JP3278690B2 - オ−トゲ−ト - Google Patents

オ−トゲ−ト

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JP3278690B2
JP3278690B2 JP31395398A JP31395398A JP3278690B2 JP 3278690 B2 JP3278690 B2 JP 3278690B2 JP 31395398 A JP31395398 A JP 31395398A JP 31395398 A JP31395398 A JP 31395398A JP 3278690 B2 JP3278690 B2 JP 3278690B2
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内 博 之 竹
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オ−トゲ−ト、殊
に、流水路端部のいわゆるカルバ−トの開口部に設けら
れる樋管ボックスの流出口部を、常時閉塞ないし僅かに
開放する扉体により一応閉塞するが、流水路側からの少
量の流水の流出を可能にする外、当該流水路側の流量が
増大した場合には前記扉体を大きく開放して無理なく流
出させ、しかも、本川側水位の異常上昇に基づく水圧の
異常上昇により、前記扉体を本川側から前記枠体(樋管
ボックス)の流出口側に押圧して前記流出口を閉塞し、
本川側水位の異常上昇流水の支川側への逆流を阻止する
オ−トゲ−トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の流水路端部のいわゆるカルバ−ト
の開口部に設ける樋管ボックスの、流出側開口部に開閉
可能な扉体を設け、該扉体を当該流水路の開口部を常時
適度に開放する一方、本川側水位の異常上昇時等には、
水位が異常に上昇した流水等の水圧により扉体を押圧し
て流水路端部の流出口を閉塞し、本川側の流水等の流水
路(支川)側への流入を自動的に阻止するオ−トゲ−ト
としては、例えば、図10に示すようなものがある。
【0003】このオ−トゲ−ト5は、支川側1の流水路
15端部の樋管ボックス14の流出口14Bを開閉する
扉体3の頂部を、樋管ボックス14頂部の水平軸4に揺
動可能に支承し、扉体3が樋管ボックス14の流出口1
4Bを常時小角度開放する状態でバランスするように配
設し、支川側1の少流量、低水圧の流水でも同扉体3部
を通して流出可能にする外、支川側1の大水量、高圧の
流水により扉体3を大きく開放して本川側2へ流出さ
せ、しかも、本川側2の流水等の水位の異常上昇によ
り、扉体38の背面(図10では左)側下部を右側へ押
圧し、水平軸4まわりの反時計方向へ回動して流出口1
4Bを閉塞し、本川側2からの支川側1への逆流を自動
的に阻止する。
【0004】なお、このフラップゲ−ト5は、樋管ボッ
クス14の流出口14Bの外側面を、同図10に破線1
4BBで略示するように、垂直面から2〜3°、その上
部が本川側2から支川側1へ後退する傾斜状に構成する
こともできる。
【0005】また、図11に例示するように、支川側1
からの流水を本川側2へ流出させる流水路15ないし配
管(図示省略)の端部に配設されるカルバ−ト15B流
出側の開口部14Bを扉体18で常時一応軽く閉塞する
が、支川側1の少量の流水圧によっても扉体18を開放
して支川側1の流水を本川側2へ流出させる一方、本川
側2の水位の異常上昇により扉体18を自動的に閉塞
し、本川側2流水の支川側1への逆流を阻止するような
制水扉17も知られている(実開平1−111729号
公報参照)。
【0006】この制水扉17は、流水路15ないし図示
しない配管等に直接取付けられているカルバ−ト15B
等の流出口14B上部に、取付具18Cを水平軸18B
により回動可能に支承し、この取付具18Cの水平状取
付部18Aの下部にほぼ垂直状の扉体18を設け、前記
取付具18Cの立上がり上部にバランスウエイト18D
を設け、このバランスウエイト18Dによる前記水平軸
18Bまわりの時計方向(図11)の回転モ−メント
が、扉体18の水平軸18Bまわりの反時計方向への回
転モ−メントより僅かに小さく、扉体18により前記流
出口14Bが常時軽く閉塞されるが、扉体18により流
出口14Bが閉塞される状態においても、支川側1から
の僅かな流水圧により同扉体18を開放して本線側2へ
流出させる外、同流水量の増大により同扉体18を大き
く開放して急速に本川側2へ流出させ、しかも、本川側
2水位の異常上昇に基づく水圧上昇で、扉体18を流出
口14B側(図8では右側)へ押圧して自動的に閉塞
し、本川側2から支川側1への厚流を阻止する。
【0007】図12に模式側面説明図で略示する従来の
スライドゲ−ト8は、流水路15端部の樋管ボックス1
4の流出口14Bに設けた扉体6を昇降させるスピンド
ル7及びその門柱TAを、築堤Tの法面TFより本川側
2に位置するように設けたものである。なお、図示しな
いが、このスライドゲ−ト8とほぼ同様な構成のロ−ラ
ゲ−トも知られている。
【0008】図13の模式側面説明図で略示する従来の
ラジアルゲ−ト12は、流水路15端部の樋管ボックス
14の水平軸11に、当該樋管ボックス14の流出口1
4Bを開閉するラジアルゲ−ト9を回動可能に設けたも
のである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示すような従来の樋管ボックス14の流出口14Bを
開閉するフラップゲ−ト5にあっては、支川側1の流水
圧が高い場合には、その水圧により扉体3が本川側2に
開放されるものの、支川側1からの流水量が少ない場合
において、水平軸4まわりの抵抗が大きい場合には、当
該扉体3を人手等により水平軸4まわりの反時計方向に
積極的に回動、開放させる必要があり、その操作に労力
を要し、また、扉体3の水平軸4まわりの良好な回動性
を確保するための保守、管理に留意する必要があった。
その上、仮に、洪水等の異常水位上昇時に扉体3の下部
外側に堆積砂sがあると、支川側1の流水量が少量の場
合におけるはこの扉体3の開放が一層困難になる。
【0010】図11に示す実開平1−111729号公
報記載の制水扉17にあっては、取付具18Cのバラン
スウエイト18Dにより、扉体18が樋管ボックス14
の流出口14B部を軽く閉塞するものの、支川側1から
流水の流出を防げることがなく、また、本川側2水位の
異常上昇時の水圧により扉体18が流出口14Bを積極
的に閉塞して支川側1への逆流を阻止するもので、扉体
18とバランスウエイト18Dとの軸18Bまわりの僅
かなアンバランスにより、本川側2側から支川側1へ
の、その流出口14Bを介する不用意な逆流を阻止でき
るものの、仮に、洪水等で本川側2水位が異常に上昇し
て扉体18の下部外側に堆積砂s等がある場合には、支
川側1の水流によって扉体18を開放するのが困難であ
った。
【0011】図12のスラドゲ−ト8は扉体6をスピン
ドル7により、また、図13のラジアルゲ−ト12は孤
状扉9を水平軸11まわりに駆動装置により、何れも、
支川側1の流水路15からの流水の流出開始前に上昇さ
せて開放し、また、本川側2の異常水位上昇に先立って
