JP3279583B2 - ビデオカメラ - Google Patents

ビデオカメラ

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JP3279583B2
JP3279583B2 JP06596691A JP6596691A JP3279583B2 JP 3279583 B2 JP3279583 B2 JP 3279583B2 JP 06596691 A JP06596691 A JP 06596691A JP 6596691 A JP6596691 A JP 6596691A JP 3279583 B2 JP3279583 B2 JP 3279583B2
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敏夫 村上
一朗 大坂
博 桜井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオカメラ等におけ
る、特に映像信号から焦点信号(電圧)を生成して焦点
合わせする映像方式の自動焦点合わせ装置と所望のテレ
ビジョン信号を生成する信号プロセス回路の、相互的回
路構成に関する。
【0002】
【従来の技術】映像信号の高周波成分が最大になるよう
に光学焦点調節機構を制御する上記映像方式の自動焦点
合わせ装置において、映像信号、もしくはその高周波成
分をA/D(アナログ−デジタル)変換して、すなわち
デジタル信号処理することによつて、小型で且つ安定に
動作するようにした従来の自動焦点合わせ装置は、特開
昭62−146081号公報、及び特開平1−1378
86号公報に記載されるようになっていた。前者は映像
信号の高周波成分を、後者は映像信号を直接、それぞれ
A/D変換してデジタル信号処理したものである。図2
は前者公知例と、図3は後者公知例とほぼ同じ動作をす
る自動焦点合わせ装置のブロック構成図を示すものであ
る。図2において1はレンズ、2は撮像面に結像してい
る被写体像を電気信号に変換する撮像素子であり、近年
CCDと呼ばれる固体撮像素子を用いるのが一般であ
る。3はCCD撮像素子が発生する固有の雑音を軽減す
るためのCDS(Corelated Double
Sampling)処理回路、及び微弱信号を増幅する
ための回路をふくむ前処理回路、6´は前処理回路の出
力に種々の処理を加えテレビジョン信号にするプロセス
回路、9´は撮像素子2よりえられた映像信号から高周
波成分を検出する回路14と、検出した高周波成分を検
波する回路15によってその出力に焦点の合い具合に対
応した量の焦点信号を生成する焦点信号生成回路であ
る。13はアナログ信号をデジタル信号に変換するA/
D変換器であり前記焦点信号をデジタル信号に変換す
る。10はマイクロコンピュ−タでありデジタル変換さ
れた焦点信号より焦点の合い具合を判定し、且つその判
定結果より前記高周波成分が最大となるように、すなわ
ち合焦するようにモ−タを駆動するための制御信号を発
生しモ−タ駆動回路11に供給する。12はモ−タ駆動
回路11からの駆動電圧によって駆動され連結する焦点
合わせ用レンズを移動するモ−タである。前記によりフ
ィ−ドバツクル−プが構成されモ−タ12は合焦点で安
定する。次に図3の引例の構成について説明する。図3
において図2と同一符号を示すブロックはほぼ同一作用
同一機能を有している。従って図2と異なるところはA
/D変換器13によって撮像素子2よりえられた映像信
号を直接デジタル信号に変換し、従って前記した高周波
成分検出回路、並びに検波回路等から構成される焦点電
圧生成回路9がデジタル回路によって構成されている点
であり図2より小型化ですぐれる。一方、所望のテレビ
ジョン信号を生成するためのカメラ信号プロセス回路を
デジタル化して小型高性能化を図った例が、テレビジョ
ン学会技術報告,第15巻,7号,25頁〜30頁(1
991年1月)に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、所望
のテレビジョン信号を生成するためのカメラ信号プロセ
ス回路と自動焦点合わせ用信号処理回路とを相互的に考
慮して小型簡単化、高性能化する点について配慮がなさ
れておらず、従ってコンパクトなカメラを実現するには
不十分であった。本発明の目的は自動焦点合わせ用回路
とカメラ信号プロセス回路を効果的に結合するように構
成することによって総合的に部品点数の少ない、且つ合
理的なビデオカメラを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は、自動焦点合
わせ用のデジタル信号とカメラ信号プロセス用の信号の
デジタル信号を得るために、撮像素子から得られた映像
信号を一個のA/D変換器で共通にアナログ−デジタル
信号変換し、且つ、自動焦点合わせ用信号処理回路とカ
メラ信号プロセス回路を一体構成し、1チップデジタル
ICに内蔵することにより、達成できる。
【0005】
【作用】映像信号を一個のA/D変換器でデジタル信号
に変換し、且つしかる後焦点合わせ用信号処理回路とカ
メラ信号プロセス回路のいずれもデジタル回路で構成す
るようにしたのでそれぞれの回路のLSI化により周辺
部品の少ない簡明で小型な回路構成が実現できる。更に
は回路間のインタ−フェ−スもデジタルデ−タで供給で
きるので、上記焦点合わせ用信号処理回路とカメラ信号
プロセス回路を一体内蔵した1チップデジタルLSI化
が簡単に実現でき一層小型な回路構成が実現できる。ま
た、A/D変換器は8ビット〜9ビット以上の分解能
(精度)を有するものを設置する。それによって焦点の
合い具合に対応した量の焦点電圧が精度良く検出できる
と同時にカメラ信号プロセス回路において映像信号は前
記量子化に伴うS/Nの劣化なども問題なく信号プロセ
