JP3279863B2 - 射出成形装置 - Google Patents
射出成形装置Info
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- JP3279863B2 JP3279863B2 JP06720195A JP6720195A JP3279863B2 JP 3279863 B2 JP3279863 B2 JP 3279863B2 JP 06720195 A JP06720195 A JP 06720195A JP 6720195 A JP6720195 A JP 6720195A JP 3279863 B2 JP3279863 B2 JP 3279863B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形装置に係り、
詳しくは、型締めした時に金型を型開閉方向と直交する
方向から押圧して、射出成形時の樹脂圧力に対して金型
が変形することを防止する射出成形技術に適用すること
ができ、特に、成形品にバリを発生し難くして成形品を
離型する際の抵抗力を低減して、成形品の変形を抑えて
成形品の精度を上げることができる射出成形装置に関す
る。
詳しくは、型締めした時に金型を型開閉方向と直交する
方向から押圧して、射出成形時の樹脂圧力に対して金型
が変形することを防止する射出成形技術に適用すること
ができ、特に、成形品にバリを発生し難くして成形品を
離型する際の抵抗力を低減して、成形品の変形を抑えて
成形品の精度を上げることができる射出成形装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形装置については、例えば
特開平3−34831号公報で報告されたものがある。
この従来の射出成形装置では、固定側プラテン及び可動
側プラテンの離隔、接近に伴って、型締め時に型開閉方
向と直交する方向に金型を挟圧する挟圧機構を設けて構
成しているため、金型剛性をさほど高めることなく、樹
脂圧力による金型の変形を効果的に抑制することができ
る。このため、成形品の精度を高めることができる他、
金型の小型化を達成することができるので、成形品の低
コスト化を達成することができるという利点を有する。
以下、従来の射出成形装置を図面を用いて説明する。
特開平3−34831号公報で報告されたものがある。
この従来の射出成形装置では、固定側プラテン及び可動
側プラテンの離隔、接近に伴って、型締め時に型開閉方
向と直交する方向に金型を挟圧する挟圧機構を設けて構
成しているため、金型剛性をさほど高めることなく、樹
脂圧力による金型の変形を効果的に抑制することができ
る。このため、成形品の精度を高めることができる他、
金型の小型化を達成することができるので、成形品の低
コスト化を達成することができるという利点を有する。
以下、従来の射出成形装置を図面を用いて説明する。
【0003】次に、図5は従来の射出成形装置の構成を
示す図である。図5に示す如く、射出成形装置101
は、型締めした時に内部にキャビティ102を画成する
一対の金型103,104と、金型103を型開閉方向
へ相対的に移動して型締め及び型開きする可動プレート
105及び可動プレート駆動機構106と、金型10
3,104を型締めした時に金型103,104を型開
閉方向と直交する方向から押圧する押圧機構107と、
可動プレート105と対向するように金型104側に設
けられた固定プレート108と、成形材料を固定プレー
ト108を通して金型103,104に導入するノズル
109と、金型104に設けられたノズル109からの
成形材料を金型103,104のキャビティ102へ送
るスプルー110等から構成されている。
示す図である。図5に示す如く、射出成形装置101
は、型締めした時に内部にキャビティ102を画成する
一対の金型103,104と、金型103を型開閉方向
へ相対的に移動して型締め及び型開きする可動プレート
105及び可動プレート駆動機構106と、金型10
3,104を型締めした時に金型103,104を型開
閉方向と直交する方向から押圧する押圧機構107と、
可動プレート105と対向するように金型104側に設
けられた固定プレート108と、成形材料を固定プレー
ト108を通して金型103,104に導入するノズル
109と、金型104に設けられたノズル109からの
成形材料を金型103,104のキャビティ102へ送
るスプルー110等から構成されている。
【0004】ここで、押圧機構107は、金型103,
104を直接押圧する押圧部材111と、押圧部材11
1が設けられた押圧機構のアクチュエータ112と、油
圧を制御する油圧制御ユニット113と、押圧機構のア
クチュエータ112と油圧制御ユニット113間に配置
された油圧管114a,114bと、油圧ポンプ115
と、油圧制御ユニット113と油圧ポンプ115間に配
置された油圧管114cとから構成されている。油圧ポ
ンプ115による油圧は、油圧制御ユニット113によ
って制御されながら、各油圧管114a,114bを通
して押圧機構のアクチュエータ112の押圧部材111
に送られる。
104を直接押圧する押圧部材111と、押圧部材11
1が設けられた押圧機構のアクチュエータ112と、油
圧を制御する油圧制御ユニット113と、押圧機構のア
クチュエータ112と油圧制御ユニット113間に配置
された油圧管114a,114bと、油圧ポンプ115
と、油圧制御ユニット113と油圧ポンプ115間に配
置された油圧管114cとから構成されている。油圧ポ
ンプ115による油圧は、油圧制御ユニット113によ
って制御されながら、各油圧管114a,114bを通
して押圧機構のアクチュエータ112の押圧部材111
に送られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の射出成形装置では、図6に示すように、押圧部