下降させる必要があるばかりでなく、図12のスラドゲ
−ト8にあっては築提法面TFより本川側2へ突出する
ように配設されたスピンドル7、スピンドルカバ−7
A、門柱TA、管理橋TB等の構築物に、水位の異常上
昇した流水及び同流水中に混在する流木等が衝突して抵
抗を与え、本川側2の流水流を阻害する恐れがあり、甚
だしい場合には前記構築物等に損傷を与える恐れがあっ
た。
【0012】この発明は前記のような従来例における問
題点に鑑み、支川側1の流水を本川側2へ流出させる流
水路15端部のカルバ−ト15Bに設ける樋管ボックス
27又は直方体状枠体28の流出口28Eを開閉する扉
体38を、樋管ボックス27又は直方体状枠体28頂部
の水平軸32に設けたベルクランク33の一端に取付
け、同ベルクランク33の他端に前記扉体38とほぼバ
ランスするバランスウエイト35を設けると共に、前記
水平軸32に設けたトルクア−ム47、47P、47Q
のストッパ48、48P、48Qに、前記水平軸32に
回動可能に設けたガイドア−ム45と前記樋管ボックス
27又は直方体状枠体28の頂部に回動可能に設けた油
圧シリンダ41のピストンロッド42頂部のクロスヘッ
ド43との連結ピン44を係合させ、前記油圧シリンダ
41の伸縮により前記トルクア−ム47、47P、47
Qを水平軸32と共に往復回動させて、ベルクランク3
3等を介して扉体38の開閉操作を可能にし、通常は人
手ないし動力を要することなく自動的に開閉動作する
が、必要に応じて油圧シリンダ41により扉体38を強
制的に往復回動させることにより正常な動作状態に復帰
させ得るようにして、前記のような課題を解決できるオ
−トゲ−トを提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、支川側1の
流水路(15)から本川側(2)へ流水を流下させる樋
管ボックス(27)又は直方体状枠体(28)頂部の水
平軸(32)にベルクランク(33)を設け、該ベクラ
ンク(33)の一端に樋管ボックス(27)又は直方体
状枠体(28)の流出口(27E、28E)を開閉する
扉体(38)を、他端に扉体(38)と前記水平軸(3
2)まわりにほぼバランスするバランスウエイト(3
5)とをそれぞれ設けると共に、トルクアーム(47、
47P、47Q)上の一対のストッパ(48、48P、
48Q)に、前記水平軸32に回動可能に設けたガイド
アーム(45)と、前記樋管ボックス(27)又は直方
体状枠体(28)頂部に回動可能に設けた油圧シリンダ
(41)のピストンロッド(42)頂部との連結ピン
(44)を、当該ピストンロッド(42)の伸縮により
交互に係合させ、該トルクアーム(47、47P、47
Q)、水平軸(32)、ベルクランク(33)等を介し
て、前記扉体(38)を強制的に開閉操作可能にしたオ
ートゲートである。
【0014】また、樋管ボックス(27)又は直方体状
枠体(28)頂部への取付用基板(30)に設けた軸受
(31、31)により水平軸(32)を支承し、該水平
軸(32)の両側部に一対のトルクアーム(47、4
7)を固定し、該両トルクアーム(47、47)の内側
に一対のガイドアーム(45、45)を、前記水平軸
(32)に対して回動可能に設け、該両ガイドアーム
(45、45)間に、基部を前記樋管ボックス(27)
又は直方体状枠体(28)頂部に回動可能に設けた油圧
シリンダ(41)のピストンロッド(42)頂部のクロ
スヘッド(43)を配設すると共に、両者を連結ピン
(44、44)により揺動可能に連結し、該連結ピン
(44、44)を前記トルクアーム(47、47)内側
に設けた、間隔(R)を存して対接した一対のストッパ
(48、48)に交互に係合させ得るようにしたもので
ある。
【0015】さらに、樋樋管ボックス(27)又は直方
体状枠体(28)頂部への取付用基板(30)に設けた
軸受(31、31)により水平軸(32)を支承し、該
水平軸(32)の両側部に一対のトルクアーム(47
P、47P;47Q、47Q)を固定し、該両トルクア
ーム(47P、47P;47Q、47Q)の内側に一対
のガイドアーム(45、45)を、前記水平軸(32)
に対して回動可能に設け、該ガイドアーム(45、4
5)の間に、基部を前記樋管ボックス(27)又は直方
体状枠体(28)頂部に回動可能に設けた油圧シリンダ
(41)のピストンロッド(42)頂部のクロスヘッド
(43)を配設すると共に、両者を連結ピン(44、4
4)により揺動可能に連結し、該連結ピン(44、4
4)を前記トルクアーム(47P、47P;47Q、4
7Q)に設けた長さ(S)を存して配設したストッパ
(48P;48Q)の両端に交互に係合させ得るように
したものである。
【0016】また、前記樋管ボックス27又は直方体状
枠体28の頂部に、前記流出口28Eの端面に対する前
記扉体38の角度θの検出送信手段50を設け、該検出
送信手段50と、前記トルクア−ム47、47P、47
Q又はベルクランク33若しくは扉体38とを、連結ピ
ン53により屈折可能に連結したリンク51、52等の
連動手段を介して連結し、前記検出送信手段50により
検出した前記扉体38の開き角度θの検出値を、当該検
出送信手段50により前記樋管ボックス27又は直方体
状枠体28の設置室60等の適所に設けた表示手段56
に送信、表示させるようにしたものである。
【0017】
【作用】この発明は前記のように、樋管ボックス17又
は直方体状枠体18の頂部に軸受31で水平軸32を設
け、該水平軸32に設けたベルクランク33の一端に扉
体を、他端に該扉体38とほぼバランスするバランスウ
エイト35を設けたから、樋管ボックス27又は直方体
状枠体28の流出口28Eが扉体38により常時ほぼ閉
塞され、支川側1の僅かな流水により扉体38を押し開
き、又は押し開くことなく流出口28Eから本川側2へ
流出させる外、支川側1流水量の増加による水圧で扉体
38を大きく開放して無理なく本川側2へ流出させ、ま
た、本川側2水位の異常上昇による水圧で扉体38をそ
の背面側から押圧して、樋管ボックス又は直方体状枠体
28の流出口28Eを閉塞し、本川側2から支川側1へ
の逆流を阻止し、前記の何れの状態においても人手又は
動力を要することなく、扉体38により流出口28Eを
自動的に開閉する。
【0018】仮に、洪水等が発生して本川側2水位が異
常に上昇すると、その上昇水圧で、扉体38を背面から
押圧して流出口28Eを自動的に閉塞し、支川側1への
逆流を自動的に阻止している間に、扉体38の本川側2
下部に砂sが沈下、堆積して、支川側1からの流水のみ
では扉体38を開放できなくなった場合には、油圧シリ
ンダ41へ油圧を給排してピストンロッド42を往復動
させ、トルクア−ム47、ベルクランク33等を介して
扉体38を強制的に開閉操作し、堆積砂sと扉体38外
側面との間に隙間を発生させ、この隙間部に樋管ボック
ス27又は直方体状枠体28側(支川側1)の水を、扉
体38の下部から本川側2へ流出させ、その流出水流に
より前記堆積砂sの表面部の砂を同時に本川側2へ少し
ずつ流出させ、前記油圧シリンダ41の往復動による扉
体38の開閉動作を繰返して、樋管ボックス27又は直
方体状枠体28側(支川側1)の水により、前記堆積砂
