JP3280395B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP3280395B2 JP10949691A JP10949691A JP3280395B2 JP 3280395 B2 JP3280395 B2 JP 3280395B2 JP 10949691 A JP10949691 A JP 10949691A JP 10949691 A JP10949691 A JP 10949691A JP 3280395 B2 JP3280395 B2 JP 3280395B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルススイッチングで
ランプに断続した電流を流し、限流要素の小型化を図る
点灯方式の放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の回路例を示し、図12は
その動作波形図を示している。図11の回路は、電源
の両端間に、ランプ1と、スイッチング素子SWと、該
スイッチング素子SWのインピーダンス分を含んだイン
ピーダンスZの直列回路が接続され、スイッチング素子
SWの断続的なオンオフ動作(パルススイッチング)
で、ランプ1に電流を供給するものである。
【0003】図12(a)に示すようにドライブ信号に
より、同図(b)に示すようにスイッチング素子SWが
オンすると、ランプ1には、図12(d)に示すように
電圧VL が印加され、ランプ電流IL が同図(c)に示
すように急速に上昇する波形となる。ランプ電流IL
所定の値に達した時、スイッチング素子SWをオフする
ようにして、ランプ1にパルス電流を流し、点灯しよう
とするものである。ここで、電源Eの電圧は、ランプ1
が充分に点灯維持できる値である。
【0004】図11では、スイッチング素子SWの駆動
は、ドライブ信号により行っているが、インピーダンス
Zの両端電圧等の検出によりランプ電流ILの値をフィ
ードバックし、この電圧の大きさによってスイッチング
素子SWのオンオフのタイミングを制御するようにして
も良い。上記の方式によれば、スイッチング素子SWに
よりランプ電流そのものを制御することができるため、
大きな値の安定器が不要で、小さな値か、ほとんどゼロ
に近いインピーダンスZで良いため、装置の小型化が可
能となるものである。
【0005】しかしながら、図12に示すように、ラン
プ電圧VL 、ランプ電流IL が急峻な傾斜を持つパルス
状となるため、所謂di/dt,dv/dtも大きいの
で、ランプ電流やスイッチング素子SWにおける高周波
成分が多くなり、ノイズが多くなるという問題があっ
た。そこで、パルス状波形の波高の変化を少なくし、ノ
イズの少ない放電灯点灯装置を提供することを目的とし
て、スイッチング素子のオフ時にランプへ継続的に電流
を流すインピーダンス素子を設け、インピーダンス素子
に蓄えられたエネルギーをランプへフィードバックする
ループを形成するものが考えられる。
【0006】而して、スイッチング素子のオフ時にラン
プへ継続的に電流を流すインピーダンス素子を設けるこ
とにより、ランプ電流の波高値変化を少なくでき、高周
波成分のレベル低下により、低ノイズとしている。ま
た、インピーダンス素子に蓄えられたエネルギーをラン
プへフィードバックするループを形成していることによ
り、入力力率の改善を図るようにしている。
【0007】図13にその場合の回路を示し、図14に
その動作波形図を示す。図13に示すように、スイッチ
ング素子SWと並列にインピーダンス素子Z1 を接続し
ている。ここで、図14(a)に示すドライブ信号によ
りスイッチング素子SWがオンすると(図14
(b))、ランプ1には電源電圧Eが印加される。ここ
で、インピーダンス素子Z1 が、ランプ電流ILの増加
しない値の抵抗性や誘導性の場合は、図14(c),
(d)に示すように、スイッチング素子SWのオンによ
ってランプ電流IL は上昇し、スイッチング素子SWが
オフすると、ランプ1にはインピーダンス素子Z1 を介
して電圧が印加され、次第に減少する電流が流れる。
【0008】また、インピーダンス素子Z1 が容量性の
場合は図14(e)(f)に示すように、インピーダン
ス素子Z1 のエネルギー蓄積により、インピーダンス素
子Z 1 への電流が減少していき、ランプ電流IL も同様
に次第に減少していく波形となる。いずれの場合もイン
ピーダンス素子Z1 を接続し、スイッチング素子SWが
