JP3280058B2 - カラー画像記録装置 - Google Patents
カラー画像記録装置Info
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- JP3280058B2 JP3280058B2 JP06287892A JP6287892A JP3280058B2 JP 3280058 B2 JP3280058 B2 JP 3280058B2 JP 06287892 A JP06287892 A JP 06287892A JP 6287892 A JP6287892 A JP 6287892A JP 3280058 B2 JP3280058 B2 JP 3280058B2
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- Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中間転写体に各カラー
トナー像を転写した後に記録媒体に転写する方式のカラ
ー画像記録装置に関する。この種の装置としては、カラ
ープリンタ、カラーファクシミリ、カラー複写機等が挙
げられる。
トナー像を転写した後に記録媒体に転写する方式のカラ
ー画像記録装置に関する。この種の装置としては、カラ
ープリンタ、カラーファクシミリ、カラー複写機等が挙
げられる。
【0002】周知のように、電子写真記録装置には画像
形成プロセスと記録紙搬送プロセスがあり、画像形成プ
ロセスは、静電潜像形成プロセス、現像プロセス、転写
プロセスおよび定着プロセスから構成されている。静電
潜像形成プロセスでは、予め帯電させた感光ドラムまた
は感光ベルト上に画像を光学的に投影することにより、
静電潜像を形成する。現像プロセスでは、そのように形
成した静電潜像にトナーを静電的に付着させることによ
って、静電潜像が現像(可視像化)される。現像に用い
たトナーは転写プロセスで記録紙に転写され、次いで転
写されたトナーは定着プロセスで記録紙に定着される。
形成プロセスと記録紙搬送プロセスがあり、画像形成プ
ロセスは、静電潜像形成プロセス、現像プロセス、転写
プロセスおよび定着プロセスから構成されている。静電
潜像形成プロセスでは、予め帯電させた感光ドラムまた
は感光ベルト上に画像を光学的に投影することにより、
静電潜像を形成する。現像プロセスでは、そのように形
成した静電潜像にトナーを静電的に付着させることによ
って、静電潜像が現像(可視像化)される。現像に用い
たトナーは転写プロセスで記録紙に転写され、次いで転
写されたトナーは定着プロセスで記録紙に定着される。
【0003】本発明は、1つ又は複数の感光体を有しこ
れにカラートナー画像を形成し、次いでこれらカラート
ナー画像を順次中間転写体に転写し、全色トナー画像が
該中間転写体上に形成された後に記録媒体上へ一度に転
写し、フルカラー出力を行うカラー画像記録装置に適用
する。
れにカラートナー画像を形成し、次いでこれらカラート
ナー画像を順次中間転写体に転写し、全色トナー画像が
該中間転写体上に形成された後に記録媒体上へ一度に転
写し、フルカラー出力を行うカラー画像記録装置に適用
する。
【0004】
【従来の技術】このような従来のカラー画像記録装置に
は、単一感光体ドラム(あるいは感光ベルト、以下同
様)より中間転写体上へ順次トナーを転写する方式のも
のと、複数の感光体ドラム上に各色トナーを現像し、次
々と中間転写体上へ転写する方式とがある。
は、単一感光体ドラム(あるいは感光ベルト、以下同
様)より中間転写体上へ順次トナーを転写する方式のも
のと、複数の感光体ドラム上に各色トナーを現像し、次
々と中間転写体上へ転写する方式とがある。
【0005】前者の記録方式は、単一感光ドラムを複数
回回転させることにより、中間転写体上においてカラー
トナーの重ね合わせを行いフルカラー画像を得るため、
部品点数が少なく、小型・低コストが図れる特長があ
る。一方、後者の記録方式は、トナーの色毎に電子写真
プロセスを用意するため、各色のトナー像はそれぞれの
感光ドラム上に同時に形成することができ、パイプライ
ン式に記録が行えることから、高速記録が可能であると
言う特長がある。
回回転させることにより、中間転写体上においてカラー
トナーの重ね合わせを行いフルカラー画像を得るため、
部品点数が少なく、小型・低コストが図れる特長があ
る。一方、後者の記録方式は、トナーの色毎に電子写真
プロセスを用意するため、各色のトナー像はそれぞれの
感光ドラム上に同時に形成することができ、パイプライ
ン式に記録が行えることから、高速記録が可能であると
言う特長がある。
【0006】本発明が関わるカラー画像記録装置は、上
記した2タイプの記録方式の内、ベルト状の中間転写体
を使用し、ベルト状の中間転写体上へ順次トナーを転写
する方式を用いたものである。以下に本発明が関わるカ
ラー記録装置の構成と記録原理を、単一感光ドラムを用
いた記録装置を例にして図10を用いて記述する。
記した2タイプの記録方式の内、ベルト状の中間転写体
を使用し、ベルト状の中間転写体上へ順次トナーを転写
する方式を用いたものである。以下に本発明が関わるカ
ラー記録装置の構成と記録原理を、単一感光ドラムを用
いた記録装置を例にして図10を用いて記述する。
【0007】カラー画像記録装置は、光半導体である感
光ドラム1を中心として、感光ドラム1の表面を予め定
められた極性に帯電させるための帯電器2、感光ドラム
1に画像信号に応じた露光を行う露光器3、トナーによ
って目に見えない電気的な静電潜像を可視像化する現像
