JP3277735B2 - ナフトエ酸誘導体の吸収促進組成物 - Google Patents
ナフトエ酸誘導体の吸収促進組成物Info
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Description
リルオキシ)ピペリジノ}エチル〕−3−ヒドロキシ−
5−(3−ピリジルメトキシ)−2−ナフタミド(以下
F−1322と略す)の吸収促進組成物に関する。
優れた薬理作用を有しているにもかかわらず、消化管か
らの吸収が悪いため医薬品として利用されにくい薬物が
ある。特に、難水溶性の薬物では消化管からの吸収が悪
いものが多く、このような薬物は、吸収が悪いためにそ
の優れた薬理作用が利用されないか、薬理効果を得るた
めに多量に投与しなければならない。特開平5−148
222に記載された化合物のひとつであるF−1322
もこのような薬物である。
ポキシゲナーゼ阻害作用、TXA2 合成酵素阻害作用
(TXA2 拮抗作用)、ヒスタミン拮抗作用、ヒスタミ
ンを遊離する肥満細胞の膜安定化作用等の優れた薬理作
用を有し、抗喘息剤及び抗アレルギー剤としての使用が
期待される化合物であるが、消化官から吸収されにくい
ために、生体内投与を行うための製剤化が困難な化合物
であった。
を上げ、生物学的利用を確実なものとすることを目的と
したものである。
題を解決すべく鋭意研究した結果、F−1322が1重
量部に対し、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が5重量
部、レシチンが0.2重量部及びオレイン酸を配合する
ことにより、生体内での吸収率を改善できることを見出
して、本発明を完成するに至ったものである。
量部に対し、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が5重量
部、レシチンが0.2重量部及びオレイン酸を配合した
F−1322の吸収促進組成物を提供し、F−1322
の医薬品としての適用範囲を広げるものである。
開平5−148222号に記載された化合物であり、抗
喘息剤及び抗アレルギー剤として期待される医薬品成分
である。
マシ油とは、非イオン性界面活性剤の一種であり、薬剤
の分野では乳化剤、分散剤等として用いられている。本
発明においてポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、F−
1322 1重量部に対し、5重量部で用いる。
等から精製されたホスファチジルコリンを主成分とする
リン脂質であり、医学、薬学の分野では薬剤のマイクロ
カプセル剤として広く用いられている。レシチンは化学
合成または鶏卵、大豆等からの精製によって入手するこ
ともできるが、一般には、卵黄レシチンPL−60(キ
ューピー株式会社製)、リポイドE75、リポイドE
PC、リポイドS100、リポイドS PC(日清精油
株式会社製)等の市販品として容易に入手し用いること
ができる。但し、市販品のレシチンは、ホスファチジル
コリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチ
ジルイノシトール、植物性糖脂質、その他のリン脂質、
炭水化物、トリグリセライド等の混合物であるので、本
発明には、ホスファチジルコリン含量が60%以上のレ
シチンを用いるのが好ましい。本発明では、キューピー
株式会社製の卵黄レシチンPL−100Hを用いてい
る。本発明においてレシチンは、F−1322 1重量
部に対し、0.2重量部で用いる。
薬剤を溶解するために用いた脂肪酸である。本発明にお
いてオレイン酸は、F−1322、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油及びレシチンを溶解する為に用い、これら
の混合量に合わせて適当量加えることができる。
における常法に従って製造することができる。例えば、
ハードカプセルの場合には、液状のオレイン酸にF−1
322及びレシチンを加え40〜60℃に加温して溶解
させ、次いでポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を加え攪
拌しながら混和し、放冷後、得られる溶液を常法により
ハードカプセルに充填することによって製造できる。ま
た、顆粒剤または錠剤の場合には、上記の溶液を無水ケ
イ酸のような多孔性無機粉体に吸着後、顆粒状または錠
剤型に成型することにより製造することができる。
剤型としては、該組成物を充填したソフトカプセル剤、
ハードカプセル剤、多孔性粉体に吸着させて固形化した
顆粒剤、錠剤等の経口用製剤、点鼻剤、点眼剤、ローシ
ョン剤、注射剤、坐剤等を挙げることができる。
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
0gを加え、よく懸濁させた。
食させたビーグル犬2頭に30mg/Kgで経口投与し
た。投与後は継時的に採血し、下記の方法で血中濃度を
測定した。
ml添加し溶媒をあらかじめ留去したものに、血漿0.
