JP3280214B2 - シリアルアクセスメモリの予測読出し方法及びそのためのメモリ - Google Patents

シリアルアクセスメモリの予測読出し方法及びそのためのメモリ

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JP3280214B2
JP3280214B2 JP31754395A JP31754395A JP3280214B2 JP 3280214 B2 JP3280214 B2 JP 3280214B2 JP 31754395 A JP31754395 A JP 31754395A JP 31754395 A JP31754395 A JP 31754395A JP 3280214 B2 JP3280214 B2 JP 3280214B2
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  • Static Random-Access Memory (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリアルアクセスメ
モリに関する。特に、本発明は、他の形式の揮発性また
は非揮発性のメモリに適応できるが、電気的に消去可能
なプログラマブル読出し専用メモリ(EEPROMs)
に関する。
【0002】
【従来の技術】(記憶される情報要素の数の見地から)
きわめて大きい情報記憶容量を有する集積回路形式のメ
モリの現在の開発は、これら集積回路メモリを組み込ん
だシステムの動作速度を決定するクロック信号の周波数
を高くしたい要望により進められている。その結果、同
時に、これらメモリを構成するワードの内容にアクセス
する時間をますます短くする研究もある。ここで“ワー
ド”とは、bビットに符号化された2進情報要素を表す
内容を持つ物理的実体を意味する。ここでbは整数であ
る。典型的には、ワードは、b個の基本メモリセルによ
り形成され、各基本メモリセルは典型的には記憶回路に
より形成される。
【0003】アクセス時間よりみて、パラレルアクセス
メモリは最も有利なメモリである。このようなメモリの
動作速度を決定するクロック信号の1サイクルに対応す
る周期は、内容が読出されるワードの1つのアドレス
を、並行して、これらメモリの1つを与えるに十分であ
る。
【0004】それにもかかわらず、シリアルアクセスメ
モリはまた、製造価格が低いこと、とりわけパッケージ
が明らかに小さく軽いことなど、パラレルアクセスメモ
リと比較して明らかな利点がある。事実、シリアルメモ
リが必要な接続ピンの数はきわめて少ない。集積回路の
接続ピン数は、集積回路が占めるスペース量にきわめて
影響を与える。その結果、シリアルアクセスメモリは携
帯用ではきわめて有用である。
【0005】しかし、これらシリアルアクセスメモリの
クロック信号周波数および記憶容量を増大できることが
望ましい。現在最も高性能な製品は、記憶容量が64キ
ロビットで、1メガヘルツ程度の周波数で動作する。近
い将来、約256キロビットの記憶容量と5メガヘルツ
範囲以上の周波数が期待できる。
【0006】実際には、これらメモリのクロック信号周
波数の増大は、読出しモードでの、ワードの内容に対す
るアクセス時間に本質的に係わる技術的問題が生じる。
“読出しモード”での“アクセス時間”とは、ワードの
アドレスがメモリに知られた時点(すなわち、ワードの
アドレスビットの全てをメモリがシリアルに受けた時
点)と、ワードのメモリセルの内容が表す2進情報が
(メモリがシリアル出力メモリである場合)利用可能に
なり始めた時点、または(メモリがパラレル出力メモリ
であるかまたは情報要素が1ビットに符号化されている
場合)1つ以上の出力ピンを介してメモリの外部で利用
可能となる時点との間の、外部で見た期間を意味すると
理解されたい。
【0007】アクセス時間は、次の2つの段階を順番に
実行するのに必要な時間によって本質的に制限される。 ・ メモリが受けたアドレスを復号すること、すなわ
ち、読出したい2進情報を表す内容を有するワードに読
出し回路を接続するための様々な切換え装置を適切に切
り換えること。 ・ 本来の読出しプロセス、すなわち、読出されたワー
ドから論理信号形式の2進情報を取り出すこと(ワード
のメモリセルは、直接使用可能な論理情報要素を必ずし
も記憶しておらず、一般的には、例えは差動増幅器より
なる適切な回路によって論理信号に変換される変更可能