器4a〜4d、一次転写後に感光ドラム1上に残った残
留トナーを感光ドラム1上から除去するためのクリーナ
5、および搬送ローラ6〜8にベルト状の中間転写体9
を掛け渡した構造の中間転写ユニット15、中間転写体
9から記録媒体16にトナー像を二次転写するための二
次転写ローラ10、二次転写後に中間転写体9上に残っ
た残留トナーを中間転写体9上から除去するためのクリ
ーナ11、さらに記録媒体16を搬送する搬送ローラ1
3a,13bと記録媒体16上に転写されたトナー像
を、記録媒体16に定着させるための定着器12により
構成されている。
光ドラム1を中心として、感光ドラム1の表面を予め定
められた極性に帯電させるための帯電器2、感光ドラム
1に画像信号に応じた露光を行う露光器3、トナーによ
って目に見えない電気的な静電潜像を可視像化する現像
器4a〜4d、一次転写後に感光ドラム1上に残った残
留トナーを感光ドラム1上から除去するためのクリーナ
5、および搬送ローラ6〜8にベルト状の中間転写体9
を掛け渡した構造の中間転写ユニット15、中間転写体
9から記録媒体16にトナー像を二次転写するための二
次転写ローラ10、二次転写後に中間転写体9上に残っ
た残留トナーを中間転写体9上から除去するためのクリ
ーナ11、さらに記録媒体16を搬送する搬送ローラ1
3a,13bと記録媒体16上に転写されたトナー像
を、記録媒体16に定着させるための定着器12により
構成されている。
【0008】現像器4a〜4dには、減法混色によりフ
ルカラー出力を行うために必要な色の三原色、すなわち
イエロー(以後Yと記述)、マゼンタ(以後Mと記
述)、シアン(以後Cと記述)のカラートナーと、文字
部分の出力に用いられる黒(以後BKと記述)トナーが
それぞれ投入されており、各色の現像を行う。また各現
像器4a〜4dは、非動作時には感光ドラム1から十分
に離れた状態にあり、現像する色のトナーが投入された
現像器4a〜4dのみが、現像が可能な距離まで前進す
る離接機構が設けられている。
ルカラー出力を行うために必要な色の三原色、すなわち
イエロー(以後Yと記述)、マゼンタ(以後Mと記
述)、シアン(以後Cと記述)のカラートナーと、文字
部分の出力に用いられる黒(以後BKと記述)トナーが
それぞれ投入されており、各色の現像を行う。また各現
像器4a〜4dは、非動作時には感光ドラム1から十分
に離れた状態にあり、現像する色のトナーが投入された
現像器4a〜4dのみが、現像が可能な距離まで前進す
る離接機構が設けられている。
【0009】ここで、駆動ローラおよびテンションロー
ラである前記搬送ローラ6,7は、図11に示すよう
に、グランドレベルに電気的に接続している金属性の回
転軸17にアルミニウム、あるいは真鍮等の円筒形状の
金属部材18を結合した金属ローラとして構成されてい
る。記録原理は、まず、帯電器2により感光ドラム1の
表面を均一に帯電させたのち、例えばYの画像情報に応
じた露光を露光器3により行い、静電潜像を形成したの
ち、Yトナーが投入された現像器4aのみが、離接機構
により感光ドラム1まで前進し、Yの現像を行い感光ド
ラム1上にYトナー像を形成する。その後、一次転写部
においてYトナー像は感光ドラム1から中間転写体9へ
一次転写される。一次転写後、感光ドラム1はクリーナ
5によりクリーニングされたのち、再び帯電器2により
帯電され、以後同様のシーケンスにより順次M,C,B
Kの現像と一次転写が行われ、最終的に中間転写体9上
には上記4種類のカラートナーの重なり合ったカラート
ナー像が形成される。
ラである前記搬送ローラ6,7は、図11に示すよう
に、グランドレベルに電気的に接続している金属性の回
転軸17にアルミニウム、あるいは真鍮等の円筒形状の
金属部材18を結合した金属ローラとして構成されてい
る。記録原理は、まず、帯電器2により感光ドラム1の
表面を均一に帯電させたのち、例えばYの画像情報に応
じた露光を露光器3により行い、静電潜像を形成したの
ち、Yトナーが投入された現像器4aのみが、離接機構
により感光ドラム1まで前進し、Yの現像を行い感光ド
ラム1上にYトナー像を形成する。その後、一次転写部
においてYトナー像は感光ドラム1から中間転写体9へ
一次転写される。一次転写後、感光ドラム1はクリーナ
5によりクリーニングされたのち、再び帯電器2により
帯電され、以後同様のシーケンスにより順次M,C,B
Kの現像と一次転写が行われ、最終的に中間転写体9上
には上記4種類のカラートナーの重なり合ったカラート
ナー像が形成される。
【0010】その後、搬送ローラ13a,13bにより
記録媒体16が二次転写部分へ搬送されるとともに、全
ての一次転写が終了するまで中間転写体9から離れてい
た二次転写ローラ10が、離接機構によりバックアップ
ローラである搬送ローラ8と中間転写体9および記録媒
体16を挟んで圧接し、中間転写体9上のカラートナー
像を記録媒体16上に二次転写する。二次転写後、記録
媒体16は定着器12に搬送されカラートナー像は記録
媒体16に定着される。また、二次転写後に中間転写体
9上に残ったトナー像は、全ての一次転写が終了するま
で中間転写体9から離れていた中間転写体クリーナ11
が、離接機構により中間転写体9に圧接されることによ
りクリーニングされ、中間転写体9は次の一次転写に備
えられる。
記録媒体16が二次転写部分へ搬送されるとともに、全
ての一次転写が終了するまで中間転写体9から離れてい
た二次転写ローラ10が、離接機構によりバックアップ
ローラである搬送ローラ8と中間転写体9および記録媒