材111が可動プレート105側の金型103と固定プ
レート108側の金型104の両方を押圧しようとする
場合、金型加工の基準面の関係から、金型103と金型
104が同一平面とはならず、微妙な段差が生じている
ため、押圧が有効に働かなくなる場合があった。
た従来の射出成形装置では、図6に示すように、押圧部
材111が可動プレート105側の金型103と固定プ
レート108側の金型104の両方を押圧しようとする
場合、金型加工の基準面の関係から、金型103と金型
104が同一平面とはならず、微妙な段差が生じている
ため、押圧が有効に働かなくなる場合があった。
【0006】図6では、押圧部材111で押圧しても金
型104に有効な押圧力が作用しない場合を示してい
る。このような場合には、押圧力が作用していない方の
金型が樹脂圧力に負けて変形してしまい、成形品にバリ
が発生し、このバリが成形品を離型する際の抵抗力とな
って成形品を変形させ、精度を低下させてしまうという
問題があった。
型104に有効な押圧力が作用しない場合を示してい
る。このような場合には、押圧力が作用していない方の
金型が樹脂圧力に負けて変形してしまい、成形品にバリ
が発生し、このバリが成形品を離型する際の抵抗力とな
って成形品を変形させ、精度を低下させてしまうという
問題があった。
【0007】また、金型内に残ったバリを取り除くため
の型メンテナンスを頻繁に行わなくてはならず、成形品
のコストが増加するという問題があった。更に、押圧部
材111に過剰な力がかかり、押圧部材111が変形及
び破壊する恐れがあるという問題があった。そこで、本
発明は、成形品にバリを発生し難くして成形品を離型す
る際の抵抗力を低減して、成形品の変形を抑えて成形品
の精度を上げることができるとともに、バリを金型内に
残り難くして型のメンテナンスを減らして、成形品のコ
ストを低減することができ、しかも、押圧部材に過剰な
力をかけ難くして、押圧部材の変形及び破壊を抑えるこ
とができる射出成形装置を提供することを目的としてい
る。
の型メンテナンスを頻繁に行わなくてはならず、成形品
のコストが増加するという問題があった。更に、押圧部
材111に過剰な力がかかり、押圧部材111が変形及
び破壊する恐れがあるという問題があった。そこで、本
発明は、成形品にバリを発生し難くして成形品を離型す
る際の抵抗力を低減して、成形品の変形を抑えて成形品
の精度を上げることができるとともに、バリを金型内に
残り難くして型のメンテナンスを減らして、成形品のコ
ストを低減することができ、しかも、押圧部材に過剰な
力をかけ難くして、押圧部材の変形及び破壊を抑えるこ
とができる射出成形装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
型締めした時に内部にキャビティを画成する一対の射出
成形金型と、該金型を型開閉方向へ相対的に移動して型
締め及び型開きする金型移動手段と、金型を型締めした
時に該金型を型開閉方向と直交する少なくとも一方向か
ら押圧する押圧手段とを備えた射出成形装置において、
前記押圧手段を、一対の金型のそれぞれを独立に押圧で
きるように配置してなることを特徴とするものである。
型締めした時に内部にキャビティを画成する一対の射出
成形金型と、該金型を型開閉方向へ相対的に移動して型
締め及び型開きする金型移動手段と、金型を型締めした
時に該金型を型開閉方向と直交する少なくとも一方向か
ら押圧する押圧手段とを備えた射出成形装置において、
前記押圧手段を、一対の金型のそれぞれを独立に押圧で
きるように配置してなることを特徴とするものである。
【0009】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、前記押圧手段により金型を押圧する押
圧力を一対の金型それぞれで独立に制御する押圧力制御
手段を有することを特徴とするものである。請求項3記
載の発明は、上記請求項1,2記載の発明において、前
記押圧手段により金型を押圧する押圧力をキャビティ内
樹脂の圧力に応じて制御する押圧力制御手段を有するこ
とを特徴とするものである。
の発明において、前記押圧手段により金型を押圧する押
圧力を一対の金型それぞれで独立に制御する押圧力制御
手段を有することを特徴とするものである。請求項3記
載の発明は、上記請求項1,2記載の発明において、前
記押圧手段により金型を押圧する押圧力をキャビティ内
樹脂の圧力に応じて制御する押圧力制御手段を有するこ
とを特徴とするものである。
【0010】請求項4記載の発明は、上記請求項3記載
の発明において、前記キャビティ内樹脂の圧力を測定す
る圧力測定手段を有することを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、上記請求項1,2記載の発明に
おいて、前記押圧手段により金型を押圧する押圧力を前
記キャビティ内に樹脂を射出充填開始してからの時間に
基づいて制御する押圧力制御手段を有することを特徴と
するものである。
の発明において、前記キャビティ内樹脂の圧力を測定す
る圧力測定手段を有することを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、上記請求項1,2記載の発明に
おいて、前記押圧手段により金型を押圧する押圧力を前
記キャビティ内に樹脂を射出充填開始してからの時間に
基づいて制御する押圧力制御手段を有することを特徴と
するものである。
【0011】請求項6記載の発明は、上記請求項1,2
記載の発明において、前記押圧手段により金型を押圧す
る押圧力を前記キャビティ内の樹脂の温度に基づいて制
御する押圧力制御手段を有することを特徴とするもので
ある。
記載の発明において、前記押圧手段により金型を押圧す
る押圧力を前記キャビティ内の樹脂の温度に基づいて制
御する押圧力制御手段を有することを特徴とするもので