sを順次本川側2へ流出させ、このオ−トゲ−トAを正
常な動作状態に復帰させる。
【0019】また、前記樋管ボックス17又は直方体状
枠体18の流出口28Eに対する扉体38の開放角度θ
を、例えば、シンクロ開示発信器50等の開度検出、発
信手段により検出すると共に、その検出値を発信して適
所に設けた表示手段56へ送信、表示させ、この表示手
段56により扉体38の開度を適所において視認し、必
要に応じて油圧シリンダ41へ圧油を給排してピストン
ロッド42を伸縮させて扉体38を強制的に往復駆動
し、仮に、扉体38まわりに堆積砂sが生じても、その
堆積砂sを扉体38の強制回動と、樋管ボックス17又
は直方体状枠体18側の流水により本川側2へ流出さ
せ、このオ−トゲ−トAを正常な動作状態に復帰させ
る。
【0020】油圧シリンダ41のピストンロッド42の
伸長によりトルクア−ム47を回動させて水平軸32に
伝達するに当り、ピストンロッド41のみにより直接水
平軸32を往復回動させるものとは異なり、ピストンロ
ッド41頂部のクロスヘッド43から突出する連結ピン
44が、前記水平軸32まわりに回動するガイドア−ム
45によってガイドされ、その動作が規制されるから、
連結ピン44からストッパ48を介してトルクア−ム4
7へトルクをスム−ズに伝達する。
【0021】一対のストッパ(孤状受片)48、48を
トルクア−ム47の内側で、前記水平軸32を中心とす
る同一円孤上に適宜の間隔R又は長さSを存して配設し
たから、油圧シリンダ41とガイドア−ム45との連結
ピン45Bと、前記ストッパ48、48とが、油圧シリ
ンダ41へ油圧を給排して伸長又は収縮を開始させた後
やや時間をおいてストッパ48に当接してゆるやかにト
ルクを伝達し、ピストンロッド42により扉体38、ひ
いては、当該扉体38の外側に当接する堆積砂sを一旦
外側へ移動させた後、同扉体38をやや時間をおいて後
退させ、係る動作の繰返しにより扉体38の外側面と堆
積砂sとの間、及び扉体38の内側面と流出口27E、
28Eとの間に隙間を発生させ、この隙間を介して支川
側1の水を本川側2へ流出させ、この流出水により堆積
砂sを少量ずつ本川側2へ流出させて解消させ、このオ
−トゲ−トAを通常の動作状態に復帰させる。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係るオ−トゲ−トの実施例
を、添付の図1ないし図7を参照して説明する。なお、
前記図10ないし図13に示した従来例と共通する部分
には同一名称及び同一符号を用いる。
【0023】図1は支川側1から本川側2へ流水を流出
させる流水路15端部のカルバ−ト15Bに設置した直
方体状枠体28の流出口28E部に、バランスウエイト
35を備える扉体38を開閉可能に設けたオ−トゲ−ト
Aの要部の模式側面説明図、図2は直方体状枠体28の
模式斜視説明図である。なお、樋管ボックス(図5の符
号27参照)は、この直方体状枠体28の水密ゴム21
の取付け面を除く両側部及び上下部に適宜厚さのコンク
リ−トを打ち、モルタル被覆等をして構成するもの、し
たがって、この直方体状枠体28は樋管ボックス(2
7)の骨格をなすものであるが、ここでは、両者が共通
するものとして扱う。
【0024】図3はオ−トゲ−トAの扉体38が、洪水
等の本川側2の異常水位上昇により、直方体状枠体28
の流出口28Eを閉塞した際、当該枠体28、殊にその
扉体34の外側まわりに洪水により搬送された砂が、同
扉体38の外側まわりの流水の流速低下により、同扉体
38の外側まわりに沈下、堆積sして、同扉体38の外
側(図3では左側)が閉塞され際、油圧シリンダ41へ
の圧油の給排により、扉体38を小角度、例えば、扉体
開放角θ2開閉操作することにより、直方体状枠体28
ないし樋管ボックス内に滞留する支川側1の流水を、前
記のように扉体38を開閉操作して生じた扉体38の内
側と枠体28の流出口側28Eとの扉開放角θ2による
隙間及び同扉体38と堆積砂sの同扉体38外側面との
間に発生する隙間ないし堆積砂sの厚さの低下する部分
への、流水の流出を促進し、同流水を、まず図3の流出
線L1のように流出させ、その際の流出水流により同堆
積砂sの流出を促進し、前記流出線L1よりやや低い流
出線L2を発生させるように、この流出を順次繰返し、
遂には支川側1の流水により堆積砂sを扉体38の前側
(外側)から順次流出させる要領を併せて略示する模式
側面説明図である。
【0025】図4はオ−トゲ−トAの油圧シリンダ41
のピストンロッド42と、水平軸33に設けたトルクア
−ム47との連結部を、その一方のトルクア−ム47を
分離して示す要部の模式斜視説明図、図5はオ−トゲ−
トAの扉体38の左半分を切除して示す模式正面説明
図、図6はオ−トゲ−トAのトルクア−ム47の内側の
模式側面説明図、図7はその油圧シリンダ41、ガイド
ア−ム45、トルクア−ム47、ピストンロッド42と
ガイドア−ム45との連結ピン44、トルクア−ム47
及び同トルクア−ム47のストッパ48、48との関係
位置、ならびに、トルクア−ム47と開示発信器50及
び表示器56との関連性を略示する模式側面説明図であ
る。
【0026】図1〜7において、1は流水路15の支川
側、2は本川側、15Bは流水路15の端部のカルバ−
ト(開口部)、21は直方体状枠体28の端面に設けた
水密ゴムで、この水密ゴム21は、図示しないが、その
断面がほぼP字状をなし、同P字状の穴部によりそのク
ッション性が確保される。この水密ゴム21は直方体状
枠体28の流出口28Eの全周に貼着する外、同流出口
28Eの下部外側に貼着する水密ゴムを中空室のないゴ
ム板状に構成することもできる。28は樋管ボックス2
7の骨格をなす直方体状枠体、28B及び28Cは直方
体状枠体28の長方形状底枠及び長方形状頂枠である。
【0027】なお、樋管ボックス(図5の符号27参
照)は水密ゴム21を取付ける流出口(同、27E)の
外面に当る、直方体状枠体28の水密ゴム21の取付け
面を除く両側部と上下部(長方形状頂枠及び底枠28
B、28C)部に適宜厚さのコンクリ−トを打ち、モル
タルを被覆して構成されるもので、この直方体状枠体2
8は樋管ボックス(27)の骨格をなすものであるが、
ここでは、原則として両者を共通するものとして扱う。
28Kは直方体状枠体28の台金で、両側の台金28
K、28K上に長方形状底枠28Cを載置、固定可能な
構成とすることにより、直方体状枠体28の工場におけ
る組立て及び組立(生産)後の直方体状枠体28の搬送
性を向上させる。
【0028】23は樋管ボックス27又は直方体状枠体
28の内側の底面で、この底面23図示しないが、樋管
ボックス又は直方体状枠体28内において、その流入口
28D側から流出口28E側に向って緩やかに降下する
先下がり状に構成できる。
【0029】Hは直方体状枠体28の流通路の高さ、H
1は扉体38を僅かに開放させた直後における、直方
体状枠体28内に滞留する支川側1の水位線(流出
線)、HH2は滞留水が少量流出することにより堆積砂
の一部が流出した後に想定される滞留水の流出線(水位
線)、HH3は直方体状枠体28(樋管ボックス27)
側に水流により、堆積砂sを本川側2へ流出させた後に