な物理的特性を有している)。
【0008】標準的方法では、或る数のビットに符号化
されているアドレスが、シフトレジスタによってシリア
ルに受けられる。この方法は、受けられるアドレスビッ
トと同じ数の多くのクロック信号サイクルだけ続く。
【0009】最大許容アクセス時間は、クロック信号の
半サイクルの奇数倍の持続期間としばしば等しい。例え
ば、このアクセス時間は、メモリがマイクロワイヤまた
はI2C型バスに接続されている場合には3半サイクル
に設定され、メモリがSPIバスに接続されている場合
には半サイクルに設定される。
【0010】従って、メモリが他の装置と通信するバス
の形式が、所与のクロック信号周波数に対して、最大許
容アクセス時間を決定する。例えば、SPIバスと2M
Hzのクロック信号周波数とを使用したい場合には、許
容アクセス時間は250ナノ秒に制限され、これは高速
パラレルアクセスメモリを読出す装置の性能レベルに近
い性能レベルに対応する。
【0011】必要な切換え速度に固有な構造に技術的困
難が生ずる。解決手段があるとすれば、使用される回路
は、高電力消費回路であることが多い。これは最小電力
消費レベルが求められる携帯用にしばしば構成されるメ
モリには、ほとんど望ましくない。実際に、そのため、
使用されるバスの形式と期待される最大許容アクセス時
間に対してクロック信号の周波数が決定される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した技術的問題を解決して、技術的簡潔さと低電力消費
とを併せ持ち、外部から見たとき、従来のシリアルアク
セスメモリの標準的な構成と標準的な読出し方法と機能
的に同様な、シリアルアクセスメモリの構成と読出し方
法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】複数ワードマトリクス
を形成するように配列されてメモリが構成されており、
各ワードの内容が2進情報要素を表し、各ワードがkビ
ットに2進モードで符号化されたアドレスでアクセスで
き(kは1より大きい整数)、アドレスビットがアドレ
ス入力端子を介してメモリにシリアルに供給される、集
積回路メモリのワードの内容を読出す本発明による方法
は、1ワードの内容を読出すために、読出したい1ワー
ドのアドレスの初めのqビットをシリアルに受けて(q
はkより小さい整数)、前記アドレスの残りの〔k−
q〕ビットを受けることと並行して、前記アドレスの前
記受けた初めのqビットを復号し、前記アドレスの前記
受けた初めのqビットと一致する初めのqアドレスビッ
トを有する k−q ワードにそれぞれの読出し回路を接
続し、前記 k−q ワードの内容が表す2進情報要素
同時に取り出し、読出したい1ワードの前記アドレス
の前記受けた残りの〔k−q〕ビットを復号して前記
アドレスの前記受けた初めのqビットと一致する初めの
アドレスビットを有する前記 k−q ワードの内容が
表す2進情報要素から、前記受けた残りの〔k−q〕ビ
ットと一致する残りの〔k−q〕ビットを有するワード
の内容が表す2進情報要素を選択して、メモリのデータ
出力端子に出力する。
【0014】従って、本発明は、アドレスビットがまだ
すべて受けられていない内に、アドレス復号と読出しを
開始することを提案する。従って、内部的な増強は、ク
ロック信号の半サイクル数の見地から、最大許容内部ア
クセス時間(すなわち、アドレス復号とワードの読出し
の最大時間)で達成され、メモリの外部からみて、最大
許容アクセス時間は、所与の周波数に対して、同じまま
である。そのため、外部からみたアクセス時間は、アド
レス復号と読出し動作の実行期間によってはもはや決定
されず、その実行期間より小さい。そのため、これによ
り、最大アクセス時間を同一として場合、許容クロック
信号周波数を増大できる。同時に、復号が、アドレスビ
ットがまだすべて受けられていない内に、開始するの
で、復号の開始時に、受けたビットに対応するアドレス
ビットを有するワードの全てから情報を取り出すため
に、数個の読出し回路が並列して作動される。出力から
出力される情報は、アドレス全体がわかったときに、選
択される。そこで、本来の復号と読出しの動作と比較し
て短時間の簡単な再経路指定が行われ、アクセス時間
は、主として、読出し増幅器の使用等同様な動作の遅さ
により制限される。
【0015】更に、複数ワードに構成されており、各ワ