ある。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、金型を型締めした時
に金型を型開閉方向と直交する少なくとも一方向から押
圧する押圧手段を、一対の金型のそれぞれを独立に押圧
できるように配置して構成する。このため、一対の金型
のそれぞれを独立に押圧することができるので、前述し
た従来の図6に示したような金型へ押圧力が働かなくな
ることがなくなり、確実に一対の金型それぞれに独立に
押圧力を有効に働かせることができる。従って、バリを
発生し難くすることができるため、離型時の抵抗力を下
げて成形品の変形を防ぐことができ、成形品の精度を上
げることができる。
に金型を型開閉方向と直交する少なくとも一方向から押
圧する押圧手段を、一対の金型のそれぞれを独立に押圧
できるように配置して構成する。このため、一対の金型
のそれぞれを独立に押圧することができるので、前述し
た従来の図6に示したような金型へ押圧力が働かなくな
ることがなくなり、確実に一対の金型それぞれに独立に
押圧力を有効に働かせることができる。従って、バリを
発生し難くすることができるため、離型時の抵抗力を下
げて成形品の変形を防ぐことができ、成形品の精度を上
げることができる。
【0013】また、バリが金型内に残ることを少なくす
ることができるため、型のメンテナンスを減らすことが
でき、成形品のコストを低減することができる。また、
前述した従来では、図6に示したように、押圧部材が片
当たりしていると、押圧部材の単位面積当たりの力が過
剰となって押圧部材が変形及び破壊する恐れがあった
が、本発明では、一対の金型のそれぞれを独立に押圧す
ることができるため、押圧部材に過剰な力がかからない
ようにすることができ、押圧部材の変形及び破壊する恐
れを解消することができる。
ることができるため、型のメンテナンスを減らすことが
でき、成形品のコストを低減することができる。また、
前述した従来では、図6に示したように、押圧部材が片
当たりしていると、押圧部材の単位面積当たりの力が過
剰となって押圧部材が変形及び破壊する恐れがあった
が、本発明では、一対の金型のそれぞれを独立に押圧す
ることができるため、押圧部材に過剰な力がかからない
ようにすることができ、押圧部材の変形及び破壊する恐
れを解消することができる。
【0014】請求項2記載の発明では、押圧力制御手段
により金型を押圧する押圧力を一対の金型それぞれで独
立に制御するように構成する。このため、一対の金型の
それぞれに作用する押圧力をそれぞれの金型で異なる力
に適宜設定することができるので、キャビティの押圧方
向の一対の金型に対するそれぞれの投影面積に見合った
適切な押圧力を設定することができる。従って、精度の
良い成形品を効率良く得ることができるとともに、過度
な押圧力による金型の変形を効率良く防止することがで
きる。
により金型を押圧する押圧力を一対の金型それぞれで独
立に制御するように構成する。このため、一対の金型の
それぞれに作用する押圧力をそれぞれの金型で異なる力
に適宜設定することができるので、キャビティの押圧方
向の一対の金型に対するそれぞれの投影面積に見合った
適切な押圧力を設定することができる。従って、精度の
良い成形品を効率良く得ることができるとともに、過度
な押圧力による金型の変形を効率良く防止することがで
きる。
【0015】請求項3記載の発明では、押圧力制御手段
により金型を押圧する押圧力をキャビティ内樹脂の圧力
に応じて制御するように構成する。このため、金型を押
圧する押圧力を樹脂の圧力に応じて成形中に変えること
ができるので、成形中常に樹脂の圧力と押圧力を釣り合
うようにすることができ、金型を変形させないようにす
ることができる。なお、このようにしない場合の押圧力
は、成形中、樹脂の最大圧力に設定するため、樹脂の圧
力が低下してくると、押圧力>樹脂の圧力となって、金
型がキャビティ側に変形してしまう。
により金型を押圧する押圧力をキャビティ内樹脂の圧力
に応じて制御するように構成する。このため、金型を押
圧する押圧力を樹脂の圧力に応じて成形中に変えること
ができるので、成形中常に樹脂の圧力と押圧力を釣り合
うようにすることができ、金型を変形させないようにす
ることができる。なお、このようにしない場合の押圧力
は、成形中、樹脂の最大圧力に設定するため、樹脂の圧
力が低下してくると、押圧力>樹脂の圧力となって、金
型がキャビティ側に変形してしまう。
【0016】請求項4記載の発明では、圧力測定手段に
よりキャビティ内樹脂の圧力を測定するように構成す
る。このため、圧力測定手段によりキャビティ内樹脂の
圧力を測定することができるので、金型を押圧する押圧
力を測定したキャビティ内樹脂の圧力に応じて効率良く
可変することができる。
よりキャビティ内樹脂の圧力を測定するように構成す
る。このため、圧力測定手段によりキャビティ内樹脂の
圧力を測定することができるので、金型を押圧する押圧
力を測定したキャビティ内樹脂の圧力に応じて効率良く
可変することができる。
【0017】請求項5記載の発明では、押圧力制御手段
により金型を押圧する押圧力をキャビティ内に樹脂を射
出充填開始してからの時間に基づいて制御するように構
成する。このため、圧力センサーを用いることなく、金
型を押圧する押圧力を成形時間を基に成形中に変えるこ
とができるので、成形中常に樹脂の圧力と押圧力を釣り
合うようにすることができ、金型を変形させないように
することができる。しかも、圧力センサーを用いる場合
よりも、装置コストを低減することができる。
により金型を押圧する押圧力をキャビティ内に樹脂を射
出充填開始してからの時間に基づいて制御するように構
成する。このため、圧力センサーを用いることなく、金
型を押圧する押圧力を成形時間を基に成形中に変えるこ
とができるので、成形中常に樹脂の圧力と押圧力を釣り
合うようにすることができ、金型を変形させないように
することができる。しかも、圧力センサーを用いる場合