体16を挟んで圧接し、中間転写体9上のカラートナー
像を記録媒体16上に二次転写する。二次転写後、記録
媒体16は定着器12に搬送されカラートナー像は記録
媒体16に定着される。また、二次転写後に中間転写体
9上に残ったトナー像は、全ての一次転写が終了するま
で中間転写体9から離れていた中間転写体クリーナ11
が、離接機構により中間転写体9に圧接されることによ
りクリーニングされ、中間転写体9は次の一次転写に備
えられる。
【0011】以上で説明したように、一枚のカラー画像
の出力を行うためには、カラートナー各色の現像と一次
転写、その後の記録媒体16への二次転写と定着により
行われる。
の出力を行うためには、カラートナー各色の現像と一次
転写、その後の記録媒体16への二次転写と定着により
行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のカラ
ー画像記録装置にあっては、一次転写(感光ドラム→中
間転写体)は、一次転写ローラ14にトナーの帯電極性
とは逆極性の電圧を印加し、トナーに静電的なクーロン
力を作用させることにより行われる。前記したように、
カラー出力を行うためには、中間転写体9上で色の異な
るトナー像を重ね合わせて転写する必要があるが、一次
転写で必要な一次転写電圧は、重ね合わせ回数と共に増
加させなければならない。
ー画像記録装置にあっては、一次転写(感光ドラム→中
間転写体)は、一次転写ローラ14にトナーの帯電極性
とは逆極性の電圧を印加し、トナーに静電的なクーロン
力を作用させることにより行われる。前記したように、
カラー出力を行うためには、中間転写体9上で色の異な
るトナー像を重ね合わせて転写する必要があるが、一次
転写で必要な一次転写電圧は、重ね合わせ回数と共に増
加させなければならない。
【0013】以下に一次転写部の転写モデルを用いて、
一次転写を詳細に説明する。図12は、既に中間転写体
9上に転写済の一色目のトナー像19A上に、感光ドラ
ム1上の二色目トナー像19Bを重ね合わせ転写する状
態を表したモデル図である。感光ドラム1上のトナー像
19A,19Bを中間転写体9上へ転写するためには、
転写空隙ギャップ(g)間の電界が23〜50MV/m
の範囲にすることが必要であることが既に公知となって
おり、空隙ギャップ間の電界が上記の値となるように一
次転写電圧(VR1)を設定しなければならない。
一次転写を詳細に説明する。図12は、既に中間転写体
9上に転写済の一色目のトナー像19A上に、感光ドラ
ム1上の二色目トナー像19Bを重ね合わせ転写する状
態を表したモデル図である。感光ドラム1上のトナー像
19A,19Bを中間転写体9上へ転写するためには、
転写空隙ギャップ(g)間の電界が23〜50MV/m
の範囲にすることが必要であることが既に公知となって
おり、空隙ギャップ間の電界が上記の値となるように一
次転写電圧(VR1)を設定しなければならない。
【0014】なお、図12中、 dm :感光層の厚さ g :空隙ギャップ dt :転写トナー層厚 da :転写済みトナー層厚 dp :中間転写体厚さ VR1:一次転写ローラ電圧 Vs :トナー層表面電圧 転写モデルから、一次転写部の電気的な等価回路を検討
すると、図13に示すように、感光ドラム1の感光層の
静電容量:C1、感光ドラム1上トナー層の静電容量:
C2、転写空隙部(空気層)の静電容量:C3、中間転
写体9上に既に転写済のトナー層による静電容量:C
4、そして中間転写体9の静電容量:C5が略直列に接
続されたものとして考えることができ、一次転写電圧V
R1は感光ドラム1やトナー層などの各部分の容量比によ
り分割される。
すると、図13に示すように、感光ドラム1の感光層の
静電容量:C1、感光ドラム1上トナー層の静電容量:
C2、転写空隙部(空気層)の静電容量:C3、中間転
写体9上に既に転写済のトナー層による静電容量:C
4、そして中間転写体9の静電容量:C5が略直列に接
続されたものとして考えることができ、一次転写電圧V
R1は感光ドラム1やトナー層などの各部分の容量比によ
り分割される。
【0015】このため、空隙ギャップの電界が上記範囲
となるために必要な電圧が図13の空気層の容量C3の
両端に加わるように、一次転写電圧を設定しなければな
らない。なお、図13中、 C5:中間転写体の容量 C4:中間転写体上トナー層の容量 C3:転写空隙層の容量 C2:感光ドラム上トナー層の容量 C1:感光層の容量 図14は、中間転写体9の比誘電率と、上記空隙ギャッ
プの電界を30MV/mとするために必要な一次転写電
圧の関係を、中間転写体9の厚さ100μm、トナー層
の厚さ15μm、感光層の厚さ20μm、比誘電率3.
0の条件により計算で求めたものである。この図14か
ら、中間転写体9の比誘電率は一次転写電圧に大きな影
響を与え、中間転写体9の比誘電率が小さいと、即ち、
中間転写体9の体積抵抗が高くなるほど、中間転写体部
分での電圧降下が大きくなるため、高い一次転写電圧が
必要になることが明らかとなっている。
となるために必要な電圧が図13の空気層の容量C3の
両端に加わるように、一次転写電圧を設定しなければな
らない。なお、図13中、 C5:中間転写体の容量 C4:中間転写体上トナー層の容量 C3:転写空隙層の容量 C2:感光ドラム上トナー層の容量 C1:感光層の容量 図14は、中間転写体9の比誘電率と、上記空隙ギャッ
プの電界を30MV/mとするために必要な一次転写電
圧の関係を、中間転写体9の厚さ100μm、トナー層
の厚さ15μm、感光層の厚さ20μm、比誘電率3.