おける流出線(水位線)で、この流出線HH3は、直方
体状枠体28又は樋管ボックス内の通常の流出線(支川
側1の流水が扉体38の下部に当接して、同扉体38を
僅かに開放させて流出する状態における流出線)に近似
する。
【0030】30は直方体状枠体28の長方形状頂枠2
8B上に載置する取付用基板、31、31は基板30、
30上の軸受、32は軸受31、31に軸架した水平
軸、33、33は水平軸32に固定したベルクランク、
34はベルクランク33の立上がり端部の取付棒で、こ
の取付棒34にバランスウエイト35及び着脱可能な調
整用ウエイト35B、35Bが取付けられる。36は取
付具で、この取付具36によりベルクランク33の一端
に扉体38の上部を着脱可能に取付ける。
【0031】41は油圧シリンダ、41Aは油圧シリン
ダ41を長方形状頂枠28Bに揺動可能に取付けるシリ
ンダ取付軸、42は油圧シリンダ41のピストンロッ
ド、43はピストンロッド42端部のクロスヘッド、4
4は連結ピンで、この連結ピン44によりクロスヘッド
43と、同クロスヘッド43の両側に配設され、水平軸
32に揺動可能に取付けたガイドア−ム45、45とが
揺動可能に連結される。45Aは左右のガイドア−ム4
5、45を連結固定する連結棒、47はトルクア−ム、
47Aはトルクア−ム47の外側(図4、5参照)に固
定したボス、47Bはトルクア−ム47の外側に設けた
リブで、このリブ47Bによりトルクア−ム47及びボ
ス47A並びに両者の固定状態が補強される。
【0032】47Cはボルト、47Dはトルクア−ム4
7をそのボス47Aを介して水平軸32に強固に固定す
るキ−で、ボルト47Cによりトルクア−ム47の左右
へのずれが阻止される。48、48はトルクア−ム47
の内側下部(図4、6、7参照)に間隔Rを存して設け
た一対のストッパ(孤状受片)で、このストッパ48、
48は前記ボス47A、したがって、水平軸32を中心
とする同一円孤上に配設される(図6、7参照)。
【0033】図6において、441及び442はクロスヘ
ッド43の左右両側に突出する連結ピン44が、静止状
態にあるトルクア−ム47上のストッパ48(図6、7
では左側のストッパ48)に当接する状態を模式的に略
示するもので、この連結ピン44は図7の左側位置44
1と、右側位置442の間にある限り、油圧シリンダ41
のピストンロッド42を伸縮させてもトルクア−ム47
は回動せず、この状態においてはピストンロッド42端
部のクロスヘッド43がガイドア−ム45に案内されな
がら、水平軸32まわりを自由に往復回動し、その後の
ピストンロッドの伸長(又は収縮)により、すなわち、
油圧シリンダ41への圧油給供直後にはトルクア−ム4
7を回動させず、換言すれば、扉体38の緩やかな開閉
操作を可能にする。
【0034】連結ピン44が位置441又は442に到達
すると同ピン44がストッパ48、48の何れかに当接
させた後、ピストンロッド42をさら伸縮させると、ス
トッパ48、48を介してトルクア−ムが水平軸32ま
わりに往復揺動させ、水平軸32、ベルクランク33、
取付具36を介して扉体38を水平軸32まわりに往復
揺動させ、直方体状枠体28の流出口28Eを開閉させ
る。
【0035】50は扉体38の流出口28Eに対する角
度θを検出する開度発信器(検出送信器)としてのシン
クロ開度発信器で、シンクロ開度発信器50は長方形状
頂枠28B上に取付台50Bを介して取付けられる。5
1はトルクア−ム47から延びるリンク、52はシリン
クロ開度発信器50から延びるリンク、53はリンク5
1と52との連結ピンで、トルクア−ム47の水平軸3
2まわりの回動、したがって、扉体38の流出口28E
に対する角度θが、シンクロ開度発信器50により検出
されると共に、その検出値が発信される。
【0036】なお、シンクロ開度発信器50は、図示し
ないが、当該シンクロ発信器50と同様な、流出口28
Eに対する扉体38の角度θを検出すると共に、その検
出値を発信する機能を具備する開度発信器(検出送信
器)としてのポテンショメ−タにより構成することもで
きる。開度発信器としてのこのポテンショメ−タはその
設置個所との関連において、高い水密性を確保する等、
充分な耐水性を備えるものとして構成される。
【0037】55はシンクロ開度発信器50により検出
した扉体38の開放角度θの検出値信号を、表示器56
に送信するための送信手段としての配線である。なお、
この配線55による送信手段は、図示しないが、シンク
ロ発信器50により検出した扉体38の角度θの検出値
を、例えば、可撓性伝動軸等の伝達手段により直接表示
器56へ伝達、送信して表示させるように構成すること
もできる。
【0038】図6、7においては、ボス47Aを一点鎖
線で示したが、これは同ボス47Aが、同トルクア−ム
47の裏面(外側)に設けられる一方、ストッパ48
{ただし、図7ではクロスヘッド43の下側に位置する
他方(左側)のストッパ48を一点鎖線で略示}は、ト
ルクア−ム47の上面に設けられることを同図において
明示するためである。同図6、7において、実線で示す
連結ピン441は油圧シリンダ41の収縮によりトルク
ア−ム47を同図の時計方向への回動開始位置を略示
し、一点鎖線で示す連結ピン442位置は、油圧シリン
ダ41のピストンロッド42の伸長により、その端部の
クロスヘッド43上の連結ピン44とストッパ48(図
7における右側)との当接によりトルクア−ム47、し
たって、扉体38の反時計方向への回動(閉塞)開始位
置を略示する。
【0039】
【実施例の作用】流水路15の支川側1を流下する流水
が直方体状枠体28(樋管ボックス27)に流入する
と、扉体38により直方体状枠体28の流出口28Eが
閉塞されていれば同流水が扉体38の内側に当接して、
扉体38を図1の時計方向に僅かに回動して本川側2へ
流出させる。この際、扉体38とバランスウエイト35
とが水平軸32まわりにぼぼ平衡するので、この流水に
は扉体38を開放させることに基づく抵抗は殆ど発生し
ない。扉体38と直方体状枠体28の流出口28Eとの
間に隙間が介在する場合には、支川側1の流水が両者間
の隙間を通って本川側2へ流出し、この場合には流水へ
の抵抗は発生しない。
【0040】支川側1の流水量が増加すると扉体38
が、例えば、図1の一点鎖線38Aのように大きく開放
し、大量の流水を急速に本川側2へ流出させる。本川側
2の水位が異常に上昇すると、水位上昇に基づく高水圧
が開放した扉体38Aの背面(図1では左側)に作用し
て、扉体38を水平軸32まわりの反時計方向に回動さ
せて、扉体28により直方体状枠体28の流出口28E
を閉塞し、本川側2から支川側1への逆流を阻止する。
【0041】なお、水平軸32にベルクランク33を介
して扉体38とバランスウエイト35とを、両者がほぼ
バランするように設けたことにより、通常は扉体38が
人手を要することなく自動的に開閉するが、以上の作用
は従来のバランスウエイトを備える同種のフラップゲ−
ト(例えば、実開平1−111729号公報、図11参
照)とほぼ同様である。
【0042】この実施例にあっては、扉体38とバラン
スウエイト35とがベルクランク33を介して水平軸3