ードの内容が2進情報要素を表し、各ワードが、kビッ
トに2進モードで符号化されたアドレスでアクセスでき
(kは1より大きい整数)、アドレスビットがシリアル
に供給される本発明による集積回路メモリは、アドレス
ビットをシリアルに受けるアドレス入力端子と、アドレ
スされたワードの内容に対応する2進情報要素を出力す
るデータ出力端子と、受けたアドレスビットを記憶する
入力レジスタと、受けたアドレスビットを復号する回路
と、複数のワードを複数の読出回路にそれぞれ接続す
る回路とを具備しており、前記ワードが、各々複数のワ
ードからなる2 k−q のワード群に構成されており、
各ワード群毎に、同一ワード群に含まれる複数のワード
のアドレスは、初めのアドレスビットが互いに異な
り、残りの〔k−q〕アドレスビットが同一であり(q
はkより小さい整数)、各ワード群に一つずつ読出し回
路が設けられ、メモリがアドレスの初めのqアドレスビ
ットを受けると、当該アドレスの残りの〔k−q〕アド
レスビットを受けている間に、各読出し回路は、前記
けた初めのアドレスビットに対応するワードの内容に
より表される2進情報を、当該読出し回路に対応するワ
ード群から取り出し、その結果、全読出し回路から、2
k−q ワードの内容により表される2進情報が同時に出
力され、集積回路メモリが更に、前記残りの〔k−q〕
アドレスビットを受けた後、全読出し回路から出力され
た2 k−q ワードの内容により表される2進情報から、
受けた併せてアドレスビットと一致するアドレスを有
するワードの内容により表される2進情報を選択して
前記データ出力端子に出力する出力マルチプレクシング
回路を具備している。
【0016】上記したメモリは、上記した方法を実施す
る。標準的なメモリと比較すると、本発明によるメモリ
は、並列に動作する数個の読出し回路が存在するため
に、寸法がわずかに大きくなる。しかし、注目すべき
は、動作が全体として標準的なメモリの動作と同様なこ
のメモリの技術的単純性である。許容クロック信号周波
数を高くするために、標準的なメモリと同じ形式の読出
し回路を使用できる。これは、消費電力の増大が、使用
される読出し回路の数が増大することのみによるもので
あり、メモリの回路の複雑さが増したことによるもので
はないことを意味する。
【0017】実際に、読出したいワードのアドレスの内
の初めのqビットの復号は、標準的な行デコード回路及
び列デコード回路で実施できる。受けた残りの〔k−
q〕ビットの復号は、マルチプレクシング回路と読出し
回路のための制御信号の発生に対応する。
【0018】標準的なメモリにおいて、受けたアドレス
ビットは、k個のセルから形成されるシフトレジスタに
記憶される。このシフトレジスタは、アドレス入力端子
に接続される。シーケンシャル読出しモードで動作可能
なメモリのため、この入力レジスタは更に、2進アドレ
スカウンタとして動作できるように構成される。
【0019】好ましい態様において、本発明は、第1
に、初めのqアドレスビットの、第2に、残りの〔k−
q〕アドレスビットを記憶する。従って、それぞれqセ
ルと〔k−q〕セルを有する2つのシフトサブレジスタ
が使用される。2つのサブレジスタはアドレス入力端子
に接続される。この構成により、常に同じセルに同じ行
のアドレスビットの記憶が可能となる。これにより本発
明が容易に実施できる。事実、第q番目のビットが受け
たとすぐに初めのqアドレスビットを供給するように単
一シフトレジスタを使用することは、さらに複雑にな
る。単一シフトレジスタを使用する場合、復号を行いな
がら、シフトによって、このレジスタのセルの内容を変
更することになる。実際に、そのため、復号のために使
用されるqビットの安定性を確保するため、入力レジス
タと復号回路との間にバッファレジスタを設けることが
必要である。
【0020】さらにまた、qセルを有し、アドレス入力
端子に直接接続された単一シフトレジスタ型の入力レジ
スタに動作を限定することはできない。第1に、アドレ
スの復号のために使用されるビットの安定性を確保する
ため、受けた初めのqアドレスビットを記憶できること
が必要である。第2に、明確(k−q>1であれば)か
つ安定な方法で出力マルチプレクシング回路を制御でき
るようにするため、受けた残りの〔k−q〕アドレスを
記憶できることも必要である。
【0021】好ましい態様において、本発明は、第1の
アドレスに対応する第1のワードの内容の読出し後、メ