よりも、装置コストを低減することができる。
【0018】請求項6記載の発明では、押圧力制御手段
により金型を押圧する押圧力を樹脂の温度に基づいて制
御するように構成する。このため、圧力センサーを用い
ることなく、金型を押圧する押圧力を樹脂の温度を基に
成形中に変えることができるので、成形中常に樹脂の圧
力と押圧力を釣り合うようにすることができ、金型を変
形させないようにすることができる。
により金型を押圧する押圧力を樹脂の温度に基づいて制
御するように構成する。このため、圧力センサーを用い
ることなく、金型を押圧する押圧力を樹脂の温度を基に
成形中に変えることができるので、成形中常に樹脂の圧
力と押圧力を釣り合うようにすることができ、金型を変
形させないようにすることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (実施例1)図1は請求項1,2の発明に係る実施例1
の射出成形装置の構成を示す図である。
する。 (実施例1)図1は請求項1,2の発明に係る実施例1
の射出成形装置の構成を示す図である。
【0020】図1に示す如く、射出成形装置1は、型締
めした時に内部にキャビティ2を画成する一対の金型
3,4と、金型3を型開閉方向へ相対的に移動して型締
め及び型開きする可動プレート5及び可動プレート駆動
機構6と、金型3,4を型締めした時に金型3,4を型
開閉方向と直交する方向から押圧し、かつ金型3,4の
それぞれを独立に押圧できるように配置された押圧機構
7a,7bと、可動プレート5と対向するように金型4
側に設けられた固定プレート8と、成形材料を固定プレ
ート8を通して金型3,4のキャビティ2に導入するノ
ズル9と、金型4に設けられたノズル9からの成形材料
を金型3,4のキャビティ2へ送るスプルー10等から
構成されている。
めした時に内部にキャビティ2を画成する一対の金型
3,4と、金型3を型開閉方向へ相対的に移動して型締
め及び型開きする可動プレート5及び可動プレート駆動
機構6と、金型3,4を型締めした時に金型3,4を型
開閉方向と直交する方向から押圧し、かつ金型3,4の
それぞれを独立に押圧できるように配置された押圧機構
7a,7bと、可動プレート5と対向するように金型4
側に設けられた固定プレート8と、成形材料を固定プレ
ート8を通して金型3,4のキャビティ2に導入するノ
ズル9と、金型4に設けられたノズル9からの成形材料
を金型3,4のキャビティ2へ送るスプルー10等から
構成されている。
【0021】ここで、金型3,4のそれぞれを独立に押
圧できるように配置された押圧機構7a,7bは、金型
3,4のそれぞれを直接押圧する押圧部材11a,11
bと、押圧部材11a,11bが設けられた押圧機構の
アクチュエータ12a,12bと、油圧を制御する油圧
制御ユニット13と、押圧機構のアクチュエータ12a
と油圧制御ユニット13間に配置された油圧管14a
と、アクチュエータ12bと油圧制御ユニット13間に
配置された油圧管14bと、油圧ポンプ15と、油圧制
御ユニット13と油圧ポンプ15間に配置された油圧管
14cとから構成されている。油圧ポンプ15による油
圧は、油圧制御ユニット13によって制御されながら、
各油圧管14a,14bを通して押圧機構のアクチュエ
ータ12a,12bの押圧部材11a,11bに送られ
る。
圧できるように配置された押圧機構7a,7bは、金型
3,4のそれぞれを直接押圧する押圧部材11a,11
bと、押圧部材11a,11bが設けられた押圧機構の
アクチュエータ12a,12bと、油圧を制御する油圧
制御ユニット13と、押圧機構のアクチュエータ12a
と油圧制御ユニット13間に配置された油圧管14a
と、アクチュエータ12bと油圧制御ユニット13間に
配置された油圧管14bと、油圧ポンプ15と、油圧制
御ユニット13と油圧ポンプ15間に配置された油圧管
14cとから構成されている。油圧ポンプ15による油
圧は、油圧制御ユニット13によって制御されながら、
各油圧管14a,14bを通して押圧機構のアクチュエ
ータ12a,12bの押圧部材11a,11bに送られ
る。
【0022】本実施例では、可動プレート5側の金型3
と固定プレート8側の金型4のそれぞれに独立させて押
圧力が負荷できるように押圧機構7a,7bを二対配置
して射出成形装置1を構成している。射出成形装置1の
一対の金型3,4は、それぞれ可動プレート5及び固定
プレート8に支持され固定されて対向している。キャビ
ティ2は、金型3,4が当接されることによって形成さ
れる。成形に当たっては、可動プレート駆動機構6を動
かして、可動プレート5側の金型3を固定プレート8側
の金型4に当接させ、更にキャビティ2に後に充填され
る樹脂の圧力によって、パーティング面と呼ばれる金型
当接面が開いてバリが生じないように型締め力が負荷さ
れる。
と固定プレート8側の金型4のそれぞれに独立させて押
圧力が負荷できるように押圧機構7a,7bを二対配置
して射出成形装置1を構成している。射出成形装置1の
一対の金型3,4は、それぞれ可動プレート5及び固定
プレート8に支持され固定されて対向している。キャビ
ティ2は、金型3,4が当接されることによって形成さ
れる。成形に当たっては、可動プレート駆動機構6を動
かして、可動プレート5側の金型3を固定プレート8側
の金型4に当接させ、更にキャビティ2に後に充填され
る樹脂の圧力によって、パーティング面と呼ばれる金型
当接面が開いてバリが生じないように型締め力が負荷さ
れる。
【0023】一方、押圧機構7a,7bは、一対の金型
3,4を上記の型締め方向と直交する方向に押圧し、一
対の金型3,4のそれぞれ独立に押圧できるように配置
されている。押圧機構7aは、金型3を独立に押圧でき
るように配置されており、押圧機構7bは、金型4を独
立に押圧できるように配置されている。即ち、押圧機構
7a,7bは、金型3,4の型締め方向と直交する方向