2まわりにほぼバランスする外、扉体38の流出口28
Eに対する開放角度θが、その検出、送信手段としての
シンクロ開度発信器50により検出されると共に、配線
55を介して樋管ボックス(直方体状枠体28)設置室
60等の適所に配設される表示器56に表示させるもの
であるから、仮に、何等かの理由により扉体38が閉塞
されているか否かが、扉体38による流出口28Eの閉
塞状態を直接視認することなく、設置室60内の表示器
56により視認できる。
【0043】また、仮に、洪水等により、扉体28の外
側下部に堆積砂sが生ずる等、何等かの理由により、図
3のように流出口28Eが扉体28により閉塞され(こ
の扉体38の閉塞状態自体は表示器56により視認でき
る)、支川側1の流水がこの直方体状枠体28の流出口
28Eを介しては本川側2へ流出しない状態が発生した
場合には、油圧ポンプPにより圧油を油圧シリンダ41
に送ってピストンロッド42を伸長させると、ピストン
ロッド42端部のクロスヘッド43上の連結ピン44、
44がストッパ48(図7では一点鎖線)に係合し、ト
ルクア−ム47が水平軸32まわりの時計方向(同図)
に回動し、水平軸32、ベルクランク33を介して扉体
38を同方向に回動させて扉体を図3の38C位置と
し、扉体38位置の外側(図3では左側)の堆積砂s
を、同扉体38C位置まで押圧して左側へ移動させる
と、流出口28Eに対する扉体38角度θ2となり、扉
体38Cの右側と流出口28Eとの間に隙間が生する。
直方体状枠体28側に水位HH1、HH2の水があれば、
この扉体38Cと流出口28Eとの間に生ずる隙間内に
流出する。
【0044】この際、クロスヘッド43上の連結ピン4
4、44が水平軸32まわりに回動するガイドア−ム4
5、45により同時に案内され、ピストンロッド42に
よる油圧シリンダ41の押圧力が連結ピン44を介して
トルクア−ム47、47及びそれに固定された水平軸3
2に効果的に伝達される。
【0045】次に、油圧シリンダ41への圧油の力送方
向を切換えてピストンロッド42を収縮させると、クロ
スヘッド43上の連結ピン44がトルクア−ム47左側
(図7)のストッパ48に当接し、同トルクア−ム47
を水平軸32まわりの時計方向(図7)に、水平軸32
と共に回動させ、同水平軸32に固定したベルクランク
33を介して扉体38を流出口28A側(図3の反時計
方向)に回動し、流出口28Eを閉塞する。
【0046】図3の38C位置の扉体38を、位置38
Cから水平軸32まわりの反時計方向に角θ2に回動し
て流出口28Eに当接、閉塞する位置まで回動する間、
扉体38Cと流出口28Eとの間の隙間が次第に減少
し、この次第に減少する隙間を通して直方体状枠体28
内(支川側1)の水が、扉体38Cの下部から堆積砂s
(扉体38Cにより左側へ押圧された)の右側面と同扉
体38の左側面との間に生ずる隙間に流出する。
【0047】直方体状枠体28内の水位HH1が高い
程、この扉体38Cが反時計方向に回動する間に、扉体
38Cの外(図3では左)側と、堆積砂sの右側との間
に生ずる隙間に直方体状枠体28内から多量の水が流出
する。直方体状枠体28から前記隙間側へ流出する量が
多ければ、同流出水が堆積砂sの表面に沿って本川側2
へ流れる量が多くなり、この流水により堆積砂sの表部
の砂が同時に同方向(本川側2)へ流動して堆積砂sの
表面が低下し、図3の一点鎖線で示す流出線L1の一部
又は全部が形成される。
【0048】実線位置38の扉体により流出口28Eを
閉塞する図3の扉体38位置から、ピストンロッド42
を伸長させると、そのクロスヘッド43間隔R左側へ移
動した後、同クロスヘッド43上の連結ピン44がトル
クア−ム47左側(図6、7では一点鎖線)のストッパ
48に当接し、ピストンロッド42がさらに伸長する
と、その位置441の連結ピン44とストッパ48とが
当接して、トルクア−ム47を水平軸32まわりの時計
方向に水平軸32と共に回動し、ベルクランク33を介
して扉体38が同方向に回動して図3の一点鎖位置38
Cの角θ2に開くと、直方体状枠体28の水位HH2(こ
の水位HH2は前記HH1に図3の図示例より近接する)
の水が、前記と同様に扉体38Cと流出口28E間の隙
間を介して扉体38Cの下へ進む。
【0049】その後、ピストンロッド42を収縮させて
扉体を38C位置から38位置に戻す間に、堆積砂sの
右側と扉体38C間に生ずる隙間に直方体状枠体28内
の水が流出して堆積砂s上を流れ、この流水により堆積
砂s表部の砂が同水流と共に本川側2に流出し、流出線
2の一部又は全部が形成される。
【0050】ピストンロッド42の伸縮に基づく扉体3
8の往復回動により、直方体状枠体28内の水位HH2
が高ければ、直方体状枠体28内の水が図3の流出線L
2のように流れ、同流出線L2に沿って堆積砂sの表面の
砂の一部が本川側2に流出し、堆積砂sの高さをさらに
低下させる。
【0051】油圧シリンダ41への圧油給排の繰返しに
よるピストンロッド42の伸縮、トルクア−ム47の水
平軸32まわりの往復回動、水平軸32、ベルクランク
33を介する扉体38の水平軸32まわりの往復回動の
繰返しにより、直方体状枠体28の流出口28Eと扉体
38との間に繰返し隙間を発生させて、同隙間部に直方
体状枠体28側内(支川側1)の水を繰返し流入させて
本川側2へ流出させることにより、堆積砂sの表面に沿
う流出線L1、L2流れが生じて本川側2へ流出し、係る
流出線L1、L2ないしそれらに近い流出線であって、そ
れらより低い流出線を順次発生させ、堆積砂sの表面を
順次低下させる。
【0052】すなわち、直方体状枠体28内(支川側
1)の水を扉体38の下部から本川側2へ流出させるこ
とにより、流出線L1、L2、L3にないしそれに準ずる
多くの流出線が生じ、その流出水により堆積砂sを本川
側2へ流出させて、堆積砂sを準次流出させてその高さ
を低下させ、堆積砂sの全量を本川側2へ流出させた
後、この自動フラップゲ−トAの扉体28を通常の動作
状態に復帰させる。
【0053】また、ストッパ48、48に当接してトル
クア−ム47、47を回動させ、ボス47をボルト47
C止めした水平軸32、ベルクランク33を介して扉体
38を図3の時計方向に回動させ、流出口28Eに対す
る同扉体38の角度θを開く一方、トルクア−ム47の
回動がリンク51と連結ピン51Cにより連結されたリ
ンク52を介して検出送信手段としてのシンクロ開度発
信器50により検出され、その検出値が配線55を介し
て表示器56に送信、表示される。
【0054】直方体状をなすクロスヘッド43の両側
が、水平軸32に支承された一対のガイドア−ム45、
45の内側により案内され、両者が連結ピン44、44
により連結されるから、ピストンロッド42に捩じれを
発生させることなく油圧シリンダ41により往復動さ
せ、その押圧力又は引張力を両側ストッパ48、48に
効率的に伝達する。
【0055】一対のストッパ(弧状受片)48、48を
トルクアーム47の内側で、前記水平軸32を中心とす
る同一円弧状に適宜間隔Rを存して配設し、又は適宜長
さSのストッパー(弧状穴状)48P、48Qとして構
成したから、油圧シリンダー41とガイドアーム45と