モリの第2のワードの内容により表される第2の2進情
報要素をメモリがデータ出力端子に自動的に出力するよ
うないわゆるシーケンシャル読出しモードをメモリが有
する方法を提供する。
【0022】シリアルアクセスメモリは、外部から受け
たアドレスがアドレスカウンタに格納され、その受けた
アドレスに対応する情報が外部に出力されるとすぐに、
格納されたアドレスが自動的に変更されて、外部の介在
なしに、その後に続くワードの内容に対応する情報要素
が自動的に出力されるような読出しモードを有する。実
際、アドレスの変更は、アドレスのインクリメントが最
も普通である。
【0023】同時に、本発明は、入力レジスタがは、2
進アドレスカウンタである、メモリを提供する。
【0024】勿論、標準的なメモリの場合とは異なり、
シーケンシャル読出しモードでは、初めのqアドレスビ
ットに対応するサブレジスタのqセルの内容の方法上の
変更はない。これら内容は、第2のワードが第1のワー
ドとは異なる初めのqアドレスビットを有しない限り、
変更されない。格納された残りの〔k−q〕ビットは初
めのqアドレスビットの変更が必要かどうかを判別する
ために使用される。
【0025】
【発明の実施の形態】図1と図2は、例えば、周知の半
導体技術により製造されたEEPROM型メモリであ
る、メモリ1を示す。
【0026】例えば、このメモリ1は、各ワードがb個
の基本メモリセルにより形成されるmワード(WOから
W255)から各行が構成されたl行に構成されてい
る。
【0027】標準的な方法では、l、m,bは2の冪と
等しい整数となる。以下、説明において、l=m=2 4
=16、およびb=2 3 =8とする。
【0028】各ワードごとに、典型的に、2k=l*m
を満足するkビットに符号化されたアドレスADDが与
えられる。以下の説明において、k=8とし、アドレス
の上位4ビットが、選択したい行を決定し、アドレスの
下位4ビットが、その選択したい行において読出したい
ワードを決定すると理解されたい。
【0029】本発明によれば、この方法は、アドレスA
DDの初めのq(=k−p)ビットを受けた時に、その
アドレスADDの復号を開始する。ここで、qとpは整
数であり、p<kである。メモリには2kワードがあ
る。qアドレスビットに対して、受けたこれらqアドレ
スビットと初めのqアドレスビットが同じアドレスを有
するワードは、2pワードある。従って、受けた初めの
qアドレスビットに基づいて、2p個の2進情報要素が
取り出される。
【0030】そのため、ワードは、2pワード群に分け
られ、各ワード群は次のように読出し回路が設けられ
る。各ワード群において、ワードは、初めのqアドレス
ビットが互いに異なる、ワードは、残りのpアドレスビ
ットが同一である。実施例において、pは1と等しくな
っている。
【0031】従って、アドレスADDをシリアルに受け
たとすると、このアドレスの復号は、最下位ビットがま
だ入力に現れないうちに開始する。これは、この条件に
おいて、受けた初めのビットに基づいて、選択すべき行
を確実に決定できる一方、読出したい特定のワードに関
しては、或る程度の不確実さが残ることを意味する。p
=1の場合、メモリは、2つの半(メモリ)アレイM1
とM2により形成され、半アレイM1は、例えば、最後
のアドレスビットが1と等しいメモリ空間に対応し、他
方の半アレイM2は、最後のアドレスビットが0と等し
いメモリ空間に対応すると考えられる。メモリアレイ
は、偶数パリテイ半アレイと奇数パリテイ半アレイとに
分けられる。
【0032】メモリ1は、読出したい1つのワードのア
ドレスADDをシリアル受けるアドレス入力端子2と、
アドレスビットを受ける入力レジスタRIと、受けたア
ドレスADDに対応する2進情報要素DATAを、標準
的な方法で、外部に、シリアルに出力するデータ出力端
子3と、メモリの外部で発生し、メモリ1の動作速度を
設定するクロック信号CLKを受ける入力端子4と、読
出し制御論理信号READを受ける入力端子5(1例で
は、READ=1の時、メモリのワードが読出される)
と、各半アレイのl行のうち1行を選択する行デコード
回路LD、2つの(すなわち、2p)マルチプレクサM
UX1とMUX2を制御して、これらマルチプレクサに
よって、半アレイ毎に、行デコード回路により選択され
た行の内の読出すべき1ワードを選択する列デコード回
路CDとを具備している。
【0033】メモリ1は、更に、クロック信号CLKと