オフ時のランプ電流IL の流れる経路を設け、次第に減
少していくランプ電流IL をランプ1に流すようにした
ため、先の従来例のようにスイッチング素子SWのオン
時とオフ時の波高値の大きな波形と比べ、トータルの高
周波成分の割合を少なくすることができる。従って、ラ
ンプ電流IL やスイッチング素子SWに関して、ノイズ
成分の少ない放電灯点灯装置を提供できるものである。
【0009】図15は、電源を交流電源を整流した場合
であり、インピーダンス素子Z1 として容量性のコンデ
ンサC1 を用い、スイッチング素子SWのオフ時のコン
デンサC1 の経路にダイオードD1を設け、ランプ1と
スイッチング素子SWとの直列回路に、コンデンサC1
のエネルギーをダイオードD2 によりフィードバックす
る経路を設けたものである。
【0010】この回路例では、ノイズ低減のために、ス
イッチング素子SWのオフ時の電流経路を作る素子であ
るコンデンサC1 に蓄えられるエネルギーを、交流電源
ACの電圧がランプ1の動作電圧より低くなる時のエネ
ルギー源として利用しようとするものである。図16
(a)は交流電源VACの電圧波形で、整流器DBで整流
されて電圧Vinを得る。ランプ動作電圧よりこの電圧
Vinが高い場合は、図16(c)に示すように交流電
源側からランプ1へ電流Iinのエネルギーが供給さ
れ、スイッチング素子SWのオフ時に図16(g)に示
すようにコンデンサC1 に充電電流Icが流れて、コン
デンサC1 が充電される。
【0011】電圧Vinが交流電源VACの低下により下
がり始めると、交流電源VAC側からのエネルギー供給は
なくなり、電流Iinはゼロとなり、コンデンサC1
らダイオードD2 を介してランプ1へエネルギーが供給
されるようになる。なお、この場合、ダイオードD1
存在のためコンデンサC1 のエネルギーはダイオードD
2 を介してランプ1に供給される。
【0012】この電圧Vinの包絡線は図16(b)のよ
うになり、ランプ電圧VL 、ランプ電流IL 、スイッチ
ング素子SWの流れる電流Iswは、図16(d)
(e)(f)に示すようになる。このように入力電圧が
交流の場合、ゼロクロス点付近におけるエネルギー供給
に利用し得るものである。図17は入力電圧が交流の場
合に、負荷回路に直流を供給する整流平滑回路の一般例
で、この場合、平滑コンデンサC2 により図18(b)
に示すように、電圧Vinは平滑されるが、電流Iin
はコンデンサC2 への充電の電流のため、図18(c)
に示すように、ある位相において急峻な波形となり、入
力力率が悪い。
【0013】しかし、図15の回路例おいては、図16
(b)(c)に示すように、コンデンサC1 への充電期
間が長くなるため、入力力率が改善されるものである。
尚、図15において、ダイオードD1 ,D2 の代わりに
スイッチング素子を用いても良い。また、同様にして、
コンデンサへの電荷蓄積は行うが、そのエネルギーを電
源電圧と直列につなぎ利用するものもある。
【0014】図19にその基本的回路例を示す。図19
においては、交流電源VACとランプ1との間にスイッチ
ング素子SW1 〜SW4 と、コンデンサC1 による回路
を接続したものであり、その動作波形図を図20に示
す。図20(a)に示すように、ランプ1の特性電圧を
L1及びVL2とする。ここで、交流電源VACの電圧が電
圧VL1及びVL2を越えると、ランプ電流が増加し、下ま
わると減少していくレベルを表している。
【0015】今、時刻t1 で交流電源VACの電圧がVL1
を越えると、スイッチング素子SW 1 がオン、SW2
オフし、スイッチング素子SW3 とSW4 とが相補して
断続動作する。スイッチング素子SW3 がオンすると、
交流電源VACの電圧がランプ1に印加され、電流は、交
流電源VAC→SW1 →SW3 →ランプ1→交流電源VAC
と流れる。ここで、交流電源VACの電圧がVL1よりも高
いので、ランプ電流IL は上昇し、スイッチング素子S
3 がオフしSW4 がオンすると、交流電源VAC→SW
1 →C1 →SW4 →ランプ1→交流電源VACと流れ、ラ
ンプ電流IL は図20(g)に示すように減少しながら
コンデンサC1 が充電される。
【0016】スイッチング素子SW3 ,SW4 のオンオ
フが繰り返され(図20(d)(e))、コンデンサC
1 が充電されながら動作する。時刻t2 で交流電源VAC
の電圧がVL1を下まわると、スイッチング素子SW1