に互いに対向するように配設されたアクチュエータ12
a,12bと、これらに圧力作動油を供給する油圧ポン
プ15と、油圧制御ユニット14及び押圧部材11a,
11bを備えている。
3,4を上記の型締め方向と直交する方向に押圧し、一
対の金型3,4のそれぞれ独立に押圧できるように配置
されている。押圧機構7aは、金型3を独立に押圧でき
るように配置されており、押圧機構7bは、金型4を独
立に押圧できるように配置されている。即ち、押圧機構
7a,7bは、金型3,4の型締め方向と直交する方向
に互いに対向するように配設されたアクチュエータ12
a,12bと、これらに圧力作動油を供給する油圧ポン
プ15と、油圧制御ユニット14及び押圧部材11a,
11bを備えている。
【0024】そして、油圧管14cを通して油圧ポンプ
15から油圧制御ユニット13に供給された作動油は、
その圧力が制御されて油圧管14a,14bを通してア
クチュエータ12a,12bに供給され、アクチュエー
タ12a,12bが押圧部材11a,11bを介して型
締めされた金型3,4を所定の押圧力で押圧する。な
お、これらの押圧力は、(キャビティ2の押圧方向(紙
面上下方向)の金型3,4それぞれの投影面積)×(成
形時の最大樹脂圧力(単位面積当たりの))にそれぞれ
独立に油圧制御ユニット13で設定するように構成する
が、成形後の成形品の寸法やバリの発生具合から適当に
調節することができる。また、図示しないが、アクチュ
エータ12a,12bと油圧管14bの間には切換弁が
設けられており、圧力作動油の供給方向が切り換えら
れ、金型3,4を押圧から解放することができる。
15から油圧制御ユニット13に供給された作動油は、
その圧力が制御されて油圧管14a,14bを通してア
クチュエータ12a,12bに供給され、アクチュエー
タ12a,12bが押圧部材11a,11bを介して型
締めされた金型3,4を所定の押圧力で押圧する。な
お、これらの押圧力は、(キャビティ2の押圧方向(紙
面上下方向)の金型3,4それぞれの投影面積)×(成
形時の最大樹脂圧力(単位面積当たりの))にそれぞれ
独立に油圧制御ユニット13で設定するように構成する
が、成形後の成形品の寸法やバリの発生具合から適当に
調節することができる。また、図示しないが、アクチュ
エータ12a,12bと油圧管14bの間には切換弁が
設けられており、圧力作動油の供給方向が切り換えら
れ、金型3,4を押圧から解放することができる。
【0025】更に、射出成形装置1のノズル9は、可動
プレート駆動機構6によって型締めされ、押圧機構7
a,7bによって押圧された金型3,4のキャビティ2
内にスプルー10を通して溶融樹脂を射出・充填する機
能を有する。キャビティ2内に充填された溶融樹脂は、
冷却・固化した後、成形品として金型3,4から取り出
される。
プレート駆動機構6によって型締めされ、押圧機構7
a,7bによって押圧された金型3,4のキャビティ2
内にスプルー10を通して溶融樹脂を射出・充填する機
能を有する。キャビティ2内に充填された溶融樹脂は、
冷却・固化した後、成形品として金型3,4から取り出
される。
【0026】このように、本実施例(請求項1)では、
金型3,4を型締めした時に金型3,4を型開閉方向と
直交する少なくとも一方向から押圧する押圧機構7a,
7bを、一対の金型3,4のそれぞれを独立に押圧でき
るように配置して構成している。このため、一対の金型
3,4のそれぞれを独立に押圧することができるので、
前述した従来の図6に示したような金型へ押圧力が働か
なくなることがなくなり、確実に1対の金型3,4それ
ぞれに独立に押圧力を有効に働かせることができる。従
って、バリを発生し難くすることができるため、離型時
の抵抗力を下げて成形品の変形を防ぐことができ、成形
品の精度を上げることができる。
金型3,4を型締めした時に金型3,4を型開閉方向と
直交する少なくとも一方向から押圧する押圧機構7a,
7bを、一対の金型3,4のそれぞれを独立に押圧でき
るように配置して構成している。このため、一対の金型
3,4のそれぞれを独立に押圧することができるので、
前述した従来の図6に示したような金型へ押圧力が働か
なくなることがなくなり、確実に1対の金型3,4それ
ぞれに独立に押圧力を有効に働かせることができる。従
って、バリを発生し難くすることができるため、離型時
の抵抗力を下げて成形品の変形を防ぐことができ、成形
品の精度を上げることができる。
【0027】また、バリが金型3,4内に残ることを少
なくすることができるため、型のメンテナンスを減らす
ことができ、成形品のコストを低減することができる。
また、前述した従来では、図6に示したように、押圧部
材11a,11bが片当たりしていると、押圧部材11
a,11bの単位面積当たりの力が過剰となって押圧部
材11a,11bが変形及び破壊する恐れがあったが、
本実施例では、一対の金型3,4のそれぞれを独立に押
圧することができるため、押圧部材11a,11bに過
剰な力がかからないようにすることができ、押圧部材1
1a,11bの変形及び破壊する恐れを解消することが
できる。
なくすることができるため、型のメンテナンスを減らす
ことができ、成形品のコストを低減することができる。
また、前述した従来では、図6に示したように、押圧部
材11a,11bが片当たりしていると、押圧部材11
a,11bの単位面積当たりの力が過剰となって押圧部
材11a,11bが変形及び破壊する恐れがあったが、
本実施例では、一対の金型3,4のそれぞれを独立に押
圧することができるため、押圧部材11a,11bに過
剰な力がかからないようにすることができ、押圧部材1
1a,11bの変形及び破壊する恐れを解消することが
できる。
【0028】本実施例(請求項2)では、油圧制御ユニ
ット13により金型3,4を押圧する押圧力を一対の金
型3,4それぞれで独立に制御するように構成してい