読出し制御信号READを受けて、メモリ1の動作を適
切に同期させる制御信号をメモリ内の様々な回路に送る
制御回路CCと、選択された2つのワードから2つの2
進データ素子を取り出するため、半アレイM1とM2の
1つにそれぞれ1つが付属した、2つの読出し回路SA
1とSA2と、取り出された2p2進情報要素の1つを
(制御回路CCから受けた選択信号の状態に従って)選
択して、その取り出し選択した情報要素を外部に出力す
るための、2pパラレル入力と1つのパラレル出力とを
有する出力マルチプレクサMUXSと、出力レジスタR
Oとを備える。典型的に、この出力レジスタは、パラレ
ル入力/シリアル出力のシフトレジスタである。出力レ
ジスタROの入力は、出力マルチプレクサMUXSの出
力に接続され、出力レジスタROの出力は、出力端子3
に接続されている。(情報要素がb=8ビットに符号化
されているとの)上記条件によれば、この出力レジスタ
ROは、当然、8つのセルにより形成されている。
【0034】以下の動作の説明に基づいて当業者は格別
の問題なく回路を製造できるので、回路の論理構成の詳
述は省略する。
【0035】入力レジスタRIは、次の2つのレジスタ
により形成される。すなわち、受けたアドレスADDの
初めのqビットを格納するシリアル入力とパラレル出力
を有する第1のサブレジスタRI1と、受けたアドレス
ADDの残りの〔k−q〕ビットを格納するシリアル入
力とパラレル出力を有する(セル1つのみにより形成さ
れる)第2のサブレジスタRI2とにより形成されてい
る。
【0036】2つのサブレジスタRI1とRI2は、そ
れぞれ入力をアドレス入力端子2に接続したシフトレジ
スタである。
【0037】サブレジスタRI1のパラレル出力は、デ
コード回路LDとCDに接続されている。サブレジスタ
RI1のセルの内の4つは、行デコード回路LDに接続
され、他の3つのセルは、列デコード回路CDに接続さ
れる。なお、同等な容量を有する標準的なメモリと比較
して、列デコード回路は、4ビットではなく3ビットを
処理するため、サイズが小さいことに注目されたい。
【0038】サブレジスタRI1は、シフト制御論理信
号SR1を受ける。SR1=1のとき、セルの内容は、
クロック信号の前縁に応答して1セルづつシフトされ
る。
【0039】サブレジスタRI2のパラレル出力(本実
施例の場合、k−q=1であるからシリアル出力であ
る)は、制御回路CCに接続される。AD0はサブレジ
スタRI2の内容である。サブレジスタRI2は、シフ
ト制御論理信号SR2を受ける。SR2=1のとき、セ
ルの内容は、クロック信号の前縁に応答して1セルづつ
シフトされる。
【0040】シーケンシャル読出しモードを持たないメ
モリ(図1に示す場合) 初めのqアドレスビットを受けると、これらビットはサ
ブレジスタRI1に格納される。
【0041】残りのpアドレスビットを受けると、これ
らビットはサブレジスタRI2に格納される。このと
き、制御信号SR1は、0と等しい状態に保持されて、
サブレジスタRI1の内容が変更されないようにする。
【0042】ワードの読出しは、つぎの段階からなる。 読出したいワードの初めの7アドレスビットを第1
のサブレジスタRI1にシリアルに受けて格納する(S
R1=1)。 最後のアドレスビットを第2のサブレジスタRI2
のセルに受けて格納する(SR2=1とSR1=0)こ
とと並行して、受けた初めの7アドレスビットを行デコ
ード回路LDと列デコード回路CDにより復号し、受け
た初めの7アドレスビットに初めの7アドレスが一致す
る、2つの半アレイM1とM2の内のワードに読出し回
路SA1とSA2をそれそれ接続し、それら2つのワー
ドにより表される2進情報要素を、読出し回路SA1と
SA2によって取り出し、 制御回路CCによって残りのアドレスビット(AD
0)を復号し(すなわち、出力マルチプレクサに与えら
れる選択信号を発生し)、受けた8アドレスビットに一
致するアドレスを有するワードの内容によって表される
2進情報要素を、出力マルチプレクサMUXSと出力レ
ジスタROによって出力データ端子3に出力する。実際
には、p=1であるので、出力マルチプレクサMUXS
の制御入力にサブレジスタRI2の出力を接続すること
によって、出力マルチプレクサMUXSを直接制御する
ことができる。
【0043】図1に示す実施例は、1つの例として説明
されている。事実、市販のシリアルアクセスメモリのほ