オフ、SW2 はオンし、コンデンサC1 の電圧が交流電
源VACの電圧に重畳され、この重畳された電圧が、スイ
ッチング素子SW3 の断続によりランプ1に加えられる
(図20(f))。
【0017】時刻t3 になると、交流電源VACの電圧は
ゼロクロスし、ここからは、交流電源VACの電圧は今ま
での逆の極性となる。時刻t3 からは、スイッチング素
子SW3 がオフ、SW4 がオンし、スイッチング素子S
1 とSW2 が相補でオンオフする。スイッチング素子
SW1 がオンすると、コンデンサC1 の電圧と交流電源
ACの電圧とが加え合わさった電圧がランプ1に印加さ
れ、ランプ電流IL が上昇し、スイッチング素子SW1
がオフすると、減少する電流となる。時刻t4でスレッ
シュホールド電圧VL2よりも交流電源VACの電圧が上昇
すると、スイッチング素子SW3 がオンし、スイッチン
グ素子SW4 がオフする。
【0018】ここで、スイッチング素子SW1 がオンす
ると、交流電源VACの電圧がランプ1に加わり、ランプ
電流IL が上昇し、スイッチング素子SW1 がオフして
SW 2 がオンすると、コンデンサC1 へ充電しながらラ
ンプ電流IL は減少する。時刻t5 で交流電源VACの電
圧がVL2を下まわり、スイッチング素子SW4 がオン、
スイッチング素子SW3 がオフとなり、コンデンサC1
の電圧と交流電源VACの電圧の和が、スイッチング素子
SW1 とSW2のオンオフでランプ1に印加される。
【0019】時刻t6 でゼロクロスとなり、スイッチン
グ素子SW1 がオフ、SW2 がオンとなり、スイッチン
グ素子SW3 とSW4 のオンオフにより、コンデンサC
1 の電圧と交流電源VACの電圧の和がランプ1に印加さ
れる。時刻t7 で再び時刻t1 と同様となり、この繰り
返しで動作する。尚、スイッチング素子SW1 〜SW4
を上述のようにスイッチング動作させる制御手段は図示
していない。
【0020】この回路によれば、コンデンサC1 へ充電
されたエネルギーは、交流電源VACの電圧との和として
扱えるようになり、図15と同様に交流電源VACのゼロ
クロス電圧付近でのエネルギー供給が可能となるもので
ある。この場合のランプ電圧VL は図20(f)のよう
になり、ランプ電流IL は同図(g)のようになる。ま
た、コンデンサC1 の充放電電流Ic1 は同図(h)の
ようになる。
【0021】このように、スイッチング素子がオフ時に
コンデンサへ充電し、それを電源電圧に直列に接続して
利用しても、ノイズ低減は可能である。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図19
の回路においては、その制御が電圧VL1とVL2を境に、
コンデンサC1 への充電と放電を切り換えている(VL1
及びVL2を越えるとランプ電流が上昇し、下回ると減少
するランプの特性電圧である。)。そのため、ランプ1
に供給するエネルギーを変化するためには、スイッチン
グ素子のオン時間(例えば、交流電源VACが正の半サイ
クルの場合におけるSW3 とSW4 )を制御することに
より、非常にパルス幅が狭くなる場合が発生し、ノイズ
が再び高いレベルとなってしまうという問題があった。
【0023】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、ノイズの低減を図ると共に、ランプに流れる電
流の値を広範囲に制御し、交流電源電圧のゼロクロス点
におけるエネルギー供給を行い、力率の向上を図り、ラ
ンプの安定点灯を行うことを目的とした放電灯点灯装置
を提供するものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、各一
対のスイッチング素子が直列接続された2つの直列回路
を並列接続してブリッジ回路を構成し、ブリッジ回路に
おける直列回路同士のそれぞれの接続点の間にエネルギ
ー蓄積可能なインピーダンス素子を接続し、ブリッジ回
路の各直列回路におけるスイッチング素子同士のそれぞ
れの接続点の間に交流電源とランプとの直列回路を接続
、交流電源とランプとが直接接続された状態と、交流
電源とランプとがインピーダンス素子を介して接続され
た状態とを交互に繰り返すようにスイッチング素子を制
御すると共に、ランプ出力を可変させるために交流電源
とランプとを上記インピーダンス素子を介して接続する
タイミングを変化させる制御回路を設けたものである。