る。このため、一対の金型3,4のそれぞれに作用する
押圧力をそれぞれの金型3,4で異なる力に適宜設定す
ることができるので、キャビティ2の押圧方向の一対の
金型3,4に対するそれぞれの投影面積に見合った適切
な押圧力を設定することができる。従って、精度の良い
成形品を効率良く得ることができるとともに、過度な押
圧力による金型3,4の変形を効率良く防止することが
できる。
ット13により金型3,4を押圧する押圧力を一対の金
型3,4それぞれで独立に制御するように構成してい
る。このため、一対の金型3,4のそれぞれに作用する
押圧力をそれぞれの金型3,4で異なる力に適宜設定す
ることができるので、キャビティ2の押圧方向の一対の
金型3,4に対するそれぞれの投影面積に見合った適切
な押圧力を設定することができる。従って、精度の良い
成形品を効率良く得ることができるとともに、過度な押
圧力による金型3,4の変形を効率良く防止することが
できる。
【0029】なお、図2に示すように、キャビティ2の
押圧方向の投影面積が金型4に対して0の場合には、そ
れに対応する押圧機構7bの押圧部材11aは、金型
3,4に接していてもよいが、その際には、予め油圧制
御ユニット13で押圧力を略0に設定しておくように構
成するか、あるいは接しないようにしておくように構成
する。これにより、金型4側の押圧方向に樹脂圧力を発
生させずに押圧力を負荷しないようにすることができ、
負荷することによる金型3,4の変形やそれによる成形
品の精度不良を防ぐことができる。 (実施例2)次に、図3は請求項3,4の発明に係る実
施例2の射出成形装置の構成を示す図である。図3にお
いて、図1,2と同一符号は同一又は相当部分を示す。
押圧方向の投影面積が金型4に対して0の場合には、そ
れに対応する押圧機構7bの押圧部材11aは、金型
3,4に接していてもよいが、その際には、予め油圧制
御ユニット13で押圧力を略0に設定しておくように構
成するか、あるいは接しないようにしておくように構成
する。これにより、金型4側の押圧方向に樹脂圧力を発
生させずに押圧力を負荷しないようにすることができ、
負荷することによる金型3,4の変形やそれによる成形
品の精度不良を防ぐことができる。 (実施例2)次に、図3は請求項3,4の発明に係る実
施例2の射出成形装置の構成を示す図である。図3にお
いて、図1,2と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0030】本実施例の射出成形装置1は、図1の実施
例1で示したものに更に、キャビティ2部の単位面積当
たりの樹脂圧力を測定できるようにした内圧センサー2
1を設け、樹脂圧力を内圧センサーアンプ22を介して
コンピュータ23に取り込むように構成している。コン
ピュータ23には、予めキャビティ2の押圧方向の投影
面積が金型3及び4で分けて入力されており、(モニタ
リングした単位面積当たりの樹脂圧力)×(金型3及び
4の押圧方向の投影面積)=(金型3及び金型4の押圧
方向の全圧力)が算出され、この算出した結果に基づ
き、金型3及び4に負荷する押圧力をそれぞれ時事刻々
と油圧制御ユニット13にフィードバックし、キャビテ
ィ2内の樹脂圧力に応じて押圧力を可変させて負荷する
ように構成する。
例1で示したものに更に、キャビティ2部の単位面積当
たりの樹脂圧力を測定できるようにした内圧センサー2
1を設け、樹脂圧力を内圧センサーアンプ22を介して
コンピュータ23に取り込むように構成している。コン
ピュータ23には、予めキャビティ2の押圧方向の投影
面積が金型3及び4で分けて入力されており、(モニタ
リングした単位面積当たりの樹脂圧力)×(金型3及び
4の押圧方向の投影面積)=(金型3及び金型4の押圧
方向の全圧力)が算出され、この算出した結果に基づ
き、金型3及び4に負荷する押圧力をそれぞれ時事刻々
と油圧制御ユニット13にフィードバックし、キャビテ
ィ2内の樹脂圧力に応じて押圧力を可変させて負荷する
ように構成する。
【0031】このように、本実施例(請求項3)では、
金型3,4を押圧する押圧力をキャビティ2内樹脂の圧
力に応じて制御するように構成している。このため、金
型を押圧する押圧力を樹脂の圧力に応じて成形中に変え
ることができるので、成形中常に樹脂の圧力と押圧力を
釣り合うようにすることができ、金型3,4を変形させ
ないようにすることができる。
金型3,4を押圧する押圧力をキャビティ2内樹脂の圧
力に応じて制御するように構成している。このため、金
型を押圧する押圧力を樹脂の圧力に応じて成形中に変え
ることができるので、成形中常に樹脂の圧力と押圧力を
釣り合うようにすることができ、金型3,4を変形させ
ないようにすることができる。
【0032】本実施例(請求項4)では、内圧センサー
21によりキャビティ2内樹脂の圧力を測定するように
構成している。このため、内圧センサー21によりキャ
ビティ2内樹脂の圧力を測定することができるので、金
型3,4を押圧する押圧力を測定したキャビティ2内樹
脂の圧力に応じて効率良く可変することができる。 (実施例3)次に、図4は請求項5の発明に係る実施例
3の射出成形装置の構成を示す図である。
21によりキャビティ2内樹脂の圧力を測定するように
構成している。このため、内圧センサー21によりキャ
ビティ2内樹脂の圧力を測定することができるので、金
型3,4を押圧する押圧力を測定したキャビティ2内樹
脂の圧力に応じて効率良く可変することができる。 (実施例3)次に、図4は請求項5の発明に係る実施例
3の射出成形装置の構成を示す図である。
【0033】請求項3の発明に係る金型3,4を押圧す
る押圧力をキャビティ2内樹脂の圧力に応じて可変する
直接的な方法は、請求項4の発明に係る内圧センサー2
1によりキャビティ2内樹脂の圧力を測定するものが有
効であるが、キャビティ2に射出充填された樹脂の圧力
は、時間の経過とともに低下することが知られている。
