概略断面図。
【図10】 (A)及び(B)は本発明方法において使
用可能な金型の構造を示した各概略断面図。
【図11】 (A)乃至(G)は硬質部分と軟質部分と
を有する多層プラスチック管を製造する方法における各
ステップを示した各概略図。
【図12】 (A)乃至(C)は蛇腹部分を有する多層
プラスチック管の製造方法における各ステップを示した
各概略図。
【図13】 (A)乃至(D)は一対の独立した管路を
有する多層プラスチック管の製造方法における各ステッ
プを示した各概略図。
【図14】 (A)乃至(C)は一対の独立した管路を
有する多層プラスチック管の別の製造方法における各ス
テップを示した各概略図。
【図15】 (A)乃至(F)は金属部材によって補強
されたフランジ部を有する多層プラスチック管を製造す
る方法における各ステップを示した各概略図。
【図16】 (A)及び(B)は金属部材で補強したフ
ランジ部を有する多層プラスチック管を製造する方法の
変形例を示した各概略図。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一プラスチック物質から所定の形状に
    成形した中空中子の外側表面上に第二プラスチック物質
    から外側層を一体的に成形して多層プラスチック管を製
    造する方法において、 キャビティ内に前記中空中子を位置させた状態で複数個
    の割型をそれらの型合わせ面間に所定の間隙を維持した
    状態にセットし、 前記所定の間隙を維持した状態で溶融状態の第二プラス
    チック物質をキャビティ内に供給し、 前記複数個の割型を型締めして前記第二プラスチック物
    質から所定の形状を有する外側層を前記中空中子と一体
    成形させる、上記各ステップを有しており、前記複数個
    の割型は第一半割型と第二半割型とを有しており、前記
    第一半割型及び第二半割型は夫々の型合わせ面上に前記
    キャビティを画定する第一型溝及び第二型溝が刻設され
    ており、前記第一半割型は少なくとも部分的に前記第一
    型溝に沿って突出部が形成されており、一方前記第二半
    割型の第二型溝には前記突出部を受納可能な凹所部が形
    成されており、前記割型の型合わせ面間に所定の間隙を
    維持した状態にセットした場合に、前記突出部が前記凹
    所部内に所定の長さ受納され、その際に前記突出部と前
    記凹所部との間の接触面は、空気は通すがプラスチック
    物質は実質的に通過させないものであることを特徴とす
    る方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記突出部の先端部
    が非鋭利な端部であることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記第一及び
    第二半割型を完全な型締め状態とした場合に、前記突出
    部の先端と前記凹所部の底部との間に所定の隙間が存在
    することを特徴とする方法。
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