ス処理できる。
【0006】
【実施例】自動焦点合わせ用信号処理回路、並びにカメ
ラ信号プロセス回路の構成の本発明による一実施例を図
1を参照しながら説明する。1は撮像レンズ、2は撮像
素子であり撮像レンズ1により結像された被写体像は、
撮像素子2によって電気信号に変換され映像信号として
出力される。出力された微弱映像信号は、前処理回路3
のCDS信号処理により撮像素子固有の雑音が軽減さ
れ、かつ適値に増幅して出力される。前処理回路3の出
力映像信号はA/D変換器5で、デジタル信号に変換さ
れ、デジタルカメラ信号処理部4と、デジタル自動焦点
合わせ信号処理部8にそれぞれ入力される。6はプロセ
ス回路であり入力された映像信号に種々の処理を加え所
望のカメラ信号(輝度信号、色信号)にし、デジタル−
アナログ(A/D)変換器7で再びアナログ信号に変換
されて出力する。一方、デジタル自動焦点合わせ信号処
理部8に入力された前記映像信号から、焦点の合い具合
に、すなわちレンズのボケの度合いに対応した量の信号
(焦点電圧)が焦点電圧生成回路9で生成される。焦点
電圧生成回路9は、映像信号から高周波(エッジ)成分
を検出する回路、例えばデジタルフィルタ(BPFまた
はHPF)と、検出された高周波成分を検波して直流化
する回路によって構成される。こうして得られた焦点電
圧は、合焦点で最大となりボケ(焦点のずれ)と共に減
少する値となる。マイクロコンピュ−タ10は、そのデ
ジタル値が入力され焦点の合い具合を、例えば焦点電圧
のレンズ移動にともなう増加減少を判定し、そしてその
判定結果に基づき焦点電圧が増加するように、そして最
大となるように、すなわち合焦するようにモ−タ12を
駆動するための制御信号を発生し、モ−タ駆動回路11
に供給する。12は連結する焦点合わせようレンズを移
動するモ−タでありモ−タ駆動回路11から出力される
駆動電圧によって駆動される。上記によりフィ−ドバッ
クル−プが構成されモ−タ12は合焦点で安定するよう
に動作する。以上説明したビデオカメラの信号処理回路
の実施構成例で、プロセス回路6、及び焦点電圧生成回
路9はそれぞれ、もしくは一体化してデジタルLSI化
する。
【0007】また、A/D変換器5、及びA/D変換器
7も上記個々のLSIに内蔵化して実現すれば、一層、
簡単合理化される。また、プロセス回路6、及び焦点電
圧生成回路9に、それぞれ共通にデジタル映像信号を供
給するA/D変換器5は、前記したように、8ビット〜
9ビット以上の量子化分解能を有するものを設置するこ
とによって、焦点合わせ性能、及びカメラ映像性能の、
いずれも良好な性能を得ることができる。
【0008】
【発明の効果】以上、本発明のように信号処理回路を構
成すれば、焦点合わせ性能、カメラ映像性能、いずれも
良好な性能を確保しつつ、回路構成を一層小型化でき、
したがって小型コンパクトなビデオカメラを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、ビデオカメラの信号
処理回路のブロック構成図である。
【図2】第1の従来例における、ビデオカメラの信号処
理回路のブロック構成図である。
【図3】第2の従来例における、ビデオカメラの信号処
理回路のブロック構成図である。
【符号の説明】
1…撮像レンズ 2…撮像素子 3…映像信号前処理回路 4…デジタルカメラ映像信号処理回路部 5…A/D変換器 6…プロセス回路 7…D/A変換器 8…デジタル自動焦点合わせ信号処理回路部 9…焦点電圧生成回路 10…マイクロコンピュ−タ 11…モ−タ駆動回路 12…モ−タ
フロントページの続き (72)発明者 桜井 博 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地日 立ビデオエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 増田 美智雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (56)参考文献 特開 平4−229783(JP,A) 特開 平4−11468(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/232 G02B 7/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンズと、 該レンズにより結像された光学像を電気信号に変換する
    撮像素子と、 該撮像素子から出力されたアナログ信号をデジタル信号
    に変換するA/D変換器と、 該デジタル信号に処理を加えてデジタルカメラ信号を生
    成するプロセス回路と、 該デジタル信号から焦点の合い具合に対応する焦点信号
    を生成する焦点信号生成回路とを備え、 前記プロセス回路と前記焦点信号生成回路に入力される
    前記デジタル信号は、前記撮像素子の後段に共通に設け
    られた前記A/D変換器から供給され、 前記プロセス回路と前記焦点信号生成回路は一体化した
    デジタルICで構成されることを特徴とするビデオカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】前記デジタルICは、前記A/D変換器も
    一体化したデジタルICであることを特徴とする請求項
    1に記載のビデオカメラ。
  3. 【請求項3】前記プロセス回路から出力されるデジタル
    カメラ信号をアナログカメラ信号に変換するD/A変換
    器を備え、 前記デジタルICは、該D/A変換器も一体化されたデ
    ジタルICであること特徴とする請求項1又は2に記載
    のビデオカメラ。
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