とんどは、シーケンシャル読出しモードで動作する。
【0044】シーケンシャル読出しモードを持つメモリ
(図2に示す場合) 図1と比較して、つぎのような違いがある。メモリは、
シーケンシャル読出しモードに入ることができる制御論
理信号SRを受ける制御入力端子6を有する。SR=1
がシーケンシャル読出しモードに対応するものとする。
入力レジスタRIは2進アドレスカウンタとして動作す
る。第1と第2のサブレジスタRI1、RI2は単なる
シフトレジスタではない。シーケンシャル読出しモード
は、サブレジスタRI1、RI2の内容がメモリ内部で
変更できることを想定している。入力レジスタRIは
(制御論理信号INCによって)制御回路CCにより制
御され、(例えば、信号INCが論理状態1であれば)
前記カウンタの内容を(典型的にはインクリメント1
で)自動変更する。
【0045】サブレジスタRI1、RI2は、制御論理
信号INCを受けて、(例えば、制御論理信号の前縁に
応答して)その内容を1単位インクリメントする。
【0046】さらにまた、サブレジスタRI2は、桁上
がり論理信号CRI2を出力する1つの出力を有する。
この信号CRI2は、サブレジスタRI2の内容のイン
クリメントの後このレジスタに格納されたすべてのビッ
トはゼロ(0)であるとき、所定の状態、例えば、状態
1となる。これは、インクリメント前、このレジスタに
格納されるすべてのビットが1である場合に対応する。
一般に、これは、インクリメント前に読み取ったワード
のアドレスの次のアドレスにあるワードを読出したい場
合は、サブレジスタRI1の内容を変更する必要がある
ことに相当する。したがって、信号INCに加え、信号
CRI2がサブレジスタRI1に与えられ、、同時にI
NCとCRI2=1のときだけ、INCとCRI2=1
の前縁に応答して、サブレジスタRI1の内容がインク
リメントされる。読出し回路SA1とSA2は各々、そ
れぞれREAD1とREAD2で表す読出し制御信号を
受ける。
【0047】次のようにする: READ1=SR*READ*AD0+READ*/SR READ2=SR*READ*/AD0+READ*/SR *は論理積を表し、+は論理和を表し、/は反転信号を
表す。
【0048】アドレスからの情報の取り出しに関し、ア
ドレスが、アドレス入力端子2によりメモリに与えられ
るか、内部で発生するかにより、2つのケースに分ける
ことができる。
【0049】1 アドレスを外部から受ける場合 この例は図1に示す動作と同様な動作態様に相当する。
【0050】ワードを読出すには、図1に示す例と同様
な方法で、初めのqビットは行デコードと列デコード回
路LD、CDにより使用され、残りのpビットは制御回
路CCにより使用される。
【0051】メモリセルから取り出された2pの情報要
素が読出されると(もちろん、READ1=READ2
=READである)、受けたkビットに対応する情報が
出力マルチプレサーMUXS(ADDによる選択)によ
って出力レジスタROに格納される。ついで、出力レジ
スタROにおけるシフトによって、情報要素はデータ出
力端子に出力される。
【0052】2 シーケンシャル読出し シーケンシャル読出しモードにおいて、最初に与えられ
たアドレスに対応する情報要素の出力に続いて、アドレ
スは、他の情報要素を外部に連続的に出力するように、
外部からの介在なしに、変更される。
【0053】従来のように、上記した最初のアドレス
は、次のアドレスにあるワードに格納されている情報を
与えるため、1単位インクリメントされるとする。
【0054】つぎの段階が行われる。 kアドレスビットを外部から受けて、対応する情報
をデータ出力端子に出力する。 データ出力端子への情報の出力と並行して、第2の
サブレジスタRI2の内容を1単位インクリメントし、
第1のサブレジスタRI1を(CRI2の関数として
の)条件付きでインクリメントし、インクリメント後、
サブレジスタRI1の内容を復号し、 READ1とREAD2の状態を決定する、インク
リメント後のサブレジスタRI2の内容AD0の関数と
して適切な読出し回路SA1またはSA2によって所望
情報を取り出す。
【0055】例えば、出力レジスタに記憶されている情
報ビットの半分がデータ出力端子に実際に出力されてい
ると、インクリメントをすることができる。重要なこと
は、出力レジスタの最終ビットの出力を待って、次の読
出し動作を行う必要がないことである。これが最大許容
