JP3280052B2 - スパッタカソード - Google Patents

スパッタカソード

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JP3280052B2
JP3280052B2 JP35595691A JP35595691A JP3280052B2 JP 3280052 B2 JP3280052 B2 JP 3280052B2 JP 35595691 A JP35595691 A JP 35595691A JP 35595691 A JP35595691 A JP 35595691A JP 3280052 B2 JP3280052 B2 JP 3280052B2
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JP
Japan
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cathode
shield
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JP35595691A
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JPH0693441A (ja
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秀則 諏訪
重光 佐藤
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Ulvac Inc
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Ulvac Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はスパッタ装置に用いら
れるスパッタカソードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスパッタカソードは図4に示され
ており、同図において、カソードケース1の上部開口を
密閉するように取り付けられたバッキングプレート2の
上面にはターゲット3が取り付けられ、また、バッキン
グプレート2の背部のカソードケース1内には磁石4が
配置されている。アースシールド5は接地されていて、
カソードケース1の外周、バッキングプレート2の端面
およびターゲット3の端面と隙間をもちながらこれらの
廻りに配設され、カソードケース1やバッキングプレー
ト2がプラズマにさらされないようにしている。なお、
特に、ターゲット3との隙間はシールドギャップと呼ば
れ、グロー放電のシースより小さく、プラズマがその中
に入らないようにするのが理想的である。
【0003】このようなスパッタカソードにおいては、
磁石4によりターゲット3表面近傍の空間に湾曲した磁
場が形成され、その磁場の作用によってターゲット3表
面近傍の空間にマグネトロン放電による高密度のプラズ
マが形成されるようになる。そして、プラズマ中のイオ
ンがターゲット3をスパッタするようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のスパッタカソー
ドは、上記のようにマグネトロン放電によって高密度の
プラズマがターゲット3表面近傍の空間に形成されるよ
うになる。しかしながら、スパッタカソードに高周波電
力を印加した場合、シールドギャップにおいて、異常放
電と呼ばれるアーク放電が起きて、スパッタによって形
成される膜に欠陥が発生する問題があった。アーク放電
が発生する原因は、プラズマのシースに比べてシールド
ギャツプを十分に小さくすることが出来ず、プラズマが
シールドギャツプ内に入り込むためであると考えるられ
る。又、特に、酸化物のスパッタの場合のように、シー
ルドギャツプ内に膜が回り込み、アースシールド5の先
端部に膜が堆積すると、2次電子放出が起こり、かつ、
膜の不十分な絶縁性のために、膜と隙間を介して電気回
路を形成し、カソードケース1とアースシールド5との
間でアーク放電が起きゆすくなる。
【0005】この発明の目的は、従来の上記問題を解決
して、シールドギャツプでのアーク放電を防止して、良
好な膜を得ることの可能なスパッタカソードを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、カソードケースの上部開口を覆うよう
に取り付けられたバッキングプレートの上面のみにター
ゲットを取り付け、バッキングプレートの背部のカソー
ドケース内に磁石を配置し、アースシールドをカソード
ケースの外周およびバッキングプレートの端面と隙間を
もちながらこれらの廻りに配設したスパッタカソードに
おいて、上記ターゲットの平面積を上記バッキングプレ
ートの平面積より大きくして、上記ターゲットの周縁部
が上記バッキングプレートの端部よりはみ出して取り付
け、更に、上記アースシールドの先端部を上記はみ出し
たターゲットの周縁部の側面でなく背後のみにこれと隙
間を持つように配設したことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】この発明においては、アースシールドの先端部
をはみ出したターゲットの周縁部の背後にこれと隙間を
持つように配設しているために、アースシールドを上下
方向に動かすだけで、隙間の調整ができるようになる。
そのため、隙間を小さくするための調整が簡単となり、