それは、樹脂の射出充填時の樹脂温度と金型温度の関係
は、樹脂温度>金型温度であり、金型温度が一定の場
合、樹脂温度が時間の経過とともに金型温度に近づき樹
脂が冷却固化するからである。即ち、請求項4の発明に
係る実施例2で前述したように、樹脂圧力を直接測定し
てそれを押圧力にフィードバックするかわりに、予め時
間の経過と圧力の変化を実験あるいはCAEで求めてお
き、圧力の代用として樹脂をキャビティ2に射出充填開
始してからの時間を用いて、押圧力を制御するように構
成する。
る押圧力をキャビティ2内樹脂の圧力に応じて可変する
直接的な方法は、請求項4の発明に係る内圧センサー2
1によりキャビティ2内樹脂の圧力を測定するものが有
効であるが、キャビティ2に射出充填された樹脂の圧力
は、時間の経過とともに低下することが知られている。
それは、樹脂の射出充填時の樹脂温度と金型温度の関係
は、樹脂温度>金型温度であり、金型温度が一定の場
合、樹脂温度が時間の経過とともに金型温度に近づき樹
脂が冷却固化するからである。即ち、請求項4の発明に
係る実施例2で前述したように、樹脂圧力を直接測定し
てそれを押圧力にフィードバックするかわりに、予め時
間の経過と圧力の変化を実験あるいはCAEで求めてお
き、圧力の代用として樹脂をキャビティ2に射出充填開
始してからの時間を用いて、押圧力を制御するように構
成する。
【0034】この場合には、コンピュータ23には、図
示しない射出成形装置の制御盤から樹脂の射出スタート
の信号が送られ、成形開始の時間カウントが始まる。コ
ンピュータ23には、予めキャビティ2の押圧方向の投
影面積が金型3及び金型4で分けて入力されており、ま
た、予め求めた時間と圧力の関係も入力されている。射
出スタートの信号とともに、これらの予め入力されてい
るデータに基づいて、適正な押圧力を演算し、コンピュ
ータ23は、油圧制御ユニット13に制御信号を送り、
油圧ポンプ15によって押圧力を発生・制御する。
示しない射出成形装置の制御盤から樹脂の射出スタート
の信号が送られ、成形開始の時間カウントが始まる。コ
ンピュータ23には、予めキャビティ2の押圧方向の投
影面積が金型3及び金型4で分けて入力されており、ま
た、予め求めた時間と圧力の関係も入力されている。射
出スタートの信号とともに、これらの予め入力されてい
るデータに基づいて、適正な押圧力を演算し、コンピュ
ータ23は、油圧制御ユニット13に制御信号を送り、
油圧ポンプ15によって押圧力を発生・制御する。
【0035】このように、本実施例(請求項5)では、
金型3,4を押圧する押圧力をキャビティ2内に樹脂を
射出充填開始してからの時間に基づいて制御するように
構成している。このため、圧力センサーを用いることな
く、金型3,4を押圧する押圧力を成形時間を基に成形
中に変えることができるので、成形中常に樹脂の圧力と
押圧力を釣り合うようにすることができ、金型3,4を
変形させないようにすることができる。しかも、圧力セ
ンサーを用いる場合よりも、装置コストを低減すること
ができる。 (実施例4)次に、請求項6の発明に係る実施例を前述
した実施例3の図4を用いて説明する。前述のように、
金型温度が一定の場合、樹脂温度が時間の経過とともに
金型温度に近づき、樹脂が冷却固化する。その時の樹脂
の温度と圧力の間には、1対1の関係がある。即ち、樹
脂の温度が判れば、その時の圧力が判る。
金型3,4を押圧する押圧力をキャビティ2内に樹脂を
射出充填開始してからの時間に基づいて制御するように
構成している。このため、圧力センサーを用いることな
く、金型3,4を押圧する押圧力を成形時間を基に成形
中に変えることができるので、成形中常に樹脂の圧力と
押圧力を釣り合うようにすることができ、金型3,4を
変形させないようにすることができる。しかも、圧力セ
ンサーを用いる場合よりも、装置コストを低減すること
ができる。 (実施例4)次に、請求項6の発明に係る実施例を前述
した実施例3の図4を用いて説明する。前述のように、
金型温度が一定の場合、樹脂温度が時間の経過とともに
金型温度に近づき、樹脂が冷却固化する。その時の樹脂
の温度と圧力の間には、1対1の関係がある。即ち、樹
脂の温度が判れば、その時の圧力が判る。
【0036】そこで、樹脂の射出充填から成形品取出ま
での温度を予め求めておき、それを樹脂圧力に換算し
て、押圧力を演算して制御する。この際の樹脂温度は、
CAEにより求めておく。実際には、図4に示したよう
に、コンピュータ23に予めキャビティ2の押圧方向の
投影面積が金型3及び金型4で分けて入力されており、
また、予め求めた温度のデータも入力されていて、射出
スタートの信号とともに、これらの予め入力されている
データに基づいて適正な押圧力を演算し、コンピュータ
23は、油圧制御ユニット13に制御信号を送り、油圧
ポンプ15によって押圧力を発生・制御するように構成
する。
での温度を予め求めておき、それを樹脂圧力に換算し
て、押圧力を演算して制御する。この際の樹脂温度は、
CAEにより求めておく。実際には、図4に示したよう
に、コンピュータ23に予めキャビティ2の押圧方向の
投影面積が金型3及び金型4で分けて入力されており、
また、予め求めた温度のデータも入力されていて、射出
スタートの信号とともに、これらの予め入力されている
データに基づいて適正な押圧力を演算し、コンピュータ
23は、油圧制御ユニット13に制御信号を送り、油圧
ポンプ15によって押圧力を発生・制御するように構成
する。
【0037】このように、本実施例(請求項6)では、
金型3,4を押圧する押圧力を樹脂の温度に基づいて制
御するように構成している。このため、圧力センサーを
用いることなく、金型3,4を押圧する押圧力を樹脂の
温度を基に成形中に変えることができるので、成形中常
に樹脂の圧力と押圧力を釣り合うようにすることがで
き、金型3,4を変形させないようにすることができ
る。しかも、圧力センサーを用いる場合よりも、装置コ