【0025】請求項2の発明は、交流電源と交流電源を
全波整流する整流器とで構成される直流電源の両端間
に、第1のダイオード、エネルギー蓄積可能なインピー
ダンス素子、第2のダイオード及びランプの直列回路を
接続し、第1のダイオードとインピーダンス素子との直
列回路に並列に第1のスイッチング素子を接続し、イン
ピーダンス素子と第2のダイオードとの直列回路に並列
に第2のスイッチング素子を接続し、一方のスイッチン
グ素子でインピーダンス素子に蓄積されたエネルギー
直流電源との和のエネルギーとして扱うか否かの切り換
えをし、他方のスイッチング素子のオンオフでパルスエ
ネルギーをランプに供給する制御回路を設けたものであ
る。
【0026】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、ランプ出力を検出し、該ランプ出力が
増加しすぎれば、上記タイミングを電源電圧の低い方へ
シフトし、減少しすぎれば高い方へシフトする方向に制
御回路を制御するようにしている。請求項4の発明は、
請求項1〜3の発明において、インピーダンス素子と直
列に接続するタイミングと同時に、ランプに接続するス
イッチング素子のオン時間を制御回路により変化させる
ようにしている。
【0027】
【作用】請求項1の発明では、制御回路により、交流電
とランプとが直接接続された状態と、交流電源とラン
プとがインピーダンス素子を介して接続された状態とを
交互に繰り返すようにスイッチング素子を制御すると共
に、ランプ出力を可変させるために交流電源とランプと
を上記インピーダンス素子を介して接続するタイミング
を変化させることで、ノイズの低減を図ると共に、ラン
プ電流を変化させてランプ出力を広範囲に制御できるよ
うにし、また、交流電源とランプとが直列接続された状
態と、交流電源とランプとがインピーダンス素子を介し
て接続された状態とを交互に繰り返すことで、インピー
ダンス素子に蓄積されたエネルギーを交流電源の電圧と
の和として扱うことができ、交流電源のゼロクロス電圧
付近でのエネルギーの供給が可能となり、ランプを安定
して点灯させると共に、入力力率の改善を図っている。
【0028】また、請求項2の発明では、ノイズの低減
を図り、インピーダンス素子に蓄積されたエネルギーを
交流電源と交流電源を全波整流する整流器とで構成され
る直流電源との和のエネルギーとして扱うことができ
交流電源のゼロクロス電圧付近でのエネルギー供給が可
能となり、ランプを安定して点灯させると共に、入力力
率の改善を図り、また、スイッチング素子とスイッチン
グ制御の簡素化を図っている。また、請求項3の発明で
は、請求項1又は請求項2の発明において、ランプ出力
を検出し、該ランプ出力が増加しすぎれば、上記タイミ
ングを電源電圧の低い方へシフトし、減少しすぎれば高
い方へシフトする方向に制御回路を制御して、ランプ出
力を一定化している。
【0029】請求項4の発明では、請求項1〜3の発明
において、インピーダンス素子と直列に接続するタイミ
ングと同時に、ランプに接続するスイッチング素子のオ
ン時間を制御回路により変化させて、つまり、ノイズを
大幅に悪化させない程度にランプに接続するスイッチン
グ素子のオン時間を制御して、ランプの出力を可変させ
ている。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1に本発明の実施例1を示し、図2にその動作
波形図を示す。図1は図19と同様に4つのスイッチン
グ素子SW1 〜SW4 と、コンデンサC1 を設けてい
る。このスイッチング素子SW1 〜SW4 を制御回路2
にてオンオフ制御するようにしている。
【0031】図2の(a)において、VL1とVL2は図2
0と同じレベルを示す。図2では、VL1とVL2のコンデ
ンサC1 への充電と放電の切り換えタイミングを変化さ
せて、ランプ1へのエネルギーを制御するものである。
今、このスレッシュホールド電圧VL1、VL2を、
L1H 、VL2H と高くした場合の各スイッチング素子S
1 〜SW4 の周期の長い部分のオン時間は、図2
(b)〜(e)に示すように短くなる。このため、ラン
プ1に印加される電圧は、同図(g)に示すようにVLH
となり、コンデンサC1 の電圧を加算する時間が長くな
る。
【0032】また、スレッシュホールド電圧VL1、VL2
を、VL1L 、VL2L のように低くした場合、各スイッチ
ング素子SW1 〜SW4 の周期の長い部分のオン時間