0の条件により計算で求めたものである。この図14か
ら、中間転写体9の比誘電率は一次転写電圧に大きな影
響を与え、中間転写体9の比誘電率が小さいと、即ち、
中間転写体9の体積抵抗が高くなるほど、中間転写体部
分での電圧降下が大きくなるため、高い一次転写電圧が
必要になることが明らかとなっている。
【0016】さて、一次転写においては、転写電源のコ
ストダウンをはかるため、低い一次転写電圧で転写を行
う低電圧転写の検討、および中間転写体9の除電ユニッ
トを省きコストダウンを行うためにチャージアップしな
い中間転写体9が求められている。上記図14で示した
ように、低電圧で一次転写を行うためには中間転写体9
の比誘電率を大きくすることにより可能となる。一方、
すでに公知のとおり、比誘電率が大きくなるとその物質
の表面および体積抵抗率は低くなるため、低電圧転写の
ために中間転写体9の比誘電率を大きくすれば、中間転
写体9の抵抗は低くなり、その結果中間転写体9のチャ
ージアップは抑制される。このため、中間転写体9の比
誘電率を大きくすることは双方の要求を同時に満たすた
めの必須条件となっている。
ストダウンをはかるため、低い一次転写電圧で転写を行
う低電圧転写の検討、および中間転写体9の除電ユニッ
トを省きコストダウンを行うためにチャージアップしな
い中間転写体9が求められている。上記図14で示した
ように、低電圧で一次転写を行うためには中間転写体9
の比誘電率を大きくすることにより可能となる。一方、
すでに公知のとおり、比誘電率が大きくなるとその物質
の表面および体積抵抗率は低くなるため、低電圧転写の
ために中間転写体9の比誘電率を大きくすれば、中間転
写体9の抵抗は低くなり、その結果中間転写体9のチャ
ージアップは抑制される。このため、中間転写体9の比
誘電率を大きくすることは双方の要求を同時に満たすた
めの必須条件となっている。
【0017】一次転写電圧は、中間転写体9の比誘電率
が100以上であれば略同一なること、および実験によ
り100以上であればチャージアップが起こらないこと
を確認していることなどから、現在比誘電率が100の
中間転写体9を採用している。しかしながら、この様な
比誘電率が大きく、表面・体積抵抗率の低い中間転写体
9を用いると、一次転写電圧が印加されている一次転写
ローラ14から中間転写体9の表面を伝わり、中間転写
体9と接触している搬送ローラ6,7を経由してグラン
ドレベルに流れ込むリーク電流が発生し、このリーク電
流により、上記空隙ギャップに電界を与えるための転写
電圧および転写電流が減少してしまい、転写不良を起こ
す問題が発生した。
が100以上であれば略同一なること、および実験によ
り100以上であればチャージアップが起こらないこと
を確認していることなどから、現在比誘電率が100の
中間転写体9を採用している。しかしながら、この様な
比誘電率が大きく、表面・体積抵抗率の低い中間転写体
9を用いると、一次転写電圧が印加されている一次転写
ローラ14から中間転写体9の表面を伝わり、中間転写
体9と接触している搬送ローラ6,7を経由してグラン
ドレベルに流れ込むリーク電流が発生し、このリーク電
流により、上記空隙ギャップに電界を与えるための転写
電圧および転写電流が減少してしまい、転写不良を起こ
す問題が発生した。
【0018】この現象を図15に示した一次転写部のモ
デル図により説明する。転写電源20からの電流It
は、一次転写ローラ14と中間転写体9の接触点で、転
写に寄与する転写電流Irとリーク電流Idとに分割さ
れてしまい、リーク電流Idはローラ表面がグランドレ
ベルとなっている搬送ローラ6,7を経由してグランド
に流れ込んでしまう。
デル図により説明する。転写電源20からの電流It
は、一次転写ローラ14と中間転写体9の接触点で、転
写に寄与する転写電流Irとリーク電流Idとに分割さ
れてしまい、リーク電流Idはローラ表面がグランドレ
ベルとなっている搬送ローラ6,7を経由してグランド
に流れ込んでしまう。
【0019】この状態を等価回路であらわしたものが図
16である。R5は、一次転写ローラ14と搬送ローラ
6,7間の中間転写体9の表面抵抗を表したものであ
り、この値が小さいがために、リーク電流Idが発生
し、このため転写空隙層を所定の電界にするために必要
な転写電流Itを一次転写電源から供給しても、It−
Id(=Ir)の電流しか転写領域に供給されないた
め、転写空隙層には十分な電界が加わらずその結果転写
不良を起こしてしまうものである。
16である。R5は、一次転写ローラ14と搬送ローラ
6,7間の中間転写体9の表面抵抗を表したものであ
り、この値が小さいがために、リーク電流Idが発生
し、このため転写空隙層を所定の電界にするために必要
な転写電流Itを一次転写電源から供給しても、It−
Id(=Ir)の電流しか転写領域に供給されないた
め、転写空隙層には十分な電界が加わらずその結果転写
不良を起こしてしまうものである。
【0020】このリーク電流を抑制させるためには、図
16のR5の値を大きく、即ち中間転写体9の抵抗を大
きくすれば良いが、上記述べたように、低電圧転写およ
びチャージアップ抑制のために中間転写体9の抵抗は大
きく(比誘電率を小さく)することができない状況にあ
った。カラープリンタでは、転写が安定していないと出
力画像の色が変動し著しく画質が劣化してしまうため、
上記したメリットのある比誘電率の大きな中間転写体9
を用いてもリーク電流が発生せず安定した転写を行うこ
とが急務の課題となっていた。
16のR5の値を大きく、即ち中間転写体9の抵抗を大
きくすれば良いが、上記述べたように、低電圧転写およ
びチャージアップ抑制のために中間転写体9の抵抗は大
きく(比誘電率を小さく)することができない状況にあ
った。カラープリンタでは、転写が安定していないと出
力画像の色が変動し著しく画質が劣化してしまうため、
上記したメリットのある比誘電率の大きな中間転写体9
を用いてもリーク電流が発生せず安定した転写を行うこ
とが急務の課題となっていた。
【0021】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、転写不良による画質の低下を
防止することを目的としている。
てなされたものであって、転写不良による画質の低下を
防止することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、図1(B)に示すように、像坦持体1上