その隙間よりプラズマが侵入しずらくなった。また、そ
の隙間側のアースシールドの先端部に膜が堆積しなくな
った。そのため、異常放電(アーク放電)の防止が図ら
れるようになった。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。この発明の実施例のスパッタカソー
ドは図1に示されており、同図において、カソードケー
ス1の上部開口にはそれを密閉するようにバッキングプ
レート2が取り付けられている。バッキングプレート2
の上面にはその平面積より大きい平面積を持つターゲッ
ト3が取り付けられ、ターゲット3の周縁部がバッキン
グプレート2の端部よりはみ出している。バッキングプ
レート2の背部のカソード1内には磁石4が配置されて
いる。アースシールド5は接地されていて、カソードケ
ース2の外周およびバッキングプレート2の端面と隙間
をもちながらこれらの廻りに配設され、かつ、アースシ
ールド5の先端部がはみ出したターゲット3の周縁部の
背後にこれと隙間を持つようになっている。アースシー
ルド5の先端部とターゲット3の周縁部の背後との隙間
はシールドギャップと呼ばれ、プラズマがその中に入ら
ないようになっている。
【0009】なお、図中、6はアースシールド5を取り
付けるフランジ、7は絶縁板である。
【0010】このような上記実施例においては、磁石4
によりターゲット3表面近傍の空間に湾曲した磁場が形
成され、その磁場の作用によってターゲット3表面近傍
の空間にマグネトロン放電による高密度のプラズマが形
成され、プラズマ中のイオンがターゲット3をスパッタ
するようになる。その場合、アースシールド5の先端部
は、はみ出したターゲット3の周縁部の背後にこれと隙
間を持つように配設されているので、その隙間の調整は
簡単となり、その隙間よりプラズマが侵入しずらくなっ
た。また、その隙間側のアースシールド5の先端部には
膜が堆積しなくなった。そのため、異常放電(アーク放
電)の防止が図られるようになった。
【0011】次に、図2はこの発明のその他の実施例の
スパッタカソードを示しており、同図において、アース
シールド5の先端部には板状の絶縁物8が取り付けら
れ、この絶縁物8によりターゲット3の周縁部の背後の
隙間が調整され、プラズマが侵入しずらくされている。
又、酸化物のように2次電子放出の多い膜がアースシー
ルドの先端部に堆積しても、絶縁物8によって、アーク
放電のための電気回路が遮断されるので、アーク放電は
起きない。
【0012】その次に、図3はこの発明の更なるその他
の実施例のスパッタカソードを示しており、同図におい
て、ターゲット3を一体物にする代わりに、中央部3a
と周縁部3bとの2分割されたものにしてもよく、その
場合、スパッタはターゲット3の中央部3aで行われ、
周縁部3bではほとんど行われないから、ターゲット3
の中央部3aのみを交換するだけで良いようになる。
【0013】
【発明の効果】この発明においては、アースシールドの
先端部をはみ出したターゲットの周縁部の背後にこれと
隙間を持つように配設しているので、その隙間の調整が
簡単となり、その隙間よりプラズマが侵入しずらくなる
と共に、その隙間側のアースシールドの先端部に膜が堆
積しなくなり、そのため、異常放電(アーク放電)の防
止が図られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のスパッタカソードを示す説
明図
【図2】この発明のその他の実施例のスパッタカソード
を示す説明図
【図3】この発明の更なるその他の実施例のスパッタカ
ソードを示す説明図
【図4】従来のスパッタカソードを示す説明図
【符号の説明】
1・・・・・カソードケース 2・・・・・バッキングプレート 3・・・・・ターゲット 3a・・・・ターゲットの中央部 3b・・・・ターゲットの周縁部 4・・・・・磁石 5・・・・・アースシールド 6・・・・・フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 14/00 - 14/58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カソードケースの上部開口を覆うように取
    り付けられたバッキングプレートの上面のみにターゲッ
    トを取り付け、バッキングプレートの背部のカソードケ
    ース内に磁石を配置し、アースシールドをカソードケー
    スの外周およびバッキングプレートの端面と隙間をもち
    ながらこれらの廻りに配設したスパッタカソードにおい
    て、上記ターゲットの平面積を上記バッキングプレート
    の平面積より大きくして、上記ターゲットの周縁部が上
    記バッキングプレートの端部よりはみ出して取り付け、
    更に、上記アースシールドの先端部を上記はみ出したタ
    ーゲットの周縁部の側面でなく背後のみにこれと隙間を
    持つように配設したことを特徴とするスパッタカソー
    ド。
JP35595691A 1991-12-20 1991-12-20 スパッタカソード Expired - Lifetime JP3280052B2 (ja)

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JPH0693441A JPH0693441A (ja) 1994-04-05
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