クロック周波数を効果的に下げることなる。言い換えれ
ば、シーケンシャル読出しモードにおいても、非シーケ
ンシャル読出しモードの場合(または、正確には、アド
レスが外部からり与えられる場合)の内部アクセス時間
と少なくとも等しい内部アクセス時間の利益が得られる
利点がある。
【0056】図示した例において、半アレイの第1のワ
ードの第1のアドレス(AD0が0へ)を外部から受け
た仮定する。この第1のアドレスのインクリメント(A
D0が1へ)は、半アレイM1にある第2のワードの第
2のアドレスを与える。第1、第2のアドレスの初めの
qビットは同一である。第2のワードの内容を読出すた
めに、サブレジスタRI1に格納されているqビットは
変更されない(CRI2=0)。READ1=/REA
D2=1である。
【0057】半アレイM2にある次のワードを読出すた
めに、下記の段階が行われる。 制御信号INCによって、サブレジスタRI2(A
D0=0とCRI2=1)の内容をインクリメントし、
サブレジスタRI1(第q番目のアドレスビットと、お
そらく他のアドレスビットの内の1つ以上のビットの変
更)の内容をインクリメントし、 インクリメント後サブレジスタRI1に格納されて
いるqビットをデコード回路LDとCDによって復号
し、 読出し回路SA2(READ2=/READ1=
1)によって、インクリメント後のアドレスに対応する
ワードを読出し、 出力レジスタに、取り出した2進情報を格納し、 情報を出力する。
【0058】勿論、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、他の改良及び拡張を、本発明の構想か
ら逸脱することなく行うことができる。特に、メモリセ
ルは3以上の多数の群に構成できる。この場合、メモリ
内部でみたアクセス時間は増大し、消費電力もメモリの
占有スペースも対応した増大する。
【0059】さらにまた、2p出力レジスタを使用し、
その各々に読出し回路の1つを付属させ、出力マルチプ
レクサをこれら出力レジスタとデータ出力端子間に設け
ること可能である。その時、シーケンシャル読出しモー
ドで、常に、2pワードを読出し、データ出力端子にこ
れらワードの連続に出力することができる。従って、初
めのqアドレスビットを変更しない限り、効果的な読出
しはできない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるメモリ構成を示す。
【図2】 シーケンシャル読出しモードを使用できる、
本発明による他のメモリ構成を示す。
【符号の説明】
1 メモリ 2 アドレス入力端子 3 データ出力端子 4、5 入力端子 6 制御入力端子 RI 入力レジスタ LD 行デコード回路 CD 列デコード回路 SA 読出し回路 MUXS 出力マルチプレクサ RO 出力レジスタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−111572(JP,A) 特開 昭62−252591(JP,A) 特開 昭60−253084(JP,A) 特開 平6−176559(JP,A) 特開 昭61−144800(JP,A) 特開 平6−236680(JP,A) 米国特許5093805(US,A)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数ワードマトリクスを形成するよう
    に配列されてメモリが構成されており、各ワードの内容
    が2進情報要素を表し、各ワードがkビットに2進モー
    ドで符号化されたアドレスでアクセスでき(kは1より
    大きい整数)、アドレスビットがアドレス入力端子を介
    してメモリにシリアルに供給される、集積回路メモリの
    ワードの内容を読出す方法であって、1ワードの内容を
    読出すために、 読出したい1ワードのアドレスの初めのqビットをシリ
    アルに受けて(qはkより小さい整数)、 前記アドレスの残りの〔k−q〕ビットを受けることと
    並行して、前記アドレスの前記受けた初めのqビットを
    復号し、前記アドレスの前記受けた初めのqビットと一
    する初めのqアドレスビットを有する k−q ワード
    それぞれの読出し回路を接続し、前記 k−q ワー
    ドの内容が表す2進情報要素を同時に取り出し、 読出したい1ワードの前記アドレスの前記受けた残りの
    〔k−q〕ビットを復号して前記アドレスの前記受け