に形成された潜像を順次カラートナーにより現像し、現
像した各カラートナー像を一次転写ローラ14で中間転
写体9に転写した後に記録媒体に転写して画像を記録す
るカラー画像記録装置において、前記一次転写ローラ1
4の両側に中間転写体9に接触するリーク防止ローラ4
1 ,42を設けるとともに、リーク防止ローラ41 ,
42に接続される可変電源43と、前記一次転写ローラ
14に流れる電流を検出する第1検出手段44と、像坦
持体1に流れる電流を検出する第2検出手段45と、こ
れら第1,第2検出手段44 、45の各出力を比較す
る比較手段46と、比較手段46の比較結果に基づいて
前記可変電源43の出力を前記一次転写ローラ14に流
れる電流と像坦持体1に流れる電流が等しくなるように
制御する制御手段47を設けたものである。
に、本発明は、図1(B)に示すように、像坦持体1上
に形成された潜像を順次カラートナーにより現像し、現
像した各カラートナー像を一次転写ローラ14で中間転
写体9に転写した後に記録媒体に転写して画像を記録す
るカラー画像記録装置において、前記一次転写ローラ1
4の両側に中間転写体9に接触するリーク防止ローラ4
1 ,42を設けるとともに、リーク防止ローラ41 ,
42に接続される可変電源43と、前記一次転写ローラ
14に流れる電流を検出する第1検出手段44と、像坦
持体1に流れる電流を検出する第2検出手段45と、こ
れら第1,第2検出手段44 、45の各出力を比較す
る比較手段46と、比較手段46の比較結果に基づいて
前記可変電源43の出力を前記一次転写ローラ14に流
れる電流と像坦持体1に流れる電流が等しくなるように
制御する制御手段47を設けたものである。
【0023】
【0024】
【作用】本発明においては、リーク防止ローラと中間転
写体の接点での電位と、一次転写ローラと中間転写体と
の接点での電位が等電位となるように可変電源制御する
ため、一次転写ローラから中間転写体を通ってリークす
る電流を抑制することができる。この結果,転写不良に
よる画質低下を防止することができる。
写体の接点での電位と、一次転写ローラと中間転写体と
の接点での電位が等電位となるように可変電源制御する
ため、一次転写ローラから中間転写体を通ってリークす
る電流を抑制することができる。この結果,転写不良に
よる画質低下を防止することができる。
【0025】
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2〜図4は本発明の第1実施例を示す図であ
る。なお、従来例と同一構成部分については同一符号を
付して、説明を省略する。図2において、1は像担持体
としての感光ドラムであり、感光ドラム1上に形成され
た各カラートナー像は、一次転写ローラ14により中間
転写体9に一括して一次転写が行われる。
する。図2〜図4は本発明の第1実施例を示す図であ
る。なお、従来例と同一構成部分については同一符号を
付して、説明を省略する。図2において、1は像担持体
としての感光ドラムであり、感光ドラム1上に形成され
た各カラートナー像は、一次転写ローラ14により中間
転写体9に一括して一次転写が行われる。
【0027】一次転写ローラ14には転写電源20から
電流Itが供給される。一次転写ローラ14の両側の搬
送ローラ21,22をグランドレベルから所定の抵抗成
分を持った搬送ローラ21,22とし、これにより中間
転写体9を介したリーク電流の伝導経路の抵抗を上昇さ
せることでリーク電流の抑制を行うものである。この様
な抵抗成分を持つ搬送ローラ21,22を一次転写ロー
ラ14および中間転写体9と組合せることにより中間転
写体9への一時転写を行うことが本実施例である。
電流Itが供給される。一次転写ローラ14の両側の搬
送ローラ21,22をグランドレベルから所定の抵抗成
分を持った搬送ローラ21,22とし、これにより中間
転写体9を介したリーク電流の伝導経路の抵抗を上昇さ
せることでリーク電流の抑制を行うものである。この様
な抵抗成分を持つ搬送ローラ21,22を一次転写ロー
ラ14および中間転写体9と組合せることにより中間転
写体9への一時転写を行うことが本実施例である。
【0028】図3は本実施例を等価回路で表したもので
ある。搬送ローラ21,22が十分大きな抵抗成分Rx
を持てば、従来発生していたリーク電流Idは略ゼロと
なり、転写電源20で供給する電流Itがそのまま転写
領域に流れる(Ir=It)ため転写不良を改善するこ
とができる。従来、搬送ローラは図11の従来例として
記載したように、グランドレベルに電気的に接続してい
る金属性の回転軸17に、アルミニウムあるいは真鍮等
の円筒形状の金属部材18を接合して形成した金属ロー
ラであり、このため中間転写体9と接触するローラ表面
はグランドレベルに対して抵抗は全く無い状態であっ
た。
ある。搬送ローラ21,22が十分大きな抵抗成分Rx
を持てば、従来発生していたリーク電流Idは略ゼロと
なり、転写電源20で供給する電流Itがそのまま転写
領域に流れる(Ir=It)ため転写不良を改善するこ
とができる。従来、搬送ローラは図11の従来例として
記載したように、グランドレベルに電気的に接続してい
る金属性の回転軸17に、アルミニウムあるいは真鍮等
の円筒形状の金属部材18を接合して形成した金属ロー
ラであり、このため中間転写体9と接触するローラ表面
はグランドレベルに対して抵抗は全く無い状態であっ
た。
【0029】これに対して、本実施例で使用する搬送ロ
ーラ21,22は、回転軸23は従来例と同様にグラン
ドレベルに接続されてはいるが、中間転写体9と接触す
るローラ表面と回転軸23間には電気抵抗があり、ロー
ラ表面から回転軸23へはーク電流が流れにくい構成の
ローラとした。このような搬送ローラ22,23とし
て、図4(A)に示したように、金属性の回転軸23の
回りに導電性調整材を混入したゴム材24をライニング
したゴムローラとすることが考えられる。ゴム材24と
しては、フッ素ゴム、ウレタンゴム、ニトリルブチルゴ
ム、シリコンゴムなどが利用できる。この様なゴム材を
回転軸23の回りにライニングしゴムローラを形成す
る。
ーラ21,22は、回転軸23は従来例と同様にグラン
ドレベルに接続されてはいるが、中間転写体9と接触す
るローラ表面と回転軸23間には電気抵抗があり、ロー
ラ表面から回転軸23へはーク電流が流れにくい構成の