は、図2(b)〜(e)に示すように、長くなる。この
ため、ランプ1に印加される電圧は、同図(g)に示す
ように、VLLとなり、コンデンサC1の電圧を加算する
時間が短くなる。
【0033】スレッシュホールド電圧VL1,VL2を変化
させると、ランプ1に印加する電圧を変化できる。つま
り、スレッシュホールド電圧VL1,VL2を高くすると、
ランプ出力を上昇し、低くすると出力を低下させること
ができるものである。このように、交流電源VACの正の
半サイクルにおけるスイッチング素子SW1 とSW2
オン時間幅を制御することで、ランプ出力を制御でき、
これにより、例えば、交流電源VACの正の半サイクルに
おけるスイッチング素子SW3 とSW4 の短い周期のオ
ン時間を、さらに短くするような制御をせずに、ランプ
出力を変化できるため、低ノイズの点灯装置を提供でき
るものである。
【0034】(実施例2)図3に実施例2を示す。図3
は、図1の回路中にランプ1の電流を検出する電流検出
素子3を有している。この電流検出素子3の両端電圧
や、電流を検出し、制御回路2へフィードバックしてい
る。具体的な制御としては、電流検出素子3の出力値が
増加すれば、スレッシュホールド電圧VL1、VL2を低レ
ベルへ移し、減少すれば、VL1、VL2を高レベルへと移
す。
【0035】これにより、ランプ出力の一定化が可能と
なり、同様の効果のあるものである。また、電源電圧の
変動に対しても、同様に、例えば高くなれば、スレッシ
ュホールド電圧VL1、VL2を低レベルに制御すれば良
い。 (実施例3)図4に実施例3を示し、その動作波形図を
図5に示す。図4は交流電源VACを整流したものを用
い、図1のスイッチング素子SW1〜SW4 を簡略化し
たものである。この回路では、スイッチング素子SW1
は、一定のパルスで駆動され、スイッチング素子SW2
はスレッシュホールド電圧VL1によって、その電圧でオ
ンオフ動作する。このため、各々のスイッチング素子S
1 〜SW4を簡単な制御で、動作させることができ、
図1や図3のように複雑な動作にならず、構成も簡単に
なる。
【0036】図5において、スレッシュホールド電圧が
L1の場合では、VL1よりも電圧V DCが低いと、スイッ
チング素子SW2 は同図(c)に示すようにオンし、コ
ンデンサC1 のエネルギーは電圧VDCに加算され、高い
とスイッチング素子SW2 はオフし、スイッチング素子
SW1 のオンで、電圧VDC→D1 →SW1 →ランプ1へ
と流れ(スイッチング素子SW1 のオンでダイオードD
2 はコンデンサC1 により逆バイアスされて、このルー
プとなる。)、スイッチング素子SW1 のオフで、電圧
DC→D1 →C1 →D2 →ランプ1へと流れる。この
時、コンデンサC 1 にはエネルギーが蓄えられる。
【0037】また、スイッチング素子SW2 がオンの時
は、スイッチング素子SW1 がオンすると、電圧VDC
SW2 →C1 →SW1 →ランプ1へと流れる。尚、スイ
ッチング素子SW2 がオンの時は、ダイオードD1 はコ
ンデンサC1 により逆バイアスされるため、上記のルー
プとなる。このようにして動作し、同様の低ノイズの効
果があり、また、スレッシュホールド電圧が、VL1から
L1H になれば、ランプ電圧はVLHとなり、値が上昇
し、VL1L になれば、VLLとなり、ランプ出力は低下す
る。このように、図1の場合と同様の効果があり、スイ
ッチング素子とスイッチ制御の簡単化が図れるものであ
る。
【0038】(実施例4)図6に実施例4を示す。図6
は図3と同様に、ランプ1の出力電流を検出する電流検
出素子3を設けたもので、同様の効果があるものであ
る。尚、図4及び図6では、スイッチング素子SW2
オンにより、コンデンサC 1 の電荷が蓄えられておれ
ば、ダイオードD1 が逆バイアスとなり、スイッチング
素子SW1 がオンすれば、ダイオードD2 が逆バイアス
となるので、スイッチング素子数を削減できたとも言え
る。
【0039】(実施例5)図7は実施例5を示し、スイ
ッチング素子SW1とSW2 の位置を入れ換えたもの
で、この場合も同様の効果がある。 (実施例6)図8は実施例6を示し、スイッチング素子
SW1 ,SW2 、コンデンサC1 、ダイオードD1 ,D
2 のスイッチ回路を、低電位側へ持ってきたものであ
る。この場合も同様に制御が可能で、同様の効果があ
る。
【0040】ここで、スレッシュホールド電圧VL1,V
L2のレベルを変えての制御により、従来のスイッチング