    初めのqビットと一致する初めのqアドレスビットを
    有する前記 k−q ワードの内容が表す2進情報要素
    ら、前記受けた残りの〔k−q〕ビットと一致する残り
    の〔k−q〕ビットを有するワードの内容が表す2進情
    報要素を選択して、メモリのデータ出力端子に出力する
    ことを特徴とする集積回路メモリのワードの内容を読出
    す方法。
  2. 【請求項2】 メモリは、第1のアドレスに対応する第
    1のワードの内容の読出し後、メモリの第2ワードの内
    容により表される第2の2進情報要素をデータ出力端子
    に自動的に出力するシーケンシャル読出しモードを有す
    ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 第2のワードのアドレスの復号を、第1
    ワードの内容により表される2進情報を前記データ出力
    端子に出力している間に、行うことを特徴とする請求項
    2記載の方法。
  4. 【請求項4】 シーケンシャル読出しモードで、一度に
    1つの2進情報要素を取り出すことを特徴とする請求項
    2から3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 複数ワードに構成されており、各ワード
    の内容が2進情報要素を表し、各ワードが、kビットに
    2進モードで符号化されたアドレスでアクセスでき(k
    は1より大きい整数)、アドレスビットがシリアルに供
    給される集積回路メモリであって、 アドレスビットをシリアルに受けるアドレス入力端子
    と、 アドレスされたワードの内容に対応する2進情報要素を
    出力するデータ出力端子と、 受けたアドレスビットを記憶する入力レジスタと、 受けたアドレスビットを復号する回路と、複数の ワードを複数の読出回路にそれぞれ接続する回
    路とを具備しており、 前記ワードが、各々複数のワードからなる2 k−q
    ワード群に構成されており、各ワード群毎に、同一ワー
    ド群に含まれる複数のワードのアドレスは、初めの
    ドレスビットが互いに異なり、残りの〔k−q〕アドレ
    スビットが同一であり(qはkより小さい整数)、 各ワード群に一つずつ読出し回路が設けられ、メモリが
    アドレスの初めのqアドレスビットを受けると、当該ア
    ドレスの残りの〔k−q〕アドレスビットを受けている
    間に、各読出し回路は、前記受けた初めのアドレスビ
    ットに対応するワードの内容により表される2進情報
    、当該読出し回路に対応するワード群から取り出し、
    その結果、全読出し回路から、2 k−q ワードの内容に
    より表される2進情報が同時に出力され、 集積回路メモリが更に、前記残りの〔k−q〕アドレス
    ビットを受けた後、全読出し回路から出力された2
    k−q ワードの内容により表される2進情報から、受け
    併せてアドレスビットと一致するアドレスを有する
    ワードの内容により表される2進情報を選択して、前記
    データ出力端子に出力する出力マルチプレクシング回路
    を具備していることを特徴とする集積回路メモリ。
  6. 【請求項6】 前記入力レジスタは、それぞれq個のセ
    ルと〔k−q〕個のセルから形成された2つのシフトサ
    ブレジスタにより構成されていることを特徴とする請求
    項5記載の集積回路メモリ。
  7. 【請求項7】 前記入力レジスタは、2進アドレスカウ
    ンタであることを特徴とする請求項6記載の集積回路
    モリ。
  8. 【請求項8】 前記入力レジスタの内容を変更する手段
    を備える制御回路を更に有することを特徴とする請求項
    7記載の集積回路メモリ。
  9. 【請求項9】 前記読出し回路により取り出された2進
    情報要素を格納するために、前記読出し回路に接続され
    た出力レジスタを備えることを特徴とする請求項5から
    8のいずれか1項に記載の集積回路メモリ。
  10. 【請求項10】 電気的にプログラマブルで消去可能メ
    モリであることを特徴とする請求項5から9のいずれか
    1項に記載の集積回路メモリ。
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