5ml及び0.1N水酸化カリウム試液0.5mlを加
える。さらにn−ヘキサン5ml及び酢酸エチル2ml
を加え、10分間振とうする。10分間振とう後、30
00r.p.m.で10分間遠心分離する。有機層を取り、蒸
留水2mlを加えて10分間振とうする。10分間振と
う後、3000r.p.m.で10分間遠心分離する。有機層
を取り、減圧下で溶媒を留去し、移動相0.5mlを加
えて溶かした。その250μlを下記条件により高速液
体クロマトグラフ法により測定した。 高速液体クロマトグラム操作条件 カラム:YMC製 AP−201 及び YMC製 A
−212−3 移動相:0.1% トリフルオロ酢酸溶液/メタノール
=42/58 1−ペンタンスルホン酸ナトリウム3mM含有 検出器:紫外吸光光度計(260nm)上記の実験 より、アラビアゴム懸濁液でのAUC(0〜
6時間)は94ng・hr/mlであった。この値は経
口投与製剤としては満足できる値ではなく、非常に吸収
されにくいと判断された。
え、窒素気流中50℃で加温溶解した。40℃に放冷
後、油粘体液充填機を用いて硬カプセルに充填した。充
填量は4号カプセルに150mgとした。
00H(キューピー株式会社製、以下レシチンと略す)
40g及びオレイン酸1760gを加え、窒素気流中5
0℃で加温溶解した。40℃に放冷後、参考例3と同様
にしてF−1322製剤を得た。
え、窒素気流中50℃で加温溶解した。この液にポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO60:日
光ケミカルズ株式会社製、以下HCO 60と略す)1
0gを加え、よく混合した。40℃に放冷後、参考例3
と同様にしてF−1322製剤を得た。
素気流中50℃で加温溶解した。この液にHCO 60
1820gを加え、よく混合した。40℃に放冷後、
参考例3と同様にしてF−1322製剤を得た。
レイン酸740gを加え、窒素気流中50℃で加温溶解
した。この液にHCO 60 1000g、モノオレイ
ン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ニッコールTO−
10M:日光ケミカルズ株式会社製、以下Tween
80と略す)20gを加え、よく混合した。40℃に放
冷後、油粘体液充填機を用いて硬カプセルに充填した。
充填量は4号カプセルに150mgとした。
え、窒素気流中50℃で加温溶解した。この液にHCO
60 20gを加え、よく混合した。40℃に放冷
後、参考例7と同様にしてF−1322製剤を得た。
窒素気流中50℃で加温溶解した。この液にHCO 6
0 1000gを加え、よく混合した。40℃に放冷
後、参考例7と同様にしてF−1322製剤を得た。
素気流中50℃で加温溶解した。この液にHCO 60
1700gを加え、よく混合した。40℃に放冷後、
参考例7と同様にしてF−1322製剤を得た。
窒素気流中50℃で加温溶解した。この液にTween
80 1000gを加え、よく混合した。40℃に放
冷後、参考例7と同様にしてF−1322製剤を得た。
窒素気流中50℃で加温溶解した。この液にモノオレイ
ン酸ソルビタン(レオドールAO−10:花王株式会社
製、以下Span 80と略す)1000gを加え、よ
く混合した。40℃に放冷後、参考例7と同様にしてF
−1322製剤を得た。
レイン酸760gを加え、窒素気流中50℃で加温溶解
した。この液にHCO 60 1000gを加え、よく
混合した。40℃に放冷後、参考例7と同様にしてF−
1322製剤を得た。
レイン酸1380gを加え、窒素気流中50℃で加温溶
解した。この液にHCO 60 500gを加え、よく
混合した。40℃に放冷後、参考例7と同様にしてF−
1322製剤を得た。
レイン酸760gを加え、窒素気流中50℃で加温溶解
した。この液にTween 80 1000gを加え、
よく混合した。40℃に放冷後、参考例7と同様にして
F−1322製剤を得た。
レイン酸760gを加え、窒素気流中50℃で加温溶解
した。この液にSpan 80 1000gを加え、よ
く混合した。40℃に放冷後、参考例7と同様にしてF
−1322製剤を得た。
プロン酸740gを加え、窒素気流中50℃で加温溶解
した。この液にHCO 60 1000g、Tween
80 20gを加え、よく混合した。40℃に放冷
後、参考例7と同様にしてF−1322製剤を得た。
レイン酸760gを加え、窒素気流中50℃で加温溶解
した。この液にHCO 60 500g、Tween
80 500gを加え、よく混合した。40℃に放冷
後、参考例7と同様にしてF−1322製剤を得た。
レイン酸500gを加え、窒素気流中50℃で加温溶解
した。この液にHCO 60 500g、Tween
80 880gを加え、よく混合した。室温まで放冷
後、ライナー式自動軟カプセル充填機により常法に従っ
て、軟カプセルに充填した。充填量は5号オブロングに
300mgとした。尚、皮膜成分はゼラチン100g、
濃グリセリン400g、エチルパラベン30g、プロピ
ルパラべン10gからなるものを使用した。
レイン780g酸を加え、窒素気流中50℃で加温溶解
した。この液にHCO 60 100g、Tween
80 1000gを加え、よく混合した。室温まで放冷
後、瓶に充填し、F−1322の内用液剤を得た。
ついて、投与量30mg/Kgの吸収量を参考例2と同
様の方法で測定した。0〜6時間のAUC(ng・hr
/ml)と参考例1に対する相対比を表1に示す。
322 1重量部に対する重量部表示
は、F−1322の生体内利用率を上げ、医薬品として
の適用範囲を広げるものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 N−〔2−{4−(ベンズヒドリルオキ
シ)ピペリジノ}エチル〕−3−ヒドロキシ−5−(3
−ピリジルメトキシ)−2−ナフタミドが1重量部に対
し、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が5重量部、レシ
チンが0.2重量部及びオレイン酸を配合してなること
を特徴とする該N−〔2−{4−(ベンズヒドリルオキ
シ)ピペリジノ}エチル〕−3−ヒドロキシ−5−(3
−ピリジルメトキシ)−2−ナフタミドの吸収促進組成
物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP33036994A JP3277735B2 (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | ナフトエ酸誘導体の吸収促進組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33036994A JP3277735B2 (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | ナフトエ酸誘導体の吸収促進組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08157391A JPH08157391A (ja) | 1996-06-18 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33036994A Expired - Fee Related JP3277735B2 (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | ナフトエ酸誘導体の吸収促進組成物 |
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-
1994
- 1994-12-07 JP JP33036994A patent/JP3277735B2/ja not_active Expired - Fee Related
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