素子のパルス幅を狭くしたりして、ノイズが高くなるの
を防止できるが、本発明の実施例に対して、多少の(ノ
イズを大幅に悪化させないレベル)スイッチング素子の
オン時間幅を変化させても問題はないものである。ま
た、図1、図3のスイッチ回路において、スイッチング
素子SW1 〜SW4 は、図9に示すように、トランジス
タとダイオードの逆並列回路でも良い。更に、トランジ
スタは他のFETやサイリスタでも良い。特に、FET
で内蔵ダイオードのある場合は、トランジスタとダイオ
ードが1つの素子で構成できる利点がある。
【0041】更に、エネルギー蓄積用素子(各実施例の
コンデンサC1 )は、図10のような構成でも良い。す
なわち、抵抗性としては、同図(a)に示すように抵抗
1 で構成した場合、また誘導性としては、同図(b)
のようにインダクタンスL1 と抵抗R1 の直列回路、同
図(c)のようにインダクタンスL1 とコンデンサC 1
との直列回路、同図(f)に示すようにインダクタンス
1 と抵抗R1 とコンデンサC1 との直列回路に示すも
のがある。
【0042】更に、容量性としては、同図(c)、同図
(d)に示す抵抗R1 とコンデンサC1 との直列回路、
同図(e)のようにコンデンサC1 で構成した場合があ
る。また、(g)(h)に示すように、これらの素子の
並列接続の回路でも良い。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明は、各一対のスイッチン
グ素子が直列接続された2つの直列回路を並列接続して
ブリッジ回路を構成し、ブリッジ回路における直列回路
同士のそれぞれの接続点の間にエネルギー蓄積可能なイ
ンピーダンス素子を接続し、ブリッジ回路の各直列回路
におけるスイッチング素子同士のそれぞれの接続点の間
に交流電源とランプとの直列回路を接続し、交流電源
ランプとが直列接続された状態と、交流電源とランプと
がインピーダンス素子を介して接続された状態とを交互
に繰り返すようにスイッチング素子を制御すると共に、
ランプ出力を可変させるために交流電源とランプとを上
記インピーダンス素子を介して接続するタイミングを変
化させる制御回路を設けたものであるから、制御回路に
より、交流電源とランプとが直接接続された状態と、交
流電源とランプとがインピーダンス素子を介して接続さ
れた状態とを交互に繰り返すようにスイッチング素子を
制御すると共に、ランプ出力を可変させるために交流電
とランプとを上記インピーダンス素子を介して接続す
るタイミングを変化させることで、ノイズの低減を図る
と共に、ランプ電流を変化させてランプ出力を広範囲に
制御できるようにし、また、交流電源とランプとが直列
接続された状態と、交流電源とランプとがインピーダン
ス素子を介して接続された状態とを交互に繰り返すこと
で、インピーダンス素子に蓄積されたエネルギーを交流
電源の電圧との和として扱うことができ、交流電源のゼ
ロクロス電圧付近でのエネルギーの供給が可能となり、
ランプを安定して点灯させると共に、入力力率の改善を
図ることができる効果を奏するものである。
【0044】請求項2の発明は、交流電源と交流電源を
全波整流する整流器とで構成される直流電源の両端間
に、第1のダイオード、エネルギー蓄積可能なインピー
ダンス素子、第2のダイオード及びランプの直列回路を
接続し、第1のダイオードとインピーダンス素子との直
列回路に並列に第1のスイッチング素子を接続し、イン
ピーダンス素子と第2のダイオードとの直列回路に並列
に第2のスイッチング素子を接続し、一方のスイッチン
グ素子でインピーダンス素子に蓄積されたエネルギー
直流電源との和のエネルギーとして扱うか否かの切り換
えをし、他方のスイッチング素子のオンオフでパルスエ
ネルギーをランプに供給する制御回路を設けたものであ
るから、ノイズの低減を図り、インピーダンス素子と直
流電源との和のエネルギーを、交流電源のゼロクロス電
圧付近でのエネルギー供給が可能となり、ランプを安定
して点灯させると共に、入力力率の改善を図り、また、
スイッチング素子とスイッチング制御の簡素化を図るこ
とができるものである。
【0045】また、請求項3の発明は、請求項1又は請
求項2の発明において、ランプ出力を検出し、該ランプ
出力が増加しすぎれば、上記タイミングを電源電圧の低
い方へシフトし、減少しすぎれば高い方へシフトする方
向に制御回路を制御して、ランプ出力を一定化できるも
のである。請求項4の発明は、請求項1〜3の発明にお