の連結ピン45、前記ストッパ48、48;48P、4
8P;48Q、48Qとが、油圧シリンダ41へ圧油を
給排して伸長又は収縮を開始させた後、やや時間を置い
てストッパ48;48P;48Qに当接して緩やかにト
ルクを伝達し、ピストンロッド42により扉体38、ひ
いては、当該扉体38の外側に当接する堆積砂sを一旦
外側へ移動させた後、同扉体38をやや時間をおいて後
退させ、係る動作の繰り返しにより扉体38の外側面と
堆積砂sとの間、及び扉体38の内側面と流出口27
E、28Eとの間に隙間を発生させ、この隙間を介して
支川側1の水を本川側2へ流出させ、この流出水により
堆積砂sを解消させ、このオートゲートAを通常の動作
態に復帰させる。
【0056】本川側2の異常な水位上昇が解消すれば、
バランスウエイト35により扉体38が流出口28Eを
ほぼ閉塞する状態でバランスする正常位置(設計位置)
に復帰し、以後は支川側1の流水を本川側2へ前記と同
様に流出させる外、前記と同様な作用を繰り返す。
【0057】このオ−トゲ−トAの扉体38とバランス
ウエイト35とをバランスさせる位置としては、図1、
3のように、ベルクランク33の一端に設けた扉体38
により、樋管ボックス27又は直方体状枠体28の流出
口27E、28Eを閉塞し又は僅かに開放する状態にお
いて、バランスウエイト35を設けたベルクランク33
の他端が、図1、3の実線の立上がり位置を占めるよう
に設けるのがよい。
【0058】なお、樋管ボックス27又は直方体状枠体
28の底面23は、図示しないが、それらの流入口(2
7Dは図示省略)28D側から流出口27E又は28E
側に向って先下がり状に形成すると共に、その中央部に
向って先下がりに傾斜、収斂する斜流面として構成すれ
ば、当該樋管ボックス27又は直方体状枠体28内を少
量の流水が流下する場合にも、当該流水を先下がりに収
斂する中央部に集め、その流動エネルギ−を収束させる
ことができ、ひいては、例えば、洪水等の発生時に、仮
に、樋管ボックス27の流出側開口27Eの本川側2に
砂、小石等が多少残留しても、前記のように収束された
水流エネルギ−により本川側2へ流出させることがで
き、ひいては、このオ−トゲ−トA、殊に、その樋管ボ
ックス27又は直方体状枠体28の流出口27E、28
Eの外側まわりに発生する異物等の人手による排除回数
の減少を図れ、その保守、管理が一層容易なる。
【0059】この樋管ボックス27又は直方体状枠体2
8は、何れもほぼ直方体状に構成され、例えば、本川側
2まわりに構築される堤防Tの法面TFより支川側1へ
後退する位置に構築すること(図1参照)により、図1
2に示す従来例のように、オ−トゲ−トAを本川側2ま
わりの堤防Tの法面TFないしその前側(本線側)に構
築され、同法面TF上にスライドゲ−ト8の頂部が突出
するものとは異り、本川側2まわりの堤防Tの法面TF
上の突出部がないから、仮に、洪水等の異常上昇水位の
流水中に流木等が混在しても、樋管ボックス27又は直
方体状枠体28等へ衝突して、本川側2の同異常上昇流
水への流動抵抗を発生させる恐れがなく、また、それら
に損傷を発生させる恐れがない。
【0060】また、扉体38の流出口27E、28Eに
対する開度θを、その検出、送信手段により検出して送
信し、適所に設けた表示器に表示させることにより、仮
に、このオ−トゲ−トAが堤防Tの法面TFより後退す
る位置に配設されているとしても、当該オ−トゲ−トA
の扉体38の開度を、樋管ボックス設置室60等の適宜
の設置個所において認識できるから、このオ−トゲ−ト
Aの保守、管理が容易になる。
【0061】
【トルクア−ムの変形例】次に、この発明の実施例のト
ルクア−ム47の変形例47P、47Qを図8及び図9
を参照して説明する。なお、前記図4、6、7に略示し
たトルクア−ム47と共通する部分には共通の名称及び
符号を用い、同トルクア−ム47と共通する作用の説明
は省略する。
【0062】
【変形例1】 図8において、変形例のトルクア−ム4
7Pは、その外側に固定したボス47Aに水平軸32を
挿入してキ−47D止めし、ボルト47Cにより、その
左右への位置ずれを阻止する。48Pはボス47Aと同
心の円孤状に形成した長さSの横長孤状ストッパで、ス
トッパ48Pはトルクア−ム47Pの内側(図8の紙面
上)に形成される。
【0063】横長孤状ストッパ48P内にピストンロッ
ド42のクロスヘッド43からその両側へ突出する連結
ピン44の端部を挿入した後、ポンプPから油圧給排管
41Cを介して油圧シリンダ41へ圧油を給排してピス
トンロッド42を伸縮させ、その連結ピン44を、図8
の位置441又は442を介してそれらの外側で、水平軸
32まわりの円孤方向外側へ移動させ、横長孤状ストッ
パ48Pの両端部との当接により、当該トルクア−ム4
7Pを水平軸32まわりの同方向に回動させ、水平軸3
2、ベルクランク33を介して扉体38を開閉操作す
る。その余の構造及び作用は、前記実施例とほぼ同様で
ある。なお、この変形例のトルクア−ム47Pは前記実
施例のトルクア−ム47の内側に設けた距離R離間する
左右のストッパ48、48を、ボス47Aを中心とする
円孤状に連結したものに相当する。
【0064】
【変形例2】 図9において、トルクア−ム47の他の
変形例47Qは、その外側に固定したボス47Aに水平
軸32を挿入してキ−47D止めし、ボルト47Cによ
りその左右へのずれを規制する。48Qはボス47Aと
同心の長さSの円孤状穴として構成したストッパで、こ
のストッパ48Qは、当該トルクア−ム47Q自体に形
成され、その横長円孤状穴のとしてのストッパ48P内
にクロスヘッド43から突出する連結ピン44の端部が
挿入され、油圧シリンダ41への圧油の給排によりピス
トンロッド42を伸縮させ、連結ピン44を図9の位置
441又は442を越える(外側)の、水平軸32まわり
の円孤状外側への移動により、横長円孤状ストッパ48
Qの両端部に当接させて当該トルクア−ム47Qを水平
軸32まわりの同方向に回動させ、水平軸32、ベルク
ランク33等を介して扉体38を開閉操作する。
【0065】このトルクア−ム47Qは、ストッパとし
ての孤状穴48Qをトルクア−ム47Q自体に設けるも
のであるから、強度、剛性を確保するため、当該トルク
ア−ム47Qの板厚を厚くし、クロスヘッド43に設け
る連結ピン44を前記実施例及び変形例の連結ピン44
より多少長くするだけの変更により構成でき、前記実施
例又は変形例のトルクア−ム47又は47P構造より構
造が簡易化され、相応のコストメリットがある。その余
の構造及び作用は、前記実施例又は変形例のトルクア−
ム47、47Pとほぼ同様である。
【0066】
【発明の効果】この発明のオ−トゲ−トは、前記のよう
な構成を有し、作用をするから、以下のような効果を奏
する。
【0067】(1) このオ−トゲ−トは、流水路端部
の樋管ボックス又は直方体状枠体頂部の水平軸にベルク
ランクを介して扉体とバランスウエイトを設けたから、
支川側の流水量の多少に応じて樋管ボックス又は直方体
状枠体の流出口の扉体を自動的に開放して本川側へ流出
させる外、本川側水位の異常上昇の水圧により扉体を流
出口に押圧、閉塞して支川側への逆流を自動的に阻止