ローラとした。このような搬送ローラ22,23とし
て、図4(A)に示したように、金属性の回転軸23の
回りに導電性調整材を混入したゴム材24をライニング
したゴムローラとすることが考えられる。ゴム材24と
しては、フッ素ゴム、ウレタンゴム、ニトリルブチルゴ
ム、シリコンゴムなどが利用できる。この様なゴム材を
回転軸23の回りにライニングしゴムローラを形成す
る。
【0030】ここでボムローラ表面と回転軸23間の抵
抗を調整するため、ゴム材の中に導電性のカーボンブラ
ックを混入しゴム材自身の抵抗を調整することが必要と
なる。これは、ゴム材が中間転写体9との摩擦により摩
擦帯電せず、かつリーク電流を制御する抵抗範囲にしな
ければならないことによるものである。抵抗範囲を明確
にすることを目的にして、比誘電率が100、厚さが1
00μmのポリカーボネイト樹脂製の中間転写体とOP
Cドラムを用いて、転写速度100mm/sの条件によ
り一次転写を行った結果、ゴム材の最適体積抵抗率の範
囲は10 8 〜10 13 Ωcm、好ましくは10 9 〜10 11 Ω
cmであることが判明した。
抗を調整するため、ゴム材の中に導電性のカーボンブラ
ックを混入しゴム材自身の抵抗を調整することが必要と
なる。これは、ゴム材が中間転写体9との摩擦により摩
擦帯電せず、かつリーク電流を制御する抵抗範囲にしな
ければならないことによるものである。抵抗範囲を明確
にすることを目的にして、比誘電率が100、厚さが1
00μmのポリカーボネイト樹脂製の中間転写体とOP
Cドラムを用いて、転写速度100mm/sの条件によ
り一次転写を行った結果、ゴム材の最適体積抵抗率の範
囲は10 8 〜10 13 Ωcm、好ましくは10 9 〜10 11 Ω
cmであることが判明した。
【0031】図4の(B)は、従来の金属ローラの金属
部材25の表面に抵抗層26を設けることにより、ロー
ラ表面と回転軸23間に抵抗を与えたものである。抵抗
層26は、例えばフッ素樹脂に導電性調整材のカーボン
ブラックを混入撹拌したものを、スプレードライ法など
によりローラ表面に20〜500μmの厚さで塗布し固
着させることにより形成したものであり、抵抗層26の
抵抗(体積抵抗率)は上記と同様の範囲とすることが好
ましい。
部材25の表面に抵抗層26を設けることにより、ロー
ラ表面と回転軸23間に抵抗を与えたものである。抵抗
層26は、例えばフッ素樹脂に導電性調整材のカーボン
ブラックを混入撹拌したものを、スプレードライ法など
によりローラ表面に20〜500μmの厚さで塗布し固
着させることにより形成したものであり、抵抗層26の
抵抗(体積抵抗率)は上記と同様の範囲とすることが好
ましい。
【0032】この様なローラ構成は、ベースが金属ロー
ラであるため、ローラ硬度が高く、前記ゴムローラに較
べ、ローラの加工精度および強靱さに優れるという特長
がある。このように、中間転写体9の搬送ローラ21,
22を、ローラ表面とグランドレベルである回転軸23
間に抵抗を持った構成のローラとすることで、中間転写
体9を介して流れるリーク電流は抑制することができ、
一次転写のリーク電流に起因していた転写不良を改善す
ることが可能となる。その結果、転写不良による画質の
低下を防止することができる。
ラであるため、ローラ硬度が高く、前記ゴムローラに較
べ、ローラの加工精度および強靱さに優れるという特長
がある。このように、中間転写体9の搬送ローラ21,
22を、ローラ表面とグランドレベルである回転軸23
間に抵抗を持った構成のローラとすることで、中間転写
体9を介して流れるリーク電流は抑制することができ、
一次転写のリーク電流に起因していた転写不良を改善す
ることが可能となる。その結果、転写不良による画質の
低下を防止することができる。
【0033】次に、図5および図6は本発明の第2実施
例を示す図である。なお、従来例と同一構成部分につい
ては同一符号を付して詳しい説明を省略する。図5およ
び図6において、本実施例で使用する搬送ローラ31,
32は、回転軸33をグランドレベルから絶縁された状
態で支持フレーム34に支持するとともに、回転軸33
を抵抗35,36を介してグランドレベルに電気的に接
続することにより、搬送ローラ表面に抵抗を与えた構成
とした。
例を示す図である。なお、従来例と同一構成部分につい
ては同一符号を付して詳しい説明を省略する。図5およ
び図6において、本実施例で使用する搬送ローラ31,
32は、回転軸33をグランドレベルから絶縁された状
態で支持フレーム34に支持するとともに、回転軸33
を抵抗35,36を介してグランドレベルに電気的に接
続することにより、搬送ローラ表面に抵抗を与えた構成
とした。
【0034】すなわち、金属ローラである搬送ローラ3
1,32を、絶縁性でかつ滑り特性の良い軸受37によ
り、グランドレベルの支持フレーム34に支持する。こ
れとともに、抵抗35,36を接続した板バネの電極3
8を回転軸33に接触させる。これにより、搬送ローラ
31,32のローラ表面は、グランドレベルに対して、
接続した抵抗35,36の値を示すことになる。搬送ロ
ーラ31,32の表面どグランドレベル間に抵抗35,
36を挿入したため、リーク電流の伝導経路の抵抗が大
きくなり、その結果リーク電流Idは略ゼロとなり、一
次転写電源50で供給する電流Itがそのまま転写領域
に流れる(Ir=It)ようになり、一次転写の転写不
良を改善することができる。
1,32を、絶縁性でかつ滑り特性の良い軸受37によ
り、グランドレベルの支持フレーム34に支持する。こ
れとともに、抵抗35,36を接続した板バネの電極3
8を回転軸33に接触させる。これにより、搬送ローラ
31,32のローラ表面は、グランドレベルに対して、
接続した抵抗35,36の値を示すことになる。搬送ロ
ーラ31,32の表面どグランドレベル間に抵抗35,
36を挿入したため、リーク電流の伝導経路の抵抗が大
きくなり、その結果リーク電流Idは略ゼロとなり、一
次転写電源50で供給する電流Itがそのまま転写領域
に流れる(Ir=It)ようになり、一次転写の転写不
良を改善することができる。
【0035】なお、挿入する抵抗35,36の値は、転
写速度、中間転写体9の抵抗、一次転写ローラ14の抵
抗、および一次転写ローラ14と搬送ローラ31,32
の間の距離等により決まるものであり、特定の値に限定
できないが、10 5 〜10 9 Ωcmの範囲とすることが好