ストを低減することができる。
金型3,4を押圧する押圧力を樹脂の温度に基づいて制
御するように構成している。このため、圧力センサーを
用いることなく、金型3,4を押圧する押圧力を樹脂の
温度を基に成形中に変えることができるので、成形中常
に樹脂の圧力と押圧力を釣り合うようにすることがで
き、金型3,4を変形させないようにすることができ
る。しかも、圧力センサーを用いる場合よりも、装置コ
ストを低減することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、成形品にバリを発生し
難くして成形品を離型する際の抵抗力を低減して、成形
品の変形を抑えて成形品の精度を上げることができると
ともに、バリを金型内に残り難くして型のメンテナンス
を減らして、成形品のコストを低減することができ、し
かも、押圧部材に過剰な力をかけ難くして、押圧部材の
変形及び破壊を抑えることができるという効果がある。
難くして成形品を離型する際の抵抗力を低減して、成形
品の変形を抑えて成形品の精度を上げることができると
ともに、バリを金型内に残り難くして型のメンテナンス
を減らして、成形品のコストを低減することができ、し
かも、押圧部材に過剰な力をかけ難くして、押圧部材の
変形及び破壊を抑えることができるという効果がある。
【図1】請求項1,2の発明に係る実施例1の射出成形
装置の構成を示す図である。
装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示す押圧機構のアクチュエータとその近
傍の金型部分の詳細を示す図である。
傍の金型部分の詳細を示す図である。
【図3】請求項3,4の発明に係る実施例2の射出成形
装置の構成を示す図である。
装置の構成を示す図である。
【図4】請求項5の発明に係る実施例3の射出成形装置
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図5】従来の射出成形装置の構成を示す図である。
【図6】図5に示す射出成形装置のA部の詳細を示す図
である。
である。
1 射出成形装置 2 キャビティ 3,4 金型 5 可動プレート 6 可動プレート駆動機構 7a,7b 押圧機構 8 固定プレート 9 ノズル 10 スプルー 11a,11b 押圧部材 12a,12b 押圧機構のアクチュエータ 13 油圧制御ユニット 14a,14b,14c 油圧管 15 油圧ポンプ 21 内圧センサー 22 内部センサーアンプ 23 コンピュータ
Claims (6)
- 【請求項1】型締めした時に内部にキャビティを画成す
る一対の射出成形金型と、該金型を型開閉方向へ相対的
に移動して型締め及び型開きする金型移動手段と、金型
を型締めした時に該金型を型開閉方向と直交する少なく
とも一方向から押圧する押圧手段とを備えた射出成形装
置において、前記押圧手段を、一対の金型のそれぞれを
独立に押圧できるように配置してなることを特徴とする
射出成形装置。 - 【請求項2】前記押圧手段により金型を押圧する押圧力
を一対の金型それぞれで独立に制御する押圧力制御手段
を有することを特徴とする請求項1記載の射出成形装
置。 - 【請求項3】前記押圧手段により金型を押圧する押圧力
をキャビティ内樹脂の圧力に応じて制御する押圧力制御
手段を有することを特徴とする請求項1,2記載の射出
成形装置。 - 【請求項4】前記キャビティ内樹脂の圧力を測定する圧
力測定手段を有することを特徴とする請求項3記載の射
出成形装置。 - 【請求項5】前記押圧手段により金型を押圧する押圧力
を前記キャビティ内に樹脂を射出充填開始してからの時
間に基づいて制御する押圧力制御手段を有することを特
徴とする請求項1,2記載の射出成形装置。 - 【請求項6】前記押圧手段により金型を押圧する押圧力
を前記キャビティ内の樹脂の温度に基づいて制御する押
圧力制御手段を有することを特徴とする請求項1,2記
載の射出成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06720195A JP3279863B2 (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 射出成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06720195A JP3279863B2 (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 射出成形装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08258101A JPH08258101A (ja) | 1996-10-08 |
JP3279863B2 true JP3279863B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=13338064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06720195A Expired - Fee Related JP3279863B2 (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 射出成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3279863B2 (ja) |
-
1995
- 1995-03-27 JP JP06720195A patent/JP3279863B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH08258101A (ja) | 1996-10-08 |
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