いて、インピーダンス素子と直列に接続するタイミング
と同時に、ランプに接続するスイッチング素子のオン時
間を制御回路により変化させて、つまり、ノイズを大幅
に悪化させない程度にランプに接続するスイッチング素
子のオン時間を制御して、ランプの出力を可変させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の回路図である。
【図2】図1の動作波形図である。
【図3】実施例2の回路図である。
【図4】実施例3の回路図である。
【図5】図4の動作波形図である。
【図6】実施例4の回路図である。
【図7】実施例5の回路図である。
【図8】実施例6の回路図である。
【図9】スイッチング素子を他の素子で置き換えた場合
の回路図である。
【図10】インピーダンス素子の構成例を示す図であ
る。
【図11】従来例の回路図である。
【図12】図11の動作波形図である。
【図13】他の従来例の回路図である。
【図14】図13の動作波形図である。
【図15】更に他の従来例の回路図である。
【図16】図15の動作波形図である。
【図17】従来例の平滑回路を設けた場合の回路図であ
る。
【図18】図17の動作波形図である。
【図19】別の従来例の回路図である。
【図20】図19の動作波形図である。
【符号の説明】
1 ランプ 2 制御回路 SW1 スイッチング素子 SW2 スイッチング素子 SW3 スイッチング素子 SW4 スイッチング素子 C1 コンデンサ D1 第1のダイオード D2 第2のダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 41/14 - 41/298 H05B 41/38 - 41/42

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各一対のスイッチング素子が直列接続さ
    れた2つの直列回路を並列接続してブリッジ回路を構成
    し、ブリッジ回路における直列回路同士のそれぞれの接
    続点の間にエネルギー蓄積可能なインピーダンス素子を
    接続し、ブリッジ回路の各直列回路におけるスイッチン
    グ素子同士のそれぞれの接続点の間に交流電源とランプ
    との直列回路を接続し、交流電源とランプとが直接接続
    された状態と、交流電源とランプとがインピーダンス素
    子を介して接続された状態とを交互に繰り返すようにス
    イッチング素子を制御すると共に、ランプ出力を可変さ
    せるために交流電源とランプとを上記インピーダンス素
    子を介して接続するタイミングを変化させる制御回路を
    設けたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 交流電源と交流電源を全波整流する整流
    器とで構成される直流電源の両端間に、第1のダイオー
    ド、エネルギー蓄積可能なインピーダンス素子、第2の
    ダイオード及びランプの直列回路を接続し、第1のダイ
    オードとインピーダンス素子との直列回路に並列に第1
    のスイッチング素子を接続し、インピーダンス素子と第
    2のダイオードとの直列回路に並列に第2のスイッチン
    グ素子を接続し、一方のスイッチング素子でインピーダ
    ンス素子に蓄積されたエネルギーを直流電源との和のエ
    ネルギーとして扱うか否かの切り換えをし、他方のスイ
    ッチング素子のオンオフでパルスエネルギーをランプに
    供給する制御回路を設けたことを特徴とする放電灯点灯
    装置。
  3. 【請求項3】 ランプ出力を検出し、該ランプ出力が増
    加しすぎれば、上記タイミングを電源電圧の低い方へシ
    フトし、減少しすぎれば高い方へシフトする方向に制御
    回路を制御するようにしたことを特徴とする請求項1又
    は2記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 インピーダンス素子と直列に接続するタ
    イミングと同時に、ランプに接続するスイッチング素子
    のオン時間を制御回路により変化させることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか記載の放電灯点灯装置。
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