ましい。このように、本実施例についても、中間転写体
9を介して流れるリーク電流を抑制することができ、一
次転写のリーク電流に起因していた転写不良を改善する
ことが可能となる。その結果、転写不良による画質の低
下を防止することができる。
写速度、中間転写体9の抵抗、一次転写ローラ14の抵
抗、および一次転写ローラ14と搬送ローラ31,32
の間の距離等により決まるものであり、特定の値に限定
できないが、10 5 〜10 9 Ωcmの範囲とすることが好
ましい。このように、本実施例についても、中間転写体
9を介して流れるリーク電流を抑制することができ、一
次転写のリーク電流に起因していた転写不良を改善する
ことが可能となる。その結果、転写不良による画質の低
下を防止することができる。
【0036】次に、図7〜図9は本発明の第3実施例を
示す図である。なお、従来例と同一構成部分について
は、同一符号を付して詳しい説明を省略する。図7にお
いて、9は中間転写体であり、中間転写体9は一次転写
ローラ14と、駆動ローラ6、テンションローラ7、バ
ックアップローラ8よりなる搬送ローラ6〜8により張
架され、一次転写ローラ14の両横にはリーク防止ロー
ラ41,42それぞれが回転自在に保持されている。一
次転写ローラ14からの電流Itは、中間転写体9の表
面を通り、搬送ローラ6,7にリークする電流Idと感
光ドラム1に流れ込む電流Irに分かれる。ここでリー
ク防止ローラ41,42に可変電源43により電圧を印
加し、中間転写体9との接点の電位と一次転写ローラ1
4と中間転写体9の接点での電位を等電位にすること
で、電流Idをなくすことが可能となる。
示す図である。なお、従来例と同一構成部分について
は、同一符号を付して詳しい説明を省略する。図7にお
いて、9は中間転写体であり、中間転写体9は一次転写
ローラ14と、駆動ローラ6、テンションローラ7、バ
ックアップローラ8よりなる搬送ローラ6〜8により張
架され、一次転写ローラ14の両横にはリーク防止ロー
ラ41,42それぞれが回転自在に保持されている。一
次転写ローラ14からの電流Itは、中間転写体9の表
面を通り、搬送ローラ6,7にリークする電流Idと感
光ドラム1に流れ込む電流Irに分かれる。ここでリー
ク防止ローラ41,42に可変電源43により電圧を印
加し、中間転写体9との接点の電位と一次転写ローラ1
4と中間転写体9の接点での電位を等電位にすること
で、電流Idをなくすことが可能となる。
【0037】図8に図7を等価回路に書き表わしたもの
を示す。尚、図8中、 Cm:感光層の静電容量 Ct:感光ドラム上のトナーの静電容量 Cg:転写空隙の静電容量 Ca:中間転写体上のトナーの静電容量 Cp:中間転写体の静電容量 Rr:一次転写ローラの抵抗 Rpl:一次転写ローラとリーク防止ローラ間の中間転写
体の抵抗 Rpt:リーク防止ローラとテンションローラ間の中間転
写体の抵抗 Rpk:リーク防止ローラと駆動ローラの中間転写体の抵
抗 Rk:駆動ローラの抵抗 リーク防止ローラ41,42と中間転写体9の接点の電
位Vpt,Vpkと一次転写ローラ14と中間転写体9の接
点での電位Verを等電位にすることで、一次転写ローラ
14からの中間転写体9の表面を通りリークする電流I
dはなくなる。本実施例では、リーク防止ローラ41,
42と中間転写体9の接点の電位Vpt,Vpkと、一次転
写ローラ14と中間転写体9の接点での電位Verを等電
位にするために、ItとIrを検出し、リーク防止ロー
ラ41,42に接続された可変電源43の出力を変化さ
せるようにした。
を示す。尚、図8中、 Cm:感光層の静電容量 Ct:感光ドラム上のトナーの静電容量 Cg:転写空隙の静電容量 Ca:中間転写体上のトナーの静電容量 Cp:中間転写体の静電容量 Rr:一次転写ローラの抵抗 Rpl:一次転写ローラとリーク防止ローラ間の中間転写
体の抵抗 Rpt:リーク防止ローラとテンションローラ間の中間転
写体の抵抗 Rpk:リーク防止ローラと駆動ローラの中間転写体の抵
抗 Rk:駆動ローラの抵抗 リーク防止ローラ41,42と中間転写体9の接点の電
位Vpt,Vpkと一次転写ローラ14と中間転写体9の接
点での電位Verを等電位にすることで、一次転写ローラ
14からの中間転写体9の表面を通りリークする電流I
dはなくなる。本実施例では、リーク防止ローラ41,
42と中間転写体9の接点の電位Vpt,Vpkと、一次転
写ローラ14と中間転写体9の接点での電位Verを等電
位にするために、ItとIrを検出し、リーク防止ロー
ラ41,42に接続された可変電源43の出力を変化さ
せるようにした。
【0038】図9にそのブロック図を示す。転写電源2
0から流れる電流ItをIt検出回路(第1検出手段)
44で検出し、感光ドラム1に流れ込む電流IrをIr
検出回路(第2検出手段)45で検出する。次に、比較
回路(比較手段)46でItとIrを比較し、制御回路
(制御手段)47でItがIrより大きいときには、可
変電源43の出力を増加させ、ItがIrより小さいと
きには可変電源43の出力を減少させるようにフィード
バック制御を行う。また、ItとIrが等しいときに
は、可変電源43の出力を保持するように制御を行うも
のである。
0から流れる電流ItをIt検出回路(第1検出手段)
44で検出し、感光ドラム1に流れ込む電流IrをIr
検出回路(第2検出手段)45で検出する。次に、比較
回路(比較手段)46でItとIrを比較し、制御回路
(制御手段)47でItがIrより大きいときには、可
変電源43の出力を増加させ、ItがIrより小さいと
きには可変電源43の出力を減少させるようにフィード
バック制御を行う。また、ItとIrが等しいときに
は、可変電源43の出力を保持するように制御を行うも
のである。
【0039】従って、一次転写ローラ14から中間転写
体9の表面を通りリークする電流をなくすことができ、
低電圧での転写が可能となる。その結果、転写不良によ
る画質の低下を防止することができる。なお、本実施例
では、中間転写体9には導電性フィラーをポリカーボネ
ートに混入した厚さ100μmの抵抗体を、一次転写ロ
ーラ14には導電性ゴムを金属の軸に形成したものを、
リーク防止ローラ41,42およびテンションローラ7
はステンレスで構成したものを、駆動ローラ6には金属
の表面にゴムをライニングしたものを使用した。
体9の表面を通りリークする電流をなくすことができ、