し、しかも、本川側の異常上昇水位の解消により、通常
は人手又は駆動装置によることなく自動的に通常の動作
状態に復帰する。
【0068】(2) 流水路の支川側の端部に設ける樋
管ボックス又は直方体状枠体頂部への取付基板上の軸受
に支承した水平軸にベルクランクを設け、該ベルクラン
クの一端に扉体を、他端に着脱可能な調整ウエイトを備
えるバランスウエイトをそれ設けたから、扉体とバラン
スウエトとのバランス取りを容易に行なえるばかりでな
く、取付基板、軸受、水平軸、ベルクランク、バランス
ウエイト等の一部又は大半を共通構造の部品とすること
により、形状、大きさの異なる扉体及び調整ウエイトを
備えるオ−トゲ−トの設計、製作が、同種の従来例より
容易になり、ロ−コストで提供できる。
【0069】(3) 水平軸に設けた一対のトルクア−
ムの内側に一対のガイドア−ムを回動可能に設けると共
に、該ガイドア−ムの内側にピストンロッド端部のクロ
スヘッドを配し、該クロスヘッドの両側から突出する連
結ピンを前記ガイドア−ムを介して、トルクア−ムのス
トッパに当接させるものであるから、ピストンロッドに
捩じれ等を発生させることなく、油圧シリンダの押圧力
又は引張力をトルクア−ムに効率的に伝達できる。
【0070】(4)油圧シリンダのピストンロッド端部
のクロスヘッドとガイドアームとの連結ピンを、トルク
アームの内側で、所定間隔R離間して対向する一対のス
トッパ、又は同トルクアームに構成した所定長さRのス
トッパ(弧状穴)の両端部に交互の当接させてトルクを
伝達するもので、油圧シリンダとガイドアームとの連結
ピンが、油圧シリンダへの送油又は排油の開始から相応
の時間を掛けて間隔R、又は長さS移動してからストッ
パに当接して扉体を徐々に往復回動するから、仮に、洪
水等の発生により堆積砂s等が扉体外側に発生した際、
同扉体の外側に当接する堆積砂s等を一旦外側へ緩やか
に押圧、移動させた後、時間を掛けて同扉体を後退さ
せ、その間に押圧された堆積砂s等の状態が安定する一
方、樋管ボックス等の流出口と扉体内側との間に発生す
る隙間、及び堆積砂sと扉体外側との間に発生する隙間
を等して支川側の水が本川側へ流出し、その流出水流に
より堆積砂sをその表面から徐々に本川側に流出させ、
係る動作の繰返しにより、堆積砂sを本川側へ流出させ
て解消させ、このオートゲイトが通常の動作状態に復帰
する。
【0071】(5) 樋管ボックス又は直方体状枠体の
頂部に設けた、流出口端面に対する扉体の角度の検出送
信手段による検出値を、樋管ボックス又は直方体状枠体
等の設置室等の適所に設けた表示手段に送信、表示させ
るものであるから、このオ−トゲ−トの設置個所が制限
されず、しかも、樋管ボックス又は直方体状枠体の流出
口に対する扉体の角度を直接視認することなく、適所に
設けた表示手段により点検できると共に、油圧シリンダ
による扉体の強制開閉操作の要否判断や、その保守、管
理が容易になる。
【0072】(6) このオ−トゲ−ト及びその扉体の
角度の表示手段等の設置個所を自在に選択頻きるから、
そのレアウト及び設計自由度が向上する。
【0073】(7) 門柱や管理橋等の設置を必要とし
ないばかりでなく、樋管ボックス、扉体等を築提の法面
より支川側に後退する位置に設置できるから、その設置
部まわりの景観を変える(損なう)恐れなく設置できる
外、洪水等の異常上昇水位の流水及び同水流に混在する
流木等がこのオ−トゲ−トに衝突して損傷を与えり、当
該流水の流動抵抗を発生させる恐れがない。
【0074】(8) 仮に、このオ−トゲ−トが水没
し、扉体の自動開閉機能が喪失された場合、扉体の角度
が検出送信手段により検出され、表示手段に表示された
情報を視認しながら、当圧シリンダへ圧油を給排し、ピ
ストンロッドを往復動させて扉体を開閉操作して、正常
な動作状態に復帰させることができる。
【0075】(9) 樋管ボックス又は直方体状枠体頂
部の軸受に設けた水平軸上のベルクランクの一端に取付
片を介して扉体を、他端に調整可能なバランスウエイト
をそれぞれ設けたから、バランスウエイトを調整するこ
とにより、流出口に対する扉体の開度調整、又はベルク
ランクの一端に設ける扉体を大きさ、形状等の変更に対
応するバランスウエイトの選択が容易となり、ひいて
は、大きさの異なる樋管ボックス又は直方体状枠体の頂
部に設ける扉体、調整可能なバランスウエイトを変える
だけで、軸受、水平軸、ベルクランク、取付片、油圧シ
リンダ、角度検出発信手段、表示手段等を共通部品とし
て構成すれば、異なる大きさの扉体を備える樋管ボック
ス又は直方体状枠体に適用できるオ−トゲ−トの構成が
容易となり、この場合にはコストメリットがある。
【0076】(10) 通常は人手又は駆動装置による
ことなく、支川側の流水を本川側へ自動的に流出させる
一方、本川側水位の異常上昇時の水圧により扉体で流出
口を自動的に閉塞し、また、本川側の異常水位上昇状態
の解消によりこのオ−トゲ−トが自動的に正常状態に復
帰し、しかも、仮に、扉体の外側下部まわりに堆積砂が
発生し、支川側の流水だけでは扉体を開放できない状態
が発生した場合には、油圧シリンダ等の駆動手段で扉体
のゆるやかな開閉を繰返すことにより、支川側の流水を
利用して堆積砂を本川側へ流出させ、正常な動作状態に
復帰させることでき、保守、管理の容易なオ−トゲ−ト
を提供できる。
【0078】(11) このオ−トゲ−トは、従来例の
フラップゲ−ト等が必要としていた門柱、管理橋等を設
ける必要がないから、構築費が低下する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のオ−トゲ−トの一実施例の、流水
路端部の被管ボックス(直方体状枠体)の流出側開口部
に設けた模式縦断説明図である。
【図2】 この発明のオ−トゲ−トの直方体状枠体の模
式斜視説明図である。
【図3】 扉体の外側に堆積した砂により閉塞された扉
体を、油圧シリンダによりゆっくり往復回動させると共
に、支川側の水を利用しての堆積砂を解消させ、支川側
の水の流出を再開させる要領の模式側面説明図である。
【図4】 水平軸に設けるトルクア−ム、ガイドア−
ム、油圧シリンダ部を、手前側のトルクア−ムを分離し
て示す模式斜視説明図である。
【図5】 扉体の左半分を切除して示すオ−トゲ−トの
模式正面説明図である。
【図6】 この発明のオ−トゲ−トの第1実施例のトル
クア−ムの内側の模式正面説明図である。
【図7】 この発明のオ−トゲ−トの一実施例の油圧シ
リンダ、ピストンロッド、クロスヘッド、トルクア−
ム、ガイドア−ム、リンク、扉体の開度(角度)を検
出、送信するシンクロ開示発信器(検出送信手段)及び
表示手段を、一方のトルクア−ム47を切除して示す模
式平面説明図である。
【図8】 この発明のオ−トゲ−トの実施例のトルクア
−ムの変形例の模式平面説明図である。
【図9】 この発明のオ−トゲ−トの実施例トルクア−
ムの他の変形例の模式平面説明図である。
【図10】 従来のフラップゲ−トの模式側面説明図で
ある。
【図11】 樋管ボックスの流出側開口部に設けた従来
の制水扉の模式側面説明図である。
【図12】 樋管ボックスの流出側開口部に設けたねじ
構造を介して昇降操作する従来のスライドゲ−トの模式
