JP3279746B2 - 荷電ビーム描画装置の調整方法 - Google Patents
荷電ビーム描画装置の調整方法Info
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Description
整方法に係わり、高精度なパターンを形成するために必
要となる荷電ビーム描画装置の調整方法に関する。
作には、光露光法が使用されてきた。ところが、この露
光方法では光の波長に限界があるので、高集積化・微細
化の流れに追従する事が難しくなってきている。
子ビームに代表される荷電粒子ビームによる露光法が脚
光を浴びている。この露光方法は光露光法では実現不可
能な微細パターンの形成に於いて非常に威力を発揮す
る。しかしながら、図1(a)に示すようにパターンの
ひずみを除去し、偏向感度を調整する為のマーク類が配
置してある面と実際に描画する基板面との間に存在する
高さの差を充分に補正しなければ、基板上でのビームの
焦点がずれるだけでなく描画領域がひずむので、高精度
なパターンが描画できなくなるという問題がある。この
問題を回避する1手法として、偏向感度を調整するマー
クを階段状に設けて高さずれを補正する方法がある。
露光、例えば電子ビーム露光に於いて、偏向感度を調整
する為のマークが配してある面と描画する基板面との高
さの差を予め補正するには、図1(b)のように段差状
にマークを設けるという方法がある。この方法は、段差
部分に配置してある偏向感度調整用マークを使って各々
の高さで偏向感度を求め、それから基板面上の高さを内
挿或いは外挿して決定するものである。
り近い所で焦点を結び、歪も低減しているのがわかる。
しかし、基板とは離れたところで調整しているので、相
変わらず高さずれが存在している。
さずれを精度良く測定し、高さセンサーのオフセット値
を正確に決定する荷電ビーム描画装置調整方法を提案す
るものである。
したパターンからマーク面と基板面との差を求め、高さ
センサーのオフセット値を決定する荷電ビーム描画装置
調整方法によって達成される。
露光を行う場合、ビームの偏向感度などを調整するため
のマークが配置されている面と、描画される基板面との
あいだに存在する高さの差を補正する為に事前に決定し
なければならない高さセンサーのオフセット値を変化さ
せて、いくつかのパターンを描画し、その後パターンの
ひずみ状況を測定することで最適化する荷電ビーム描画
装置の調整方法によって実現できる。
ム・ベクター走査方式の電子ビーム描画装置に本発明を
適用した場合を示す。図2は高さセンサーの最適オフセ
ット値を決める為に描画したパターン及び基板上のレイ
アウトである。図2(a)は描画パターンの最小単位で
あり、十字の中心はこのパターンを描画する際の基準点
になる。高さセンサーのオフセットをある値に固定して
おき、基板を静止させた状態で、電子ビームを偏向でき
る全ての領域に渡って、図2(a)の最小単位のパター
ンを図2(b)のように描画する。次に、基板を移動さ
せ、高さセンサーのオフセットを変えて同様な方法で描
画を行う。基板上のレイアウトを示したのが図2(c)
である。本実施例では高さセンサーのオフセット値を1
0条件、1μmおきにして描画した。
した後、測長装置にて図2(b)内の全てに渡る描画基
準位置(十字の中心座標)を測定、理想位置からのずれ
量を各々の描画基準位置で求める。このずれ量を表す次
のような一次式を最小自乗法により決定する。
は描画基準位置の理想位置からのずれ量である。理想位
置、ずれ量と座標系の関係を示したのが図4である。描
画装置の状況が完全に調整されていれば描画可能領域は
10のようになりずれは生じないが、高さセンサーオフ
セットなどが最適化されていないと11のように描画可
能領域が歪んでしまう。ずれ量を前記の一次式で表した
場合決定された係数a1、a2、b1、b2を用いて歪
の形状を図3(a)〜(d)の4種類に分離できる。歪
の形状図3(a)、(b)、(c)、(d)と係数の関
係はそれぞれ (a1+b2)/2、(b1−a2)/2、(a1−b2)/2、
(b1+a2)/2 である。特に、高さ方向のずれに因って生じる歪は
(a)と(b)であり、前者を‘伸縮’、後者を‘回
転’と呼ぶことにする。従って、高さセンサーのオフセ
ット値に応じて回転と伸縮の量を求め、同時にこの2量
が消失するオフセット値が最適な値となる。
パターンから回転及び伸縮を求め、高さセンサーのオフ
セット値の関数として表示したのが図5(a)である。
オフセット値が−2[μm]の所で回転と伸縮が同時に
0となっている。これを幾何学的形状を示したのが図5
(b)である。15,16,17はそれぞれオフセット
値−2[μm],−1[μm],−3[μm]である。
確かに回転と伸縮が同時に0となるオフセット値を採取
すれば、焦点ずれ・ひずみのない高精度な描画パターン
が形成可能であることが判る。
ーム調整方法によれば、基板載置台上のビーム調整用マ
ークと基板面の高さの差を補正する高さセンサーのオフ
セット値を正確に決定することができ、焦点ずれやパタ
ーンひずみの無い高精度なパターンが形成可能となる。
行った場合の基板上での焦点位置及び歪を表す図。
に描画するパターン及び描画レイアウトを示した図。
の関係を表した図。
して表した図。
m]の場合 16 高さセンサーオフセット値 Zoff =−1[μ
m]の場合 17 高さセンサーオフセット値 Zoff =−3[μ
m]の場合 18 焦点位置
Claims (1)
- 【請求項1】 荷電ビームを走査しパターンを形成する
荷電ビーム描画装置に於いて、ビームの偏向感度を調整
するためのマークが配置されている面と描画される基板
面との間に差が存在する場合、この差を予め決定する工
程に関して、基板を通常の載置状態で高さセンサーのオ
フセット値を変化させパターン描画し、パターンのひず
み状況の測定結果から、高さ方向の変動に起因するひず
みを高さセンサーのオフセット値の関数として抽出し、
歪が最小となる最適オフセット値を決定することを特徴
とする荷電ビーム描画装置の調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19570893A JP3279746B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 荷電ビーム描画装置の調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19570893A JP3279746B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 荷電ビーム描画装置の調整方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0750238A JPH0750238A (ja) | 1995-02-21 |
JP3279746B2 true JP3279746B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=16345659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19570893A Expired - Lifetime JP3279746B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 荷電ビーム描画装置の調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3279746B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5203992B2 (ja) * | 2008-03-25 | 2013-06-05 | 株式会社ニューフレアテクノロジー | 電子ビーム描画装置及び電子ビーム描画方法 |
-
1993
- 1993-08-06 JP JP19570893A patent/JP3279746B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0750238A (ja) | 1995-02-21 |
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