低電圧での転写が可能となる。その結果、転写不良によ
る画質の低下を防止することができる。なお、本実施例
では、中間転写体9には導電性フィラーをポリカーボネ
ートに混入した厚さ100μmの抵抗体を、一次転写ロ
ーラ14には導電性ゴムを金属の軸に形成したものを、
リーク防止ローラ41,42およびテンションローラ7
はステンレスで構成したものを、駆動ローラ6には金属
の表面にゴムをライニングしたものを使用した。
【0040】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、中間転写体を介して搬送ローラを経由してグランド
レベルに流れていたリーク電流を抑制するようにしたた
め、比誘電率の大きな中間転写体であっても、良好な転
写を行うことができ、画質の低下を防止し、常に安定し
た画像出力を連続して得ることができる。
ば、中間転写体を介して搬送ローラを経由してグランド
レベルに流れていたリーク電流を抑制するようにしたた
め、比誘電率の大きな中間転写体であっても、良好な転
写を行うことができ、画質の低下を防止し、常に安定し
た画像出力を連続して得ることができる。
【図1】本発明の原理図
【図2】本発明の第1実施例を示す図
【図3】等価回路を示す図
【図4】搬送ローラを示す図
【図5】本発明の第2実施例を示す図
【図6】搬送ローラの断面図
【図7】本発明の第3実施例を示す図
【図8】等価回路を示す図
【図9】制御系のブロック図
【図10】従来例を示す図
【図11】搬送ローラを示す図
【図12】一次転写モデルを示す図
【図13】等価回路を示す図
【図14】比誘電率と一次転写電圧の関係を示すグラフ
【図15】一次転写部を示す図
【図16】等価回路を示す図
1:感光ドラム(像担持体) 2:帯電器 3:露光器 4a〜4d:現像器 5:クリーナ 6:駆動ローラ(搬送ローラ) 7:テンションローラ(搬送ローラ) 8:バックアップローラ(搬送ローラ) 9:中間転写体 10:二次転写ローラ 11:クリーナ 12:定着器 13a,13b:搬送ローラ 14:一次転写ローラ 15:中間転写ユニット 16:記録媒体 20:転写電源 21,22:搬送ローラ 23:回転軸 24:ゴム材 25:金属部材 26:抵抗層 31,32:搬送ローラ 33:回転軸 34:支持フレーム 35,36:抵抗 37:軸受 38:電極 41,42:リーク防止ローラ 43:可変電源 44:It検出回路(第1検出手段) 45:Ir検出回路(第2検出手段) 46:比較回路(比較手段) 47:制御回路(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 境 志野 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 末松 伸朗 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 納 浩史 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−192281(JP,A) 特開 昭56−92555(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】像坦持体(1)上に形成された潜像を順次
カラートナーにより現像し、現像した各カラートナー像
を一次転写ローラ(14)で中間転写体(9)に転写し
た後に記録媒体に転写して画像を記録するカラー画像記
録装置において、 前記一次転写ローラ(14)の両側に中間転写体(9)
に接触するリーク防止ローラ(41) ,(42)を設
けるとともに、リーク防止ローラ(41) ,(42)
に接続される可変電源(43)と、前記一次転写ローラ
(14)に流れる電流を検出する第1検出手段(44)
と、像坦持体(1)に流れる電流を検出する第2検出手
段(45)と、これら第1,第2検出手段(44) 、
(45)の各出力を比較する比較手段(46)と、比較
手段(46)の比較結果に基づいて前記可変電源(4
3)の出力を前記一次転写ローラ(14)に流れる電流
と像坦持体(1)に流れる電流が等しくなるように制御
する制御手段(47)を設けたこと特徴とするカラー像
記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06287892A JP3280058B2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | カラー画像記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06287892A JP3280058B2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | カラー画像記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05265335A JPH05265335A (ja) | 1993-10-15 |
JP3280058B2 true JP3280058B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=13212969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06287892A Expired - Fee Related JP3280058B2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | カラー画像記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3280058B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005250254A (ja) | 2004-03-05 | 2005-09-15 | Canon Inc | 画像形成装置 |
-
1992
- 1992-03-19 JP JP06287892A patent/JP3280058B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05265335A (ja) | 1993-10-15 |
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