側面説明図で、図では一点鎖線で本線側まわりに設けら
れる築提の法面との関係の一例を同時に略示した。
【図13】 流水路の開口部に設けた従来のラジアルゲ
−トの模式側面説明図である。
【符号の説明】
1……支川側 2……本川側 3、6、18……扉体 4、11、18B……軸 5……フラップゲ−ト 7……スピンドル 7A……スピンドルカバ− 8……スライドゲ−ト(ロ−ラゲイト) 9……孤状扉 12……ラジアルゲ−ト 14……樋管ボックス 14B……流出側開口 15……流水路 15B……カルバ−ト(流水路端部の) 18A……取付部 18B……水平軸 18C……取付具 18D……バランスウエイト 21……水密ゴム 23……直方体状枠体の底面 27……樋管ボックス 27E……流出口(樋管ボックス) 27F……流出斜面(樋管ボックス前面の) 28……直方体状枠体 28B……長方形状頂枠 28C……長方形状底枠 28D……流入口(直方体状枠体) 28E……流出口(直方体状枠体) 28E……流出口(直方体状枠体) 30……取付基板(扉体) 31……軸受(水平軸) 32……水平軸 33……ベルクランク 34……取付具(バランスウエイト) 35……バランスウエイト 35B……調整用ウエイト 36……取付具(扉体) 38……扉体 38A……扉体{全開状態:θ(max)} 38C……扉体(小角度開放) 41……油圧シリンダ 41A……取付軸(油圧シリンダ) 41C……圧油配管 42……ピストンロッド 43……クロスヘッド 44……連結ピン 45……ガイドア−ム 46……連結棒 47……トルクア−ム 47A……ボス 47B……リブ 47C……ボルト 47D……キ− 47P……トルクア−ム 47Q……トルクア−ム 48……ストッパ(受片) 48P……ストッパ(孤状) 48Q……ストッパ(孤状穴) 50……シンクロ開度発信器(扉体の角度検出、発信
器) 50B……取付台(シンクロ開度発信器) 51……リンク 52……リンク 53……連結ピン 55……配線 56……表示器(扉体角度) 60……樋管ボックス設置室 61……点検用蓋 63……梯子(樋管ボックス設置室) A……オ−トゲ−ト H……流水路の高さ(直方体状枠体、樋管ボックスの内
法) HH1、HH2、HH3……流水高さ L1、L2、L3……流出線 R……ストッパ(孤状受片)の間隔 S……ストッパ(孤状、孤状穴の両端)の間隔(長さ) s……堆積砂 T……築提 TA……門柱 TB……管理橋 TF……築提法面 TT……築提頂面 θ……扉体の開放角 θ2……扉体の開放角(小角度) θmax……扉体の最大開放角

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支川側(1)の流水路(15)から本川
    側(2)へ流水を流下させる樋管ボックス(27)又は
    直方体状枠体(28)頂部の水平軸(32)にベルクラ
    ンク(33)を設け、該ベクランク(33)の一端に樋
    管ボックス(27)又は直方体状枠体(28)の流出口
    (27E、28E)を開閉する扉体(38)を、他端に
    扉体(38)と前記水平軸(32)まわりにほぼバラン
    スするバランスウエイト(35)とをそれぞれ設けると
    共に、トルクアーム(47、47P、47Q)上の一対
    のストッパ(48、48P、48Q)に、前記水平軸
    (32)に回動可能に設けたガイドアーム(45)と、
    前記樋管ボックス(27)又は直方体状枠体(28)頂
    部に回動可能に設けた油圧シリンダ(41)のピストン
    ロッド(42)頂部との連結ピン(44)を、当該ピス
    トンロッド(42)の伸縮により交互に係合させ、該ト
    ルクアーム(47、47P、47Q)、水平軸(3
    2)、ベルクランク(33)等を介して、前記扉体(3
    8)を強制的に開閉操作可能にしたことを特徴とするオ
    ートゲート。
  2. 【請求項2】 樋管ボックス(27)又は直方体状枠体
    (28)頂部への取付用基板(30)に設けた軸受(3
    1、31)により水平軸(32)を支承し、該水平軸
    (32)の両側部に一対のトルクアーム(47、47)
    を固定し、該両トルクアーム(47、47)の内側に一
    対のガイドアーム(45、45)を、前記水平軸(3
    2)に対して回動可能に設け、該両ガイドアーム(4
    5、45)間に、基部を前記樋管ボックス(27)又は
    直方体状枠体(28)頂部に回動可能に設けた油圧シリ
    ンダ(41)のピストンロッド(42)頂部のクロスヘ
    ッド(43)を配設すると共に、両者を連結ピン(4
    4、44)により揺動可能に連結し、該連結ピン(4
    4、44)を前記トルクアーム(47、47)内側に設
    けた、間隔(R)を存して対接した一対のストッパ(4
    8、48)に交互に係合させ得るようにしたことを特徴
    とする請求項1記載のオートゲート。
  3. 【請求項3】 樋管ボックス(27)又は直方体状枠体
    (28)頂部への取付用基板(30)に設けた軸受(3
    1、31)により水平軸(32)を支承し、該水平軸
    (32)の両側部に一対のトルクアーム(47P、47
    P;47Q、47Q)を固定し、該両トルクアーム(4
    7P、47P;47Q、47Q)の内側に一対のガイド
    アーム(45、45)を、前記水平軸(32)に対して
    回動可能に設け、該ガイドアーム(45、45)の間
    に、基部を前記樋管ボックス(27)又は直方体状枠体
    (28)頂部に回動可能に設けた油圧シリンダ(41)
    のピストンロッド(42)頂部のクロスヘッド(43)
    を配設すると共に、両者を連結ピン(44、44)によ
    り揺動可能に連結し、該連結ピン(44、44)を前記
    トルクアーム(47P、47P;47Q、47Q)に設
    けた長さ(S)を存して配設したストッパ(48P;4
    8Q)の両端に交互に係合させ得るようにしたことを特
    徴とする請求項1記載のオートゲート。
  4. 【請求項4】 前記樋管ボックス(27)又は直方体状
    枠体(28)の頂部に、前記流出口(28E)の端面に
    対する前記扉体(38)の角度(θ)の検出送信手段
    (50)を設け、該検出送信手段(50)と、前記トル
    クアーム(47、47P、47Q)又はベルクランク
    (33)若しくは扉体(38)とを、連結ピン(53)
    により屈折可能に連結したリンク(51、52)等の連
    動手段を介して連結し、前記検出送信手段(50)によ
    り検出した前記扉体(38)の開き角度(θ)の検出値
    を、当該検出送信手段(50)により前記樋管ボックス
    (27)又は直方体状枠体(28)の設置室(60)等
    の適所に設けた表示手段(56)に送信、表示させるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載
    のオートゲート。
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